JP5808168B2 - 車両用シート - Google Patents
車両用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5808168B2 JP5808168B2 JP2011144960A JP2011144960A JP5808168B2 JP 5808168 B2 JP5808168 B2 JP 5808168B2 JP 2011144960 A JP2011144960 A JP 2011144960A JP 2011144960 A JP2011144960 A JP 2011144960A JP 5808168 B2 JP5808168 B2 JP 5808168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- fragile
- fragile portion
- deformation
- facing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
このように、車両用シートにおいて、上記の方向規制部が備えられていることにより、第1脆弱部が変形すると、その変形が第2脆弱部に向かうように伝達されるようになる。この結果、第1脆弱部を起点にフレームが変形し、次いで、第2脆弱部が変形して、フレーム全体の変形がスムーズに進行することになり、もって、衝撃エネルギーのスムーズな吸収が達成されることになる。
また、上記のように、第1脆弱部と第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に方向規制部が取り付けられれば、第1脆弱部及び第2脆弱部の剛性が相対的に低くなり、第1脆弱部及び第2脆弱部が変形し易くなっているので、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなる。この結果、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
さらに、上記のように、方向規制部の外縁のうち、孔部側に位置する端が、孔部の縁のうち、第2脆弱部側の端と重なっていれば、第1脆弱部である孔部の変形を阻害することなく、上述した効果(方向規制部の機能を有効に発揮させるという効果)を得ることが可能になる。さらに、孔部の縁周辺に方向規制部が配置されていることによって、孔部周辺の剛性の低下を抑制することが可能になる。
このように、車両用シートにおいて、上記の方向規制部が備えられていることにより、第1脆弱部が変形すると、その変形が第2脆弱部に向かうように伝達されるようになる。この結果、第1脆弱部を起点にフレームが変形し、次いで、第2脆弱部が変形して、フレーム全体の変形がスムーズに進行することになり、もって、衝撃エネルギーのスムーズな吸収が達成されることになる。
また、上記のように、第1脆弱部と第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に方向規制部が取り付けられれば、第1脆弱部及び第2脆弱部の剛性が相対的に低くなり、第1脆弱部及び第2脆弱部が変形し易くなっているので、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなる。この結果、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、上記のように、第1対向部と第2対向部とが第2脆弱部の中心線を挟んだ位置に位置していることにより、第2脆弱部の上方側及び下方側の双方で、第1脆弱部の変形の伝達方向が正規の方向から外れないように規制されるようになる。この結果、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、上記のように、前記第1対向部及び前記第2対向部が、前記フレームの変形量が所定量に達した時点で当接して前記変形量を規制するために前記フレームに取り付けられた部材であれば、第1脆弱部の変形の伝達方向を規制する部材を、シートの変形量を規制する部材として兼用すれば、部品点数が削減されることになる。
さらに、上記のように、前記第2脆弱部が前記フレームにおいて溝状に形成された凹部であり、前記第1対向部と前記第2対向部との間の距離が前記凹部の開口幅よりも短くなっていると、凹部が変形することによってフレームが変形した際の変形量が所定の量に達した時点で、確実に、第1対向部と第2対向部とが当接して、フレームの変形量を適切に規制することが可能となる。すなわち、第1対向部と第2対向部とは、第2脆弱部である凹部が完全に変形してしまう時点よりも前に当接し合って、フレームの変形を食い止め、その変形量を一定量以下に規制(制御)することができる。
このように、車両用シートにおいて、上記の方向規制部が備えられていることにより、第1脆弱部が変形すると、その変形が第2脆弱部に向かうように伝達されるようになる。この結果、第1脆弱部を起点にフレームが変形し、次いで、第2脆弱部が変形して、フレーム全体の変形がスムーズに進行することになり、もって、衝撃エネルギーのスムーズな吸収が達成されることになる。
また、上記のように、第1脆弱部と第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に方向規制部が取り付けられれば、第1脆弱部及び第2脆弱部の剛性が相対的に低くなり、第1脆弱部及び第2脆弱部が変形し易くなっているので、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなる。この結果、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
