JP5834078B2

JP5834078B2 - 貨物を取り扱うシステム

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Publication number: JP5834078B2
Application number: JP2013519618A
Authority: JP
Inventors: ペデルセン、エイナール
Original assignee: ポロテックエーエス
Priority date: 2010-07-12
Filing date: 2011-07-07
Publication date: 2015-12-16
Anticipated expiration: 2031-07-07
Also published as: US20130180442A1; WO2012008846A1; KR20140015236A; NO332033B1; EP2593332B1; NO20100998A1; EP2593332A1; CN103108776B; CN103108776A; JP2013533829A; PL2593332T3

Description

本発明は、貨物を船積みする分野に関するものであり、詳しくは、船積みされ、船舶に揚げ降ろしされる貨物を取り扱うシステムに関するものである。

１９５６年にＭａｌｃｏｌｍＭｃＬｅａｎにより発明されたコンテナは、ＩＳＯの４０フィートコンテナ及び２０フィートコンテナとなり、船舶への荷揚げがより効率的になると共に、盗難が減少した。それ以来、コンテナは、バラ積み以外の国際的な海上輸送の貨物流動の根幹となり、コンテナによって、グローバルな物流網における海上部分は、非常に高いコスト効率のものとなった。特殊用途のコンテナ船は、１８，０００ＴＥＵ（２０フィート同等ユニット）まで運べるものが開発されている。コンテナ船では、コンテナは互いの天部に積み重ねされ、コンテナへのアクセスが制限されるため、複数の港に寄港する運用を難しくしている。

陸地側においては、大きなクレーンが使用されるコンテナターミナルは、巨額の投資をして建設する必要があった。大きなクレーンは、コンテナ船から荷降ろしするのに使用され、コンテナはその後、回収のために、及び、内陸への輸送手段への移動のために保管される。又は、大きなクレーンは、さらに地方の港へと輸送するためのフィーダー船にコンテナを移動するのに使用される。産業／経済活動の盛んな内陸地域のある人口の多い地区への流通が集中することで、巨大なコンテナ港にコンテナの流通が集中し、大きなコンテナ船からの荷降ろしが混雑し、内陸にコンテナを輸送するときに混雑することになってしまった。

コンテナの設計のために、コンテナを機械化された搬送装置で輸送することはできないため、船舶上及びターミナルにおける機械化の点に関して選択肢は限定されている。

コンテナを貨物の輸送手段として使用すると、活動やコストへの波及効果、コンテナへの投資、積載された及び空のコンテナの輸送、不均衡な取引によるコンテナの再配置のコスト、並びに、コンテナにある貨物の荷受人への配送をもたらす。コンテナを貨物の輸送手段として使用する際のコストは、全体のコストの相当の部分を占める可能性がある。

クレーンを備えているフィーダー船を除いて、コンテナ船は、陸上の基地にある荷降ろし用のクレーンを必要とするため、コンテナ船が使用できる港を専用の港に限定してしまい、人口のあまり多くない地区、具体的にはコンテナ港のない発展途上国では使用することができない。

荷送人から荷受人への全体的な物流経路を見た場合、利用可能な輸送方法を用いると、コンテナの使用によって引き起こされる、ＪＩＴ（ジャスト・イン・タイム）の現代的な物流及び産業の進行とは協調しない重大な時間要因及びコスト要因がある。

バラ積み以外の海上貨物を運ぶ他のタイプの船舶には、ローロー船があり、ローロー船では、貨物は、自動車、トラック、又はバスなどの車輪に載せられたものであり、それぞれの甲板に自走することができるか、或いは、トレーラーに載せられて目的の甲板位置までけん引トラックによって移動される。ローロー船は、船舶の船尾に連結してローロー船への通路を提供する専用のランプウェイを港に必要とする。代わりに、自動車運搬船では一般的なように、船舶自体がランプウェイを持っていてもよい。このタイプの船舶は、車輪に載せられた貨物用の特定分野の業界や、特別なプロジェクトにおける特大の寸法や重量の貨物において使用される。

米国特許第６４３５７９６号明細書米国特許第６７０９２０８号明細書

本発明の目的は、コンテナの使用を必要とすることなく、貨物を船積みする手段を作り出し、船舶と埠頭との間にある障害を排除し、船舶への荷揚げ及び船舶からの荷降ろしために陸地側のクレーンを必要としないようにし、並びに、多種多様の異なる貨物を効率的に運送、荷揚げ、及び荷降ろしする能力を拡大することである。

