JP5803191B2 - 印刷装置、印刷方法およびディザマスクの設定方法 - Google Patents
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Description
印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する印刷装置であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成するドットデータ生成部と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する印刷部と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されている
印刷装置。
適用例1記載の印刷装置であって、
前記ドット形成の有無は、前記各画素の階調値と予め用意されたディザマスクの各閾値とを比較することにより決定され、
前記共通領域におけるドット形成の有無を判断する際の前記閾値が、前記ノイズ特性を有し、且つ前記所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、前記k1・k2に近づくように設定されている
印刷装置。
適用例2記載の印刷装置であって、
前記ディザマスクは、前記第1,第2の画素が属する2つの画素グループの各々について、該2つの画素グループの一方に属する画素のみにより形成される第1の画像と、他方に属する画素のみにより形成される第2の画像と、前記第1,第2の画像を重ねた印刷画像と、のいずれについても、画像を形成するドットの分布が、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有するように、前記閾値が定められている
印刷装置。
適用例1記載の印刷装置であって、
前記ドット形成の有無は、誤差拡散法に基づいて行なうものとし、
前記近接画素の双方にドットが形成されている確率を示すバッファを備え、該バッファの値が前記k1・k2に近づくように、誤差拡散法によりドット形成の有無を判断する際の画素の階調値を増減補正する
印刷装置。
適用例1ないし適用例4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、主走査方向に対して往復動作を行うとともに、往動の主走査と復動の主走査の双方により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する第1の画素グループは、前記往動の主走査によりドットが形成される画素のグループであり、前記第2の画素が属する第2の画素のグループは、前記復動の主走査によりドットが形成される画素のグループである、
印刷装置。
適用例5記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向および該主走査方向に交差する副走査方向の両方向において、互い違いに配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記主走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と該画素に対して前記副走査方向の一方に隣接する画素との組合わせである
印刷装置。
適用性5記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向において交互に、かつ該主走査方向とは交差する副走査方向には、前記往動の主走査により形成されるドットまたは前記復動の主走査により形成されるドットが連続するよう配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記主走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と前記隣接する画素に対して前記副走査方向のいずれかの側に隣接する各画素との組合わせである
印刷装置。
適用例5記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向に交差する副走査方向おいて交互に、かつ前記主走査方向には、前記往動の主走査により形成されるドットまたは前記復動の主走査により形成されるドットが連続するよう配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記副走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と前記隣接する画素に対して前記主走査方向のいずれかの側に隣接する各画素との組合わせである
印刷装置。
適用例1ないし適用例4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、主走査方向に対して主走査を行ないつつ前記ドットを形成すると共に、複数回の主走査により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する第1の画素のグループと前記第2の画素が属する第2の画素のグループは、前記複数回の主走査のうち互いに異なる主走査によりドットが形成される画素のグループである
印刷装置。
適用例1ないし適用例4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、前記印刷媒体上にドットを形成する複数のヘッドを有すると共に、前記印刷媒体を前記複数のヘッドに対して相対的に移動させて、前記印刷媒体上に前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する第1の画素のグループと前記第2の画素が属する第2の画素のグループは、前記複数のヘッドのうち互いに異なるヘッドによりドットが形成される画素のグループである、
印刷装置。
適用例1ないし適用例4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、前記印刷媒体上にドットを形成するヘッドを有するとともに、前記ヘッドを前記印刷媒体に対して相対的に移動させて、前記印刷媒体上に前記画像を印刷し、
前記ヘッドは、前記印刷媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを主走査方向とは交叉する方向に配列してなるノズル列を、前記主走査方向に離間して複数備え、
前記第1の画素が属する第1の画素のグループと前記第2の画素が属する第2の画素のグループは、前記複数のノズル列のうち互いに異なるノズル列によりドットが形成される画素のグループである、
印刷装置。
適用例1ないし適用例11のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、前記画素に対応して形成される前記ドットとして、一つの画素に大きさの異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを備え、
前記近接画素におけるドット形成確率の設定は、前記2種類以上のドットのうち、大きさの小さい側からの1種または2種類以上のドットの組合わせのいずれかについてなされている
印刷装置。
適用例1ないし適用例12のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記2つの画素グループ間においてドット形成位置のずれが発生しやすい方向については、より隔たった位置の画素まで前記近接画素として扱う
印刷装置。
この適用例の印刷装置によれば、ドット形成位置にずれが生じやすい方向にはより隔たった位置まで近接画素として扱うので、効率よく画質の劣化を抑制することができる。
前記確率Kが、
k1・k2−0.2<K<k1・k2
の範囲とされている適用例1ないし適用例13のいずれか一項記載の印刷装置。
この適用例14記載の印刷装置によれば、所定の階調値において任意の第1の画素、第2の画素にドットが形成される平均確率k1、k2である場合に、近接画素の双方にドットが形成される確率Kを、ドット形成の確率をドットの配置によって調整しない場合の確率k1・k2に十分に近づけることができる。このため、ドット形成の位置に生じるずれの程度が様々であっても対応でき、こうした場合の画質の劣化を抑制することができる。
前記所定の階調範囲は、0<k1<0.2、0<k2<0.2の範囲である適用例1ないし適用例14のいずれか一項記載の印刷装置。
この適用例11の印刷装置では、近接画素の双方にドットが形成される確率をk1・k2に近づけている階調範囲を、低濃度側に設定しているので、ドットの形成位置にずれが生じても、粒状性の低下を抑制することができる。
前記確率k1,k2が共にkであり、前記近接画素に関する形成確率Kがk2 に近づけられている適用例1ないし適用例15のいずれか一項記載の印刷装置。
この印刷装置では、ドットの形成確率を、第1の画素グループと第2の画素グループとで同じとして扱うので、処理を簡便にすることができる。
印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する方法であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成する工程と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する工程と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されている
印刷方法。
コンピュータに実行されて、印刷媒体上形成されるドットのデータを生成するプログラムであって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成する機能と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成が、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行なわれ、かつ該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことを前提として、前記共通領域において形成されるドットの分布に、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を持たせる機能と
を備え、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されている
プログラム。
印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する際に用いるディザマスクを設定する方法であって、
前記ディザマスクを構成する閾値であって、前記画像に含まれる各画素でのドット形成の有無を判断するために、該画素の階調値と比較される複数の閾値を用意し、
所定の階調値の画像を前記閾値と比較することで形成されるドットの分布が、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、且つ前記所定の階調値において任意の画素にドットが形成される平均確率がkの場合に、互いに近接する2つの画素の双方にドットが形成される確率Kがk2 に近づくように、前記複数の閾値のディザマスクとしての配置を決定する
ディザマスクの設定方法。
本発明の第1実施例について説明する。
A−1.装置構成:
図1は、本発明の第1実施例としてのプリンター20の概略構成図である。プリンター20は、双方向印刷を行うシリアル式インクジェットプリンターであり、図示するように、プリンター20は、紙送りモーター74によって印刷用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモーター70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター74,キャリッジモーター70,印刷ヘッド90および操作パネル99との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
