JP5790351B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドからインク滴を吐出することによって被記録媒体に画像記録を行うインクジェット記録装置に関し、より詳細にはポンプによって記録ヘッドからインクを吸引可能なインクジェット記録装置に関する。
従来より、被記録媒体を搬送し、搬送する被記録媒体にインク滴を吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置が提供されている。インクジェット記録装置には、記録ヘッドのノズルからインクを吸引し、インクと共にノズル内の異物などを除去するパージ機構を備えたものがある。パージ機構には、吸引したインクが流し込まれる廃液貯留部が備えられているものがある。
このようなインクジェット記録装置の一例として、特許文献1には、記録ヘッドとしてのヘッド9と、パージ機構としてのメンテナンスユニット5と、廃液貯留部としての廃インクタンク27とを備えたプリンタが開示されている。
特開2009−262446号公報
特許文献1に開示されたプリンタにおいては、特許文献1の図1及び図2に示されるように、廃インクタンク27は、ヘッド9よりも下方且つ前方に配置されている。
ここで、廃インクタンク27は、インクを貯留するために十分な体積が必要である。そして、特許文献1に開示されたプリンタにおいても、特許文献1の図1及び図2に示されるように、廃インクタンク27は、ヘッド9などと比較して大きく構成されている。廃インクタンク27が大きく構成されると、廃インクタンク27は、前後方向及び左右方向に長くなってしまう。その結果、プリンタの設置面積が大きくなってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の設置面積の拡大の低減を実現できる構造を提供することにある。
(1) 本発明のインクジェット記録装置は、インク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、上記記録ヘッドの下方に上記記録ヘッドと対向して配置されており、被記録媒体を支持するプラテンと、上記記録ヘッドからインクを吸引するポンプと、上記ポンプによって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部と、上記廃液貯留部を、上記プラテンと上記記録ヘッドとの上方の第1位置、及び上記第1位置から退避した第2位置に移動可能に支持する支持部と、を備える。
プラテン上で詰まった被記録媒体を容易に取り除くことができるように、プラテンの上方には部材を配置しないことが望ましい。そのため、プラテンの上方には、部材が配置されていないことが多い。本構成によれば、廃液貯留部がプラテンの上方に配置されている。これにより、装置内の空間を有効に活用することができる。
また、本構成によれば、廃液貯留部が移動可能に配置されている。これにより、プラテン上で被記録媒体が詰まった場合、廃液貯留部を移動することによって、詰まった被記録媒体を容易に取り除くことができる。
(2) 本発明のインクジェット記録装置は、上記記録ヘッド及び上記プラテンの上方に配置されており、上記記録ヘッド及び上記プラテンを露出させる開口が形成された第1カバー体を更に備える。上記支持部は、上記廃液貯留部を、上記第1カバー体の上方に配置し、上記第1位置において上記開口を塞ぎ、上記第2位置において上記開口を露出させる。
廃液貯留部が第1位置に位置されることによって、上記の(1)と同様に、装置内の空間を有効に活用することができる。廃液貯留部が第2位置に位置されることによって、上記の(1)と同様に、プラテン上で詰まった被記録媒体を容易に取り除くことができる。
(3) 上記支持部は、上記廃液貯留部を、上記第1位置と上記第2位置との間で回動させる回動部を備える。
本構成によれば、廃液貯留部の位置を容易に変更することができる。
(4) 本発明のインクジェット記録装置は、上記第1カバー体を上側から覆う第3位置と上記第1カバー体を露出させる第4位置との間で回動可能な第2カバー体を更に備える。上記廃液貯留部は、上記第2カバー体と独立して回動する。
本構成によれば、第2カバー体の回動時に廃液貯留部は回動されない。よって、廃液貯留部の無駄な回動を減らすことができる。その結果、廃液貯留部に貯留されたインクが漏れ出る可能性を低くすることができる。
(5) 本発明のインクジェット記録装置は、上記廃液貯留部が上記第2カバー体に対して一体に回動するようロックするロック部を備える。
本構成によれば、ロック部によってロックされた廃液貯留部は第2カバー体と一体に回動可能である。よって、プラテン上で詰まった被記録媒体を取り除くために、第2カバー体のみを操作すればよく、第2カバー体と廃液貯留部との双方を個別に操作する必要がない。
(6) 上記廃液貯留部は、上記ポンプによって吸引されたインクを吸収するインク吸収部材と、上記ポンプと上記インク吸収部材とを連通するチューブと、上記インク吸収部材と上記チューブの上記インク吸収部材に対する連結部とを一体に保持するケース部と、を備える。上記ケース部は、上記第2カバー体と同じ軸を中心として回動するように軸支されている。
本構成によれば、チューブのインク吸収部材に対する連結部がケース部に保持されている。そのため、ケース部が回動したときに、チューブがケース部から外れる可能性を低くすることができる。
(7) 本発明のインクジェット記録装置は、上記チューブを、上記ケース部の回動軸と同軸を通るように配管する配管部を備える。
