JP5835973B2 - 現像部材、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、直流電圧の長期に亘る印加によっても電流値が低下し難い、耐久性に優れた現像部材を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高品位な電子写真画像を安定して形成することのできるプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
すなわち、少なくとも軸芯体と、カーボンブラックを含む導電性の弾性層とを有する現像部材であって、該弾性層は、マトリックス中にドメインが分散している海島構造を有し、該マトリックスは架橋ゴムを含み、該ドメインは熱可塑性樹脂を含み、更に、該マトリックスの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率をA、該ドメインの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率をBとしたとき、A<B なる関係を満たしており、かつ、該ドメインと該マトリックスとの間に、中間領域を有し、該中間領域の単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率が、該マトリックスの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率Aよりも多く、該ドメインの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率Bよりも少ない中間領域を有することを特徴とする現像部材。
本発明における現像部材としての現像ローラは図1に示すように軸芯体1上に弾性層2を有する。さらには、弾性層2の外周上に表面層3を有してもよい構成となっている。本発明における弾性層とは、弾性体からなるものであり、外部からの応力により変形するが、応力が除かれれば、元の形状に戻る性質を有する固体を意味する。さらに前記弾性層2の外周上に表面層3を有する場合には、連続画像形成による磨耗性が向上し、耐久性に優れた現像ローラを得ることができる。
前記ドメインは熱可塑性樹脂を含有する。該熱可塑性樹脂は融点や軟化点を有しており、該熱可塑性樹脂の温度が融点や軟化点に達すれば溶融状態となり、柔軟化のために高いせん断が必要なゴムよりも先に溶融状態となる。したがって、混練、成形後には架橋ゴムよりもカーボンブラックを取り込みやすいため、より多くカーボンブラックが存在している。さらには溶解度パラメータであるSP値の高い熱可塑性樹脂であればカーボンブラックとの親和性が向上し、より多くのカーボンブラックを取り込むことができる。該ドメイン中にカーボンブラックを取り込むことによって、カーボンブラックが移動しにくい状態となるが、該ドメイン中にカーボンブラックが集中して取り込まれると、マトリックス中のカーボンブラック濃度が低下しすぎることによってマトリックスとドメインの導電性の差が大きくなり、現像部材の導電性のムラによって画像のムラが発生する。すなわち、該ドメインと該マトリックスとの間に、カーボンブラックの単位断面積当たりの含有率が、該マトリックスにおけるカーボンブラックの単位断面積当たりの含有率Aよりも多く、該ドメインにおける該カーボンブラックの単位断面積当たりの含有率Bよりも少ない中間領域を有することでカーボンブラックの移動が抑制され通電電流保持率の低下が低減され、かつドメインへの過度のカーボンブラックの集中による弾性層の導電性のムラを低減し、初期の濃度ムラを低減することが可能となると推測される。
本発明における弾性層に使用される材料のSP値とは、マトリックス、ドメイン、及び中間領域を各々構成しているベース材料である架橋ゴムあるいは熱可塑性樹脂(導電剤、添加剤等を含まないベースの弾性材料のみ)のSP値を指す。
δ = ρΣF/M
F:原子及び官能基の分子凝集エネルギー定数(凝集エネルギー×分子容)1/2
M:高分子の繰り返し単位(構造単位)の分子量
ρ:密度
前記ドメインに適用可能な熱可塑性樹脂としては、特にSP値の高い高極性のものが好適である。ドメインに使用される熱可塑性樹脂のSP値は9.5以上13.0以下が好ましい。SP値が9.5以上であることでカーボンブラックとの親和性が向上し、13.0以下であることで中間領域の架橋ゴムとの親和性が良好となる。具体的には以下の熱可塑性樹脂が挙げられる。ポリ塩化ビニル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアミド樹脂(ポリアミド6、ポリアミド66、MXD6など)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート。その中でもカーボンブラックと架橋ゴムとの親和性からポリ塩化ビニル樹脂が特に好適である。
前記弾性層におけるマトリックス、ドメイン、及び中間領域を形成する材料を混練する方法としては、本発明による弾性層構成を作製できるものであれば特に限定されず、従来から使用されている公知の手法が適用可能である。具体的にはスタティックミキサー、二本ロール混合機、三本ロール混合機や、ニーダー、バンバリー混合機、2軸押出機などの混合機を単一で、または組合せて用いることにより混合することができる。ドメインに使用される熱可塑性樹脂の融点が高温である場合、あらかじめ高温炉などで熱可塑性樹脂を溶融した状態にしてから前記の如き混合機に投入してもよい。
本発明における前記弾性層の成形方法は、従来から知られている押出成形法、射出成形法のごとき成型方法によって製造することができる。層構成としては本発明に記載された特徴を有すれば限定されず、1層あるいは2層以上の構成とすることができる。前記弾性層の厚みとしては、現像ローラとして、前記現像ローラの外径の好ましい範囲にあればよいが、さらには1mm以上5mm以下にあることが好ましい。弾性層の厚みが1mm以上であることで弾性層としての機能が良好であり、トナーが劣化しにくく、5mm以下であることで成形加工性が安定し、形状が一定し、段ムラなどの画像弊害が生じ難い。
本発明において弾性層の外周上に表面層を設ける場合、その材料としては以下の如き有機系、無機系の材料が適用可能である。
軸芯体としては、従来からこの種の現像部材に用いられているものが使用可能であり、その材料は十分な強度を有し、且つ導電性を有すれば特に限定されない。
次に上記本発明の製造方法によって得られた現像部材である現像ローラを有する電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を説明する。
[弾性層材料の混練]
ドメインのベース材料としてポリ塩化ビニル樹脂のKR600(商品名、ヴィテック社製)20質量部、中間領域のベース材料としてアクリロニトリル−ブタジエンゴムのニポール401LL(商品名、日本ゼオン社製)を30質量部、マトリックスのベース材料としてBRのBR11(商品名、JSR社製)を50質量部、カーボンブラックとしてMTカーボンブラックのサーマックスフローフォームN990(商品名、CANCAB社製)30質量部、充填剤として炭酸カルシウムを5.0質量部、酸化亜鉛を5質量部、加工助剤としてステアリン酸亜鉛1.0質量部を6リットルニーダーTD6−15MDX(商品名、トーシン社製)にて混練した。然る後、架橋剤として硫黄1質量部、架橋促進剤としてメルカプトベンゾチアゾール(MBT)1質量部を12インチのオープンロール(関西ロール社製)にて混合し、弾性体の未架橋のゴム組成物を得た。
得られた未架橋のゴム組成物をベント式ゴム押出機(φ50mmベント押出機 L/D=16 EM技研社製)によってチューブ状に押出し、加硫缶を用いた加圧水蒸気により温度160℃で30分間の一次加硫を行い、外径14mm、内径5.5mm、長さ250mmの架橋ゴムチューブを得た。
次に、外径6mm、長さ252mmの円柱形の導電性軸芯体(SUM22(JIS記号、硫黄複合快削鋼、表面はニッケルメッキ)の円柱面の軸方向中央部232mmにケムロック459X(商品名、ロード社製)をプライマーとして塗布したものに、前述の架橋ゴムチューブを圧入し、熱風炉にて温度160℃で2時間の二次加硫と接着処理を行い弾性ローラを得た。この加硫後の弾性ローラのゴム両端部を突っ切り、ゴム部分の長さを232mmとした後、GC80の砥石を使用して回転研磨機LEO−600−F4L−BME(商品名、水口製作所社製)にて研磨加工し、外径12.00mm直線形状の弾性層を有する現像ローラを複数本得た。得られた現像ローラは以下の評価に各々評価用試料として使用した。
得られた現像ローラの弾性層から長さ232mmを4等分する3箇所から軸芯体に垂直方向にカミソリにて0.5mm巾に切断し、裁断面からそれぞれの箇所から各々10枚の画像を撮影した。観察用の試料としてミクロトームを用いて厚さ100nmの超薄切片の試料を作製した。該試料を電子顕微鏡S−4800(商品名、日立製作所社製)によって10000倍の倍率で観察した観察像から、マトリックス/中間領域/ドメインを確認した。さらに該S−4800(商品名、日立製作所社製)に付属のエネルギー分散型X線分析装置(EDAX社製)を用い、加速電圧10kV、取り込み時間100秒で原子比率(Atomic%)にてカーボンブラックを特定した。
