JP4269264B2 - 薄型温度ヒューズ - Google Patents
薄型温度ヒューズ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4269264B2 JP4269264B2 JP2003274265A JP2003274265A JP4269264B2 JP 4269264 B2 JP4269264 B2 JP 4269264B2 JP 2003274265 A JP2003274265 A JP 2003274265A JP 2003274265 A JP2003274265 A JP 2003274265A JP 4269264 B2 JP4269264 B2 JP 4269264B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin film
- weight
- lead conductor
- parts
- thermal fuse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fuses (AREA)
Description
これらの二次電池においては、異常時に生じる発熱温度がその大なるエネルギー密度のために高温である。
そこで、薄型温度ヒューズを装着し、その高温に達するまえに電池の通電回路を遮断して重大な事故に至るのを未然に防止することが知られている。
例えば、図9に示す電池パックのように、二次電池を収納する扁平ケース8の側面に薄型温度ヒューズP’を装着し、温度ヒューズの作動で二次電池を負荷から遮断させ得るように所定の回路板81を介して二次電池に回路接続している。
図9において、1’,1’は薄型温度ヒューズの扁平リード導体、82a,82bは電池パックの外部電極であり、リード導体と電極との間をスポット抵抗溶接等により接続してある。
この薄型温度ヒューズとしては、フィルムタイプ、基板タイプ、樹脂モールドタイプ等が知られている。
図10の(イ)は従来公知のフィルムタイプの一例を一部を断面で示す平面図、図10の(ロ)は図10の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
図10において、41’は下側樹脂フィルム、1’,1’は下側樹脂フィルム上に配設された一対の扁平リード導体、2’はリード導体1’,1’間に接続された可溶合金片、3’は可溶合金片上及び可溶合金片近傍のリード導体部分に塗布されたフラックスである。42’は上側樹脂フィルムであり、出っ張った被覆フラックス3’上に湾曲された状態で周囲が下側樹脂フィルム及41’び扁平リード導体1’に封着されている。
図11において、41’は下側樹脂フィルム、1’,1’は一対の扁平リード導体であり、前記フィルム41’の下面に前半部が固着されると共に先端部101’が絞り出されて前記フィルムの上面に現出されている。2’はリード導体現出部101’,101’間に接続された可溶合金片、3’は可溶合金片2’及び導体現出部101’の可溶合金片端近傍部分に塗布されたフラックスである。42’は上側樹脂フィルムであり、出っ張った被覆フラックス3’上に湾曲された状態で周囲が下側樹脂フィルム41’及び扁平リード導体1’に封着されている。
図12において、1’,1’は扁平リード導体、2’は扁平リード導体間に接続された可溶合金片、3’は可溶合金片及び可溶合金片端近傍のリード導体部分に塗布されたフラックスである。40’は樹脂モールド被覆であり、エポキシ樹脂等の硬化型樹脂液の浸漬塗装により設けられている。
図13において、51’はセラミックス板のような絶縁基体、6’,6’は絶縁基体上に設けられた一対の電極、1’,1’は各電極6’,6’に接続された扁平リード導体、2’は電極6’,6’間に接続された可溶合金片、3’は可溶合金片及び可溶合金片端からリード導体先端部にわたり塗布されたフラックスである。52’はセラミックス板のようなカバープレート、7’はカバープレート52’の周囲を絶縁基体51’及び扁平リード導体1’に封着するための接着剤であり、出っ張った被覆フラックス3’上にカバープレート52’が載置され、そのプレート周囲にエポキシ樹脂等の二液型接着剤7’が塗着されている。
上記二次電池の異常発熱に対し異常発熱温度よりも充分に低い温度で可溶合金片を溶断させ得るように可溶合金片2’の融点を設定してある。
而して、可溶合金片が溶融されると、溶融合金が既溶融のフラックスとの共存下、電極やリード導体端部に濡れて引っ張られ、その濡れが球状化により拡大されて溶融合金の分断が促進され、その分断により通電が遮断されて前記電池の発熱が停止されると、分断溶融合金が凝固されて非復帰のカットオフが終結される。