廃液貯留部が回動されるとき、廃液貯留部の回動軸と同軸の位置の移動量は、当該同軸の線から離れた位置の移動量よりも小さい。本構成においては、チューブは、廃液貯留部の回動時の移動量が小さい回動軸と同軸を通るように配管されている。よって、本構成によれば、廃液貯留部が回動されたときに、チューブが連結部から外れる可能性を低くすることができる。
(8) 上記廃液貯留部は、濃色に着色されている。
廃液貯留部は、記録ヘッドによって画像記録される際に被記録媒体が支持されるプラテンの上方に配置されている。よって、被記録媒体への画像記録の際に、廃液貯留部にインクが付着する可能性がある。本構成によれば、廃液貯留部が濃色に着色されているため、付着したインクによる廃液貯留部の汚れを目立たなくすることができる。
本発明によれば、廃液貯留部がプラテンの上方に配置されている。これにより、装置内の空間を有効に活用することができる。その結果、インクジェット記録装置の設置面積の拡大の低減を実現できる。
図1は、複合機10の外観を示す図であり、(A)には斜視図が示されており、(B)には平面図が示されている。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部を後方左斜め上から見た斜視図である。 図4は、図1(B)のA−A断面図であり、スキャナ筐体51が第3位置の状態が示されている。 図5は、図1(B)のA−A断面図であり、スキャナ筐体51が第4位置の状態が示されている。 図6は、スキャナ筐体51が第4位置の状態の複合機10の外観斜視図であり、(A)には廃液貯留部71が第1位置の状態が示されており、(B)には廃液貯留部71が第2位置の状態が示されている。 図7は、図6の分解斜視図である。 図8は、廃液貯留部71の分解斜視図である。 図9は、廃液貯留部71と記録部24とパージ機構69とを模式的に示す右側面図である。 図10は、リフトアップ機構74の構造を模式的に示す断面図であり、(A)にはキャップ72が第4姿勢の状態が示されており、(B)にはキャップ72が第3姿勢の状態が示されている。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置 された状態(図1(A)の状態)を基準として上下方向7が定義され、本体開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10]
図1(A)に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、概ね薄型の直方体に形成されている。複合機10は、その上部に、記録用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサによって読み取って画像データを取得するスキャナ部12を備えている。また、複合機10は、その下部に、上記画像データなどに基づいて、記録用紙15(図2参照、本発明の被記録媒体の一例)に画像を記録するプリンタ部11を備えている。
スキャナ部12は、概ね直方体に形成されたスキャナ筐体51(本発明の第2カバー体の一例)を有している。プリンタ部11は、正面に本体開口13が形成されたプリンタ筐体14を有している。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が、本体開口13から前後方向8に挿抜可能である。給紙トレイ20には、所望のサイズの記録用紙15が載置される。
図1(A)、(B)に示されるスキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。スキャナ部12は、原稿がセットされるプラテンガラス(不図示)と、プラテンガラスにセットされた原稿を読み取るイメージセンサ(不図示)と、プラテンガラス及びイメージセンサが内部に配設されるスキャナ筐体51とを備えている。スキャナ筐体51の上面には、原稿カバー53が取り付けられている。原稿カバー53の下側には、プラテンガラスが配置されている。原稿カバー53は、スキャナ筐体51の後端部に設けられた左右方向9に延びる軸54(図4及び図5参照)を軸として、プラテンガラスを覆う第1姿勢(図1(A)に示される姿勢)と、プラテンガラスを露出させる第2姿勢(不図示)とに回動可能である。プラテンが第2姿勢に姿勢変化されることにより、原稿はプラテンガラスにセット可能となる。なお、スキャナ筐体51も回動可能に構成されているが、スキャナ筐体51の回動は後述される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、記録用紙15が通過する搬送路23と、給紙トレイ20に載置された記録用紙15を搬送路23へ給送する給紙ローラ25と、搬送路23に設けられており、給紙ローラ25によって搬送路23に給送された記録用紙15を搬送する搬送ローラ対63及び排出ローラ対66と、スキャナ部12によって原稿から読み取られた画像データなどに基づいて、記録用紙15に画像を記録するインクジェット方式の記録部24と、を備えている。
[搬送路23]
図2に示されるように、搬送路23は、給紙トレイ20の後端部を基点として、下方から上方に延びつつUターンしてから、前向きに延びて記録部24の下方を通って排紙トレイ21に至る通路である。搬送路23は、所定間隔を隔てて互いに対向する第1ガイド部材31及び第2ガイド部材32によって区画される空間である。記録用紙15は、搬送路23を、図2に破線の矢印で示される向きである搬送向きに搬送される。
[搬送ローラ対63及び排出ローラ対66]