この目的は、添付の請求項１で規定される多種多様な貨物を取り扱うシステムにおいて達成される。

システムは、貨物が、請求項１０で規定されるような特別な積載プラットフォーム（スキッドともいう）に保管され、請求項７で規定される台車で取り扱われる取扱い技術に適応する複数の甲板を備えた請求項２による船舶を含む。

本発明の恩恵の１つは、１２．２ｍ（４０フィート）のＩＳＯコンテナの底面積を持つ積載プラットフォームによって、ＩＳＯコンテナを含む積載プラットフォームの底面積内で嵌まり合うことができる任意のタイプの貨物を輸送することができ、船舶の市場潜在能力を大いに拡大することである。

船内の取扱いシステムの設計によって、融通性のあるアクセスがすべての貨物に提供され、船舶及び船舶の技術を複数の港に寄港する定期船事業に極めて具合よく適合させるため、３機の高速エレベータを備えた船舶は、１時間当たり１８０台の積載プラットフォームを荷降ろし／荷揚げすることができ、停泊期間を大幅に低減させる。

船舶からの荷降ろし／荷揚げに陸上の設備を必要としないため、船舶の全長及び喫水を許容できるいずれの港でも使用することができるため、発展途上国の港でもまた適合できる。

ここで本発明は、添付の図面を参照しつつ詳細に説明される。

本発明による船舶の斜視図である。船舶の甲板の１つの平面図である。図２に示す甲板上での貨物の取扱いを示す図である。図２に示す甲板上での貨物の取扱いを示す図である。図２に示す甲板上での貨物の取扱いを示す図である。図２に示す甲板上での貨物の取扱いを示す図である。図２に示す甲板上での貨物の取扱いを示す図である。側面扉を開けている状態を示す図である。側面扉を開けている状態を示す図である。側面扉後方の機構を示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。側面扉の１つを通して貨物を載せた積載プラットフォームを降ろす様子を順番に示す図である。積載プラットフォームの斜視図である。積載プラットフォームの斜視図である。積載プラットフォームの斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。積載プラットフォーム、及び前記積載プラットフォームを取り扱うように適合された台車の斜視図である。台車の側面図である。台車の側面図である。台車の詳細を示す図である。台車の詳細を示す図である。台車の詳細を示す図である。積載プラットフォームを保管するための格納器の斜視図である。格納器の詳細を示す図である。

本発明は、貨物船で、並びに、貨物船と埠頭との間で貨物を取り扱う（荷役）システムに関する。システムは、３つの要素、つまり、貨物船、物品を保管するための積載プラットフォーム、及び、積載プラットフォームを輸送するための特別な台車を含む。

図１は、本発明による貨物船１を示す。貨物船は、複数の甲板を含んでおり、そのうちの１つ、主甲板には、複数の側面扉２を通じてアクセスすることができる。すべての甲板は、貨物エレベータによって通じている。また、規格化された大きさの積載プラットフォームを搭載することができない貨物船、及びローロー船のためのアクセスを提供する埠頭に倒れかかる後部ランプウェイ３がある。後部ランプウェイは、重量物を支持できる特定の補強された甲板へのアクセスを提供する。

図２は、平面図による主甲板４を示す。貨物は、（後で説明される）積載プラットフォーム１２上に配置され、積載プラットフォーム１２は、船の前後軸線を横断し、中央通路７を備える短いスロット６に置かれる。積載プラットフォームは、（後で説明される）貨物移動台車８で取り扱われる。

貨物船の側面には、３つの側面扉２がある。各側面扉には、貨物エレベータ１０の内側に緩衝ステーション９がある。緩衝ステーションは、ローラ・トラック１１などの第１の搬送手段を含む。台車８は、緩衝ステーション９において、エレベータ１０に移動するために、前記第１の搬送手段１１上に積載プラットフォーム１２を置くことができる。貨物エレベータ１０は、積載プラットフォームを支えるための第２の搬送手段１４を備えたエレベータ・プラットフォーム１３を含む。エレベータの隣であって扉のすぐ内側には、第３の搬送手段１５及びクレーン装置１６が配置されている。