前記フラックスは、易酸化性の可溶合金片の酸化を防止すること、可溶合金片に不可避的に含有されている酸化物を加熱によるフラックスの活性化で溶解すること等により、可溶合金片を所定の融点で正確に溶融させると共に表面エネルギー面から溶融合金の前記電極やリード導体端部に対する濡れを促進させる作用を奏し、更に、溶融合金を球状化させる際の空間の確保に不可欠であり、電極やリード導体端部にも充分な量のフラックスを存在させることが必要である。
すなわち、出っ張り被覆フラックスに湾曲状態で当接された当初の上側樹脂フィルムの曲げ半径をr’、上側樹脂フィルムの曲げ剛性を(EI)’、上側樹脂フィルムを除く温度ヒューズボディ部分の曲げ剛性を(EI)とすれば、その温度ヒューズボディ部分に作用する曲げ反力mが
しかしながら、温度ヒューズのフラックス塗布では、冷却凝固後のフラックスの立体形状が背の高いドーム状曲面になるため、図22の(イ)に示すように、かかるドーム状曲面の被覆フラックス3’上にカバープレート52’を載置する以上、曲面と平面との接触のためにカバープレート52’の支持状態が不安定性が避けられず、カバープレート52’が長軸中心線に対し振れてバランスを崩し傾動を免れ得ない。而して、可溶合金片の前記した分断球状化が図22の(ロ)に示すように、可溶合金片が両側に分断球状化する際の分断溶融合金23a’、23b’に対するフラックス量に異同を来し、フラックス量の少ない側の溶融合金の球状化が他側の溶融合金の球状化よりも鈍化されれて分断作動に遅れが生じるようになる。この際、前記絶縁カバープレート52’の傾き角が製品ごとに異なるために分断作動のバラツキが惹起される。
従来、可溶合金片端近傍の扁平リード導体部分をポンチにより突出させ、この突出部を塗布フラックスに対する堰として用い、可溶合金片端近傍のリード導体部分のフラックス被覆厚みを厚くすることが公知である(特許文献1参照)。
また、ポンチ加工では突出巾が扁平リード導体巾に較べて狭く、しかも突出外面の角にアールが付き易く、而して、前記基板タイプでのカバープレートの支持状態の不安定性を解消し難いために、カバープレートの傾き固定に起因する前記した分断作動性の低下の問題も解決できない。
この場合、リード導体を薄くしても前記の堰を良好に設けることができ、特に、フィルムタイプ薄型温度ヒューズに対しては、上側樹脂フィルムの湾曲封着に基づき発生する曲げ反力のリード導体負担分をリード導体の薄肉化・曲げ剛性の低減により軽減できるので、リード導体と可溶合金片との接合界面を安定に保持でき、安定な作動性を保証できる。
図1の(イ)は本発明に係る薄型温度ヒューズの一実施例の一部を断面で示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)におけるローロ断面図である。
図1において、1,1は一対の扁平リード導体であり、先端から所定の距離を隔てた箇所に折り曲げにより凸部11を設けてある。2は両扁平リード導体1,1の先端部の上面間に溶接等により接合した可溶合金片であり、溶接にはスポット抵抗溶接、レーザ溶接等を使用できる。3はフラックスであり、可溶合金片2及び可溶合金片端からリード導体の折り曲げ凸部11に至る部分に付着してあり、凸部11をフラックスの塗布に対する堰として使用し可溶合金片12からリード導体の折り曲げ凸部11に至る部分のフラックス被覆厚みを充分に厚くしてある。41は下側樹脂フィルム、42は上側樹脂フィルムであり、前記両扁平リード導体1,1の前半部と可溶合金片2とをこれらの樹脂フィルム41,42で挾み、上側樹脂フィルム42を出っ張った被覆フラックス3上で湾曲させた状態で周囲部を水平保持の下側樹脂フィルム41に封着してある。
図2において、41は下側樹脂フィルムである。1,1は一対の扁平リード導体であり、前半部を下側樹脂フィルム41の下面に固着すると共にリード導体先端から所定の距離を隔てた位置において上面が下側樹脂フィルム面にほぼ面一の凸部101に、この凸部101の後端部を凸部11に一挙に膨出加工して下側樹脂フィルム41の上面側に現出させ、下側樹脂フィルム41と扁平リード導体1との全界面を融着や接着剤により接合してある。2は可溶合金片であり、リード導体現出部のうちの下側樹脂フィルム上面と実質的に面一の部分101に溶接、例えばスポット抵抗溶接、レーザ溶接等により接続してある。3はフラックスであり、可溶合金片2及び可溶合金片からリード導体の凸部11に至る部分に付着してあり、凸部11をフラックスの堰として使用し、可溶合金片2からリード導体の凸部11に至る部分のフラックス被覆厚みを充分に厚くしてある。42は上側樹脂フィルムであり、出っ張った被覆フラックス2上に湾曲させた状態で周囲部を水平保持の下側樹脂フィルム41に封着してある。
