JP2008128069A - 密閉形2段ロータリ式圧縮機 - Google Patents

密閉形2段ロータリ式圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】密閉形2段ロータリ式圧縮機において、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との連通の簡素化による流体損失の低減を図ること。
【解決手段】圧縮機1は、密閉容器13の内部に電動機14及び圧縮機部20を回転軸2で上下に連繋して配設している。圧縮機部20は低圧用圧縮要素20a及び高圧用圧縮要素20bからなっている。低圧用圧縮要素20aは、低圧側シリンダ10a、仕切板15、低圧側端板19a、低圧側ローラ11a、低圧側ベーン18を備える。高圧用圧縮要素20bは、高圧側シリンダ10b、仕切板15、高圧側端板9a、高圧側ローラ11b、高圧側ベーン18を備える。低圧側シリンダ10aに設けた低圧側吐出口26aと高圧側シリンダ10bに設けた高圧側吸込口25bとは、略U字状に形成された中間連結管40により連通されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉形2段ロータリ式圧縮機に係り、特に、冷凍・空調装置に用いられる密閉形2段ロータリ式圧縮機に好適なものである。
従来の密閉形ロータリ式2段圧縮機としては、特開2006−152931号公報(特許文献1)及び特開2003−148366号公報(特許文献2)に示されたものがある。
これらの密閉形2段ロータリ式圧縮機は、密閉容器の内部に電動機及び圧縮機部を回転軸で上下に連繋して配設している。この圧縮機部は仕切板を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素からなっている。この低圧用圧縮要素は、低圧側シリンダ室を形成する内周面を有する低圧側シリンダと、低圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する仕切板と、低圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する低圧側端板と、シリンダ室内で公転運動をする低圧側ローラと、低圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する低圧側ベーンとを備えている。高圧用圧縮要素は、高圧側シリンダ室を形成する内周面を有する高圧側シリンダと、高圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する仕切板と、高圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する高圧側端板と、高圧側シリンダ室内で公転運動をする高圧側ローラと、高圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する高圧側ベーンとを備えている。
そして、特許文献1では、低圧側端板を覆うカバーを設けて吐出室を形成し、低圧側端板に吐出室に連通する低圧側吐出口を設け、低圧側吐出口にリード弁形の吐出弁を設け、吐出室と高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを中間連結管により連通している。
また、特許文献2では、低圧側端板を覆うカバーを設けて吐出室を形成し、低圧側端板に吐出室に連通する低圧側吐出口を設け、低圧側吐出口に吐出弁を設け、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との平面配置角度をずらし、吐出室と高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素を通る連通孔により連通している。
特開2006−152931号公報 特開2003−148366号公報
しかしながら、特許文献1、2では、圧縮された作動流体は、一旦吐出室に排出された後に、中間連結管または中間連絡通路を介して高段側吸込口に連通されているため、低圧用圧縮要素から高圧用圧縮要素への吐出流路が複雑かつ長くなり、その結果、流体損失の増大を招いている。また、特許文献1のように低圧側吐出口にリード弁形の吐出弁を設けた場合、低圧側吐出口の容積(すなわち、隙間容積)が大きくなり、この部分に存在する冷媒ガスは圧縮室の吐出行程終了時にも排出されずに残るため、圧縮に貢献しない容積となる。ここに残った高温高圧の冷媒ガスはやがて低圧の吸込空間内に膨張し、ロータリ圧縮機の場合はこの膨張エネルギは有効に回収されない動力損失(以後、再膨張損失と称する)となり、圧縮機の性能低下を引き起こしていた。
本発明の第1の目的は、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との連通の簡素化による流体損失の低減を図ることができる密閉形2段ロータリ式圧縮機を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との連通の簡素化による流体損失の低減を図りつつ、低圧用圧縮要素における再膨張損失を低減して高性能な密閉形2段ロータリ式圧縮機を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、密閉容器の内部に電動機及び圧縮機部を回転軸で上下に連繋して配設し、前記圧縮機部は仕切板を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素からなり、前記低圧用圧縮要素は、低圧側シリンダ室を形成する内周面を有する低圧側シリンダと、前記低圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記低圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する低圧側端板と、前記低圧側シリンダ室内で公転運動をする低圧側ローラと、前記低圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する低圧側ベーンとを備え、前記高圧用圧縮要素は、高圧側シリンダ室を形成する内周面を有する高圧側シリンダと、前記高圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記高圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する高圧側端板と、前記高圧側シリンダ室内で公転運動をする高圧側ローラと、前記高圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する高圧側ベーンとを備えた密閉形2段ロータリ式圧縮機において、前記低圧側シリンダあるいは前記低圧側端板に設けた低圧側吐出口と前記高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを中間連結管により連通したものである。
係る本発明の第1の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素とはその圧縮工程の位相差が180°となるように設置され、前記低圧側吐出口は前記低圧側シリンダの外周面に開口して設けられ、前記高圧側吸込口は前記高圧側シリンダの外周面に開口して設けられ、前記中間連結管は略U字状に形成され、前記中間連結管の両端部は前記密閉容器の外部から当該密閉容器を貫通して前記低圧側吐出口及び前記高圧側吸込口に接続されていること。
(2)前記低圧用圧縮要素の低圧側吸込口と前記低圧側吐出口とは左右に並置して設けられ、前記低圧側吸込口に接続される吸気管と前記中間連結管とは左右に並置して設けられていること。
また、本発明の第2の態様は、密閉容器の内部に電動機及び圧縮機部を回転軸で上下に連繋して配設し、前記圧縮機部は仕切板を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素からなり、前記低圧用圧縮要素は、低圧側シリンダ室を形成する内周面を有する低圧側シリンダと、前記低圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記低圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する低圧側端板と、前記低圧側シリンダ室内で公転運動をする低圧側ローラと、前記低圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する低圧側ベーンとを備え、前記高圧用圧縮要素は、高圧側シリンダ室を形成する内周面を有する高圧側シリンダと、前記高圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記高圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する高圧側端板と、前記高圧側シリンダ室内で公転運動をする高圧側ローラと、前記高圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する高圧側ベーンとを備えた密閉形2段ロータリ式圧縮機において、前記低圧側シリンダあるいは前記低圧側端板に設けた低圧側吐出口と前記高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを中間連結管により連通し、前記低圧側吐出口内に形成した弁シートよりシリンダ室側に突出する部分を有する弁体、前記弁体の変位を規制するストッパ及び前記弁体と前記ストッパとの間に配置されて前記弁体を弁シートに付勢するコイルばねからなるポペット形吐出弁を前記低圧側吐出口に設けたものである。
係る本発明の第2の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記低圧側吐出口は、前記低圧側シリンダの内周面に開口する小径部と、当該低圧側シリンダの外周面に開口する大径部とから構成され、前記小径部と前記大径部との間の段部は前記弁シートを形成し、前記弁体は、大径部側から前記弁シートに当接可能で、その当接状態でその先端部が前記小径部に入り込むように設けられていること。
(2)前記弁シートは円弧状に小径となる曲面で形成され、前記弁体は円弧状に小径となる曲面を有する円錐形とされ、前記弁シートと前記弁体とのそれぞれの当接面は同一の円弧状の曲面形状に形成されていること。
(3)前記弁体、前記コイルばね及び前記ストッパは前記大径部内に小径部側から順に設置され、前記ストッパは、冷媒ガス通路を形成する切欠き部を外周面に有すると共に前記コイルばねの一側端部を収納して支持する保持部を小径部側の面に有する円板で構成されて、前記大径部内の所定位置に圧入固定されていること。
係る本発明の第1の態様の密閉形2段ロータリ式圧縮機によれば、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との連通の簡素化による流体損失の低減を図ることができる。
また、係る本発明の第2の態様の密閉形2段ロータリ式圧縮機によれば、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素との連通の簡素化による流体損失の低減を図りつつ、低圧用圧縮要素における再膨張損失を低減して高性能とすることができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機を図1から図5を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機の縦断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1におけるポペット形吐出弁の部分の拡大図、図4は弁体における図3のC−C断面図、図5は図1の一部を省略した正面図である。
密閉形2段ロータリ式の圧縮機1は、底部21と蓋部12と胴部22からなる密閉容器13を備える。密閉容器13内部の上方には、ステータ7とロータ8を有する電動機14が設けられている。密閉容器13内部の下方には、仕切板15を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素20a及び高圧用圧縮要素20bからなる圧縮機部20が設けられている。電動機14と圧縮機部20とは回転軸2で連繋されている。
電動機14のロータ8に連結された回転軸2は、2つの偏心部5を備えており、高圧側端板9aを一体に形成した主軸受9と、低圧側端板19aを一体に形成した副軸受19とに軸支されている。その回転軸2に対して電動機14側から順に、主軸受9、高圧側シリンダ10b、仕切板15、低圧側シリンダ10a、及び副軸受19が積層され、ボルト等の締結要素(図示せず)で一体化されている。主軸受9の高圧側端板9aは密閉容器13の胴部22に溶接によって固定されている。これによって、高圧側シリンダ10b、仕切板15、低圧側シリンダ10a、及び副軸受19は、主軸受9を介して密閉容器13に支持されることとなる。なお、本実施形態は低圧側端板19aをボルト等でシリンダに固定されているが、密閉容器13の胴部22に溶接で固定されても構わない。
低圧用圧縮要素20aは、低圧側シリンダ室23aを形成する内周面を有する円筒状の低圧側シリンダ10aと、低圧側シリンダ室23aの一側端面を閉鎖する仕切板15と、低圧側シリンダ室23aの他側端面を閉鎖する低圧側端板19aと、低圧側シリンダ室23a内で公転運動をする低圧側ローラ11aと、低圧側シリンダ室23aを吸込空間と圧縮空間とに区画する平板状の低圧側ベーン18とを備えて構成されている。低圧側ローラ11aは偏心部5aの外周に嵌め合わされている。
高圧用圧縮要素20bは、高圧側シリンダ室23bを形成する内周面を有する円筒状の高圧側シリンダ10bと、高圧側シリンダ室23bの一側端面を閉鎖する仕切板15と、高圧側シリンダ室23bの他側端面を閉鎖する高圧側端板9aと、高圧側シリンダ室23b内で公転運動をする高圧側ローラ11bと、高圧側シリンダ室23bを吸込空間と圧縮空間とに区画する平板状の高圧側ベーン18とを備えて構成されている。高圧側ローラ11bは偏心部5bの外周に嵌め合わされている。
シリンダ室23a、23bは、コイルバネのような付勢力付与手段17に連結された平板状のべ一ン18が、回転軸2の偏心部5a、5bの偏心運動に合わせて回転するローラ11a、11bの外周上を接触しながら進退運動することにより、シリンダ室23a、23bを圧縮空間と吸込空間に分割する。なお、低圧用圧縮要素20aの横断面を代表させて図2に示す。
圧縮要素20a、20bは、基本的な構成が同一であり、回転軸2の偏心部5a、5bが偏心回転することでローラ11a、11bを駆動する。図1に示すように偏心部5aと偏心部5bは位相が180°異なり、圧縮要素20a、20bの圧縮行程の位相差は180°となっている。すなわち、2つの圧縮要素20a、20bの圧縮工程は逆位相となっている。
低圧側シリンダ10aに設けた低圧側吸込口25aには吸気管37が接続されている。低圧側シリンダ10aに設けた低圧側吐出口26aと高圧側シリンダ10bに設けた高圧側吸込口25bとは、中間連結管40により連通されている。
具体的には、中間連結管40は略U字状に形成され、低圧側吐出口26aは低圧側シリンダ10aの外周面に開口して設けられ、高圧側吸込口25aは高圧側シリンダ10bの外周面に開口して設けられ、中間連結管40の両端部が密閉容器13の外部から当該密閉容器13を貫通して低圧側吐出口26a及び前記高圧側吸込口25aに接続されている。これらの吸気管37及び中間連結管40は、すべて密閉容器13に溶接により接続されている。
また、低圧用圧縮要素20aの低圧側吸込口25aと低圧側吐出口26aとは左右に並置して設けられている。アキュムレータ36と低圧用吸入管39を接続し且つ低圧側吸込口25aに接続される吸気管37は、中間連結管40と左右方向で並置して設けられている(図5参照)。アキュムレータ36と低圧用吸入管39を接続している吸気管37は、図1に示したように流入口と流出口がねじれ位置関係にある。すなわち、回転軸2の軸方向に垂直な平面で、略L字の形状を有する。
なお、吸気管37及び中間連結管40は、密閉容器13の胴部22にプレス加工またはドリル加工で形成された円形の貫通穴42を通過して、それぞれ、シリンダ10a、10bにプレス等により圧入されて接続される。ここで、貫通穴42には、吸気管37及び中間連結管40と内接する略円筒形の接続管43が設けられている。
係る流路構成によって、低圧用圧縮要素20aから高圧用圧縮要素20bへの中間連絡流路が簡単かつ短くなり、その結果、流体損失の低減を図ることができる。また、従来技術で述べたような低圧側端板とカバーとの間に設けられた吐出室に冷媒ガスを吐出する必要がなくなり、カバーを廃止することが可能となる。
低圧側吐出口26aにはポペット形吐出弁50aが設けられている。このポペット形吐出弁50aは、低圧側吐出口26a内に形成した弁シート57よりシリンダ室側に突出する部分を有する弁体56と、弁体56の変位を規制するストッパ59と、弁体56とストッパ59との間に配置されて弁体56を弁シートに付勢するコイルばね58とからなっている。
低圧側吐出口26a及び高圧側吸込口25aは、円形の穴が半径方向に直線状に延びて形成されている。低圧側吐出口26aは、低圧側シリンダ10aの内周面に開口する小径部26aと、低圧側シリンダ10aの外周面に開口する大径部26aとから構成されている。小径部26aと大径部26aとの間の段部は弁シート37を構成している。弁体56は、大径部側から弁シート57に当接可能で、その当接状態でその先端部が小径部26aに入り込むように設けられている。
弁シート57は円弧状に小径となる曲面で形成され、弁体56は円弧状に小径となる曲面を有する円錐形とされ、弁シート57と弁体56とのそれぞれの当接面は同一の円弧状の曲面形状に形成されている。
弁体56、コイルばね58及びストッパ59は大径部26a内に小径部側から順に設置されている。ストッパ59は冷媒ガス通路を形成する切欠き部59aを外周面に有する円板で構成されている。ストッパ59の小径部側の面には、外周縁に沿って円弧状に形成された突出し部60と、その突出し部60の内径側でコイルばね58の一側端部を収納して保持する保持溝61を有する円板で構成されている。このストッパ59は26a内の所定位置に圧入固定されている。この所定位置は、圧縮された冷媒ガスの吐出時に、コイルばね58を全圧縮しないで弁体56の開動作を制限する位置である。突出し部60は弁体56の傾きを抑制することができる。
係る低圧側吐出口26a及びポペット形吐出弁50aとするにより、簡単な構造で、低圧側吐出口26aにおける再膨張損失を低減することができる。なお、弁体56と弁シート57との接触が円となることにより、線接触密封を保ちながら低圧側吐出口26aの小径部26aの容積を縮小することができ、再膨張損失を低減できる。また、高圧側吸込口25aは半径方向に直線状に延びる円形の穴で形成されているので、U字状の中間連結管40を低圧側シリンダ10a及び高圧側シリンダ10bに直接接続できる。
次に、作動流体である冷媒ガスの流れを、図1を参照しながら説明する。冷媒ガスは図1の矢印のように流れる。配管31を通って供給される低圧Psの冷媒ガスは、アキュムレータ36、吸気管37の順に流下する。そして、低圧Psの冷媒ガスは、低圧側吸込口25aより低圧用圧縮要素20a内に吸入され、低圧側ローラ11aが偏心回転することにより中間圧Pmまで圧縮される。
低圧側シリンダ10aの半径方向に設けられたポペット形吐出弁50aは低圧側シリンダ室23a内の圧力が予め設定された中間圧Pmになると開口され、中間圧Pmとなった冷媒ガスが低圧側吐出口26aと連通する中間圧配管40に吐出される。中間圧配管40の冷媒ガスは、高圧用吸入管41を順次流下し、吸入口25bから高圧用圧縮要素20b内に吸入される。
吸入口25bより高圧用圧縮要素20b内に吸入された中間圧Pmの冷媒ガスは、高圧側ローラ11bが公転することにより高圧Pdまで圧縮される。高圧側シリンダ室23b内の圧力が予め設定された圧力になると開口するリード形吐出弁28bが高圧Pdで開口し、冷媒ガスは吐出口26bから密閉容器13の内部空間である密閉空間29に吐出される。この密閉空間29に吐出された冷媒ガスは、電動機14の隙間を通過して吐出管27より吐出される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機について図6を用いて説明する。図6は本発明の第2実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機の縦断面図である。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第2実施形態では、吐出弁装置50aは低圧側端板19aに設置され、冷媒吐出管39は低圧側端板19aに設けられた吐出弁挿入穴に接続され、中間連結管40を介して、高圧側シリンダ10bの高圧側吸込口25aに接続されている。係る構成とすることで、中間連結管40を密閉容器13外部に出す必要がなくなり、中間連絡通路を簡素化できる。
本発明の第1実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機の縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1におけるポペット形吐出弁の部分の拡大図である。 弁体における図3のC−C断面図である。 図1の一部を省略した正面図である。 本発明の第2実施形態の密閉形2段ロータリ式圧縮機の縦断面図である。
符号の説明
1…圧縮機、2…回転軸、5…偏心部、7…ステータ、8…ロータ、9…主軸受、9a…高圧側端板、10a…低圧側シリンダ、10b…高圧側シリンダ、11a…低圧側ローラ、11b…高圧側ローラ、13…密閉容器、14…電動機、15…仕切板、18…ベーン、19…副軸受、19a…低圧側端板、20…圧縮機部、20a…低圧用圧縮要素、20b…高圧用圧縮要素、22…胴部、23a…低圧側シリンダ室、23b…高圧側シリンダ室、25a…低圧側吸込口、26a…低圧側吐出口、26a…小径部、26a…大径部、28b…吐出弁、36…アキュムレータ、37…吸気管、40…中間連結管、42…貫通穴、43…接続管、50a…ポペット形吐出弁、56…弁体、58…コイルばね、59…ストッパ、60…突出し部、61…保持溝。

Claims (7)

  1. 密閉容器の内部に電動機及び圧縮機部を回転軸で上下に連繋して配設し、
    前記圧縮機部は仕切板を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素からなり、