貨物船から荷降ろしするとき、台車８は、積載プラットフォーム１２を第１の搬送手段１１に運び、積載プラットフォームを降ろすように適合されている。そのとき、積載プラットフォームは緩衝ステーション９を通過してもよく、エレベータ・プラットフォーム１３上へと進行する。エレベータ１０は、第２の搬送手段１４が第３の搬送手段１５と高さが合うまで高さを調整し、次いで積載プラットフォームは第３の搬送手段１５上へとさらに転がすことができる。この時点で、積載プラットフォームはクレーン装置１６によって持ち上げられ、埠頭１７上に運ばれる。ここから、積載プラットフォームは、任意の適切な港側のトラック／台車／トランスリフタ（ｔｒａｎｓｌｉｆｔｅｒ）に受け取られて輸送されていく。貨物はまた、逆に輸送されることもある。つまり、埠頭で受け取られて船へと運び入れられることもある。

図３Ａには、物品１８が積まれた積載プラットフォーム１２を受け取るために、通路７に沿って移動してくる台車８が示されている。

図３Ｂでは、台車が横断する方向で積載プラットフォーム１２の下へと移動している。次いで、台車は、図３Ｃのように、積載プラットフォームを甲板から持ち上げ、積載プラットフォームを通路から側面扉に向かって移動し始める。

図３Ｄでは、台車は側面扉へと近づき、図３Ｅでは、積載プラットフォームを搬送手段１１上へ降ろすことが開始されている。

図４Ａは、側面扉を開けている状態を示す。その後、各扉の開口２に２つある複数のクレーン梁１９が伸ばされる。

図５は、各側面扉の内側の配置の詳細な略画である。甲板上には、台車によって積載プラットフォームが保管される第１の搬送手段１１がある。第１の搬送手段１１の外側には、側面に沿って垂直なエレベータ案内レール２０を備えたエレベータ軸がある。エレベータ軸は、すべての甲板を通じて走行する。エレベータ軸には、エレベータ案内レールに沿って走行するエレベータ・プラットフォーム１３が吊るされている。エレベータ・プラットフォーム１３には、上記の第１の搬送手段１１と積載プラットフォームの移動において通じることができる第２の搬送手段１４が備えられている。側面扉の開口の高さには、エレベータ・プラットフォームと埠頭との間で積載プラットフォームを移動するように適合されたクレーン装置１６がある。クレーン装置は、積載プラットフォームを支える第３の搬送手段１５と、クレーン案内レール２１と、ヒンジで連結された側梁２２、２３と、側梁２２、２３同士に架かる門形クレーン２４と、持ち上げフック２５、２６を備えた伸縮アームとを含む。側梁２２、２３は、油圧シリンダ２７、２８によって折り畳まれたり伸ばされたりする。

クレーン装置及び第３の搬送手段は、貨物船と埠頭との間の動きを相殺するための手段を含む。この動きは、干満差、貨物船の再バラスト、港湾内の潮流などによるものであり得る。この変化を相殺するために、垂直面及び前後面の両方で、埠頭には光学的な目標物が設置され得る。そしてカメラなどの貨物船上のセンサは、目標物の位置を観察し、伸縮アーム及び門形クレーンで船舶のどんな動きも相殺する。

図６は、積載プラットフォーム１２が、図６Ａのエレベータ・プラットフォーム１３上に転がされていく様子を順番に示す。図６Ｂでは、積載プラットフォームは側面扉の高さに降ろされる。図６Ｃでは、積載プラットフォームは第３の搬送手段１５に転がされる。図６Ｄでは、持ち上げフック２５、２６が積載プラットフォーム１２に係合し、図６Ｅでは、積載プラットフォームは側梁に沿って側面扉から外側に移動される。最後に、図６Ｆでは、積載プラットフォームが埠頭上に降ろされる。

貨物船が外洋で航海することができるように、積載プラットフォームは甲板に締結具で固定されることになる。締結具は、目的にあった任意のものであればよいが、通常は、自動的又は遠隔的に、つまり、甲板上に人員がいなくても作動させられる。締結具は、貨物船への主要な構造上の変更を伴うものではない。つまり、締結具は、貨物船が他の使用のために改造される場合に、容易に取り外すことができる。本発明による貨物船での使用に改造できる締結システムの先行技術が、いくつか公知である。このシステムの例は、米国特許第６４３５７９６号及び第６７０９２０８号に見出すことができる。

図７は、本発明による積載プラットフォーム１２を示す。積載プラットフォームは、各隅に折畳み可能な脚３０を備えた構造又はプラットフォーム２９を含む。脚は、構造内の機械装置によって作動される（図示せず）。積載プラットフォームは、完全に受動的なもの、つまり、任意の駆動機構を含んでおらず、プラットフォームの下側にある、脚を折り畳む／伸ばすための連結器を介した外部の駆動装置への連結に依存する。脚を折り畳むことで、積載プラットフォームを機械化された搬送装置で搬送することができる。

図８は、台車８の設計を示す。台車は、各隅に車輪装置３２を備えた車体３１を含む。各車輪装置は、各車輪のリムの内側にモータ３４を備えた２つの車輪３３から構成される。車輪対は垂直軸３５に備え付けられている。垂直軸の上端には、車体内部に、車輪装置を３６０°回転させることができる駆動機構がある。この特定の車輪装置によって、台車は任意の所望の方向に進むことができる。垂直な回転軸を中心とする車輪対を使用することで、車輪は台車を移動させることなく回転することができることを意味する。台車のこの実施例では、各隅に、積載プラットフォームを持ち上げるためのジャッキ機構３６がある。

さらに、台車は、車体の上側に連結器３７を備えた駆動装置を含み、その連結器は、積載プラットフォームの下側にある、脚を折り畳んだり伸ばしたりするための対応する連結器に嵌まり合う。連結器は、連結器を介して回転力を外部の積載プラットフォームの脚に伝達するための駆動部に連結されている。積載プラットフォーム及び台車の連結器は、いくつかの方法で実現することができ、例えば、作動されたときに、回転力を発生させ、各対の脚に共通の軸を通じた歯車駆動を介して積載プラットフォームの脚を回転して位置を上げ下げする、積載プラットフォームの枠に連結する台車にあるピニオンであってもよい。

台車は、従来のディーゼル電気エンジン装置によって動力を得ることができる。しかしながら、ディーゼル電気エンジンは、閉塞された室内で使用することができるが、より汚染のない駆動方法を使用するのが好ましい。これは、車体内部の大きなバッテリ、又は、大きなコンデンサ群であり得る。公知の技術による任意の駆動方法を、この目的のために使用することができる。

台車は、手動、半手動、又は全自動用に適合されている。自動制御については、台車は、制御装置と共に、無線手段を通じて貨物船にある遠隔制御センターから命令を受け取るように適合された通信装置を含んでいる。つまり、台車の制御装置は、命令を受け取って制御センターからの特定のタスクを実行し、また、制御装置自体のタスクを実行する。制御センターが台車の位置を決定することができるように、並びに／又は、台車に自分の位置を知らせることができるように、台車は、甲板上のマークを読み取るように適合された複数のセンサを含む。マークは、例えば、甲板上に置かれたラベルなど、機械的、光学的、又は磁気的なものであればよい。そして台車は、これらのマークを利用して、貨物船内で自分の経路を運行する。これらのマークはまた、例えば、光源といった能動的なものであってもよい。

別の実施例では、台車は、制御センターが甲板上に配置されたセンサから台車の位置をリアルタイムで特定することで（或いは、台車から読み込まれた位置を受信することで）、制御センターから遠隔制御されてもよい。甲板上に配置されたセンサは、台車上に置かれたマークを読み取ればよい。したがって、制御センターは、無線の操縦信号を台車に発令すればよい。台車はまた、カメラで台車を監視する運転員によって遠隔制御されてもよい。マーク及びセンサを備えたシステムは、台車の正確な運行指示のために運転員を補助してもよい。

最後に、台車は、全手動制御のために、取外し可能な乗員室３９を台車に連結することができる少なくとも１つの連結器３８を含む。乗員室は、回転及び伸縮する軸又はアーム４０によって車体に切離し可能に連結される。これは、自動制御システムの何らかの部分に不具合がある場合のバックアップ方法として有益であり得る。乗員室があると、例えば埠頭においてといった、貨物船の外においても、制御システムなしで台車を使用することもできる。手動制御はまた、大がかりな制御センターを備えていない貨物船においても使用することができる。この実施例は、図８に例示されており、（Ａ）乗員室３９が台車に連結されるステップと、（Ｂ）台車が次いで積載プラットフォームの下に移動されるステップと、（Ｃ）台車が積載プラットフォームを持ち上げ、積載プラットフォームに連結するステップと、積載プラットフォームに脚を折り畳むステップと、（Ｄ）乗員室の位置を移転させるステップと、（Ｅ）車輪を適切な方向に回転ステップと、（Ｆ）積載プラットフォームを前後方向に輸送するステップとが順番に示されている。

図９Ａ及び図９Ｂは、積載プラットフォーム及び台車の側面図である。台車は、車輪装置を２組備えた、大きな重量に耐えるものである。図９Ａは、台車上において脚が上に回転されて載置された積載プラットフォームを示す。図９Ｂでは、積載プラットフォームは持ち上げられ、脚は下へと回転され、その後で積載プラットフォームが地上へと降ろされている。次いで、台車は、積載プラットフォームを後に残したまま前進することができる。

図１０は、脚を上げ下げするための機構を詳細に示す。図１０Ａでは、積載プラットフォームは、自分の脚で床上に立っている。台車は、積載プラットフォームの下に配置され、積載プラットフォームを受け取って別の場所に輸送する状態になっている。台車は、車輪装置３２を２組備えた、大きな重量に耐えるものである。

図１０Ｂでは、台車は、積載プラットフォームを床から持ち上げ、脚は上へと回転させられている。乗員室３９は、アーム４０によって台車の車体に備え付けられている。アームは、乗員室を側方に回転することができるヒンジ５０で車体に連結されている。台車はまた、ヒンジを側方に向けて移動することができる機構を含んでいてもよい。この型の台車は、例えば、車体を車輪装置から持ち上げるシリンダによって、車輪装置を上げることで積載プラットフォームを持ち上げるように適合されている。台車にある半球状のブラケット５１は、積載プラットフォームにある相手側ブラケット５２と係合するように適合されており、それらブラケットは、積載プラットフォームと台車との間のあらゆる相対移動を防ぐ。

台車はまた、持ち上げ可能なスプライン軸５４を備えた駆動部５３を含む。スプライン軸は、持ち上げられて、積載プラットフォームの対応する摩擦継ぎ手５５と係合するように適合されている。摩擦継ぎ手５５は、自己ロックするギア比とされたウォームギアのねじジャッキ５６に連結されている一方、ねじジャッキ５６は、誘導スライドブラケット５８に懸下されたプッシュプル・リンク棒５７に連結されている。リンク棒５７は、直線運動を、ねじジャッキから、脚３０ａ、３０ｂに連結する回転軸６０のピン５９に伝える。軸６０は、各端部の軸受６２において車体に懸下されている。脚が拡がりすぎるのを防止するため、傾斜止めブラケット６１が含まれる。対応する機構は、図１０に例示されるように、台車及び積載プラットフォームの後部の端に配置されている。

台車を操作して脚３０ａ、３０ｂを上げたり降ろしたりするとき、スプライン軸５４は、持ち上げられて積載プラットフォームの摩擦継ぎ手５５と係合する。駆動部５４は、軸を回転させるように操作される。この回転運動は、ねじジャッキ５６で直線運動に変換され、さらに、リンク棒５７を介してピン５９に伝えられる。次いで、ピン５９は、軸６０を回転させ、それぞれの脚を地上から上げたり地上に降ろしたりすることになる。

図１１Ａには、積載プラットフォームを保管するための格納器が示される。この格納器は、貨物船及び港に配備することができる。格納器は、第１の対の脚４３と、第２の対の脚４４とを形成する４本の脚を備えた矩形の骨組構造４１を含む。積載プラットフォームは、格納器に（脚を御折り畳んだ状態で）保管され、複数のばねキー４２によって留められて積み重なった状態となる（図１１Ｂ）。積載プラットフォームを輸送する台車は、格納器に入って台車のジャッキを上げることができる。積載プラットフォームは、キー４２に係合して固定されるまで、積み重なった積載プラットフォームを持ち上げる。次いで、台車は、ジャッキを降ろし、別の積載プラットフォームを取りに行くことになる。脚の対の代わりに、細長い柱を使用してもよく、各柱は、積み重なった積載プラットフォームを保持するための２つのキーを備えている。

積み重なった積載プラットフォームは、台車によって、別の積載プラットフォームが係合して積み重なった積載プラットフォームを持ち上げるまで、その別の積載プラットフォームを下から持ち上げることで、取り外すことができる。キーは外側へと動かされ、上方への動きは、キーが積載プラットフォームの最下部の下に入る前に完了されなければならない。この位置で、台車は、前進して積み重なった積載プラットフォームを取り外せる。

本発明は、短い距離で積載プラットフォームを保管して輸送するための搬送装置としてローラ・トラックを使用するように例示されている。しかしながら、ベルト・コンベアなどの、目的に合った任意の他の搬送装置が使用されてもよい。

Claims

船積みされ、船舶に揚げ降ろしされる貨物を取り扱うシステムであって、
複数の貨物甲板（４）を備えた貨物船（１）と、複数の側面扉（２）と、前記貨物甲板(４)に通じる各側面扉(２)の内側に配置された貨物エレベータ（１０）と、各側面扉（２）の内側に配置されたクレーン（１６）とを含み、
前記システムは、折畳み可能な脚（３０）を備えた複数の規格化された貨物積載プラットフォーム（１２）をさらに含み、前記貨物積載プラットフォーム（１２）は、貨物を保管するように適合されており、且つ、前記貨物船(１)の側面に沿い、前記貨物船の前後軸線を横断する複数のスロット（６）において前記貨物甲板(４)に保管され、前記スロットは、前記貨物船の前後軸線に沿う前記スロット（６）同士の間に通路（７）を備えており、
前記システムは、前記スロット(６)と前記貨物エレベータ（１０）との間で前記積載プラットフォーム（１２）を輸送するように適合された複数の台車（８）をさらに含み、前記台車は、前記積載プラットフォーム（１２）の下側において前記脚（３０）を折り畳む或いは伸ばすように適合されていることを特徴とするシステム。
複数の貨物甲板（４）及び複数の側面扉（２）と、前記貨物甲板（４）に通じる各側面扉（２）の内側に配置された貨物エレベータ（１０）と、各側面扉（２）の内側に配置され、貨物船（１）と埠頭（１７）との間で貨物を移動するように適合されたクレーン（１６）とを備えた貨物船（１）であって、
前記貨物は、折畳み可能な脚（３０）を備えた規格化された貨物積載プラットフォーム（１２）に保管され、各貨物積載プラットフォーム（１２）は、台車（８）を用いて輸送されるように適合され、前記台車（８）は前記貨物積載プラットフォーム（１２）の下側で前記脚（３０）を折り畳む又は伸ばすように適合されており、各貨物甲板（４）は、前記貨物積載プラットフォーム（１２）を、前記貨物船の側面に沿い、前記貨物船の前後軸線を横断する複数のスロット（６）において保管するように適合されており、前記スロットは、前記貨物船の前後軸線に沿う前記スロット同士の間に通路（７）を備えていることを特徴とする貨物船。
前記台車（８）の運行指示及び位置調整のために、各甲板及び／又は前記台車自体に、機械的、光学的、又は磁気的なマークと、前記マークを読み取るためのセンサとをさらに含む請求項２に記載の貨物船。
前記台車の位置を制御し、無線手段を通じて前記台車と通信する制御装置をさらに含む請求項２に記載の貨物船。
各側面扉（２）において積載プラットフォーム（１２）を保管するための緩衝ステーション（９）であって、第１の搬送手段（１１）を含む前記緩衝ステーション（９）をさらに含む請求項２に記載の貨物船。
前記貨物エレベータ（１０）は、第２の搬送手段（１４）を備えたエレベータ・プラットフォーム（１３）を含む請求項２に記載の貨物船。
前記クレーン（１６）は、積載プラットフォーム（１２）を支えるための第３の搬送手段（１５）と、クレーン案内レール（２１）と、前記クレーン案内レール（２１）にヒンジで連結された側梁（２２、２３）と、前記側梁（２２、２３）を折り畳む及び伸ばすための油圧シリンダ（２７、２８）と、前記側梁（２２、２３）同士に架かる門形クレーン（２４）と、伸縮する持ち上げフック（２５、２６）とを含む請求項２に記載の貨物船。