而るに、上記フラックス3の塗布に対する堰を扁平リード導体の折り曲げ凸部11,11aまたは11bにより設けてあり、扁平リード導体1の厚みを100μmといった薄肉にしても、単純な曲げ加工で凸部11,11aまたは11bを形成でき、亀裂の発生を排除できる。尤も、図2に示した実施例の凸部11においては、リード導体1を下側樹脂フィルム41の上面にほぼ面一の凸部101に膨出加工する際に同時に加工するが、凸部11が小さく膨出加工代の増加を少にとどめることができるから、この場合も、リード導体の厚みを薄くしても、亀裂の発生を充分に防止できる。
従って、温度ヒューズボディ部分の曲げ剛性(EI)を小にしてその温度ヒューズボディ部分に作用する曲げ反力mを低減でき、曲げ反力mに基づき扁平リード導体と可溶合金片との接合界面に作用する剥離力を軽減でき、その接合界面の安定性を高めることができる。
図5において、1,1は一対の扁平リード導体であり、先端から所定の距離を隔てた位置に折り曲げ凸部11を設けてある。2は可溶合金片であり、リード導体先端部の間に溶接、例えばスポット抵抗溶接、レーザ溶接等により接続してある。3はフラックスであり、可溶合金片2及び可溶合金片2からリード導体の折り曲げ凸部11に至る部分に付着してあり、凸部11をフラックスの堰として使用し可溶合金片2の端からリード導体の折り曲げ凸部11に至る部分のフラックス被覆厚みを充分に厚くしてある。40は可溶合金片及びフラックス並びにリード導体端部を包囲して設けた樹脂被覆層であり、例えばエポキシ樹脂液等の二液型硬化性樹脂液への浸漬塗装により被覆してある。
而るに、上記フラックス3に対する堰を扁平リード導体の折り曲げ凸部11により設けてあり、扁平リード導体1の厚みを100μmといった薄肉にしても凸部の折り曲げが単純な曲げ加工であるために亀裂の発生を排除でき、従って、可溶合金片−リード導体側の曲げ剛性(EI)を小にしてそのリード導体に作用する曲げモーメントmを低減でき、曲げモーメントmに基づき扁平リード導体と可溶合金片との接合界面に作用する剥離力を軽減でき、その接合界面の安定性を高めることができる。
図6において、1,1は一対の扁平リード導体であり、先端を上向き折り曲げ凸部110に加工してある。2は両扁平リード導体1,1先端の上向き折り曲げ凸部110の前面間に溶接等により接合したヒューズエレメントであり、レーザ溶接等を使用できる。3はフラックスであり、リード導体先端の上向き折り曲げ凸部110をフラックスの堰として使用しフラックス被覆厚みを充分に厚くしてある。41は下側樹脂フィルム、42は上側樹脂フィルムであり、前記両扁平リード導体1,1の前半部とヒューズエレメント2とをこれらの樹脂フィルム41,42で挾み、上側樹脂フィルム42を出っ張った被覆フラックス3上に湾曲させた状態で周囲部を水平保持の下側樹脂フィルム41に封着してある。
扁平リード導体先端の上向き折り曲げ凸部110は、可溶合金片端を接続でき、かつフラックスに対する堰となし得るものであれば、付随的な加工が施されていてもよく、例えば、図7の(ホ)に示すような水平かぎ部1101や図7の(ヘ)に示すような折り返し部1102を付加することもできる。
また、折り曲げ凸部11は、通常図7の(ト)に示すような三角形凸部とされるが、図7の(チ)に示すような方形凸部、図7の(リ)に示すような台形凸部とすることもできる。
また、図7の(ヌ)に示すように、切出し曲げにより凸部1100を設けたものの使用も可能である。
可溶合金片の融点は機器の保護温度に応じて選定されるが、電池用の場合、固相線温度が80℃〜120℃、液相線温度が90℃〜120℃である合金が使用される。例えばIn50〜55%、Sn25〜40%、残部Biの合金、In30〜75%、Sn5〜50%、Cd0.5〜25%の合金、更にこの合金組成にCu、Ag、Au、Al、Biのうちの1種または2種以上を合計0.1〜5%添加した合金、Bi48〜53%、Pb28〜33%、Sn13〜19%の合金、In0.5〜4%、Bi50〜54%、Pb30〜34%、Sn14〜18%の合金等を例示できる。
可溶合金片は母材の鋳造または押し出しによりロッドを得、このロッドを線引きし、更には圧延する線引き法乃至は線引き圧延法により製造できる。また、ドラム内の冷却液をドラムの回転により層状になし、ノズルからの溶融合金のジェットをこの回転液層中にその回転周速と同速で入射させて冷却凝固させる回転液紡糸法を使用することもできる。