電子顕微鏡にて撮影した画像を画像処理ソフトPHOTOSHOP6.0(商品名、アドビ社製)にてカーボンブラックのみを選択して2値化処理を行い、該画像中のピクセルの輝度ヒストグラム比率よりマトリックス、中間領域、ドメインのそれぞれに含有しているカーボンブラックの含有率を算出した。
得られた現像ローラを温度40℃、相対湿度95%RHの環境下にて図2に示した測定器を用い、軸芯金の露出部に500gの荷重4を両端に一つずつかけた状態でSUSドラム6を60rpmで回転させた状態で、DC電源8から電圧を50V印加した。現像ローラもSUSドラム6に従動して回転させた状態で、内部抵抗7を10kΩとして現像ローラの電流値をマルチメータ5にて測定した。
得られた現像ローラを、カラーレーザープリンター(商品名:LBP5400、キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込んだ。次いで、このプロセスカートリッジを、上記カラーレーザープリンタに装填した。次に、温度20℃、相対湿度50%の環境下で、A4サイズの用紙(商品名:キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)へ25%濃度のハーフトーン画像を1枚出力し、得られたハーフトーン画像について、濃度計X−Rite530(商品名、X−Rite社製)にて9点測定し、以下の基準にて評価した。
A:濃度の最大値―最小値が0.05未満。
B:濃度の最大値―最小値が0.05以上0.10未満で、ハーフトーン画像上に濃度ムラは見られない。
C:濃度の最大値―最小値が0.10以上で濃度ムラが生じている。
得られた現像ローラを温度40℃、相対湿度95%RHの環境下にて図2に示した測定器を用い、軸芯金の露出部に500gの荷重4を両端に一つずつかけた状態でSUSドラム6を60rpmで回転させた状態で、DC電源8から電圧を印加した。現像ローラもSUSドラム6に従動して回転させた状態で、内部抵抗7を10kΩとして現像ローラの電流値をマルチメータ5にて測定し、現像ローラの電流値が100μAとなるように印加電圧を調整して30分間通電を行った。
通電後の現像ローラの電流値を通電電流保持率として前記現像ローラの電流値の測定方法から(試験後の電流値/試験前の電流値)(%)として比較した。
A:通電電流保持率が50%以上である。
B:通電電流保持率が20%以上50%未満である。
C:通電電流保持率が20%未満である。
未使用の現像ローラをカラーレーザープリンターLBP5400(商品名、キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込んだ。次に、温度20℃、相対湿度50%の環境下で、印字率1%の画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)にて、ベタ画像を1枚出力した。次に、該現像ローラを取り出し前記通電試験を行った後に再度LBP5400に組み込み、前記同様にベタ画像を1枚出力した。得られた通電前後のベタ画像について、濃度計X−Rite530(商品名、X−Rite社製)を用いてベタ画像から10点測定した濃度値の平均値を以下の基準にて評価した。
A:ベタ画像の濃度の変化量が0.1未満である。
B:ベタ画像の濃度の変化量が0.1以上0.2未満である。
C:ベタ画像の濃度の変化量が0.2以上である。
得られた現像ローラを、カラーレーザープリンターLBP5400(商品名 キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込んだ。LBP5400本体へ該電子写真プロセスカートリッジを組み込んだ。次に、温度20℃、相対湿度50%の環境下で、印字率1%の画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)へ1000枚出力した。その後に、現像ローラを取り出し、表面の磨耗状態を観察し、以下の基準にて評価した。
A:現像ローラに磨耗は見られない。
B:現像ローラ端部に若干の磨耗が見られる。
C:現像ローラに磨耗がある。
得られた現像ローラを、カラーレーザープリンターLBP5400(商品名 キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込んだ。LBP5400本体へ該電子写真プロセスカートリッジを組み込んだ。次に、温度20℃、相対湿度50%の環境下で、印字率1%の画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)へ1000枚出力した後に、25%ハーフトーン画像を1枚出力し得られたハーフトーン画像について、濃度計X−Rite530(商品名、X−Rite社製)を用いて9点測定し、以下の基準にて評価した。
A:濃度の最大値―最小値が0.10未満。
B:濃度の最大値―最小値が0.10以上0.15未満でハーフトーン画像上に濃度ムラは見られない。
C:濃度の最大値―最小値が0.15以上で濃度ムラが生じている。
※2 カーボンブラック、7360SB(商品名、東海カーボン社製)
※3 カーボンブラック、HS500(商品名、東海カーボン社製)
※4 カーボンブラック、シーストGSO(商品名、東海カーボン社製)
※5 PVC樹脂、KR600(商品名、ヴィテック社製)
※6 PMMA樹脂、アクリペットV001(商品名、三菱レイヨン社製)
※7 ポリアミド6樹脂(PA6)、A1030BRL(商品名、ユニチカ社製)
※8 LDPE樹脂、スミカセンG801(商品名、住友化学社製)
※9 アクリロニトリル−ブタジエンゴム(18%NBR)、ニポール401LL(商品名、日本ゼオン社製;ニトリル18質量%)
※10 アクリロニトリル−ブタジエンゴム(29%NBR)、ニポール1043(商品名、日本ゼオン社製;ニトリル29質量%)
※11 アクリロニトリル−ブタジエンゴム(40.5%NBR)、ニポール1041(商品名、日本ゼオン社製
※12 スチレン−ブタジエンゴム(23.5%SBR)、1502(商品名、JSR社製;スチレン量23.5質量%)
※13 クロロプレンゴム(CR)、ネオプレンWRT(商品名、デュポンダウエラストマー社製)
※14 エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、エスプレン505A(商品名、住友化学社製)
※15 イソプレンゴム(IR)、IR2200(商品名、JSR社製)
※16 ブタジエンゴム(BR)、BR11(商品名、JSR社製)
弾性層に使用した原材料を表1に示した材料に変更した以外は実施例1と同様に弾性層を成形し評価を行った。実施例2〜5及び実施例14〜17のドメインに使用したPMMA、実施例6〜9のドメインに使用したポリアミド6はあらかじめ、高温炉にて溶融した状態で他の材料と一緒に6リットルニーダーTD6−15MDX(商品名、トーシン社製)に投入した。
実施例1〜9で得られた弾性ローラを各々外径11.98mmに研磨し、さらに以下の方法にて表面層を作製し、2層構成の現像ローラを得た。それ以外は実施例1と同様の方法にて評価を行った。
表面層用材料として、ニッポラン5033(商品名、日本ポリウレタン社製)を使用し、硬化剤としてイソシアネートのコロネートL(商品名、日本ポリウレタン社製)を合わせて100質量部とし、その比率は[NCO]/[OH]のモル比の値が1.2となるようにした。さらに、カーボンブラックMA100(商品名、三菱化学社製)を30質量部添加した。上記原料混合液に有機溶剤を加え、ポリウレタン粒子CFB−101−40(商品名、大日本インキ化学工業社製)を5質量部加え、均一分散、混合したものを表面層の原料液とした。
この樹脂原料液中に、実施例1から9で得られた現像ローラをそれぞれ浸漬してコーティングした後、引き上げて乾燥させ、温度160℃にて20分間加熱処理することで、厚み10μmの表面層を弾性ローラの外周に設けた現像ローラを作製した。
実施例1と同様に得られた弾性ローラを図5に示した平行平板電極29のプラズマCVD装置内に平行平板電極29との距離を50mmとなるように設置した後、真空ポンプ34を用いて真空チャンバー33内を0.01paに減圧した。その後原料ガスとしてガス供給部30からヘキサメチルジシロキサン蒸気を1.0sccm(ここで「sccm」は、前記原料ガスが温度0℃、1気圧である時の毎分あたり1cm3の体積流量を表す。)、酸素及び希ガス供給部31からアルゴンガス22.5sccmの混合ガスを真空チャンバー33内に導入し、真空チャンバー33内の圧力が1.0Paになるように調整した。圧力が一定になった後、高周波電源35により周波数が13.56MHz、70wの電力を、長さが300mmで放電部の総面積が120cm2となる平行平板電極29に供給し平行平板電極29間にプラズマを発生させた。真空チャンバー33内に設置した弾性層を有する弾性ローラは回転装置32にて30rpmで回転させて、300秒間処理を行い厚み1μmの表面層を形成し現像ローラを得た。得られた現像ローラを実施例1と同様に評価を行った。
また、本実施例の現像ローラの被膜表面の元素の存在比率O/Si及びC/SiをX線光電子分光装置Quantum2000(商品名、アルバック・ファイ社製)にて成分分析したところ、それぞれ1.56及び0.32のシリカ膜であった。
実施例1のカーボンブラックの添加量を40質量部、50質量部、または20質量部に変更した以外は実施例1と同様の方法にて現像ローラを作製し評価を行った。
実施例1のカーボンブラックを以下のものに変えた以外は実施例1と同様の方法にて現像ローラを作製し評価を行った。
実施例31:7360SB(商品名、東海カーボン社製)、
実施例32:HS500(商品名、東海カーボン社製)
実施例33:シーストGSO(商品名、東海カーボン社製)。
実施例1から中間領域の材料としてニポール401LL(商品名、日本ゼオン社製)を添加せずにニポール1041(商品名、日本ゼオン社製)に変更した以外は実施例1と同様に評価を行った。
実施例1から各材料の添加量を表1に示した量に変更して現像ローラを作製し、実施例1と同様に評価を行った。
実施例1からPVCのKR600(商品名、ヴィテック社製)を添加せずに、中間領域の材料としてニポール401LL(商品名、日本ゼオン社製)を40質量部として弾性層を成形した以外は実施例1と同様に評価を行った。
実施例1から中間領域の材料としてニポール401LL(商品名、日本ゼオン社製)を添加せずにマトリックスの材料としてブタジエンゴム BR11(商品名、JSR社製)を90質量部にて弾性層を成形した以外は実施例1と同様に評価を行った。
実施例1から中間領域の材料としてニポール1041(商品名、日本ゼオン社製)に変更した以外は実施例1と同様に評価を行った。
実施例1からドメインの熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンのスミカセンG801(商品名、住友化学社製)に変更した以外は実施例1と同様に評価を行った。
実施例1からマトリックスのゴム材料としてBR11を添加せずにニポール1041(商品名、日本ゼオン社製)に変更した以外は実施例1と同様に評価を行った。
2・・・弾性層
3・・・表面層
36・・ドメイン
37・・中間領域
38・・マトリックス
Claims (5)
- 軸芯体と、カーボンブラックを含む導電性の弾性層とを有する現像部材であって、
該弾性層は、マトリックス中にドメインが分散している海島構造を有し、
該マトリックスは架橋ゴムを含み、
該ドメインは熱可塑性樹脂を含み、更に、
該マトリックスの単位断面積当たりのカーボンブラックの含有率をA、該ドメインの単位断面積当たりのカーボンブラックの含有率をBとしたとき、A<Bなる関係を満たしており、かつ、
該ドメインと該マトリックスとの間に、中間領域を有し、
該中間領域は、その単位断面積当たりのカーボンブラックの含有率が、該マトリックスの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率Aよりも多く、該ドメインの単位断面積当たりに含有しているカーボンブラックの含有率Bよりも少ないことを特徴とする現像部材。 - 前記マトリックスは、架橋ゴムを含有し、
該マトリックス中に含有される架橋ゴムのSP値が前記ドメインに含有される熱可塑性樹脂のSP値よりも小さく、かつ、
前記中間領域は、架橋ゴムを含有し、
該中間領域中に含有される架橋ゴムのSP値が前記ドメインに含有される熱可塑性樹脂のSP値よりも小さく前記マトリックス中に含有される架橋ゴムのSP値よりも大きい請求項1に記載の現像部材。 - 前記中間領域はアクリロニトリル−ブタジエンゴムを含有し、前記マトリックスはブタジエンゴムを含有し、前記ドメインはポリ塩化ビニル樹脂を含有する請求項1または2に記載の現像部材。
- 少なくとも現像部材と現像ブレード、現像装置が一体化して、電子写真画像形成装置本体に着脱可能に装着されて画像形成を行う電子写真プロセスカートリッジにおいて、該現像部材が請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像部材であることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
- 潜像を担持する感光体に対向して接触した状態でトナーを担持する現像部材を備え、現像部材が感光体にトナーを付与することにより感光体上に形成された潜像をトナー像として可視化する電子写真画像形成装置において、該現像部材が、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像部材であることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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