JP5789836B2 - 車両用負圧制御装置 - Google Patents

車両用負圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5789836B2
JP5789836B2 JP2010215883A JP2010215883A JP5789836B2 JP 5789836 B2 JP5789836 B2 JP 5789836B2 JP 2010215883 A JP2010215883 A JP 2010215883A JP 2010215883 A JP2010215883 A JP 2010215883A JP 5789836 B2 JP5789836 B2 JP 5789836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
negative pressure
engine
alternator
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010215883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012072664A (ja
Inventor
祐介 小谷
祐介 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2010215883A priority Critical patent/JP5789836B2/ja
Publication of JP2012072664A publication Critical patent/JP2012072664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5789836B2 publication Critical patent/JP5789836B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

本発明は、エンジンの吸気通路に発生する負圧を利用して作動するブレーキブースターを備えた車両に使用される車両用負圧制御装置に関する。
従来、エンジンの吸気通路に発生する負圧を利用することによりブレーキペダルの踏み込み力を軽減するブレーキブースターを備えた車両が多数提供されている。このような車両においては、エンジンの負荷増大に伴いスロットル弁の開度が増加すると、吸気通路において発生する負圧が低下してしまい、ブレーキブースターに供給される負圧が低下することになる。このような現象が生じると、ブレーキペダルの踏み込み力を十分軽減することができなくなる。
そこで、かかる現象の発生を防止すべく、下記特許文献1に開示されている車両用のブレーキ負圧維持装置が提供されている。この負圧維持装置は、ブレーキブースターに供給される負圧が低下した際に、空調用コンプレッサーの作動を停止させると共に、エンジンの負荷となるオルタネータの作動を停止する制御を行うことにより、上述したような問題を解消しようとするものである。
特開2008−208729号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている負圧維持装置は、空調用コンプレッサやオルタネータの停止制御を行うものであるが、この制御がヘッドランプやエアコンディショナ等の電装品の作動後に行われると、電圧降下に伴い電装品の作動状態が急激に変化してしまうという問題がある。具体的には、上記特許文献1に開示されているような制御を行うと、ヘッドランプの照度変化(所謂「まばたき現象」)や、エアコンディショナのブロア作動音の変化等が発生し、車両の使用感が損なわれてしまうという問題がある。また、電装品に作用する電圧が不安定であると、電装品の故障を誘発し、寿命が短くなる可能性もある。
そこで、本発明は、エンジンの吸気通路において発生する負圧が低下した際に負圧を回復させブレーキペダルの踏み込み力を十分軽減することが可能であると共に、電装品の作動状態の急激な変化を抑制可能な車両用負圧制御装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両用負圧制御装置は、エンジンと、前記エンジンの吸気通路に発生する負圧を利用して作動するブレーキブースターと、前記エンジンの動力を用いて発電可能なオルタネータと、前記オルタネータから電力の供給を受けて作動可能な電装品と、を備えた車両に用いられる。本発明の車両用負圧制御装置は、前記オルタネータの発電を制御する発電制御手段を有し、ヘッドランプまたはエアコンディショナの作動開始時前記発電制御手段により前記オルタネータの発電電圧を抑制する電圧抑制制御を実施する。
本発明の車両用負圧制御装置によれば、オルタネータにおける発電電圧が抑制された状態においてヘッドランプまたはエアコンディショナの作動を開始し、電装品の作動中にオルタネータの発電電圧を急激に低下させることなく、ブレーキブースターに供給される負圧を確保することが可能となる。従って、本発明の車両用負圧制御装置によれば、エンジンの吸気通路において発生する負圧をブレーキペダルの踏み込み力軽減のために十分な大きさに確保しつつ、電装品の作動状態の急激な変化を抑制することが可能となる。
本発明の車両用負圧制御装置において、前記発電制御手段は、前記電圧抑制制御の開始時には、発電電圧を瞬時に低下させ、前記電圧抑制制御の終了時には、発電電圧を徐励により増大させるものであることが好ましい。
本発明の車両用負圧制御装置では、オルタネータの発電電圧を電圧抑制制御の開始時に瞬時に低下させるため、ブレーキブースターに供給される負圧を素早く確保することが可能となる。また、本発明の車両用負圧制御装置では、電圧抑制制御の終了時に、発電電圧を徐励により増大させるため、電装品の作動状態が急激に変化するのを防止できる。また、電装品に作用する電圧が安定するため、電装品の故障を防止し、長寿命化させることが可能となる。
また、本発明の車両用負圧制御装置は、前記オルタネータに対して電気的に接続されたバッテリを備えており、前記発電制御手段が前記電圧抑制制御の際に、発電電圧を前記バッテリの電源電圧よりも低い電圧まで低下させるものであることが望ましい。
かかる構成によれば、電圧抑制制御の実行時にオルタネータからバッテリへの電力流入を防止し、オルタネータの作動に伴うエンジン負荷を更に抑制することが可能となる。これにより、エンジンの吸気通路において発生する負圧がブレーキペダルの踏み込み力軽減のために十分な大きさとなるように制御することが可能となる。
本発明の車両用負圧制御装置においては、前記エンジンの始動後所定時間が経過するまでの期間であること、及び前記エンジンの水温が所定の温度範囲内であること、の少なくともいずれかを満足することを条件として前記電圧抑制制御が実施されることが好ましい。
かかる構成とした場合は、電圧抑制制御が実施される期間が、エンジンの始動後所定時間が経過するまでの期間やエンジンの水温が所定の温度範囲内である期間に限定され、その他の期間においてはオルタネータの発電電圧が初期の設定値に維持され、オルタネータにおいて発生した電力をバッテリに蓄えることが可能となる。従って、本発明の車両用負圧制御装置によれば、オルタネータの発電電圧がバッテリの電源電圧よりも低くなる頻度が低く、いわゆるサルフェーション(電極劣化)等によるバッテリの劣化が起こりにくい。
また、本発明の車両用負圧制御装置において、前記発電制御手段は、前記エンジンの始動時から前記電圧抑制制御の開始時までの間における前記オルタネータの発電電圧を、前記バッテリの電源電圧よりも高電圧にすることが望ましい。
かかる構成とすることにより、電圧抑制制御の開始時までの期間にオルタネータにおいて発生した電力をバッテリに蓄電することが可能となる。また、エンジンの始動時から前記電圧抑制制御の開始時までの間にオルタネータからバッテリに向けて電力が供給されるため、オルタネータの故障等による発電不良をオルタネータの発電状態から検知する手段(発電不良検知手段)や発電不良を報知するための報知手段を設けた場合であっても、発電不良検知手段による誤検知や誤報知を防止できる。
本発明によれば、エンジンの吸気通路において発生する負圧が低下した際に負圧を回復させ、ブレーキペダルの踏み込み力を十分軽減することが可能であると共に、電装品の作動状態の急激な変化を抑制可能な車両用負圧制御装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る車両用負圧制御装置を搭載した車両の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両用負圧制御装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す車両用負圧制御装置によって実施される電圧抑制制御に係るフローチャートである。 図2に示す車両用負圧制御装置によって電圧抑制制御の実施状態を示すタイミングチャートである。
続いて、本発明の一実施形態に係る車両用負圧制御装置10(以下、単に「負圧制御装置10」とも称す)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。負圧制御装置10は、エンジンEの吸気通路12に発生する負圧を利用することによりブレーキペダルBの踏み込み力を軽減することが可能な、バキューム式のブレーキブースター20を備えた車両Aに搭載される。
本実施形態の車両Aは、オートマチック式のトランスミッション(図示せず)を備えたものである。図1に示すように、車両Aは、上述したブレーキブースター20の他、エンジンEの動力を用いて発電可能なオルタネータ14、オルタネータ14において発生した電力を蓄えることが可能なバッテリ16、オルタネータ14やバッテリ16から電力供給を受けて作動可能な電装品18、オルタネータ14の作動不良を検知するための発電不良検知手段19aや発電不良を報知するための報知手段19bを備えている。電装品18には、ヘッドランプ18aや、エアコンディショナ18b等が含まれている。
吸気通路12は、メイン通路12aとサブ通路12bとを有し、メイン通路12a側にメインスロットル22a、サブ通路12b側にサブスロットル22bを有する。ブレーキブースター20は、メインスロットル22a及びサブスロットル22bが設けられた位置よりも空気の流れ方向下流側の位置に接続されているブースタ接続通路24を介して吸気通路12に接続されている。
図2に示すように、負圧制御装置10は、発電制御手段30と計時手段32とを備えている。発電制御手段30は、オルタネータ14の発電を制御するためのものである。発電制御手段30には、エンジンEが始動したことを示すエンジン始動信号xst、エンジンEの水温に係る水温信号thw、ヘッドランプ18aの作動状態を示すヘッドランプ作動信号xds、エアコンディショナ18bを構成するブロアの作動状態を示すブロア作動信号xbw、車両Aのシフトレンジを示すA/T信号xat、計時手段32から発信される計時信号caf等の信号が入力される。また、発電制御手段30は、後に詳述する制御フローに則り、オルタネータ14に対して発電制御信号xalを出力し、オルタネータ14における発電電圧を調整することができる。
ここで、上述したように、ブースタ接続通路24は、吸気通路12においてメインスロットル22a及びサブスロットル22bが設けられた位置よりもエンジンE側の位置(下流側)に接続されている。そのため、メインスロットル22a及びサブスロットル22bの開度が大きくなると、吸気通路12の負圧が小さくなり、ブレーキブースター20の負圧を十分確保できなくなる。
また、本実施形態の車両Aにおいて、エンジンEの回転数は、エンジンストール(Engine stall)状態とならない程度の最低限の回転数に抑制されている。従って、ブレーキブースター20の負圧を確保するためには、エンジンEの回転数を上昇させるのではなく、メインスロットル22aやサブスロットル22bの開度を最小限に抑制する必要がある。更に、車両Aにおいては、オルタネータ14がエンジンEの負荷となっており、オルタネータ14の発電量が増加するとサブスロットル22bの開度が大きくなり、吸気通路12の負圧が減少する傾向にある。従って、オルタネータ14の発電電圧を抑制すれば、ブレーキブースター20の負圧を確保することが可能となる。
一方、電装品18が作動している間にオルタネータ14の発電電圧を抑制する制御を行うと、ヘッドランプ18aの照度変化(まばたき現象)や、エアコンディショナ18bのブロア作動音の変化等、ユーザーに違和感を与える現象が生じてしまう。また、エンジンEの始動後の水温が低い期間には、オイルの粘性が高く、エンジンEに高負荷が作用するため、エンジンEの吸気通路12に発生する負圧が低下する傾向にある。
上述したような知見に基づき、本実施形態の負圧制御装置10は、エンジンEの始動直後の期間において電装品18が使用される場合に、オルタネータ14の発電電圧を初期設定電圧Vs(本実施形態では14.5[V])よりも低電圧に抑制する電圧抑制制御を実施している。以下、負圧制御装置10によって実施される電圧抑制制御について、図3に示すフローチャート及び図4に示すタイミングチャートを参照しつつ詳細に説明する。
負圧制御装置10は、先ずステップ1においてエンジンEが始動(完爆状態)した状態であるか否かを確認する。エンジンEの始動が確認されると、制御フローがステップ2に進むと共に、計時手段32による計時が開始される(図4(a)参照)。ステップ2においては、発電制御手段30に入力されている水温信号thwに基づき、エンジンEの水温tが所定の温度範囲内であるか否かが確認される。本実施形態では、エンジンEの水温tが−15≦t≦20[℃]の範囲にあるか否かが確認される。水温tが前述した範囲外である場合は、既にオイルの粘性が低い状態にある等して、電圧抑制制御を実施する必要がないため、制御フローがステップ1に戻される。この際、オルタネータ14の発電電圧は、初期設定電圧Vsのまま維持される。
一方、水温tが上述した範囲内にある場合は、オイルの粘性が高い状態にあり、エンジンEに高負荷が作用するものと想定される。また、上述したオルタネータ14の初期設定電圧Vsは、バッテリ16の電源電圧Vb(本実施形態では、12.8[V])よりも高い。そのため、この状況において電装品18がオン状態とされると、オルタネータ14の作動に伴いエンジンEに更に大きな負荷が作用することになり、ブレーキブースター20を作動させるために十分な負圧を確保できない可能性がある。また、車両AのシフトレンジがNレンジやPレンジ以外である場合についても、エンジンEに作用する負荷が大きくなり、ブレーキブースター20の作動に十分な負圧を確保できない可能性がある。
そこで、上述したステップ2において水温が所定の範囲内にあることが確認された場合は、ステップ3及びステップ4においてヘッドランプ作動信号xds及びブロア作動信号xbwに基づき、ヘッドランプ18a及びエアコンディショナ18bの作動状態が確認される。また、ステップ5において車両Aのシフトレンジの状態が確認される。
ステップ3やステップ4においてヘッドランプ18aやエアコンディショナ18bの作動状態を示すヘッドランプ作動信号xdsやブロア作動信号xbwがオフ状態からオン状態に切り替えられたこと(ヘッドランプ18aやエアコンディショナ18bのスイッチがオン状態になったこと)が確認された場合は、直ちに制御フローがステップ6に進められる。同様に、ステップ5において、シフトレンジがNレンジやPレンジから他のレンジ、すなわちDレンジ等の車両Aが駆動可能となるレンジに切り替えられたことが確認された場合は、A/T信号xatがオン状態になり、直ちに制御フローがステップ6に進められる。
制御フローがステップ6に進むと、制御フラグがオン状態となり、オルタネータ14の発電電圧が初期設定電圧Vs及びバッテリ16の電源電圧よりも低い調整電圧Vc(本実施形態では、12.5[V])まで瞬時に抑制される(図4参照)。これにより、電装品18の各作動信号をきっかけとしてオルタネータ14の作動に伴うエンジンEの負荷増大が抑制された上で電装品18が作動する。すなわち、電装品18のスイッチがオン状態とされてから、実際に電装品18が作動するまでの間にオルタネータ14の発電電圧が抑制され、電装品18が電源電圧の低い状態(12.5[V])から作動することになる。従って、急激なヘッドランプ18aの照度低下やエアコンディショナ18bのブロア作動音の低下を防止できると共に、ブレーキブースター20の作動に十分な負圧を確保することが可能となる。その後、制御フローがステップ7に進められる。
ステップ7において、発信制御手段30は、計時信号cafに基づき、エンジンEが始動してから所定時間(本実施形態では90[秒])以上経過しているか否かを確認する。ここで、エンジンEの始動から所定時間以上経過している場合は、オイルの粘性が低くエンジンEに作用する負荷が軽減されているものと想定されるため、制御フローがステップ9に進められ、制御フラグがオフ状態とされると共に、オルタネータ14の発電電圧の設定値が初期設定電圧Vsに戻される(図4参照)。これにより、オルタネータ14の発電電圧が徐励により初期設定電圧Vsまで漸次増大する。この際、ヘッドランプ18aが徐々に明るくなり、エアコンディショナ18bのブロアの出力が徐々に増大することになり、急激な照度変化やブロア音の変化等が起こらず、ユーザーに違和感を感じさせない。
一方、ステップ7においてエンジンEが始動してから未だ所定時間が経過していないと判断された場合は、制御フローがステップ8に進められ、エンジンEが停止状態であるか否かが確認される。ここで、エンジンEが未だ作動している場合は、オルタネータ14の発電電圧が調整電圧Vcに設定された状態のまま、制御フローがステップ1に戻される。一方、エンジンEが停止している場合は、制御フローがステップ9に進められ、オルタネータ14の発電電圧が初期設定電圧Vsに戻される。
上述したように、本実施形態の負圧制御装置10は、電装品18の作動開始時には、発電制御手段30によりオルタネータ14の発電電圧を初期設定電圧Vsよりも低い調整電圧Vcに抑制する電圧抑制制御を実施するため、電装品18の作動中にオルタネータ14の発電電圧を急激に低下させず、電装品18の作動状態の急激な変化を抑制することが可能となる。また、電圧抑制制御を実施することにより、ブレーキブースター20に供給される負圧を確保し、ブレーキペダルBの踏み込み力を十分軽減することが可能となる。
また、本実施形態のように、オルタネータ14の発電電圧を電圧抑制制御の開始時に瞬時に低下させることとすれば、ブレーキブースター20に供給される負圧を素早く確保し、車両Aの安全性をより一層向上させることが可能となる。また、本実施形態のように電圧抑制制御の終了時に、発電電圧を徐励により増大させることとすれば、電装品18の作動状態が急激に変化するのを防止できる。また、このようにして電圧抑制制御を実施すると、電装品18に作用する電圧が安定するため、電装品18の故障を防止し長寿命化させることが可能となる。
また、本実施形態では、電圧抑制制御を実施する際に、オルタネータ14の発電電圧をバッテリ16の電源電圧Vbよりも低い調整電圧Vcまで低下させるため、オルタネータ14からバッテリ16への電力流入が生じず、エンジンE負荷をより一層抑制することが可能となる。従って、調整電圧Vcをバッテリ16の電源電圧Vbよりも低く設定すれば、吸気通路12において発生する負圧をより一層確実に確保することが可能となる。なお、本実施形態では、調整電圧Vcをバッテリ16の電源電圧Vbよりも低くする例を示したが、調整電圧Vcは、電源電圧Vbよりも高く設定されてもよい。
本実施形態では、エンジンEの始動後所定時間が経過するまでの期間であること、及びエンジンEの水温が所定の温度範囲内であること、の双方を満足している限定的な期間において電圧抑制制御が実施され、その他の期間においてはオルタネータ14の発電電圧が初期設定電圧Vsに維持され、オルタネータ14において発生した電力がバッテリ16に蓄えられる。従って、電圧抑制制御を実施してもバッテリ16への蓄電を行う機会を十分確保でき、サルフェーション(電極劣化)等によるバッテリ16の劣化が発生しにくい。なお、本実施形態では、エンジンEの始動後所定時間が経過するまでの期間であること、及びエンジンEの水温が所定の温度範囲内であること、の双方を満足しない限り電圧抑制制御を実施しない例を示したが、本発明はこれに限定される訳ではなく、いずれか一方のみを満足することを条件として電圧抑制制御を実施することとしてもよい。
また、本実施形態では、図4に示すように、エンジンEの始動時から電圧抑制制御の制御フラグがオン状態になるまでの期間において、発電電圧がバッテリ16の電源電圧Vbよりも高電圧となるようにオルタネータ14の発電制御が行われている。これにより、電圧抑制制御が開始されるまで期間にオルタネータ14において発生した電力をバッテリ16に蓄電することできる。また、エンジンEの始動時から電圧抑制制御の開始時までの間にバッテリ16に電力供給を行うことにより、発電不良検知手段19aによる誤検知や報知手段19bによる誤報知を防止することが可能となる。
本実施形態では、電装品18としてヘッドランプ18aやエアコンディショナ18bを設けた例を示したが、本発明はこれに限定される訳ではなく、電装品18として例えばカーオーディオやナビゲーションシステム等、電力供給を受けて作動する機器類を採用することも可能である。また、本実施形態の車両Aは、オートマチック式のトランスミッションを備えたものであるが、これに代えてマニュアル式のトランスミッションを備えたものであってもよい。
10 車両用負圧制御装置
12 吸気通路
14 オルタネータ
16 バッテリ
18 電装品
18a ヘッドランプ
18b エアコンディショナ
20 ブレーキブースター
30 発電制御手段
32 計時手段
E エンジン
Vs 初期設定電圧
Vc 調整電圧
Vb 電源電圧

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの吸気通路に発生する負圧を利用して作動するブレーキブースターと、
    前記エンジンの動力を用いて発電可能なオルタネータと、
    前記オルタネータから電力の供給を受けて作動可能な電装品と、を備えた車両に用いる車両用負圧制御装置であって、
    前記オルタネータの発電を制御する発電制御手段を有し、
    ヘッドランプまたはエアコンディショナの作動開始時前記発電制御手段により前記オルタネータの発電電圧を抑制する電圧抑制制御が実施されることを特徴とする車両用負圧制御装置。
  2. 前記発電制御手段は、
    前記電圧抑制制御の開始時には、発電電圧を瞬時に低下させ、前記電圧抑制制御の終了時には、発電電圧を徐励により増大させることを特徴とする請求項1に記載の車両用負圧制御装置。
  3. 前記オルタネータに対して電気的に接続されたバッテリを備えており、
    前記発電制御手段は、
    前記電圧抑制制御の際に、発電電圧を前記バッテリの電源電圧よりも低い電圧まで低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用負圧制御装置。
  4. 前記エンジンの始動後所定時間が経過するまでの期間であること、及び前記エンジンの水温が所定の温度範囲内であること、の少なくともいずれかを満足することを条件として前記電圧抑制制御が実施されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用負圧制御装置。