プリンター20における印刷処理について説明する。図4は、プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザーが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、メモリカードスロット98を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
以上の点を踏まえて、第1実施例におけるハーフトーン処理の特徴について説明する。第1実施例では、図4のステップS130として示したハーフトーン処理において、第1の画素グループに属する画素と第2の画素グループに属する画素の階調値を、EEPROM60に記憶したディザマスク62と比較することにより、それぞれの画素位置にドットを形成するか形成しないかを決定している。決定されたドットのオン・オフを示すデータを、ドットデータと呼ぶ。
上記構成を備えた第1実施例のプリンター20では、画像データORGを受け取って、制御ユニット30により図4に示した処理を行なうことで、印刷用紙Pに画像を印刷する。このとき、画像を構成する各画素の階調値は、ディザマスク62を用いたディザ法によりハーフトーン処理されて、ドットの分布に変換される。ディザマスク62はもともとは分散性を優先して、ブルーノイズマスクを典型とする分散型ディザマスクとされているので、ハーフトーン処理されてドットの分布により表現された画像の画質は粒状感が低く、かつ画像の再現性の高いものとなっている。
K=0.8×k2
としている。したがって、ドットの形成位置にずれがない場合のドットの分布の分散性の低下を抑制することができる。この係数は、ペアドットの発生確率を調整するものであり、係数が0.8であれば、ベアドットの発生率が80%に抑制されると言うことを意味している。もとより、係数は、例えば0.6〜1.4程度の範囲であれば、適宜設定することができる。係数を0.8〜1.2の範囲とすれば、ドット形成位置のずれに対するペアドットの発生確率の変動を好適に抑制することができ、係数を値1.0に近づけるほど、ベアドットの発生確率の変動の抑制という観点からは望ましいものとなる。また、低階調度の領域でのドットの分散性を優先する場合などであれば、係数を値0.8以下、例えば0.6〜0.8の程度に調整することもできる。
上述した第1実施例で用いたディザマスクは、以下の手法により生成した。図12は、第1実施例で用いたディザマスクの生成方法の一例を示すフローチャートである。この実施例では、ブルーノイズマスクを用意し、このブルーノイズマスクから、ペア画素に共にドットが形成される確率をK2 に近づけたディザマスクを生成する。生成されるディザマスクを、以下「ペア画素制御マスク」と呼ぶ。また、作成中のディザマスクは、「作業用マスク」と呼ぶものとする。
k=0.00392156(=1/255)
であり、ペアドットの発生確率は、
k2 =0.0000154
となる。したがって、ランダムにドットが形成されると仮定した場合に64×64の画素においてペア画素が存在すると予測される値(以下、予測値という)Hは、
H=k2 ×4096=0.126≒0
である。この計算を、予め、階調値1〜127/255の範囲で繰り返し、ペアドットの理論上の予測値H[1:127]を求め、これに係数0.8をかけたものを、各階調値Sにおけるペアドットの目標値m[1:127]として求めておく。なお、本実施例では、目標値m(S)に±20%の幅を持たせ、これを目標範囲M(S)と呼ぶものとする。
(A)閾値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数RPD[p:q],UPD[p:q]が、k2 に近づいていれば、改善したと判断する。
(B)閾値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数UPD[p:q],[p:q]のいずれか一方がk2 に近づき他方が変化していないとき、改善と判断する。
(C)階調範囲[p:q]の一部で改善、一部で悪化している場合は、この階調範囲の各階調値において生じるペアドットの数とその階調値での予測値との差の総和が小さくなっていれば改善と判断する。
4096C2 通り
存在することになる。階調値1ないし127/255の範囲に限っても、
2048C2 通り
存在することになる。したがって、閾値の入れ替えの組合わせは相当数に上り、すべての場合を尽くすには相当の時間を要するものの、順次行なえば、ペアドット特性を改善する入れ替えが見い出される(ステップS250、「YES」)。
(1)閾値を、小さい側または大きい側のいずれか一方から順次マトリックスに配置する。
(2)既に、ある位置に配置された閾値に対して、次の閾値を配置する際、粒状性指数などの評価値を用いて、次の閾値の配置位置とその場合の評価値とを対応付ける。その上で、評価の高い順次に、次の閾値の配置位置の候補を特定する。
(3)上記の候補を評価の高い側から順に取り出し、その場合のペアドットの数をカウントする。ペアドットの数が必要数(例えば図12に示した数)となる候補を見つけたら、その位置に次の閾値を配置する。
(4)上記の(1)〜(3)を、閾値が尽きるまで繰り返す。
こうしたルールを用いて、一から閾値の配置を決定し、ペア画素制御マスクを生成するものとしても良い。