上記リード導体の寸法は、通常外側部分の巾が2.0〜4.0mm,内側部分の巾が1.0〜3.0mmとされる。リード導体の厚みは、基板タイプに対しては0.15〜0.3mmとされ、フィルムタイプや樹脂モールドタイプに対しては、0.07〜0.15mmとされる。
しかしながら、可溶合金片のジュール発熱を無視できないときは、可溶合金片の電気抵抗をR、通電電流をI、機器とヒューズエレメント間の熱抵抗をHとすれば、
例えば、上記膜抵抗を絶縁基体の上面に設け、この上に耐熱性・熱伝導性の絶縁膜、例えばガラス焼き付け膜を形成し、更に一対の電極を設け、先端に上向き折り曲げ凸部を設けた扁平リード導体を各電極に接続し、両電極間に可溶合金片を接続し、可溶合金片から前記リード導体の先端凸部にわたってフラックスを被覆し、絶縁カバープレートを前記の絶縁基体上に配設し、該絶縁カバープレート周囲を絶縁基体に接着剤により封着することができる。
フィルム同士の封着は超音波溶着により行い、リード導体とフィルム間の融着はセラミックチップ加圧下での電磁誘導加熱により行った。
実施例1に対しリード導体の凸部折り曲げに代えポンチ加工により凸部を形成することを試みたが、厚み100μmのリード導体では亀裂が発生したので、リード導体厚みを300μmにしてポンチ加工により凸部(高さは、実施例1の折り曲げ凸部高さに同じとした)を設けた。これ以外は実施例1と同じとした。
この結果から、実施例、比較例ともフラックス厚みを高くするために堰を設けた点では共通しているが、実施例ではリード導体の厚みを薄くでき、上側樹脂フィルムの湾曲封着に基づき発生する曲げ反力のリード導体負担分を軽減できるので、リード導体と可溶合金片との接合界面を安定に保持でき、その界面の抵抗値を安定に維持できることが確認できる。
この結果は、上側樹脂フィルムの湾曲封着に基づき発生する反りを実施例1より小さくできたためであり、リード導体と可溶合金片との接合界面の安定化による界面抵抗値のより一層の安定維持が期待できる。
リード導体と下側樹脂フィルムとの界面は熱溶着し、フィルム同士の封着は超音波溶着により行った。
樹脂モールド被覆層40は、常温硬化エポキシ樹脂液の浸漬塗装により設けた。
実施例4に対しリード導体の凸部折り曲げに代えポンチ加工により凸部を形成することを試みたが、厚み100μmのリード導体では亀裂が発生したので、リード導体厚みを300μmにしてポンチ加工により凸部(高さは、実施例4の折り曲げ凸部高さに同じとした)を設けた。これ以外は実施例4と同じとした。
この結果から、実施例4、比較例2ともフラックス厚みを高くするために堰を設けた点では共通しているが、実施例4ではリード導体の厚みを薄くでき、ヒートサイクルに基づき発生する曲げモーメントのリード導体作用分を軽減できるので、リード導体と可溶合金片との接合界面を安定に保持でき、その界面の抵抗値を安定に維持できることが確認できる。
11 折り曲げ凸部
110 上向き折り曲げ凸部
2 可溶合金片
3 フラックス
41 下側樹脂フィルム
42 上側樹脂フィルム
43 補助フィルム
51 絶縁基体
52 絶縁カバー
53 水密樹脂被覆
6 電極
7 接着剤
Claims (14)
- 可溶合金片の厚み中心が扁平リード導体の厚み中心よりも上側に位置された状態で可溶合金片が扁平リード導体間に接続され、可溶合金片及びその近傍のリード導体部分にフラックスが被覆され、これらが下側樹脂フィルムと上側樹脂フィルムとにより前記リード導体を気密に導出して封止され、上側樹脂フィルムがその内面側の出っ張り内容物上で湾曲されてなる温度ヒューズにおいて、可溶合金片端とフィルム封止箇所との間のリード導体部分にその部分の曲げ剛性を低くし、かつ塗布フラックスに対する堰を形成するための折り曲げ凸部が設けられ、この凸部が前記フラックスの塗布に対する堰とされていることを特徴とする薄型温度ヒューズ。
- 下側樹脂フィルムの下面に一対の扁平リード導体端部が固着されると共に各リード導体の先端から所定の距離を隔てた部分が所定の巾をもつて前記フィルム上面に現出され、この現出部がランド部とこのランド部後方側の曲げ剛性を低くし、かつ塗布フラックスに対する堰を形成するための折り曲げ凸部とに形成され、その現出されたランド部間に可溶合金片が接続され、前記の可溶合金片及前記ランド部のほぼ全面にフラックスが前記折り曲げ凸部を堰としてフラックスが塗布され、上側樹脂フィルムが前記下側樹脂フィルムの周囲に封着されると共に上側樹脂フィルムがその内面側の出っ張り内容物上で湾曲され、下側樹脂フィルムの下面に補助樹脂フィルムが貼着されていることを特徴とする薄型温度ヒューズ。
- 上側樹脂フィルムが下側樹脂フィルムよりも薄くされている請求項1〜2何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 扁平リード導体間に可溶合金片が接続され、可溶合金片及び可溶合金片端から所定の距離を隔てたリード導体箇所までフラックスが付着され、これらを包囲して樹脂層が被覆された温度ヒューズにおいて、可溶合金片端から所定の距離を隔てたリード導体部分にその部分の曲げ剛性を低くし、かつ塗布フラックスに対する堰を形成するための折り曲げ凸部が設けられ、この凸部が前記フラックスの塗布に対する堰とされていることを特徴とする薄型温度ヒューズ。
- 折り曲げ凸部の両脇上端にアールが付されている請求項1〜4何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 可溶合金片の厚み中心が扁平リード導体の厚み中心よりも上側に位置された状態で扁平リード導体間に可溶合金片が接続され、可溶合金片及びその近傍のリード導体部分にフラックスが付着され、これらが下側樹脂フィルムと上側樹脂フィルムとにより前記リード導体を気密に導出して封止され、上側樹脂フィルムがその内面側の出っ張り内容物上で湾曲されてなる温度ヒューズにおいて、扁平リード導体の先端に上向き折り曲げ部が設けられ、この折り曲げ部前面に可溶合金片端が接続され、同折り曲げ部が前記フラックスの塗布に対する堰とされていることを特徴とする薄型温度ヒューズ。
- 凸部の両脇上端にアールが付されている請求項6記載の薄型温度ヒューズ。
- 上側樹脂フィルムが下側樹脂フィルムよりも薄くされている請求項6または7記載の薄型温度ヒューズ。
- 扁平リード導体として、温度ヒューズボディ内のリード導体部分の巾が可溶合金片の巾より広くされている導体が用いられている請求項1〜8何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 温度ヒューズボディ内のリード導体部分が圧延により形成されている請求項9記載の薄型温度ヒューズ。
- リード導体がNi製とされ、少なくとも先端部にSn,Cu,Ag,Auの何れか、またはこれらを主成分とする合金が被覆されている請求項1〜10何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 可溶合金片を溶断させるための発熱体が付設されている請求項1〜11何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 可溶合金片がIn−Sn−Bi系合金、Bi−Sn−Sb系合金、In−Sn系合金、In−Bi系合金、Bi−Sn系合金、In系合金の何れかであり、In−Sn−Bi系合金の組成が(1)43%<Sn≦70%,0.5%≦In≦10%,残Bi、(2)25%≦Sn≦40%,50%≦In≦55%,残Bi、(3)25%<Sn≦44%,55%<In≦74%,1%≦Bi<20%、(4)46%<Sn≦70%,18%≦In<48%,1%≦Bi≦12%、(5)5%≦Sn≦28%,15%≦In<37%,残Bi(但し、Bi57.5%,In25.2%,Sn17.3%とBi54%,In29.7%,Sn16.3%のそれぞれを基準にBi±2%,In及びSn±1%の範囲を除く)、(6)10%≦Sn≦18%,37%≦In≦43%,残Bi、(7)25%<Sn≦60%,20%≦In<50%,12%<Bi≦33%、(8)(1)〜(7)の何れか100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Sb、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、(9)33%≦Sn≦43%,0.5%≦In≦10%,残Bi、(10)47%≦Sn≦49%,51%≦In≦53%の100重量部にBiを3〜5重量部を添加、(11)40%≦Sn≦46%,7%≦Bi≦12%,残In、(12)0.3%≦Sn≦1.5%,51%≦In≦54%,残Bi、(13)2.5%≦Sn≦10%,25%≦Bi≦35%,残In、(14)(9)〜(13)の何れか100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Sb、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、(15)10%≦Sn≦25%,48%≦In≦60%,残Biを100