JP5867043B2 - 温度ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、過昇温による機器破損を防止するために用いられる温度ヒューズおよびその製造方法に関するものである。
近年携帯電話等の発展に伴い、二次電池としてリチウムイオン電池が多く使われるようになってきているが、短絡などの急激な放電に伴う発熱で電池が破損あるいは爆発するなどの危険性が高まる。そこで二次電池の安全性を確保するために、温度ヒューズが使用されることとなるが、この温度ヒューズに対して小型化、薄型化への要望が強くなってきている。
そのため、図5の従来の温度ヒューズの断面図ように、ベースフィルム1の上に金属平板からなる一対の端子部2を取り付け、その端子部2間に橋絡するように可溶体3を接合し、フラックス4を入れたカバーフィルム5で可溶体3の上面を覆い、可溶体3をカバーフィルム5とベースフィルム1で包むようにカバーフィルム5とベースフィルム1を超音波溶着により封止することにより温度ヒューズを得ていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−6508号公報
上記従来の温度ヒューズでは、可溶体がやわらかいため、超音波溶着により封止するときにフラックスを通して可溶体に力が加わり、可溶体を変形させるあるいは可溶体にクラックを発生させてしまう可能性があった。本発明はこの課題に対して、可溶体の変形を抑えることにより安定した性能を有する温度ヒューズを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、ベースフィルムと、このベースフィルム上に設けられた中間フィルムと、ベースフィルムと中間フィルムとの間に設けられた一対の端子部と、この一対の端子部間に橋絡して接合された可溶体と、ベースフィルム上に可溶体を覆うように設けられたカバーフィルムとを備えた温度ヒューズであって、中間フィルムの一部は可溶体の両側から可溶体に向かって、ベースフィルムと可溶体との間の空間まで延伸され、スペースを空けて対向しているように構成したものである。
上記構成により、超音波溶着により封止する際に、可溶体の上から力が加わってもその下に中間フィルムが存在するために、支えとなって変形を抑えることができる。さらに可溶体の両側から可溶体に向かって延伸させて対向させることにより、可溶体の下に両端子部間をつなぐ空間を形成することができ、可溶体が熱で溶けたときに速やかに切断させることができる。
本発明の一実施の形態における温度ヒューズの内観上面図 図1におけるA−A線の断面図 本発明の一実施の形態における温度ヒューズの製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態における別の温度ヒューズの内観上面図 従来の温度ヒューズの断面図
以下、本発明の一実施の形態における温度ヒューズについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における温度ヒューズの内観上面図であって、図2は図1においてA−A線で切断した断面図である。
図1、図2において、鉄ニッケル合金板からなる厚さ約0.2mmの一対の端子部13が間隔を設けて直線状に対向配置され、ポリエチレンナフタレート(以下PENと称す)からなり厚さ約0.18mmのベースフィルム11と、PENからなり厚さ約0.12mmの中間フィルム12とに挟まれて固着されている。
さらにその端子部13間に橋絡してSn−In−Bi合金からなり溶断温度86〜101℃の可溶体14がレーザ溶接により接合されている。
このとき、端子部13は約0.7mmの間隔を設けて固着されており、可溶体14の厚さは約0.14mm、幅(図1において縦方向)は約0.9mmとなっている。
そして、これらの上にPENからなるカバーフィルム15がエンボス加工され、可溶体14を覆うようにベースフィルム11および中間フィルム12にフィルム溶着部18で溶着されており、その中にフラックス16が充填されている。
なお、図1の内観図は、カバーフィルム15をB−B線で切り欠いてその内部を示し、またC−C線で中間フィルム12を切り欠いてその内部を示したものである。なお、フィルム溶着部18の切り欠いた内部はフィルム同士が溶着により一体化しているため模式的に示したものである。
ここで、中間フィルム12は、上面から観て端子部13の一部を覆い、可溶体14を実装する領域全体を囲む形状となっている。
その一部には、可溶体14の両側(図1において可溶体14の上下)から可溶体14に向かって、端子部13の間で且つ可溶体14の下まで延伸された両側から延伸された部分19が形成されている。
この両側から延伸された部分19は、可溶体14の下で0.1〜0.4mmのスペース17を空けて対向している。
なお中間フィルム12の両側から延伸された部分19の幅(図1において横方向の幅)は、約0.4mmとしている。
端子部13間の可溶体14の下には、両側から延伸された部分19が対向するように配置されているために、カバーフィルム15を溶着する際に可溶体14の上から力が加わってもその下に両側から延伸された部分19が存在するので、支えとなって変形を抑えることができる。
さらに、両側から延伸された部分19間にスペース17を空けて対向するようにすると、中に入れたフラックス16がスペース17の方にも回りこみ、可溶体14の下に両端子部13間をつなぐ空間を形成することができ、可溶体14が熱で溶けたときに速やかに切断させることができる。
次に本発明の一実施形態における温度ヒューズの製造方法について説明する。
まず図3(a)のように、PENからなり厚さ約0.18mmのベースフィルム11の上に、一対の端子部13を約0.7mmの間隔を設けて直線状に対向配置させ、これにPENからなり厚さ約0.12mmの中間フィルム12を重ねるようにして、ベースフィルム11と中間フィルム12との間に端子部13を挟み込む。
