JP5821796B2 - ポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、優れた耐熱性を有するポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法に関する。
ケイ素原子に結合したアルケニル基を有するオルガノポリシルメチレンシロキサン化合物は、既に特開2011−42744号公報(特許文献1)にて、ケイ素原子に結合したクロロ基を末端に有するシルメチレン化合物とジメチルビニルモノクロロシランとを共加水分解することにより得られることが開示されている。しかし、この方法は単独成分の加水分解により重合度をコントロールすることが難しく、量産性が難しいという課題がある。
特開2011−42744号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、重合度の調整が容易であり、かつ生産性に優れるポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、酸性の触媒存在下に、下記式(1)で表される化合物(I)に下記一般式(2)で表される化合物(II)を反応させることにより、目的の重合度を有する下記一般式(3)で表されるポリジメチルシルメチレンシロキサンを容易に製造できることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記に示すポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法を提供する。
〔1〕
酸性の触媒として硫酸又はトリフルオロメタンスルホン酸の存在下に、下記式(1)で表される化合物(I)に下記一般式(2)で表される化合物(II)を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)で表されるポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法。
Figure 0005821796
(式中、Rは互いに独立に、非置換又は置換の炭素原子数1〜12の一価炭化水素基であり、mは2〜500の整数であり、Meはメチル基である。)