以上説明した第1実施例の変形例について説明する。第1実施例では、往動と復動では、ドットの形成位置が、主走査、副走査両方向について互い違いになるものとし、ペア画素を構成する隣接画素の位置は、図8(A)に示すように、主走査方向右側、副走査方向下側の2画素としたが、隣接画素をこの2つに限らず、更に、副走査方向下側にラスタにおける左右の隣接画素を含めるものとしても良い。着目画素OJの位置を(0,0)としたとき、隣接画素として、(1,0)、(0,1)の位置の画素のみならず、(−2,1)、(2,1)の位置の画素も隣接画素とみなし、ペアドットを計4組カウントするのである。これを図8(B)に示した。もとより、更にこの範囲を広げて、図8(C)の8画素まで拡大することも考えられる。ペア画素の範囲を広ければ、一般にドットの形成位置のずれ方が変化しても、これに対する濃度むらの発生を抑制することができる。なお、隣接画素の範囲は、印刷におけるドットの形成位置のずれが生じやすい方向については広く取ることが望ましい。図8(B)に示したように、主走査方向に広く隣接画素を設定すれば、主走査方向のズレに起因する濃度の抑制に効果的である。
K=0.8×k2
としたペア画素制御マスクを生成することができる。
D−1.ディザマスク:
次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としてのプリンター20のハードウェアは、第1実施例と同一である(図1参照)。また、プリンター20における印刷制御処理(図4)は、ハーフトーン処理において用いるディザマスクが異なっている点を除いて同一である。第2実施例でも、ハーフトーン処理は、いわゆるディザ法によって行なう。
(1)両者の共通点:
・共に、ディザマスクの大きさは、64×64である。
・共に、ペアドットの発生確率Kは、ドットの形成確率kに対して、
K=0.8×k2
に設定されている。
・共に、分散性を優先した分散型ディザマスクである。
(2)両者の相違点:
・第1実施例における64×64のディザマスクの閾値は、印刷ヘッド90の往動と復動により形成されるドットの分布の分散性のみを考慮して作られていたのに対して、第2実施例におけるディザマスクは、印刷ヘッド90の往動時に形成されるドットが属する第1の画素グループおよび印刷ヘッド90の復動時に形成されるドットが属する第2の画素グループについて、それぞれドットの分散性を考慮して作られている。
(i)第2実施例では、印刷ヘッド90の往動時に形成されるドットが属する第1の画素グループと、印刷ヘッド90の復動時に形成されるドットが属する第2の画素グループとの各々について、分散性が考慮されたディザマスクを用いている。このため、往動時と復動時とでドットの形成位置にずれが生じたとしても、それぞれの画素グループに属するドットの分散性が保障されているために、両グループのドットが共通領域で重ね合わされた場合のドットの分散性の低下は僅かなものに留まる。2つの画素グループに属するドットを組み合わせた場合の粒状性は、各画素グループに属するドット単独の粒状性と強い相関を示すからである。
(ii)第2実施例では、更に、ペアドットの発生確率Kが、0.8×k2 とされている。このため、第1実施例で説明したように、印刷ヘッド90の往動および復動で形成されるドットの位置にずれが生じても、被覆率の変動が抑制され、またペアドットの発生確率にも大きな変動を生じない。このため、ドットの形成位置にずれが生じても、画質低下は抑制されるのである。
上記性質を有するディザマスク62の生成方法の手順を図17に示した。ディザマスク62の生成においては、図示するように、まず、ディザマスク62のサイズに応じた閾値を用意する(ステップS310)。第2実施例においては、ディザマスク62は、64×64の大きさを有しているが、以下では8×8、つまり64個の格納要素を有するものに簡略化して説明する。ステップS310では、格納要素と同数の0〜63の閾値を用意するものとした。
上述したディザマスク生成処理における第1のディザマスク評価処理について、図19を用いて説明する。第1のディザマスク評価処理では、図19に示すように、まず、グループ化処理を行う(ステップS410)。グループ化処理とは、ディザマスクを構成する複数の格納要素を、当該複数の格納要素に格納された閾値がハーフトーン処理で適用されるドット形成位置でのドットの形成を往動と復動のうちのいずれで行なうかに着目して、複数のグループに区分する処理である。つまり、印刷ヘッドの往動時に形成されるドットと復動時に形成されるドットの配置の態様(第2実施例では、図3(A)に示したカラム交互モードとした)に基づいて、格納要素のグループを設定する処理である。なお、設定するグループは、印刷媒体の共通の印刷領域に、印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数の異なるタイミングで印刷ヘッドからインクを吐出してドットを形成する場合の、当該異なるタイミングに基づいて設定すればよい。複数の異なるタイミングとしては、往動と復動に代えて、あるいは、加えて、共通の印刷領域にN回(Nは3以上の整数)の主走査でドットを形成する場合の、主走査の順番(何回目の主走査であるか)としてもよい。
E1=d×E11+e×E12・・・(3)
本発明の第3実施例について説明する。第3実施例は、第1,第2実施例と同一のハードウェアを用いて実現されるので、プリンター20の内部構成に等についての説明は省略する。第1,第2実施例との相違は、プリンター20内で実行されるハーフトーン処理として、誤差拡散法を用いる点である。第3実施例では、図21に示すように、画像データの左上を(0,0)とし、主走査方向をx、副走査方向をyとして、着目画素OB(x,y)について、順次ドットを形成するか否かの判断を行ない、その結果生じた濃度誤差(着目画素で実現すべき階調値と実際のドットの形成の有無により実現された濃度との差)を周辺の画素に拡散していく処理を行なう。図21に示したように、第3実施例では、濃度誤差は着目画素の周辺の4画素(x+1,y)、(x−1,y+1)、(x,y+1)、(x+1,y+1)に、それぞれ1/4ずつ分配するものとしている。なお、誤差を分配する割合は、画素誤差に異ならせても良いし、あるいは分配する画素の範囲を狭く、あるいは広くしても良い。また画像の階調値に応じて、誤差の分配範囲を切り換えてもよい。
dataX←data(x,y)+ed1(x,y) …(4)
この演算は、階調データdataを、着目画素の周辺の処理済みの画素からの拡散データed1(x,y)で補正する処理である。拡散データの演算については、詳しくは後述するが、拡散データed1(x,y)とは、ドットの形成について判断を済ませた画素から着目画素OB(x,y)に向けて拡散された誤差データの総和である。
dataX2←dataX+w0×Ped0+w1×Ped1 …(5)
ここで、Ped0、Ped1は、処理済みの画素からのペア画素拡散データである。ペア画素拡散データPed0、Ped1とは、ペアドットが、着目画素OBと図23に示した隣接画素NL,NUのそれぞれとについて、共に形成される確率が、ベアドットが生じる確率の予測値に対して不足しているか否かを示すデータである。この点について、更に詳しく説明する。
PK=(data/255)2
となる。但し、プリンター20の内部では、演算の効率を考えて、発生率PKを、
PK=(data)2 /255
として扱うものとしている。更に、階調値が一様な画像の場合は、主走査方向のペアドットの発生率と副走査方向のペアドットの発生率を同じ値として扱っても良いが、実際には、着目画素およびこれに隣接する画素の各々の階調データdataは異なることもあり得るので、これを、PK0(x,y)、PK1(x,y)として区別して扱うものとしている。
Ped1←PK1(x,y)+Δpk1(x,y) …(6)
式(6)で求めたペア画素拡散データPed0、Ped1を用いて、式(5)の演算を行なうことにより、補正済み階調データdataX2を求めるのである。なお、式(4)におけるw0、w1は、ペアドットの発生率を調整する重み付け係数であり、ペアドットの発生率をホワイトノイズマスクの発生率に近づける場合には値1とすればよい。画像の粒状性を重視する場合には、値1より小さくすればよい。
ed=dataX−res(x,y)
er(x+1,y )=er(x+1,y )+ed/4
er(x−1,y+1)=er(x−1,y+1)+ed/4
er(x ,y+1)=er(x ,y+1)+ed/4
er(x+1,y+1)=er(x+1,y+1)+ed/4
したがって、図22のステップS610で説明した拡散データed1(x,y)とは、着目画素の周辺の各画素から、上記の演算により各誤差拡散バッファerに拡散された誤差の各画素における総和に相当する。
Perr0=Ped0−resP0
erP0(x+1,y )=erP0(x+1,y )+Perr0/4
erP0(x−1,y+1)=erP0(x−1,y+1)+Perr0/4
erP0(x ,y+1)=erP0(x ,y+1)+Perr0/4
erP0(x+1,y+1)=erP0(x+1,y+1)+Perr0/4
隣接画素NUに関して:
Perr1=Ped1−resP1
erP1(x+1,y )=erP1(x+1,y )+Perr1/4
erP1(x−1,y+1)=erP1(x−1,y+1)+Perr1/4
erP1(x ,y+1)=erP1(x ,y+1)+Perr1/4
erP1(x+1,y+1)=erP1(x+1,y+1)+Perr1/4
30…制御ユニット
40…CPU
42…ハーフトーン処理部
43…印刷部
51…ROM
52…RAM
60…EEPROM
62…ディザマスク
70…キャリッジモーター
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモーター
75…プラテン
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
98…メモリカードスロット
99…操作パネル
P…印刷用紙
MC…メモリカード
Claims (19)
- 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する印刷装置であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成するドットデータ生成部と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する印刷部と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記印刷部は、主走査方向に対して往復動作を行なうとともに、往動の主走査と復動の主走査の双方により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループは、前記往動の主走査によりドットが形成される画素のグループであり、前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記復動の主走査によりドットが形成される画素のグループである
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記ドット形成の有無は、前記各画素の階調値と予め用意されたディザマスクの各閾値とを比較することにより決定され、
前記共通領域におけるドット形成の有無を判断する際の前記閾値が、前記ノイズ特性を有し、且つ前記所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、前記k1・k2に近づくように設定されている
印刷装置。 - 請求項2記載の印刷装置であって、
前記ディザマスクは、前記第1,第2の画素が属する2つの画素グループの各々について、該2つの画素グループの一方に属する画素のみにより形成される第1の画像と、他方に属する画素のみにより形成される第2の画像と、前記第1,第2の画像を重ねた印刷画像と、のいずれについても、画像を形成するドットの分布が、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有するように、前記閾値が定められている
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記ドット形成の有無は、誤差拡散法に基づいて行なうものとし、
前記近接画素の双方にドットが形成されている確率を示すバッファを備え、該バッファの値が前記k1・k2に近づくように、誤差拡散法によりドット形成の有無を判断する際の画素の階調値を増減補正する
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向および該主走査方向に交差する副走査方向の両方向において、互い違いに配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記主走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と該画素に対して前記副走査方向の一方に隣接する画素との組合わせである
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向において交互に、かつ該主走査方向とは交差する副走査方向には、前記往動の主走査により形成されるドットまたは前記復動の主走査により形成されるドットが連続するよう配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記主走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と前記隣接する画素に対して前記副走査方向のいずれかの側に隣接する各画素との組合わせである
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記往動の主走査により形成されるドットと前記復動の主走査により形成されるドットとが、前記主走査方向に交差する副走査方向おいて交互に、かつ前記主走査方向には、前記往動の主走査により形成されるドットまたは前記復動の主走査により形成されるドットが連続するよう配置され、
前記近接画素は、一の画素と該画素に対して前記副走査方向の一方に隣接する画素との組合わせおよび前記一の画素と前記隣接する画素に対して前記主走査方向のいずれかの側に隣接する各画素との組合わせである
印刷装置。 - 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する印刷装置であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成するドットデータ生成部と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する印刷部と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの第1,第2の画素グループにそれぞれ属する前記第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記印刷部は、主走査方向に対して主走査を行ないつつ前記ドットを形成すると共に、複数回の主走査により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループと前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記複数回の主走査のうち互いに異なる主走査によりドットが形成される画素のグループである
印刷装置。 - 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する印刷装置であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成するドットデータ生成部と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する印刷部と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記印刷部は、前記印刷媒体上にドットを形成する複数のヘッドを有すると共に、前記印刷媒体を前記複数のヘッドに対して相対的に移動させて、前記印刷媒体上に前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループと前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記複数のヘッドのうち互いに異なるヘッドによりドットが形成される画素のグループである
印刷装置。 - 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する印刷装置であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成するドットデータ生成部と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する印刷部と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループににそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記印刷部は、前記印刷媒体上にドットを形成するヘッドを有するとともに、前記ヘッドを前記印刷媒体に対して相対的に移動させて、前記印刷媒体上に前記画像を印刷し、
前記ヘッドは、前記印刷媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを主走査方向とは交叉する方向に配列してなるノズル列を、前記主走査方向に離間して複数備え、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループと前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記複数のノズル列のうち互いに異なるノズル列によりドットが形成される画素のグループである
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷部は、前記画素に対応して形成される前記ドットとして、一つの画素に大きさの異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを備え、
前記近接画素におけるドット形成確率の設定は、前記2種類以上のドットのうち、大きさの小さい側からの1種または2種類以上のドットの組合わせのいずれかについてなされている
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記2つの画素グループ間においてドット形成位置のずれが発生しやすい方向については、より隔たった位置の画素まで前記近接画素として扱う
印刷装置。 - 前記確率Kが、
k1・k2−0.2<K<k1・k2
の範囲とされている請求項1ないし請求項12のいずれか一項記載の印刷装置。 - 前記所定の階調範囲は、0<k1<0.2、0<k2<0.2の範囲である請求項1ないし請求項13のいずれか一項記載の印刷装置。
- 前記確率k1,k2が共にkであり、前記確率Kがk2 に近づけられている請求項1ないし請求項14のいずれか一項記載の印刷装置。
- 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する方法であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成する工程と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する工程と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記画像を印刷する工程では、前記ドットを形成する印刷ヘッドを主走査方向に対して往復動作させるとともに、往動の主走査と復動の主走査の双方により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループは、前記往動の主走査によりドットが形成される画素のグループであり、前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記復動の主走査によりドットが形成される画素のグループである
印刷方法。 - 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する方法であって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成する工程と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行ない、該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで、前記画像を印刷する工程と
を備え、
前記共通領域において形成されるドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記画像を印刷する工程では、印刷ヘッドを主走査方向に対して主走査を行ないつつ前記ドットを形成すると共に、複数回の主走査により前記画像を印刷し、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループと前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記複数回の主走査のうち互いに異なる主走査によりドットが形成される画素のグループである
印刷方法。 - コンピュータに実行されて、印刷媒体上形成されるドットのデータを生成するプログラムであって、
印刷する画像の画像データを受け取り、前記画像を形成する各画素の階調値に基づいて、ドット形成の有無を表すドットデータを、前記画素に対応付けて生成する第1の機能と、
前記ドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成が、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行なわれ、かつ該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことを前提として、前記共通領域において形成されるドットの分布に、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を持たせる第2の機能と
を備え、
前記複数の画素グループのうちの2つの画素グループである第1,第2の画素グループにそれぞれ属する第1,第2の画素にドットが形成される確率k1,k2が、
k1<0.5、k2<0.5
である所定の階調範囲において、前記第1,第2の画素が前記共通領域において互いに近接する近接画素である場合、該近接画素の双方にドットが形成される確率Kが、k1・k2に近づくように設定されており、
前記第1の画素が属する前記第1の画素グループは、主走査方向への往復動作を行なって前記ドットを形成する印刷ヘッドの往動の主走査によりドットが形成される画素のグループであり、前記第2の画素が属する前記第2の画素グループは、前記印刷ヘッドの復動の主走査によりドットが形成される画素のグループである
プログラム。 - 印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷する際に用いるディザマスクを設定する方法であって、
前記ディザマスクを構成する閾値であって、前記画像に含まれる各画素でのドット形成の有無を判断するために、該画素の階調値と比較される複数の閾値を用意し、
所定の階調値の画像を前記閾値と比較することで形成されるドットの分布が、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有し、且つ前記所定の階調値において任意の画素にドットが形成される平均確率がkの場合に、互いに近接する2つの画素の双方にドットが形成される確率Kがk2 に近づくように、前記複数の閾値のディザマスクとしての配置を決定する
ディザマスクの設定方法。
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