さらに、上記の構成では、フレーム側部とフレーム延出部とを連結する連結部に、第1脆弱部としての孔部が形成されていることにより、後面衝突等の衝撃荷重が加わった際、シートバックフレームを後方へ撓み変形し易くすることができる。ここで、シートバックフレームにおいて、上記のフレーム側部とフレーム延出部との連結部は、この連結部の延在方向(上下方向)に沿った荷重に対して高い剛性を備えているため、一般に、後面衝突の衝撃荷重が加わった場合、連結部は屈曲し難い。そこで、この連結部に第1脆弱部としての孔部を設けることにより、後面衝突時等に生じた衝撃荷重が掛かった際には、当該孔部が起点となって変形が開始され、孔部の変形が第2脆弱部としての凹部に伝達されて凹部が変形することにより、シートバックフレームが変形(後傾)するようになり、もって、衝撃エネルギーが吸収されるようになる。かかる構成において、方向規制部が設けられることにより、孔部の変形を凹部に伝達し、シートバックフレームをスムーズに変形させて、スムーズな衝撃エネルギーの吸収を達成することが可能になる。
このように、車両用シートにおいて、上記の方向規制部が備えられていることにより、第1脆弱部が変形すると、その変形が第2脆弱部に向かうように伝達されるようになる。この結果、第1脆弱部を起点にフレームが変形し、次いで、第2脆弱部が変形して、フレーム全体の変形がスムーズに進行することになり、もって、衝撃エネルギーのスムーズな吸収が達成されることになる。
また、上記のように、第1脆弱部と第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に方向規制部が取り付けられれば、第1脆弱部及び第2脆弱部の剛性が相対的に低くなり、第1脆弱部及び第2脆弱部が変形し易くなっているので、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなる。この結果、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、上記のように、第1対向部と第2対向部とが第2脆弱部の中心線を挟んだ位置に位置していることにより、第2脆弱部の上方側及び下方側の双方で、第1脆弱部の変形の伝達方向が正規の方向から外れないように規制されるようになる。この結果、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
さらに、上記のように、第1対向部及び第2対向部が、凹部の一部を挟んだ状態でフレームに取り付けられていることにより、凹部の上方側及び下方側の双方で、第1脆弱部からの変形の伝達方向が正規の方向から外れないように規制される。ここで、凹部のうち、第1対向部と第2対向部との間に挟まれる部分が、第1脆弱部側の端部であると、上述したように、第1脆弱部の変形の伝達方向が正規の方向から外れ易くなる部位であるため、第1対向部及び第2対向部の各々の機能(方向規制部としての機能)が有効に発揮されるようになり、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成されるようになる。
また、本発明によれば、方向規制部の取り付け部位の剛性が第1脆弱部や第2脆弱部の剛性よりも高くなっているので、第1脆弱部及び第2脆弱部の剛性が相対的に低くなっている。すなわち、第1脆弱部及び第2脆弱部が変形し易くなっているので、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなっており、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、本発明によれば、第1脆弱部と第2脆弱部が接している分、第1脆弱部と第2脆弱部とが離間している構成に比較して、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなるので、よりスムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、本発明によれば、フレームのうち、第1脆弱部と前記第2脆弱部との間に位置する境界部分の脇に位置する部位では、第1脆弱部からの変形の伝達方向が正規の方向(第1脆弱部から第2脆弱部に向かう方向)から外れ易くなるので、かかる部位に方向規制部が設けられていれば、方向規制部の機能が有効に発揮させるようになり、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成されるようになる。
また、本発明によれば、第1脆弱部である孔部の変形を阻害することなく、方向規制部の機能を有効に発揮させるという効果を得ることが可能になる。さらに、孔部の縁周辺に方向規制部が配置されていることによって、孔部周辺の剛性の低下を抑制することが可能になる。
また、本発明によれば、第1対向部及び第2対向部が第2脆弱部の中心線を挟んだ位置に配置されることにより、第2脆弱部の上方側及び下方側の双方で、第1脆弱部からの変形の伝達方向が正規の方向から外れないように規制されるようになる。この結果、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成されるようになる。
また、本発明によれば、第1対向部及び第2対向部が、凹部のうち、第1脆弱部側の端部を挟んだ状態でフレームに取り付けられることにより、凹部の上方側及び下方側の双方で、第1脆弱部からの変形の伝達方向が正規の方向から外れないように規制されるとともに、第1対向部及び第2対向部の各々の機能(方向規制部としての機能)が有効に発揮される結果、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成されるようになる。
また、本発明によれば、第1脆弱部及び第2脆弱部の双方が互いに接している分、当該双方が離間している場合と比較して、第1脆弱部の変形が第2脆弱部に伝達され易くなる。また、第1対向部及び第2対向部の各々の機能(方向規制部としての機能)が有効に発揮されるようになり、スムーズな衝撃エネルギーの吸収が達成される。
また、本発明によれば、第1脆弱部の変形の伝達方向を規制する部材を、シートの変形量を規制する部材として兼用すれば、部品点数が削減されることになる。
また、本発明によれば、第2脆弱部である凹部が完全に変形してしまう時点よりも前に、第1対向部と第2対向部とが当接し合ってフレームの変形を食い止め、フレームの変形量が一定量以下に規制(制御)される。
また、本発明によれば、フレーム側部とフレーム延出部との連結部に第1脆弱部としての孔部を設けることにより、後面衝突時等に生じた衝撃荷重が掛かった際には、当該孔部が起点となって変形が開始され、孔部の変形が第2脆弱部としての凹部に伝達されて凹部が変形することにより、シートバックフレームが変形(後傾)するようになり、もって、衝撃エネルギーが吸収されるようになる。かかる構成において、方向規制部が設けられることにより、孔部の変形を凹部に伝達してシートバックフレームをスムーズに変形させ、もって、スムーズな衝撃エネルギーの吸収を達成することが可能になる。
また、左右方向とは、車両前方を向いた状態での左右方向を意味し、後述するシートバックフレーム1の幅方向と一致する方向である。また、前後方向とは、乗員が着座した状態での前後方向を意味する物である。
図1乃至図8を参照して、実施形態に係る車両用シートSについて説明する。
車両用シートSは、図1で示すように、シートバックS1(背部)、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されており、シートバックS1(背部)及び着座部S2はシートフレームFにクッションパッド1a,2aを載置して、表皮材1b,2bで被覆されている。なお、ヘッドレストS3は、頭部の芯材(不図示)にパッド材3aを配して、表皮材3bで被覆して形成される。また符号19は、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラーである。
着座フレーム2は、上述のようにクッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮材2bによって覆われており、乗員を下部から支持する構成となっている。着座フレーム2は脚部(不図示)で支持されており、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。
また着座フレーム2の後端部は、リクライニング機構11を介してシートバックフレーム1と連結されている。
そして、本実施形態のサイドフレーム15には、後述の移動部材30が係止されている。なお、移動部材30の構成、作用は後述する。
シートバックフレーム1内(両側のサイドフレーム15の間)でシートバックフレーム1の内側領域には、クッションパッド1aを後方から支える受圧部材としての受圧部材20が配設されている。
衝撃低減部材としての移動部材30は、後面衝突等により所定以上の衝撃荷重が受圧部材20に加わったときに、連結部材(ワイヤ22)を介して伝わる衝撃荷重により乗物後方に移動すると共に受圧部材20を後方へ移動させ、乗員を後方へ移動するものである。なお、「移動」とは、水平移動、回動等の動きを指す。本実施形態では、軸部32を回動軸として回動する移動部材30について説明する。この移動部材30の乗物後方への移動により受圧部材20を乗物後方へ大きく移動させることができ、その結果、乗員を後方へ移動させるため、乗員にかかる荷重を効率的に低減することができる。
そして、本実施形態の移動部材30は、回動可能な軸部32によって、サイドフレーム15の内側、より詳細には側板15aの一部がシート内側に膨出して形成された凸部15eに軸支されている。
以下、受圧部材20と移動部材30の構成及び作用を説明する。
乗員が着座した通常の着座時において、シートバックS1内のクッションパッド1a、受圧部材20、ワイヤ22を介して、移動部材30を後方移動(回動)させる張力が生じる。一方、引張りコイルばね35は、移動部材30をシートバックフレーム1の前方側へ移動(回動)させるように付勢している。ここで、移動部材30に連結されている引張りコイルばね35は、通常の着座時において生じる荷重領域では撓まない荷重特性を有しているため、移動部材30は常に初期位置に制止されている。つまり、移動部材30を移動(回動)させる力に抗して初期状態に復帰させる力が、通常の着座時に最も大きくなるように構成されている。
移動部材30の移動阻止部39は移動部材30を外周方向に延出させて一体に形成されており、その当接面が移動(回動)後においてサイドフレーム15(より詳細には、後縁部15c)と当接するので、後面衝突等により所定以上の衝撃荷重が受圧部材20に加わったときであっても、移動部材30の移動(回動)を安定して停止させることができる。
この移動阻止部39は、付勢手段(引張りコイルばね35)や連結部材(ワイヤ22)と干渉しない位置に形成される。
ここで、移動部材30が移動(回動)を始める力の閾値について、通常着座している状態(ここでは、着座衝撃や乗物の急発進によって生じる小さな衝撃は除いている)でシートバックS1にかかる荷重は150N程度であるので、閾値は150Nより大きい値が好ましい。
このとき、乗員の背部がシートバックS1に沈み込むことで後方に移動しているが、ヘッドレストS3の位置はシートバックS1に対して相対的に変わらないため、ヘッドレストS3と乗員の頭部の隙間が縮まり、ヘッドレストS3で頭部を支持することができるため、頸部へ加わる衝撃を効果的に軽減することができる。
シートバックフレーム1の下部フレームは、下部フレーム基礎部17及び下部フレーム架設部18によって構成されている。下部フレーム架設部18(メンバーセンター)は、左右方向に離間して配設された一対の下部フレーム基礎部17を連結するように形成され、下部フレーム基礎部17に対して当接して配設されている。下部フレーム基礎部17は、サイドフレーム15の側板15aの下側に連結されている。そして、下部フレーム基礎部17は、側板15aの下方を延長するように形成されており、着座フレーム2との関係で、支障のない範囲で延長されている。