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Sb、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、Bi−Sn−Sb系合金の組成が(16)30%≦Sn≦70%,0.3%≦Sb≦20%,残Bi、(17)(16)の100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、In−Sn系合金の組成が(18)52%≦In≦85%,残Sn、(19)(18)の100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Sb、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、In−Bi系合金の組成が(20)45%≦Bi≦55%,残In、(21)(20)の組成の100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Sb、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、Bi−Sn系合金の組成が(22)50%<Bi≦56%,残Sn、(23)(22)の100重量部にAg、Au、Cu、Ni、Pd、Pt、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、In系合金の組成が(24)Inの100重量部にAu、Bi、Cu、Ni、Pd、Pt、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、(25)90%≦In≦99.9%,0.1%≦Ag≦10%の100重量部にAu、Bi、Cu、Ni、Pd、Pt、、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加、(26)95%≦In≦99.9%,0.1%≦Sb≦5%の100重量部にAu、Bi、Cu、Ni、Pd、Pt、Ga、Ge、Pの1種または2種以上を合計0.01〜7重量部添加の何れかであることを特徴とする請求項1〜12何れか記載の薄型温度ヒューズ。
- 請求項1〜11何れかまたは13記載の薄型温度ヒューズを電流ヒューズとして使用することを特徴とする薄型電流ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003274265A JP4269264B2 (ja) | 2002-07-22 | 2003-07-14 | 薄型温度ヒューズ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002212192 | 2002-07-22 | ||
JP2003274265A JP4269264B2 (ja) | 2002-07-22 | 2003-07-14 | 薄型温度ヒューズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004071552A JP2004071552A (ja) | 2004-03-04 |
JP4269264B2 true JP4269264B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=32032664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003274265A Expired - Fee Related JP4269264B2 (ja) | 2002-07-22 | 2003-07-14 | 薄型温度ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4269264B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004265618A (ja) | 2003-02-05 | 2004-09-24 | Sony Chem Corp | 保護素子 |
JP4814531B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2011-11-16 | 株式会社フェローテック | 加熱冷却装置及びその製造方法 |
JP4845011B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-12-28 | 古河電気工業株式会社 | バスダクト |
JP2008226796A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-09-25 | Uchihashi Estec Co Ltd | 基板型温度ヒューズ及び基板型温度ヒューズの製造方法 |
DE102007014338A1 (de) * | 2007-03-26 | 2008-10-02 | Robert Bosch Gmbh | Thermosicherung |
KR101094039B1 (ko) | 2009-10-01 | 2011-12-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전류차단소자 및 이를 구비한 이차 전지 |
JP5867043B2 (ja) * | 2011-12-12 | 2016-02-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 温度ヒューズおよびその製造方法 |
CN113380591B (zh) * | 2021-05-11 | 2022-11-04 | 国网浙江嘉善县供电有限公司 | 一种防外破令克瓷管 |
-
2003
- 2003-07-14 JP JP2003274265A patent/JP4269264B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004071552A (ja) | 2004-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7385474B2 (en) | Thermosensor, thermoprotector, and method of producing a thermosensor | |
EP1645646B1 (en) | Temperature fuse element, temperature fuse and battery using the same | |
CN104303255B (zh) | 用于保护器件的熔断器元件及包括该元件的电路保护器件 | |
US6445277B1 (en) | Safety device of electric circuit and process for producing the same | |
JP4290426B2 (ja) | 温度ヒューズ | |
JP2004265617A (ja) | 保護素子 | |
JP4269264B2 (ja) | 薄型温度ヒューズ | |
JP3953947B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用材料 | |
JP4369008B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP2004311080A (ja) | 電流ヒューズ機能付き温度ヒューズ | |
JP4297431B2 (ja) | 合金型温度ヒューズおよびそれを用いた保護装置 | |
JP6423384B2 (ja) | 保護素子 | |
JP4112297B2 (ja) | サーモプロテクター及びサーモプロテクターの製造方法 | |
JP2000090792A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP2006196189A (ja) | サーモプロテクタ及びサーモプロテクタの製作方法並びに取付け方法 | |
CN221304566U (en) | Protection assembly | |
JP4083471B2 (ja) | 薄型ヒュ−ズ及びその製造方法 | |
JP2000348583A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP4610807B2 (ja) | 薄型ヒューズ | |
JP4097792B2 (ja) | 薄型温度ヒュ−ズ | |
JP2001118480A (ja) | 薄型温度ヒュ−ズ | |
JP3358677B2 (ja) | 薄型ヒュ−ズ | |
JP2003045305A (ja) | 薄型ヒューズ | |
JP2004227962A (ja) | 薄型ヒューズ | |
JPH10106425A (ja) | 薄型ヒュ−ズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090210 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |