JP5826715B2 - 気体圧縮機 - Google Patents
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Description
1.冷媒ガスを急激に圧縮するため、過圧縮が生じ易く、その分、動力の損失が大きくなる、
2.冷媒ガスを急激に圧縮するため、隣接する圧縮室間の圧力差が大きくなり、圧力差によってベーンから冷媒ガスが漏れ易くなる、
というものである。
自動車などの車両には、車室内の温度を調節するための空調装置(空気調和装置)が備えられている。
図2に示すように、シリンダ部材21とロータ22との間に、両者が近接する近接部51を1箇所のみ設けることによって、冷媒ガス26の圧縮サイクルを、各圧縮室24につき1周に1回のみ行う単一のシリンダ室27を形成する。
上記において、副吐出部54が、隣接する吐出部29または副吐出部54に対して、隣接するベーン25の先端間と同じかそれよりも僅かに狭い間隔56を有して設置されるようにする。
上記において副吐出部54は、図4(a)に示すように、ベーン25の回転方向に沿って相前後する吐出部29の吐出穴29aと副吐出部54の吐出穴54aとの間の互いに最も近接した各縁部29e,54e間の、シリンダ部材21の内周面21aに沿った間隔(長さ)L2が、回転方向に沿って相前後する2つのベーン25,25の先端がそれぞれシリンダ部材21の内周面21aに接触した接触点25a,25a間の、シリンダ部材21の内周面21aに沿った間隔(長さ)L1よりも短くなる(L2<L1)ように、設置されている。
上記構成1〜3において、特に、副吐出部54と、隣接する吐出部29または副吐出部54とが、圧縮室24内からの冷媒ガス26の吐出が途切れない間隔56に設定されるようにする。特に、構成2で「僅かに狭く」としているのは、圧縮室24内からの冷媒ガス26の吐出が途切れないようにするための調整代を考慮したものである。
上記において、シリンダ室27におけるシリンダ部材21とロータ22との半径方向の間隔が最大となる最大間隔部52を、上記した近接部51から回転方向に角度90[度]よりも手前側の位置に設定する。
以下、この実施例の作用について説明する。
この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
シリンダ室27を単一化して冷媒ガス26の圧縮サイクルを各圧縮室24につき1周に1回のみ行うようにすることにより、冷媒ガス26を緩やかに圧縮することが可能となる。これにより、必要な動力を削減すると共に、隣接する圧縮室24の間の差圧を少なくして、ベーン25から冷媒ガス26が漏れて体積効率が低下するのを防止することができる。
副吐出部54と、隣接する吐出部29または副吐出部54とを、隣接するベーン25の先端間と同じかそれよりも僅かに狭い間隔56に配置することにより、副吐出部54を、過圧縮の防止に必要な位置に効率的に配置することが可能となる。
本実施形態において、副吐出部54が、吐出部29の吐出穴29aと副吐出部54の吐出穴54aとの間の各縁部29e,54e間の、シリンダ部材21の内周面21aに沿った間隔(長さ)L2が、2つのベーン25,25の、シリンダ部材21の内周面21aとの接触点25a,25a間の、シリンダ部材21の内周面21aに沿った間隔(長さ)L1よりも短くなる(L2<L1)ように、設置されている構成3によると、回転方向に沿って相前後する2つのベーン25,25によって区画された圧縮室24は、吐出部29の吐出穴29aに臨む以前の段階では副吐出部54の吐出穴54aに臨み、その圧縮室24の回転方向上流側(後ろ側)のベーン25が副吐出部54の吐出穴54aを通り過ぎる前の段階で、その圧縮室24の回転方向下流側(前側)のベーン25が吐出部29の吐出穴29aに臨む状態となるため、副吐出部54を、過圧縮の防止に必要な位置に効率的に配置することが可能となる。
副吐出部54と、隣接する吐出部29または副吐出部54とを、圧縮室24内からの冷媒ガス26の吐出が途切れない間隔56に配置することにより、圧縮室24内からの冷媒ガス26の吐出が途切れることによってその間に新たに過圧縮が生じるのを防止することができる。
シリンダ室27におけるシリンダ部材21とロータ22との半径方向の間隔が最大となる最大間隔部52を、上記した近接部51から回転方向に角度90[度]よりも手前側の位置に設定することにより、吸入行程をより早いタイミングで開始することができるようになり、これによって、圧縮行程や吐出行程を有利に行わせて、効率の向上を図ることが可能になる。例えば、圧縮行程を長くしたり、緩やかにしたり、吐出行程を早く始めたり、長くしたりすることなどができるようになる。
21 シリンダ部材
22 ロータ
24 圧縮室
25 ベーン
26 冷媒ガス(気体)
27 シリンダ室
28 吸入部
29 吐出部
51 近接部
52 最大間隔部
56 間隔
54 副吐出部
P 吐出圧
Claims (5)
- 中空のシリンダ部材と、前記シリンダ部材の内部に回転自在に配設されたロータと、前記ロータに突出収納自在に取付けられて先端が前記シリンダ部材の内周面に摺接することにより前記シリンダ部材の内部に複数の圧縮室を形成可能な複数枚のベーンとを備え、前記シリンダ部材と前記ロータとの間に、前記圧縮室の容積を変化させることにより気体の圧縮サイクルを行わせるシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の上流側に前記気体を吸入可能な吸入部を設けると共に、下流側に前記気体を吐出可能な吐出部を設けた気体圧縮機において、
前記シリンダ部材と前記ロータとの間に、両者が近接する近接部を1箇所のみ設けることによって、前記気体の前記圧縮サイクルを各圧縮室につき1周に1回のみ行う単一のシリンダ室を形成し、
前記シリンダ室は、前記ロータの外周面と前記シリンダの内周面とが最も遠い最大間隔部が、前記近接部の前記ロータの回転中心を挟んで対向する位置よりも前記回転方向の上流側に偏った非対称であり、
前記吐出部の上流側に、前記圧縮室内の前記気体の圧力が吐出圧に達した時に、前記圧縮室の圧力を抜くことにより、前記吐出圧に保持させる副吐出部を少なくとも1個以上設け、
前記副吐出部が隣接する前記吐出部に対して、隣接する2つのベーンの先端間と同じかそれよりも僅かに狭い間隔を有して、かつ前記圧縮室を形成する回転方向の下流側のベーンが前記吐出部に臨んだ状態で前記下流側のベーンよりも回転方向の上流側のベーンに近い位置に形成されていることを特徴とする気体圧縮機。 - 前記ベーンの回転方向に沿って相前後する前記吐出部と前記副吐出部との間の互いに最も近接した縁部間の、前記シリンダの内周面に沿った間隔が、前記回転方向に沿って相前後する2つのベーンの先端がそれぞれ前記シリンダの内周面に接触した接触点間の、前記シリンダの内周面に沿った間隔よりも短くなるように、前記副吐出部が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
- 前記副吐出部に隣接する他の副吐出部が、前記副吐出部に対して、隣接する2つのベーンの先端間と同じかそれよりも僅かに狭い間隔を有して、かつ前記圧縮室を形成する回転方向の下流側のベーンが前記副吐出部に臨んだ状態で前記下流側のベーンよりも回転方向の上流側のベーンに近い位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の気体圧縮機。
- 前記ベーンの回転方向に沿って相前後する2つの前記副吐出部の間の互いに最も近接した縁部間の、前記シリンダの内周面に沿った間隔が、前記回転方向に沿って相前後する2つのベーンの先端がそれぞれ前記シリンダの内周面に接触した接触点間の、前記シリンダの内周面に沿った間隔よりも短くなるように、前記2つの副吐出部が設置されていることを特徴とする請求項3に記載の気体圧縮機。
- 前記シリンダ室における前記シリンダ部材と前記ロータとの半径方向の間隔が最大となる最大間隔部を、前記近接部から回転方向に角度90[度]よりも手前側の位置に設定したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の気体圧縮機。
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