なお、本実施形態のシートバックフレーム1は、サイドフレーム15と下部フレーム基礎部17とが別部材で形成されているが、一体の板状フレーム等で形成してもよい。また、下部フレーム基礎部17と下部フレーム架設部18はそれぞれ別部材として形成された例を示すが、一体に形成された構成としてもよい。
下部フレームを構成する下部フレーム基礎部17は、フレーム側部としての一対の側方板17aと、フレーム延出部としての一対の中間板17bとを備えている。一対の側方板17aの各々は、シートバックフレーム1の左右側方に位置して上下方向(前後方向)に延びている。また、一対の中間板17bの各々は、側方板17aから左右方向の内側に向かって延出している。
なお、「フレーム側部」はサイドフレーム15の側板15aも含むものであり、さらに、「フレーム延出部」はサイドフレーム15の後縁部15cや、下部フレーム架設部18を含んでいてもよいが、本実施形態としては、下部フレーム基礎部17において、脆弱部(孔部17k、内方脆弱部17e、側方脆弱部17m)が形成された例を示す。
さらに、各脆弱部が着座フレーム2とサイドフレーム15との間に形成されているため、衝撃荷重が加わった際、各脆弱部の変形が着座フレーム2やサイドフレーム15により妨げられることがなく、効率よく衝撃エネルギーを吸収することができる。
本実施形態では、傾斜部17hがシート内側に向かうに従って上方に傾斜するように屈曲され、中間板17bの傾斜した上端部まで延設された構成を示している。
また、傾斜部17hを中間板17bの上端まで延設することにより、内方脆弱部17eを全体として屈曲させやすくなる。
なお、後面衝突時の衝撃荷重によりサイドフレーム15を特に後傾させやすくするため、中間板17bの上方よりも下方において剛性を向上させる目的から、ハーネス取り付け部17iは、屈曲部17gの上方ではなく、下方に設けると好適である。
すなわち、第1対向部41及び第2対向部42のうち少なくとも一方に備えられた規制面41a(または規制面42a)は、平面状に形成されている。
また、規制部40は、内方脆弱部17eの近傍のみに備えられた例を示したが、他の脆弱部(孔部17k、側方脆弱部17m)の近傍に備えられていてもよい。このとき、孔部17k、内方脆弱部17e、側方脆弱部17mのうち、少なくとも一つが規制部40に挟まれる位置に配設されていればよい。
後面衝突時の衝撃荷重が加わった際に下部フレーム基礎部17が変形する様子について、図7、図8を参照して、以下説明する。
図7は、後面衝突時の衝撃荷重が下部フレーム基礎部17にかかった直後の様子である。このとき、シートバックフレーム1に対して、主として後傾する方向の荷重が加わるが、サイドフレーム15の下方、すなわち下部フレーム基礎部17に最も大きな荷重が加わる。
その結果、下部フレーム基礎部17に形成された内方脆弱部17eや側方脆弱部17mを変形させ、さらに効率よく衝撃エネルギーを吸収することができる。
上述した規制部40は、一対の対向部(第1対向部41、第2対向部42)を備え、対向部同士が当接し合うことにより、衝撃荷重によりシートバックフレーム1が変形した際の変形量を規制するものである。さらに、規制部40は、シートバックフレーム1が変形する際に変形する第1脆弱部としての孔部17kからの変形伝達方向を規制し、その孔部17kの変形が第2脆弱部としての内方脆弱部17eに伝達されるようにする機能を備えている。すなわち、規制部40は、孔部17kの変形が伝達される方向を、孔部17kから内方脆弱部17eに向かう方向から外れないように規制する方向規制部としても機能することになる。規制部40が具備する方向規制部としての機能について、図9及び図10を参照しながら説明する。
上記規制部40は、下部フレーム基礎部17の中間板17bに固着接合されて取着された例を示したが、規制部の他の実施形態として、図13のように、規制部140を中間板17bと一体に成形した構成としてもよい。規制部140は、中間板17bから後方へ凹むように凹設されるようにして形成される。
このように、規制部140を下部フレーム基礎部17と一体に成形することにより、部品点数を削減することができるだけでなく、溶接等の作業を行う必要がないため、作業工程を短縮することができる。
S3 ヘッドレスト、F シートフレーム、
1 シートバックフレーム、2 着座フレーム、
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)、
1b,2b,3b 表皮材、11 リクライニング機構、
11a リクライニングシャフト、15 サイドフレーム、
15a 側板(フレーム側部)、15b 前縁部、
15c 後縁部(フレーム延出部)、15d 突起部
15e 凸部、16 上部フレーム、
16a 側面部、17 下部フレーム基礎部、
17a 側方板(フレーム側部)、17b 中間板(フレーム延出部)、
17c シャフト挿通孔、17d,17j 取り付け孔、
17e 内方脆弱部(第2脆弱部、凹部)、17f 水平部、
17g 屈曲部、17h 傾斜部、17i ハーネス取り付け部、
17k 孔部(第1脆弱部)、17m 側方脆弱部、
17n 境界部分、17s 隙間、17x 連結部、
18 下部フレーム架設部(フレーム延出部)、
19 ヘッドレストピラー、19a ピラー支持部、
20 受圧部材、21 ワイヤ、21a 軸支部、
22 ワイヤ、30 移動部材、32 軸部、
35 引張りコイルばね、39 移動阻止部、
40,140,240,340,440 規制部(方向規制部)、
240a 開口部、
41,141,241,341,441 第1対向部、
41a,141a,241a,341a,441a 規制面、
341b 締結部、
42,142,242,342,442 第2対向部、
42a,142a,242a,342a,442a 規制面、
342b 締結部
Claims (6)