このとき中間フィルム12は、上面から観て端子部13の一部を覆い、可溶体14を実装する領域全体を囲む形状に形成する。
そして、その一部は可溶体14の両側から中心方向に延伸された両側から延伸された部分19を形成し、両側から延伸された部分19同士を約0.5mmのスペース17を空けて対向するように形成されている。
なお、ベースフィルム11と中間フィルム12の相対する位置に、貫通孔21を設けておくとよく、貫通孔21にパイロットピン(図示せず)などを挿通して位置決めを確実に行うことができ、また、ベースフィルム11および中間フィルム12をテープ状に連続して形成すれ連続して生産することができ生産効率を向上することができる。
この貫通孔21は同様にカバーフィルム15にも設けておくとよい。
次に、図3(b)のように、ベースフィルム11と中間フィルム12に挟み込んだ端子部13を溶着して固定する。
溶着させる方法としては、熱プレス、あるいは端子部13に電流を流して端子部13を発熱させ、その熱で溶着しても良い。
このとき、中間フィルム12の端子部13と重なり合う部分の端子溶着部20を上面より加圧しながら溶着する。
このようにすることにより、端子溶着部20の溶けた中間フィルム12が薄くなって、端子溶着部20以外の中間フィルム12が下方向に下がるように変形し、中間フィルム12がベースフィルム11に重なるようになり、中間フィルム12と一体の両側から延伸された部分19も下方向に下がって一対の端子部13の間に入り込み、両側から延伸された部分19を端子部13の間で且つ可溶体14の下に配置することができる。
次に、図3(c)のように、端子部13間に橋絡するように可溶体14を実装し、冷却板(図示していない)を当てながらレーザにより可溶体14の一部を溶かすことにより、端子部13と可溶体14とを接合する。
次に図3(d)のように、カバーフィルム15を図3(c)のようにしたものの上に実装する。
カバーフィルム15はPENフィルムをエンボス加工したものであり、図3(d)において、図面手前側に***させ、その反対側に凹部を形成したものである。このエンボス加工した中に、フラックス16が入れられている。フラックス16は溶融したものをディスペンサで注入したもので、可溶体14の上に被せられるときは軟化した状態となっている。
次に、超音波ホーン(図示せず)を当ててベースフィルム11、中間フィルム12、カバーフィルム15をフィルム溶着部18で溶着することにより、図3(e)のようになり、可溶体14およびフラックス16を封止する。
このとき可溶体14の両側から可溶体14に向かって、端子部13の間で且つ可溶体14の下まで延伸された両側から延伸された部分19は、さらにその中心方向に向かって伸ばされる。
ここでスペース17の幅が小さすぎると、両側から延伸された部分19同士がぶつかり、可溶体14を押し上げ、可溶体14を変形させてしまう可能性がある。本実施の形態では、超音波溶着前のスペース17は約0.5mmとなっており、超音波溶着後は中心方向に向かって伸び、0.1〜0.4mmとなっている。
このように超音波溶着によって伸びる量は主として中間フィルム12の厚さによって影響を受け、超音波溶着前のスペース17の大きさは、中間フィルム12の厚さの3倍以上とすることが望ましい。
そして、最後に図3(f)のように、超音波溶着したフィルム溶着部18で切断して個片化することにより、温度ヒューズを得ることができる。
なお図3では、中間フィルム12の両側から延伸された部分19の対向するスペース17は、その延伸方向に対して直交させて形成しているが、図4のように延伸方向に対して斜交するように形成しても良い(図4においても、図1と同様にB−B線、C−C線で切り欠いた内観図で示している。)。
このようにした場合、超音波溶着時に両側から延伸された部分19同士がぶつかっても、延伸方向に対して斜めになっているため、その幅方向(図4において横方向)に変形し、可溶体14を変形させることなく超音波溶着することができる。
本発明に係る温度ヒューズは、安定した特性で、溶断性にも優れたものが得られ、産業上有用である。
11 ベースフィルム
12 中間フィルム
13 端子部
14 可溶体
15 カバーフィルム
16 フラックス
17 スペース
18 フィルム溶着部
19 両側から延伸された部分
20 端子溶着部

Claims (4)

  1. ベースフィルムと、このベースフィルム上に設けられた中間フィルムと、前記ベースフィルムと前記中間フィルムとの間に設けられた一対の端子部と、前記一対の端子部間に橋絡して接合された可溶体と、前記ベースフィルム上に前記可溶体を覆うように設けられたカバーフィルムとを備えた温度ヒューズであって、前記中間フィルムの一部は前記可溶体の両側から前記可溶体に向かって、前記ベースフィルムと前記可溶体との間の空間まで延伸され、スペースを空けて対向していることを特徴とする温度ヒューズ。
  2. ベースフィルムと中間フィルムとの間に一対の端子部を挟んで固定する工程と、前記一対の端子部間に可溶体を橋絡して接合する工程と、前記ベースフィルム上に前記可溶体を覆うようにカバーフィルムを超音波溶着する工程と、を備えた温度ヒューズの製造方法であって、前記中間フィルムの一部は前記可溶体の両側から前記可溶体に向かって、前記ベースフィルムと前記可溶体との間の空間まで延伸され、スペースを空けて対向していることを特徴とする温度ヒューズの製造方法。
  3. 前記スペースの大きさを、前記中間フィルムの厚さの3倍より大きく、前記可溶体の幅よりも小さくしたことを特徴とする請求項2記載の温度ヒューズの製造方法。
  4. 前記スペースは、前記延伸方向に対して斜交するように形成されていることを特徴とする請求項2記載の温度ヒューズの製造方法。
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