図2に示されるように、搬送路23における記録部24よりも搬送向きの上流側には、搬送ローラ61及びピンチローラ62よりなる搬送ローラ対63が設けられている。ピンチローラ62は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ61のローラ面に圧接されている。これにより、搬送ローラ対63は、記録用紙15を挟持可能である。
搬送路23における記録部24よりも搬送向きの下流側には、排出ローラ64及び拍車65よりなる排出ローラ対66が設けられている。拍車65は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ64のローラ面に圧接されている。これにより、排出ローラ対66は、記録用紙15を挟持可能である。
搬送ローラ61及び排出ローラ64は、搬送モータ(不図示)の回転駆動力が遊星ギヤなどから構成されている駆動伝達機構(不図示)を介して伝達されることによって、駆動される。回転駆動力が伝達された搬送ローラ61及び排出ローラ64は、ピンチローラ62及び拍車65との間に記録用紙15を挟持しつつ搬送向きへ搬送する。
[記録部24]
図2〜図5に示されるように、搬送路23には、記録部24が配置されている。記録部24は、インクジェット方式の記録ヘッド37(本発明の記録ヘッドの一例)と、記録ヘッド37を搭載するキャリッジ38とを備えている。キャリッジ38は、記録用紙15の搬送方向である前後方向8と直交する左右方向9に移動可能にガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11のフレーム26(図3参照)に支持されている。
記録ヘッド37は、キャリッジ38の下側に配置されている。記録ヘッド37の下面には、複数個のノズル(不図示)が形成されている。ノズルは、キャリッジ38の下面に露出されている。つまり、記録ヘッド37は、ノズルが形成されたノズル面36(図10参照)を有している。
プリンタ部11の右側前端部には、インクタンク(不図示)が配置されている。インクタンクは、各色について設けられている。各色のインクがインクタンクから記録ヘッド37へ供給される。キャリッジ38がスライドされる間に、各ノズルから各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出される。これにより、以下で説明されるプラテン67(本発明のプラテンの一例)上を搬送される記録用紙15に画像が記録される。
[プラテン67]
図2〜図5に示されるように、プラテン67は、記録部24の記録ヘッド37の下方に配置されている。プラテン67は、その上面が記録ヘッド37の下面と対向して配置されている。プラテン67は、左右方向9の両端をプリンタ部11のフレーム26に支持されている。プラテン67は、フレーム26に支持された状態において、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い概ね平板形状である。また、プラテン67は、フレーム26に支持された状態において、左右方向9の長さが前後方向8の長さよりも長い。プラテン67の上面では、搬送路23を搬送される記録用紙15が支持される。
[パージ機構69]
パージ機構69(図9参照)は、記録ヘッド37のノズル等からインクと共に気泡や異物を吸引除去するパージを実行する。図9に示されるように、パージ機構69は、記録ヘッド37のノズルを覆うキャップ72と、キャップ72に接続されて記録ヘッド37からインクの吸引を行うポンプ70(本発明のポンプの一例)と、キャップ72を上下動させて記録ヘッド37に接離させるためのリフトアップ機構74(図10参照)と、ポンプ70と後述する廃液貯留部71(本発明の廃液貯留部の一例)とを連通するポンプチューブ73(本発明のチューブの一例)などを有する。
[キャップ72]
キャップ72は、搬送路23の左右方向9における記録用紙15が通過しない領域、つまりキャリッジ38の往復移動範囲における退避位置に配置される。図3には、キャリッジ38が上記退避位置に位置された状態が記されている。図9に示されるように、キャップ72は、退避位置の記録部24の下方に記録部24と対向して配置されている。
キャップ72は、ゴムなどの弾性部材により構成されている。キャップ72は、リフトアップ機構74によりノズル面36に密着し、ノズル面36との間に空間を形成すると共にノズルを覆う。キャップ72の底部には吸気口75が設けられている。吸気口75は、ポンプチューブ73を介して、ポンプ70及び廃液貯留部71に接続されている。
[ポンプ70]
図9に示されるように、ポンプ70は、ポンプチューブ73を介してキャップ72に連通されている。ポンプ70は、ロータリー式のチューブポンプである。本実施形態では、ポンプ70は、内壁面を備えたケーシングと、この内壁面に沿って転動される転動ローラとを有する。ポンプチューブ73が上記転動ローラと上記内壁面との間に配置され、上記転動ローラが駆動される。これにより、ポンプチューブ73が扱かれ、ポンプチューブ73内のインクが上流側(キャップ72)から下流側(廃液貯留部71)へ押し出される。
[リフトアップ機構74]
本実施形態において、リフトアップ機構74は、図10に示されるように、第1フレーム56と、第2フレーム57と、スライドカム60とで構成されている。なお、リフトアップ機構74は、図10以外において図示を省略されている。また、リフトアップ機構74は、キャップ72を上下動させるものであれば、以下で説明するような機構に限らない。
第1フレーム56は箱状に形成されており、スライドカム60に支持されている。スライドカム60は、その下面を第2フレーム57に支持されている。第2フレーム57は、上述したフレーム68に取り付けられている。なお、第2フレーム57は、上述したフレーム68の一部であってもよい。
スライドカム60は、第1フレーム56の下面に当接されるガイド面を有する。ガイド面は、低位置の第1ガイド面111と、高位置の第2ガイド面112と、第1ガイド面111及び第2ガイド面112を繋ぐ傾斜面113とで構成されている。
第1フレーム56は、第1ガイド面111、第2ガイド面112、及び傾斜面113に支持されながら、左右方向9にスライドされる。第1フレーム56は、左右方向9にスライドするとともに、傾斜面113に支持されることによって上下方向7に移動される。
第1フレーム56には、底面から起立したレバー58が設けられている。レバー58は、第1フレーム56の右側に設けられている。レバー58は、キャリッジ38のスライド範囲まで延出されている。
キャップ72は、キャリッジ38がパージ機構69の真上に設定されたキャッピング位置(図10(A)に一点鎖線で示される位置)に移動された際に、記録ヘッド37のノズルを覆う(図10(B)参照)。キャップ72は、第1フレーム56に支持されている。本実施形態では、キャップ72は、キャップ72の下部と第1フレーム56の底面との間に設けられたコイルバネ78により上下方向7へ弾性的に支持されている。
第1フレーム56が第1ガイド面111に支持されているとき、第1フレーム56に支持されたキャップ72は、記録ヘッド37のノズル面36から離間した第4姿勢(図10(A)参照)をとる。第1フレーム56が第2ガイド面112に支持されているとき、第1フレーム56に支持されたキャップ72は記録ヘッド37に接触してノズル面36を覆う第3姿勢(図10(B)参照)をとる。
第1フレーム56の左側面56Aから、第1フレーム56の左側において第2フレーム57から突出された凸部57Aまでを架け渡すようにコイルバネ79が取り付けられている。コイルバネ79は、第1フレーム56が第1ガイド面111に支持されたとき、つまりキャップ72が第4姿勢であるときに自然長となる(図10(A)参照)。一方、コイルバネ79は、第1フレーム56が第2ガイド面112に支持されたとき、つまりキャップ72が第3姿勢であるときに伸張される(図10(B)参照)。つまり、コイルバネ79は、キャップ72が第3姿勢である状態で、キャップ72を第4姿勢側へ弾性的に付勢する。
図10(A)に示される状態において、キャリッジ38がパージ機構69側、つまり右向きへ移動されてレバー58に当接すると、レバー58は、キャリッジ38によって右向きへ押圧される。レバー58が右向きへの押圧力を受けることにより、第1フレーム56は、コイルバネ79の弾性力に抗して、右向きにスライドされる。
これにより、第1フレーム56は、ガイド面に沿って右向きに移動される。そして、第1フレーム56は、第1ガイド面111に支持された状態から、傾斜面113に支持された状態を経て、第2ガイド面112に支持された状態となる(図10(B)参照)。つまり、キャップ72は、第4姿勢から第3姿勢へ姿勢変化される。
[インクの吸引]
以下、パージ機構69によるインクの吸引の手順が説明される。図10に示されるように、キャップ72は、リフトアップ機構74によって、第4姿勢から第3姿勢に姿勢変化される。これにより、記録ヘッド37のノズルはキャップ72に覆われる。次に、ポンプ70が駆動される。これにより、図9に示されるように、インクが、ノズルからキャップ72とノズル面36との間の空間を介して吸気口75に吸引される。ポンプ70によって吸引されたインクは、ポンプチューブ73を介して、以下で説明する廃液貯留部71に押し出される。
[廃液貯留部71]
廃液貯留部71は、ポンプ70によって吸引されたインクを貯留するものである。なお、以下の廃液貯留部71の説明においては、廃液貯留部71が図6に示されるように配置されているとして、上下方向7、前後方向8、及び左右方向9が用いられる。
図7及び図8に示されるように、廃液貯留部71は、平面視において略L字状の外形の本体90(本発明のケース部の一例)と、本体90に取り付けられたインク吸収部材95(本発明のインク吸収部材の一例)と、インク吸収部材95を覆う蓋部88とを備えている。廃液貯留部71のうち、外部に露出されている本体90と蓋部88とは、濃色に着色されている。本実施形態では、本体90と蓋部88とは、黒色に着色されているが、他の濃色、例えば紺色などに着色されていてもよい。
図8に示されるように、本体90は、L字の縦線部分を構成する第1本体部91と、L字の横線部分を構成する第2本体部92とで構成されている。なお、第1本体部91及び第2本体部92の構成については後述される。
廃液貯留部71は、後述するように、その後端部をプリンタ部11のフレーム68(図7参照)に回動可能に支持されている。また、廃液貯留部71は、その前端部を後述される第1カバー体93(図7参照、本発明の第1カバー体の一例)に支持されている。つまり、フレーム68及び第1カバー93は、本発明の支持部の一例である。
後述するように、廃液貯留部71は、図6(A)に示される位置であるとき、プラテン67の上方に位置している。つまり、廃液貯留部71がプラテン67の上方の搬送路23を覆っている。よって、この状態では、ユーザがプラテン67で詰まった記録用紙15を取り除くことが困難である。そこで、本実施形態では、廃液貯留部71が回動可能に配置されている。これにより、プラテン67上で記録用紙15が詰まった場合、ユーザは、廃液貯留部71を、図6(A)に示される位置から図6(B)に示される位置に回動させることができる。当該回動によって、プラテン67の上方の搬送路23が露出される。その結果、ユーザは、プラテン67上で詰まった記録用紙15を容易に取り除くことができる。
図8に示されるように、第1本体部91は、上側が開放された箱形形状の部材である。第1本体部91の内部空間には、開放された上側からインク吸収部材95が挿入されている。インク吸収部材95は、発泡ポリウレタンなどの多孔材料からなる。多孔材料に形成された孔にインクが進入することにより、インクはインク吸収部材95に吸収される。
以上より、後述されるポンプチューブ73との連結部97(本発明の連結部の一例)から廃液貯留部71に進入してきたインクは、インク吸収部材95に吸収され、左向きの流路に沿って拡散される。なお、インク吸収部材95は、交換可能に第1本体部91に取り付けられており、インクの貯留量が限界を越えると、インク吸収部材95を新品と取り換えることとなる。
第2本体部92は、第1本体部91の右端部から後向きに突出されている。第2本体部92は、右板82と左板83と底板84とを備えている。第2本体部92には、これらの板82、83、84によって、溝85が形成されている。図7及び図8に示されるように、廃液貯留部71の第2本体部92の先端において、右板82には円形の開口81が形成されており、左板83にも円形の開口(不図示)が形成されている。右板82に形成された開口81と左板83に形成された開口とは、左右方向9において同軸上に位置している。
図9に示されるように、ポンプチューブ73は、キャップ72の底部の吸気口75から下向きへ延設されている。下向きへ延びたポンプチューブ73は、プリンタ部11の底面付近で屈曲されて、後向きへ延設されている。後向きへ延びたポンプチューブ73は、廃液貯留部71の後端部に位置する第2本体部92の真下付近で屈曲されて、上向きへ延設されている。上向きへ延びたポンプチューブ73は、第2本体部92の溝85(図8参照)に沿って延設され、連結部97と接続される。
ここで、図7に示されるように、溝85は、右板82の開口81と左板83の開口との間を通過するよう形成されている。換言すると、溝82は、開口81の近傍の空間に形成されている。後述されるように、開口81には廃液貯留部の回動軸が挿入される。つまり、溝85に沿って延設されるポンプチューブ73は、廃液貯留部71の回動軸と同軸を通るように配管されている。以上より、溝85を区画する廃液貯留部71の第2本体部92の右板82と左板83と底板84とは、本発明の配管部の一例である。
図8に示されるように、連結部97は、第1本体部91の右側面に設けられている。本実施形態において、連結部97は、第1本体部91の右側面から右側に突出された2つの突起である。連結部97には、孔が設けられている。当該孔は、連結部97を貫通して第1本体部91の内側の空間に繋がっている。連結部97には、ポンプチューブ73が接続される。これにより、ポンプ70によって記録ヘッド37に設けられたノズルから吸引されたインクは、ポンプチューブ73を介して廃液貯留部71に押し出されることが可能となる。つまり、連結部97は、廃液貯留部71とポンプチューブ73とを連結している。
以上より、第1本体部91と第2本体部92よりなる本体90は、インク吸収部材95と連結部97とを一体に保持している。
[第1カバー体93]
図4及び図5に示されるように、プラテン67及び記録部24の上方には、第1カバー体93が配置されている。本実施形態において、第1カバー体93は、図7に示されるように、フレーム68に取り付けられているが、フレーム68と一体に構成されていてもよいし、他のフレームに取り付けられていてもよいし、他のフレームと一体に構成されていてもよい。
図5、図6(B)、及び図7に示されるように、第1カバー体93は、配置された状態において、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い概ね平板形状である。第1カバー体93には、矩形の開口94が形成されている。開口94は、記録部24のキャリッジ38の移動経路と対向する位置であって、プラテン67と対向する位置に配置されている。これにより、記録部24及びプラテン67は、開口94を介して装置外方に露出される。したがって、プラテン67上で記録用紙15が装置内の機構と干渉し、搬送が止まってしまったとしても、この記録用紙15をユーザが取り除くことができる。
[廃液貯留部71の回動]
図7及び図8に示されるように、右板82に形成された開口81には、フレーム68の右端部の内面側に形成されて左向きに突出された突部(不図示)が挿入される。左板83に形成された開口には、スキャナ筐体51に形成された突部80(図7参照)が挿入される。フレーム68の右端部の内面側に形成された突部とスキャナ筐体51に形成された突部80とは、同軸上に位置している。
以上により、廃液貯留部71は、フレーム68の右端部に形成された突部とスキャナ筐体51に形成された突部80とを回動軸として回動可能となる。つまり、廃液貯留部71を回動可能に支持するフレーム68は、本発明の回動部の一例である。すなわち、フレーム68及び第1カバー体93で構成される本発明の支持部は、フレーム68で構成される本発明の回動部を有する。
図4〜図6に示されるように、廃液貯留部71は、回動することによって、プラテン67と記録部24との上方の第1位置(図4及び図6(A)に示される位置、本発明の第1位置の一例)、及び第1位置から更に上方に退避した第2位置(図5及び図6(B)に示される位置、本発明の第2位置の一例)に移動可能である。
フレーム68によって回動可能に支持された廃液貯留部71は、第1カバー体93の上方に配置されている。以下に詳述する。
図4及び図6(A)に示されるように、第1位置の廃液貯留部71は、第1カバー体93に支持されている。詳細には、第1本体部91の周縁部は、第1カバー体93の開口94の周辺部によって支持され、第1本体部91の中央部は、第1カバー体93の開口94の真上に位置している。つまり、第1位置の廃液貯留部71は、第1カバー体93及びフレーム68によって支持されている。
さらに、図6(B)に示されるように、本実施形態では、第1カバー体93は、プリンタ筐体14の上面よりも下側に位置している。つまり、本実施形態では、プリンタ筐体14の上面に凹部89が形成されており、第1カバー体93は、凹部89の底面である。そして、図6(A)に示されるように、第1位置の廃液貯留部71は、凹部89に嵌り込むようにして、第1カバー体93に支持されている。
また、図5及び図6(B)に示されるように、第2位置の廃液貯留部71は、第1位置よりも上方に回動され、開口94から離間されている。このため、廃液貯留部71が第2位置の場合、開口94は露出されている。また、第2位置の廃液貯留部71は、第1カバー体93によって支持されていない。つまり、第2位置の廃液貯留部71は、フレーム68によって支持されている。
以上より、フレーム68及び第1カバー体93は、廃液貯留部71を、第1カバー体93の上方に配置し、第1位置において開口94を塞ぎ、第2位置において開口94を露出させる。
このとき、ポンプチューブ73が、回動軸と同軸を通過するよう配管されているため、廃液貯留部71が回動しても、回動軸の位置から連結部97までの長さは、回動中に変化することがない。さらに言えば、回動軸の位置からポンプ70までの長さも回動中に変化することがない。そのため、回動中に、連結部97からポンプチューブ73が外れたり、ポンプ70からポンプチューブ73が外れたりしない。また、回動中の外れを想定して、ポンプチューブ73を長めに備える必要がない。
なお、本実施形態において、廃液貯留部71は、後述するロック部86により、スキャナ筐体51にロックされることによって、第2位置に位置している状態を維持できる。
[スキャナ筐体51の回動]
図7に示されるように、スキャナ筐体51の後端部の下側には、以下に詳述するような開口87、突部80、及び穴(不図示)が形成されている。スキャナ筐体51の後端部には、下向きへ突出された軸受け部52が形成されている。軸受け部52の右端には、開口87が形成されている。軸受け部52において、開口87の左側には、右向きへ、つまり開口87側へ突出する突部80が形成されている。軸受け部52の左端には、右向きへ穿たれた穴が形成されている。開口87、突部80、及び上記穴は、何れも左右方向9に延びている、つまり同軸上に形成されている。
開口87には、フレーム68の右端部の内面側に形成されて左向きに突出された突部(不図示)が挿入される。当該突部は、廃液貯留部71の右板82に形成された開口81に挿入されるものと同一である。つまり、当該突部は、スキャナ筐体51の開口87を貫通して、廃液貯留部71の右板82に形成された開口81に挿入される。
突部80は、上述したように、廃液貯留部71の左板83に形成された開口(不図示)に挿入される。軸受け部52の左端に形成された穴には、フレーム68の左端部の内面側に形成されて右向きに突出された突部(不図示)が挿入される。
フレーム68の右端部の内面側に形成された突部、フレーム68の左端部の内面側に形成された突部、及びスキャナ筐体51に形成された突部80は、同軸上に位置している。
以上により、スキャナ筐体51は、フレーム68の右端部及び左端部に形成された突部を回動軸として回動可能である。また、廃液貯留部71は、スキャナ筐体51の回動軸と同じ軸を中心として回動可能である。つまり、廃液貯留部71とスキャナ筐体51とは、同じ軸を中心として回動するように、フレーム68に軸支されている。
また、廃液貯留部71は、後述するロック部86によってスキャナ筐体51にロックされている場合を除き、スキャナ筐体51に固定されていない。よって、廃液貯留部71は、スキャナ筐体51と同じ軸を中心として回動するが、ロック部によってロックされている場合を除き、スキャナ筐体51とは独立して回動する。ロック部86によって廃液貯留部71がロックされていないことにより、図6(A)に示されるように、スキャナ筐体51が開かれた状態、つまり以下で説明する第4位置に位置した状態で、廃液貯留部71を第1位置に位置させることが可能となる。この状態で、廃液貯留部71内のインク吸収部材95の交換が可能となる。
図1(A)及び図4〜図6に示されるように、スキャナ筐体51は、第1カバー体93を上側から覆う第3位置(図1(A)及び図4に示される位置、本発明の第3位置の一例)と第1カバー体93を露出させる第4位置(図5及び図6に示される位置、本発明の第4位置の一例)との間で回動可能である。
図1(A)、及び図4に示されるように、第3位置のスキャナ筐体51は、プリンタ筐体14の上面に上側から重畳されることによって、プリンタ筐体14の上面によって支持される。また、図6(A)に示されるように、プリンタ筐体14の上面には、第1カバー体93が配置されている。以上より、第3位置のスキャナ筐体51は、第1カバー体93を上側から覆う。
第4位置のスキャナ筐体51は、その後端部をプリンタ筐体14の後端部によって支持され、その前端部を以下で説明する摺動部材77によって支持される。図6に示されるように、摺動部材77は、前端部77Aをプリンタ筐体14の左端部に軸支されている。また、摺動部材77は、後端部77Bをスキャナ筐体51の左端部に摺動可能に取り付けられている。スキャナ筐体51が第3位置に位置されたとき、摺動部材77は前後方向8に延びた姿勢であり、摺動部材77の後端部77Bはスキャナ筐体51の後端側に位置している。しかし、摺動部材77の後端部77Bは、スキャナ筐体51の第3位置から第4位置への移動に連動して、スキャナ筐体51の後端側から前端側へと摺動する。これにより、スキャナ筐体51が第4位置に位置されたとき、図6に示されるように、摺動部材77はスキャナ筐体51の前端部を支持する。
[ロック部86]
図7に示されるように、スキャナ筐体51の下面には、2つの突起98、99が形成されている。各突起98、99の先端には穴が形成されている。なお、当該穴の内側面には、後述するビス103が挿入可能なように、ねじ溝が形成されている。突起98は、廃液貯留部71の第1本体部91の右前端部に形成された開口101と対向する位置に形成されている。突起99は、廃液貯留部71の第1本端部91の左前端部に形成された開口102と対向する位置に形成されている。
これにより、廃液貯留部71とスキャナ筐体51とが相互に当接した状態において、突起98に形成された穴と開口101とは連続されて一つの穴を形成し、突起99に形成された穴と開口102とは連続されて一つの穴を形成する。本実施形態では、突起98、99に形成された穴と開口101、102とが連続されて形成された穴の各々に、ビス103が挿入される。
これにより、廃液貯留部71はスキャナ筐体51にロックされ、廃液貯留部71はスキャナ筐体51に対して一体に回動する。具体的には、スキャナ筐体51が第3位置のときに廃液貯留部71は第1位置に位置される。そして、スキャナ筐体51が第3位置から第4位置に回動されると、廃液貯留部71はスキャナ筐体51と一体に回動して、第1位置から第2位置に回動される。
なお、廃液貯留部71がスキャナ筐体51にロックされていない場合には、廃液貯留部71は、スキャナ筐体51に対して独立に回動する。具体的には、スキャナ筐体51が第3位置にあると、廃液貯留部71は、スキャナ筐体51と積層した状態で、第1位置に配置され開口94を塞いでいる。スキャナ筐体51が第3位置から第4位置へ回動すると、廃液貯留部71は、第1位置のまま残留し、廃液貯留部71の蓋部88が露出される。この状態でも、開口94は廃液貯留部71によって塞がれている。そして、さらに開口94を開放するために、廃液貯留部71がスキャナ筐体51と独立して第1位置から第2位置へ回動される。
なお、ビス103の挿入は、スキャナ筐体51が開いている状態、つまりスキャナ筐体51が第4位置に位置されている状態において行われる。
以上より、突起98、99と開口101、102とビス103とは、本発明のロック部86の一例である。
[実施形態の効果]
プラテン67上で詰まった記録用紙15を容易に取り除くことができるように、プラテン67の上方には部材を配置しないことが望ましい。そのため、プラテン67の上方には、部材が配置されていないことが多い。本実施形態によれば、他の部材が配置されていないプラテン67の上方に、廃液貯留部71が配置されている。これにより、複合機10内の空間を有効に活用することができる。その結果、複合機10の設置面積の拡大の低減を実現できる。
また、本実施形態によれば、廃液貯留部71が移動可能に配置されている。これにより、プラテン67上で記録用紙15が詰まった場合、廃液貯留部71を移動することによって、詰まった記録用紙15を容易に取り除くことができる。
具体的には、廃液貯留部71が第1位置に位置されることによって、複合機10内の空間を有効に活用することができる。また、廃液貯留部71が第2位置に位置されることによって、プラテン67上で詰まった記録用紙15を容易に取り除くことができる。
また、本実施形態によれば、廃液貯留部71は回動可能であるため、廃液貯留部71の位置を容易に変更することができる。
また、本実施形態によれば、廃液貯留部71はスキャナ筐体51と独立して回動するため、スキャナ筐体51の回動時に廃液貯留部71は回動されない。よって、廃液貯留部71の無駄な回動を減らすことができる。その結果、廃液貯留部71に貯留されたインクが漏れ出る可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、ロック部86によってロックされた廃液貯留部71はスキャナ筐体51と一体に回動可能である。よって、プラテン67上で詰まった記録用紙15を取り除くために、スキャナ筐体51のみを操作すればよく、スキャナ筐体51と廃液貯留部71との双方を個別に操作する必要がない。
また、本実施形態によれば、ポンプチューブ73のインク吸収部材95に対する連結部97が廃液貯留部71の本体90に保持されている。そのため、本体90が回動したときに、ポンプチューブ73が本体90から外れる可能性を低くすることができる。
また、廃液貯留部71が回動されるとき、廃液貯留部71の回動軸と同軸の位置の移動量は、当該同軸の線から離れた位置の移動量よりも小さい。そこで、本実施形態においては、ポンプチューブ73は、廃液貯留部71の回動時の移動量が小さい回動軸と同軸を通るように配管されている。よって、本実施形態によれば、廃液貯留部71が回動されたときに、ポンプチューブ73が連結部97から外れる可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、廃液貯留部71は、記録ヘッド37によって画像記録される際に記録用紙15が支持されるプラテン67の上方に配置されている。よって、記録用紙15への画像記録の際に、廃液貯留部71にインクが付着する可能性がある。本実施形態によれば、廃液貯留部71が黒色、つまり濃色に着色されているため、付着したインクによる廃液貯留部71の汚れを目立たなくすることができる。
[変形例]
上述の実施形態において、プリンタ部11は、廃液貯留部71がスキャナ筐体51と一体に回動するよう構成されているが、ロック部86を備えず、スキャナ筐体51と廃液貯留部71とが独立に回動するよう構成されていてもよい。その場合、スキャナ筐体51と廃液貯留部71とが同軸で回動するよう形成されていなくてももちろんよい。また、スキャナ筐体51と廃液貯留部71とが回動する方向が異なっていてもよい。例えば、スキャナ筐体51が後側を中心に回動し、廃液貯留部71が前側を中心に回動してもよい。さらに、廃液貯留部71は、回動せず、スライドすることや取り外されることなどによって、開口94から移動してもよい。
また、上述の実施形態においては、廃液貯留部71のポンプチューブ73が回動軸を通るよう形成されているが、回動軸を通らなくてももちろんよい。その場合、ポンプチューブ73は、連結部などから外れないよう十分な長さであればよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
37・・・記録ヘッド
51・・・スキャナ筐体
67・・・プラテン
68・・・フレーム
70・・・ポンプ
71・・・廃液貯留部
73・・・ポンプチューブ
82・・・右板
83・・・左板
84・・・底板
86・・・ロック部
90・・・本体
93・・・第1カバー体
95・・・インク吸収部材
97・・・連結部

Claims (8)

  1. インク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドの下方に上記記録ヘッドと対向して配置されており、被記録媒体を支持するプラテンと、
    上記記録ヘッドからインクを吸引するポンプと、
    上記ポンプによって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部と、
    上記廃液貯留部を、上記プラテンと上記記録ヘッドとの上方の第1位置、及び上記第1位置から退避した第2位置に回動可能に支持する支持部と、
    上記記録ヘッド及び上記プラテンの上方に配置されており、上記記録ヘッド及び上記プラテンを露出させる開口が形成された第1カバー体と、
    上記第1カバー体を上側から覆う第3位置と上記第1カバー体を露出させる第4位置との間で回動可能な第2カバー体と、を備え、
    上記支持部は、上記廃液貯留部を、上記第1カバー体の上方に配置し、上記第1位置において上記開口を塞ぎ、上記第2位置において上記開口を露出させるものであり、
    上記廃液貯留部は、上記第2カバー体と独立して回動するものであるインクジェット記録装置。
  2. 上記廃液貯留部が上記第2カバー体に対して一体に回動するようロックするロック部を備える請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記廃液貯留部は、
    上記ポンプによって吸引されたインクを吸収するインク吸収部材と、
    上記ポンプと上記インク吸収部材とを連通するチューブと、
    上記インク吸収部材と上記チューブの上記インク吸収部材に対する連結部とを一体に保持するケース部と、を備え、
    上記ケース部は、上記第2カバー体と同じ軸を中心として回動するように軸支されている請求項またはに記載のインクジェット記録装置。
  4. インク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを備えるプリンタ筐体と、
    上記記録ヘッドから流通されたインクを貯留する廃液貯留部と、
    上記廃液貯留部を、上記記録ヘッドの上方の第1位置、及び上記第1位置から退避した第2位置に移動可能に支持する支持部と、
    上記プリンタ筐体を上側から覆う第3位置と上記プリンタ筐体内を露出させる第4位置との間で移動可能なカバー体と、を備え、
    上記廃液貯留部は、上記カバー体と独立して移動するものであるインクジェット記録装置。
  5. 上記廃液貯留部が上記カバー体に対して一体に回動するようロックするロック部を備える請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記廃液貯留部は、
    上記記録ヘッドから流通されたインクを吸収するインク吸収部材と、
    上記記録ヘッドと上記インク吸収部材とを連通するチューブと、
    上記インク吸収部材と上記チューブの上記インク吸収部材に対する連結部とを一体に保持するケース部と、を備え、
    上記ケース部は、上記カバー体と同じ軸を中心として回動するように軸支されている請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記チューブを、上記ケース部の回動軸と同軸を通るように配管する配管部を備える請求項3または6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記廃液貯留部は、濃色に着色されている請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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