JP5793116B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁の作動特性を可変制御する内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来の可変動弁装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すると、一気筒当たり2つの吸気弁を備え、外周に前記一方の吸気弁を駆動するインナーカムが一体的に設けられたインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に相対回転自在に配置され、外周に前記他方の吸気弁を駆動するアウターカムが一体的に設けられたアウターカムシャフトと、を有している。前記インナーカムシャフトの端部とアウターカムシャフトのそれぞれの端部には、ベーンタイプの2つの油圧アクチュエータが軸方向へ直列状態に一体的に設けられている。
2つの油圧アクチュエータは、供給された油圧によって前記インナーカムシャフトとアウターカムシャフトを相対回転させて吸気弁の作動角を制御すると共に、クランクシャフトに対して前記両カムシャフトを相対回転させて各吸気弁の開閉時期を制御するようになっている。
特開2010−196486号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の可変動弁装置にあっては、前記2つの油圧アクチュエータを、前記両カムシャフトの各端部に軸方向へ直列状態に一体的に設けていることから、装置の軸方向の長さが長くなって大型化してしまう。
本発明は、インナーカムシャフトとアウターカムシャフトの相対回転位相を制御すると共に、クランクシャフトに対する前記両カムシャフトの相対回転位相を制御可能にしつつ、装置全体の小型化を図り得る可変動弁装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、アウターカムシャフトとインナーカムシャフトの相対回転位相を変換し得る内燃機関の可変動弁装置に関し、とりわけ、前記両カムシャフトのいずれか一方に固定されたロータや、前記作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成するベーン及び内部に形成された収容室と、を有し、前記進角作動室と遅角作動室に油圧が選択的に給排されることによって、前記駆動回転体に対して進角側あるいは遅角側へ相対回転する第1回転体と、前記両カムシャフトのいずれか他方に固定されると共に、前記収容室内に回転自在に収容され、前記駆動回転体と前記第1回転体に対して所定角度範囲だけ相対回転可能に設けられた第2回転体と、前記第2回転体の軸方向端面が摺動する前記駆動回転体の摺動面に設けられた第1ロック凹部と、前記第2回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第1ロック凹部に進出係合することによって前記駆動回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第1ロック凹部から退出することによって前記駆動回転体と第2回転体のロックを解除する第1ロック部材と、
前記第1ロック部材の前記第1ロック凹部と反対側の端部に設けられた第2ロック凹部と、前記第1回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2ロック凹部に進出係合することによって前記第1回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第2ロック凹部から退出することによって第1回転体と第2回転体とのロックを解除する第2ロック部材と、前記第2ロック部材を前記第2ロック凹部の方向へ付勢する付勢部材と、作動油を供給することによって、前記第1ロック部材を、前記第2ロック凹部に係合した前記第2ロック部材と共に前記付勢部材の付勢力に抗して後退移動させて前記第1ロック凹部から退出させる第1ロック通路と、作動油を供給することによって、第2ロック部材を、第1ロック部材に対して離間する方向へ移動させて前記第2ロック凹部から退出させる第2ロック通路と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、インナー、アウターカムシャフトの相対回転位相の制御と、駆動回転体と前記両カムシャフトとの相対回転位相の制御を可能としつつ装置全体の小型化を図ることができる。
本発明に係る可変動弁装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態に供される2つの駆動カムを示し、Aは同一位相の状態を示し、Bは開角状態を示している 本実施形態の可変動弁装置の要部を分解して示す斜視図である。 本実施形態の可変動弁装置の油圧回路の作動を示す縦断面図である。 同実施形態における第1ベーンロータと第2ベーンロータをスプロケットに対して相対回転位相を最進角側に変換した状態を示す作用説明図である。 同実施形態における第1ベーンロータと第2ベーンロータをスプロケットに対して相対回転位相を最遅角側に変換した状態を示す作用説明図である。 第1ベーンロータが最進角側の状態において第2ベーンロータが最遅角側に変換された状態を示す作用説明図である。 本実施形態に供される第1ロック機構と第2ロック機構の展開断面図である。 本実施形態に供される第1ロックピンが第1ロック穴から抜け出た状態を示す展開断面図である。 本実施形態に供される第2ロックピンが第2ロック穴から抜け出ると共に、第1ロックピンが別の第1ロック穴に係合した状態を示す展開断面図である。 第1ロックピンと第2ロックピンの係合が解除されている共に、第1ロックピンが別の第1ロック穴に係合した状態を示す展開断面図である。 本実施形態における両方の排気弁が進角側の同一の位相に制御されたリフト特性を示している。 本実施形態における両方の排気弁が一緒に遅角側の同一の位相に変換されたリフト特性を示している。 本実施形態における一方の排気弁のみが進角側に位相を変換されて開角状態になったリフト特性を示している。 本発明の第2実施形態における第1ベーンロータと第2ベーンロータをスプロケットに対して相対回転位相を最進角側に変換した状態を示す作用説明図である。 同実施形態における第1ベーンロータと第2ベーンロータをスプロケットに対して相対回転位相を最遅角側に変換した状態を示す作用説明図である。 第2ベーンロータが最進角側の状態において第1ベーンロータが最遅角側に変換した状態を示す作用説明図である。 本実施形態に供される第1ロック機構と第2ロック機構の展開断面図である。 本実施形態に供される第1ロックピンが第1ロック穴から抜け出た状態を示す展開断面図である。 本実施形態に供される第2ロックピンが第2ロック穴から抜け出ると共に第1ロックピンが第1ロック穴に係合した状態を示す展開断面図である。 第1ロックピンが第1ロック穴に係合した状態と第2ロックピンが第2ロック穴との係合が解除されて、第1ベーンロータが遅角側の相対回転位置に変換された状態を展開断面図である。 本実施形態における両方の排気弁が進角側の同一の位相に制御されたリフト特性を示している。 本実施形態における両方の排気弁が一緒に遅角側の同一の位相に変換されたリフト特性を示している。 本実施形態における一方の排気弁のみが進角側に位相を変換されて開角状態になったリフト特性を示している。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、ガソリン仕様の例えば4気筒内燃機関の排気弁側に適用したものを示している。
〔第1実施形態〕
前記内燃機関は一気筒当たり2つの排気弁を有しており、可変動弁装置は、機関運転状態に応じて前記両排気弁の開閉時期と作動角(開角)を可変制御するものである。
すなわち、可変動弁装置は、図1〜図5に示すように、機関の図外のクランクシャフトによってタイミングチェーンを介して回転駆動されるスプロケット1と、該スプロケット1に対して相対回動可能に設けられた排気側のカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回動位相を変換する位相変換機構3と、該位相変換機構3を作動させる油圧回路4と、を備えている。
前記一気筒当たり2つの排気弁は、各傘部が図外の2つの排気ポートのシリンダ側の各開口端を開閉するもので、それぞれの上端部に配置されたバルブリフタを介してバルブスプリングのばね力によって閉方向に付勢されている。
前記カムシャフト2は、図1及び図2に示すように、内部中空状のアウターカムシャフト5と、該アウターカムシャフト5の内部に相対回転自在に設けられた内部中実状のインナーカムシャフト6と、から構成され、該インナーカムシャフト6は、アウターカムシャフト5の内周面に回転自在に支持されている一方、アウターカムシャフト5は、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持されている。
前記アウターカムシャフト5は、外周面所定位置に前記バルブリフタを介して各気筒中の前記一方側の排気弁を開作動させる第1駆動カム5aが圧入によって一体的に設けられている。
前記インナーカムシャフト6は、先端部6bの内部軸方向にカムボルト9の軸部9c外周の雄ねじが螺着する雌ねじ孔6cが形成されていると共に、軸方向の所定位置には、前記アウターカムシャフト5の外周面に摺動しつつ前記同じバルブリフタを介して前記同じく一方側の排気弁を開作動させる第2駆動カム6aが固定されている。
つまり、前記インナーカムシャフト6の直径方向に形成された貫通孔6dに連結軸7が貫通固定されていると共に、該連結軸7の両端部7a、7bが前記第2駆動カム6aの内部に圧入固定されることによって、該第2駆動カム6aが前記インナーカムシャフト6に固定されている。また、前記連結軸7は、前記アウターカムシャフト5の直径方向に貫通形成された一対の挿通孔5c、5dを貫通しており、この両挿通孔5c、5dは、アウターカムシャフト5の円周方向に沿ってスリット状に形成されて、前記連結軸7を介してインナーカムシャフト6をアウターカムシャフト5に所定角度範囲内で相対回転を許容するようになっている。
前記第1駆動カム5aと第2駆動カム6aは、図1及び図2A,Bに示すように、両者間の僅かな隙間を介して隣接配置されていると共に、外周面5b、6bが互いに卵形の同一のカムプロフィールに形成されて、一気筒中の前記一つの排気弁を独立して開閉作動させるようになっている。
前記位相変換機構3は、図1及び図3〜図5に示すように、前記カムシャフト2の一端部側に配置されて、前記スプロケット1と一体のハウジング8と、前記アウターカムシャフト5の一端部に前記カムボルト9によって軸方向から固定されて、前記ハウジング8内に回転自在に収容された第1回転体である第1ベーンロータ10と、前記ハウジング8の内周面に突設された3つの第1〜第3シュー11a〜11cと前記第1ベーンロータ10の後述する3枚の第1〜第3ベーン20〜22とによって隔成されたそれぞれ3つの遅角作動室である遅角油室12及び進角作動室である進角油室13と、を備えている。
前記ハウジング8は、軸方向両端が開口され、前記スプロケット1と兼用した円筒状のハウジング本体14と、該ハウジング本体14の軸方向前後開口を閉塞するフロントプレート15及びリアプレート16とを備え、該ハウジング本体14に対してフロントプレート15とリアプレート16が3本のボルト17によって軸方向から共締めにより一体的に結合されている。
前記ハウジング本体14は、焼結金属材によって筒状一体に形成され、前端外周に前記チェーンが巻回される歯部1aが一体に設けられていると共に、内周面に前記3つの前記第1〜第3シュー11a〜11cが内方へ一体に突設されている。
この各シュー11a〜11cは、それぞれが側面視ほぼ台形状に形成されて、ハウジング本体14の円周方向のほぼ180°の位置に2つ、その間の位置に1つ配置され、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内には、ほぼコ字形状のシール部材18がそれぞれ嵌着固定されている。
また、各シュー11a〜11cの径方向外周側には、前記各ボルト17が挿通するボルト挿通孔11dが貫通形成されている。
前記第1シュー11aは、周方向一側面に平坦な第1凸面11eが形成されている一方、第2シュー11bは、前記第1シュー11aの一側面と周方向で対向する一側面に同じく平坦な第2凸面11fが形成されており、この各凸面11e、1fは、後述する第1ベーン20が図5及び図6に示すように、反時計方向あるいは時計方向へ回転した際に、対向する各側面が当接して、第1ベーンロータ10を最遅角、進角位置に規制するようになっている。
前記フロントプレート15は、金属板をプレス成形によって比較的薄肉な円板状に形成してなり、中央に前記カムボルト9の頭部9aのフランジ状の座部9cが収容配置される大径孔15aが穿設されていると共に、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト17が挿通する3つのボルト挿通孔15bが貫通形成されている。また、このフロントプレート15は、内周部に小径な2つの呼吸孔15c、15dが貫通形成されている。この呼吸孔15c、15dは、第1ベーンロータ10が最進角と最遅角の相対回転位置で後述する第2ロック機構41の第2摺動用孔42と外気を連通させて第2ロックピン43の良好な摺動性を確保するようになっている。
前記リアプレート16は、焼結合金によって前記フロントプレート15によりも肉厚な円盤状に形成されていると共に、中央に後述する第1ベーンロータ10のロータ19の円筒状後端部が挿通して回転自在に支持される支持孔16aが貫通形成されている。また、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト17の先端部の雄ねじが螺着する3つの雌ねじ孔16bが形成されている。
また、前記リアプレート16は、外周部の所定位置に、後述する第1ロック機構28の2つの第1、第2ロック凹部である第1ロック穴31a、31bが形成されており、この第1ロック穴31a、31bは、後述するように、第1ベーンロータ10の最進角と最遅角の相対回転位置で第1ロック機構28の第1ロック部材である第1ロックピン30が係合するように、同一円弧軌跡上に所定間隔をもって形成されている。
なお、前記リアプレート16の外周部所定位置には、前記ハウジング本体14の第2シュー11bに形成された位置決め孔14aに係入してハウジング本体14との位置決めを行う位置決めピン16cが突設されている。
前記第1ベーンロータ10は、例えば焼結金属によって一体に形成されており、図1、図3、図5に示すように、中央側の第1ロータ19と、該第1ロータ19の外周から放射方向へ突設された前記3つの第1〜第3ベーン20〜22とから構成されている。
前記第1ロータ19は、全体がほぼ円筒状に形成されていると共に、外径が大小の段差径状に形成されて、前記第1ベーン20と第2ベーン21との間が大径部19aに形成されている一方、第1ベーン20と第3ベーン22との間が小径部19bに形成されている。
この第1ロータ19は、前端部に形成された円盤壁19cの中央に前記カムボルト9の軸部9cが挿通する挿通孔19dが軸方向に沿って貫通形成されていると共に、後端側には、前記アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の各先端部5d、6cが挿通嵌合する段差径状の第1、第2嵌合穴19e、19fが形成されている。また、この第1ロータ19は、前記カムボルト9によって前記円盤壁19cを介して前記インナーカムシャフト6の先端部6cに軸方向から締め付け固定されている。
なお、この第1ロータ19は、前記アウターカムシャフト5の先端部5dが第1嵌合穴19eに嵌合されているものの、該アウターカムシャフト5とは結合されず互いに自由な相対回転が確保されている。
さらに、第1ロータ19の前記アウターカムシャフト5が嵌合する第1嵌合穴19eの後端側内部には、第2ベーンロータ23を相対回転自在に収容する収容室26が形成されている。この収容室26は、図5に示すように、第1ロータ19の中央に形成された円形状のロータ収容部26aと、前記大径部19aの内部に扇枠状に形成されて、前記ロータ収容部26aと連通する扇形状のベーン収容部26bとから構成されている。
前記大径部19aは、円周方向のほぼ中央位置に第2ロック機構41の第2ロック部材である第2ロックピン43が摺動する第2摺動用孔42が軸方向に沿って貫通形成されている。
前記第1〜第3ベーン20〜22は、図5にも示すように、周方向の幅厚さがほぼ同じ大きさに設定されている共に、それぞれ先端部に形成された嵌着溝にハウジング本体14の内周面に摺接して各油室12,13をシールするシール部材27がそれぞれ嵌着固定されている。
また、第1ベーン20は、進角、遅角側へ相対回転した際に、図中、反時計方向側(進角油室13側)の一側面が前記第1凸面11eに当接し、また時計方向側(遅角油室12側)の他側面が第2凸面11fに当接してそれぞれの最大相対回転が規制されるようになっている。
前記収容室26に収容された前記第2ベーンロータ23は、図1及び図3、図5に示すように、前記第1ロータ19のロータ収容部26aに回転自在に収容保持された円環状の第2ロータ24と、該第2ロータ24の外周面に一体に突設されて、前記ベーン収容室26bに回動自在に収容配置された一つの第4ベーン25と、から構成されている。
前記第2ロータ24は、外径が前記ロータ収容部26aの内径よりも僅かに小さく形成されて、外周面とロータ収容部26aの内周面との間に円筒状の微小クリアランスが形成されて自由な回転が確保されていると共に、その軸方向の長さがロータ収容部26aの軸方向長さとほぼ同一に形成されている。
また、この第2ロータ24は、図1に示すように、中央の内部軸方向に貫通形成された円環状の固定用孔24aに前記アウターカムシャフト5の先端部5dが圧入固定されている。
前記第4ベーン25は、前記ベーン収容部26bに対応して扇形状に形成されていると共に、ベーン収容部26b内に相対回転自在に収容されている。また、外周面25bと前記ベーン収容部26bの内周面との間にクリアランスが形成されている。
また、第4ベーン25の円周方向の反時計方向側、つまり遅角側の内部軸方向には、第1ロック機構28の第1ロックピン30が摺動する第1摺動用孔29が貫通形成されている。
前記油圧回路4は、前記各遅角油室12と各進角油室13に対して油圧を選択的に供給あるいは排出するもので、図1及び図4に示すように、各遅角油室12に連通する遅角側通路36と、前記各進角油室13に連通する進角側通路37と、該各通路36,37に電磁切換弁38を介して油圧を選択的に供給するオイルポンプ39と、前記各通路36,37に電磁切換弁38を介して選択的に連通するドレン通路40と、を備えている。
前記遅角側通路36は、図4に示すように、前記アウターカムシャフト5の外周面に形成されたグルーブ溝36aと、該グルーブ溝36aに連通され、インナーカムシャフト6の内部に連続的に形成された径方向孔及び軸方向孔36bと、該軸方向孔36aの先端側に形成された径方向孔36cと、前記第1ロータ19の前記第2嵌合穴19fの内周面に形成されて、前記径方向孔36cと連通する円環溝36dと、第1ロータ19の内部径方向に形成されて、前記円環溝36dと各遅角油室12とを連通する3つの遅角油孔36eと、を有している。
前記進角側通路37は、図4に示すように、同じくアウターカムシャフト5の外周面に形成されたグルーブ溝37aと、該グルーブ溝37aに連通され、インナーカムシャフト6の内部に連続的に形成された径方向孔及び軸方向孔37bと、該軸方向孔37aの先端側に形成された径方向孔37cと、前記アウターカムシャフト5の先端部に径方向へ穿設されて、前記径方向孔37cに連通する連通孔37dと、第1ロータ19の前記第1嵌合穴19eの内周面に形成されて、前記連通孔37dと連通する円環溝37eと、第1ロータ19の内部径方向に形成されて、前記円環溝37eと各進角油室13とを連通する3つの進角油孔37fと、を有している。
前記電磁切換弁38は、4ポート2位置弁であって、図外のコントロールユニット(ECU)から電磁コイルへの制御電流の出力、遮断によって内部のスプール弁が軸方向に移動して、各通路36,37に対してオイルポンプ39の吐出通路39aとドレン通路40とを選択的に切り換え制御するようになっている。つまり、コントロールユニットから通電されると、吐出通路39aと遅角側通路36とを連通すると同時に、ドレン通路40と進角側通路37とを連通する一方、通電が遮断されると、吐出通路39aと進角側通路37とを連通すると同時に、ドレン通路40と遅角側通路36とを連通するようになっている。
前記コントロールユニットは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、スロットルバルブ開度センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出すると共に、かかる機関運転状態に応じて前記電磁切換弁38の電磁コイルに制御電流を出力するようになっている。
前記第1ロック機構28は、図1、図3及び図8に示すように、前記第2ベーンロータ23の第2ベーン25に形成された摺動用孔29と、該摺動用孔29内に摺動自在に収容されて、リアプレート16側に対して進退自在が設けられた第1ロックピン30と、前記リアプレート16に形成され、前記第1ロックピン30の先端部30aが係合して第2ベーンロータ23をロックする2つの第1ロック穴31a、31bと、機関運転状態に応じて前記第1ロックピン30の先端部30aを各ロック穴31a、31bに係合、あるいは係合を解除する第1係脱機構と、から構成されている。
前記第1摺動用孔29は、内径が比較的大径なほぼ均一径に形成されて、軸方向に貫通形成されている。
前記第1ロックピン30は、後端部が第1摺動用孔29に対応して外周面がほぼ均一な外径に形成されて、先端部30aが前記第1ロック穴31a、31bの内径よりもやや小さな段差小径状に形成されていると共に、前記後端部と先端部30aとの間に段差状の受圧面30bが形成されている。また、前記第1摺動用孔29の先端孔縁に切欠形成された第1油溝25aと前記受圧面30bとの間に環状の第1受圧室32が形成されている。
前記第1ロック穴31a、31bは、それぞれ有底円柱状に形成されて、リアプレート16の内周面の円周方向へ所定間隔をもって形成されて、一方側のロック穴31aは第2ベーンロータ23が最大進角側に相対回転した際に、第1ロックピン30が軸方向から係合する位置に形成され、他方側のロック穴31bは第2ベーンロータ23が最大遅角側に相対回転した際に、第1ロックピン30が軸方向から係合する位置に形成されている。
したがって、前記第1ロックピン30が一方側の第1ロック穴31aに係合した場合には、ハウジング8と第2ベーンロータ23の相対回転角度が機関始動に最適な最大進角の変換角度(位相)となり、前記第1ロックピン30が他方側の第1ロック穴31bに係合した場合には、ハウジング8と第2ベーンロータ23の相対回転角度が最大遅角の変換角度(位相)となるように設定されている。
なお、前記第1ロックピン30は、その外径が後述する第2摺動用孔42の内径よりも大きく設定されていることから、後退移動した際に、後端外周縁30bが第2摺動用孔42の孔縁に当接して最大後退移動が規制されるようになっている。この時点では、先端部30aが前記第1ロック穴31a、31bから完全に抜け出た状態になる。
前記第1係脱機構は、第2ロック機構41の係脱機構を一部兼用するものであって、後述する第2ロックピン43の後端部とフロントプレート15の内端面との間に弾装されて、第2ロックピン43を介して第1ロックピン30を進出方向(第1ロック穴31a、31b方向)へ付勢するコイルスプリング33と、前記第1受圧室32を介して第1受圧面30b及び第1ロック穴31a、31bに油圧を供給して第1ロックピン30を第1ロック穴31a、31bから後退させてロックを解除する第1解除用油圧回路34とから構成されている。
前記第1解除用油圧回路34は、図1、図4及び図8に示すように、前記油圧回路4とは独立して構成され、前記第1ロック穴31a、31bに連通する第1ロック通路である第1解除通路35と、該解除通路35に対して前記オイルポンプ39の吐出通路39aとドレン通路40とを選択的に連通させる第1電磁切換弁46と、を備えている。
前記第1解除通路35は、一端側が第1電磁切換弁46を介して前記オイルポンプ39やドレン通路40に適宜連通するようになっている。また、他端側が前記アウターカムシャフト5の外周面に形成されたグルーブ溝35aや径方向孔及びインナーカムシャフト6の内部軸方向に形成されて、前記径方向孔に連通した軸方向孔35b、さらにアウターカムシャフト5の先端部側に径方向に貫通形成されて、前記軸方向孔35bと第1受圧室32(第1ロック穴31a、31b)とを連通する連通孔35cなどによって構成されている。
前記第1電磁切換弁46は、前記電磁切換弁38を制御する前記コントロールユニットからのオン−オフ制御信号によって制御されて、前記第1解除通路35に対して前記吐出通路39aとドレン通路40とを適宜切り換え制御するようになっている。
前記第2ロック機構41は、図1、図4及び図8に示すように、前記第1ベーンロータ10の第1ロータ19の内部軸方向に形成された第2摺動用孔42と、該第2摺動用孔42内に摺動自在に収容されて、第1ロックピン30に対して進退自在が設けられた第2ロックピン43と、前記第1ロックピン30の後端部に形成され、前記第2ロックピン43の先端部43aが係合して第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23を結合する第2ロック穴44と、機関運転状態に応じて前記第2ロックピン43の先端部43aを第2ロック穴41に係合、あるいは係合を解除する第2係脱機構と、から構成されている。
前記第2摺動用孔42は、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23の所定の相対回転位置で前記第1摺動用孔29と直列状に配置され、内径が第1摺動用孔29よりも僅かに小さな均一径に形成されて、軸方向に貫通形成されている。
前記第2ロックピン43は、後端部が第2摺動用孔42に対応して外周面がほぼ均一な外径に形成されて、外径が前記第1ロックピン30よりも小さく設定されていると共に、先端部43aが前記第2ロック穴44の内径よりもやや小さな小径状に形成されている。また、第2ロックピン43の後端部と先端部43aとの間に段差状の第2受圧面43bが形成されている。このように、前記第1ロックピン30と第2ロックピン43及び第1ロック穴31a、31bと第2ロック穴44とは、軸方向へ直列に配置されて、互いの投影面積がオーバーラップした状態になっている。
また、前記第1摺動用孔29の後端部孔縁に第2油溝45が切欠形成されていると共に、該第2油溝45と前記第2受圧面43bとの間に第2受圧室50が形成されている。前記第2油溝45は、後述する第2解除通路48に連通している。
前記第2ロック穴44は、有底円柱状に形成されて、前記第2ロックピン43の先端部43aが係合(ロック)した際に、前記第1ロックピン30と第2ロックピン43が直列に配置されて第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23が結合された状態になる。
前記第2係脱機構は、前述したように、前記第2ロックピン43の後端部とフロントプレート15の内端面との間に弾装されて、第2ロックピン43を進出方向(第2ロック穴44方向)へ付勢する弾性部材であるコイルスプリング33と、前記第2受圧室50を介して第2受圧面43b及び第2ロック穴44に油圧を供給して第2ロックピン43を第2ロック穴44から後退させてロックを解除する第2解除用油圧回路47とから構成されている。
前記第2解除用油圧回路47は、図1、図4及び図8に示すように、前記油圧回路4や第1解除用油圧回路34とは独立して構成され、前記第2油溝45を介して第2受圧室50に連通する第2ロック通路である第2解除通路48と、該第2解除通路48に対して前記オイルポンプ39の吐出通路39aとドレン通路40とを選択的に連通させる第2電磁切換弁49と、を備えている。
前記第2解除通路48は、一端側が第2電磁切換弁49を介して前記オイルポンプ39やドレン通路40に適宜連通するようになっており、他端側が前記アウターカムシャフト5の外周面に形成されたグルーブ溝48aや径方向孔及びインナーカムシャフト6の内部軸方向に形成されて、前記径方向孔に連通した軸方向孔48bや、さらにアウターカムシャフト5の先端部側に径方向に貫通形成されて、前記軸方向孔48bと第2受圧室50(第2ロック穴44)とを連通する連通孔48cなどによって構成されている。
前記第2電磁切換弁49は、前記コントロールユニットからのオン−オフ制御信号によって制御されて、前記第2解除通路48に対して前記吐出通路39aとドレン通路40とを適宜切り換え制御するようになっている。
〔本実施形態の作用〕
まず、機関始動時は、図5及び図8に示すように、コイルスプリング33のばね力によって、予め第1ロックピン30の先端部30aが進角側の第1ロック穴31a内に係合していると共に、第2ロックピン43の先端部43aも第2ロック穴44内に係合している。これによって、第1ロックピン30と第2ロックピン43が直列状態で結合されている。このため、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23は、スプロケット1に対して始動に最適な進角側の相対回転位置にロックされている。
よって、2つの駆動カム5a、6aは、図2Aに示すように、アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6を介して同一の回転位相になって、一つの排気弁の開閉時期特性が図12の太い実線で示すように、初期の進角側の位相に保持されている。
したがって、この状態からイグニッションスイッチをオン操作して機関を始動すると、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られる。
そして、機関始動後の所定の運転域では、前記電磁切換弁38と第1電磁切換弁46にコントロールユニットから制御電流が出力されて、まず、吐出通路39aと第1解除通路35を連通させることから、オイルポンプ39から吐出された作動油が、第1解除通路35を通って第1受圧室32に供給されて高圧になる。これによって、前記第1受圧面30bに作用する高油圧によって第1ロックピン30が第2ロックピン43と一緒にコイルスプリング33のばね力に抗して後退移動し、一方側の第1ロック穴31aから抜け出てリアプレート16(ハウジング8)と第2ベーンロータ23とのロックが解除される。ここで、第2ベーンロータ23と第1ベーンロータ10とは、いまだ結合状態(ロック状態)にあることから、両者10,23は一緒にハウジング8とのロックが解除されて、自由な相対回転が確保されることになる。
同時に、前記吐出通路39aと遅角側通路36を連通させると共に、遅角側通路37とドレン通路40を連通させる。このため、前記オイルポンプ39からの吐出された油圧は、前記遅角側通路36などを通って各遅角油室12に供給されて、該各遅角油室12が高圧になる一方、各進角油室13内の油圧がオイルパンに排出されて内部が低圧になる。
したがって、前記第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23は、図6に示すように、前記各遅角油室13の高圧化に伴って、ハウジング8に対して遅角側へ相対回転する。これにより、アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6が一緒に反時計方向の遅角側へ同期回転して、第1駆動カム5aと第2駆動カム6aが、同一の回転位相になって、一つの排気弁の開閉時期を遅角側に制御して該開閉時期特性が図13の太い実線で示すように、最遅角側の位相に変換される。
この時点では、前記第2電磁切換弁49には、コントロールユニットから制御電流が出力されずに、第2解除通路48とドレン通路40が連通された状態にある。このため、前記第1ベーンロータ10は、図9に示すように、第2ロックピン43が第2ロック穴44に係合した状態が維持されているため、第2ベーンロータ23とのロック状態が継続している。
機関運転状態がさらに変化すると、前記コントロールユニットから電磁切換弁38と第1電磁切換弁46への制御電流が遮断されると共に、第2電磁切換弁49へ制御電流が出力される。このため、ドレン通路40と第1解除通路35が連通して第1受圧室32(他方の第1ロック穴31b)が低圧になる一方、吐出通路39aと第2解除通路48が連通してオイルポンプ39から吐出された作動油が第2解除通路48を通って第2受圧室50(第2ロック穴44)に供給されて高圧になる。
したがって、前記第2ロック穴44の高圧化に伴って、図10に示すように、第1ロックピン30が進出移動して他方の第1ロック穴31bに係合すると同時に、第2ロックピン43がコイルスプリング33のばね力に抗して後退移動して第2ロック穴44から抜け出し、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23とのロック(結合)が解除される。これにより、第2ベーンロータ23は、リアプレート16(ハウジング8)にロックされて遅角側の相対回転位置に保持されるが、第1ベーンロータ10は自由な相対回転が許容される。
この時点では、前記吐出通路39aと進角側通路37が連通されると共に、遅角側通路36とドレン通路40が連通されることから、各進角油室13側では、オイルポンプ39の吐出油圧が供給されて高圧になる一方、各遅角油室12側では、内部の作動油がドレン通路40を介してオイルパン内に排出されて低圧状態になる。
したがって、図7及び図11に示すように、前記第1ベーンロータ10のみがハウジング8に対して進角側へ相対回転して、第2ベーンロータ23は、進角側への相対回転が規制されて最遅角側の相対回転位置に保持されている。
この結果、アウターカムシャフト5側の第1駆動カム5aは、遅角側の回転位置に保持されているが、インナーカムシャフト6側の第2駆動カム6aは、図2Bに示すように、一つの排気弁の開閉時期が始動時と同じく進角側の回転位置に制御されて、前記第1駆動カム6aに対して開いた状態になる(開角状態)。
したがって、一つの排気弁は、その開閉時期特性が図14に示すように、2つの駆動カム5a、6aによって、前記初期位相時のバルブリフタを押している時間よりも長く時間押すことになる。つまり、一つの排気弁の開いている時間が長くなって、燃焼ガスの掃気時間が連続的に増加することになる。
なお、機関運転状態の様々な変化や機関を停止した場合に応じて、前記コントロールユニットにより電磁切換弁38や第1、第2電磁切換弁36,49への通電制御を行うことによって、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23のそれぞれの相対回転位置を任意に変換することができる。
これによって、前記アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6を任意に相対回転させることができ、前記第1駆動カム5aと第2駆動カム6aを進角、遅角側への同一の位相に変換し、また、位相ずれによる開角制御を任意に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、各油圧回路4、34,47を利用して前記アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の相対回転位相を別々に、あるいは同期して制御して、ハウジング8(クランクシャフト)に対する前記両カムシャフト5,6の相対回転位相を変換することができるので、排気弁の開閉時期制御を精度良く行うことができる。
しかも、前記第2ベーンロータ23を、第1ベーンロータ10の第1ロータ19の内部に収容して、両ベーンロータ10,23を並列に配置したことから、直列に配置した従来技術に比較して、装置の軸方向の長さを十分に短くすることが可能になる。この結果、機関への搭載性が向上する。
また、前記第1ベーンロータ10の第1ロータ19を、全体に大径化するのではなく、大径部19aと小径部19bとによって構成したことから、かかる小径部19bによって前記遅角油室12と進角油室13の容積の減少を抑制でき、各ベーン20〜22の受圧面積を大きくすることができるので、各油室12,13へ供給された作動油による第1ベーンロータ10の遅角、進角側への相対回転の速やかな応答性を確保することができる。
また、本実施形態では、前記第1ロックピン30と第2ロックピン43とを直列に配置すると共に、第1ロックピン30の後端部に第2ロック穴44を形成し、この第2ロック穴44への油圧に給排によって第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23とのロック、またはロックの解除を行うようにしたことから、全体の構造を簡素化できると共に、スペースの有効利用が図れる。
つまり、第1、第2ロック穴31、44を、例えばリアプレート16とフロントプレート15などの別々の部材に形成して、各ロックピン30、43を反対方向に進退移動させる場合は、装置の全体構造が複雑になると共に、油圧回路の取り回しも複雑になるが、本実施形態では第1ロックピン30を利用して第2ロック穴44を形成したことから、全体の構造が簡素化されると共に、スペースの有効利用が図れる。この結果、製造作業や組付作業が容易になって、製造コストや組付作業コストの低減化が図れる。
〔第2実施形態〕
図15〜図21は本発明の第2実施形態を示し、同じく一気筒当たり2つ排気弁の一方側の排気弁に適用したもので、基本構造は、第1実施形態とほぼ同じであるから、共通の構成箇所は同一の符番を付して説明する。第1実施形態と異なる構成は、他方の第1ロック穴31bを廃止すると共に、第1ベーンロータ10に対する第2ベーンロータ23の配置を反対にしたが、両ベーンロータ10、23の初期の相対回転位相は同じである。
すなわち、機関始動時は、図15及び図18に示すように、コイルスプリング33のばね力によって、予め第1ロックピン30の先端部30aが進角側の第1ロック穴31a内に係合していると共に、第2ロックピン43の先端部43aも第2ロック穴44内に係合している。これによって、第1ロックピン30と第2ロックピン43が直列状態で結合されている。このため、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23は、スプロケット1に対して始動に最適な進角側の相対回転位置にロックされている。
よって、2つの駆動カム5a、6aは、図2Aに示すように、アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6を介して同一の回転位相になって、一つの排気弁の開閉時期特性が図22の太い実線で示すように、初期の進角側の位相に保持されている。
したがって、この状態からイグニッションスイッチをオン操作して機関を始動すると、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られる。
そして、機関始動後の所定の運転域では、前記コントロールユニットから前記電磁切換弁38と第1電磁切換弁46に制御電流が出力されて、吐出通路39aと第1解除通路35を連通させることから、オイルポンプ39から吐出された作動油が、第1解除通路35を通って第1受圧室32に供給されて高圧になる。これによって、前記第1受圧面30bに作用する高油圧によって第1ロックピン30が第2ロックピン43と一緒にコイルスプリング33のばね力に抗して後退移動し、一方側の第1ロック穴31aから抜け出てリアプレート16(ハウジング8)と第2ベーンロータ23とのロックが解除される。ここで、第2ベーンロータ23と第1ベーンロータ10とは、いまだ結合状態(ロック状態)にあることから、両者10,23は一緒にハウジング8とのロックが解除されて、自由な相対回転が確保されることになる。
同時に、前記電磁切換弁38が、吐出通路39aと遅角側通路36を連通させると共に、進角側通路37とドレン通路40を連通させる。このため、前記オイルポンプ39からの吐出された油圧は、前記遅角側通路36などを通って各遅角油室12に供給されて、該各遅角油室12が高圧になる一方、各進角油室13内の油圧がオイルパンに排出されて内部が低圧になる。
したがって、前記第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23は、図16に示すように、前記各遅角油室13の高圧化に伴って、ハウジング8に対して遅角側へ相対回転する。これにより、アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6が一緒に反時計方向の遅角側へ同期回転して、第1駆動カム5aと第2駆動カム6aが、同一の回転位相になって、一つの排気弁の開閉時期を遅角側に制御して該開閉時期特性が図23の太い実線で示すように、最遅角側の位相に変換される。
この時点では、前記第2電磁切換弁49には、コントロールユニットから制御電流が出力されずに、第2解除通路48とドレン通路40が連通された状態にある。このため、前記第1ベーンロータ10は、図19に示すように、第2ロックピン43が第2ロック穴44に係合した状態が維持されているため、第2ベーンロータ23とのロック状態が継続している。
機関運転状態がさらに変化すると、前記コントロールユニットから第1電磁切換弁46への制御電流が遮断されると共に、電磁切換弁38と第2電磁切換弁49へ制御電流が出力される。
このため、ドレン通路40と第1解除通路35が連通して第1受圧室32(第1ロック穴31a)が低圧になる一方、吐出通路39aと第2解除通路48が連通してオイルポンプ39から吐出された作動油が第2解除通路48を通って第2受圧室50(第2ロック穴44)に供給されて高圧になる。
したがって、前記第2ロック穴44の高圧化に伴って、図20に示すように、第1ロックピン30が進出移動して第1ロック穴31aに係合すると同時に、第2ロックピン43がコイルスプリング33のばね力に抗して後退移動して第2ロック穴44から抜け出し、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23とのロック(結合)が解除される。これにより、第2ベーンロータ23は、リアプレート16(ハウジング8)にロックされて進角側の相対回転位置に保持されるが、第1ベーンロータ10は自由な相対回転が許容される。
この時点では、前記吐出通路39aと遅角側通路36が連通された状態になっている共に、進角側通路37とドレン通路40が連通されることから、各遅角油室12側では、オイルポンプ39の吐出油圧が供給されて高圧になっている一方、各進角油室13側では、内部の作動油がドレン通路40を介してオイルパン内に排出されて低圧状態が維持される。
したがって、図17及び図21に示すように、前記第1ベーンロータ10のみがハウジング8に対して遅角側へ相対回転して、第2ベーンロータ23は、遅角側への相対回転が規制されて最進角側の相対回転位置に保持されている。
この結果、インナーカムシャフト6側の第2駆動カム6aは、進角側の回転位置に保持されているが、アウターカムシャフト5側の第1駆動カム5aは、一つの排気弁の開閉時期が遅角側の回転位置に制御されて、前記第1駆動カム6aに対して開いた状態になる(開角状態)。
したがって、一つの排気弁は、その開閉時期特性が図24に示すように、2つの駆動カム5a、6aによって、前記初期位相時のバルブリフタを押している時間よりも長く時間押すことになる。つまり、一つの排気弁の開いている時間が長くなって、燃焼ガスの掃気時間が連続的に増加することになる。
なお、機関運転状態の様々な変化や機関を停止した場合に応じて、前記コントロールユニットにより電磁切換弁38や第1、第2電磁切換弁46,49への通電制御を行うことによって、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23のそれぞれの相対回転位置を任意に変換することができる。これによって、前記アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6を任意に相対回転させることができ、前記第1駆動カム5aと第2駆動カム6aを進角、遅角側への同一の位相に変換し、また、位相ずれによる開角制御を任意に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同じく、各油圧回路4、34,47を利用して前記アウターカムシャフト5とインナーカムシャフト6の相対回転位相を別々に、あるいは同期して制御して、ハウジング8(クランクシャフト)に対する前記両カムシャフト5,6の相対回転位相を変換することができるので、排気弁の開閉時期制御を精度良く行うことができる。
しかも、前記第2ベーンロータ23を、第1ベーンロータ10の第1ロータ19の内部に収容して、両ベーンロータ10,23を並列に配置したことから、直列に配置した従来技術に比較して、装置の軸方向の長さを十分に短くすることが可能になる。この結果、機関への搭載性が向上する。
その他の作用効果も第1実施形態と同様である。
本発明は、前記各実施形態の構成や制御作用に限定されるものではなく、第1ベーンロータ10と第2ベーンロータ23を機関運転状態に応じて一緒にまた別々に任意にロックあるいはロックを解除する制御を行うことが可能である。
また、前記各実施形態では、一つの排気弁に対して2つの駆動カム5a、6aを用いているが、一気筒当たり2つの排気弁に対して、前記駆動カム5aと駆動カム6aによって別々に開閉作動させると共に、開角状態に制御することも可能である。また、排気弁の他に吸気弁にも適用することも可能である。
さらに、本発明は、前記第1回転体と第2回転体は、ベーンロータに限定されるものではなく、ベーンロータに代わる例えば複数のギア歯車など用いることも可能である。
さらに、前記駆動回転体に対する第1回転体のロック解除や、第1回転体と第2回転体のロック解除などを油圧以外の例えば電気モータなどの電気的な手段によって行うことも可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載された内燃機関の可変動弁装置であって、
前記駆動回転体に対して前記第1回転体が最進角または最遅角側の相対回転位置で、かつ前記第1回転体に対して前記第2回転体がその逆側の相対回転位置となっている場合に、前記第1ロック凹部の少なくとも一つと前記第1ロック部材が係合ロックされることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項b〕請求項aに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
少なくとも前記駆動回転体が回転している間に、前記第2回転体には常に前記第1回転体に対して遅角方向に回転トルクが作用していると共に、
前記駆動回転体に対して前記第1回転体が最進角の相対回転位置で、かつ該第1回転体に対して前記第2回転体が最遅角の相対回転となっている位置で、前記第1ロック凹部の少なくとも1つと前記第1ロック部材がロックしていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項c〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記駆動回転体に対して前記第1回転体が最進角の相対回転位置で、かつ前記第1回転体に対して前記第2回転体が最進角の相対回転位置となっている場合に、前記第1ロック部材が他の第1ロック凹部の内部に進出係合することによって、前記駆動回転体と第2回転体の相対回転をロックすることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項d〕請求項cに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第2ロック凹部と第2ロック部材は、前記第1回転体に対して前記第2回転体が最進角の相対回転となっている位置で係合ロックしていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項e〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第2ロック凹部と第2ロック部材は、前記第1回転体に対して前記第2回転体が最遅角の相対回転位置で係合ロックしていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項f〕請求項1に記載された内燃機関の可変動弁装置であって、
前記収容室は、前記第1回転体の軸方向の一側面に開口するように設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項g〕請求項fに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1回転体におけるロータの一部は、他の部分よりも大径に形成されていると共に、該大径部に前記収容室の一部が形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項h〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック部材は、前記第1回転体内への移動が規制されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項i〕請求項hに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック部材は、前記第2ロック部材が第1回転体内で摺動する第2摺動用孔の内径よりも大きく形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項j〕請求項iに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック部材と第2ロック部材は、円筒状に形成されたロックピンによって構成され、
前記第1ロック部材の外径が、第2ロック部材の外径よりも大きく形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項k〕請求項jに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック部材と第2ロック部材は、前記第1ロック凹部と第2ロック凹部に係合する側に小径部が形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項l〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック凹部内に前記第1ロック部材が係合されると共に、前記第2ロック凹部内に前記第2ロック部材が係合されない状態で、前記第1回転体が前記駆動回転体に対して相対回転する状態を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項m〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック凹部内から前記第1ロック部材が退出して、前記第2ロック凹部内に第2ロック部材が係合した状態で、前記第1回転体が前記駆動回転体に対して相対回転する状態を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項n〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック凹部内に前記第1ロック部材が係合し、前記第2ロック凹部から第2ロック部材が退出した状態で、前記第1回転体が前記駆動回転体に対して相対回転する状態を有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項o〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック凹部は、前記駆動回転体の軸方向の前記アウターカムシャフトとインナーカムシャフトの各駆動カム側に位置するリアプレートの内端面に形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項p〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1ロック通路と第2ロック通路には、前記進角作動室と遅角作動室へ油圧を給排する油圧回路とは独立した油圧回路から油圧が給排されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
1…スプロケット(駆動回転体)
2…カムシャフト
3…位相変換機構
4…油圧回路
5…アウターカムシャフト
5a…第1駆動カム
6…インナーカムシャフト
6a…第2駆動カム
8…ハウジング
10…第1ベーンロータ(第1回転体)
11a〜11c…第1〜第3シュー
12…遅角油室(遅角作動室)
13…進角油室(進角作動室)
14…ハウジング本体
15…フロントプレート
16…リアプレート
19…第1ロータ
20〜22…第1〜第3ベーン
23…第2ベーンロータ(第2回転体)
24…第2ロータ
25…第4ベーン
28…第1ロック機構
30…第1ロックピン
31a・31b…第1ロック穴
32…第1受圧室
33…コイルスプリング
34…第1解除用油圧回路
35…第1解除通路
36…遅角側通路
37…進角側通路
38…電磁切換弁
39…オイルポンプ
39a…吐出通路
40…ドレン通路
41…第2ロック機構
43…第2ロックピン
44…第2ロック穴
46…第1電磁切換弁
47…第2解除用油圧回路
48…第2解除通路
49…第2電磁切換弁
50…第2受圧室

Claims (3)

  1. 外周にインナーカムを有するインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に設けられて、外周にアウターカムを有するアウターカムシャフトと、を備え、該両カムシャフトを相対回転させて、前記インナーカムに対する前記アウターカムの相対回転位相を変更する内燃機関の可変動弁装置であって、
    クランクシャフトから回転力が伝達され、内部に作動室が設けられた駆動回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか一方に固定されたロータや、前記作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成するベーン及び内部に形成された収容室と、を有し、前記進角作動室と遅角作動室に油圧が選択的に給排されることによって、前記駆動回転体に対して進角側あるいは遅角側へ相対回転する第1回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか他方に固定されると共に、前記収容室内に回転自在に収容され、前記駆動回転体と前記第1回転体に対して所定角度範囲だけ相対回転可能に設けられた第2回転体と、
    前記第2回転体の軸方向端面が摺動する前記駆動回転体の摺動面に設けられた第1ロック凹部と、
    前記第2回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第1ロック凹部に進出係合することによって前記駆動回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第1ロック凹部から退出することによって前記駆動回転体と第2回転体のロックを解除する第1ロック部材と、
    前記第1ロック部材の前記第1ロック凹部と反対側の端部に設けられた第2ロック凹部と、
    前記第1回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2ロック凹部に進出係合することによって前記第1回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第2ロック凹部から退出することによって第1回転体と第2回転体とのロックを解除する第2ロック部材と、
    前記第2ロック部材を前記第2ロック凹部の方向へ付勢する付勢部材と、
    作動油を供給することによって、前記第1ロック部材を、前記第2ロック凹部に係合した前記第2ロック部材と共に前記付勢部材の付勢力に抗して後退移動させて前記第1ロック凹部から退出させる第1ロック通路と、
    作動油を供給することによって、第2ロック部材を、第1ロック部材に対して離間する方向へ移動させて前記第2ロック凹部から退出させる第2ロック通路と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 外周にインナーカムを有するインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に設けられて、外周にアウターカムを有するアウターカムシャフトと、を備え、該両カムシャフトを相対回転させて、前記インナーカムに対する前記アウターカムの相対回転位相を変更する内燃機関の可変動弁装置であって、
    クランクシャフトから回転力が伝達された駆動回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか一方に固定されていると共に、油圧によって前記駆動回転体に対して進角側あるいは遅角側へ相対回転可能に設けられ、内部に収容室が形成された第1回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか他方に固定されると共に、前記収容室内に回転自在に収容され、前記駆動回転体と前記第1回転体に対して所定角度範囲だけ相対回転可能に設けられた第2回転体と、
    前記第2回転体の軸方向端面が摺動する前記駆動回転体の摺動面に設けられた第1ロック凹部と、
    前記第2回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第1ロック凹部に進出係合することによって前記駆動回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第1ロック凹部から退出することによって前記駆動回転体と第2回転体のロックを解除する第1ロック部材と、
    該第1ロック部材の前記第1ロック凹部と反対側の端部に設けられた第2ロック凹部と、
    第1回転体に回転軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2ロック凹部に進出係合することによって前記第1回転体と第2回転体の相対回転をロックし、前記第2ロック凹部から退出することによって第1回転体と第2回転体とのロックを解除する第2ロック部材と、
    該第2ロック部材を前記第2ロック凹部の方向へ付勢する付勢部材と、
    作動油を供給することによって、前記第1ロック部材を、前記第2ロック凹部に係合した前記第2ロック部材と共に前記付勢部材の付勢力に抗して後退移動させて前記第1ロック凹部から退出させる第1ロック通路と、
    作動油を供給することによって、第2ロック部材を、第1ロック部材に対して離間する方向へ移動させて前記第2ロック凹部から退出させる第2ロック通路と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 外周にインナーカムを有するインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に設けられて、外周にアウターカムを有するアウターカムシャフトと、を備え、該両カムシャフトを相対回転させて、前記インナーカムに対する前記アウターカムの相対回転位相を変更する内燃機関の可変動弁装置であって、
    クランクシャフトから回転力が伝達された駆動回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか一方に固定されていると共に、油圧によって前記駆動回転体に対して進角側あるいは遅角側へ相対回転可能に設けられ、内部に収容室が形成された第1回転体と、
    前記両カムシャフトのいずれか他方に固定されると共に、前記収容室内に回転自在に収容され、前記駆動回転体と前記第1回転体に対して所定角度範囲だけ相対回転可能に設けられた第2回転体と、
    前記第2回転体に設けられ、前記駆動回転体と第2回転体の相対回転を要求に応じてロックまたはロックを解除する第1ロック機構と、
    前記第1回転体に設けられ、該第1回転体と第2回転体の相対回転をロックまたはロックを解除する第2ロック機構と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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