JP5794599B1 - デジタルファインドセキュリティシステム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

イベント地点に最も近い従業員に確実に通報して、従業員をより迅速に現場に急行させることができるデジタルファインドセキュリティシステム、方法及びプログラムを提供する。デジタルファインドセキュリティシステム(1000)は、制御部(110)が、レイアウト情報記憶部(114A)に蓄積された施設のレイアウト情報を参照し、施設のレイアウト上における不審者と、当該不審者の位置に近い各携帯端末装置(30)との移動距離を算出する。そして、制御部(110)が、各従業員毎に抽出された移動距離を、補正係数を加えて補正し時間移動距離に換算し、不審者の位置に時間移動距離が最も短い携帯端末装置(30)に不審者に関する情報を送信する。

Description

本発明は、監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティシステム、方法及びプログラムに関する。
社会の多様化による、利便性と消費趣向の要求により、商業小売りの業態が変化している。例えば、コンビニエンス、スーパーマーケット、モール、デパート、ステーションビル、エアーターミナル、ヘッドオフィイス、IT施設、工場、研究所、金融機関、スポーツスタジアム、集合住宅、住宅等とカテゴリキラーのドラッグストア、ホームセンター、家電・ブックセンター、衣料専門店、貴金属売場等が開発されて消費者の支持売上の構成は高まり、消費者の利用頻度は年ごとに増大している。さらに、イベントホール又は学校などのセキュリティの向上が要請されている。
商業施設は、顧客の導入数の増加と売上頻度を高めるために品揃えアイテム、品質、プライス、ボリューム等、種々な創意工夫と競合店対策等の方策と増収増益の熾烈な努力と競争を強いられている。
商業施設では、売場に顧客が多数来店すると共に、バックヤード(以下、適宜「後方施設」とも言う)には大量の商品の納品業務と納品業者の担当、従業員、パートタイマーが常時売場後方施設の厨房、倉庫、休憩室、事務室等に出入りしている。外部との退店口では、警備員が監視しているが、顧客が出入り禁止の後方施設の厨房、倉庫、休憩室、事務室までは警備員の人数では監視による充分な対応はできない。このため、事務室・金銭計算室での現金紛失事故や、倉庫、荷捌場で納品業者に紛れて車両を利用した商品盗品が発生している。
後方施設の荷捌場、倉庫、休憩室、事務室・金銭計算室は、担当者以外は入室禁止である。しかし、責任者又は警備員が常時、すべてを監視することは通常の業務においては、困難である。納品業者の担当、パートタイマー、閉店後の商品品出しのアルバイト等が多数行動しているのが現状である。後方施設での禁止ゾーンへの立入禁止の管理と立入った場合の対処手段は未だ充分ではない。その観点から、リアルタイムに当人への警告と警備員、責任者へ通報する等のセキュリティシステムが必要である。
商業施設の商品供給は、トラックヤードにおける商品降ろし、商品検品、倉庫に納品するまでの荷捌きヤードでの一時的なストック、随時各商品担当者が倉庫に納品する流れで作業する。倉庫に商品担当者が収納するまでの間は、荷捌ヤードで一時的に置かれている。検品専従者、警備員は業務の関係上、誰もいない場合があり、その時間帯に倉庫、荷捌場のカートに積まれた商品が多数、車両等で盗品される事故が発生している。警備員を複数人常駐させて警備する方法が採られるが、警備員は、警備以外の電話連絡や受付業務があり、また生理現象等により、すべてを監視することは困難である。また、外部と後方施設とはシャッターで開閉している。しかし、商品が複数納品され出入りが激しい場合には、シャッターはその間は開放して、監視も万全にはできず盗難、紛失の事故対策は充分ではない。
また、検品従事者、商品捌き要員、警備員が荷捌きヤードに常駐していない場合も多く、トラックヤードと荷捌きヤードは面して、壁やシャッター等で常時区画はされていない場合も多い。この場合、取引先の納品業者に紛れて商品を大量にカートごとに、盗品する被害が発生して、万引き同様に企業に多大な損失を与えている。監視カメラや警備要員が警備するものの、未だ十分ではない。
盗品された商品がトラックに積載されても、現状は人による監視がなければ判明せず、トラックによって搬出運搬される場合に対する防御するシステムは未だ不充分である。
以上の金銭的なロスとは別に、社会的な不安材料も懸念されている。例えば、企業の作業場の異物混入や生産現場の情報管理について挙げられる。
企業が商品を開発する研究所、生産現場の工場、食品を加工調理する調理場は部外者の立入を厳重に禁止管理している。例えば、監視カメラ、赤外線、指紋認証、人的管理により幾重にもガードすることでセキュリティ品質は高まっている。ただし、それに要する経費は増加の傾向にある。従業員のすべての行動範囲を含めて管理することは、実際には困難であり、近年の事故をみても未だ不充分であることが分かる。
企業で発生する人的行為による情報漏洩、盗難、異物混入等に対して、外部より部外者が侵入するのを防止することは上記の種々な手法等により厳重に管理されているが、企業内で発生する人的行為による情報漏洩、盗難、異物混入等は、外部からの侵入とは異なり、許可された者が出入りすることができることから管理は難しい。内部での管理はリアルタイムに管理はされてはいないのが実情である。そのため、企業内での情報漏洩、盗難、異物混入等の事故は、発生してから後日に何等かの事情で判明してから調査することになる。しかし、誰が、何時、接触したかの確たる事実は明確ではなく、事故発生時、又は事故が発生する前のセキュリティ管理は充分ではない。
特許文献1には、ゲートに監視カメラを設け、受信した画像から顔情報を取得し、記憶装置に保存されている顔情報を探索して、前記顔情報に対応する人物が撮影されている場合に撮影された店舗内の位置を示す画面を表示する万引き防止システムが記載されている。
特許文献2には、顔認識により侵入者の来店を店舗係員にアラームによって知らせる顔認証応用万引き検知システムが記載されている。
このような従来の後方施設の監視システムは、後方施設の事務室・金銭計算室での現金紛失事故や、倉庫、荷捌場で納品業者に紛れて車両を利用して商品を大量にカートごと盗品する被害の発生に対して、有効な防御が採られていない。
例えば、商業施設の後方には多数大量の商品が開店前から、トラックヤードに納品の車両が出入りして、荷下ろし、検品、納品、荷捌場での、商品ごとに倉庫に納品される。また、商品を納品した空のカートは該当の納品業者が搬出する等の業務が多種、多岐のために常時、後方施設を監視することは不可能である。また、商業施設の従業員は、売上、利益を確保するために商品発注、売場での顧客の接客、売場への商品品出し、陳列業務等で忙殺され、商品の納品、売場への品出し陳列等の売場業務のため、後方施設の管理は、手薄となり無人の状態の時間が多く、その間に、盗難等が発生している。
特開2011−233133号公報 特開2008−257487号公報
しかしながら、このような従来の施設の監視システムにあっては、不審者を見つけたり災害が発生した場合、不審者や火災発生場所・災害防災機器の位置(以下、適宜「イベント地点」と言う)に近い従業員に通報しようとしても、施設のレイアウト等の状況によってはその従業員が必ずしも最も早くイベント地点に急行できる従業員であるとは限らない場合がある。この場合、最も早くイベント地点に急行できる従業員ではない従業員に通報がされてしまうことになり、対応が遅れるという課題があった。イベント地点への急行が遅れるとその分セキュリティシステムの効力が損なわれる。
本発明の目的は、イベント地点に最も早く急行できる従業員に確実に通報して、従業員をより迅速にイベント地点に急行させることができるデジタルファインドセキュリティシステム、方法及びプログラムを提供することにある。
本発明に係るデジタルファインドセキュリティシステムは、監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティシステムであって、前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定手段と、前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記レイアウト情報に基づいて、最短の移動経路の実距離レイアウトを作成し、当該実距離レイアウトを前記時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に送信することで、実距離レイアウトを受信した従業員が実距離レイアウトを見ながら現場に急行することができる。従業員は、どの経路を進めばイベント地点に最も早く辿り着けるかが分かるので、より迅速に現場に急行することができる。特に、施設に不案内な新入社員等にとっては、経路を確認することがなくなるので、迅速に現場に急行することができる。
前記レイアウト情報は、階段の有無情報を有し、前記時間移動距離は、前記階段を上る場合と当該階段を下る場合とで異なることで、従業員が階段を上り/下りする場合の異なる時間移動距離を考慮して、実際に現場に辿りつくまでの時間移動距離がより正確に算出される。その結果、最も早くイベント地点に急行できる従業員に通報することができ、該当従業員が迅速に現場に急行することができる。
また、前記制御手段は、前記時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置が対応不可と設定されている場合は、その次に前記時間移動距離が短い前記携帯端末装置に通報することで、イベント地点までの時間移動距離が最も短い携帯端末装置を携帯する従業員が品出しや生理的理由により対応できない場合であってもその次に近くに位置する携帯端末装置を携帯する従業員が迅速に対応できる。従業員は、倉庫に行ったり、トイレに行ったりすることがあり、規定位置に留まっているとは限らないため、通報すべき従業員に通報することができない場合が考えられる。対応不可を設定しておくことで、このような事態に対処することができる。
また、本発明のデジタルファインドセキュリティ方法は、監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティ方法であって、前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶ステップと、前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定ステップと、前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正するステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータを、監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティシステムであって、前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定手段と、前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正する制御手段とを備えるデジタルファインドセキュリティシステムとして機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、イベント地点に最も早く急行できる従業員に確実に通報して、従業員をより迅速に現場に急行させることができる。さらに、レイアウト上の移動距離ではなく実際に現場に辿りつくまでの時間移動距離(すなわち所要時間)によって最も早くイベント地点に急行できる従業員に確実に通報されるので、従業員がより迅速に現場に急行することができる。さらに、前記従業員の属人的情報に基づいて、実際に現場に辿りつくまでの時間移動距離がより正確に算出されるので、最も早くイベント地点に急行できる従業員に通報することができ、該当従業員が迅速に現場に急行することができる。属人的情報には、男か女か、又はスカート着用かスラックス着用か等がある。
