JP5849841B2 - X線装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被検体の透視あるいは撮影を行うX線装置に関する。
従来、この種のX線装置では、フラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)を制御し、CPU(中央演算処理装置)やFPGA(プログラマブルロジックデバイス)などを搭載した基板などからなるFPD制御部と、X線管の管電圧や管電流を発生させ、X線を被検体に照射する高電圧発生部(X線発生手段)とを備えている。図9を参照して説明すると、高電圧発生部101とFPD制御部102とをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結ぶ。また、高電圧発生部101(X線発生手段)には、2段押しタイプのX線曝射スイッチ103が有線で接続されている。
X線画像を読み出すまでの処理について説明すると、2段押しタイプのX線曝射スイッチ103の1段目を押すこと(「半押し」とも呼ぶ)で、図9では図示を省略するX線管のターゲットを回転させるなどのようにX線管を準備状態にする。X線曝射スイッチ103の2段目をさらに押すこと(「全押し」とも呼ぶ)で、ケーブルCを介して高電圧発生部101はFPD制御部102にX線曝射要求信号を送信する。ここで、本明細書中での「X線曝射要求信号」とは、FPD制御部102から高電圧発生部101に送信するX線曝射許可信号を要求するための信号で、FPD制御部102がX線曝射要求信号を受信して認識した後にX線曝射許可信号をFPD制御部102が高電圧発生部101に送信する。
FPD制御部102がX線曝射要求信号を受信すると、FPD制御部102がX線照射信号のONを認識して、撮影可能状態となるまでループして待機する。撮影可能状態に移行したら、ケーブルCを介してFPD制御部102は高電圧発生部101にX線曝射許可信号を送信する。高電圧発生部101がX線曝射許可信号を受信した後にX線管からX線を照射するように照射開始の指令を高電圧発生部101からX線管に与える。そして、X線管からX線の照射を開始する。予め設定された照射時間が経過したら、X線管にX線の照射を終了するように照射終了の指令を高電圧発生部101からX線管に与える。そして、X線管からX線の照射を終了して、さらにX線照射信号をOFFにする。
一方、FPD制御部102では、X線曝射許可信号を送信して(予め設定された照射時間よりも長く設定された)所定時間経過した後にFPDからX線画像を読み出すように画像読み出し動作の指令をFPD制御部102からFPDに与える。そして、FPDから画像読み出し動作を行うのと同時にFPD制御部102ではX線曝射許可信号をOFFにする。なお、通常は、高電圧発生部101がX線曝射許可信号を受信してから直ちにX線管からX線を照射するので、FPD制御部102がX線曝射許可信号を送信して所定時間経過した後の画像読み出し動作の開始時点では、X線管からのX線の照射終了は済んでおり、画像読み出し動作に支障はない。ただし、画像読み出し動作をより確実に行うために、ケーブルCを介して高電圧発生部101はFPD制御部102にX線照射が終了したことを知らせる信号を送信して、当該信号をFPD制御部102が受信した後に画像読み出し動作を開始してもよい。
しかし、図9に示すような手法では、X線曝射要求信号およびX線曝射許可信号の送受信をそれぞれ行わなければならず煩わしさが生じる。また、回診用ではこれらの信号を送受信する手段やケーブルなどが搭載されていない場合が多く、汎用的でない。そこで、FPD制御部側でこれらの信号を受信あるいは送信しなくとも済むように、FPDがX線の照射を検出する機能(「自動X線検出機能」とも呼ばれる)を搭載したX線装置がある(例えば、非特許文献1、2参照)。この場合には、X線管を備えない回診用においても、信号を送受信する手段やケーブルなどを搭載する必要はなく、送受信の手間が省けるという効果を奏する。
"X線自動検出技術「AeroSync」をカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)」に搭載"、[online]、2011年11月24日、コニカミノルタヘルスケア株式会社、インターネット< URL : http://www.konicaminolta.jp/about/release/2011/1124_01_01.html> "ケーブルレスで自由に持ち運びでき、必要な時に必要な場所でDR方式のX線撮影が可能!世界初、自動X線検出機能搭載 DR方式・カセッテ型デジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO flex (カルネオ フレックス)」"、[online]、2011年11月17日、富士フィルム株式会社、インターネット< URL : http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0579.html>
しかしながら、このような構成を有する場合には、次のような問題がある。
すなわち、このような信号の送受信を必要としない場合には、X線を誤検出する可能性がある。例えば、FPDと被検体との位置関係などによって、X線管からX線を照射しているにも関わらずFPDがX線を検出しない場合がある。特に、サイズが大きい被検体を透視あるいは撮影する場合においてFPDに入射されるX線の線量が微少となって自動X線検出機能がX線を検出したと認識しない場合がある。逆に、X線の非照射にも関わらず例えばFPDへの衝撃などにより自動X線検出機能がX線を検出したと認識してしまい、非照射時の異常な画像を読み出して収集する場合がある。
また、自動X線検出モードは信号のトリガに同期しないので、操作者がボタンなどの入力部へ操作することに同期して自動X線検出モードに移行する。回診用では外部から電力を取り込めず内蔵のバッテリーからの電力を取り込み、自動X線検出モードでは信号を高速にサンプリング(収集)するので、バッテリーの電力が直ぐに消耗してしまう。そこで、バッテリーの電力の消耗を防ぐために、自動X線検出モードでは時間的制限が設けられている。例えば操作者による入力部の操作に同期して1分以内にX線照射を検出しなければ、自動X線検出モードを終了する。したがって、操作者が入力部へ操作したら即座にX線の照射を開始しなければならない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、追加の操作を要求することなく適切なタイミングで自動X線検出モードに移行させることができ、X線の誤検出を防止することができるX線装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係るX線装置は、X線を被検体に照射するX線発生手段と、前記X線発生手段に指示するためのX線曝射スイッチと、前記被検体を透過したX線を画像信号として検出するX線検出手段とを備え、前記X線曝射スイッチは、前記X線発生手段を準備状態にさせるX線準備要求信号を出力する第1スイッチと、前記X線発生手段からX線を照射することを許可するX線曝射要求信号を出力する第2スイッチとを有し、前記X線検出手段は、当該X線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段と、前記X線照射検出手段によりX線照射が検出された後に照射されたX線を画像信号として読み出す読み出し手段とを有しており、前記X線照射検出手段は、前記X線準備要求信号または前記X線曝射要求信号をトリガとして作動することを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係るX線装置によれば、X線曝射スイッチは、X線発生手段を準備状態にさせるX線準備要求信号を出力する第1スイッチと、X線発生手段からX線を照射することを許可するX線曝射要求信号を出力する第2スイッチとを有している。X線検出手段は、当該X線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段と、X線照射検出手段によりX線照射が検出された後に照射されたX線を画像信号として読み出す読み出し手段とを有している。さらに、X線照射検出手段は、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号をトリガとして作動する。したがって、従来のような操作者による入力部の操作に同期して自動X線検出モードに移行するのと相違して、実際にX線を照射しようとするタイミングでのX線準備要求信号またはX線曝射要求信号のトリガに同期してX線照射検出手段は作動してX線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するので、実際に照射されるX線のタイミングでX線を正確に検出してX線画像として画像信号を読み出す。また、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号の受信のみで済むので、その他の信号の送受信などを行う必要はない。このように、X線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段と、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号の受信とを組み合わせることで、追加の操作を要求することなく適切なタイミングでX線照射検出手段による自動X線検出モードに移行させることができ、X線の誤検出を防止することができる。
この発明に係るX線装置では、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号を送受信するので、ケーブルでの電気的接続による有線であってもよいし、無線であってもよく、特に限定されない。無線の場合には、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号を無線で送信する送信手段を更に有し、X線照射検出手段は、当該信号を無線で受信する受信手段を備えるのが好ましい。無線により構成した場合には、既存のシステムにおけるハンドスイッチ等に送信手段を設けることにより、追加の配線作業を行わずとも同効果を得ることが可能となる。
なお、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号を無線で送受信する場合においても、X線曝射スイッチと、X線発生手段とはケーブルで接続されており、送信手段は、X線曝射スイッチとX線発生手段との間に設けられていてもよい。
X線照射検出手段は、複数の画素を束ねて読み出した結果の信号に基づいて、X線が照射され始めたことを検出する。この場合には、画像信号を得るための画素とは別の手段を必要としない効果を奏する。もちろん、画像信号を得るための画素とは別の手段によってX線が照射され始めたことを検出してもよい。
この発明に係るX線装置によれば、X線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段と、X線準備要求信号またはX線曝射要求信号の受信とを組み合わせる。その結果、追加の操作を要求することなく適切なタイミングで自動X線検出モードに移行させることができ、X線の誤検出を防止することができる。特に、無線により構成した場合には、既存のシステムにおけるハンドスイッチ等に送信手段を設けることにより、追加の配線作業などを行わずとも同効果を得ることが可能となる。
実施例に係るX線装置のブロック図である。 実施例に係るX線画像として画像信号を読み出す一連の処理の流れを示すタイミングチャートである。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 変形例に係るX線装置のブロック図である。 従来のFPD制御部と高電圧発生部とをケーブルで電気的に接続したブロック図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線装置のブロック図であり、図2は、実施例に係るX線画像として画像信号を読み出す一連の処理の流れを示すタイミングチャートである。本実施例では、回診用あるいは外部での応急撮影に用いられるX線装置を例に採って説明する。したがって、本実施例に係るX線装置では、X線管は、X線装置の周辺に独立して設けられるものとする。
図1に示すように、X線装置1は、フラットパネル型X線検出器(FPD)2Aを制御するFPD制御部2Bと、X線を画像信号として読み出すフラットパネル型X線検出器(FPD)2Aとを備えている。このFPD2AとFPD制御部2Bとで、X線を検出するX線検出部3を構成する。FPD制御部2Bは、CPU(中央演算処理装置)やFPGA(プログラマブルロジックデバイス)などを搭載した基板などで構成されている。フラットパネル型X線検出器(FPD)2Aは、この発明における読み出し手段に相当し、FPD制御部2Bは、この発明におけるX線照射検出手段に相当し、(FPD2AとFPD制御部2Bとを有した)X線検出部3は、この発明におけるX線検出手段に相当する。
この他に、X線装置1は、統括制御するパーソナルコンピュータ4と、X線画像や操作画面などを出力表示するモニタ5とを備えている。本実施例では、X線装置1は、パーソナルコンピュータ4やモニタ5を備えたが、パーソナルコンピュータ4やモニタ5についても、X線装置の周辺に独立して設けられてもよい。
FPD2AとFPD制御部2BとをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結ぶ。また、FPD制御部2Bとパーソナルコンピュータ4とをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結び、パーソナルコンピュータ4とモニタ5とをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結ぶ。これらの電気的接続については、必ずしも有線である必要はなく、無線であってもよいし、有線および無線を両方組み合わせてもよい。
さらに、X線を発生させる高電圧発生部11や、2段押しタイプのX線曝射スイッチ12などを設けている。高電圧発生部11は管電圧や管電流を発生させてX線管(本実施例の図1、図2では図示を省略)に与えることでX線管からX線を被検体(図1、図2では図示省略)に照射する。X線曝射スイッチ12は、高電圧発生部11(、さらにはX線管)を準備状態にさせるX線準備要求信号を出力する第1スイッチと、高電圧発生部11(、さらにはX線管)からX線を照射することを許可するX線曝射要求信号を出力する第2スイッチとを有している。その他に、当該X線準備要求信号をトリガとしてX線照射前にX線管のターゲットを回転させるなどのようにX線管を準備状態に移行させる制御なども高電圧発生部11は行う。高電圧発生部11は、この発明におけるX線発生手段に相当し、X線曝射スイッチ12は、この発明におけるX線曝射スイッチに相当する。
同様に、高電圧発生部11とX線曝射スイッチ12とをケーブルC11で電気的に接続することで両者を有線で結ぶ。また、高電圧発生部11とFPD制御部2Bとの間を無線で通信できるように、高電圧発生部11は無線通信部11aを搭載し、FPD制御部2Bは受信部2aを搭載している。無線通信部11aは、電磁波や光からなる信号を送受信する機能を有し、受信部2aは、電磁波や光からなる信号を受信する機能を有している。なお、図1では、FPD制御部2Bは受信部2aを備えているが、信号を少なくとも受信する機能を有するのであれば、送信する機能をも搭載した無線通信部を有し、FPD制御部2Bから後述するX線準備要求信号やX線曝射要求信号以外の信号を例えば高電圧発生部11に送信してもよい。受信部2aは、この発明における受信手段に相当し、無線通信部11aは、この発明における送信手段に相当する。
受信部2aを備えることで、X線準備要求信号やX線曝射要求信号を無線でFPD制御部2Bが受信する。また、FPD制御部2Bは、X線曝射要求信号を受信したら当該X線曝射要求信号をトリガとしてFPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出する制御(すなわち自動X線検出モードに移行させる制御)を行う。なお、無線の媒介となるのは、電磁波や光などに例示されるように特に限定されない。また、光を受信する場合においても、可視光や赤外線など光の種類についても特に限定されない。
続いて、X線画像を読み出す処理について説明する。X線曝射スイッチ12(図1を参照)の1段目を押すこと(半押し)でX線準備要求信号を出力して、ケーブルC11(図1を参照)を介して図1、図2では図示を省略するX線管のターゲットを回転させるなどのように高電圧発生部11やX線管を準備状態にしてX線照射信号をONにする。X線曝射スイッチ12の2段目をさらに押すこと(全押し)で、ケーブルC11を介して高電圧発生部11(図1を参照)の無線通信部11a(図1を参照)からFPD制御部2B(図1を参照)の受信部2a(図1を参照)にX線曝射要求信号を出力して送信する。
図2に示すように、FPD制御部2Bの受信部2aがX線曝射要求信号を受信すると、FPD制御部2Bは、FPD2A(図1を参照)に対してX線が照射され始めたことを検出するモード(図2では「自動X線検出モード」と表記)に移行する。自動X線検出モードでは、駆動信号を高速にON・OFFを繰り返すことで、図2に示すように信号を高速にサンプリング(図2では「高速サンプリング」と表記)する。この高速サンプリングは信号をリセットする機能をも有する。
一方、高電圧発生部11では、従来のようにX線曝射許可信号の受信を待たずに、X線曝射要求信号を送信したらX線管からX線を照射するように照射開始の指令を高電圧発生部11からX線管に与える。そして、X線管からX線の照射を開始する。X線管からX線を被検体(図1、図2では図示省略)に照射して、被検体を透過したX線をFPD2Aが検出する。
すると、高速サンプリングから駆動信号を所定時間にON状態に移行することで、図2に示すように、FPD2AからX線画像を読み出す画像読み出し動作を行う。つまり、被検体を透過したX線をFPD2Aが検出して、電荷に変換してFPD2Aのキャパシタ(図示省略)に一旦蓄積する。駆動信号をONにしているので、キャパシタに蓄積された電荷が読み出されて電気信号としてX線検出信号(画像信号)が読み出される。このX線検出信号(画像信号)をFPD2Aの検出素子(図示省略)毎に並べて画素値として出力することで、X線画像が読み出される。
FPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出するには以下のようにして行う。具体的には、FPD2AのTFT(図示省略)をONにして読み出す動作を繰り返すことで、FPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出することができる。FPD2Aの全てのデータライン(図示省略)の出力を合計した値が、ある閾値以上になったときに、X線が照射され始めたと認識して、その後、予め決められた蓄積時間だけTFTを閉じる。この蓄積時間は、撮影条件で管電流[mA],管電圧[kV]とともに定められている時間よりも長い時間にすればよい。その後、通常のシーケンスで画素毎に読み出しを行う。なお、FPD2Aの全てのデータラインの出力を合計した値に限定されず、撮像あるいは透視される被検体の部位によっては、特定の範囲のデータラインの出力を合計した値を用いて、FPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出してもよい。
もちろん、線量計を別途備えてもよい。ただし、FPD2Aの有効領域全体をサポートする線量計を別途設けるとX線の検出が妨げられる恐れがあり、逆にFPD2Aの一部のみに線量計を設けると検知漏れが生じる。その意味では、上述のシーケンスで行えば線量計を設けなくともX線が照射され始めたことを検出することができる。
予め設定された照射時間が経過したら、X線管にX線の照射を終了するように照射終了の指令を高電圧発生部11からX線管に与える。そして、X線管からX線の照射を終了して、さらにX線照射信号をOFFにする。
読み出されたX線画像については、ケーブルC(図1を参照)を介してFPD制御部2Bに送り込んで、さらに、ケーブルC(図1を参照)を介してパーソナルコンピュータ4に送り込む。また、送り込まれたX線画像に対して、パーソナルコンピュータ4にて、必要に応じて画像処理(ラグ補正やオフセット補正などの処理)を行う。送り込まれたX線画像を, RAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体(図示省略)に一旦に書き込んで記憶してから、読み出してモニタ5(図1を参照)に出力表示あるいはプリンタ(図示省略)に出力印刷する。このようにして、静止画のX線画像が出力されて、被検体の撮影が行われる。
なお、被検体の透視についても、同様の手順で行えばよい。透視時には、撮影時よりも微弱な線量のX線を照射して得られたX線画像を逐次にリアルタイムでモニタ5に表示することで動画のX線画像がモニタ5上に得られる。この場合には、X線を透視の間にわたって照射し続け、駆動信号を透視の間にわたってONにし続ければよい。なお、透視時におけるX線曝射要求信号の受信のタイミングや、自動X線検出モードへの移行時のタイミングについては、撮影時と同じであるので、説明を省略する。
本実施例に係るX線装置1によれば、X線曝射スイッチ12は、高電圧発生部11やX線管を準備状態にさせるX線準備要求信号を出力する第1スイッチと、高電圧発生部11からX線を照射することを許可するX線曝射要求信号を出力する第2スイッチとを有している。X線発生部3は、FPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出するFPD制御部2Bと、FPD制御部2BによりX線照射が検出された後に照射されたX線をX線検出信号(画像信号)として読み出すフラットパネル型X線検出器(FPD)2Aとを有している。さらに、FPD制御部2Bは、X線曝射要求信号をトリガとして作動する。したがって、従来のような操作者による入力部の操作に同期して自動X線検出モードに移行するのと相違して、実際にX線を照射しようとするタイミングでのX線曝射要求信号のトリガに同期してFPD制御部2Bは作動してFPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出するので、実際に照射されるX線のタイミングでX線を正確に検出してX線画像として画像信号を読み出す。また、X線曝射要求信号の受信のみで済むので、その他の信号の送受信などを行う必要はない。このように、FPD2Aに対してX線が照射され始めたことを検出するFPD制御部2Bと、X線曝射要求信号の受信とを組み合わせることで、追加の操作を要求することなく適切なタイミングでFPD制御部2Bによる自動X線検出モードに移行させることができ、X線の誤検出を防止することができる。
本実施例では、X線曝射要求信号を無線で送信する無線通信部11aを更に有し、FPD制御部2Bは、当該信号を無線で受信する受信部2aを備えるのが好ましい。無線により構成した場合には、既存のシステムにおけるハンドスイッチ等に送信手段(無線通信部11a)を設けることにより、追加の配線作業を行わずとも同効果を得ることが可能となる。
FPD制御部2Bは、複数の画素を束ねて読み出した結果の信号に基づいて、X線が照射され始めたことを検出する。この場合には、画像信号を得るための画素とは別の手段(例えば線量計)を必要としない効果を奏する。もちろん、上述したように、画像信号を得るための画素とは別の手段(例えば線量計)によってX線が照射され始めたことを検出してもよい。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、読み出し手段として、フラットパネル型X線検出器(FPD)を例に採って説明したが、蛍光体を有した検出器によりX線を光に変換して、光読み取り器によって励起された信号を読み出すタイプなどに例示されるように、読み出し手段としては特に限定されない。ただ、信号に同期してX線が照射され始めたことを検出するモード(自動X線検出モード)に移行するので、制御のし易さを考慮すると、X線を検出して、検出されたX線を変換してディジタル信号を読み出すディジタルタイプの読み出し手段の方が好ましい。
(2)上述した実施例では、X線曝射要求信号を受信するのに、図1に示すようにX線曝射要求信号を無線でFPD制御部2Bが受信する受信部2aを備えたが、無線でなくてもよい。図3に示すように、FPD制御部2Bと高電圧発生部11とをケーブルC21で電気的に接続することによって、ケーブルでの電気的接続による有線を採用してもよい。
(3)上述した実施例では、図1に示すように無線通信部11aが高電圧発生部11に搭載される構造であったが、図4に示すように、無線通信部13を高電圧発生部11から独立して設け、X線曝射スイッチ12と無線通信部13とをケーブルC12で電気的に接続することで両者を有線で結び、高電圧発生部11と無線通信部13とをケーブルC13で電気的に接続することで両者を有線で結ぶ構造であってもよい。このように、X線曝射スイッチ12と、高電圧発生部11(X線発生手段)とはケーブルC12,C13で接続されており、無線通信部13(送信手段)は、X線曝射スイッチ12と高電圧発生部11(X線発生手段)との間に設けられていてもよい。
(4)上述した実施例では、図1に示すように高電圧発生部11とX線曝射スイッチ12とはケーブルC11で電気的に接続される構造であったが、図5に示すように高電圧発生部11・X線曝射スイッチ12間も無線で通信してもよい。この場合には、X線曝射スイッチ12に無線通信部(図示省略)を搭載し、高電圧発生部11は受信部11bを搭載する。そして、X線曝射スイッチ12を全押ししたときに、X線曝射スイッチ12からX線曝射要求信号を無線でFPD制御部2Bの受信部2aに送信するとともに、同時にX線曝射要求信号を無線で高電圧発生部11の受信部11bに送信する。図5の場合には、図1と比較すると送信によるタイムラグを低減させることができる。このように、X線曝射要求信号の送信元については、必ずしもX線発生手段(実施例では高電圧発生部11)に限定されず、X線曝射スイッチ12であってもよい。
(5)上述した実施例では、図1に示すようにFPD2AとFPD制御部2Bとは互いに分離した構造であったが、図6に示すようにFPD2A内にFPD制御部2Bを内蔵する構造であってもよい。図6の構造では、図1と同様にFPD制御部2B・高電圧発生部11間を無線で通信しているが、図3と同様にFPD制御部2B・高電圧発生部11間を有線で結んでもよいし、図4と同様に無線通信部13を高電圧発生部11から独立して設けてもよいし、図5と同様に高電圧発生部11・X線曝射スイッチ12間も無線で通信してもよい。
(6)上述した実施例では、図1に示すようにX線曝射要求信号の受信先はFPD制御部2Bであったが、図7に示すようにX線曝射要求信号をトリガとして作動する、X線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段はパーソナルコンピュータ4であってもよい。図7の構造では、パーソナルコンピュータ4は、ケーブルC,CおよびFPD制御部2Bを介してFPD2Aを間接的に制御する。このように、X線曝射要求信号の受信先(すなわちX線照射検出手段)については、FPD2Aを直接的に制御するFPD制御部2Bに必ずしも限定されず、FPD2Aを間接的に制御するパーソナルコンピュータ4であってもよい。図7の構造では、図1と同様に無線で通信しているが、図3と同様に有線で結んでもよいし、図4と同様に無線通信部13を高電圧発生部11から独立して設けてもよいし、図5と同様に高電圧発生部11・X線曝射スイッチ12間も無線で通信してもよい。この変形例(6)では、パーソナルコンピュータ4は、この発明におけるX線照射検出手段に相当する。
(7)上述した実施例では、図1に示すようにX線装置1はX線管を備えない構造であったが、図8に示すように固定式のX線装置1のようにX線管13を備えた構造であってもよい。この場合には、X線管13の他に、被検体Mを載置する天板14を備え、X線管13および天板14は被検体Mの体軸方向に沿って平行移動(図中の矢印),鉛直方向に昇降移動あるいは被検体Mの体軸周りを回転移動させることが可能である。なお、X線管13および天板14の駆動機構や制御機構やそれらを支持する機構等については図示および説明を省略する。また、パーソナルコンピュータ4と高電圧発生部11とをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結び、高電圧発生部11とX線曝射スイッチ12とをケーブルCで電気的に接続することで両者を有線で結ぶ。天板14に載置された被検体MにX線管13からX線を照射して、被検体Mを透過したX線をFPD2Aが検出して、X線画像を取得する。これらの電気的接続については、必ずしも有線である必要はなく、無線であってもよいし、図4〜図7に示すような構造の有線および無線を両方組み合わせてもよい。
(8)上述した変形例(7)では、図8に示すような装置であったが、3次元画像や断層画像などを取得する断層撮影装置や、被検体の体軸の軸心周りに回転させて撮影するX線CT装置などにも適用することができる。
(9)X線照射検出手段(実施例ではFPD制御部2B)はX線曝射要求信号のトリガに同期して作動してX線が照射され始めたことを検出したが、X線準備要求信号のトリガに同期して作動してX線が照射され始めたことを検出してもよい。
1 … X線装置
2A … フラットパネル型X線検出器(FPD)
2B … FPD制御部
2a … 受信部
3 … X線検出部
4 … パーソナルコンピュータ
11 … 高電圧発生部
11a … 無線通信部
12 … X線曝射スイッチ
M … 被検体

Claims (5)

  1. X線を被検体に照射するX線発生手段と、
    前記X線発生手段に指示するためのX線曝射スイッチと、
    前記被検体を透過したX線を画像信号として検出するX線検出手段と
    を備え、
    前記X線曝射スイッチは、前記X線発生手段を準備状態にさせるX線準備要求信号を出力する第1スイッチと、前記X線発生手段からX線を照射することを許可するX線曝射要求信号を出力する第2スイッチとを有し、
    前記X線検出手段は、
    当該X線検出手段に対してX線が照射され始めたことを検出するX線照射検出手段と、
    前記X線照射検出手段によりX線照射が検出された後に照射されたX線を画像信号として読み出す読み出し手段とを有しており、
    前記X線照射検出手段は、前記X線準備要求信号または前記X線曝射要求信号をトリガとして作動することを特徴とするX線装置。
  2. 前記X線準備要求信号または前記X線曝射要求信号を無線で送信する送信手段を更に有し、
    前記X線照射検出手段は、当該信号を無線で受信する受信手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載のX線装置。
  3. 前記X線曝射スイッチと、前記X線発生手段とはケーブルで接続されており、
    前記送信手段は、前記X線曝射スイッチと前記X線発生手段との間に設けられていることを特徴とする請求項2記載のX線装置。
  4. 前記X線照射検出手段は、複数の画素を束ねて読み出した結果の信号に基づいて、X線が照射され始めたことを検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のX線装置。
  5. 前記X線照射検出手段は、画像信号を得るための画素とは別の手段によってX線が照射され始めたことを検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のX線装置。
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