前記第１の搬送手段（１１）、前記第２の搬送手段（１４）、前記第３の搬送手段（１５）は、ローラ・トラックである請求項５から請求項７までのいずれか一項に記載の貨物船。
前記クレーン（１６）は、前記貨物船の動きを前記伸縮アーム（２５、２６）及び前記門形クレーン（２４）で相殺するための手段を含む請求項７に記載の貨物船。
折畳み可能な脚（３０）を備えた貨物積載プラットフォーム（１２）で使用するように適合されており、少なくとも一部が電気モータ（３４）によって駆動される複数の転向可能な車輪装置（３２）を備えた車体（３１）と、持上げ手段（３６）とを含む貨物台車（８）であって、
前記貨物積載プラットフォーム（１２）の下側で前記脚（３０）を折り畳む又は伸ばすように適合された駆動手段、及び、前記台車（８）を手動制御するために前記台車に連結可能とされた取外し可能な運転員室（３９）を備えた機械式連結器（３７）を含み、前記運転員室は伸縮及び回転可能なアーム（４０）によって前記台車に連結され、それによって前記台車は手動、半自動、又は全自動で制御可能になっていることを特徴とする貨物台車。
前記台車（８）は、
折畳み可能な脚（３０）を備えた貨物積載プラットフォーム（１２）の下に配置され、前記貨物積載プラットフォームを支持から輸送位置に前記持上げ手段（３６）で持ち上げ、前記駆動手段を前記貨物積載プラットフォーム（１２）内の相手側連結器に連結し、前記駆動手段用いて前記脚（３０）を折り畳む又は伸ばすように適合された請求項１０に記載の貨物台車。
前記台車は、遠隔制御のための手段を含む請求項１０に記載の貨物台車。
プラットフォーム構造（２９）及び複数の脚（３０）を備え、貨物台車（８）で輸送されるように適合された貨物積載プラットフォーム（１２）であって、
前記脚（３０）を前記構造（２９）に対して折り畳んだり伸ばしたりするための機構が、外部駆動手段に連結するための、貨物積載プラットフォーム（１２）の下側にある機械式連結器を介して作動させられ、前記外部駆動手段は前記貨物台車（８）によって作動させられることを特徴とする貨物積載プラットフォーム。
複数の貨物積載プラットフォームを保管するための格納器であって、プラットフォーム構造（２９）及び複数の脚（３０）を備えた複数の貨物積載プラットフォームを保管するための格納器であり、貨物積載プラットフォーム（１２）は貨物台車（８）で輸送されるように適合されており、前記貨物積載プラットフォーム（１２）は前記脚（３０）を前記構造（２９）に対して折り畳んだり伸ばしたりするための機構を備え、前記機構は、外部駆動手段に連結するための機械式連結器を介して作動させられ、前記外部駆動手段は前記貨物台車（８）によって作動させられる格納器であって、
第１の対の脚又は２本の柱（４３）と、第２の対の脚又は２本の柱（４４）とを備えた矩形の骨組構造（４１）を含み、前記２対の脚又は前記柱の間隔は、長手方向において積載プラットフォーム（１２）を収容するのに十分な幅があり、各脚又は各柱は、積載プラットフォーム（１２）と係合して保持するための少なくとも１つのばねキー（４２）を含み、前記格納器は、貨物台車（８）で使用されるように適合されており、前記貨物台車は、前記格納器に入ることができ、格納器内の複数の貨物プラットフォームを持ち上げて固定すること、又は、少なくとも１つの貨物積載プラットフォーム（１２）を格納器内の複数の貨物積載プラットフォームから取り外すことが可能になっていることを特徴とする格納器。
折畳み可能な脚を備えた積載プラットフォーム上に保管されるパレットに載せられた貨物を輸送する方法であって、
前記積載プラットフォームの下に台車を配置するステップと、
前記積載プラットフォームを前記台車で持ち上げるステップと、
前記台車の駆動部を前記積載プラットフォームに連結するステップと、
前記駆動部を用いて前記積載プラットフォームの前記脚で折畳みを行うステップと、
前記積載プラットフォームを前記台車で別の場所に輸送するステップと、
前記積載プラットフォームを搬送機上に降ろすステップ、又は、前記台車の前記駆動部を用いて前記脚を伸ばし、前記積載プラットフォームを地上に降ろして前記脚で立たせるステップのいずれかのステップと
を含む方法。