本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置の制御部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置の制御部の人物の登録処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置の制御部の後方施設レイアウトの登録処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置の監視制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置の監視制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの不審者の位置に最も時間移動距離が短い従業員に不審者に関する情報を送信する不審者情報送信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの不審者対応を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの不審者対応を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの火災対応を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの火災対応を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの最も時間移動距離が短い位置にいる従業員に送信される不審者の情報と後方施設レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの最も時間移動距離が短い位置にいる従業員に送信される不審者の詳細情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの携帯端末装置の監視制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、監視カメラで撮影された映像を監視してイベント地点へ急行するデジタルファインドセキュリティシステムの例である。イベント地点が不審者の位置である場合を例に採る。イベント地点は、不審者のほか、火災発生場所・災害防災機器の場所等がある。
図1に示すように、デジタルファインドセキュリティシステム1000は、監視対象エリアの天井等に設置された複数の監視カメラ11と、トラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアに設置された複数のRFID(Radio Frequency IDentification)リーダ20と、従業員等関係者(以下、「従業員」とも言う)が携帯しRFIDリーダ20が認証する認証カード21と、従業員が携帯する携帯端末装置30と、監視対象エリアにおける従業員の位置を捕捉するGPS(Global Positioning System)40と、車両ストッパ装置50と、システム全体を制御する監視装置100と、を備える。
デジタルファインドセキュリティシステム1000は、トラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアを撮影するように設置された監視カメラ11で撮影された映像を監視し、不審者による盗難、異物混入、又は情報の漏洩行為を防止するシステムである。
<監視カメラ11>
監視カメラ11は、人物の顔を撮影する認証用のカメラである。監視カメラ11は、トラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアの各所に設置され、人物の顔を撮影する。監視カメラ11が撮影した画像は、監視装置100に出力される。監視カメラ11は、動画像を常時撮影していても、一定時間(例えば数秒)おきに1枚の静止画を撮影してもよい。
<RFIDリーダ20>
RFIDリーダ20は、一般には、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかを検出することで、RFタグが付された商品の決済などを管理するものである。なお、RFタグは、購入するなどして店舗から正当に持ち出しできる状態になった物品からは除去されるか無効化される。
本実施形態では、RFIDリーダ20は、従業員が所持する認証カード21の認証を行う。RFIDリーダ20は、従業員が所持する認証カード21の認証により、認証カード21を携帯する従業員の位置を捕捉する。
また、本実施形態では、監視カメラ11で撮影されているにも拘わらず、認証カード21を所持していない人物や車両運転者を不審者又は不審車両運転者(その位置がイベント地点)として認定する。
なお、本実施形態では、認証カード21は、RFIDリーダ20との間で認証を行うRFID認証カードを用いた例であるが、どのような認証手段による認証カードであってもよい。また、認証カード21が、カード形状であることは説明の便宜上から呼称しているに過ぎず、認証タグなどカード形状でなくてもよい。
<携帯端末装置30>
携帯端末装置30は、複数の従業員がそれぞれ携帯する。携帯端末装置30は、例えばスマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30cである。携帯端末装置30は、このほか、携帯電話、PHS(Personal Handy-Phone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、専用端末である。本実施の形態では、携帯端末装置30は、各従業員が様々な場所(すなわち現在位置)で使用可能であり、図示しない電話回線を介して監視装置100からのメール又は動画を含む映像等を受信可能である。
本実施の形態では、携帯端末装置30は、スマートフォン30a、タブレット30bの利用を想定しており、各個人が様々な場所(すなわち現在位置)で使用可能である。携帯端末装置30のうちの一つは、図示しない本部・本社に配置される。
携帯端末装置30は、従業員の位置を捕捉するGPS40を備える構成であってもよい。
また、携帯端末装置30は、後記する監視装置100の制御部110(図2参照)から送信される情報に対して応答ができないことを予め設定する対応不可設定部(対応不可設定手段、図示せず)を有する。携帯端末装置30は、対応不可設定部により対応不可が設定されている場合、監視装置100の制御部110から情報に対する送信があると、当該対応不可の応答を返す。
<GPS40>
GPS40は、位置情報の電波をGPS衛星等から受信する。GPS40は、GPSアンテナを介して受信した情報より、現在位置情報を、緯度・経度・高度の3つのパラメータとして算出して位置情報を取得する。取得した位置情報は、適時、監視装置100に送信される。
なお、本実施形態では、位置情報を取得する手段として、GPS衛星を利用した例を示したが、GPS以外の、基地局との位置関係を利用した方式でもよい。例えば、モバイル端末である携帯端末装置30として、Android(登録商標)スマートフォンやカメラ付き高機能携帯電話機を使用する場合、GPS40に代えて又は併用して、基地局及び携帯電話通信網(図示省略)を介して携帯電話会社サーバと情報の送受信を行い、接近確認から自端末の現在位置情報を取得することも可能である。
また、Wi-Fi(Wireless Fidelity)測位による位置情報取得、すなわちWi-Fiアクセスポイントと所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を用いてもよい。
<車両ストッパ装置50>
車両ストッパ装置50は、監視装置100からの制御信号に従って路面から立ち上がるフラップや棒状部材からなる車両ストッパ機能部である。車両ストッパ装置50は、不審車両運転者と認定された者が監視エリア外に出ようとした場合、監視装置100によって作動し、不審車両の場外逃亡を阻止する機能を有する。また、上記フラップや棒状部材は、チェーンやゲートに連結・連動するものでもよい。
[監視装置100]
監視装置100は、例えば店舗の管理室に設置され、店舗内の監視対象エリアを集中管理する。監視装置100は、一般的なサーバ計算機、パーソナルコンピュータ等であってよい。
監視装置100は、制御部110(制御手段)と、入力部120と、記憶部130と、表示部140と、出力部150と、顔情報データベース(DB)160(顔画像記憶手段)と、画像処理部170と、インタフェース(I/F)部180と、通信部190と、を備え、各部はバス195により接続される。
監視装置100は、不審者である人物(以下、適宜「特定者」と言う)(その位置がイベント地点)が店舗に現れたことが検出された場合、この人物の情報と店舗の情報をネットワークを通して本部・本社や警備会社システムに通知する。
以降、「○○部は」と主体を記した場合は、制御部110が必要に応じROMから各プログラムを読み出した上でRAMにロードし、各機能(後記)を実行するものとする。各プログラムは、予め記憶部130に記憶されていてもよいし、他の記憶媒体又は通信媒体を介して、必要なときに監視装置100に取り込まれてもよい。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、監視装置100全体を制御すると共に、監視プログラムを実行して、デジタルファインドセキュリティシステムとして機能させる。制御部110の詳細な構成については、後記する。
入力部120は、キーボード、マウス、表示部140の画面上に設けられたタッチパネル、マイクなど、監視装置100のユーザが監視装置100に指示などを入力するための入力機器である。
記憶部130は、監視カメラ11から受信した静止画や動画、制御部110が用いる各種データ、プログラムなどを記憶する。
表示部140は、監視装置100の動作状況をはじめ、監視カメラ11から受信した画像、監視装置100を操作するためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。
出力部150は、例えばオーディオインタフェースであり、店舗内の音響システム158に対して監視装置100からの音声信号を出力する。監視装置100から音響システム158へ出力する音声信号としては、例えば入力部120に設けられたマイクなどの音声入力装置から入力された音声信号や、記憶部130に記憶された音楽データを制御部110が再生した音声信号であってよい。音響システム158は、アンプや店舗内に配置された複数のスピーカを備え、監視装置100から入力された音声信号を店舗内に放送する。
顔情報DB160は、不審者、及び店舗関係者等の顔画像(顔情報)を蓄積する。
画像処理部170は、受信した画像に対して予め定められた処理を行う。予め定められた処理には、輪郭抽出、画像のリサイズ、解像度変換処理などがある。
また、画像処理部170は、従業員の携帯端末装置30に送信する顔画像に、赤枠や黄色枠を付すなどの画像処理を行う。
