JP5861288B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る車両の前部車体構造は、車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの前端部に接続されて車両前後方向に延びる筒状のクラッシュカンと、このクラッシュカンの前端部に側端部が接続されて車幅方向に延びるバンパービームとを備えた車両の前部車体構造であって、前記クラッシュカンの座屈軸に直交する面におけるクラッシュカンの断面形状が、頂辺を有する凸部と底辺を有する凹部とが周方向に交互に並んだ閉断面形状であり、この閉断面形状が、六角形以上の偶数凸多角形の1つおきの辺を前記凸部の頂辺としてその頂辺の両端部から多角形の内方側に第1の壁面部を延設し、相異なる頂辺から延設された隣接する第1の壁面部同士が交わったとした場合の交点より多角形の外方側の位置で前記第1の壁面部同士を繋ぐ第2の壁面部を前記凹部の底辺として形成することにより、設定されたものであり、フロントサイドフレームの前端部は、クラッシュカンに対応した断面形状を有し、フロントサイドフレームの前端部とクラッシュカンとが正面視で重なり合っていることを特徴とする。
このような構成によれば、衝突荷重を受けた際に、クラッシュカンがフロントサイドフレームの前端部によって座屈軸方向に確りと支持されるから、クラッシュカンは座屈軸方向の圧縮荷重に対して最もバランスよく座屈変形してクラッシュカンの座屈変形が促進され、クラッシュカンによる衝突初期のエネルギー吸収が確実に行われる。
また、このような構成によれば、第1の壁面部同士が前記交点で交わった場合と比べて、クラッシュカンの断面稜線が9個から12個に増加し、クラッシュカンが軽量化しつつクラッシュカンの耐力が維持又は向上する。
板厚が1.4mmの冷間圧延鋼板(SPC材)を用い、図4(a)に示すように、頂辺の長さが40mm、第1の壁面部の長さ(L)が40mm、座屈軸方向の長さが80mmの、第2の壁面部を形成しない、断面形状が略十字の閉断面形状であるクラッシュカンを作製し、これを比較例1とした。
実施例1〜7、比較例1、参考例1の各クラッシュカンについて、エネルギー吸収試験を行った。図5に示すように、クラッシュカンの一端部Xを拘束し、他端部Yに剛壁Zを当て、剛壁Zを0.5m/秒の速度でクラッシュカンの一端部X側に向けてクラッシュカンが潰れきるまで座屈軸方向に移動させた。剛壁Zの移動距離(クラッシュストローク、クラッシュカンの変形量)及び荷重を測定し、その結果から、クラッシュカンが潰れきるまでの各クラッシュカンのエネルギー吸収量を求めた。結果を図6、図7に示す。図6には、比較例1及び実施例2〜4の結果のみ示した。図7には、全クラッシュカンのエネルギー吸収量を示した。
図7から明らかなように、第2の壁面部を形成した実施例1〜7は、第2の壁面部を形成しない比較例1よりも、クラッシュカンが軽量化しているにも拘らず、エネルギー吸収量の減少の度合いは限定的であり、総じて良好な耐力が維持されていた。
10a 上面部
10b 下面部
10c 左面部
10d 左突出部
10e 右突出部
11 インナメンバー
12 アウタメンバー
20 固定プレート
30 取付プレート
50 クラッシュカン
51 インナメンバー
52 アウタメンバー
53 上側凸部
54 右側凸部
55 左側凸部
56 下側凸部
53a〜56a 頂辺
53b〜56b 第1の壁面部
57〜60 第1〜第4凹部
57a〜60a 第2の壁面部(底辺)
70 バンパービーム
71 ビームメンバー
72 ビームプレート
L 頂辺の端部から交点までの長さ
O 交点
P1 座屈軸
P2 中心軸
Claims (5)
- 車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの前端部に接続されて車両前後方向に延びる筒状のクラッシュカンと、このクラッシュカンの前端部に側端部が接続されて車幅方向に延びるバンパービームとを備えた車両の前部車体構造であって、
前記クラッシュカンの座屈軸に直交する面におけるクラッシュカンの断面形状が、頂辺を有する4つの凸部と底辺を有する4つの凹部とが周方向に交互に等間隔に並んだ閉断面形状であり、
この閉断面形状が、
凸八角形の1つおきの辺を前記凸部の頂辺としてその頂辺の両端部から多角形の内方側に第1の壁面部を延設し、
相異なる頂辺から延設された隣接する第1の壁面部同士が交わったとした場合の交点より多角形の外方側の位置で前記第1の壁面部同士を繋ぐ第2の壁面部を前記凹部の底辺として形成することにより、設定されたものであることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの前端部に接続されて車両前後方向に延びる筒状のクラッシュカンと、このクラッシュカンの前端部に側端部が接続されて車幅方向に延びるバンパービームとを備えた車両の前部車体構造であって、
前記クラッシュカンの座屈軸に直交する面におけるクラッシュカンの断面形状が、頂辺を有する凸部と底辺を有する凹部とが周方向に交互に並んだ閉断面形状であり、
この閉断面形状が、
六角形以上の偶数凸多角形の1つおきの辺を前記凸部の頂辺としてその頂辺の両端部から多角形の内方側に第1の壁面部を延設し、
相異なる頂辺から延設された隣接する第1の壁面部同士が交わったとした場合の交点より多角形の外方側の位置で前記第1の壁面部同士を繋ぐ第2の壁面部を前記凹部の底辺として形成することにより、設定されたものであり、
フロントサイドフレームの前端部は、クラッシュカンに対応した断面形状を有し、フロントサイドフレームの前端部とクラッシュカンとが正面視で重なり合っていることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 第1の壁面部は頂辺に直角に延設され、
第2の壁面部は2つの第1の壁面部とそれぞれ135°の角度をなしていることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。 - 第2の壁面部は、第1の壁面部同士が交わったとした場合の第1の壁面部の全長をLとしたときに、前記交点より0.25L〜0.5Lの長さだけ多角形の外方側の位置で、第1の壁面部同士を繋いでいることを特徴とする請求項3に記載の車両の前部車体構造。
- 車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームの前端部に接続されて車両前後方向に延びる筒状のクラッシュカンと、このクラッシュカンの前端部に側端部が接続されて車幅方向に延びるバンパービームとを備えた車両の前部車体構造であって、
前記クラッシュカンの座屈軸に直交する面におけるクラッシュカンの断面形状が、頂辺を有する3つの凸部と底辺を有する3つの凹部とが周方向に交互に等間隔に並んだ閉断面形状であり、
この閉断面形状が、
凸六角形の1つおきの辺を前記凸部の頂辺としてその頂辺の両端部から多角形の内方側に第1の壁面部を延設し、
相異なる頂辺から延設された隣接する第1の壁面部同士が交わったとした場合の交点より多角形の外方側の位置で前記第1の壁面部同士を繋ぐ第2の壁面部を前記凹部の底辺として形成することにより、設定されたものであることを特徴とする車両の前部車体構造。
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JP2011154078A JP5861288B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 車両の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011154078A JP5861288B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 車両の前部車体構造 |
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JP5861288B2 true JP5861288B2 (ja) | 2016-02-16 |
Family
ID=47690274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011154078A Active JP5861288B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 車両の前部車体構造 |
Country Status (1)
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2011
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