上記式(1)で表される化合物(I)が、下記式(4)で表される化合物を加水分解縮合することによって得られるものである〔1〕記載の製造方法。
Figure 0005821796
(式中、Meはメチル基である。)
本発明のポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法は、化合物(I)と化合物(II)のモル比を調整することにより、重合度の調整が容易であるため、生産性に優れる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の下記式(1)で表される化合物(I)は、本発明ポリマーであるポリジメチルシルメチレンシロキサンの主鎖となる原料であり、下記式(4)で表される化合物を加水分解縮合することにより定量的に得られる。
Figure 0005821796
(式中、Meはメチル基である。)
ここで、加水分解縮合は、公知の方法により行うことができ、例えば、水と汎用な溶剤との混合系にオルガノクロロシランを滴下し、加水分解、縮合することにより目的とするシロキサンを合成することができる。また、オルガノクロロシラン加水分解により生成する塩化水素をトリエチルアミン等の塩基性窒素化合物などにより捕捉してもよい。
塩基性窒素化合物の例としては、トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリn−ブチルアミン、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)のような飽和脂肪族炭化水素系アミン、ピロリジン、ピペリジンのような飽和環状炭化水素系アミン、ピロール、ピリジンのような不飽和環状炭化水素系アミン、DBN(1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン)、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン)、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)のような多環系アミン、尿素のような1級アミドなどが挙げられ、好ましくはトリエチルアミン、ピリジン、尿素である。これら塩基性窒素化合物は1種のみで使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の下記一般式(2)で表される化合物(II)は、本発明ポリマーであるポリジメチルシルメチレンシロキサンの末端源として使用するものである。
Figure 0005821796
上記式(2)中、Rは互いに独立に、非置換又は置換の炭素原子数1〜12、好ましくは1〜10の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の、通常、炭素原子数が1〜12、好ましくは1〜10の非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基が挙げられる。Rとして、好ましくはメチル基又はビニル基である。
分子末端にケイ素原子に結合したビニル基を含有するポリジメチルシルメチレンシロキサンを得たい場合は、例えば、CH2=CH−Me2Si−O−SiMe2−CH=CH2(Meはメチル基)の化合物を使用することにより得られる。また、Me3Si−O−SiMe3(Meはメチル基)の化合物を使用すれば、分子末端に官能基を有しないポリジメチルシルメチレンシロキサンを得ることができる。
本発明で使用される化合物(I)と化合物(II)との反応比は、求めるポリマーの重合度に応じて変化させることができるが、上記化合物(I)と化合物(II)とをモル比で1:1〜250:1、特に5:1〜150:1、とりわけ10:1〜100:1で用いることが好ましい。
使用する酸触媒は、例えば、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸などが挙げられる。酸触媒の使用量は、触媒有効量であればよいが、硫酸の場合はシロキサン(化合物(I)と化合物(II)との合計)質量に対して5〜10質量%、トリフルオロメタンスルホン酸の場合はシロキサン(化合物(I)と化合物(II)との合計)質量に対して500〜5,000ppmが適当である。
上記化合物(I)と化合物(II)との反応において、反応温度は室温(23℃)下又は加温(例えば40〜100℃)下に反応させればよい。反応は約2時間〜約8時間程度行われることが好ましい。
酸触媒の除去方法としては、一般的に水洗または吸着剤による吸着除去などの方法で除くことができる。
上記反応により、下記一般式(3)で表されるポリジメチルシルメチレンシロキサンが得られる。
Figure 0005821796
(式中、Rは上記と同じであり、mは2〜500の整数であり、Meはメチル基である。)
ここで、繰り返し単位数(重合度)mは、2〜500の整数であり、好ましくは10〜300の整数、より好ましくは20〜220の整数である。繰り返し単位数mが小さすぎると末端原料との沸点差が小さくなるためポリマー純度が劣る場合があり、大きすぎると触媒を中和することが難しくなる場合がある。
なお、本発明において、重合度は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度として求めることができる。
また、得られたポリジメチルシルメチレンシロキサンの25℃における粘度は、10〜50,000mPa・s、特に100〜10,000mPa・sであることが好ましい。
なお、本発明において、粘度は、回転粘度計により測定することができる。
以下、合成例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において、粘度は回転粘度計により測定した25℃における値を示し、Meはメチル基を示す。
[合成例1]
≪化合物(I)の合成≫
トリエチルアミン270gと水1,100gの混合液に、Cl−SiMe2−CH2−SiMe2−Cl 250gを、温度を10℃以下に保つように滴下し、加水分解した。滴下終了後、更に2時間撹拌した。その後、トルエン500mlを加え、廃酸分離後にトルエン溶液を中性になるまで水洗洗浄した。その後、トルエン溶液からトルエンを留去後、蒸留により下記式(1)で表される化合物(I)を収率70%(沸点:54−56℃/3Torr)で得た。
Figure 0005821796
[実施例1]
≪末端ビニル基含有ポリジメチルシルメチレンシロキサンの合成≫
上記で得られた化合物(I)300g(1.03モル)と、CH2=CH−Me2Si−O−SiMe2−CH=CH2 3.8g(0.02モル)と、濃硫酸15gを室温(23℃)にて4時間混合した。その後、水6.5gを添加し、2時間撹拌し、廃酸分離後にトルエン50mlを加え、中性になるまで水洗洗浄した。トルエンと未反応の化合物(I)を150℃、減圧下ストリップして下記に示す粘度350mPa・sのポリマーAを得た。
Figure 0005821796
[実施例2]
≪末端ビニル基含有ポリジメチルシルメチレンシロキサンの合成≫
上記で得られた化合物(I)300g(1.03モル)と、CH2=CH−Me2Si−O−SiMe2−CH=CH2 0.96g(0.005モル)と、トリフルオロメタンスルホン酸0.73gを80℃にて6時間混合した。その後、室温(23℃)まで冷却し、ハイドロタルサイト(キョーワード500:協和化学工業株式会社製商品名)を2.5g添加し、2時間撹拌した。未反応の化合物(I)を150℃、減圧下ストリップして下記に示す粘度3,300mPa・sのポリマーBを得た。
Figure 0005821796
[実施例3]
≪末端トリメチルシリル基含有ポリジメチルシルメチレンシロキサンの合成≫
CH2=CH−Me2Si−O−SiMe2−CH=CH2 3.8gを使用する代わりに、Me3Si−O−SiMe3 3.3g(0.02モル)を使用した以外は、実施例1に従ってポリマーを合成し、下記に示す粘度350mPa・sのポリマーCを得た。
Figure 0005821796
[比較例1]
上記で得られた化合物(I)300g(1.03モル)と、CH2=CH−Me2Si−O−SiMe2−CH=CH2 3.8g(0.02モル)と、水酸化カリウム1.5gを150℃にて6時間混合した。その後、エチレンクロロヒドリン30gを添加し、2時間撹拌し、中和後、150℃、減圧下ストリップしたが、化合物(I)を回収するのみで、ポリマー成分は得られなかった。

Claims (2)

  1. 酸性の触媒として硫酸又はトリフルオロメタンスルホン酸の存在下に、下記式(1)で表される化合物(I)に下記一般式(2)で表される化合物(II)を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)で表されるポリジメチルシルメチレンシロキサンの製造方法。
    Figure 0005821796
    (式中、Rは互いに独立に、非置換又は置換の炭素原子数1〜12の一価炭化水素基であり、mは2〜500の整数であり、Meはメチル基である。)
  2. 上記式(1)で表される化合物(I)が、下記式(4)で表される化合物を加水分解縮合することによって得られるものである請求項記載の製造方法。
    Figure 0005821796
    (式中、Meはメチル基である。)
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