I/F部180は、監視対象エリア内に配置された各監視カメラ11と監視装置100とを接続する。また、I/F部180は、監視対象エリア内に配置された各RFIDリーダ20とを接続し、RFIDリーダ20に近接した従業員が所持する認証カード21の認証の結果を監視装置100に送出する。また、I/F部180は、図示しない本部・本社や警備会社などにネットワーク又は専用回線により接続する。顔情報DB160に登録されている人物の顔などの基礎データは、I/F部180を介して図示しない本部・本社や警備会社などからデータを入手して、顔情報DB160が構築される。また、図示しない本部・本社や警備会社などと情報を交換して、相互の顔情報DBが最新の顔画像(顔情報)に更新可能である。なお、警備会社は、本実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの必須構成要素ではない。
通信部190は、基地局を介して携帯端末装置30とデータを送受信する。本実施の形態では、通信部190は、基地局を介して携帯端末装置30に一定期間ごとに各携帯端末装置30の位置情報を受信すると共に、不審者の認識時には不審者に関する情報(メール送信、動画を含む映像など)を送信する。
[制御部110]
図2は、本発明の実施の形態に係るデジタルファインドセキュリティシステムの監視装置100の制御部110のブロック図である。
図2に示すように、制御部110は、顔認証機能部111(顔認証照合手段)と、不審者や不審車両運転者を判定する不審者/不審車両運転者判定機能部112と、不審者及び従業員(携帯端末装置30)の位置を判定する位置判定部113(位置情報取得手段、位置特定手段)と、監視対象エリアのレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部114Aと、従業員の属性情報を記憶する従業員情報記憶部114Bと、認定された者を追跡する認定者追跡部115と、取得した位置情報に基づいて不審者に最も早く急行できる従業員(携帯端末装置30)に優先的に不審者に関する情報を送信する送信制御部116と、を備える。
制御部110は、レイアウト情報記憶部114Aの施設のレイアウト情報に基づいて、イベント地点(以下、不審者の位置を例に採る)に近い携帯端末装置30の位置と、イベント地点との間の移動距離を求め、移動距離が最も短い携帯端末装置30に通報して不審者に関する情報を送信する。ここで、制御部110は、顔認証機能部111による照合結果が一致(認証された人物の顔画像と不一致、また不審者の顔画像と一致)した場合に不審者であると判定する。
具体的には、制御部110は、レイアウト情報記憶部114Aに蓄積された施設のレイアウト情報を参照し、施設のレイアウト上におけるイベント地点と、当該イベント地点に近い各携帯端末装置30との移動距離を算出する。
制御部110は、各従業員毎に抽出された移動距離を、補正係数を加えて補正し時間移動距離に換算する。制御部110は、不審者の位置に時間移動距離が最も短い携帯端末装置30を決定する。
制御部110は、レイアウト情報記憶部114Aに蓄積された施設のレイアウト情報を参照して、時間移動距離が最も短い従業員を不審者まで辿りつかせるための最短の移動経路を示す実距離レイアウトを作成する。
制御部110は、作成した実距離レイアウトを時間移動距離が最も短い携帯端末装置30に不審者に関する情報と共に送信する。
制御部110は、移動距離が最も短い携帯端末装置30が対応不可と設定されている場合は、送信しない旨を当該携帯端末装置30に返信し、その次に移動距離が短い携帯端末装置30に情報を送信する。
例えば、制御部110は、携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信してから所定時間が経過した場合、又は、対応不可設定部から対応不可の応答が返された場合、不審者に次に近い、すなわち、移動距離が短い携帯端末装置30の位置を判定し、当該携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信する。
ここで、不審者に関する情報は、監視対象エリア上に不審者の位置と従業員の位置を重ねた情報を含む。また、不審者に関する情報は、監視対象エリアにいる不審者の顔画像を含む。
以上、制御部110は、不審者の場合を例に採り説明したが、不審者に代えて、火災発生場所(イベント地点)、火災報知器などの災害防止機器設置位置(イベント地点)への急行も同様の制御で実現できる。
<顔認証機能部111>
顔認証機能部111は、監視カメラ11から受信した画像に含まれる人物の顔が、顔情報DB160に登録されている人物の顔であるかどうかを判定する顔認証を行う。顔認証は、受信画像から抽出した顔情報と顔情報DB160に登録されている顔情報との類似度に基づいて行うことができる。具体的には、顔情報がテンプレート画像を含む場合、テンプレート画像同士の相関度を求めることができる。
また、顔認証機能部111は、顔領域から、顔認証に用いるための、人間の顔の特徴を表す情報(顔情報)を取得し、個々の画像と関連付けて顔情報データベース(DB)160に登録する。また、顔認証機能部111は、図示しない本部から送信される人物の画像を受信し、顔情報DB160に登録する。
本実施形態では、顔認証機能部111は、下記の顔情報及び関連情報を登録する。
・RFID認証カード発行者の登録
・店舗関係者等の登録
・従業員関係者等の登録
また、場合により、
・RFID認証カード登録者以外の人物の登録
・不審者又は不審車両運転者の顔を登録
本実施形態では、顔認証機能部111は、後方施設などの監視対象エリアにおいて認証された人物の顔画像を登録する。本デジタルファインドセキュリティシステムは、後方施設などの監視対象エリアにおいて出入する不審者を監視するものである。不審者や不審車両運転者の顔情報をある程度事前に蓄積することはできるものの、すべての不審者の顔情報を蓄積しておくことは困難である。仮に、不審者の顔情報のみを認証照合する態様を採ると、見過ごした不審者による盗難行為などを防止することができず、本デジタルファインドセキュリティシステムの実効が図れない。
そこで、本実施形態では、後方施設などの監視対象エリアにおいて認証された人物(RFID認証カード発行者、店舗関係者、従業員関係者等)の顔画像を登録し、後方施設などの監視対象エリアに出入する人物の顔画像がこの登録した人物の顔画像に一致しない場合は、不審者と判定する。また、顔認証機能部111は、不審者の顔画像を登録することも併用して行い、この場合は不審者の顔画像を認証照合して、不審者を直ちに判定することができる。
<不審者/不審車両運転者判定機能部112>
(監視対象エリア)
不審者/不審車両運転者判定機能部112は、認証カード21を所持していない人物や車両運転者がトラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアに入った場合、不審者又は不審車両運転者であると判定する。具体的には、不審者/不審車両運転者判定機能部112は、認証カード21(RFID認証カード)発行者を登録し、認証カード21(RFID認証カード)登録者以外の人物又は車両運転者を監視対象エリア内で検知した場合、不審者又は不審車両運転者であると判定する。ここで、認証カード21(RFID認証カード)登録には、従業員や店舗関係者等の登録がある。
(出入禁止場所)
また、不審者ではない、すなわち認証カード21を所持している人物であっても、各作業場、事務室、各室の目的や作業の種類、情報の程度によっては該当監視対象エリアに出入関係者を定めて、許可する関係者だけが出入できるようにしたい場合がある。不審者/不審車両運転者判定機能部112は、このような作業目的等に応じた詳細な判定を行うことができる。不審者/不審車両運転者判定機能部112は、出入関係者を定めた入室管理が設定されている場合、顔認証機能部111に判定処理を渡す。この場合、顔認証機能部111は、顔認識により特定のエリア等に出入りが許可されている人物かどうかを認識し、許可を得ていない人物であれば不審者に準ずるものとして処理を行う。
(スケジュール出入禁止)
また、不審者ではない、すなわち認証カード21を所持している人物であっても、予め定められた曜日、時間等の作業スケジュールに従い、ある時間帯だけ関係者が出入できるようにしたい場合がある。不審者/不審車両運転者判定機能部112は、このような作業スケジュール等に応じた詳細な判定を行うことができる。不審者/不審車両運転者判定機能部112は、作業スケジュール外の場合、顔認証機能部111に判定処理を渡す。この場合、顔認証機能部111は、顔認識により時間外の出入りが許可を得ている人物かどうかを認識し、許可を得ていない人物であれば不審者に準ずるものとして処理を行う。
なお、不審者/不審車両運転者判定機能部112は、不審車両運転者ではなく、あるいは不審車両運転者に併用して不審車両そのものを判定することも可能である。この場合、不審者/不審車両運転者判定機能部112は、車両のナンバープレートが予め登録された車両のナンバープレートであるか否かで照合する。
<位置判定部113>
位置判定部113は、監視対象エリア内における従業員の位置情報をGPS位置情報やRFIDリーダ20により取得する。具体的には、位置判定部113は、監視対象エリアに設置された複数のRFIDリーダ20による従業員が携帯する認証タグの認証により監視対象エリアにおける従業員の位置情報を取得する。この場合、位置判定部113は、従業員が各RFIDリーダ20に近接した場合、従業員が所持する認証カード21の各RFIDリーダ20の認証により、従業員が該当RFIDリーダ20に近接していると判定する。RFIDリーダ20の設置位置は、レイアウト情報記憶部114Aに予め登録されているので、従業員の位置を判定することができる。
また、位置判定部113は、携帯端末装置30が備えるGPS機能部からの位置情報を取得する。
位置判定部113は、制御部110と協働して、イベント地点の監視対象エリア上の位置を特定する位置特定手段としての機能を有する。
<レイアウト情報記憶部114A>
レイアウト情報記憶部114Aは、監視対象エリアのレイアウト情報を記憶する。施設のレイアウト情報には、階段(上り/下り)、ドア(押す/開く)、曲がり角、隘路等が含まれる。また、レイアウト情報記憶部114Aは、テンポラリ情報として、当日の従業員の制服(スカート/スラックス)の着用、監視対象エリアの一部に屋外を含む場合には降雨・降雪の有無を格納する。
また、レイアウト情報記憶部114Aは、監視カメラ11の位置、RFIDリーダ20の設置位置、エリア名称等から監視エリアレイアウト情報を予め登録する。
<従業員情報記憶部114B>
従業員情報記憶部114Bは、従業員の属性情報を記憶する。この属性情報には、年齢、性別、所属等の一般的な情報のほか、移動に支障がある人などの情報が含まれる。
<認定者追跡部115>
認定者追跡部115は、不審者と認定された者を複数の監視カメラ11で追跡して検知し、監視対象エリア内での移動履歴を確認する。認定者追跡部115は、不審者の移動を追跡し、不審者が、最も近い、すなわち、移動距離が短い携帯端末装置30の位置から所定距離離れた場合、他の携帯端末装置30に対して、不審者に関する情報を送信する。
<送信制御部116>
送信制御部116は、顔認証機能部111による照合結果が一致(認証された人物の顔画像と不一致、また不審者の顔画像と一致)した場合、位置判定部113から取得した位置情報に基づいて、照合結果が一致した不審者に最も時間移動距離が短い携帯端末装置30の位置を判定し、当該携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信する。
