JPH09291185A - アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物、速硬化性接着剤及び接着方法 - Google Patents
アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物、速硬化性接着剤及び接着方法Info
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Abstract
に優れた組成物及び該組成物を用いた接着剤とその接着
方法を提供する。 【解決手段】 アルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を特定量
含むアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系
樹脂(A)とシラン化合物(B)からなる組成物及び該
組成物を用いた接着剤とその接着方法。
Description
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(以下AA化PV
Aと略記する)とシラン化合物からなる組成物及び該組
成物を用いた速硬化性接着剤とその接着方法に関する。
水溶性、接着性、皮膜形成性を生かして、広範囲な用
途、接着剤、塗料、被覆剤、フイルム、建築用処理剤等
の用途に用いられる、又各種の架橋剤と併用され、AA
化PVAを架橋反応させることにより、接着剤の速硬化
性、接着強度、フィルムの耐水性、粉廛飛散防止等の性
能が発揮されている。
高分子化合物の水性溶液及び/又は水性エマルジョンか
らなる第1液とアルデヒド化合物、ポリエチレンイミ
ン、ヒドラジン化合物からなる第2液からなる急硬化性
接着剤と接着方法(特公平1−60190、6019
1、60192号公報)や水溶性高分子と硬化剤を併用
して粉廛飛散を防止使用とする技術(特開平2−124
979号公報)が知られている。
A化PVAと架橋剤の併用では市場での要求性能を満足
出来なくなってきた。例えば特公平1−60190、6
0191、60192号公報開示技術では急硬化性では
あるが、最終接着強度が弱いという欠点があり、また特
開平2−124979号公報開示技術では、硬化時間が
長くなり、硬化物の強度も低く、更なる硬化性、接着強
度が要求されるようになってきた。
を解決するために鋭意研究した結果、下記[1]式で示
される値が−1.46〜0.84となるアルカリ金属の
酢酸塩及び酢酸を含むAA化PVA(A)とシラン化合
物(B)からなる組成物が特に接着剤用途に有用で速硬
化性、接着強度等に優れることを見いだし本発明を完成
した。 log〔([酢酸塩]×酢酸の分子量)/([酢酸]×酢酸塩
の分子量)〕・・・[1](但し[酢酸塩]は酢酸塩の
含有量(重量%)、[酢酸]は酢酸の含有量(重量%)
を示す。)
本発明のAA化PVA組成物は特定量のアルカリ金属の
酢酸塩及び酢酸をもつAA化PVA(A)とシラン化合
物(B)からなるもので、(A)に用いられるAA化P
VAとしてはAA化PVA中にアセト酢酸エステル基を
導入したもので、その製造法としては、ポリビニルアル
コール(以下PVAと略記する)とジケテンを反応させ
る方法、PVAをアセト酢酸エステルと反応させる方
法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルを共重合させる方法
等いずれの方法で製造しても良いが、製造工程が簡略
で、品質の良いAA化PVAが得られる点から、PVA
とジケテンを反応させる方法で製造するのが好ましい。
PVA粉末とジケテンを反応させる方法としては、PV
Aとガス状あるいは液状のジケテンを直接反応させても
良いし、有機酸をPVA粉末に予め吸着吸蔵せしめた
後、不活性ガス雰囲気下で液状又はガス状のジケテンを
噴霧、反応するか、またはPVA粉末に有機酸と液状ジ
ケテンの混合物を噴霧、反応するなどの方法が用いられ
る。
ポリビニルエステルの部分又は完全ケン化物のほか、酢
酸ビニルを主体とし、これと他の共重合可能なモノマ
ー、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−
オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフ
ィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あ
るいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、
エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルス
ルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、ア
ルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルト
リメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウム
クロリド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピ
ロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエ
チレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン
(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキレン
(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)
アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレ
ート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、
ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキ
シプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキシア
ルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン
(1−(メタ)アクリルアミドー1,1−ジメチルプロ
ピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、
ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミ
ン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロ
ピレンビニルアミン等との共重合体やPVAをアセター
ル化、ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エ
ステル化などした「後変性」PVAも用いられる。
ル%更に好ましくは70〜100モル%、平均重合度は
50〜4000、更に好ましくは100〜3000であ
る。
割合は、0.1モル%以上で水溶性を有する範囲内の最
大限まで可能であるが、通常は0.1〜30モル%、な
かんずく0.2〜20モル%の範囲から選ぶことが多
い。アセト酢酸エステル化度が0.1モル%未満では、
本発明の効果が十分発揮されない。又アセト酢酸エステ
ル化度が30モル%を越えても水性液や水性エマルジョ
ンの粘度安定性が悪いという欠点がある。
狭く、かつ多孔性であるものが、ジケテンの均一吸着、
吸収による反応の均一化及びジケテンの反応率の向上に
寄与するので好ましい。粒度としては50〜450メッ
シュ、好ましくは、80〜320メッシュのものであ
る。
有機酸としては酢酸が最も有利であるが、これのみに限
られるものではなく、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸等
も任意に使用される。
吸着及び吸蔵しうる限度内の量、換言すれば反応系の該
樹脂と分離した有機酸が存在しない程度の量が好まし
い。具体的には、原料PVA粉末100重量部に対して
0.1〜80重量部、好ましくは、0.5〜50重量
部、特に好ましくは5〜30重量部の有機酸を共存させ
るのが適当である。0.1重量%以下では本発明の効果
は得難く、一方80重量%の過剰の有機酸が存在すると
AA化度が不均一な生成物が得られやすく、未反応のジ
ケテンが多くなる傾向がある。
するには、有機酸を単独で該PVAに噴霧する方法、適
当な溶剤に有機酸を溶解しそれを噴霧する方法等、任意
の手段が実施可能である。
ては、該PVA粉末に液状ジケテンを噴霧等の手段によ
って均一に吸着、吸収せしめる場合は、不活性ガス雰囲
気下、温度20〜120℃に加温し、所定の時間撹拌あ
るいは流動化を継続することが好ましい。
温度は30〜250℃、好ましくは、50〜200℃で
あり、ガス状のジケテンが原料PVA粉末との接触時に
液化しない温度とジケテン分圧条件下に接触させること
が好ましいが、一部のガスが液滴となることは、なんら
支障はない。接触時間は接触温度に応じて、即ち温度が
低い場合は時間が長く、温度が高い場合は、時間が短く
てよいのであって、1分〜6時間の範囲から適宜選択す
る。
ンガスそのままか、ジケテンガスと不活性ガスとの混合
ガスでも良く、原料PVA粉末に該ガスを吸収させてか
ら昇温しても良いが、該樹脂を加熱しながら、加熱した
後に該ガスを接触させるのが好ましい。
ウム、酢酸カリウム、第一アミン、第二アミン、第三ア
ミンなどの塩基性化合物が有効であり、該触媒量は公知
の反応方法に比べて少量で良く、PVA粉末に対し0.
1〜3.0重量%である。PVA粉末は、通常酢酸ナト
リウムを含んでいるので触媒を添加しなくてもよい場合
が多い。触媒量が多すぎるとジケテンの副反応が起こり
やすく好ましくない。該PVA粉末の製品には製造工程
中のアルコール類、エステル類及び水分を数%含んでい
るものもあり、これらの成分中にはジケテンと反応し
て、ジケテンを消費し、ジケテンの反応率を低下せしめ
るので、反応に供する際には、加熱、減圧操作を行うな
どして可及的に減少せしめてから使用することが、望ま
しい。
加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分である。例
えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダ
ー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置である。
AA化PVA(A)中のアルカリ金属の酢酸塩(酢酸ナ
トリウムや酢酸カリウム等)及び酢酸を、本発明に規定
した範囲に調整することが必要であり、アルカリ金属の
酢酸塩及び酢酸の含有量のコントロールとして要は、最
終製品が本発明の範囲内に入る様にすれば良く、AA化
PVA系樹脂の製造中又は製造後の任意の工程で、アル
カリ金属の酢酸塩を添加したり除去したり、酢酸を除去
したり添加して、コントロールを行っても良い。工業的
にはAA化PVA系樹脂製造後、アルカリ金属の酢酸塩
及び酢酸の除去を行う方法が実用的である。
ルコール洗浄等の方法でAA化PVA系樹脂を処理す
る。処理法として好ましくは、アルコール洗浄を用い
る。アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール等が用いられるが、好
ましくはメタノールを用いる。この場合、メタノール洗
浄は、PVAの1〜15倍重量を使用し、5〜60℃、
0.5〜2時間で1〜3回程度洗浄すれば良い。
ール洗浄、乾燥処理、濾過、遠心分離等の方法でAA化
PVA系樹脂を処理する。これらの処理は同時又は別々
のいずれでも良い。処理法として好ましくは、乾燥処理
を用いる。乾燥処理条件は装置により異なるが、30〜
80℃、10時間程度行えば良く、好ましくは、40〜
70℃、3〜6時間程度行う。
Aと該PVA以外の樹脂を併用することも各種被着体へ
の接着力が向上するので有用であり、具体的には、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ウレタン樹脂、尿
素・ホルマリン初期縮合物、フェノール・ホルムアルデ
ヒド初期縮合物、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
ケテンダイマー、シリコン樹脂、ワックス、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂、AA化PVA以外のPV
A系樹脂、ケン化度、重合度の異なるAA化PVA等が
挙げられる。重量比として好ましくはAA化PVA/該
PVA以外の樹脂=0.1/100〜30/100であ
る。AA化PVAと該PVA以外の樹脂の混合方法とし
ては、溶液状、溶融状態の樹脂中にAA化PVAの水溶
液を滴下し、撹拌する。尚該PVA以外の樹脂のアルカ
リ金属の酢酸塩及び酢酸の含有量はAA化PVA(A)
の該含有量に含まれることはいうまでもない。
び酢酸の含有量について、前述のコントロール方法に従
い調製を行い、上記の[1]式で示される値が−1.4
6〜0.84となることが必要で、好ましくは−0.9
6〜0.24である。該値が−1.46未満の場合や
0.84を越える場合はAA化PVA(A)液の増粘が
起こり、接着剤として用いた時には接着時の硬化時間が
長くなったり、十分な強度が得られず好ましくない。ア
ルカリ金属の酢酸塩の含有量として好ましくは0.1重
量%以下、酢酸の含有量として好ましくは0.5重量%
以下である。尚、本発明で用いるアルカリ金属の酢酸塩
の定量法としては、PVAを灰化した後、灰分を塩酸水
溶液に加温下に溶解した溶液について原子吸光法により
行われる。又、本発明で用いる酢酸の定量法としては、
ガスクロマトグラフィ−/質量分析法(GC/MS法)
によって求める。
鉱酸又は、プロピオン酸、マレイン酸等の有機酸又は、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、第一アミン、第二
アミン、第三アミン、第四級アンモニウム塩等の添加に
よりpHの微調整を行なうことで、最終的に、本発明の
AA化PVA系樹脂水溶液(4重量%)のpHを3〜
6.5、好ましくは4〜5に調節することもでき、この
ことは水溶液中での安定性の点でより好ましい。
(A)はシラン化合物(B)と併用して、組成物として
用いられるわけであるが、該シラン化合物(B)として
は好ましくは下記化学式(a)で示されもので、 (但しYはビニル基、エポキシ基、アミノ基、メタクリ
ル基、メルカプト基、クロル基、Xはアルコキシ基、R
はアルキル基、アルキレン基、nは1、2あるいは3を
示す。)具体的にはγ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクロロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、β−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシランである。
ミノ基含有化合物、ヒドラジン化合物、メチロール化合
物、多価金属イオン、イソシアネート系化合物等の架橋
剤、や、でん粉、小麦粉、大豆グルテン、テルペン系樹
脂、石油系樹脂、ロジン系樹脂、クマロイン系樹脂の如
き粘着付与物等の添加剤を併用してもよい。
て有用であり、該用途について具体的に説明する。
剤としては、該PVA組成物を水溶液にした一般の接着
剤の他、再湿接着剤、感圧接着剤、速硬化型接着剤(ハ
ネムーン接着剤)等の各種接着剤に用いられ、好ましく
速硬化型接着剤(ハネムーン接着剤)に用いられる。。
一般の水溶液状の接着剤用途としては、該組成物の含有
量が、1〜30重量%程度で、充填剤、消泡剤(或いは
発泡剤)、着色剤等の添加物が配合されて接着剤用途に
供される。
について具体的に説明する。速硬化型接着剤(ハネムー
ン接着剤)としては、本発明のAA化PVA(A)を含
有する水性液(1)と上記のシラン化合物(B)の水性
液(2)からなるもので、該水性液(1)は、本発明のA
A化PVAの水溶液あるいはエマルジョンで、水溶液の
場合は該組成物の含有量は2〜50重量%が好ましく、
エマルジョンの場合は1〜10重量%が好ましい。又該
水性液(2)は、シラン化合物(B)の水溶液あるいはエ
マルジョンで、水溶液の場合は該組成物の含有量は2〜
50重量%が好ましく、エマルジョンの場合は1〜10
重量%が好ましい。
ては、特に限定されるものではないが、AA化PVA組
成物を乳化剤あるいは保護コロイドとしてビニル系単量
体(酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、塩化ビ
ニル等)を乳化重合する方法、合成樹脂(ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル等)の溶液あるいは溶融液をAA化
PVA組成物の存在下で後乳化する方法、任意の方法で
得られた合成樹脂(ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル
等)エマルジョンに本発明のAA化PVA組成物を添加
してより安定なエマルジョンを得る方法等が挙げられ
る。
溶性高分子、多価金属やイソシアネートやアミノ樹脂等
の架橋剤、可塑剤、高沸点溶剤等の造膜助剤、炭酸カル
シウムやクレー等の体質顔料、酸化チタン等の有色顔
料、防腐剤、防虫剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤などが添
加されて上記の水性液(1)となる。
剤例えばアミン系化合物(メラミン、アセトグアナミ
ン、ベンゾグアナミン、尿素、アルキル化メチロール尿
素、アルキル化メチロールメラミン、アセトグアナミン
やベンゾグアナミンとホルムアルデヒドとの縮合物、ジ
エチレントリアミン,トリエチレンテトラミン,テトラ
エチレンペンタミン,トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン,ポリエーテルジアミン等の脂肪族アミン、メタフェ
ニレンジアミン,ジアミノジフェニルメタン等の芳香族
アミン、アミンアダクト,ポリアミドアミン等の変性ア
ミンなど)、アルデヒド化合物(ホルムアルデヒド,ア
セトアルデヒド,プロピオンアルデヒド,ブチルアルデ
ヒド等のモノアルデヒド、グリオキザール,グルタンジ
アルデヒド,マロンジアルデヒド,スクシンジアルデヒ
ド,マレインジアルデヒド,フタルジアルデヒド等のジ
アルデヒドなど)、ヒドラジン化合物(ヒドラジン、ヒ
ドラジンヒドラード、ヒドラジンの塩酸,硫酸,硝酸,
亜硝酸,リン酸,チオシアン酸,炭酸等の無機塩類及び
ギ酸,シュウ酸等の有機塩類、ヒドラジンのメチル,エ
チル,プロピル,ブチル,アリル等の一置換体、1,1
−ジメチル,1,1−ジエチル,4−n−ブチル−メタ
ル等の非対称二置換体並びに1,2−ジメチル,1,2
−ジエチル,1,2−ジイソピル等の対称二置換体な
ど)、ホルムアミド基含有化合物(ビニルホルムアミ
ド,N−アリルホルムアミド,アクリルホルムアミド等
のモノマー重合物或いはこれらのモノマーと酢酸ビニル
モノマー,スチレンモノマー,メチル(メタ)アクリレ
ート等との共重合物など)、イソシアネート化合物(ト
リレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネ
ート、トリメチロールプロパン−トリレンジイソシアネ
ートの付加物、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、メチレンビス−4−フェニルメタントリイソシアネ
ート、メチレンビスイソホロンジイソシアネート、メチ
レンビス−4−フェニルメタントリイソシアネートやメ
チレンビスイソホロンジイソシアネートのケトオキシム
ブロック物など)、多価金属イオン(酢酸アルミニウ
ム、酢酸銅、塩化アルミニウム、塩化銅、塩化鉛、塩化
コバルト、塩化鉄(III)、硫酸アルミニウム、硫酸鉄
(III)など)、その他のメチロール基或いはアルコキ
シメチル基含有化合物などや、アミン類,アルコール
類,酸類等の硬化促進剤、レシチンやラノリン等の防錆
剤、防腐剤、増粘剤などが添加される。
用に当たっては上記の水性液(1)及び水性液(2)を
それぞれ被着体に塗布し、次いで塗布面同士を密着させ
ればよく、場合によっては、水性液(1)及び水性液
(2)を混合して用いることも可能であるが、好ましく
は水性液(1)及び水性液(2)をそれぞれ被着体に塗
布し、次いで塗布面同士を密着させる。
しく説明する。尚、実施例中「%」、「部」とあるの
は、断りのない限り重量基準である。
含有するPVA粉末(ケン化度97モル%、重合度15
00)をニーダーに仕込み、PVAが均一に撹拌可能な
量の酢酸溶媒中で液状ジケテンを25℃で反応させた。
反応後、酢酸溶媒と同量のメタノール2回で洗浄し酢酸
ナトリウム0.01%、酢酸0.015%を含むAA化
度5.0モル%のAA化PVA(A)を製造した
([1]式の値:log〔(0.015×60.1)/
(0.01×82.0)〕=0.04)。
15%水溶液と、シラン化合物(B)としてN−β(ア
ミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシランの
20%水溶液を用いて以下の接着力の評価を行った。
着面に水性液(1)100g/m2及び水性液(2)5
0g/m2になる様にを塗布し、両面を接着させて、直
ちに5kg/cm2で圧締した。ついで1分あるいは5分
後に解圧し、5分間あるいは72時間養生後における圧
縮剪断強さをJIS6852により測定した。 耐水接着力 上記の養生後、接着試験片を25℃の水に6時間浸漬
後、直ちに圧縮剪断を上記と同様に測定した。 耐温水接着力 上記の養生後、接着試験片を60℃の温水に3時間浸漬
後、25℃の水で冷却し圧縮剪断を上記と同様に測定し
た。結果を表1に示した。
ルで洗浄し、酢酸ナトリウム0.008%、酢酸0.0
05%を含むAA化度5.2モル%のAA化PVA
(A)を製造し([1]式の値:log〔(0.005
×60.1)/(0.008×82.0)〕=−0.3
4)、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1に示し
た。
施例1と同様に製造し、酢酸ナトリウム0.01%、酢
酸0.08%を含むAA化度5.3モル%のAA化PV
A(A)を製造し([1]式の値:log〔(0.08
×60.1)/(0.01×82.0)〕=0.77)、
実施例1と同様に評価を行い、結果を表1に示した。
媒量を増やした以外は実施例1と同様に製造し、酢酸ナ
トリウム0.008%、酢酸0.001%を含むAA化
度5.3モル%のAA化PVA(A)を製造し([1]
式の値:log〔(0.001×60.1)/(0.00
8×82.0)〕=−1.04)、実施例1と同様に評
価を行い、結果を表1に示した。
化度を99モル%に変更した以外は実施例1と同様に製
造し、酢酸ナトリウム0.02%、酢酸0.01%を含
むAA化度5.7モル%のAA化PVAを製造し
([1]式の値:log〔(0.01×60.1)/
(0.02×82.0)〕=−0.44)、それを15部
用いて、酢酸ナトリウム0.02%、酢酸0.01%を
含む酢酸ビニルモノマー120部でエマルジョン溶液
([1]式の値:log〔(0.01×60.1)/
(0.02×82.0)〕=−0.44)をAA化PVA
(A)とした以外は実施例1と同様に評価を行い、結果
を表1に示した。
0.01%、酢酸0.04%を含むAA化度5.0モル
%)の水溶液(1)とシラン化合物(B)の水溶液
(2)を製造し([1]式の値:log〔(0.04×
60.1)/(0.01×82.0)〕=−0.47)、
AA化PVA(A)の水溶液100部とシラン化合物
(B)の水溶液50部を混合しAA化PVA組成物を作
製し、直ちに該AA化PVA組成物を2片の樺材の接着
面に75g/m2で塗布して接着させ、同様に圧縮、養
生し評価し、結果を表1に示した。
ピルトリメトキシシランに変更した以外は同様に実施し
([1]式の値:log〔(0.04×60.1)/
(0.01×82.0)〕=−0.47)、実施例6と同
様に評価し、結果を表1に示した。
ラジドに変更した以外は実施例1と同様に製造し、酢酸
ナトリウム0.01%、酢酸0.015%を含むAA化
度5.0モル%のAA化PVA(A)を製造し([1]
式の値:log〔(0.015×60.1)/(0.01
×82.0)〕=0.041)、実施例1と同様に評価
を行い、結果を表1に示した。
した以外は実施例1と同様に製造し、酢酸ナトリウム
0.5%、酢酸0.02%を含むAA化度5.0モル%
のAA化PVA(A)を製造し([1]式の値:log
〔(0.02×60.1)/(0.5×82.0)〕=−
1.53)、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1
に示した。
は実施例1と同様に製造し、酢酸ナトリウム0.06
%、酢酸0.8%を含むAA化度5.0モル%のAA化
PVA(A)を製造し([1]式の値:log〔(0.
8×60.1)/(0.06×82.0)〕=0.9
9)、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1に示し
た。
時間を1分、5分とったものについて、それぞれ5分、
72時間養生して測定した。測定値は7個の平均値とし
た。
金属の酢酸塩及び酢酸を含むAA化PVA(A)とシラ
ン化合物(B)からなるので、特に接着剤として用いた
時の速硬性及び接着強度に優れる。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記[1]式で示される値が−1.46
〜0.84となるアルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を含む
アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂
(A)とシラン化合物(B)からなるアセト酢酸エステ
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物。 log〔([酢酸塩]×酢酸の分子量)/([酢酸]×酢酸塩の分子量)〕・・[1] (但し[酢酸塩]は酢酸塩の含有量(重量%)、[酢
酸]は酢酸の含有量(重量%)を表す。) - 【請求項2】 シラン化合物(B)が下記化学式(a)
で示されることを特徴とする請求項1記載のアセト酢酸
エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物。 (但しYはビニル基、エポキシ基、アミノ基、メタクリ
ル基、クロル基、Xはアルコキシ基、Rはアルキル基、
アルキレン基、nは1、2あるいは3を示す。) - 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のアセト酢酸エ
ステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(A)の水性
液とシラン化合物(B)の水性液を用いることを特徴と
する速硬化性接着剤。 - 【請求項4】 請求項3記載のアセト酢酸エステル基含
有ポリビニルアルコール系樹脂(A)の水性液とシラン
化合物(B)の水性液を被着体にそれぞれ別々に塗布
し、次いで塗布面同士を張り合わせることを特徴とする
接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12910096A JPH09291185A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物、速硬化性接着剤及び接着方法 |
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JP12910096A JPH09291185A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物、速硬化性接着剤及び接着方法 |
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JP12910096A Pending JPH09291185A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物、速硬化性接着剤及び接着方法 |
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- 1996-04-24 JP JP12910096A patent/JPH09291185A/ja active Pending
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