    前記低圧用圧縮要素は、低圧側シリンダ室を形成する内周面を有する低圧側シリンダと、前記低圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記低圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する低圧側端板と、前記低圧側シリンダ室内で公転運動をする低圧側ローラと、前記低圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する低圧側ベーンとを備え、
    前記高圧用圧縮要素は、高圧側シリンダ室を形成する内周面を有する高圧側シリンダと、前記高圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記高圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する高圧側端板と、前記高圧側シリンダ室内で公転運動をする高圧側ローラと、前記高圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する高圧側ベーンとを備えた密閉形2段ロータリ式圧縮機において、
    前記低圧側シリンダあるいは前記低圧側端板に設けた低圧側吐出口と前記高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを中間連結管により連通した
    ことを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  2. 請求項1において、低圧用圧縮要素と高圧用圧縮要素とはその圧縮工程の位相差が180°となるように設置され、前記低圧側吐出口は前記低圧側シリンダの外周面に開口して設けられ、前記高圧側吸込口は前記高圧側シリンダの外周面に開口して設けられ、前記中間連結管は略U字状に形成され、前記中間連結管の両端部は前記密閉容器の外部から当該密閉容器を貫通して前記低圧側吐出口及び前記高圧側吸込口に接続されていることを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  3. 請求項2において、前記低圧用圧縮要素の低圧側吸込口と前記低圧側吐出口とは左右に並置して設けられ、前記低圧側吸込口に接続される吸気管と前記中間連結管とは左右に並置して設けられていることを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  4. 密閉容器の内部に電動機及び圧縮機部を回転軸で上下に連繋して配設し、
    前記圧縮機部は仕切板を間に有して上下に配置した低圧用圧縮要素及び高圧用圧縮要素からなり、
    前記低圧用圧縮要素は、低圧側シリンダ室を形成する内周面を有する低圧側シリンダと、前記低圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記低圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する低圧側端板と、前記低圧側シリンダ室内で公転運動をする低圧側ローラと、前記低圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する低圧側ベーンとを備え、
    前記高圧用圧縮要素は、高圧側シリンダ室を形成する内周面を有する高圧側シリンダと、前記高圧側シリンダ室の一側端面を閉鎖する前記仕切板と、前記高圧側シリンダ室の他側端面を閉鎖する高圧側端板と、前記高圧側シリンダ室内で公転運動をする高圧側ローラと、前記高圧側シリンダ室を吸込空間と圧縮空間とに区画する高圧側ベーンとを備えた密閉形2段ロータリ式圧縮機において、
    前記低圧側シリンダあるいは前記低圧側端板に設けた低圧側吐出口と前記高圧側シリンダに設けた高圧側吸込口とを中間連結管により連通し、
    前記低圧側吐出口内に形成した弁シートよりシリンダ室側に突出する部分を有する弁体、前記弁体の変位を規制するストッパ及び前記弁体と前記ストッパとの間に配置されて前記弁体を弁シートに付勢するコイルばねからなるポペット形吐出弁を前記低圧側吐出口に設けた
    ことを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  5. 請求項4において、前記低圧側吐出口は、前記低圧側シリンダの内周面に開口する小径部と、当該低圧側シリンダの外周面に開口する大径部とから構成され、前記小径部と前記大径部との間の段部は前記弁シートを形成し、前記弁体は、大径部側から前記弁シートに当接可能で、その当接状態でその先端部が前記小径部に入り込むように設けられていることを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  6. 請求項5において、前記弁シートは円弧状に小径となる曲面で形成され、前記弁体は円弧状に小径となる曲面を有する円錐形とされ、前記弁シートと前記弁体とのそれぞれの当接面は同一の円弧状の曲面形状に形成されていることを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
  7. 請求項5において、前記弁体、前記コイルばね及び前記ストッパは前記大径部内に小径部側から順に設置され、前記ストッパは、冷媒ガス通路を形成する切欠き部を外周面に有すると共に前記コイルばねの一側端部を収納して支持する保持部を小径部側の面に有する円板で構成されて、前記大径部内の所定位置に圧入固定されていることを特徴とする密閉形2段ロータリ式圧縮機。
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