詳細は後記するが、送信制御部116は、不審者の位置に最も時間移動距離が短い従業員に、メールにて音声・動画・不審者の位置情報(レイアウト上に印を付した情報)を送信する。複数のフロアの施設の場合、近さはフロア間の移動も考慮して判定する。また、不審行動常習者は例えば赤色表示、単なる不審者は例えば黄色表示と区別して送信する。
送信制御部116は、送信した従業員から所定時間(例えば5秒間)経過してもアンサーバック信号がない場合、第2の従業員関係者を選定し、再送信を行う。第2の従業員関係者は、(1) 不審者に2番目に時間移動距離が短い従業員等関係者、(2)警備員、店長、店長代行、(3)本部・本社等である。
以下、上述のように構成されたデジタルファインドセキュリティシステムの動作について説明する。
まず、デジタルファインドセキュリティシステムの基本的な考え方について述べる。
(1)商業施設の後方には、営業時間内外において多数大量の商品が、トラックヤードに搬送され、また納品の車両が出入りして、荷下ろし、検品、納品、荷捌場での、商品ごとに倉庫に納品される。納品業者が搬出する業務が多種、多岐にわたるために常時、商品を納品した空のカートを後方施設において監視することは困難である。また、商業施設の従業員は、売上、利益を確保するために商品発注、売場での顧客の接客、売場への商品品出し、陳列業務等で多忙である。商品の納品、売場への品出し陳列等の売場業務のため、後方施設の管理は十分ではなく無人の状態の時間も多い。その間に、盗難等が発生していると思われる。
本デジタルファインドセキュリティシステムは、後方施設への不審者の出入り及び不審者の行動をリアルタイムに監視して盗難行為を事前に防止する。
(2)商業施設の後方施設は、検品従事者、2〜3名程度の警備員が警備している。人的な警備であるため、警備巡回の時は監視ができるが、巡回していない場合は監視できない。また、限られた人員で、各部門の倉庫、荷捌場、トラックヤードを警備するのは限界があり、第三者が侵入しても分らないのが現状である。盗難を防止するためには部門担当者又は許可を得た関係者以外は、一切出入りができないようにすることが大事である。
また、事務室には金銭を取り扱う集計室がある。集計室には、通常、従業員がいるが何等かの事情で集計室にいない場合や、従業員がいても外部より侵入者が侵入し盗難が発生する場合もある。さらに、開店中に盗難が発生するケースもある。
本デジタルファインドセキュリティシステムは、金銭を取り扱う集計室への侵入を事前にキャッチして防御する。
(3)後方施設には、大量の商品とアイテムがある。また、そのような大量の商品を納品、種分け、ストック、品出し返品等の業務を行う従業員、パート、アルバイト、取引先関係者が多数出入する。荷捌場、通路、倉庫に出入りする人物を、検品従事者、警備員の人的管理だけで行うのは現実的には困難である。
本デジタルファインドセキュリティシステムは、後方施設全体を通常の業務に支障を発生せず、各部門の関係者外は出入りを監視して盗難等を防止する。
次に、デジタルファインドセキュリティシステムの動作について述べる。
[登録処理]
まず、デジタルファインドセキュリティシステムの各種情報の登録処理について説明する。
図3は、デジタルファインドセキュリティシステムの監視装置100の制御部110の人物の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110(図2)により実行される。
ステップS1では、制御部110の顔認証機能部111は、顔情報DB160に、RFID認証カード発行者、店舗関係者、従業員関係者等の顔情報を登録する。具体的には、顔認証機能部111は、顔領域から、顔認証に用いるための、人間の顔の特徴を表す情報(顔情報)を取得し、個々の画像と関連付けて顔情報DB160に登録する。また、顔認証機能部111は、図示しない本部から送信される、人物の画像を受信し、顔情報DB160に登録する。
ステップS2では、制御部110の顔認証機能部111は、顔情報DB160に、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持する登録者以外の人物の顔情報を登録する。認証カード21の登録者以外の人物は、不審者又は不審車両運転者である。これら不審者には、不審行動常習者も含まれる。不審行動常習者は、例えば盗難現場にしばしば現れる人物や本部・本社や警備会社などから注意人物として事前に連絡を受けた人物である。本実施形態では、不審行動常習者はより高い監視レベルとする。なお、人物の顔情報の登録は、本部・本社や警備会社などからの顔情報DBの更新でもよい。
ステップS3では、制御部110は、RFID認証カード発行者、店舗関係者、及び従業員関係者等の詳細情報、車両ナンバー、関連情報の登録を行う。
次に、デジタルファインドセキュリティシステムの監視エリアレイアウトの登録処理について説明する。
図4は、デジタルファインドセキュリティシステムの監視装置100の制御部110の後方施設レイアウト(監視対象エリア)の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110(図2)により実行される。
ステップS11では、制御部110のレイアウト情報記憶部114Aは、各監視カメラ11の配置位置とトラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアを登録する。
ステップS12では、制御部110のレイアウト情報記憶部114Aは、各RFIDリーダ20の設置位置とトラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアを登録する。
後方施設は、例えば「トラックヤード出入口」「荷下ろし、検品場、荷捌場、各倉庫、冷蔵冷凍庫」「事務室、金銭集計室」である。後方施設レイアウトは、任意で設定可能である(ステップS13)。
[監視装置100の監視制御]
図5及び図6は、デジタルファインドセキュリティシステムの監視装置100の監視制御処理を示すフローチャートである。図6は、図5の連結端子に続くフローである。本フローは、主に監視装置100の制御部110(図2)により実行される。
まず、ステップS21で、制御部110は、監視カメラ11の映像を取り込む。
ステップS22では、制御部110は、トラックヤードを含む関係者以外無断立入禁止エリアである後方施設などの監視対象エリアの監視カメラ11により撮影された映像に基づいて、人物や車両運転者、車両が後方施設などの監視対象エリアに入ったか否かを判定する。「監視対象エリアに入った」とは、前回の判定処理がなされた後に、今回新たに人物や車両運転者、車両が入った場合を言う。後方施設などの監視対象エリアには、様々な人物や車両が進入・退出、行き来する。既に本フローにより認証及び判定処理が済んだ人物や車両については、本判定処理から除外する。ここで、以前に撮影した画像と現在の画像を比較するパターン認識処理を実行することで、後方施設などの監視対象エリアに車両が入ったことを判定することができる。人物や車両運転者、車両が後方施設などの監視対象エリアに入っていない場合は、本フローを終了する。
ある人物や車両運転者、車両が後方施設などの監視対象エリアに入っている場合、ステップS23で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、それが認証カード21を所持している人物や車両運転者、車両か否かを判定する。トラックヤードなどの後方施設の各場所には、監視カメラ11と共に、RFIDリーダ20が設置されている。各RFIDリーダ20の設置場所は、監視カメラ11の設置位置と同様に予め後方施設レイアウト情報として登録されている。不審者/不審車両運転者判定機能部112は、RFIDリーダ20に認証カード21を携帯する人物が近接すると、RFIDリーダ20と認証カード21との間で認証処理が開始される。認証成立により、RFIDリーダ20に近接した人物が予め登録された人物、ここでは店舗関係者や納品業者、その運転者等であると判定する。RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持していない人物や車両運転者であれば、認証が成立しないので、後方施設の各場所に配置されたRFIDリーダ20によって不審者及び不審車両運転者を判定することができる。
ある人物や車両運転者、車両が後方施設などの監視対象エリアに入り、RFIDリーダ20と認証カード21との間で認証成立した場合、監視対象エリアにおいて不審者の可能性がないと判断してステップS25に進む。
上記ステップS23で認証カード21を所持している人物や車両運転者でない場合、ステップS24で制御部110の顔認証機能部111は、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と予め登録された店舗関係者、RFID認証カード登録者、従業員関係者などの従業員の顔画像とを照合する顔認証を行う。また、顔認証機能部111は、顔情報DB160に不審者/不審車両運転者の顔を登録している場合は、撮影された人物の顔画像と当該不審者/不審車両運転者の顔画像とを認証照合する。不審者や不審車両運転者が予め把握されている場合は、この不審者等の顔画像を不審行動常習者として登録しておいて照合することでより明確又は迅速に後方施設に不審者等が侵入したことを判定することができる。ただし、不審者/不審車両運転者の顔画像を事前に登録しておくことが困難又は不十分な場合も多いと考えられる。
そこで、本実施形態では、後方施設などの監視対象エリアの監視カメラ11で撮影された人物の顔画像が、店舗関係者、RFID認証カード登録者、従業員関係者などの従業員の顔画像と一致しているか否かを判定し、一致していない場合は、この時点では一律に不審者であると判定する態様を採る。この場合にも不審者/不審車両運転者の顔画像が事前に登録されていれば、直ちに不審者/不審車両運転者であると判定できる。また、制御部110は、撮影した映像の車両のナンバープレートが予め登録された車両のナンバープレートであるか否かを照合することで、後方施設などの監視対象エリアに車両が不審車両運転者の車両であることを判定する。
上記ステップS24で、撮影された人物の顔画像が予め登録された従業員の顔画像と一致した場合(顔認照照合一致の場合)は、監視対象エリア内の人物が適切な人物であると判断してステップS25に進む。一方、撮影された人物の顔画像が予め登録された従業員の顔画像と一致しない場合(顔認照照合不一致の場合)は、監視対象エリアにおいて不審者と判断してステップS32に進む。
上記ステップS23で認証カード21を所持している人物や車両運転者である場合、あるいは、上記ステップS24で撮影された人物の顔画像が予め登録された従業員の顔画像と一致した場合、ステップS25で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、後方施設に、より詳細な出入の許可情報が設定されているか否かを判定する。すなわち、ここでは上記ステップS21乃至ステップS24の判定処理によって、トラックヤードなどの後方施設にいる人物が不審者や不審者運転者、不審車両ではないことが判定されている。しかし、不審者でなくても、管理上、後方施設の特定部署やある時間帯においては、入場できないようにしたい場合がある。例えば、内容的要因として、各作業場、事務室、各室の目的や作業の種類、情報の程度により出入関係者を定めて、許可する関係者だけが出入できるようにする。また、時期的要因として、予め定められた曜日、時間等の作業スケジュールに従い、ある時間帯だけ関係者が出入できるようにする。
上記ステップS25でより詳細な出入の許可情報が設定されている場合、ステップS26で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、後方施設の特定場所又は時間帯等に出入できる該当者であるか否かを判定する。
後方施設の特定部署又は時間帯等に出入できる該当者である場合、あるいは上記ステップS25で出入の許可情報が設定されていない場合は、ステップS27で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、不審者ではなく許可された人物であると判定する。次いで、ステップS28で制御部110は、本監視制御を解除して本フローを終了する。
一方、上記ステップS26で後方施設の特定場所又は時間帯等に出入できる該当者でない場合、ステップS29で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、不審者ではないが許可された人物でもないと判定する。
次いで、ステップS30で制御部110は、この許可されていない人物に対して、例えば音声や表示パネルによる表示により、「出入手続をとって下さい」「スケジュールを確認して下さい」等のメッセージを発行する。
ステップS31で制御部110は、上記許可されていない人物が、メッセージに応えた行動をとった(出入回避行動等も含む)か否かを判定する。上記許可されていない人物が、メッセージに応えた行動をとった場合は、上記ステップS28に進んで監視解除を行う。上記許可されていない人物が、メッセージに応えた行動をとらなかった場合は、ステップS32に進む。
ステップS32には、上記ステップS24で顔認証による確認も取れなかった場合も移行する。上記ステップS24を経由する場合は、トラックヤードなどの後方施設に人物や車両運転者、車両が入っているにも拘わらず、RFIDリーダ20による認証カード21の確認が取れず(ステップS23:No)、顔認証による確認も取れなかった場合(ステップS24:No)である。また、上記ステップS29乃至ステップS31を経由する場合は、不審者ではないが非許可者であり、本デジタルファインドセキュリティシステムの指示に従わなかった者であるから、不審者扱いとする場合である。
ステップS32で不審者/不審車両運転者判定機能部112は、不審者であると判定してステップS33(図6)に進む。
上記ステップS32で不審者と判定した場合、ステップS33で、制御部110は、位置判定部113から不審者に近接した従業員の位置情報を取得する。
ステップS34では、制御部110は、取得した位置情報に基づいて、不審者に近い携帯端末装置30の位置を判定する。
ステップS35では、制御部110の認定者追跡部115は、不審者の移動を追跡する。
ステップS36では、制御部110の送信制御部116は、不審者の位置に近い従業員に、不審者に関する情報を送信する。例えば、送信制御部116は、メールにて音声・動画・不審者の位置情報(後方施設レイアウト上に印を付した情報)を送信する。
この場合、不審者が、近い携帯端末装置30の位置から所定距離離れた場合、他の携帯端末装置30に対して、不審者に関する情報を送信するようにしてもよい。
図7は、不審者の位置に最も時間移動距離が短い従業員に不審者に関する情報を送信する不審者情報送信処理を示すフローチャートである。本フローは、図6のステップS36のサブルーチンに対応している。本フローは、監視装置100の制御部110(図2)により実行される。
制御部110は、取得した位置情報に基づいて、不審者(イベント地点)に近い携帯端末装置30の位置を判定する(図6のステップS34参照)。しかし、不審者の位置に近い従業員に通報しようとしても、施設のレイアウト等の状況や従業員の属性によってはその従業員が必ずしも早く現場に駆けつけることができるとは限らない。そこで、制御部110は、レイアウト情報に基づいて、移動距離が最も短い携帯端末装置30に通報する制御を行う。
まず、ステップS101で制御部110は、レイアウト情報記憶部114Aに蓄積された施設のレイアウト情報を参照し、施設のレイアウト上における不審者と、当該不審者の位置に近い各従業員との移動距離を算出する。不審者の位置に近い各従業員とは、直線距離が短い順に抽出された上位複数の従業員である。例えば、監視装置100から連絡を受ける候補者として複数(例えば5人)が抽出される。
ステップS102で制御部110は、各従業員毎に抽出された移動距離を、補正係数を加えて補正し時間移動距離に換算する。すなわち、制御部110は、施設のレイアウト情報を参照し、不審者に最も移動距離が短い従業員に通報することを基本とする。しかし、移動距離が最短の場合が必ずしも時間的に最短であるとは限らない。例えば、(1)施設のレイアウトに起因する要因として、不審者と従業員との間に階段(上り/下り)やドア(押す/開く)の有無、曲がり角、隘路等の有無が挙げられる。また、(2)環境要因として、降雨・降雪の有無が挙げられる。また、(3)属人的要因として、各人の移動速度、スカート/スラックスの着用等の属人的情報が挙げられる。
本実施形態では、各従業員が不審者の位置まで移動する移動距離を時間移動距離に換算し、補正係数を加えて補正する。例えば、時間移動距離Tは、次式(1)に従って算出する。
T=T+T+T+T …(1)
:施設のレイアウト上の移動距離を時間移動距離に換算した基本時間
:レイアウトに起因する補正係数(a1、a2、…)
:環境に起因する補正係数(b1、b2、…)
:属人的情報に起因する補正係数(c1、c2、…)
補正係数Tは、a1:上り階段(プラス2ポイント)、a2:下り階段(プラス1ポイント)、a3:押しドア(プラス1ポイント)、a4:引きドア(プラス2ポイント)、a5:曲がり角(プラス1ポイント)、a6:隘路(プラス1ポイント)、…を経路中の各個数分加算する。補正係数Tは、b1:該当経路が露天である場合に降雨・降雪(プラス1ポイント)、…を加算する。補正係数Tは、c1:男性(0ポイント)、c2:女性(プラス1ポイント)、c3:事前登録した移動が遅い人(プラス2ポイント)、c4:スカート着用(プラス1ポイント)、c5:スラックス着用(0ポイント)、…を加算する。補正係数Tを算出するための情報は、レイアウト情報記憶部114Aから読み出される。補正係数Tを算出するための情報は、従業員情報記憶部114Bから読み出される。
上記補正係数T、T、Tは、基本時間Tを、例えば1に正規化した上で補正係数として加算する。例えば、従業員Aの時間移動距離T「1.21」、従業員Bの時間移動距離T「1.15」、従業員Cの時間移動距離T「1.07」、従業員Dの時間移動距離T「1.52」が算出されたとすると、不審者に最も時間移動距離が短い従業員は、従業員Cとなる。単に施設のレイアウト上の移動距離で見た場合、従業員Bが近いとしても、従業員Bではなく、時間移動距離が最も短い従業員Cに通報する。
なお、補正係数の時間移動距離への換算、時間移動距離の補正は、施設レイアウト及び従業員に合わせて予め設定しておく。また、補正方法や補正係数は、一例でありこれらに限定されるものではない。
ステップS103で制御部110は、不審者の位置に時間移動距離が最も短い従業員を決定する。
ステップS104で制御部110は、レイアウト情報記憶部114Aに蓄積された施設のレイアウト情報を参照して、時間移動距離が最も短い従業員を不審者まで辿りつかせるための最短の移動経路を実距離レイアウトとして施設のレイアウト上に描画する。
ステップS105で制御部110は、時間移動距離が最も短い携帯端末装置30に、不審者に関する情報とともに最短の移動経路を示す実距離レイアウトを送信する。
図8A及び図8Bは、不審者対応を説明する図である。
図8Aに示すように、フロア500には、複数の商品棚501が設置されている。フロア500の出入り口502近傍(図8Aの左上)には、対応担当者Aがおり、商品棚501と商品棚501との間の通路には対応担当者Bがいる。不審者(×印参照)は、商品棚501と壁503との間の通路で発見されたとする。不審者は、対応担当者Aが出入り口502を背にした場合に対応担当者Aの正面に見える。また、不審者は、対応担当者Bからは右手に商品棚502があって直接には見えない。但し、図8Aの実線矢印に示すように、施設のレイアウト上では、対応担当者Bから不審者までの移動距離Dは、対応担当者Aから不審者までの移動距離Dよりも短い(D>D)。
図8Aの一点鎖線矢印に示すように、対応担当者A、Bと不審者までを直線距離でみると、対応担当者Bから不審者までの直線距離Lは、対応担当者Aから不審者までの直線距離Lよりも短い。従来は、最も近い直線距離の対応担当者Bに通報し、対応不可応答があった場合にはその次に近い対応担当者Aに通報していた。しかし、図8Aに示すように、実際の移動距離(特に時間移動距離)でみると対応担当者Aの方が不審者(イベント地点)に近い。従来は、実際に最も移動の時間が短い対応担当者Aではない対応担当者Bに通報がされてしまい対応が遅れる。本発明者は、両者の直線距離ではなく、実際の到達距離(時間)に着目した。
この例では、対応担当者A、Bが不審者の位置まで移動する移動距離D、Dを、時間移動距離T、Tに換算し、補正係数を加えて補正する。この場合、対応担当者Bが不審者の位置まで移動する途中に曲がり角が存在するので、その分遅延する補正が加えられる。その結果、対応担当者Aから不審者までの時間移動距離Tは、対応担当者Bから不審者までの時間移動距離Tより短くなり(T>T)、移動距離D、Dで見た場合と逆の結果となる。すなわち、図8Aの破線矢印に示す時間移動距離のように、距離が短い対応担当者Bの方が、対応担当者Aよりも時間がかかる(T>T)。
図8Aに示す状況では、時間移動距離が短い対応担当者Aに通報される。時間移動距離が短い対応担当者Aが不審者の場所までより早く駆けつけることができる。因みに、時間移動距離換算及び補正を行わない態様の場合、不審者までの移動距離が短い対応担当者Bに通報されることになり、わずかではあるが対応が遅れることになる。
図8Bに示すように、フロア510には、階段511があり、階段511の上に対応担当者Cがおり、階段511のフロア510の奥(図8Bの右端)に対応担当者Dがいる。不審者(×印参照)は、階段511の下の左手で発見されたとする。不審者は、対応担当者Dが階段511方向を見た場合に階段511の下の左手に見える。また、不審者は、対応担当者Cからは階段511を降りないと直接には見えない。図8Bの実線矢印に示すように、施設のレイアウト上の平面視では、対応担当者Cから不審者までの移動距離Dが、対応担当者Dから不審者までの移動距離Dより近い(D>D)。
図8Bの一点鎖線矢印に示すように、対応担当者C、Dと不審者までを直線距離でみると、対応担当者Cから不審者までの直線距離Lは、対応担当者Dから不審者までの直線距離Lよりも短い。しかし、図8Bに示すように、実際の移動距離(特に時間移動距離)でみると対応担当者Dの方が不審者(イベント地点)に近い。
この例では、対応担当者C、Dが不審者の位置まで移動する移動距離D、Dを、時間移動距離T、Tに換算し、補正係数を加えて補正する。この場合、対応担当者Cが不審者の位置まで移動する途中に階段511が存在する。対応担当者Cはこの階段511を降りる必要があるので、2階から降りてきた場合は1階から駆けつけた場合よりも時間がかかる。その結果、対応担当者Dから不審者までの時間移動距離Tは、対応担当者Cから不審者までの時間移動距離Tより短くなり(T>T)、移動距離D、Dで見た場合と逆の結果となる。すなわち、図8Bの破線矢印に示す時間移動距離のように、距離が短い対応担当者Cの方が、対応担当者Dよりも時間がかかる(T>T)。
図8Bに示す状況では、時間移動距離が短い対応担当者Dに通報される。時間移動距離が短い対応担当者Dが不審者の場所までより早く駆けつけることができる。因みに、階段511の上に不審者がおり、階段511の下の左手に対応担当者Cがいるケースを想定すると、対応担当者Cと対応担当者Dは、階段511を上がることは同じであっても対応担当者Dは階段511の脇を回わらない分だけ対応担当者Cよりも対応担当者Dの時間移動距離Tが短くなる。
以上、不審者の場合を例に採り説明したが、不審者に代えて火災報知器(イベント地点)への急行も同様である。
図9A及び図9Bは、火災対応を説明する図であり、図8A及び図8Bにそれぞれ対応している。図8A及び図8Bと同一部分には同一符号を付している。
図9Aの符号×印は、フロア500で発生した火災発生場所に近い場所に設置されている火災報知器である。
図8Aで説明した場合の同様な理由により、図9Aの破線矢印に示す時間移動距離のように、直線距離が短い対応担当者Bの方が、対応担当者Aよりも時間がかかる(T>T)。このため、時間移動距離が短い対応担当者Aが火災報知器(×印参照)の場所までより早く駆けつけることができる。
図9Bの符号×印は、フロア510で発生した火災発生場所に近い、階段511の脇に設置されている火災報知器である。
図8Bで説明したように、対応担当者Cはこの階段511を降りる必要があるので、対応担当者Dから火災報知器までの時間移動距離Tは、対応担当者Cから火災報知器までの時間移動距離Tより短くなる。図9Bの破線矢印に示す時間移動距離のように、直線距離が短い対応担当者Cの方が、対応担当者Dよりも時間がかかる(T>T)。このため、時間移動距離が短い対応担当者Dが火災報知器の場所までより早く駆けつけることができる。
前記施設内の火災の初期のボヤ、煙、熱発生時にボヤの情報は火災警報盤で判明するが、火災のリアルタイムの状況、場所の画像は判明しないために、従来は、リアルタイムな対応は充分ではなかった。本デジタルファインドセキュリティシステムは、複数の(例えば100台の)火災報知器で火災発生の有無を常時検知している。監視カメラ11は火災を感知発報した火災報知器からの信号を受信して、その火災報知器の報知範囲に方向移動して、その報知範囲を撮影し、その映像情報を利用して、その画像内の火炎又は煙の発生の位置から、火災発生の位置を特定し、当該特定した火災が発生している位置と、複数の対応担当者の位置との間の移動距離、特に好ましくは時間移動距離を、施設のレイアウト情報に基づいて、各々算出し、当該移動距離が最も短い対応担当者を特定して、施設内の火災に対する対応を迅速かつリアルタイムに行う。
当該発火場所に最も近い従業員又は防火管理者の携帯端末装置にメール、画像が送信されて迅速、かつリアルタイムに火災に対処することができる。
対応担当者の位置は、当該対応担当者が携帯するRFIDリーダの認証タグの認証による位置情報と、当該対応担当者が携帯する携帯端末装置が備えるGPS位置情報を使うことができる。
本デジタルファインドセキュリティシステムは、対応担当者の携帯端末装置に画像を送信するので、いわゆる空振りを恐れず、火災報知器の感度を上げて、すなわち、火災検出温度を下げて火災と疑わしい程度でも対応担当者に報知するようにすることができるので、実際の火災の場合には、初期の段階で火災を感知発報して極めて迅速に火災発生に対処することができる。
当該発火場所について、従業員又は防火管理者が、当該施設が夜間及び休業につき前記施設に不在の場合で、当該施設より距離が離れた地域にいる場合でも当該施設の火災報知器が感知し、認証カメラが発火場所の火災報知器の方向に向き、発火の画像を当該施設に前記従業員、防火管理者、警備会社にリアルタイムに送信し前記従業員、防火管理者、警備会社は当該施設に夜間でも離れた位置より、当該施設の発火状況を画像で確認し関係者へ緊急に確認対応ができるシステムである。
不審者対応についても認証カメラ、RFIDリーダ、GPS機能により前記の通りの機能するシステムである。
なお、最短の移動経路を示す実距離レイアウトは、例えば上記図8A乃至図9Bに示すようなレイアウトに、現場までの経路(道順)を示す矢印が挿入されたものである。実距離レイアウトは、対応担当者(従業員)が、どの経路を進めば不審者や災害防止機器に最も早く辿り着けるかが一見して分かるように作成される。
図10は、最も近い位置にいる従業員に送信される不審者の情報と後方施設レイアウト200(監視対象エリア)を示す図である。図10に示すように、不審者「●(黒丸)」と、不審者に最も時間移動距離が短い位置にいる従業員A「◎(二重丸)」と、次に時間移動距離が短い従業員を含むその他の従業員B「○(白丸)」とを、後方施設レイアウト200(監視対象エリア)上に重ねてプロットした情報である。この場合、不審行動常習者を例えば赤色の「●印」、不審者を例えば黄色の「●印」と色分けしてもよく、このようにすれば不審行動常習者であるか単なる不審者であるかをすぐに判断することができる。また、不審者に関する音声や動画を送信してもよい。画像と共に、音声や動画を送信することで、画像だけでは表せない情報を知ることができ、従業員はより適切な行動をとることが可能になる。なお、音声機能は、状況により放音させるか否かを選択できる態様でもよい。
また、最も時間移動距離が短い位置にいる従業員A「◎(二重丸)」には、不審者「●(黒丸)」を監視するために、より詳細な情報を送信するようにしてもよい。より詳細な情報としては、例えば、階数名、後方施設名、コーナー名など後方施設レイアウト200の詳細情報や不審者の履歴の抜粋情報、また、従業員がとるべき行動指針などがある。また、より詳細な情報には、図10Bに示すように、不審者の「顔」を拡大した情報や不審者の詳細情報「△△△」がある。この場合も、不審行動常習者の顔の枠を例えば赤色、単なる不審者の顔の枠を例えば黄色と色分けしてもよい。上記詳細な情報を送信することにより、監視洩れと誤認防止をより高める効果がある。
図6のフローに戻って、ステップS37では、送信制御部116は、最も時間移動距離が短い位置にいる従業員の携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信してから所定時間(例えば5秒間)経過してもアンサーバック信号(肯定的応答:ACK)がないか、又は、当該携帯端末装置30から対応不可の応答(否定的応答:NCK)が返されたかを判定する。
当該携帯端末装置30から所定時間(例えば5秒間)経過しても肯定的応答ACKがないか、又は、当該携帯端末装置30から否定的応答NCKが返された場合、ステップS38で送信制御部116は、不審者に次に近い、すなわち、時間移動距離が短い携帯端末装置30の位置を判定し、当該携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信する。
上記従業員が実行する応答とは、具体的には、監視装置100から送信された不審者の情報を受信した場合、予め設定された時間(例えば5秒)内に、携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)の所定ボタン(例えば「応答」ボタン)をタッチ(又は押下)する操作を行うことである。この操作を受けて、携帯端末装置30は、監視装置100に対して、不審者の情報送信を受け取っており、当該従業員が確認操作をしたと判断して応答(アンサーバック信号)を返信する。
このように、携帯端末装置30から所定時間(例えば5秒間)経過しても肯定的応答ACKがないか、又は、当該携帯端末装置30から否定的応答NCKが返された場合、第2の従業員関係者を選定し、再送信を行う。第2の従業員関係者は、(1)不審者に2番目に時間移動距離が短い従業員等関係者、(2)警備員、店長、店長代行、(3)本部・本社関係等である。
ステップS39では、送信制御部116は、本部・本社や警備会社の携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信する。
ステップS40では、制御部110は、不審車両運転者と認定された者が監視エリア外に出ようとしているか否かを判定する。
不審車両運転者と認定された者が監視エリア外に出ようとしている場合、ステップS41で制御部110は、車両ストッパ装置50を作動させ、不審車両の場外逃亡を阻止して本フローを終了する。不審車両運転者が監視エリア外に出ようとしていない場合、そのまま本フローを終了する。
[携帯端末装置30の監視制御]
図11は、デジタルファインドセキュリティシステムの携帯端末装置30の監視制御処理を示すフローチャートである。本フローは、携帯端末装置30の制御部(図示省略)により実行される。
まず、ステップS51で携帯端末装置30の制御部は、本監視制御処理ルーチンが起動しているか否かを判別し、本監視制御処理ルーチンが起動していない場合は、そのまま本フローを終了する。
本監視制御処理ルーチンが起動している場合、ステップS52で携帯端末装置30の制御部は、監視装置100から送信された不審者の情報を受信したか否かを判別する。
前記不審者の情報を受信していない場合、そのまま本フローを終了する。
前記不審者の情報を受信した場合、ステップS53で携帯端末装置30の対応不可設定部は、監視装置100から送信される情報に対して応答ができないことを示す対応不可設定フラグが設定されているか否かを判別する。なお、この対応不可設定フラグは、例えば本監視制御処理ルーチン起動に所定ボタンの長押しで設定完了、設定完了後の再度の所定ボタンの長押しで設定解除としてもよい。
対応不可設定フラグが設定されている場合、ステップS54で携帯端末装置30の対応不可設定部は、監視装置100に直ちに対応不可の応答NACを返信して本フローを終了する。
対応不可設定フラグが設定されていない場合、ステップS55で携帯端末装置30の制御部は、この携帯端末装置30を携帯する従業員からの所定ボタン(例えば「応答」ボタン)操作を待つ。
前記ボタン操作がある場合、ステップS56で携帯端末装置30の制御部は、監視装置100にアンサーバック信号(肯定的応答:ACK)を送信して本フローを終了する。なお、所定時間が経過してもボタン操作がない場合、ステップS57で携帯端末装置30の制御部は、タイムアウトを行って本フローを終了する。
[適用例1]
商業施設の後方施設の場合において、デジタルファインドセキュリティシステム1000の後方施設構成について説明する。
図12A、図12Bは、デジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。
デジタルファインドセキュリティシステム1000は、監視装置100が、後方施設レイアウト位置情報と、後方施設レイアウト200のRFIDリーダ20の位置情報と、RFIDリーダ20によって取得した従業員位置情報とを記憶する。
後方施設には、監視カメラ11、RFIDリーダ20がそれぞれ設置されている。GPSの電波が一定でなく、また電波が届かない場合は、RFIDリーダ20によって位置情報を取得することができる。
監視装置100は、不審者を監視カメラ11で認識した場合、不審者が階数、入口、後方施設名、コーナー(図10参照)名のどこにいるかを、表示部140の後方施設レイアウト上に表示する。
監視装置100は、不審者が来店すると監視カメラ11による位置情報を認識する。そして、監視装置100は、GPS機能又はRFIDリーダ20により、後方施設管理者、警備員、店舗管理者の位置情報を認識する。そして、監視装置100は、どの従業員が不審者に近いかを判定し、不審者に最も時間移動距離が短い位置にいる従業員に不審者の情報(位置情報や撮影画像、顔画像など)をメール、動画、後方施設レイアウトと共にリアルタイムで送信する。不審者に近い位置にいる従業員は、そこに急行し事前に適切な対応ができて、盗難行為等を防止できる。
監視装置100は、不審者に最も時間移動距離が短い位置にいる従業員に不審者の情報(位置情報や撮影画像、顔画像など)をメール、動画、後方施設レイアウトと共にリアルタイムで送信した後、必要に応じて、当該従業員のみならず、近傍の出入口、後方施設コーナー、同一階数又は警備員、店舗管理者に簡易情報を送信するようにしてもよい。
逆に、監視装置100は、前記最も時間移動距離が短い従業員に、より詳細な情報を送信するようにしてもよい。より詳細な情報としては、例えば、階数名、後方施設名、コーナー名レイアウト図に侵入者と従業員の位置情報を重ねて表示した情報、また侵入者の「顔」を拡大した情報が挙げられる。これにより、監視洩れと誤認防止の効果がある。
GPSの電波が受信できる建物は、GPS機能を用いて従業員の位置情報を得る。GPSの電波が受信できない建物や後方施設等では、RFIDリーダ20により従業員の位置情報を得る。
監視カメラ11は、従業員視点が弱いところ、通路等に複数台設置することが好ましい。
監視装置100は、監視カメラ11による位置情報と、該当階数、後方施設、フロア、出入口、検索対象認識者、侵入者を監視カメラ11が認証可能な範囲を予め記憶している。例えば、監視装置100は、階数名、後方施設名、コーナー名、後方施設レイアウトを記憶する。従業員は、該当不審者の場所に急行することができる。
例えば、図12Aにおいて、トラックヤードに面する荷捌場検品場出入口の荷捌場、検品場に人が接近した場合に、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持する従業員は、許可されたエリアであるので出入ができる。
監視装置100は、上記以外を不審者として認定し、不審者の位置が表記されたレイアウト情報を、この不審者に最も時間移動距離が短い従業員の携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)に送信する。情報が送信された従業員は、後方施設の現場に急行し、事前に盗難等を防止することができる。
監視装置100は、不審者が後方施設より退去した場合、退去したことを示す情報を同様に関係従業員へ送信する。
また、監視装置100は、不審車両運転者と認定された者が監視エリア外に出ようとしている場合、車両ストッパ装置50を作動させる。不審車両の場外逃亡を阻止して、車両による盗難を防止する。
同様に、図12Bにおいて、1階鮮魚倉庫出入口〜3階雑貨倉庫出入口に人が接近した場合、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持する従業員は、出入作業ができる。認証カード21を所持しない者は、不審者と認定され、この不審者に最も時間移動距離が短い従業員の携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)にリアルタイムで不審者の位置が表記されたレイアウト情報を送信する。
事務室、金銭集計室等の後方施設についても同様に、不審者を監視することができる。
また、商業施設以外の他の、工場研究所、オフイス等も建物外部周辺の出入口に人が接近すると、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持する従業員は、許可されたエリアであるので出入ができる。許可を得てない者については、位置が表記されたレイアウト情報をリアルタイムで送信する。この場合、警報を発する、またドアを施錠して出入ができないようにしてもよい。なお、施錠及び開錠は、警備員、従業員、警備室でのPCパスワード所持者により管理される。
以下、図12Aに示すデジタルファインドセキュリティシステムの具体的機能について説明する。
バックヤードに車両を到着させた人が、荷捌場・検品場などに入り、納品しようとする。
その人が、認証カード21を所持していない、又は顔画像が登録されていない不審者であると、監視装置100は、不審者に関する情報(動画を含む)と、階数、荷捌場、倉庫名、室名、不審者を表記した後方施設レイアウト情報を、警備室PC、タブレット、関係従業員の携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)にリアルタイムで送信する。
また、その人が、後方施設の各室、各倉庫に出入を許可された関係者であって、認証カード21を所持し、又は監視カメラ11による顔認証の登録済みの従業員(例えば、店長、店長代行、フロア長、生鮮食料品長、衣料品長、生活雑貨長、ホームリビング長、警備員、各部門担当、事務室担当、金銭集計担当、検品担当者)であると、出入できる。この場合、さらに業務ごとに出入の許可により区分して出入できようにすることが好ましい。出入できる部門や各室は、職責、担当部門、部外者で納品の場合は許可を得た部門のみ、出入するように限定することが好ましい。
許可を得ない者が出入しようとすると、監視装置100は、その人が不審者であると判定して上記の通りに関係従業員に送信する。また、不審者が各室、各倉庫に出入しようとすれば、出入口のドアを施錠して出入ができないようにすることも可能である。
納品に来た業者が、許可を得た以外の倉庫に出入しようとすると、監視装置100は、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持しない場合、あるいは監視カメラ11による顔認証ができない場合、検品場にいる警備員、関係従業員の携帯装置にリアルタイムで不審者に関する情報を送信する。この場合、監視装置100は、屋外の出入口にある警報装置を鳴動させる。また、監視装置100は、不審者の車両を後方施設の外に出さないように、車両ストッパ装置50を作動させる。
本実施形態では、不審者に関する情報の送信レベルを予め設定しておくことができる。例えば、エリア本部、本社の管理担当者、責任者に送信をするかどうかを設定できる。
このように、デジタルファインドセキュリティシステムは、後方施設に設置されたRFIDリーダ20又は監視カメラ11により不審者が見つかった場合、動画を含むメールにより、不審者に関する情報を後方施設レイアウト上に表記し、まずこの不審者に近い従業員に送信し、次いで各責任者へ送信する。
不審者に近い従業員(責任者)が何等かの事情でメールを見る行動を所定時間(数秒間)受信しないか、又は返信をしない旨の応答を受信した場合、次に近い責任者にメールを送信する。この場合、警備担当者、店長にもメールを送信するようにすれば、メールを受信した警備担当者、店長は、より専門的・上位の判断で、各担当に指示対応ができる。なお、店長、店長代行、警備担当、後方施設責任者、コーナー長の位置は、GPS又はRFIDリーダ20により、デジタルファインドセキュリティシステムが事前に記憶している。
[適用例2]
図13は、デジタルファインドセキュリティシステムの後方施設レイアウトの一例を示す図である。図13Aは、GPSによる1階後方施設平面レイアウトと監視カメラ11の配置図、図13Bは、RFIDリーダ「△印」による1階後方施設平面レイアウトと監視カメラの配置図である。なお、他の各階の後方施設レイアウトもほぼ同様である。
図13Aに示すように、後方施設のトラックヤードに不審者「●(黒丸)」が車両を駐車して、取引先関係者に扮して、後方施設のなかに紛れて入るものとする。後方施設の倉庫、荷捌場、検品場、冷蔵冷凍庫の出入口には、監視カメラ11が設置されており、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像が、店舗関係者、RFID認証カード登録者、従業員関係者などの従業員の顔画像と一致しているか否かを判定し、一致していない場合は、不審者であると判定する。そして、不審者に最も時間移動距離が短い従業員「◎(二重丸)」が携帯する携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)に、不審者の情報(図10A参照)を送信する。
ここで、不審者の情報は、後方施設レイアウト200に重ねられている。不審者が、不審行動常習者であれば、赤色の「●印」で示される。不審者に最も時間移動距離が短い従業員「◎(二重丸)」は、1番重要な来店時の最初から、監視行動に移ることができ、不審者「●(黒丸)」の初動を牽制し、盗難行為などを未然に防御することができる。また、他の関係従業員「○(白丸)」にメール、動画、後方施設レイアウトを表記した不審者に関する情報をメール送信することで、盗難行為防止をより有効に対処することができる。
このようにすれば、不審者「●(黒丸)」が後方施設をカートを使用して移動するような行動をとる場合、また不審者「●(黒丸)」が複数いる場合であっても追跡監視でき、盗難行為防止のためにより有効に対処することができる。
図13Bに示すように、後方施設のトラックヤードには、RFIDリーダ20が設置されており、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持しない不審者であると認証した場合、その人物がトラックヤード、検品場、荷捌場、各階倉庫に出入すると、該当場所名を後方施設レイアウトに表記して不審者の位置情報と共に、不審者に最も時間移動距離が短い従業員「◎(二重丸)」に送信する。
このように、RFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持しない人物がトラックヤードを含む後方施設に出入すると、後方施設レイアウトに不審者に関する情報を表記して不審者に最も時間移動距離が短い従業員のスマート携帯装置に送信する。従業員は、不審者のところに急行して、盗難、事故を事前に防止できる。後方施設レイアウトには、階数、部門倉庫名、荷捌場、トラックヤード、冷蔵冷凍庫名、検品場等が表記されており、関係従業員は直ちに現場に急行して警備することができる。
不審行動常習者は、盗難又はそれに類する行為をして記録されている者、不審者は後方施設の検品場、荷捌場、各倉庫、冷蔵冷凍庫等の立入禁止の後方施設に無断で出入した者である。これらの者が後方施設に立入ると、不審者として不審者に最も時間移動距離が短い従業員のスマート携帯装置に不審者に関する情報を送信する。さらに、警備室のPC及び責任ある関係従業員のスマート携帯装置に送信してもよい。これによって、盗難、異物混入、企業情報の漏洩についてリアルタイムに防止することができる。
さらに、不審行動常習者又は不審者が各室に出入しようとしても、ドアは開かず出入りはできないようにしてもよい。これによって、従業員を脅迫して出入りしようとしても、予め登録した関係従業員でなければ、照合結果により出入りはできない。
本デジタルファインドセキュリティシステムは、各作業場、事務室、各室の目的や作業の種類、情報の程度によりその部屋に出入関係者を定めることができる。認証カード21を所持していても、許可する関係者だけが出入できる。許可されていない他の関係者や、部外者が出入をしようとすると、不審者に準ずる扱いとして、最も時間移動距離が短い従業員に情報を送信する。これによって、関係従業員、警備員が急行することができる。
また、本デジタルファインドセキュリティシステムは、許可されていない不審者が、各作業場、事務室、各倉庫、冷蔵冷凍庫等に無断で立入ってしまった場合でも、各室、各倉庫内に設置した監視カメラ11が連動作動して、最も時間移動距離が短い関係従業員の携帯装置に階数、各室名、各倉庫名を表記した後方施設レイアウト情報をリアルタイムで送信する。これによって、盗難、異物混入、情報漏洩を未然に防止できる。
また、建物施設内の各工場、各倉庫、各作業場、各室は、予め定められた人員が曜日、勤務時間等の作業スケジュールにより出入を許可されて作業をする。本デジタルファインドセキュリティシステムは、作業スケジュール以外に、無断で出入をしようとすれば、RFIDリーダ20及び監視カメラ11により検知して、出入者が時間外の出入りが許可を得ているかどうかを判定して、許可を得ていない者は、不審者としてリアルタイムで最も時間移動距離が短い関係者、警備員の携帯端末装置30(スマートフォン30a、タブレット30b、ノートパソコン30c)に、不審者の画像(動画を含む)、該当の室名、階数、作業場、工場名等と共に送信する。これによって、関係従業員が、現場に急行し、また管轄の警察署へ通報できる。しかし、緊急の用件で、出入が必要な時は、管理者、警備員等が関係先へ連絡して、本監視制御を解除して、例外として出入ができるようにしてもよい。
また、監視カメラ11で顔認証登録されていない者又はRFIDリーダ20によって認証する認証カード21を所持しない者である不審者と、不審行動常習者とを区別して送信することも可能である。例えば、不審者は、黄色枠で表示し、不審行動常習者は赤枠で表示する。
なお、商業施設、工場、研究所、ヘッドオフイス等の大規模なものは、1フロア50m×200m程度、かつ3〜4フロアで、30,000〜300,000m2程度の大型施設もあるが、これらいずれにも本システムは対応できる。また、小型のコンビニ、モールや各ターミナル、複合建物病院、ホテル、文化施設、超高層ビル等にも対応できる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、デジタルファインドセキュリティシステム1000は、制御部110が、レイアウト情報記憶部114Aに蓄積された施設のレイアウト情報を参照し、施設のレイアウト上における不審者と、当該不審者の位置に近い各携帯端末装置30との移動距離を算出する。そして、制御部110が、各従業員毎に抽出された移動距離を、補正係数を加えて補正し時間移動距離に換算し、不審者の位置に時間移動距離が最も短い携帯端末装置30に不審者に関する情報を送信する。
この構成により、レイアウト上の移動距離ではなく実際に現場に辿りつくまでの時間移動距離によって最も時間移動距離が短い従業員に確実に通報されるので、従業員がより迅速に現場に急行することができる。
また、制御部110は、移動距離から時間移動距離への換算の際、時間移動距離を補正(階段の上がり/下がり、曲がり角の有無、開きドアの押し/引き、人的速度要因、移動に適した服装着用などの補正係数)しているので、実際に現場に辿りつくまでの時間移動距離をより正確に算出することができ、最も時間移動距離が短い従業員が迅速に現場に急行することができる。
また、制御部110は、レイアウト情報に基づいて、最短の移動経路の実距離レイアウトを作成し、当該実距離レイアウトを前記移動距離が最も短い前記携帯端末装置に送信することで、実距離レイアウトを受信した従業員が実距離レイアウトを見ながら現場に急行することができる。
また、本実施形態では、携帯端末装置30は、制御部110から送信される情報に対して応答ができないことを予め設定する対応不可設定部を有し、対応不可設定部は、対応不可が設定されている場合、監視装置100から情報に対する送信があると、当該対応不可の応答を返す。したがって、監視装置100は、携帯端末装置30からの応答を所定時間(例えば5秒)待つことなく、次に時間移動距離が短い従業員や責任者に前記情報を送信することができる。盗難行為は一瞬であり、所定時間(例えば5秒)待つことなく、次に近い従業員や責任者のサポートを受けることができる効果は大きい。すなわち、デジタルファインドセキュリティシステム1000は、監視装置100と携帯端末装置30とが協業して一刻を争う事態に対応することができる。
実際の運用では、従業員は、倉庫に行ったり、トイレに行ったりすることがあり、規定位置に留まっているとは限らない。このため、従来のシステムでは、通報すべき従業員に通報することができない場合があった。本実施形態では、携帯端末装置30側から、通報オフ(トイレにいるなど従業員が対応不可であること)とする設定ができるので、監視装置100側に負担をかけることはない。
また、本実施形態では、後方施設などの監視対象エリアにおいて認証された人物が、当該監視対象エリアの中の特定場所、又は予め指定された時間帯の出入であるかを判定しているので、監視対象エリアにおいて不審者ではないが特定場所、又は予め指定された時間帯に許可がない者の出入を監視することができ、盗難、異物混入、又は情報の漏洩行為などの防止のセキュリティレベルを高めることができる。
また、本実施形態では、車両の動きを規制する車両ストッパ装置50を備え、不審車両運転者が後方施設の外に出ようとした場合、車両ストッパ装置50を作動させることで、後方施設などの監視対象エリアから逃走しようとする不審車両を阻止することができ、盗難行為などをより強力に防止することができる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。例えば、本実施の形態では、公衆回線として電話回線を使用する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、例えば公衆回線として無線通信回線、インターネット又はLAN等を使用してもよい。また、この公衆回線の種類に応じて、公衆回線が無線通信の場合は通信端末装置としてトランシーバーを、公衆回線がインターネット又はLANの場合は通信端末装置としてパーソナルコンピュータ又はパームトップコンピュータを利用してもよい。このように既存の公衆回線を利用してデジタルファインドセキュリティシステムを構築することにより、デジタルファインドセキュリティシステムの利用態様を拡げることができ、かつ、デジタルファインドセキュリティシステムの構築コストを抑えることができる。
また、本実施の形態ではデジタルファインドセキュリティシステム及び方法と言う名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、デジタルスマート・セキュリティ、防犯システム、セキュリティ方法等であってもよい。
さらに、異常事態の検出には、公知のすべてが含まれる。例えば異常事態には、不審者の侵入又は接近がある。また、通報は、メールに限らずどのようなものでもよい。
また、本発明のデジタルファインドセキュリティシステム及び方法は、コンピュータを本デジタルファインドセキュリティシステム又は方法として機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。
このプログラムを記録した記録媒体は、本デジタルファインドセキュリティシステムのROMそのものであってもよいし、また、外部記憶装置としてCD−ROMドライブ等のプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なCD−ROM等であってもよい。
また、上記記録媒体は、磁気テープ、カセットテープ、フレキシブルディスク、ハードディスク、MO/MD/DVD等、又は半導体メモリであってもよい。
本明細書で引用したすべての刊行物、特許及び特許出願は、そのまま参考として、ここにとり入れるものとする。
本発明に係るデジタルファインドセキュリティシステム、方法及びプログラムは、法人・商業施設、事務所等において、リアルタイムで対応し、財産、生命と経済損失を未然に防止して利用効果は大きい。
11 監視カメラ
20 RFIDリーダ
21 認証カード
30 携帯端末装置
40 GPS
50 車両ストッパ装置
100 監視装置
110 制御部(制御手段)
111 顔認証機能部
112 不審者/不審車両運転者判定機能部
113 位置判定部(位置情報取得手段、位置特定手段)
114A レイアウト情報記憶部(レイアウト情報記憶手段)
114B 従業員情報記憶部
115 認定者追跡部
116 送信制御部
120 入力部
130 記憶部
140 表示部
150 出力部
160 顔情報データベース(DB)
170 画像処理部
180 インタフェース(I/F)部
190 通信部
200 後方施設レイアウト(監視対象エリア)
1000 デジタルファインドセキュリティシステム

Claims (6)

  1. 監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティシステムであって、
    前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、
    前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定手段と、
    前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正する制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタルファインドセキュリティシステム。
  2. 前記制御手段は、前記レイアウト情報に基づいて、最短の移動経路の実距離レイアウトを作成し、当該実距離レイアウトを前記時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に送信することを特徴とする請求項1記載のデジタルファインドセキュリティシステム。
  3. 前記レイアウト情報は、階段の有無情報を有し、
    前記時間移動距離は、前記階段を上る場合と当該階段を下る場合とで異なることを特徴とする請求項1記載のデジタルファインドセキュリティシステム。
  4. 前記制御手段は、前記時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置が対応不可と設定されている場合は、その次に前記時間移動距離が短い前記携帯端末装置に通報することを特徴とする請求項1記載のデジタルファインドセキュリティシステム。
  5. 監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティ方法であって、
    前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶ステップと、
    前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定ステップと、
    前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正するステップと
    を備えることを特徴とするデジタルファインドセキュリティ方法。
  6. コンピュータを、
    監視対象エリア内において事件が発生したイベント地点に従業員を急行させるためのデジタルファインドセキュリティシステムであって、前記監視対象エリアの施設のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、前記監視対象エリアにおいて複数の従業員がそれぞれ携帯する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記イベント地点の前記監視対象エリア上の位置を特定する位置特定手段と、前記レイアウト情報に基づいて、取得した前記携帯端末装置の位置と、特定した前記イベント地点の位置との間の移動距離を求め、前記移動距離を従業員が前記イベント地点へ急行するまでの時間移動距離に換算して、当該時間移動距離が最も短い前記携帯端末装置に通報し、更に、前記従業員の属人的情報に基づいて、前記時間移動距離を補正する制御手段とを備えるデジタルファインドセキュリティシステム
    として機能させるためのプログラム。
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