JP5836627B2 - クローラ用芯金及び弾性クローラ - Google Patents
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なお、ここでいう、上記係合部と上記被係合部との「係合」は、隣り合う芯金同士を横ずれさせる力が作用することで上記係合部と上記被係合部とが係合状態となる場合、及び、横ずれさせる力が作用していなくても上記係合部と上記被係合部とが係合状態となっている場合のどちらも含んでいる。
なお、ここでいう、上記係合部と上記被係合部との「係合」は、隣り合う芯金同士を横ずれさせる力が作用することで上記係合部と上記被係合部とが係合状態となる場合、及び、横ずれさせる力が作用していなくても上記係合部と上記被係合部とが係合状態となっている場合のどちらも含んでいる。
また、上記芯金では、転輪支持部の芯金基体幅方向の一端側に係合部を設け、他端側に被係合部を設けていることから、例えば、転輪支持部とは別の部位に横ずれ防止用の突起などを設けるものと比べて、芯金の重量の増加を抑制することができる。
以上のことから、請求項2の芯金によれば、隣り合う芯金同士の横ずれを抑制することができるとともに重量の増加を抑制することができる。
また、係合部を転輪支持部の芯金基体幅方向の一端部から突出する凸部とし、被係合部を転輪支持部の芯金基体幅方向の他端部に形成されて上記凸部を受け入れる凹部としていることから、簡単な構造で隣り合う芯金同士の横ずれを確実に抑制することができる。
また、輪部の芯金長手方向への移動が外***部に当接して規制される。これにより、外***部に当接する一方の輪部に対して他方の輪部が突起を乗り越えるのを抑制することができる。
請求項3のクローラ用芯金では、前記突起に、前記芯金基体幅方向の一方側へ張り出した短張出部と、前記芯金基体幅方向の他方側へ張り出すとともに張り出し量が前記短張出部より大きい長張出部とを設け、前記内***部を前記芯金基体長手方向の中心を通る中心線を境とした一方側及び他方側のそれぞれに設け、一方の内***部を前記芯金基体幅方向の一方側に突出させるとともに、他方の内***部を前記芯金基体幅方向の他方側に突出させた。
請求項4のクローラ用芯金では、前記突起に、前記芯金基体幅方向の一方側へ張り出した短張出部と、前記芯金基体幅方向の他方側へ張り出すとともに張り出し量が前記短張出部より大きい長張出部とを設け、前記外***部を前記芯金基体長手方向の中心を通る中心線を境とした一方側及び他方側のそれぞれに設け、一方の外***部を前記芯金基体幅方向の一方側に突出させるとともに、他方の外***部を前記芯金基体幅方向の他方側に突出させた。
以下、第1実施形態に係るクローラ用芯金及び弾性クローラについて図1〜6を用いて説明する。なお、図2、図5、図6では、ゴム材により形成される後述するゴム体12、ラグ14、及びゴム突起16を二点鎖線で示している。
また、本実施形態では、ゴムクローラ10の内側(図中矢印IN)を「クローラ内側」と記載し、ゴムクローラ10の外側(図中矢印OUT)を「クローラ外側」と記載する。なお、クローラ外側はゴムクローラ10の接地側、クローラ内側はゴムクローラ10の接地側に対して反対側(反接地側)とそれぞれ言い換えられる。
なお、ここでいう「芯金長手方向外側」とは、中心線CLから芯金長手方向に沿って離間する側を指し、「芯金長手方向内側」とは、中心線CLに沿ってこの中心線CLに向かう側を指している。
ゴムクローラ10の走行時には、スプロケット100、アイドラー102、及び複数の転輪104に巻き掛けられたゴムクローラ10がスプロケット100、アイドラー102、及び複数の転輪104の間で循環する。このとき、スプロケット100及びアイドラー102は、一対の突起26間に形成された通過スペースを通過し、図5に示すように、転輪104の一対の輪部104Bは、一対の転輪支持部28上を通過する。
これにより、転輪104の輪部104Bが一方の芯金20から隣り合う他方の芯金20へ乗り移る際の、転輪104の振動が抑制される。
次に、本発明の第2実施形態に係るクローラ用芯金及び弾性クローラについて図1、
図7〜図11を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。また、図7、図10、図11では、ゴム材により形成されるゴム体12、ラグ14、及びゴム突起16を二点鎖線で示している。
なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態に係るクローラ用芯金及び弾性クローラについて図1、
図12〜図16を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。また、図12、図15、図16では、ゴム材により形成されるゴム体12、ラグ14、及びゴム突起16を二点鎖線で示している。
なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を省略する。
第1〜第3の実施形態では、一対の突起26を、交点Pを中心として回転対称となるように配置しているが、本発明はこの構成に限定されず、中心線CL上の交点Pを含まない任意の一点を中心として回転対称となるように配置してもよい。なお、一対の転輪支持部28についても同様に、第1〜第3の実施形態では、一対の転輪支持部28を、交点Pを中心として回転対称となるように配置しているが、本発明はこの構成に限定されず、中心線CL上の交点Pを含まない任意の一点を中心として回転対称となるように配置してもよい。
12 ゴム体(弾性体)
20 芯金(クローラ用芯金)
26 突起
28 転輪支持部
32 凸部(係合部または被係合部)
34 凹部(被係合部または係合部)
50 ゴムクローラ(弾性クローラ)
52 芯金(クローラ用芯金)
54 内***部
60 ゴムクローラ(弾性クローラ)
62 芯金(クローラ用芯金)
64 外***部
100 スプロケット(駆動輪)
104 転輪
104B 輪部
CL 中心線
XL 中心線
S クローラ周方向、芯金幅方向
W クローラ幅方向、芯金長手方向
IN クローラ内側
OUT クローラ外側
Claims (5)
- 駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端帯状の弾性体の内周部に該弾性体の周方向に間隔をあけて配設され、前記弾性体の幅方向に長い芯金基体と、
前記芯金基体に該芯金基体の長手方向へ互いに間隔をあけて設けられ、該間隔が前記駆動輪の通過スペースを形成する突起と、
前記突起の前記芯金基体長手方向外側に設けられ、前記芯金基体の幅方向に延び、前記転輪に設けられた輪部を支持する転輪支持部と、
前記転輪支持部の前記芯金基体幅方向の一端側に設けられるとともに、当該芯金基体幅方向の一端部から突出する凸部で構成され、前記弾性体の周方向の一方に隣り合う前記転輪支持部の被係合部と係合する係合部と、
前記転輪支持部の前記芯金基体幅方向の他端側に設けられるとともに、前記凸部を受け入れる凹部で構成され、前記弾性体の周方向の他方に隣り合う前記転輪支持部の係合部と係合する被係合部と、
を有し、
前記凹部の前記突起側に、前記突起の突出方向に***するとともに前記芯金基体幅方向に延び、前記輪部に当接して該輪部の前記芯金基体長手方向への移動を規制する内***部を設け、該内***部を前記芯金基体の幅方向の端縁より前記芯金基体幅方向へ突出させたクローラ用芯金。 - 駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端帯状の弾性体の内周部に該弾性体の周方向に間隔をあけて配設され、前記弾性体の幅方向に長い芯金基体と、
前記芯金基体に該芯金基体の長手方向へ互いに間隔をあけて設けられ、該間隔が前記駆動輪の通過スペースを形成する突起と、
前記突起の前記芯金基体長手方向外側に設けられ、前記芯金基体の幅方向に延び、前記転輪に設けられた輪部を支持する転輪支持部と、
前記転輪支持部の前記芯金基体幅方向の一端側に設けられるとともに、当該芯金基体幅方向の一端部から突出する凸部で構成され、前記弾性体の周方向の一方に隣り合う前記転輪支持部の被係合部と係合する係合部と、
前記転輪支持部の前記芯金基体幅方向の他端側に設けられるとともに、当該芯金基体幅方向の他端部に形成され前記凸部を受け入れる凹部で構成され、前記弾性体の周方向の他方に隣り合う前記転輪支持部の係合部と係合する被係合部と、
を有し、
前記凹部の前記突起側よりも前記芯金基体長手方向外側に、前記突起の突出方向に***するとともに前記芯金基体幅方向に延び、前記輪部に当接して該輪部の前記芯金基体長手方向への移動を規制する外***部を設け、該外***部を前記芯金基体の幅方向の端縁より前記芯金基体幅方向へ突出させたクローラ用芯金。 - 前記突起に、前記芯金基体幅方向の一方側へ張り出した短張出部と、前記芯金基体幅方向の他方側へ張り出すとともに張り出し量が前記短張出部より大きい長張出部とを設け、
前記内***部を前記芯金基体長手方向の中心を通る中心線を境とした一方側及び他方側のそれぞれに設け、一方の内***部を前記芯金基体幅方向の一方側に突出させるとともに、他方の内***部を前記芯金基体幅方向の他方側に突出させた請求項1に記載のクローラ用芯金。 - 前記突起に、前記芯金基体幅方向の一方側へ張り出した短張出部と、前記芯金基体幅方向の他方側へ張り出すとともに張り出し量が前記短張出部より大きい長張出部とを設け、
前記外***部を前記芯金基体長手方向の中心を通る中心線を境とした一方側及び他方側のそれぞれに設け、一方の外***部を前記芯金基体幅方向の一方側に突出させるとともに、他方の外***部を前記芯金基体幅方向の他方側に突出させた請求項2に記載のクローラ用芯金。 - 駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端帯状の弾性体と、
前記弾性体の内周部に前記弾性体の周方向へ間隔をあけて配設された請求項1〜4のいずれか1項に記載のクローラ用芯金と、を有する弾性クローラ。
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