JP2010215883A 2010-09-27 2010-09-27 車両用負圧制御装置 Expired - Fee Related JP5789836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010215883A JP5789836B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 車両用負圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010215883A JP5789836B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 車両用負圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012072664A JP2012072664A (ja) 2012-04-12
JP5789836B2 true JP5789836B2 (ja) 2015-10-07

Family

ID=46169097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010215883A Expired - Fee Related JP5789836B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 車両用負圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5789836B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6248319B2 (ja) * 2013-12-26 2017-12-20 三菱自動車工業株式会社 車両のブレーキ負圧確保装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3866329B2 (ja) * 1996-06-07 2007-01-10 富士重工業株式会社 オルタネータ制御装置
JP2008208729A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Mazda Motor Corp 車両用のブレーキ負圧維持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012072664A (ja) 2012-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5645124B2 (ja) シリーズハイブリッド車両の制御装置
WO2003095260A1 (en) Method and device for controlling fan for cooling vehicle-mounted battery
JP2010213504A (ja) 電気自動車の制御装置
JP6384441B2 (ja) 電源制御装置、車両及び電源の制御方法
JP2009107619A (ja) 自動車運転者への機関作動報知方法及びシステム
JP2009118576A (ja) 発電制御装置
JP2008087534A (ja) 車両用負荷制御システム
JP2007237856A (ja) 車両用電源システム
JP2009030598A (ja) 車両用制御装置
JP2008222122A (ja) 車両用の給電構造
JP5789836B2 (ja) 車両用負圧制御装置
JP2007152983A (ja) 車両用電源制御装置
JP3870903B2 (ja) 車両用電源制御装置
JP6321421B2 (ja) 車両用電源装置
JP2006194144A (ja) 車両用給電装置
JP2010077904A (ja) エンジンの制御装置
CN108432109B (zh) 当电路中存在过压或欠压时控制dc/dc转换器的控制装置
JP2007145293A (ja) 車両用電源制御装置
JP2006217765A (ja) 車両用発電機の制御装置
JP2010285122A (ja) 車載用電源アダプタスイッチ
JP5232125B2 (ja) アイドルストップ装置
JP2010264818A (ja) 電源制御装置、及び当該装置で用いられる方法
JP2006325293A (ja) 発電制御システム
JP2017074898A (ja) ストップランプの故障検出装置
JP5830820B2 (ja) 自動二輪車のトラクション制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150424

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5789836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees