JP5852467B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5852467B2
JP5852467B2 JP2012037442A JP2012037442A JP5852467B2 JP 5852467 B2 JP5852467 B2 JP 5852467B2 JP 2012037442 A JP2012037442 A JP 2012037442A JP 2012037442 A JP2012037442 A JP 2012037442A JP 5852467 B2 JP5852467 B2 JP 5852467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
spindle
feed
delay time
fluctuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012037442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013174936A (ja
Inventor
茂樹 上野
茂樹 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP2012037442A priority Critical patent/JP5852467B2/ja
Priority to IT000021A priority patent/ITRM20130021A1/it
Priority to CN201310047757.1A priority patent/CN103294006B/zh
Priority to US13/773,675 priority patent/US9110455B2/en
Priority to DE102013003066.8A priority patent/DE102013003066B4/de
Publication of JP2013174936A publication Critical patent/JP2013174936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5852467B2 publication Critical patent/JP5852467B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/416Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control of velocity, acceleration or deceleration
    • G05B19/4166Controlling feed or in-feed
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/43Speed, acceleration, deceleration control ADC
    • G05B2219/43187Vector speed, ratio between axis, without feedback
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49077Control of feed and spindle, cutting speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、予め記憶された変動周期を含む主軸回転変動データに基づき、主軸回転速度を指令された回転速度に対し所定の周期で変動させると共に、送り軸送り速度と主軸回転速度との比を一定に保ちながら送り軸送り速度を変動させる振動抑制手段を有する数値制御装置に関する。
切削加工におけるびびり振動を抑制する方法として、下記特許文献1記載の方法が知られている。これは、旋削加工時に予め設定しておいた変動振幅と変動周期で主軸の回転速度を変動させることで、びびり振動を抑制するものである。
他にもびびり振動を抑制する方法として特許文献2には、びびり振動が発生した場合に、主軸の回転速度と送り軸の送り速度の比率を一定に保ちながら、主軸の回転速度と送り軸の送り速度を変動させる方法が開示されている。また、特許文献3には、主軸の回転速度の増減パターンをあらかじめ設定しておき、設定された増減パターンに基づいて主軸の回転速度を変動させるとともに、送り軸の送り速度も合わせて変動させることも可能な方法が開示されている。
切削加工では主軸1回転当たりの切削送り量を一定にしないと切削面の状態にバラツキが生じるが、特許文献2および特許文献3の方法であれば、主軸1回転当たりの切削送り量を一定にすることが可能なため、びびり振動を抑制しつつ切削面の状態を均一にすることが可能である。
一方、特許文献1の方法は主軸の回転速度のみ変動させるものであるが、主軸に取り付けられた検出器などから主軸の実速度を入力して、この実速度を基に切削送り量が一定となる送り軸の送り速度を決定する方法が一般的に知られており、これを併用することによって特許文献2および特許文献3と同じようにびびり振動を抑制しつつ切削面の状態を均一にすることが可能である。
特開昭49−105277号公報 特開平11−129144号公報 特開2005−144580号公報
数値制御装置が制御する送り軸は複数軸から成り、複数軸を任意に組み合わせて補間動作を行う。このとき、2次元もしくは3次元空間上の軌跡を保証するため、加減速時間一定制御(移動平均法による加減速)を行っており、補間動作を行うすべての軸に同じ加減速時間を適用している。これは、指令速度に達するまでには適用した加減速時間がかかることを意味する。一方、数値制御装置が制御する主軸は、指令された速度で回転することを保証すればよく、送り軸のように軌跡を保証する必要がない。したがって、加減速時間一定制御は行っておらず、指令された速度に達するまでの時間やその間の速度変化は状況によって変化する。
上記したように、主軸と送り軸では加減速制御が異なるため、特許文献2および特許文献3の方法によって主軸と送り軸の速度指令を同じように変動させても、実際の軸動作ではズレが生じることとなる。
また、特許文献1の方法では、主軸の回転速度を検出した時刻からこれに適する送り速度となる時刻までの時間差によるズレも生じることとなる。
上記ズレによって、実際には主軸の回転速度の変動と送り速度の変動には位相差が生じており、主軸1回転当たりの切削送り量も一定ではなく変動してしまう。これが原因で加工面に縞目が残りやすく、仕上げ面品位が低下するという課題があった。
本発明の数値制御装置は、予め記憶された変動周期を含む主軸回転変動データに基づき、主軸回転速度を指令された回転速度に対し所定の周期で変動させると共に、送り軸送り速度と主軸回転速度との比を一定に保ちながら送り軸送り速度を変動させる振動抑制手段を有する数値制御装置において、主軸回転速度の変動と送り軸送り速度の変動との位相差である遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、所定の周期で変動する主軸実回転速度を少なくとも1周期分、記憶する主軸回転速度記憶手段と、主軸回転速度記憶手段に記憶された主軸実回転速度と、主軸回転変動データの変動周期と、遅れ時間算出手段が算出する遅れ時間と、から遅れ時間分だけ先の主軸回転速度を推定演算する主軸回転速度推定手段と、推定された遅れ時間分だけ先の主軸回転速度との比を一定に保つように、指令された送り軸送り速度を変動させる送り軸変動制御手段と、を有することを特徴とする。
他の本発明は、予め記憶された変動周期を含む主軸回転変動データに基づき、主軸回転速度を指令された回転速度に対し所定の周期で変動させると共に、送り軸送り速度と主軸回転速度との比を一定に保ちながら送り軸送り速度を変動させる振動抑制手段を有する数値制御装置において、主軸回転速度の変動と送り軸送り速度の変動との位相差である遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、主軸回転速度検出手段により検出された主軸実回転速度と主軸回転速度指令との差分値と、主軸回転変動データと、遅れ時間算出手段が算出する遅れ時間と、から遅れ時間分だけ先の主軸回転速度を推定演算する主軸回転速度推定手段と、推定された遅れ時間分だけ先の主軸回転速度との比を一定に保つよう指令された送り軸送り速度を変動させる送り軸変動制御手段と、を有することを特徴とする。
好適な態様では、遅れ時間算出手段は、主軸回転速度の検出したタイミングから、主軸回転速度との比を一定に保つよう送り速度を変動させるタイミングまでの時間に基づき遅れ時間を算出する。他の好適な態様では、遅れ時間算出手段は、送り軸を加減速一定制御により加減速を行うための加減速時間に基づき遅れ時間を算出する。
本発明によれば、切削加工時のびびり振動を抑制するために主軸の回転速度を変動させて加工をする場合に、主軸回転速度の変動と送り速度の変動に生じる位相差を小さくすることにより、主軸1回転当たりの切削送り量の変動を低減できる。その結果、加工面の縞目発生を抑制することができ、仕上げ面品位の低下を避けることが可能となる。
本発明の第一実施形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。 主軸回転速度記憶部の処理内容を説明するフローチャートである。 主軸回転速度記憶部の記憶内容とタイミングを説明するタイミング図と内部構成図である。 主軸回転速度推定部の処理内容を説明するフローチャートである。 移動平均法による波形位相差の説明図である。 時間(P−T)だけ過去の主軸速度を読み出す理由の説明図である。 本発明の第二実施形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。
はじめに主軸の動作について説明する。まず加工プログラム記憶部1より読み出された主軸回転速度プログラム指令S1が主軸回転速度制御部2に入力される。主軸回転速度制御部2では主軸回転速度プログラム指令S1に対して、種々の演算処理を行い主軸回転速度指令S2を算出し出力する。種々の演算処理とは、例えば、複数段の主軸ギアレンジを持つ場合に、現在の主軸ギアレンジ状態に従った許容回転数に収めること、外部にオーバーライドスイッチが設けられている場合に、オーバーライドスイッチの入力値に従って倍率を乗算する、等である。
主軸回転変動制御部3は主軸回転変動データ記憶部4より変動制御データD1を読み出し、入力された主軸回転速度指令S2を変動制御データD1に従って演算を行い、主軸回転変動速度指令S3を生成する。変動制御データD1とは、例えば、変動振幅と変動周期および波形(例えば、三角波・正弦波等)であったり、主軸の変動回転数割合を非常に短い時間(数ミリ秒から十数ミリ秒)毎に示した変動パターンであったり、等である。
主軸回転変動速度指令S3を生成する際の演算について説明する。例えば、変動制御データD1が変動振幅Q・変動周期P・正弦波で構成されている場合は、以下の式1により算出できる。なお、tは主軸回転変動制御を開始してからの経過時間である。
S3=S2×Q×sin((2×π/P)×t)・・・式1
変動制御データD1が変動パターンである場合について説明する。例えば、上記変動振幅Q・変動周期P・正弦波で構成されている場合と同じ変動制御を行う場合の変動パターンは、変動パターンのデータ間隔をDとすると以下のデータ群である。
Q×sin((2×π/P)×D×1)
Q×sin((2×π/P)×D×2)


Q×sin((2×π/P)×D×((P−1)/D))
Q×sin((2×π/P)×D×(P/D))
上記データをそれぞれPT(n)(nは1〜(P/D))とすると、主軸回転変動速度指令S3は以下の式2で表すことができる。なお、tは主軸回転変動制御を開始してからの経過時間、(t mod P)はtをPで割った余りである。
S3=S2×PT(((t mod P)+1)/D)・・・式2
なお、変動制御データD1が変動パターンである場合の変動周期Pは、以下の式3により算出できる。
P=データ群の個数/データ間隔D・・・式3
上述の式2に従い算出された主軸回転変動速度指令S3は、主軸サーボ制御部21に入力される。この入力のタイミングは、数値制御装置内で生成されるSYNC信号(補間信号)に同期して行われる。SYNC信号は数値制御装置とサーボ制御等周辺装置とのデータ入出力タイミングを規定する信号であり、例えば8ミリ秒周期の信号である。主軸サーボ制御部21は入力した主軸回転変動速度指令S3で動作するよう主軸モータSmを制御する。
主軸には検出器Se(磁気エンコーダ・パルスジェネレータ等)が取り付けられ、主軸の位置が検出可能であり、その検出データは主軸回転速度検出部22に入力される。主軸回転速度検出部22では、入力された検出データを主軸実速度Saに変換して、主軸回転速度記憶部12に出力する。前記検出データの主軸回転速度検出部22への入力は一定の周期で行われているため、周期間の主軸の位置から主軸の速度が算出可能である。
主軸回転速度記憶部12はSYNC信号に同期して主軸実速度Saを入力して記憶する。この処理内容について図2のフローチャートおよび図3のタイミング図(図3上)と内部構成図(図3下)で説明する。主軸回転速度記憶部12は複数個の主軸実速度Saを記憶する記憶領域と記憶したデータの最新の位置を示すポインタから構成され、SYNC信号に同期して以下の順に処理を行う。
まず、主軸実速度Saを入力する(S10)。続いて、最新データへのポインタを次の記憶領域へ進める(S12)。その後、最新データへのポインタが示す記憶領域に入力した主軸実速度Saを書き込む(S14)。
上記処理をSYNC信号に同期して行うことで、主軸回転速度記憶部12にはSYNC信号単位の主軸実速度Saが記憶されていくことになる。例えば、図3の上段のタイミング図に示すようにSYNC信号のn回目である時刻tからn+4回目である時刻tn+4までに主軸実速度SaがS、Sn+1、Sn+2、Sn+3、Sn+4と入力されたとき、主軸回転速度記憶部12にはS、Sn+1、Sn+2、Sn+3、Sn+4がそれぞれ記憶され、次のSYNC信号の時刻tn+5までの間は最新データのポインタはSn+4が記憶された領域を示している状態となる。
次に主軸回転速度推定部11が処理を行う。図4のフローチャートで処理内容を説明する。本処理はSYNC信号に同期して行われるが、主軸回転速度記憶部12で主軸実速度Saの記憶が完了してから実行する。
図4に示すように、主軸回転速度推定部11は、まず、主軸回転変動データ記憶部4より変動制御データD1に含まれる変動周期Pを読み出す(S20)。続いて、加減速時間記憶部5より送り軸の加減速時間Tcを読み出す(S22)。そして、遅れ時間Tをシステム固有遅れ時間Tsと加減速時間Tcから算出する(S24)。続いて、主軸回転速度記憶部12より最新データから(P−T)だけ過去の主軸実速度を主軸速度推定値Soとして読みだす(S26)。そして、主軸速度推定値Soを送り軸速度制御部6に出力する(S28)。
なお、加減速時間Tcは数値制御装置の起動時に初期化処理等でサーボ制御用のデータファイル等から読み込まれ、加減速時間記憶部5に記憶される。
また、遅れ時間Tは従来技術により実施した場合の主軸回転速度の変動と送り速度の変動の位相差である。遅れ時間Tの要因は2つある。第一の遅れ要因は、主軸回転毎送り制御による遅れである。主軸回転毎送り制御は送り軸の速度を加工プログラムに指令された主軸1回転当たりの切削送り量となるようにする制御である。本実施形態のように検出した主軸の速度から送り軸の速度を決定する場合は、主軸の速度を検出した時刻からこれに適する送り速度となる時刻までが遅れ時間となる。これはシステム固有に決まる時間であり、これをシステム固有遅れ時間Tsとする。Tsは主軸の速度を検出した時刻から送り軸モータFmがこれに適する送り速度にするために動き出す時刻までの時間である。なお、システム固有遅れ時間Tsはシステム固有の時間であるため動作中に変化することはない。したがって数値制御装置の起動時に初期化処理等でデータファイル等から読み込まれ1回のみ設定される。また、この時間はこれを利用する主軸回転速度推定部11の内部に保持される。
第二の遅れ要因は加減速時間一定制御による遅れである。加減速時間一定制御は加減速前の速度に対して移動平均法により加減速後の速度を決定する制御である。したがって、加減速前の速度変動と加減速後の速度変動には位相差が生じ、この位相差が遅れ時間となる。
図5は移動平均法による波形位相差の説明図である。例として周期10・振幅1の正弦波が3周期続いた場合を実線で示した。これに対して1目盛分の時間で移動平均をとった波形を破線で示した。2つの波形は1目盛の半分だけ位相がズレていることがわかる。このように移動平均後の波形は移動平均前の波形よりも移動平均時間の半分だけ位相が遅れる特性がある。加減速時間一定制御は移動平均法によるものなので上記と同じ特性を持つ。つまり、第二の遅れ要因は加減速時間TcのときTc/2となる。
したがって、遅れ時間Tは第一の遅れ要因と第二の遅れ要因の合計であるから、システム固有遅れ時間Tsと加減速時間Tcを使用して次の式4で算出される。
T=Ts+(Tc/2)・・・式4
次に、時間(P−T)だけ過去の主軸速度を読み出す理由について図6を用いて説明する。例えば変動制御データD1に従い動作した主軸の過去から現在まで速度が図6のようになったとする。送り軸は遅れ時間Tだけ遅れて動作するので、この遅れを無くすには現在から時間T分だけ先の送り軸速度を演算する必要がある。これには「A」の主軸速度が必要であるが、未来の速度であるためデータが無い。そこで主軸は変動制御データD1に従い繰り返し動作していることを利用する。「A」の主軸速度は「A’」の主軸速度とほぼ同じとなるはずであるから、これを送り軸速度演算に使用する。「A’」は時間(P−T)だけ過去の主軸速度となっている。
時間(P−T)だけ過去の主軸速度を読み出す方法は、主軸回転速度記憶部12の最新データへのポインタが示すデータから時間(P−T)だけ過去のデータを参照すればよい。データはSYNC信号に同期して時系列で記憶されるので、(P−T)/(SYNC信号周期)で求めた個数分前のデータを読み出せば良い。読み出したデータが主軸速度推定値Soとなる。
続いて送り軸の動作について説明する。まず、加工プログラム記憶部1より読み出された送り速度プログラム指令F1が送り軸速度制御部6に入力されており、主軸回転速度推定部11が出力した主軸速度推定値Soも合わせて入力される。送り軸速度制御部6は主軸1回転当たりの送り軸移動量がF1となる送り軸速度指令F2を算出する。これは、F2=So×F1で算出できる。算出した送り軸速度指令F2をSYNC信号に同期して送り軸サーボ制御部23へ出力する。
また、加減速時間記憶部5から加減速時間TcがSYNC信号に同期して送り軸サーボ制御部23へ出力される。送り軸サーボ制御部23は入力した送り軸速度指令F2と加減速時間Tcで加減速時間一定制御を行い送り軸モータFmの動作を制御する。
以上により、切削加工時にびびり振動を抑制するため主軸の回転速度を変動させて加工をする場合に、主軸回転速度の変動と送り速度の変動に生じる位相差を極力小さくすることにより、主軸1回転当たりの切削送り量の変動を極小化できる。その結果、加工面の縞目発生を抑制することができ、仕上げ面品位の低下を避けることが可能となる。
次に、第二実施形態について説明する。上述の第一実施形態では、主軸実速度Saを順次記憶し、記憶した主軸実速度に基づき、遅れ時間Tだけ先の主軸速度を推定演算していた。一方、第二実施形態では、主軸回転変動データ記憶部4に記憶された変動制御データD1に基づき遅れ時間Tだけ先の主軸速度を推定演算する。
これについて、第一実施形態と相違する点を中心に、図7を参照して説明する。主軸回転速度制御部2は、算出した主軸回転速度指令S2を主軸回転変動制御部3と共に主軸回転速度推定部11Aへも出力する。
主軸回転速度推定部11Aは、主軸回転速度検出部22より出力された現在の主軸実速度Saから主軸回転速度制御部2にて算出された主軸回転速度指令S2を減算し、主軸回転速度指令との差分である変動制御データD1の変動振幅Qに対応する現在の実変動振幅を算出する。算出した現在の実変動振幅と主軸回転変動データ記憶部4に記憶された変動制御データD1の変動振幅Qとを比較し、変動振幅Qが現在の実変動振幅と一致する変動制御データD1上の変動制御点を、前回の処理で算出された前回の実変動振幅を参照して求める。すなわち、一般的には変動振幅が現在の実変動振幅と一致する変動制御データD1上の点は1周期内において複数存在しているため(図6参照)、前回の実変動振幅を参照し、上り勝手における変動制御点か下り勝手における変動制御点かを判断し、該当する変動制御点を求める。
さらに、求めた変動制御点から遅れ時間Tだけ先の変動制御データD1上の変動制御点を求め、その変動制御点の変動振幅を求め、主軸回転速度指令S2に加算することにより、主軸速度推定値Soを算出する。その後は、第一実施形態と同様に、算出された主軸速度推定値Soとの比を一定に保つような送り軸速度指令を算出する。
以上の通り、切削加工時にびびり振動を抑制するため主軸の回転速度を変動させて加工する場合、1周期以上の主軸実速度Saを記憶することなく、主軸の回転速度を変動させるための主軸回転変動データを利用することにより、少ない記憶手段により、主軸回転速度の変動と送り軸送り速度の変動に生じる位相差を極めて小さくすることができる。
1 加工プログラム記憶部、2 主軸回転速度制御部、3 主軸回転変動制御部、4 主軸回転変動データ記憶部、5 加減速時間記憶部、6 送り軸速度制御部、11 主軸回転速度推定部、12 主軸回転速度記憶部、21 主軸サーボ制御部、22 主軸回転速度検出部、23 送り軸サーボ制御部、Sm 主軸モータ、Se 主軸検出器、Fm 送り軸モータ、S1 主軸回転速度プログラム指令、S2 主軸回転速度指令、S3 主軸回転変動速度指令、F1 送り速度プログラム指令、F2 送り軸速度指令、D1 変動制御データ、P 変動周期、Sa 主軸実速度、So 主軸速度推定値、Ts システム固有遅れ時間、Tc 加減速時間。

Claims (4)

  1. 予め記憶された変動周期を含む主軸回転変動データに基づき、主軸回転速度を指令された回転速度に対し所定の周期で変動させると共に、送り軸送り速度と主軸回転速度との比を一定に保ちながら送り軸送り速度を変動させる振動抑制手段を有する数値制御装置において、
    主軸回転速度の変動と送り軸送り速度の変動との位相差である遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、
    所定の周期で変動する主軸実回転速度を少なくとも1周期分、記憶する主軸回転速度記憶手段と、
    主軸回転速度記憶手段に記憶された主軸実回転速度と、主軸回転変動データの変動周期と、遅れ時間算出手段が算出する遅れ時間と、から遅れ時間分だけ先の主軸回転速度を推定演算する主軸回転速度推定手段と、
    推定された遅れ時間分だけ先の主軸回転速度との比を一定に保つように、指令された送り軸送り速度を変動させる送り軸変動制御手段と、
    を有することを特徴とする数値制御装置。
  2. 予め記憶された変動周期を含む主軸回転変動データに基づき、主軸回転速度を指令された回転速度に対し所定の周期で変動させると共に、送り軸送り速度と主軸回転速度との比を一定に保ちながら送り軸送り速度を変動させる振動抑制手段を有する数値制御装置において、
    主軸回転速度の変動と送り軸送り速度の変動との位相差である遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、
    主軸回転速度検出手段により検出された主軸実回転速度と主軸回転速度指令との差分値と、主軸回転変動データと、遅れ時間算出手段が算出する遅れ時間と、から遅れ時間分だけ先の主軸回転速度を推定演算する主軸回転速度推定手段と、
    推定された遅れ時間分だけ先の主軸回転速度との比を一定に保つよう指令された送り軸送り速度を変動させる送り軸変動制御手段と、
    を有することを特徴とする数値制御装置。
  3. 遅れ時間算出手段は、主軸回転速度の検出したタイミングから、主軸回転速度との比を一定に保つよう送り速度を変動させるタイミングまでの時間に基づき遅れ時間を算出する請求項1または請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 遅れ時間算出手段は、送り軸を加減速一定制御により加減速を行うための加減速時間に基づき遅れ時間を算出する請求項1または請求項2に記載の数値制御装置。
JP2012037442A 2012-02-23 2012-02-23 数値制御装置 Active JP5852467B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037442A JP5852467B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 数値制御装置
IT000021A ITRM20130021A1 (it) 2012-02-23 2013-01-11 Macchina a controllo numerico.
CN201310047757.1A CN103294006B (zh) 2012-02-23 2013-02-06 数控装置
US13/773,675 US9110455B2 (en) 2012-02-23 2013-02-22 Numerical control machine
DE102013003066.8A DE102013003066B4 (de) 2012-02-23 2013-02-22 Numerisch gesteuerte maschine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037442A JP5852467B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 数値制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013174936A JP2013174936A (ja) 2013-09-05
JP5852467B2 true JP5852467B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=48950894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012037442A Active JP5852467B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 数値制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9110455B2 (ja)
JP (1) JP5852467B2 (ja)
CN (1) CN103294006B (ja)
DE (1) DE102013003066B4 (ja)
IT (1) ITRM20130021A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103792888B (zh) * 2014-01-26 2016-12-07 西安交通大学苏州研究院 基于进给***位置反馈信号的振动抑制控制器
JP5860072B2 (ja) * 2014-02-12 2016-02-16 ファナック株式会社 ねじ切り中のびびりの発生を抑制する機能を備えた数値制御装置
WO2015162739A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 三菱電機株式会社 数値制御装置
DE102015013283B4 (de) * 2014-10-17 2019-01-24 Fanuc Corporation Vorrichtung und Verfahren zum Steuern einer Werkzeugmaschine, um einen synchronisierten Betrieb einer Spindelachse und Vorschubachse zu steuern
WO2016084171A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 三菱電機株式会社 数値制御装置
JP6088581B2 (ja) * 2015-06-04 2017-03-01 ファナック株式会社 主軸と送り軸との同期運転を制御する工作機械の制御装置及び制御方法
JP7024303B2 (ja) 2016-10-13 2022-02-24 株式会社ジェイテクト 歯車加工装置及び歯車加工方法
JP7347028B2 (ja) * 2019-08-30 2023-09-20 株式会社ジェイテクト 歯車加工装置及び歯車加工方法
JP7300369B2 (ja) * 2019-10-30 2023-06-29 オークマ株式会社 工作機械における主軸回転速度のモニタ装置及びモニタ方法、工作機械

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49105277A (ja) 1973-02-08 1974-10-04
JPH0569275A (ja) * 1991-09-12 1993-03-23 Fanuc Ltd 数値制御装置
JP3506814B2 (ja) * 1995-07-11 2004-03-15 東芝機械株式会社 数値制御装置
JP2960875B2 (ja) 1995-10-11 1999-10-12 株式会社ツヅキ 嵌殺窓のサッシ枠
JP3558508B2 (ja) * 1997-10-28 2004-08-25 東芝機械株式会社 Nc工作機械の制御装置
WO2000039646A1 (fr) * 1998-12-24 2000-07-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande numerique
JP3926739B2 (ja) 2002-12-27 2007-06-06 オークマ株式会社 ねじ切り加工制御方法及びその装置
JP3805309B2 (ja) * 2003-01-30 2006-08-02 ファナック株式会社 サーボモータ駆動制御装置
JP2005144580A (ja) 2003-11-13 2005-06-09 Hideyuki Ohashi 加工方法及び装置
JP2005313280A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Fanuc Ltd 数値制御装置
US8786243B2 (en) * 2007-11-02 2014-07-22 Makino Milling Machine Co., Ltd. Method and device for preparing error map and numerically controlled machine tool having error map preparation function
DE112008003859T5 (de) * 2008-05-13 2011-06-01 Mitsubishi Electric Corp. Numerisches Steuerverfahren und numerische Steuervorrichtung
JP5523875B2 (ja) * 2010-03-05 2014-06-18 オークマ株式会社 ねじ切り制御方法
JP2012037442A (ja) 2010-08-10 2012-02-23 Yokogawa Electric Corp 半導体試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013003066B4 (de) 2024-02-08
CN103294006A (zh) 2013-09-11
US9110455B2 (en) 2015-08-18
CN103294006B (zh) 2017-05-10
DE102013003066A1 (de) 2013-08-29
ITRM20130021A1 (it) 2013-08-24
US20130226355A1 (en) 2013-08-29
JP2013174936A (ja) 2013-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5852467B2 (ja) 数値制御装置
US9846428B2 (en) Controller for spindle motor
JP5778801B2 (ja) 工作機械の数値制御装置
JP2017102617A (ja) 補正装置、補正装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
JP4837558B2 (ja) モータ制御装置
JP2005216135A (ja) ねじ切り・ねじ立て加工用制御装置
CN106239257A (zh) 机床的控制装置以及控制方法
JP5159997B1 (ja) 数値制御装置
JP2004280772A (ja) サーボモータ駆動制御装置
JP6503001B2 (ja) 揺動切削を行う工作機械の制御装置
US10627807B2 (en) Motor controller
JPWO2013140679A1 (ja) 軌跡制御装置
JP4511949B2 (ja) ネジ切り制御方法及びその装置
JP2016181193A (ja) 位置決め装置のパラメータ設定方法、及び位置決め装置
JP2005313280A (ja) 数値制御装置
US10037021B2 (en) Numerical controller performing speed control with curvature and curvature change amount
JP5890472B2 (ja) 周期動作サイクルに同期した重畳サイクルを重畳させる機能を有する数値制御装置
JP5077483B2 (ja) 数値制御装置
JP5832382B2 (ja) 数値制御装置
TWI486231B (zh) 扭矩控制裝置
JP5587707B2 (ja) 振動抑制装置
JP5494378B2 (ja) ねじ切り制御方法及びその装置
JP5558638B1 (ja) 指令生成装置
JP6456570B1 (ja) 数値制御装置および加工方法
JP5890275B2 (ja) 高速同期軸位置制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5852467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150