JP5789936B2 - 光学積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
〈ポリビニルアルコール系樹脂〉
本発明では、ガラス板1とプラスチックシート3とを接着するために、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する接着剤組成物を用いる。この接着剤組成物は通常、水溶液の形で用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液は、偏光板の分野において従来から、ポリビニルアルコール系樹脂からなる偏光フィルムとその少なくとも片面に貼合されるトリアセチルセルロースフィルムを代表例とする透明保護フィルムとの接着に用いられているが、偏光板を代表例とするプラスチックシートと液晶セル基板を代表例とするガラスとの接着に用いた場合に、高い接着力を発現することが、本発明者らにより見出された。
本発明において接着剤層2を形成するための接着剤組成物には、接着剤層とガラス板との密着性を向上させるために、シランカップリング剤を含有させることが好ましく、とりわけ、ポリビニルアルコール系樹脂を含む水溶液にシランカップリング剤を配合しておくことが好ましい。
(HO)2Ti[OCH(CH3)COO-]2 (NH4 +)2:同社がいう化学名「チタンラクテートアンモニウム塩、同社の商品名“オルガチックス TC-300”、
(HO)2Ti[OCH(CH3)COOH]2 :同社がいう化学名「チタンラクテート」、同社の商品名“オルガチックス TC-310”及び“オルガチックス TC-315”。
本発明においては、ガラス板1とプラスチックシート3の貼合面のうち少なくとも一方の面に、以上説明した接着剤組成物、好ましくは以上の各成分が配合された水溶液からなる接着剤組成物の層を設け、その接着剤組成物の層を介してガラス板1とプラスチックシート3を貼合し、その層を硬化させて接着剤層2とする。接着剤層2の厚さは、5μm 以下とすることができ、通常0.001〜5μm程度、好ましくは0.01〜2μm、より好ましくは0.05〜2μmの範囲である。接着剤層の厚さが5μm を超える場合には、プラスチックシート3の外観不良につながる可能性がある。
接着剤層3を介してプラスチックシート3が貼合されるガラス板1には、一般にガラスと呼ばれるあらゆるものを用いることができる。先にも述べたとおり、本発明は特に、ガラス板1が液晶表示装置を構成する液晶セル基板である場合に有用である。液晶セル基板は、もう1枚の基板との間に液晶を挟持し、液晶セルを構成するものであり、この液晶セルは、液晶表示装置の中核的部材となる。液晶セル基板を構成するガラスは、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなど、一般に知られている各種のガラス板であることができるが、液晶セルには特に無アルカリガラスが好ましく用いられる。
接着剤層2を介してガラス板1に貼合されるプラスチックシート3も、ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液により接着能を発現する樹脂がガラス板1への貼合面となるものであれば、制限なく使用することができる。ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液により接着能を発現する樹脂としては、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどを包含する酢酸セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂をはじめとする鎖状オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。
先述したとおり、本発明の光学積層体は、図1におけるガラス板1が液晶セル基板であり、プラスチックシート3がポリビニルアルコール系樹脂に二色性色素が吸着配向された偏光フィルムを有する偏光板である場合に、特に有用である。上記のような偏光フィルムそれ自体を単独でプラスチックシート3とすることもできるが、偏光フィルム単独では脆いため、その少なくとも片面、特に液晶セル基板1に貼合される面とは反対側の面に、透明保護層を設けたものが、好ましく用いられる。
偏光板5を構成する偏光フィルム6は、ポリビニルアルコール系樹脂に二色性色素が吸着配向されたものである。より具体的には、一軸延伸されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向されたものが好適に用いられる。
偏光フィルム6の少なくとも片面に設けられる透明保護層7は、例えば、酢酸セルロース系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂をはじめとする鎖状オレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂をはじめとするアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂をはじめとするポリエステル系樹脂など、当分野において従来から保護層の形成材料として広く用いられている適宜の熱可塑性樹脂フィルムで構成することができる。また透明保護層7は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物で構成することもできる。量産性及び接着性の観点からは、これらのなかでも、酢酸セルロース系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、鎖状オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂若しくはポリエステル系樹脂からなるフィルム、又は活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物を、透明保護層7として用いることが好ましい。
図3に示す例のように、偏光フィルム6の液晶セル基板1側に樹脂層8を設ける場合、この樹脂層8は、偏光フィルム6の反対側に設けられる透明保護層7と同様の、あるいはそれとは異なる透明保護層であることができるほか、光学機能層であってもよい。光学機能層の例としては、液晶セルによる位相差の補償や視野角の補償などを目的に使用される位相差板が挙げられる。位相差板としては、例えば、各種樹脂の延伸フィルムからなる複屈折性フィルム、ディスコティック液晶やネマチック液晶が配向固定されたフィルム、フィルム基材上に上記の液晶や無機層状化合物などの位相差発現物質を含む塗膜を形成し、配向固定したものなどがある。この場合、位相差発現物質を含む塗膜を支持するフィルム基材として、トリアセチルセルロースなどの酢酸セルロース系樹脂フィルムが好ましく用いられる。
次に、本発明に係る光学積層体の製造方法について説明する。以上説明した光学積層体は、以下に示す各工程を備える方法によって、有利に製造することができる。以下では、図1に示した符号を引用しながら説明する。
(b)その接着剤組成物の層を介してガラス板1とプラスチックシート3とを貼り合わせる貼合工程、
(c)前記貼合工程で得られる貼合品を検査し、欠陥が検出された貼合品を製造ラインの外に出す検査工程、及び
(d)前記検査工程を経て欠陥が検出されなかった貼合品に存在する接着剤組成物の層を硬化させる硬化工程。
接着剤層形成工程(a)では、ガラス板1とプラスチックシート3のそれぞれ貼合面のうち少なくとも一方に、ポリビニルアルコール系樹脂を含む水溶液からなる接着剤組成物の層を設ける。接着剤層の形成にあたっては、例えば、ガラス板1の貼合面、及び/又はプラスチックシート3の貼合面に、上記の接着剤組成物を塗布する方法が採用できる。また、塗布の一形態であるが、ガラス板1の表面の一端にプラスチックシート3が貼り合わされるように供給し、両者の間に上記の接着剤組成物を吹きつけながらガラス板1とプラスチックシート3のそれぞれ貼合面に接着剤組成物の層を形成し、プラスチックシート3の外側からロールで押しつけながら次の貼合工程を連続的に行う方法を採用することもできる。
次の貼合工程(b)では、上の接着剤層形成工程(a)で形成された接着剤組成物の層を介してガラス板1とプラスチックシート3とを貼り合わせる。この工程では、上で説明した如く、ガラス板1の表面の一端にプラスチックシート3が接着剤組成物の層を介して貼り合わされるように供給し、プラスチックシート3の外側からロールで押しつけながら貼合していく方法が有利に採用される。このようにガラス板1の表面の一端からロールで押しつけながらガラス板1の表面の他端へと貼合していく方法は、気泡の巻き込みを抑えるなどの観点から有利である。
検査工程(c)では、上の貼合工程(b)で得られる貼合品を検査し、欠陥が検出された貼合品を製造ラインの外に出す。もちろん、欠陥が検出されなければ、その貼合品はそのまま次の硬化工程(d)へと送られる。この検査工程(c)では、表面の傷の有無、異物の有無、気泡の有無、軸ずれの有無などが検査される。このような検査は、液晶パネルの製造段階で通常採用されている方法により行うことができる。
検査工程(c)で欠陥が検出されず、合格となった貼合品は、次の硬化工程(d)で、ガラス板1とプラスチックシート3との間に存在する接着剤組成物の層が硬化される。硬化工程(d)では、高温乾燥、活性エネルギー線の照射などにより、接着剤組成物の層を硬化させ、接着剤層2とする。高温乾燥を採用する場合、その温度は、40〜80℃程度の範囲が好ましい。活性エネルギー線の照射により硬化させる場合、用いる活性エネルギー線は、紫外線、X線、電子エネルギー線などであることができる。また、常温放置で接着剤組成物の層を硬化させる方法もある。
本発明の光学積層体10〜12は、その液晶セル基板1の偏光板5が貼合されている面とは反対側に、もう一つの液晶セル基板を配置し、両者の間に液晶を挟持することで、液晶セル又は液晶パネルとすることができる。この液晶セル又は液晶パネルを表示素子として、液晶表示装置が構成される。2枚の液晶セル基板間に液晶が封入された状態の液晶セル自体を図1〜3における液晶セル基板1とし、その一方又は双方の表面に、本発明に従って偏光板を貼合し、液晶パネルとするのが一般的である。本発明の光学積層体は、熱衝撃試験などに対する耐久性に優れるものであることから、上記のようにして作製される液晶表示装置も同様に、熱衝撃試験などに対する耐久性に優れているとともに、薄型軽量化が図られたものとなる。
(a)ポリビニルアルコール系接着剤組成物の調製
ケン化度 99.1モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-200”、4%濃度水溶液の粘度12.4mPa・sec〕 を純水に溶解し、10%濃度の水溶液を調製した。このアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール水溶液に、架橋剤としてグリオキザール、及びシランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール:架橋剤:シランカップリング剤の固形分重量比が1:0.5:0.1となるように混合し、さらに水100部に対してアセトアセチル基変性ポリビニルアルコールが3部となるように純水で希釈して、接着剤組成物を調製した。
ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している偏光フィルムの片面にポリビニルアルコール系接着剤を介して厚さ40μm のトリアセチルセルロースからなる保護フィルムが貼合されている偏光板〔住友化学(株)製、商品名“SR0661A-XNSY”、厚さ約70μm 〕を用意した。一方、透明ガラス基板(液晶セル基板となるもの)を、超音波ガラス洗浄機(ミクロ技研(株)製)を用いて洗浄した。上記の偏光板を10cm×10cmの正方形サイズにカットし、その保護フィルムが貼合されていない偏光フィルム面と、上記洗浄後の透明ガラス基板の一方の面に、それぞれ上記(a)に示した接着剤組成物を、調製後30分以内に塗布し、接着剤面同士を貼合した。これを常温で24時間放置した後、60℃で3分間乾燥して、光学積層体を作製した。乾燥後の接着剤層の厚みは約0.1μmである。
架橋剤をメチロールメラミンに変更し、その他は実施例1の(a)と同様にして接着剤組成物を調製した。この組成物を用いて、実施例1の(b)と同様の方法で光学積層体を作製した。
ポリビニルアルコールとして、実施例1に示した“ゴーセファイマー Z-200”(後の表1では「Z−200」と略す)のほか、以下のものを用いた。後の表1では、以下各項のそれぞれ最初に示す記号で表示する。
KL−318: ケン化度 87.5モル%のアニオン変性ポリビニルアルコール〔(株)クラレ製、商品名“KL-318”、4%濃度水溶液の粘度25.0mPa・sec〕。
Z−100: ケン化度 99.2モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-100”、4%濃度水溶液の粘度5.2mPa・sec〕。
Z−210: ケン化度 96.3モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-210”、4%濃度水溶液の粘度13.9mPa・sec〕。
Z−220: ケン化度 92.5モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-220”、4%濃度水溶液の粘度13.2mPa・sec〕。
Z−300: ケン化度 98.5モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-300”、4%濃度水溶液の粘度27.9mPa・sec〕。
Z−320: ケン化度 92.8モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-320”、4%濃度水溶液の粘度22.5mPa・sec〕。
Z−410: ケン化度 97.8モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業(株)製、商品名“ゴーセファイマー Z-410”、4%濃度水溶液の粘度52.6mPa・sec〕。
グリオキシル酸Na: グリオキシル酸ナトリウム。
3−APTMS: 3−アミノプロピルトリメトキシシラン。
3−MPTMS: 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン。
実施例16に示したのと同じ接着剤組成物、すなわち、水100部に対し、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール“ゴーセファイマー Z-200”が3部、架橋剤であるグリオキシル酸ナトリウムが 0.3部、シランカップリング剤である3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが 0.3部の割合で配合された接着剤組成物を用いた。一方、実施例1の(b)で用いた偏光板の代わりに、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している偏光フィルムの片面にポリビニルアルコール系接着剤を介して厚さ80μm のトリアセチルセルロースからなる保護フィルムが、偏光フィルムの他面にポリビニルアルコール系接着剤を介して厚さ40μm のトリアセチルセルロースからなる位相差板が貼合されている偏光板〔住友化学(株)製、商品名“SRN231A”、厚さ約150μm〕を用意した。そして、この偏光板の厚さ40μm のトリアセチルセルロースからなる位相差板面を透明ガラス基板への貼合面とし、上の接着剤組成物を用い、その他は実施例1の(b)と同様の方法で光学積層体を作製した。
ポリビニルピロリドンの20%水溶液〔(株)日本触媒製、商品名“K-85W ”〕に、シランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを、ポリビニルピロリドン:シランカップリング剤の固形分重量比が1:0.1 となるように混合し、さらに水100部に対してポリビニルピロリドンが2部となるように純水で希釈して、接着剤組成物を調製した。この接着剤組成物を用いて、実施例1の(b)と同様の方法で光学積層体を作製した。
ポリビニルアルコール系接着剤組成物の代わりに厚さ25μm のアクリル系粘着剤を用い、透明ガラス基板の一方の面にこのアクリル系粘着剤を介して、実施例1で用いたのと同じ偏光板の保護フィルムが貼合されていない偏光フィルム面を貼合した。その後50℃のオートクレーブ中、圧力5kg/cm2(約0.5MPa) で20分間処理して、光学積層体を作製した。
ポリビニルアルコール系接着剤組成物の代わりに純水を用いたこと以外は、実施例1の(b)と同様の方法で光学積層体を作製した。
(a)耐久試験
上の実施例及び比較例で作製した光学積層体の耐久性を以下の方法で評価した。
◎:浮き、剥れ、偏光フィルムのクラック等の外観変化が全くみられない。
○:浮き、剥れ、偏光フィルムのクラック等の外観変化がほとんどみられない。
△:浮き、剥れ、偏光フィルムのクラック等の外観変化がやや目立つ。
×:浮き、剥れ、偏光フィルムのクラック等の外観変化が顕著に認められる。
ガラス基板に偏光板を貼合してから3時間後(実施例1〜22並びに比較例1及び3では、常温で24時間放置途中の3時間目、比較例2では、オートクレーブ処理終了後3時間目)に、偏光板がガラス基板から剥離できるかどうかを見るため、貼着試験片から偏光板を300mm/分の速度で180°方向(折り返してガラス基板面に沿う方向)に剥がす剥離テストを行った。結果を以下の基準で分類し、表2にまとめた。
○:剥離できた。
×:偏光板が破断し、剥離できなかった。
10,11,12……光学積層体。
Claims (7)
- ガラス板と、ポリビニルアルコール系樹脂に二色性色素が吸着配向された偏光フィルムとが接着剤層のみを介して貼合されており、前記接着剤層は、5μm以下の厚さを有し、前記接着剤層は、ポリビニルアルコール系樹脂を含有し、シランカップリング剤をさらに含有する接着剤組成物から形成されていることを特徴とする光学積層体。
- 前記ポリビニルアルコール系樹脂を含有する接着剤組成物は、架橋剤をさらに含有する
請求項1に記載の光学積層体。 - 前記接着剤層は、シランラップリング剤の配合量が、ポリビニルアルコール系樹脂10
0重量部に対して、10〜50重量部である接着剤組成物である請求項1〜3のいずれか
に記載の光学積層体。 - 前記ガラス板は、液晶セル基板である請求項1〜3のいずれかに記載の光学積層体。
- 前記偏光フィルムは、片面に形成された透明保護層を備え、前記透明保護層とは反対側の偏光フィルム面が前記接着剤層を介して前記ガラス板に貼合されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学積層体。
- ガラス板にポリビニルアルコール系樹脂に二色性色素が吸着配向された偏光フィルムが貼合された光学積層体を製造する方法であって、
ガラス板と前記偏光フィルムのそれぞれ貼合面のうち少なくとも一方に、ポリビニルアルコール系樹脂を含み、シランカップリング剤をさらに含む水溶液からなる接着剤組成物の層を、硬化後の厚みが5μm以下となるように設ける接着剤層形成工程、
接着剤層形成工程で設けられた接着剤組成物の層のみを介して前記ガラス板と前記偏光フィルムとを貼り合わせる貼合工程、
前記貼合工程で得られる貼合品を検査し、欠陥が検出された貼合品を製造ラインの外に出す検査工程、及び
前記検査工程を経て欠陥が検出されなかった貼合品に存在する接着剤組成物の層を硬化させる硬化工程
を備えることを特徴とする光学積層体の製造方法。 - 検査工程で欠陥が検出された貼合品は、偏光フィルムを剥がした後、ガラス板を前記接着剤層形成工程に戻すように構成される請求項6に記載の製造方法。
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