JP5845421B2 - 電子部品実装装置および転写膜厚検出方法 - Google Patents

電子部品実装装置および転写膜厚検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品にペーストを転写して基板に実装する電子部品実装装置および転写膜厚検出方法に関するものである。
半導体素子などの電子部品を回路基板に実装する形態として、半導体素子を樹脂基板に実装した半導体パッケージを半田バンプを介して回路基板に半田接合により実装する方法が用いられるようになっている。半田バンプを介して電子部品を基板に接合する半田接合においては、フラックスや半田ペーストなどの半田接合補助剤を半田バンプに供給した状態で半田バンプを基板の電極に着地させることが行われている。
このためこのような半導体パッケージを対象とする電子部品実装装置には、フラックスや半田ペーストを転写するためのペースト転写装置が配置される。このようなペースト転写装置として、部品供給部に装着されるパーツフィーダと装着互換性を持たせた形式のペースト転写装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。これらの特許文献に示す例においては、塗膜形成面を有する矩形形状の塗膜形成ステージを往復動させることにより、塗膜形成面と所定の膜形成隙間だけ隔てて配設された成膜スキージによってペーストの塗膜を形成するようにしている。そして特許文献2に示す例においては、塗膜の膜厚を適正に管理するため、膜厚計測用の専用の計測ツールを塗膜形成面に対して下降させてペーストを計測ツールに付着させることにより、塗膜の膜厚を計測するようにしている。
特開2008−108884号公報 特開2011−60807号公報
近年電子部品の小型化の進展に伴い、半導体パッケージなどに形成される半田バンプのサイズも微小化し、これらの半田バンプに転写されるペーストの塗膜に対しても精細な膜厚管理が求められるようになっている。しかしながら上述の特許文献では、ペースト転写装置における膜厚管理を適正に遂行する上で次のような難点があった。
すなわち、特許文献1に示す構成において塗膜の膜厚を計測しようとすれば、膜厚計測用のセンサを組み込むことが考えられるが、搭載ヘッドに保持された電子部品が降下して半田バンプへのペーストの転写が行われる転写エリアの上方は搭載ヘッドがアクセスする余地を確保するためにセンサを固定的に配置することができず、転写エリア以外の他エリアを対象として計測した値を代用計測値とすることを余儀なくされていた。さらに、センサを固定的に配置する方式では、塗膜形成ステージ内の1点における計測値のみしか取得できず、塗膜形成ステージが高さ方向に傾きや変形を生じていて、塗膜形成面に反りやうねりなどの異常が存在する場合には必要とされる適正精度の膜厚計測を行うことができない。
また特許文献2に示すように専用の計測用ツールを用いる方式では、膜厚計測を実行する都度、計測用ツールを搭載ヘッドに着脱する手間と時間を要するとともに、計測用ツールを転写エリアに降下させている間には、本来のペースト転写動作は中断される。このため、搭載ヘッドが実際に部品搭載動作を実行する有効稼働時間が減少して生産性の低下を招く結果となっていた。このように従来技術では、転写されるペーストの塗膜の膜厚を精度よく且つ生産性の低下を招くことなく実行することが困難であるという課題があった。
そこで本発明は、転写されるペーストの塗膜の膜厚計測を精度よく且つ生産性の低下を招くことなく実行することができる電子部品実装装置および転写膜厚検出方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装装置は、部品供給部から搭載ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する電子部品実装装置であって、前記搭載ヘッドに保持された電子部品に転写により塗布されるペーストを転写面に塗膜の状態で供給するペースト転写装置と、前記搭載ヘッドを移動させて前記基板およびペースト転写装置にアクセスさせるヘッド移動手段と、前記搭載ヘッドと一体的に移動し下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する高さ計測センサと、前記高さ計測センサの計測結果に基づき前記転写面における塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、前記高さ計測センサをペースト転写装置にアクセスさせて、前記転写面において前記搭載ヘッドがペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点における前記塗膜の上面の高さ位置を計測し、予め計測した前記塗膜が存在しない空の状態における前記転写面の前記計測対象点の高さ位置と、前記塗膜の上面の高さ位置の差を求めて前記塗膜の膜厚を算出する。
本発明の転写膜厚検出方法は、部品供給部から搭載ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する電子部品実装装置に配置され、前記搭載ヘッドに保持された電子部品に転写により塗布されるペーストを転写面に塗膜の状態で供給するペースト転写装置において、前記塗膜の膜厚を検出する転写膜厚検出方法であって、前記電子部品実装装置は、前記搭載ヘッドを移動させて前記基板およびペースト転写装置にアクセスさせるヘッド移動手段と、前記搭載ヘッドと一体的に移動し下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する高さ計測センサと、前記高さ計測センサの計測結果に基づき前記転写面における塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、前記高さ計測センサをペースト転写装置にアクセスさせて、前記転写面において前記搭載ヘッドがペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点における前記塗膜の上面の高さ位置を計測し、予め計測した前記塗膜が存在しない空の状態における前記転写面の前記計測対象点の高さ位置と、前記塗膜の上面の高さ位置の差を求めて前記塗膜の膜厚を算出する。
本発明によれば、搭載ヘッドと一体的に移動し下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する高さ計測センサと、高さ計測センサの計測結果に基づき前記転写面における塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、高さ計測センサをペースト転写装置にアクセスさせて、転写面において搭載ヘッドがペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点の高さを計測して塗膜の膜厚を算出することにより、転写されるペーストの塗膜の膜厚計測を精度よく且つ生産性の低下を招くことなく実行することができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置に用いられるペースト転写ユニットの斜視図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置に用いられるペースト転写ユニットの構造説明図 本発明の一実施の形態のペースト転写装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のペースト転写装置における転写膜厚計測方法の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1、図2を参照して電子部品実装装置の構造を説明する。図1において、電子部品実装装置1の基台1aには、X方向(基板搬送方向)に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は部品実装作業の対象となる基板3を搬送する。基板搬送機構2の両側に電子部品を供給する部品供給部が配設されており、一方側の部品供給部4Aには、テープに保持された電子部品を供給する複数のテープフィーダ6およびテープフィーダ6などの他のパーツフィーダと装着互換性を有するペースト転写ユニット7(ペースト転写装置)が、テープフィーダ6と並列して着脱自在に装着されている。ペースト転写ユニット7は、以下に説明する搭載ヘッド10に保持された電子部品に転写により塗布されるフラックス(ペースト)を、転写面に塗膜の状態で供給する機能を有するものである。他方側の部品供給部4Bには、電子部品を収納したトレイ5aを供給するトレイフィーダ5がセットされる。
基台1aのX方向の1端部には、基板搬送機構2と直交するY方向にY軸テーブル8が配設されている。Y軸テーブル8には2基のX軸テーブル9A,9BがY方向の移動自在に結合されており、X軸テーブル9A,9Bには搭載ヘッド10が装着されている。X軸テーブル9B,Y軸テーブル8を駆動することにより、搭載ヘッド10は部品供給部4Bのトレイフィーダ5に保持されたトレイ5aから電子部品Pをピックアップし、基板搬送機構2に位置決め保持された基板3に移送搭載する。
またX軸テーブル9A,Y軸テーブル8を駆動することにより、搭載ヘッド10は下部に装着されたノズル10a(図2参照)によって部品供給部4Aのテープフィーダ6から電子部品Pをピックアップし、ペースト転写のためにペースト転写ユニット7にアクセスするとともに、基板搬送機構2に位置決め保持された基板3にペースト転写後の電子部品Pを移送搭載する。したがってX軸テーブル9A,Y軸テーブル8は、搭載ヘッド10を移動させて基板3およびペースト転写装置7にアクセスさせるヘッド移動手段を構成する。
X軸テーブル9A,9Bには搭載ヘッド10と一体的に移動する基板認識カメラ11が装備されており、搭載ヘッド10が基板3の上方に移動することにより、基板認識カメラ11もともに移動して基板3を撮像する。基台1aにおいてそれぞれの部品供給部4と基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ12およびノズルストッカ13が配設されている。さらにX軸テーブル9Aに装着された搭載ヘッド10には、レーザ変位計などを用いた高さ計測センサ14が搭載ヘッド10と一体的に移動可能に設けられている。高さ計測センサ14をペースト転写ユニット7にアクセスさせて所定の計測動作を行わせることにより、ペースト転写ユニット7に形成されたペーストの塗膜の膜厚を計測することができる。
ノズルストッカ13は搭載ヘッド10に装着されるノズル10aを複数の部品種について収納しており、搭載ヘッド10をノズルストッカ13にアクセスさせて所定のノズル交換動作を実行させることにより、搭載ヘッド10におけるノズル10aを部品種に応じて交換することができる。電子部品Pを保持した搭載ヘッド10を部品認識カメラ12の上方でX方向に相対移動させることにより、部品認識カメラ12は電子部品Pの画像を下方から読み取り、これにより搭載ヘッド10に保持された状態における電子部品Pの種類や形状が認識される。搭載ヘッド10による電子部品Pの搭載動作においては、基板認識カメラ11による基板認識結果と、部品認識カメラ12による部品認識結果を加味して基板3における搭載位置の補正が行われる。
次に図2,図3を参照して、ペースト転写ユニット7の構造を説明する。図2に示すように、ペースト転写ユニット7は長尺形状のベース部20に以下に説明する各部を設けた構成となっており、ベース部20は部品供給部4Aに設けられたフィーダベース16(図3(a)参照)にY方向に長手方向を合わせて、搭載ヘッド10のアクセス方向(矢印a)の反対側から着脱自在に装着される。なお本明細書においては、搭載ヘッド10のアクセス側を前側とし、その反対方向を後側と定義している。
ペースト転写ユニット7は他のテープフィーダ6と同様にフィーダベース16と係合してベース部20を固定するための係合部20aが設けられており、さらに係合部20aから後方にはハンドル21が突出して設けられている。ペースト転写ユニット7をフィーダベース16に装着する際には、ベース部20の下面側をフィーダベース16の上面に沿わせ、ハンドル21を把持して前方に押し込むことにより、係合部20aがフィーダベース16の後端部に係合し、これによりベース部20は所定位置に装着される。
ベース部20の上面にはガイドレール22が長手方向に配設されており、ガイドレール22にスライド自在に嵌着したスライダ23は塗膜形成ステージ24の下面に固着されている。図3に示すように、塗膜形成ステージ24の下面に結合されたナット34には送りねじ32が螺号しており、送りねじ32はベース部20の後端部側に配置されたモータ31によって回転駆動される。したがってモータ31を駆動することにより、塗膜形成ステージ24はベース部20の上面において長手方向に往復動する。
すなわち、ガイドレール22、スライダ23、ナット34、送りねじ32、モータ31は、塗膜形成ステージ24をベース部20に対して長手方向に往復動させるステージ駆動手段となっている。このスキージ駆動手段は、作業者の安全を確保するため安全カバー33で覆われている。ここで、ステージ駆動手段の駆動源としてのモータ31を搭載ヘッド10のアクセス方向の反対側に配置した構成となっており、これにより、搭載ヘッド10による部品搭載動作における搭載ヘッド10のペースト転写ユニット7へのアクセスが阻害されることがない。
塗膜形成ステージ24は矩形状部材の上面側に底面が平滑な凹部を形成した構造であり、この凹部の底面はフラックス25の塗膜を形成して電子部品に転写するための転写面24aとなっている。そして転写面24aの前側の端部には、搭載ヘッド10に保持された電子部品Pにフラックス25の塗膜を転写する転写エリア26が設定されている。ここで、転写エリア26のサイズは、搭載ヘッド10の複数(ここでは8個)のノズル10aに保持された複数の電子部品Pに対して、一括してフラックス25を転写することができるように設定されている。このとき、塗膜形成ステージ24は矩形形状であることから、塗膜形成ステージ24の幅寸法に対して極力大きな転写エリア26を設定することができ、ペースト転写ユニット7の全体幅を極力小さくすることが可能となっている。
塗膜形成ステージ24の上方において、転写エリア26の後方であって搭載ヘッド10との干渉が生じない位置には、成膜スキージユニット28および掻寄せユニット29が配置されており、さらに成膜スキージユニット28および掻寄せユニット29の間には、ペースト供給シリンジ30のニードル30aが挿入配置されている。成膜スキージユニット28は、ベース部20に立設されたブラケット27によって保持されており、これにより、ベース部20に対して水平方向の位置が固定された形態となっている。
成膜スキージユニット28の詳細構造について、図3(a)、(b)を参照して説明する。なお図3(b)は、図3(a)におけるA断面を示している。図3(a)において、成膜スキージユニット28は、下方に延出して下端部が転写面24aとの間に膜形成隙間g(図4(a)参照)を保って配設されたスキージ28aを備えており、スキージ28aは連結部材35に結合されている。連結部材35はブラケット27にスライドユニット37を介して装着されており、したがってスキージ28aはブラケット27に対して上下動自在となっている。
転写面24aにフラックス25が供給された状態の塗膜形成ステージ24を前述のステージ駆動手段によってY方向に水平移動させることにより、スキージ28aは転写面24aにおいてフラックス25を延展して膜形成隙間gに応じた厚みの塗膜を形成する。そして塗膜形成後の塗膜形成ステージ24を搭載ヘッド10によるアクセス方向側へ移動させることにより、図3に示すように、フラックス25の塗膜が形成された転写エリア26を搭載ヘッド10によるペーストの転写動作位置に位置させることができる。
掻寄せユニット29は下方に延出したスクレーパ29aを備えている。スクレーパ29aは下方に付勢されて、塗膜形成ステージ24の高さ位置に関わらず常に転写面24aに当接した状態にある。塗膜形成ステージ24をステージ駆動手段によってY方向に往復動させることにより、スクレーパ29aは塗膜形成ステージ24上のフラックス25を掻き寄せる。
搭載ヘッド10の側面には、高さ計測センサ14が計測面を下方に向けて配設されている。高さ計測センサ14は、搭載ヘッド10と一体的に塗膜形成ステージ24の上方に移動し、下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する機能を有している。計測結果は膜厚算出部15に送られ、膜厚算出部15はこの計測結果に基づき、転写面24aにおける塗膜の膜厚を算出する。転写動作を反復実行する過程において、予め設定された所定のインターバルにて搭載ヘッド10を移動させて高さ計測センサ14を塗膜形成ステージ24にアクセスさせ、転写面24aにおいてフラックス25の転写のために搭載ヘッド10がアクセス可能なアクセス可能領域、すなわち転写エリア26の周縁部や内部に設定された計測対象点26a(図5参照)の高さを計測することにより、転写面24aに形成された塗膜25aの膜厚を算出する。
したがって、高さ計測センサ14、膜厚算出部15および制御・駆動ユニット45は、転写面24aに形成された塗膜25aの膜厚を算出する転写膜厚検出手段を構成する。この転写膜厚検出手段は、転写面24aにおける塗膜25aが適正な膜厚に保たれているか否かを監視するとともに、転写面24aにおけるフラックス25の残量を確認するペースト残量検出手段としても機能する。そしてこの機能によりフラックス25の補給が必要と判断された場合には、ペースト供給シリンジ30およびニードル30aより成るペースト供給手段によって、塗膜形成ステージ24にフラックス25を供給する。
連結部材35には上下方向に配設された昇降部材36が結合されており、ベース部20の内部に貫入した昇降部材36の下端部には、カムフォロア38が結合されている。ベース部20の内部にはモータ40が水平姿勢で配設されており、モータ40の回転軸に結合された円板カム39は、カムフォロア38に当接している。この状態でモータ40を回転駆動することにより、昇降部材36は円板カム39のカム特性にしたがって昇降し、これによりスキージ28aは転写面24aに対して昇降する。
すなわち、昇降部材36、カムフォロア38、円板カム39、モータ40はスキージ28aの上下方向の位置を調整するスキージ位置調整手段となっており、後述する成膜動作において、スキージ28aの上下方向の位置を調整して、スキージ28aの下端部と転写面24aとの間の膜形成隙間を変更することができ、これにより転写面24aにおけるフラックス25の塗膜の厚さが可変となっている。なお、スキージ位置調整手段として、ここではカムフォロア38と円板カム39とを組み合わせたカム機構を採用しているが、昇降部材36を任意に昇降させることが可能な直動機構であれば、カム機構以外の駆動方式を用いることができる。
図3(a)に示すように、ベース部20の下面側に設けられた係合部20aには、ユニット側接続部41を構成するエアカプラ41a、電気コネクタ41bが設けられており、エアカプラ41a、電気コネクタ41bは、それぞれエア配管、電気配線によってペースト転写ユニット7に内蔵された制御・駆動ユニット45に接続されている。制御・駆動ユニット45は、ステージ駆動手段の駆動源であるモータ31や成膜スキージユニット28の駆動源であるモータ40の制御・駆動、ペースト供給シリンジ30からフラックス25を吐出させるための圧空の供給や制御、さらに高さ計測センサ14、膜厚算出部15による転写面24aにおけるフラックス25の転写膜厚検出を制御する機能を有している。
フィーダベース16の後端部には、エアカプラ42a、電気コネクタ42bより成るベース側接続部42を備えており、エアカプラ42a、電気コネクタ42bは、それぞれエア配管、電気配線によって制御・電源部43、圧空供給源44と接続されている。ペースト転写ユニット7をフィーダベース16に沿って前方にスライドさせて装着した状態では、ユニット側接続部41はベース側接続部42に嵌合する。これにより制御・電源部43が制御・駆動ユニット45と電気的に接続され、さらに制御・駆動ユニット45には圧空供給源44から圧空が供給可能となる。そしてペースト転写ユニット7を後方へスライドさせることによりこれらの接続が遮断される。
すなわちペースト転写ユニット7は、フィーダベース16に設けられたベース側接続部42と接続され、制御信号の伝達や動力の供給を行うユニット側接続部41を備えた構成となっている。これによりペースト転写ユニット7のフィーダベース16への装着動作のみで、別途接続作業を行うことなく、制御・駆動ユニット45には制御・電源部43からの制御信号の伝達および駆動電力の供給がなされ、また圧空供給源44からは駆動用の圧空が制御・駆動ユニット45に対して供給される。
次に図4を参照して、ペースト転写ユニット7によって行われる成膜動作および掻寄せ動作について説明する。まず図4(a)は、塗膜形成ステージ24が後退位置にあって、成膜動作の開始前にスキージ28a、スクレーパ29aが転写面24aにおいて成膜開始側の端部(この例では右端部)に位置し、スキージ28a、スクレーパ29aの間にニードル30aを介してフラックス25が供給された状態を示している。成膜動作の開始に際してはスキージ28aの下端部と転写面24aとの間の膜形成隙間gを、電子部品Pのバンプにフラックス25を転写するのに適正な膜厚tに設定する。
次いで、ステージ移動手段を駆動して、図4(b)に示すように、塗膜形成ステージ24を前進させる(矢印b)。これにより、転写面24a上においてフラックス25がスキージ28aによって延展され、転写面24aには膜厚tの塗膜が形成される。そして図4(c)に示すように、複数のノズル10aに電子部品Pを保持した搭載ヘッド10が塗膜形成ステージ24上に移動し、ここでノズル10aを昇降させて(矢印c)転写動作を行うことにより、電子部品Pのバンプにはフラックス25が転写により塗布される。
この後、フラックス25の掻寄せ動作が行われる。すなわち、図4(d)に示すように、スキージ28aを上昇(矢印d)させた状態で、塗膜形成ステージ24を後退させる(矢印e)。これにより、転写面24a上に存在するフラックス25はスクレーパ29aによって一方側に掻き寄せられ、スキージ28aとスクレーパ29aとの間に溜められ、これにより図4(a)に示す状態に戻る。そしてこの後、成膜動作と掻寄せ動作が同様に反復して実行される。
図5は、図4に示す成膜動作および掻寄せ動作を反復する過程において実行される高さ計測センサ14によるフラックス25の転写膜厚の検出方法を示すものである。図5(a)は、図4(c)に示す状態、すなわち転写面24aのフラックス25を電子部品Pに転写した後、スクレーパ29aによるフラックス25の掻取り動作を開始する前の状態を示している。まず計測前準備として塗膜25aが存在しない空の状態における転写面24aの計測対象点の高さ位置h0を予め計測しておく。
そして転写膜厚検出はこの状態で行われ、高さ計測センサ14を計測対象点の上方に位置させて、計測対象点における塗膜25aの上面の高さ位置hを計測する。そしてこれらの計測結果は膜厚算出部15に送られ、膜厚算出部15はこれらの高さ位置の差(h0−h)を求めて塗膜25aの膜厚tを算出する。なお、計測対象点の位置としては、予め計測対象点を固定設定してもよく、また転写膜厚検出の都度異なる位置を計測対象点としてもよい。
図5(b)(c)は、搭載ヘッド10のアクセス可能領域である転写エリア26の周縁部および内部に、複数の計測対象点26aを設定した場合の転写膜厚検出例を示している。ここに示す例では、転写エリア26内に格子状に複数の計測対象点26aが設定されており、これらの計測対象点26aのそれぞれについて、図5(a)に示す転写膜厚検出が順次実行される。そしてこの転写膜厚検出により、図5(c)に示すように、各計測対象点26aにおける膜厚t1,t2,t3・・・が検出される。
ここで示す例では、塗膜形成ステージ24が凹状に反り変形を生じており、転写面24aは完全な平面状態とはなっておらず、各計測対象点26aにおける膜厚は、転写面24aの変形の状態に応じて異なったものとなっている。このように転写面24aに複数の計測対象点26aを設定することにより、塗膜形成ステージ24が変形している場合や、さらには組み立て誤差などによって転写面24aが水平面に対して傾斜しているような場合にあっても、塗膜形成ステージ24の変形や傾斜状態に応じた正確な転写膜厚検出が可能となっている。
上記説明したように,本実施の形態に示す電子部品実装装置および電子部品実装装置における転写膜厚検出方法は、搭載ヘッド10と一体的に移動し下方に位置する計測対象点26aの高さ位置を計測する高さ計測センサ14と、高さ計測センサ14の計測結果に基づき転写面24aにおける塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部15とを備え、高さ計測センサ14をペースト転写ユニット7にアクセスさせて、転写面24aにおいて搭載ヘッド10がペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点26aの高さを計測して塗膜の膜厚を算出するようにしたものである。
これにより、センサを固定的に配置する従来技術の難点、すなわち塗膜形成ステージ内の1点における計測値のみしか取得できず、塗膜形成ステージの高さ方向に傾きや変形などの異常が存在する場合に適正精度の膜厚計測を行うことができないという不都合を排除することが可能となっている。さらに、膜厚計測を実行する都度、専用の計測用ツールを搭載ヘッドに着脱する従来技術における難点、すなわち膜厚計測実行時には本来のペースト転写動作が中断されて、搭載ヘッドの有効稼働時間の減少を生じない。したがって、転写されるペーストの塗膜の膜厚計測を精度よく且つ生産性の低下を招くことなく実行することができる。
本発明の電子部品実装装置および転写膜厚検出方法は、転写されるペーストの塗膜の膜厚計測を精度よく且つ生産性の低下を招くことなく実行することができるという効果を有し、搭載前にペーストの供給を必要とする電子部品を基板に実装する分野において有用である。
1 電子部品実装装置
3 基板
4A、4B 部品供給部
6 テープフィーダ
7 ペースト転写ユニット
10 搭載ヘッド
14 高さ計測センサ
24 塗膜形成ステージ
24a 転写面
25 フラックス(ペースト)
26 転写エリア
26a 計測対象点
P 電子部品

Claims (4)

  1. 部品供給部から搭載ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する電子部品実装装置であって、
    前記搭載ヘッドに保持された電子部品に転写により塗布されるペーストを転写面に塗膜の状態で供給するペースト転写装置と、
    前記搭載ヘッドを移動させて前記基板およびペースト転写装置にアクセスさせるヘッド移動手段と、
    前記搭載ヘッドと一体的に移動し下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する高さ計測センサと、
    前記高さ計測センサの計測結果に基づき前記転写面における塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、
    前記高さ計測センサをペースト転写装置にアクセスさせて、前記転写面において前記搭載ヘッドがペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点における前記塗膜の上面の高さ位置を計測し、予め計測した前記塗膜が存在しない空の状態における前記転写面の前記計測対象点の高さ位置と、前記塗膜の上面の高さ位置の差を求めて前記塗膜の膜厚を算出することを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記アクセス可能領域には複数の前記計測対象点が設定されており、これらの複数の計測対象点の高さ計測結果に基づいて、前記塗膜の膜厚を算出することを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 部品供給部から搭載ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する電子部品実装装置に配置され、前記搭載ヘッドに保持された電子部品に転写により塗布されるペーストを転写面に塗膜の状態で供給するペースト転写装置において、前記塗膜の膜厚を検出する転写膜厚検出方法であって、
    前記電子部品実装装置は、前記搭載ヘッドを移動させて前記基板およびペースト転写装置にアクセスさせるヘッド移動手段と、前記搭載ヘッドと一体的に移動し下方に位置する計測対象点の高さ位置を計測する高さ計測センサと、前記高さ計測センサの計測結果に基づき前記転写面における塗膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、
    前記高さ計測センサをペースト転写装置にアクセスさせて、前記転写面において前記搭載ヘッドがペーストの転写のためにアクセス可能なアクセス可能領域に設定された計測対象点における前記塗膜の上面の高さ位置を計測し、予め計測した前記塗膜が存在しない空の状態における前記転写面の前記計測対象点の高さ位置と、前記塗膜の上面の高さ位置の差を求めて前記塗膜の膜厚を算出することを特徴とする転写膜厚検出方法。
  4. 前記アクセス可能領域には複数の前記計測対象点が設定されており、これらの複数の計測対象点の高さ計測結果に基づいて、前記塗膜の膜厚を算出することを特徴とする請求項3記載の転写膜厚検出方法。
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