- 衝撃荷重が加わった際に変形するフレームを備え、
前記衝撃荷重により前記フレームが変形する際に変形する第1脆弱部と、
該第1脆弱部の変形が伝達されることにより変形する第2脆弱部と、
前記第1脆弱部の変形が伝達される方向を、前記第1脆弱部から前記第2脆弱部に向かう方向から外れないように規制する方向規制部と、が前記フレームに備えられており、
前記第1脆弱部は、前記フレームに形成された孔部であり、
前記方向規制部は、前記フレームにおいて、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に取り付けられた部材であり、前記方向規制部の外縁のうち、前記孔部側に位置する端が前記孔部の縁のうち、前記第2脆弱部側の端と重なるように前記フレームに取り付けられていることを特徴とする車両用シート。 - 衝撃荷重が加わった際に変形するフレームを備え、
前記衝撃荷重により前記フレームが変形する際に変形する第1脆弱部と、
該第1脆弱部の変形が伝達されることにより変形する第2脆弱部と、
前記第1脆弱部の変形が伝達される方向を、前記第1脆弱部から前記第2脆弱部に向かう方向から外れないように規制する方向規制部と、が前記フレームに備えられており、
前記第2脆弱部は、前記フレームにおいて溝状に形成された凹部であり、
前記方向規制部は、前記フレームにおいて、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に取り付けられた部材であり、互いに対向し合う第1対向部及び第2対向部を有し、
前記第1対向部と前記第2対向部とは、前記フレームの変形量が所定量に達した時点で当接して前記変形量を規制するために前記フレームに取り付けられた部材であり、前記第2脆弱部の中心線を挟んだ位置に位置しており、
前記第1対向部と前記第2対向部との間の距離は、前記凹部の開口幅よりも短くなっていることを特徴とする車両用シート。 - 衝撃荷重が加わった際に変形するフレームを備え、
前記衝撃荷重により前記フレームが変形する際に変形する第1脆弱部と、
該第1脆弱部の変形が伝達されることにより変形する第2脆弱部と、
前記第1脆弱部の変形が伝達される方向を、前記第1脆弱部から前記第2脆弱部に向かう方向から外れないように規制する方向規制部と、が前記フレームに備えられており、
前記方向規制部は、前記フレームにおいて、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に取り付けられた部材であり、
前記フレームは、左右側方に位置して上下方向に延びたフレーム側部と、該フレーム側部から左右方向の内側に向かって延出するフレーム延出部と、を有するシートバックフレームであり、
前記第1脆弱部は、前記フレーム側部と前記フレーム延出部とを連結する連結部に形成された孔部であり、
前記第2脆弱部は、前記孔部と接し、前記フレーム延出部において溝状に形成された凹部であることを特徴とする車両用シート。 - 衝撃荷重が加わった際に変形するフレームを備え、
前記衝撃荷重により前記フレームが変形する際に変形する第1脆弱部と、
該第1脆弱部の変形が伝達されることにより変形する第2脆弱部と、
前記第1脆弱部の変形が伝達される方向を、前記第1脆弱部から前記第2脆弱部に向かう方向から外れないように規制する方向規制部と、が前記フレームに備えられており、
前記第2脆弱部は、前記フレームにおいて溝状に形成された凹部であり、
前記方向規制部は、前記フレームにおいて、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部とを結ぶ水平な線から外れた位置に取り付けられた部材であり、互いに対向し合う第1対向部及び第2対向部を有し、
前記第1対向部と前記第2対向部とは、前記第2脆弱部の中心線を挟んだ位置に位置しており、前記凹部の、前記第1脆弱部側の端部を挟んだ状態で前記フレームに取り付けられていることを特徴とする車両用シート。 - 前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部の双方は、該双方が互いに接した状態で前記フレームに備えられており、
前記第1対向部及び前記第2対向部は、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部との間に位置する境界部分の脇に位置し、前記第2脆弱部の、前記第1脆弱部側の端部を挟んだ状態で前記フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。 - 前記第1対向部及び前記第2対向部は、前記フレームの変形量が所定量に達した時点で当接して前記変形量を規制するために前記フレームに取り付けられた部材であることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011144960A JP5808168B2 (ja) | 2011-06-29 | 2011-06-29 | 車両用シート |
DE112012002202.5T DE112012002202T5 (de) | 2011-05-25 | 2012-05-25 | Fahrzeugsitz |
PCT/JP2012/063464 WO2012161309A1 (ja) | 2011-05-25 | 2012-05-25 | 車両用シート |
CN201280024969.1A CN103547480B (zh) | 2011-05-25 | 2012-05-25 | 车用座椅 |
US14/119,523 US8967663B2 (en) | 2011-05-25 | 2012-05-25 | Vehicle seat |
US14/633,451 US9522617B2 (en) | 2011-05-25 | 2015-02-27 | Vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011144960A JP5808168B2 (ja) | 2011-06-29 | 2011-06-29 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013010453A JP2013010453A (ja) | 2013-01-17 |
JP5808168B2 true JP5808168B2 (ja) | 2015-11-10 |
Family
ID=47684742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011144960A Active JP5808168B2 (ja) | 2011-05-25 | 2011-06-29 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5808168B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6209594B2 (ja) * | 2013-04-08 | 2017-10-04 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート及びそのシートフレーム |
WO2014167638A1 (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-16 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート及びそのシートフレーム |
JP6096963B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-03-15 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シートのシートフレーム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10258663A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-09-29 | Tachi S Co Ltd | 車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート |
JP2002012072A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Takata Corp | 移動体の座席 |
-
2011
- 2011-06-29 JP JP2011144960A patent/JP5808168B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013010453A (ja) | 2013-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5802368B2 (ja) | 乗物用シート | |
WO2012161309A1 (ja) | 車両用シート | |
WO2012077764A1 (ja) | 車両用シート | |
JP6005164B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5808168B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5813394B2 (ja) | 車両用シート | |
JP6284206B2 (ja) | 車両用シート | |
JP7436898B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5813395B2 (ja) | 車両用シート | |
WO2013047176A1 (ja) | 車両用シート | |
JP6031171B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5788723B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2013049386A (ja) | 車両用シート | |
JP5823173B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5801117B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5813393B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5629516B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6049832B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2013071666A (ja) | 車両用シート | |
JP5563770B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2013071665A (ja) | 車両用シート | |
JP2013071664A (ja) | 車両用シート | |
JP2016169008A (ja) | 車両用シート | |
JP2010173430A (ja) | 乗物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150526 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150811 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5808168 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |