JP5791350B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、プリンター、FAX、或いはこれらの出力端末をすべてかね備えた複合機として、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置では、電子写真感光体(感光体)に静電潜像を中間媒体として形成する。感光体としては、一般に、ドラム型の感光ドラムが用いられる。このような画像形成装置では、感光ドラムを帯電処理するための帯電手段として、使用する電圧が比較的低く、且つ、小型化が容易な帯電ローラ方式が広く用いられている。この帯電ローラ方式に用いられる帯電部材としての帯電ローラは、一般に、金属製の軸の外周面上に弾性体層が設けられ、この弾性層の表面上に保護層が設けられて構成されており、弾性体層と保護層には導電性物質が混ぜられている場合が多い。保護層が感光ドラムと接触し、金属製の軸に帯電高圧電源から、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した電圧(Vdc+Vac)が印加される構成が広く用いられている。
Vdc+Vacを帯電ローラに印加した場合、感光ドラムの表面の帯電電位(Vd)は、閾値(放電開始電圧)以上のVac(Vdcに対して両方の極性側に放電開始電圧以上の交流電圧。即ち、放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧の交流電圧。)が印加されている場合、Vdcの電位に収束する。ここで、どの程度のVacを印加すれば、感光ドラムの帯電電位(Vd)がVdcの電位に収束するかは、感光ドラムの膜厚、回転速度、温湿度によって異なる。
放電開始電圧未満のVacを印加する場合、感光ドラムの帯電電位(Vd)がVdcの値に収束しないため、本来白地部になるべき場所にトナーが乗る、所謂、かぶり現象が生じることがある。一方、放電開始電圧をはるかに超えるVacを印加してしまうと、帯電電位ムラやかぶり現象は抑えられるが、感光ドラムの表面の削れ量の増大や、感光ドラムの表面のトルクアップなどの弊害を招くことがある。そのため、放電開始電圧とほぼ同じか、放電開始電圧より少し大きめのVacを印加することが望ましい。そこで、Vacを変化させた際の電流量の変化から、放電開始電圧より少しだけ高めのVacを計算してこれを印加することが行われている(特許文献1)。
感光ドラムの帯電電位(Vd)は、レーザーやLEDなどで露光を受けることにより変化して露光部電位(VL)となる。電子写真方式の画像形成装置では、これを利用して、露光を受けた部分と受けない部分によって、静電潜像と呼ばれる電位分布の差を作る。
現像装置は、例えばトナーを攪拌してこれに帯電電荷を与えるスクリューと、トナーを感光ドラムの表面の近傍へ供給する現像スリーブとを有する。又、現像剤の種類による現像方式の種類として、磁性粉を直接トナー自身に含有させている一成分現像方式と、磁性粉を別途混ぜ合わせる二成分現像方式とがある。いずれの方式でも、現像スリーブに電圧を印加して、トナーの持つ電荷により感光ドラム上に形成された静電潜像に該トナーを付着させて、静電潜像をトナー像とする。
現像スリーブに直流電圧(Vdev)のみを印加する構成と、直流電圧(Vdev)と交流電圧(Vdevac)とを重畳した電圧(Vdev+Vdevac)を印加する構成とがある。Vdev−Vdの値を、かぶり取りバイアス(Vback)と呼ぶ。一般に、このVbackの値が120V〜200V程度あれば、かぶり現象は発生しない。又、VL−Vdevの値を現像コントラスト(Vcont)と呼ぶ。一般に、このVcontの値が200V〜300V程度あれば、画像形成に十分なトナーを感光ドラム上に付与できる。
尚、帯電ローラは、感光ドラムの表面に必ずしも接触していなくてもよい。帯電ローラと感光ドラムの表面との間に、ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放電可能領域さえ確実に保証されれば、例えば数十μmの空隙(間隙)を存して非接触に近接配置されていてもよい。他の形状の帯電部材であっても同様である。便宜上、帯電ローラなどの帯電部材が感光体に接触する場合、上述のように近接する場合を含めて、接触帯電という。
ここで、常温環境(例えば15℃以上)においては、帯電ローラの電気抵抗値は安定している。これに対し、低温環境(例えば5℃以下)においては、帯電ローラの電気抵抗が急激に上昇し、電流が流れにくくなる場合がある。これは、特に、帯電ローラに含まれる導電物質として、塩などのイオン導電系の物質を含有する場合に顕著である。
以下、感光ドラムの帯電極性が負極性であり、反転現像方式(一様に帯電処理された後に露光によって電位の絶対値が低下させられた露光部に感光体の帯電極性と同極性のトナーを付着させる現像方式)を用いる場合を例に説明する。又、以下、電位について上げる若しくは下げる又は大きい又は小さいなどの大小関係の表現は、便宜上、絶対値で比較した場合のものとする。
帯電ローラの電気抵抗が高くなってしまった場合でも、Vacとして大きな電圧を印加すれば、感光ドラムをVdcの値に帯電させられる場合がある。しかし、Vacとして印加できる電圧には、基板の部品的な制約や、電流量・発熱量の制約、更にはリークを防ぐために確保する距離(絶縁距離)の制約などがあり、概してピーク間電圧が2000Vpp〜2500Vpp程度までのVacしか印加できない。同様に、Vdcとして印加できる電圧も、概して−1000V〜−1500V程度までである。
その結果、放電開始電圧以上とするために必要なVacのピーク間電圧が、基板が出力できる最大のピーク間電圧を超えた場合、感光ドラムの帯電電位(Vd)はVdcの値に収束しないため、かぶり現象が生じてしまう。
かぶり現象が起こると、印刷物の品位が低下することに加えて、余白部にトナーが付くことで搬送不良を引き起こしたり、本来トナーを消費しない部分でトナーを消費するために現像装置内のトナー量が減って本体の機能停止を引き起こしたりすることもある。
従来、このような問題に対して、表面電位計を用いて感光ドラムの表面電位を測定し、測定結果に応じて補正を行う画像形成装置がある(特許文献2、特許文献3)。
尚、特許文献4には、帯電部材と感光体との間に流れる直流電流値を検知して、感光体の厚みを検知することが開示されている。
特開2001−201920号公報 特開平7−43986号公報 特開平7−44063号公報 特開平5−223513号公報
しかしながら、上述のように表面電位計を用いて感光ドラムの表面電位を測定する構成では、次のような問題がある。
即ち、画像形成装置の小型化に伴い、表面電位計を置くスペースがなくなってきており、表面電位計による測定結果に応じた補正を実現できない場合がある。又、画像形成装置の低コスト化に伴い、表面電位計を備えるコストが問題になることがある。
従って、本発明の目的は、簡易な構成で帯電部材の電気抵抗変動時の感光体の帯電電位の変動を検知して、適切な静電潜像の形成を可能とすることのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体と、帯電バイアスが印加されることによって前記感光体を帯電する帯電ローラと、前記帯電ローラに前記帯電バイアスを印加する帯電電源と、前記帯電電源によって前記帯電ローラに前記帯電バイアスを印加したときに前記帯電ローラに流れる直流電流を検出する検出手段と、前記帯電ローラによって帯電された前記感光体を露光して前記感光体に潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって前記感光体に形成された潜像をトナーで現像して前記感光体の表面にトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する現像電源と、前記現像電源から第1の現像バイアスを出力した状態であって、かつ前記帯電電源から直流電圧値が所定の直流電圧値未満である第1の帯電バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出された直流電流が所定の目標値よりも小さい場合、前記第1の現像バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値に近づくように、直流電圧の絶対値が前記第1の帯電バイアスにおける直流電圧の絶対値よりも大きい第2の帯電バイアスを前記帯電電源から出力する第1のモードを実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記現像電源から前記第1の現像バイアスを出力した状態であって、かつ前記帯電電源から出力する前記帯電バイアスにおける直流電圧値が前記所定の直流電圧値に達した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値よりも小さい場合、前記帯電バイアスにおける直流電圧値が前記所定の直流電圧値に達した状態で、前記帯電ローラによって帯電された前記感光体表面の電位と前記現像電源から出力する前記現像バイアスの直流電圧との電位差が所定の電位差に近づくように、直流電圧の絶対値が前記第1の現像バイアス直流電圧の絶対値よりも小さい第2の現像バイアスを前記現像電源から出力する第2のモードを実行することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の一実施態様によると、前記制御手段は、前記第1のモード時において、前記露光手段が第1の出力を出力するように制御し、前記第2のモード時において、前記露光手段が前記第1の出力よりも大きい第2の出力を出力するように制御する
又、本発明の他の実施態様によると、前記帯電バイアスは交流電圧と直流電圧を重畳した電圧であり、前記制御手段は、前記現像電源から前記第1の現像バイアスを出力した状態、かつ前記帯電電源から前記所定の直流電圧値未満の直流電圧と所定の交流電圧値未満の交流電圧とを重畳した第3の帯電バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出された直流電流が前記目標値よりも小さい場合、前記第1の現像バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値に近づくように、前記第3の帯電バイアスにおける直流電圧と同じ直流電圧と前記第3の帯電バイアスにおける交流電圧よりも大きい交流電圧とを重畳した第4の帯電バイアスを前記帯電電源から出力する第3のモードを実行する
本発明によれば、簡易な構成で帯電部材の電気抵抗変動時の感光体の帯電電位の変動を検知して、適切な静電潜像の形成を可能とすることができる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。 図1の画像形成装置の画像形成部をより詳しく示す模式的な断面図である。 図1の画像形成装置の感光ドラム及び帯電ローラの層構成並びに概略制御態様を示す模式図である。 本発明に従う帯電ローラ及び現像スリーブに印加する電圧並びにレーザーパワーの決定方法の一例のフローチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
以下、図面に沿って、本実施例の形態について説明する。
1.画像形成装置の基本的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、転写方式電子写真プロセス、接触帯電方式、反転現像方式を用いた、最大通紙サイズがA3サイズのカラーレーザープリンタである。画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)と通信可能に接続された外部ホスト装置からの画像情報に応じて転写材、例えば、用紙、OHPシートなどにカラーの画像を形成し、出力することができる。
特に、本実施例の画像形成装置100は、中間転写方式を採用した4連タンデムドラム方式の画像形成装置である。即ち、画像形成装置100は、複数の像形成手段たるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色用の画像形成部PY、PM、PC、PBkを有する。例えばフルカラー画像の形成時には、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおいて、中間転写体91に連続的にトナー像が多重転写され、その後この多重トナー像が転写材Pに一括して転写される。各画像形成部PY、PM、PC、PBkは、中間転写体91の画像転写面の移動方向において直列に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配置されている。
本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PBkの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なる他は実質的に同一の構成とされる。従って、以下、特に区別を要しない場合は、各画像形成部の要素であることを示す符号の添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
画像形成部Pには、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1が設けられている。詳しくは後述するように、感光ドラム1は、導電性支持体上に有機物質の感光層を有する。感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって帯電させられる。一様に帯電した感光ドラム1の表面は、像露光手段としての像露光装置(レーザービームスキャナ)3によって走査露光される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。感光ドラム1に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤であるトナーが供給されることによりトナー像として現像される。感光ドラム1に形成されたトナー像は、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ92の作用により、移動する中間転写体としての中間転写ベルト91上に転写(一次転写)される。一次転写は、一次転写ローラ92が中間転写ベルト91を介して感光ドラム1に押圧されることで形成された、中間転写ベルト91と感光ドラム1との接触部(ニップ部)である一次転写部(一次転写ニップ)N1において行われる。中間転写ベルト91上に転写されたトナー像は、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ10の作用により、転写材P上に転写(二次転写)される。二次転写は、二次転写ローラ10が中間転写ベルト91を介して二次転写対向ローラ96に押圧されることで形成された、中間転写ベルト91と二次転写ローラ10との接触部(ニップ部)である二次転写ニップN2において行われる。転写材Pは、中間転写ベルト91上のトナー像が二次転写部N2に搬送されてくるタイミングに合わせて、二次転写部N2に搬送されてくる。トナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置12に搬送され、ここでトナー像の定着を受けた後に、装置本体の外部に排出される。
例えば、フルカラー画像を形成する場合には、画像形成装置100と通信可能に接続された外部ホスト装置からの信号に従って、色分解された画像信号が生成される。そして、この信号に応じて、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおいて、各色のトナー像が各感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成される。そして、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト91上に順次に重ね合わせるようにして転写(一次転写)される。こうして中間転写ベルト91上に形成された多重トナー像は、記録材Pに一括して転写(二次転写)される。
一次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナーは、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ7によって回収される。又、二次転写工程後に中間転写ベルト91上に残留したトナーは、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ11によって回収される。
本実施例では、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4、ドラムクリーナ7は、枠体によって一体的に構成され、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ8とされている。プロセスカートリッジ8は、例えば感光ドラム1が寿命に達した場合などに装置本体から取り外されて、新品と交換される。
2.画像形成装置の各部の構成
次に、画像形成装置100の各部の構成について更に詳しく説明する。図2は、本実施例の画像形成装置100の一つの画像形成部Pの構成をより詳しく示す模式的な断面図である。図3は、本実施例の画像形成装置100における感光ドラム1及び帯電ローラ2の層構成並びに概略制御態様を示す模式図である。
2−1.感光ドラム
画像形成装置100は、像担持体として回転可能なドラム型の電子写真感光体である感光ドラム1を有する。本実施例では、感光ドラム1は、有機光導電体(OPC)感光ドラムである。本実施例では、感光ドラム1の外径は30mmである。
図3に示すように、感光ドラム1は、接地されたアルミニウムなどの導電材製のドラム基体1aの外周面に、通常の有機光導電体層(OPC)からなる感光層1bを塗布して形成したものである。本実施例では、上記OPCは、負の帯電特性を有している。感光層1bは、下引き層(CPL)1b1、注入阻止層(UCL)1b2、電荷発生層(CGL)1b3、電荷輸送層(CTL)1b4の4層によって構成されている。
感光層1bは、通常は絶縁体であり、特定の波長の光を照射することによって導電体となるという特徴を有している。これは、光照射により電荷発生層1b3内に正孔(電子対)が生成し、それらが電荷の流れの担い手となるからである。本実施例では、電荷発生層1b3は厚さ0.2μmのフタロシニアン化合物で構成され、又電荷輸送層1b4は厚さ25μm程度のヒドラゾン化合物を分散させたポリカーボネートで構成されている。感光ドラム1は、駆動手段としての駆動モーター(DCブラシレスモーター)19によって、中心支軸を中心に250mm/secのプロセススピード(周速度)で図中矢印R1方向に回転駆動される。
本実施例では、各プロセスカートリッジ8Y、8M、8C、8Bkごとに記憶手段であるメモリタグ(図示せず)が設けられており、装置本体側で該メモリタグの情報を読み取ることにより、CPU103が、感光ドラム1が交換されたことを検知することができる。
2−2.帯電ローラ
本実施例では、画像形成装置100は、帯電手段として、ローラ状に形成された接触帯電部材(接触帯電器)である帯電ローラ2を有する。帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面(外周面)を所定の極性・電位に一様に帯電処理する。
図3に示すように、帯電ローラ2は、金属製の芯金2aの外周面を、弾性層2b、抵抗層2c、表面層2dで覆って構成されている。本実施例では、芯金2aは、直径6mmのステンレス丸棒である。又、弾性層2bは、カーボン分散の発泡EPDM、比重0.5g/cm3、体積抵抗値102〜109Ωcm、層厚3.0mmである。又、抵抗層2cは、カーボン分散のNBR系ゴム、体積抵抗値102〜105Ωcm、層厚700μmである。又、表面層2dは、フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化錫とカーボンを分散、体積抵抗値107〜1010Ωcm、表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRa)1.5μm、層厚10μmである。芯金2aは、その長手方向(回転軸線方向)の両端部が、それぞれ軸受部材(図示せず)によって回転自在に保持されている。帯電ローラ2の長手方向(回転軸線方向)の長さは320mmである。上記軸受部材は、付勢部材としての押圧ばね(圧縮ばね)2eによって感光ドラム1に向けて付勢されている。これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されて、感光ドラム1の表面との間に接触部(ニップ部)である帯電ニップaを形成している。帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転に伴って、図中矢印R2方向に従動回転する。
帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面の移動方向において帯電ニップaの上流側、下流側にそれぞれ形成された感光ドラム1との間の微小空隙(帯電ギャップ)のうち少なくとも一方で発生する放電によって、感光ドラム1の表面を帯電させる。
帯電ローラ2には、帯電電圧印加手段としての帯電高圧電源101によって、帯電電圧(帯電バイアス、帯電高圧)が印加される。帯電高圧電源101には、電流検知手段として、帯電電流の直流成分を検出する電流検知装置(直流電流検知回路)102が接続されている。電流検知装置102による帯電電流の直流成分の検知結果は、CPU103に入力される。
本実施例では、帯電電圧として、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳させた振動電圧が、芯金2aを介して帯電ローラ2に印加される。本実施例では、帯電高圧電源101は、帯電ローラ2に対して、周波数が1500Hzであり、Vdcの出力が0〜−900Vの範囲、Vacの出力(ピーク間電圧)が0〜2000Vppの範囲の帯電電圧を出力可能である。画像形成中に印加する帯電電圧は、後述する制御によってCPU103により決定される。
又、帯電ローラ2に対して、帯電ローラクリーニング部材2fが設けられている。本実施例では、帯電ローラクリーニング部材2fは、可撓性を有するクリーニングフィルムである。このクリーニングフィルム2fは、帯電ローラ2の長手方向に対し平行に配置されている。又、このクリーニングフィルム2fは、帯電ローラ2の長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材2gに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップを形成するよう配置されている。支持部材2gが、駆動手段としての駆動モーター(図示せず)によりギア列を介して駆動され、長手方向に一定量の往復運動をすることで、帯電ローラ2の表層がクリーニングフィルム2fで摺擦される。これにより、帯電ローラ2の表層の付着汚染物(微粉トナー、外添剤など)の除去がなされる。
2−3.像露光装置
感光ドラム1は、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理された後、像露光手段による像露光を受ける。これにより、目的のカラー画像の各画像形成部PY、PM、PC、PBkに対応した色成分の静電潜像が形成される。像露光手段は、カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調された光を出力する走査露光系などで構成することができる。
本実施例では、像露光手段としての像露光装置3として、光源として半導体レーザーを用いたレーザービームスキャナを用いた。レーザービームスキャナは、画像読み取り装置(図示せず)などの外部ホスト装置から画像形成装置100側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光LBを出力する。そして、回転する感光ドラム1の一様に帯電処理された面を、そのレーザー光LBで走査露光(イメージ露光)する。このレーザー走査露光により、感光ドラム1上のレーザー光LBで照射されたところの電位が低下する。これにより、回転する感光ドラム1上には、走査露光した画像情報に対応した静電潜像が形成される。感光ドラム1における、画像露光LBの照射位置が露光部bである。
本実施例では、像露光装置3のレーザーパワー(露光量、光源の出力)は、約0.1μJ/cm2〜約0.4μJ/cm2の範囲で可変となっている。又、感光ドラム1上の露光部電位(VL)は、像露光装置3の光量によって、約−20V〜約−300Vの範囲で変化させることが可能である。画像形成中に用いる像露光装置3のレーザーパワーは、後述する制御によってCPU103により決定される。
2−4.現像装置
感光ドラム1に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって、現像剤のトナーで現像される。
本実施例では、現像装置4は、二成分接触現像装置(二成分磁気ブラシ現像装置)である。図2に示すように、現像装置4は、現像容器(現像装置本体)40を有する。現像容器40には、内部に固定配置されたマグネットローラを有する現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像剤規制部材としての現像剤規制ブレード42などが設けられている。現像容器40内には、主に非磁性樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)との混合物である二成分現像剤(現像剤)46が収容されている。又、現像容器40内の底部側には、現像剤攪拌部材としての攪拌スクリュー43、44が配置されている。現像スリーブ41は、その外周面の一部を現像容器40の外部に露出させて、現像容器40内に回転可能に配置されている。
現像スリーブ41には、現像剤規制ブレード42が所定間隙を有して対向させられている。現像剤規制ブレード42は、現像スリーブ41の図中矢印R3方向の回転に伴い、現像スリーブ41上に現像剤46の薄層を形成(コーティング)する。本実施例では、現像スリーブ41は、感光ドラム1との最近接距離(S−Dgap)が350μmに保たれるように、感光ドラム1に近接させて対向して配置されている。感光ドラム1と現像スリーブ41との対向部が現像部cである。現像スリーブ41は、現像部cにおいて、その表面の移動方向が感光ドラム1の表面の移動方向とは逆方向になるように回転駆動される。
現像スリーブ41上の現像剤46の薄層は、現像部cにおいて感光ドラム1の表面に接触して、感光ドラム1を適度に摺擦する。現像スリーブ41には、現像電圧印加手段としての現像高圧電源106から、所定の現像電圧(現像バイアス、現像高圧)が印加される。本実施例では、現像スリーブ41に印加する現像電圧は、直流電圧(Vdev)と交流電圧(Vdevac)とを重畳した振動電圧である。本実施例では、現像高圧電源106は、現像スリーブ41に対して、周波数が12kHzであり、Vdevの出力が0〜−750Vの範囲、Vdevacの出力(ピーク間電圧)が1500Vppで固定の現像電圧を出力可能である。画像形成中に印加する現像電圧は、後述する制御によってCPU103により決定される。
回転する現像スリーブ41によって現像部cに搬送された現像剤46中のトナーが、現像電圧による電界によって、感光ドラム1上の静電潜像に対応して選択的に感光ドラム1の表面に付着する。これにより、感光ドラム1上の静電潜像がトナー像として現像される。本実施例では、感光ドラム1上の露光部(明部)にトナーが付着して静電潜像が現像される(反転現像)。現像部cを通過した現像スリーブ41上の現像剤46の薄層は、引き続く現像スリーブ41の回転に伴い、現像容器40内の現像剤溜り部に戻される。
現像装置4内に設けられた攪拌スクリュー43、44は、現像スリーブ41の回転と同期して回転し、現像容器40内に補給されたトナーを現像容器40内のキャリアと攪拌・混合して、トナーに所定の帯電電荷を与える機能を有する。又、攪拌スクリュー43、44は、それぞれ長手方向(回転軸線方向)において反対方向に現像剤46を搬送し、現像剤46を現像容器40内で循環させる機能を有する。即ち、攪拌スクリュー43、44は、現像剤46を現像スリーブ41に供給すると共に、現像工程によりトナー濃度(現像剤中のトナーの割合)の薄くなった現像剤46をトナー補給部に搬送する。
現像装置4の攪拌スクリュー44の上流側壁面には、現像剤46の透磁率変化を検出して現像容器40内の現像剤46のトナー濃度を検知するトナー濃度センサー45が設けられている。又、現像剤46の循環方向において、トナー濃度センサー45のやや下流側に、トナー補給開口47が設けられている。現像動作を行った後に、現像剤46はトナー濃度センサー45による検知部に運ばれ、ここでトナー濃度が検知される。その検知結果に応じて、現像剤46のトナー濃度を一定に維持するために、適宜、現像容器40内にトナーが補給される。即ち、現像装置4に現像剤補給容器(トナー補給ユニット)5が接続されており、該現像剤補給容器5が備える補給スクリュー51の回転により、該現像剤補給容器5から現像装置4のトナー補給開口47を通して、現像容器40内へのトナー補給が行われる。現像容器40内に補給されたトナーは、攪拌スクリュー44により搬送され、キャリアと混ざり合い、適度な帯電電荷を付与された後に、現像スリーブ41の近傍に運ばれ、現像スリーブ41上に供給されて現像に供される。
本実施例では、トナーとして、平均粒径が5.5μmの、正規の帯電極性が負極性であるトナーを用いた。又、本実施例では、キャリアとして、飽和磁化が205emu/cm3、平均粒径が35μmの磁性キャリアを用いた。又、トナーとキャリアとを重量比8:92で混合したものを二成分現像剤(現像剤)として用いた。
2−5.中間転写ユニット
各画像形成部PY、PM、PC、PBkの各感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkに対向するように、転写手段としての中間転写ユニット9が設けられている(図1)。中間転写ユニット9は、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト91を有する。中間転写ベルト91は、複数の支持部材としての駆動ローラ94、テンションローラ95及び二次転写対向ローラ96に、所定の張力を持って掛け渡されている。中間転写ベルト91は、駆動手段としての駆動モーター20から駆動ローラ94に回転駆動力が伝達されることで、図中矢印R4方向に回転(周回移動)する。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト91との接触部(ニップ部)である一次転写部(一次転写ニップ)N1へ進入する。一次転写部N1では、中間転写ベルト91の裏側に、一次転写手段としての一次転写ローラ92が当接されている。一次転写ローラ92には、一次転写電圧印加手段としての一次転写電圧電源93が接続されている。本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PBkで独立に一次転写ローラ92に一次転写電圧を印加することを可能とするために、各一次転写ローラ92にそれぞれ一次転写電圧電源93が接続されている。
前述のように、例えばフルカラー画像の形成時には、中間転写ベルト91には、1色目(イエロー)、2色目(マゼンタ)、3色目(シアン)、4色目(ブラック)の各色トナー像が順次に多重転写される。本実施例では、露光部(露光部電位Vl:−150V)に転移されたトナーに対する転写効率を考慮し、一次転写電圧として、1色目から4色目まですべて+350Vの直流電圧を印加した。
中間転写ベルト91上に形成されたフルカラー画像用の4色のトナー像から成る多重トナー像は、二次転写部において、二次転写手段としての二次転写ローラ10により、転写材Pに一括して転写される。転写材Pは、転写材送給手段(図示せず)から供給され、所定のタイミングで、搬送手段としての供給ローラ12から二次転写部N2に送られてくる。
二次転写部N2では、二次転写対向ローラ96に対向する位置において、二次転写手段としての二次転写ローラ10が中間転写ベルト91の表面に当接されている。二次転写ローラ10には、二次転写電圧印加手段としての二次転写電圧電源(図示せず)が接続されている。二次転写ローラ10には、二次転写電圧電源から正極性の直流電圧である二次転写電圧が印加される。
中間転写ベルト91の材料としては、樹脂系のベルト、金属芯体入りのゴムベルト、樹脂及びゴムからなるベルトなどが望ましい。トナーの飛び散りや中抜けの防止など、画像品位の向上に有利な、弾性層を有する中間転写ベルトを用いても良い。本実施例では、中間転写ベルト91として、PI(ポリイミド)にカーボン分散し、体積抵抗率を108Ωcmオーダーに制御した樹脂ベルトを用いた。又、本実施例では、中間転写ベルト91は、その厚さが80μm、幅(搬送方向と略直交する方向の長さ)が320mm、全周が900mmである。又、本実施例では、一次転写ローラ92としては、導電性スポンジからなるものを用いた。又、本実施例では、一次転写ローラ92は、その電気抵抗が106Ω以下、外径が16mm、長手方向(回転軸線方向)の長さが315mmである。
2−6.定着装置
トナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置12に搬送され、ここで熱及び圧力によってトナー像が溶融定着される。本実施例では、定着装置12は、熱源を内蔵した定着ローラ12aと、定着ローラ12aに圧接する加圧ローラ12bとを有する。そして、定着ローラ12aと加圧ローラ12bとの圧接部(定着ニップ)において記録材Pを挟持して搬送することで、記録材Pを加熱及び加圧して、記録材P上にトナー像を固着させる。
2−7.クリーナ
一次転写部N1で中間転写ベルト91に転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ7によってクリーニングされ、感光ドラム1は次の作像工程に供される。即ち、感光体クリーナ7は、クリーニング部材としての、感光ドラム1に当接して設けられたクリーニングブレード7aと、回収容器7bとを有する。感光体クリーナ7は、クリーニングブレード7aによって、回転する感光ドラム1上から一次転写残トナーを掻き取って回収容器7bに回収する。クリーニングブレード7aの感光ドラム1に対する当接部がクリーニング部eである。クリーニングブレード7aの材料としては、ウレタンゴム系の材料が広く用いられている。
又、二次転写部N2で記録材Pに転写されずに中間転写ベルト91上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ11によってクリーニングされ、中間転写ベルト91は次の作像工程に供される。即ち、ベルトクリーナ11は、クリーニング部材としての、中間転写ベルト91に当接して設けられたクリーニングブレード11aと、回収容器11bとを有する。ベルトクリーナ11は、クリーニングブレード11aによって、回転する中間転写ベルト91上から二次転写残トナーを掻き取って回収容器11bに回収する。クリーニングブレード11aとしては、上記同様、ウレタンゴム系の材料が広く用いられている。
2−8.除電露光装置
本実施例の画像形成装置100は、感光ドラム1の表面の移動方向において一次転写部N1の下流側、且つ、クリーニング部eの上流側に、除電手段としての除電露光装置6を有する。画像形成時には、除電露光装置6により、一次転写工程後の感光ドラム1上を露光して、感光ドラム1の表面を除電する。本実施例では、除電露光装置6の露光量は、1μJ/cm2程度とした。しかし、感光ドラム1上が充分に除電されるならば、この値に限られるものではない。
2−9.制御態様
図3に示すように、画像形成装置100は、CPU103の指示で情報を表示する表示手段としてのパネル及び入力手段としての操作ボタンを備えた情報表示パネル104を有する。情報表示パネル104は、装置本体の状態や各種調整を実施する際のメニューを表示する。又、画像形成装置100は、環境検知手段としての温湿度センサー105を有する。温湿度センサー105は、CPU103と接続されており、CPU103には、温湿度センサー105の検知結果に係る、画像形成装置100が置かれている環境の温湿度の情報が入力される。
本実施例では、CPU103は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する。CPU03は、内蔵する又は接続された記憶手段(電子的なメモリなど)に格納されたプログラムやデータに従って、各種の制御を実行する。例えば、CPU103は、感光ドラム1の駆動モーター19や中間転写ベルト91の駆動モーター20に対して、駆動・停止の指示を行う。又、CPU103は、帯電高圧電源101や現像高圧電源106の出力値、出力・停止の指示を行う。又、CPU103は、像露光装置3のレーザーパワー、発光の開始・停止の指示を行う。
3.IDCの値からVdを算出する方法
前述のように、低温環境(例えば5℃以下)においては、帯電ローラ2の電気抵抗が急激に上昇し、電流が流れにくくなる場合がある。その結果、放電開始電圧以上とするためのVacのピーク間電圧が、基板が出力できる最大のピーク間電圧を超えた場合、感光ドラム1の帯電電位(Vd)はVdcの値に収束しないため、かぶり現象が生じてしまう。
これに対して、表面電位計を用いて感光ドラムの表面電位を測定し、測定結果に応じて補正を行う方法があるが、表面電位計を設置することは、画像形成装置の小型化や低コスト化の点で問題となることがある。
本実施例の目的の一つは、簡易な構成で帯電ローラ2の電気抵抗変動時の感光ドラム1の帯電電位の変動を検知して、適切な静電潜像の形成を可能とすることである。
そこで、帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる帯電電流の直流成分を電流検知装置102によって検知した値に応じて、画像形成時における、帯電ローラ2に印加する電圧の直流成分、現像スリーブ41に印加する電圧の直流成分の少なくとも一方を調整する。又、上記帯電電流の直流成分を検知した値に応じて、画像形成時における帯電ローラ2に印加する電圧の交流成分のピーク間電圧を調整することを更に行ってもよい。又、例えば現像スリーブ41に印加する電圧の直流成分を調整する場合などに、上記帯電電流の直流成分を検知した値に応じて、画像形成時における像露光装置3のレーザーパワーを調整してもよい。以下、更に詳しく説明する。
先ず、本発明の原理について説明する。帯電高圧電源から帯電部材に帯電電圧が印加されることで感光体に対して流れる帯電電流における直流成分(IDC)は、帯電部材の種類などによらず、感光体の表面の電位の変化分・感光層膜厚・回転速度によって決まる。
感光層の膜厚をd、感光層の比誘電率をε、真空中の誘電率をε0、帯電部材の有効帯電幅(感光体の表面の移動方向と略直交する方向)をL、プロセススピード(感光体の表面の移動速度)をvpとする。このとき、感光体の表面電位を0VからVdに上昇させる際、又はVdから0Vに下降させる際のIDCは、下記の式1で表される。
|IDC|=ε・ε0・L・vp・Vd/d ・・・(式1)
ここで、ε、ε0、Lは定数とみなすことができることから、4つの項目うち3つが分かれば、もう1つも決定することが可能になる。ε、ε0、L、vpはいずれも予め求めておくことができるパラメータである。又、dの値についても、感光体の帯電時間と走行距離(回転時間、駆動時間)の値を把握すれば、ほぼ正確な値を予測することが可能である。
よって、帯電高圧電源から帯電部材に帯電電圧が印加されることで、像露光装置・除電露光装置・除電帯電器などによって除電された感光体の領域に対して流れる帯電電流における直流成分(IDC)をモニタリングする。これによって、感光体が帯電している電位(Vd)を把握することが可能となる。
常温環境における各パラメータに(’:プライム)、低温環境における各パラメータに(’’:ダブルプライム)をつけて説明する。
常温環境においてはVd’がVdc’の値に収束する際にIDC’が流れるとする。このとき、低温環境においては電気抵抗が高くなるため、印加している帯電電圧の直流電圧がVdc’=Vdc’’の場合、IDC’’の値はIDC’>IDC’’となる。この結果、低温環境におけるVd’’は、下記の式2で表される。
Vd’’=IDC’’/IDC’×Vdc’ ・・・(式2)
よって、Vd’’がVdc’’に収束しなくなったことにより、Vback’’をかぶり現象が発生しない程度に維持するためには、次のような方法によることができる。
(i)IDC’=IDC’’となるようにVdc’’を大きくする。
(ii)式2から求まるVd’’に対して現像剤担持体に印加する現像電圧の直流成分の電位を決定する。
尚、上記(i)と(ii)は併用することも可能であるが、単独で使用することも可能である。単独で使用する場合、(i)はVdcの上限までは、像露光を行う光源の出力をそのままにしておいても、Vcontを一定に保てるというメリットがある。よって、(i)を(ii)よりも優先して行うことが望ましい。
(i)では、Vdを、次式、Vd=目標のVd×(目標のVdに対応するIDC/測定されたIDC)によって算出する。
(ii)はVdが小さい値となっていることから、像露光を行う光源の出力を大きくすれば、Vcontを一定に保つことができる。しかし、一般に、VLは一定電位以下(−10V〜−100V程度)にしかならない。よって、Vcontを一定に保つことができず、濃度の低下が起こり、Vback+VLの値をVdが下回ると、トナー像を作成することができなくなる。
尚、前述のように、帯電部材の電気抵抗が高くなり、IDCが低くなっても、Vacとして大きな電圧を印加すれば、感光ドラムをVdcの値に帯電させられる。従って、Vacの上限までは、例えば上記(i)に優先して、Vacを大きくすることができる。
次に、本実施例において、IDCの値からVdを算出する方法について説明する。
先ず、感光ドラム1の感光層1bの膜厚dを求める。ここで、感光ドラム1の帯電時間をTC、感光ドラム1の回転時間をTR、帯電処理時の単位時間当たりの感光層1bの削れ量をα、非帯電処理時の単位時間当たりの感光層1bの削れ量をβとする。又、感光層1bの初期の膜厚をd0とする。このとき、感光層1bの膜厚dは、下記の式3により求まる。
d=d0−TC×vp×α−(TR−TC)×vp×β ・・・(式3)
本実施例の画像形成装置100では、α及びβについては、α=1.133×10-5μm/s、β=1.133×10-6μm/sであることが予め算出されている。又、本実施例では、感光層1bの初期の膜厚d0は18μmである。
上述の係数α、βは、設計又は実験によって決定される定数であり、本実施例の値に限定されるものではない。尚、本実施例では、帯電処理時には感光ドラム1は常に回転する。又、感光層1bの初期の膜厚d0は、設計上又は実測によって予め分かっている定数であり、本実施例の値に限定されるものではない。上述の式3は、帯電ローラ2やクリーニングブレード7aなどの当接部材が当接することによって、感光ドラム1の使用に伴って感光層1bが磨耗することを示す。又、上述の式3では、帯電バイアスの印加による電気的な刺激によって、感光ドラム1が単に回転する場合よりも磨耗が増すことをも考慮している。
本実施例では、画像形成装置100は、感光ドラム1の新品時からのTC、TRを計数する計数手段としてのカウンタ107(図3)を有する。そして、膜厚検知手段として機能するCPU103が、カウンタ107によってカウントされたTC、TRを用いて、上述の式3から感光層1bの膜厚dを計算する。上述の式3(定数を含む。)は、CPU103に内蔵又は接続された記憶手段(電子的なメモリなど)に格納されている。尚、上述の式3、又はその定数の一部又は全部が、プロセスカートリッジ8のメモリタグに記憶されるなどして、感光ドラム1に付帯されており、装置本体側でその情報を読み取って使用するようになっていてもよい。又、CPU103は、プロセスカートリッジ8が交換されて感光ドラム1が交換されたことを検知すると、カウンタ107のTC、TRをリセットする。
尚、本実施例では、感光ドラム1に電気的に作用する手段の駆動時間としての帯電ローラ2による帯電時間(帯電ローラ2に印加する帯電バイアスの印加時間)をも考慮して、より正確に感光ドラム1の感光層1bの膜厚を求めた。しかし、帯電電圧の所望の制御精度との関係などで許容されるのであれば、感光ドラム1の回転時間のみに基づいて感光層1bの膜厚を求めてもよい。即ち、膜厚検知手段は、少なくとも感光体の回転時間又は感光体の回転時間と感光体に電気的に作用する手段の駆動時間の測定結果から感光層の膜厚を検知することができる。又、本実施例では、TR、TCとして、時間の値を用いたが、これに限定されるものではない。感光ドラム1の回転時間(駆動時間、走行距離)に相関して変化する任意の指標、例えば、回転数、積算画像形成枚数(搬送方向の長さについて特定のサイズ相当に変換して積算した値も含む。)などを用いてもよい。
次に、上述の式1から導かれる下記の式4によって、Vdを計算する。
Vd(V)=IDC÷(ε×ε0×L×vp÷d) ・・・(式4)
本実施例では、式4中の各定数は、次の通りである。
ε=2.5
ε0=8.854×10-12F/m
L=320mm
vp=250mm/s
尚、上述のように、本実施例では、新品の感光ドラム1の感光層1bの膜厚d0(膜厚dの初期値)は18μmである。従って、本実施例では、感光層1bの膜厚dが初期膜厚d0である場合、下記の式5によって、Vdを計算することができる。
Vd(V)=IDC÷(ε×ε0×L×vp÷d)
≒10×IDC(μA) ・・・(式5)
本実施例では、帯電電位検知手段として機能するCPU103が、上述のようにして求められたd、電流検知装置102によって検知されたIDCから、上述の式4に従って感光ドラム1の帯電電位(Vd)を計算する。
4.静電潜像形成条件調整制御(条件調整制御)
次に、図4を参照して、本実施例における、画像形成時に帯電ローラ2及び現像スリーブ41に印加する電圧並びに像露光装置3のレーザーパワーを決定する方法(条件調整制御)の一例について説明する。
本実施例では、この条件調整制御は、画像形成装置100の電源ON時、及び非画像形成時の所定のタイミングとして2000枚の画像形成ごとの画像形成終了時に、調整手段としてのCPU103によって自動的に行われる。
尚、画像形成時に帯電ローラ2に印加する電圧は、下記のシーケンスで定まる直流電圧(Vdc)と、周波数が1500Hzで下記のシーケンスで定まるピーク間電圧の正弦波の交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。又、画像形成時に現像スリーブ41に印加する電圧は、下記のシーケンスで定まる直流電圧(Vdev)と、周波数が12kHzでピーク間電圧が1500Vppの交流電圧(Vdevac)とを重畳した振動電圧である。
又、理解を容易とするために、以下、感光層1bの膜厚dは初期膜厚d0であるものとして説明する。
本実施例では、条件調整制御において、Vdcの初期値は−500Vとした。この場合、予想されるIDCの値は、上述の式4(又は式5)より、50μAとなる。尚、本実施例では、条件調整制御において、Vacの初期値(ピーク間電圧)は1400Vppとした。又、条件調整制御時には、除電露光装置6をONとして、除電された感光ドラム1と帯電ローラ2との間に放電が生じることで帯電ローラ2に流れる帯電電流の直流成分(IDC)を電流検知装置102によって検知する。
S1において、CPU103は、IDCが予想される値よりも低いか否かを判断する。本実施例の構成では、例えば常温環境(例えば15℃以上)において、Vac=1400Vpp〜2000Vpp、Vdc=−500Vで、IDC=50μA(目標値)となる。このIDCの値からVd=−500V(目標値)と計算される。この場合、Vdev=−350Vとすることで、Vback=150V(目標値)となる。又、像露光装置3のレーザーパワーは、Vcont=250V(目標値)を得るべく、VL=−100Vとなるように制御する。CPU103は、S1においてIDCが予想値であれば、Vdc、Vac、Vdev、レーザーパワーを現在の値(最初は初期値)に決定して、その後制御を終了する。
S2において、CPU103は、IDCがほとんど流れていないか否かを判断する。IDCが予想される50μAよりも低い場合、帯電が充分に行われていない場合と、除電機構が機能していない場合がある。特に、IDCが1μA以下となる場合、除電機構か帯電高圧基板が機能していないと考えられる。この場合には、CPU103は、情報表示パネル104にエラー表示を行い(S3)、その後装置本体を停止する。
S4において、CPU103は、Vacが出力上限値になっていないか否かを判断する。本実施例の構成では、温度が約10℃に下がるまでは、Vacの値(ピーク間電圧Vpp)を増加させていくことで、IDCの値を50μAに維持する。即ち、CPU103は、S4においてVacのピーク間電圧が出力上限値になっていないと判断した場合は、所定値(例えば10Vpp)ずつVacのピーク間電圧を上げて(S5)、S1に戻る(第3のモード)
S6において、CPU103は、Vdcが出力上限値になっていないか否かを判断する。このとき、Vacのピーク間電圧は出力上限値になっている。本実施例の構成では、約9℃の環境において、Vac=2000Vpp、Vdc=−500Vで、IDC=45μAとなった。このIDCの値からVd=−450Vと計算される。この場合、Vdev=−350VとするとVback=100Vとなってしまう。そこで、Vdを一定に保つために、Vdcの値を555V(=−500×50/45)とする。これにより、IDC=50μA、Vd=−500Vとなり、Vdev=−350VとすることでVback=150Vとなる。又、像露光装置3のレーザーパワーは、Vcont=250Vを得るべく、VL=−100Vとなるように制御する。温度が約5℃に下がるまでは、同様にVdcの値を増加させていくことで、IDCの値を50μAに維持する。即ち、CPU103は、S6においてVdcが出力上限値になっていないと判断した場合は、上記同様にして算出した値にVdcを上げて(S7)、S1に戻る(第1のモード)
S8において、CPU103は、像露光装置3のレーザーパワーが出力上限値になっていないか否かを判断する。このとき、Vacのピーク間電圧、Vdcは、それぞれ出力上限値になっている。本実施例の構成では、約4℃の環境において、Vac=2000Vpp、Vdc=−900Vで、IDC=45μAとなった。このIDCの値からVd=−450Vと計算される。この場合、Vdev=−350VとするとVback=100Vとなってしまう。又、Vdcの値はこれ以上上げることができない。そこで、Vdevの値を小さくして、Vdev=−300Vとすることで、Vback=150Vを維持することができる。更に、像露光装置3のレーザーパワーを増加させていくことで、VL=−50Vとすれば、Vcont=250Vにできる。温度が約2℃に下がるまでは、同様にIDCの減少に応じてVdevを下げ、Vback=150Vを維持する。この際、レーザーパワーを増加させていくことで、VLを0Vに近づけていき、Vcont=250Vを維持することができる。即ち、CPU103は、S8においてレーザーパワーが出力上限値になっていないと判断した場合は、上記同様にして算出した値にVdevを小さくし、それに対応して像露光装置3のレーザーパワーを上げて(S9)、その後制御を終了する(第2のモード)
S10において、Vacのピーク間電圧、Vdc、レーザーパワーは、それぞれ出力上限値になっている。本実施例の構成では、約0℃の環境において、Vac=2000Vpp、Vdc=−900Vで、IDC=35μAとなった。このIDCの値からVd=−350Vと計算される。この場合、Vdev=−350VとするとVback=0Vとなってしまう。又、Vdcの値はこれ以上上げることができない。そこで、Vdevの値を小さくして、Vdev=−200Vとすることで、Vback=150Vを維持することができる。しかし、像露光装置3のレーザーパワーはこれ以上上げることができず、VLはこれ以上変化しない領域まで達しているため、VL=−10V程度となる。このため、Vcont=190V程度となり、感光ドラム1上に現像されるトナー量が低下して、出力される画像のトナー濃度は低くなってしまう。従って、この場合、CPU103は、情報表示パネル104に出力画像のトナー濃度が低くなる旨のメッセージを表示して(S13)、その後制御を終了する。
尚、S11において、CPU103は、IDCから計算されるVdがVbackを確保するために必要な−150Vよりも小さくなったか否か(即ち、IDCが15μAより小さくなったか否か)を判断する。そして、小さくなったと判断した場合、情報表示パネル104にトナー像の作成不能である旨のメッセージを表示して(S12)、その後装置本体を停止する。
このように、本実施例によれば、画像形成装置100は、感光体1と、電圧が印加されることで感光体1の表面との間で生じる放電により感光体1を帯電させる帯電部材2と、お有する。又、画像形成装置100は、帯電部材2により帯電された感光体1を露光して感光体上に静電潜像を作成する像露光手段3を有する。又、画像形成装置100は、電圧が印加されることで感光体1の表面との間に形成される電界の作用で現像剤を感光体1に供給する現像剤担持体41を有し感光体1上の静電潜像を現像剤で現像する現像装置4を有する。又、画像形成装置100は、感光体1上に現像剤で形成された画像を被転写媒体としての中間転写体91へ転写する転写手段92を有する。又、画像形成装置100は、上記転写後の感光体1を上記帯電の前に除電する除電手段6を有する。又、画像形成装置100は、上記除電後の感光体1に対して前記帯電部材から放電が生じることで帯電部材2から感光体1に流れる帯電電流の直流成分を検知する電流検知手段102を有する。
そして、画像形成装置100は更に、次のような調整手段(CPU)103を有している。即ち、電流検知手段102によって検知された帯電電流の直流成分の値に応じて、静電潜像の形成時に帯電部材2に印加する電圧の直流成分を、静電潜像の形成時の感光体1の帯電電位が目標値に近づくように調整する調整手段103である。本実施例では、調整手段103は更に、上記検知された帯電電流の直流成分の値に応じて、静電潜像の形成時に現像剤担持体41に印加する電圧の直流成分を、次のように調整することも行う。即ち、静電潜像の形成時の感光体1の帯電電位と現像剤担持体41に印加する電圧の直流成分との電位差が目標値に近づくように調整する。本実施例では、この帯電部材2に印加する電圧の直流成分の調整と、現像剤担持体に印加する電圧の直流成分の調整との両方を行うが、これらはいずれか一方を行ってもよい。
又、本実施例では、画像形成装置100は更に、感光体1の感光層1bの膜厚を検知する膜厚検知手段(CPU)103を有する。そして、調整手段(CPU)103は、電流検知手段によって検知された帯電電流の直流成分の値に加えて、膜厚検知手段によって検知された感光層の膜厚の値に応じて、上記調整を行う。又、本実施例では、調整手段103は更に、上記検知された帯電電流の直流成分の値に応じて、静電潜像の形成時に帯電部材2に印加する電圧の交流成分のピーク間電圧を、次のように調整することも行う。即ち、静電潜像の形成時の感光体1の帯電電位が目標値に近づくように調整する。又、本実施例では、調整手段102は更に、上記検知された帯電電流の直流成分の値に応じて、静電潜像の形成時の像露光手段3の出力を、次のように調整することも行う。即ち、静電潜像の形成時の感光体1の像露光手段によって露光された部分の電位と前記現像装置に印加する電圧の直流成分との電位差が目標値に近づくように調整する。
以上、本実施例によれば、簡易な構成で帯電ローラ2の電気抵抗変動時の感光ドラム1の帯電電位の変動を検知して、適切な静電潜像の形成を可能とすることができる。
その他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例においては、帯電部材に印加する帯電電圧として、直流電圧と交流電圧を重畳して印加する構成について記載したが、本発明はこれに限定されるものではない。帯電部材に帯電電圧として直流電圧のみを印加する構成においても、本発明は好適に作用して、上述の実施例と同様の効果を奏する。
又、上述の実施例においては、4連タンデム方式の画像形成装置を用いて説明したが、感光体の数は、これに限定されるものではない。感光体の数は、より少なくてもよいし(例えば1つ)、より多くてもよい(例えば6つ)。
又、上述の実施例では、感光体は除電露光装置によって除電するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。感光体を除電する手段としては、除電露光装置の他に、帯電装置(コロナ帯電装置、接触帯電部材)、像露光装置による露光などを用いてもよい。
又、上述の実施例では、帯電部材は帯電ローラであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ブレード状の帯電部材、ベルト状の帯電部材であってもよい。
1 感光ドラム(感光体)
2 帯電ローラ(帯電部材)
3 像露光装置(像露光手段、露光手段
4 現像装置(現像手段)
6 除電露光装置(除電手段)
41 現像スリーブ(現像剤担持体)
101 帯電高圧電源(帯電電圧印加手段、帯電電源
102 電流検知装置(電流検知手段、検出手段
103 CPU(制御手段)
106 現像高圧電源(現像電圧印加手段、現像電源

Claims (3)

  1. 感光体と、
    帯電バイアスが印加されることによって前記感光体を帯電する帯電ローラと、
    前記帯電ローラに前記帯電バイアスを印加する帯電電源と、
    前記帯電電源によって前記帯電ローラに前記帯電バイアスを印加したときに前記帯電ローラに流れる直流電流を検出する検出手段と、
    前記帯電ローラによって帯電された前記感光体を露光して前記感光体に潜像を形成する露光手段と、
    前記露光手段によって前記感光体に形成された潜像をトナーで現像して前記感光体の表面にトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段に現像バイアスを印加する現像電源と、
    前記現像電源から第1の現像バイアスを出力した状態であって、かつ前記帯電電源から直流電圧値が所定の直流電圧値未満である第1の帯電バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出された直流電流が所定の目標値よりも小さい場合、前記第1の現像バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値に近づくように、直流電圧の絶対値が前記第1の帯電バイアスにおける直流電圧の絶対値よりも大きい第2の帯電バイアスを前記帯電電源から出力する第1のモードを実行する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記現像電源から前記第1の現像バイアスを出力した状態であって、かつ前記帯電電源から出力する前記帯電バイアスにおける直流電圧値が前記所定の直流電圧値に達した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値よりも小さい場合、前記帯電バイアスにおける直流電圧値が前記所定の直流電圧値に達した状態で、前記帯電ローラによって帯電された前記感光体表面の電位と前記現像電源から出力する前記現像バイアスの直流電圧との電位差が所定の電位差に近づくように、直流電圧の絶対値が前記第1の現像バイアス直流電圧の絶対値よりも小さい第2の現像バイアスを前記現像電源から出力する第2のモードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1のモード時において、前記露光手段が第1の出力を出力するように制御し、前記第2のモード時において、前記露光手段が前記第1の出力よりも大きい第2の出力を出力するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電バイアスは交流電圧と直流電圧を重畳した電圧であり、
    前記制御手段は、前記現像電源から前記第1の現像バイアスを出力した状態、かつ前記帯電電源から前記所定の直流電圧値未満の直流電圧と所定の交流電圧値未満の交流電圧とを重畳した第3の帯電バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出された直流電流が前記目標値よりも小さい場合、前記第1の現像バイアスを出力した状態で、前記検出手段によって検出される直流電流が前記目標値に近づくように、前記第3の帯電バイアスにおける直流電圧と同じ直流電圧と前記第3の帯電バイアスにおける交流電圧よりも大きい交流電圧とを重畳した第4の帯電バイアスを前記帯電電源から出力する第3のモードを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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