JP5785469B2 - ヘッドライトカウル構造 - Google Patents

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Description

この発明は、ヘッドライトの周囲を覆うヘッドライトカウルの構造に係り、特にヘッドライトの冷却性と車両の直進性を向上できるようにしたものに関する。
ヘッドライトを囲むヘッドライトカウルの左右にスリット状の空気導入ダクトを備えた構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−243797号公報
上記従来例は、空気導入ダクトをヘッドライトと独立させて、ヘッドライトカウルに設けた筒状部として形成され、空気導入ダクトを形成する壁部全体がヘッドライトカウルの構成部となっている。このため、ヘッドライトカウルが大型化かつ重量化することになってしまっていた。また、ヘッドライトの側方には空気導入ダクトの壁部が介在するため、空気導入ダクトを通過する走行風により、ヘッドライトランプの発光で高熱化したヘッドライトを冷却することも期待できない。
本願は、このような課題の解決を目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載したヘッドライトカウル構造の発明は、車体の前方に配置されるヘッドライトを覆うとともに、左右一対の空気導入ダクトを備えたヘッドライトカウルにおいて、
前記空気導入ダクトが、前記ヘッドライトの外側面と前記ヘッドライトカウルの内側面との間に形成されるスリット状の通路であり、
前記ヘッドライトは、前面に設けられ、車幅方向中央から外方に向かって後上方に傾斜する投光面を備え、
前記投光面の周囲を覆う前記ヘッドライトカウルのうち、上部と左右両側部は一体をなして構成され、
前面視で、前記投光面は、上部左右方向両端部に、後上方へ向かって幅狭をなすように突出する上方角部を備え、
前記空気導入ダクトの前側開口端である空気導入口は、前記投光面の上部左右方向両端部にスリット状に形成され、
前記上方角部の外周に沿って略V字形状をなして形成されることを特徴とする。
請求項2に記載したヘッドライトカウル構造の発明は、
車体の前方に配置されるヘッドライトを覆うとともに、左右一対の空気導入ダクトを備えたヘッドライトカウルにおいて、
前記空気導入ダクトが、前記ヘッドライトの外側面と前記ヘッドライトカウルの内側面との間に形成されるスリット状の通路であり、
前記ヘッドライトは、前面に設けられ、車幅方向中央から外方に向かって後上方に傾斜する投光面を備え、
前面視で、前記投光面は、上部左右方向両端部に、後上方へ向かって幅狭をなすように突出する上方角部を備え、
前記空気導入ダクトの前側開口端である空気導入口は、前記投光面の上部左右方向両端部に、前記上方角部の外周に沿って略V字形状をなして形成され、
前記上方角部近傍における前記投光面の左右方向両端部及び上部には、前記ヘッドライトカウル前端との間に面取り状に形成される段差部を備え、この段差部は前面視略V字状をなして前記空気導入口へ臨んでいることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は上記請求項1又は2において、
前記空気導入口は、前後方向にて前記投光面の最後部に位置することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は上記請求項1又は2において、
前記空気導入口の前方又は下方に前記ヘッドライトの発光部が配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は上記請求項1又は2において、前記空気導入ダクトは、前記ヘッドライトの後方に開口を備えることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は上記請求項1又は2において、前記空気導入ダクトの外面にウインカが支持されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は上記請求項1又は2において、前記ヘッドライトカウルの上方に配置されたメータとこのメータを覆うメーターカウルを備え、前記ヘッドライトカウルとメーターカウルとの間には、車体中央に向かってくぼむ左右一対の凹部が設けられることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ヘッドライトの外側面を利用して空気導入ダクトの壁の一部にしたので、ヘッドライトを冷却しつつ、カウルの小型化および軽量化を図ることができる。また、左右一対のスリット状をなす空気導入ダクトを前後方向へ流れる走行風により、直進性を向上させることができるので、直線走行時のハンドリングを良好とする。
また、ヘッドライトの投光面に沿って後方に流れた走行風を空気導入口に導くことができるので、ヘッドライトの冷却性を良好にすることができる。
さらに、空気導入口が上方角部の外周に沿ってV字形状をなして形成されるため、空気導入口の面積を大きくしつつV字の頂部に走行風を集めることができるので、空気導入ダクトに多量の空気を導入できる。
請求項4の発明によれば、空気導入口の前方又は下方にヘッドライトの発光部が配置されるので、走行風が投光面に沿ってスムーズに上方に流れるため、発光部を冷却した走行風を後方にスムーズに流すことができる。
請求項5の発明によれば、空気導入ダクトがヘッドライトの後方に開口を備えるので、空気導入ダクトを通過した走行風をヘッドライトの後方に排風として流すことができるから、排風による側面方向への力が加わらないから、ハンドル操作を軽くすることができる。
請求項6の発明によれば、ウインカをヘッドライトカウルの外面に設けたので、ヘッドライトカウルの内側に形成される空間である空気導入ダクトがダミー空間となる。このため、ヘッドライトカウルを軽量化しつつウインカを車幅方向外側に配置することができる。
請求項7の発明によれば、前後方向に流れる流速の速い走行風を、ヘッドライトカウルとメーターカウルに沿って車体中心に近い位置で後方へ流すことができるので、直進性をさらに良好とすることができる。
実施形態に係る車体の側面視図 実施形態に係る車体の前半部平面視図 実施形態に係る車体の前面視図 前部灯体ユニットの前面視図 前部灯体ユニットの側面図 図5においてヘッドライトカウルの一部を省略した図 前部灯体ユニットの平面視図 上下に重なった状態のヘッドライトカウルとメーターカウルを後方から示す図 図5の9−9線拡大断面図 図4の10−10線拡大断面図及び変形例を示す図 図4の11−11線拡大断面図 図4の12−12線拡大断面図 図4の13−13線拡大断面図
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。なお、以下の説明において、車両の前後・左右・上下とは、車両の使用状態を基準とし、具体的には車両の進行方向を基準とし、図1の図示状態にて、図の左側・上方・紙面垂直方向における手前側をそれぞれ、前方・上方・左方とする。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る自動2輪車は、車体フレーム1の前後に前輪2と後輪3を支持し、車体フレーム1に水冷4サイクルエンジン4を支持している。車体フレーム1のうち、エンジン4の上方には、左右一対のメインフレーム5が前後方向へ配置され、メインフレーム5上には燃料タンク6が支持されている。燃料タンク6の後方にはシート7が配置され、メインフレーム5の後部から斜め上がり後方へ延出するシートレール8に支持されている。
エンジン4の前方には、ラジエータ10が配置されてエンジン4を冷却している。ラジエータ10は車体フレーム1の前端部に設けられたヘッドパイプ11の下端部近傍に配置されている。
ヘッドパイプ11には、下端部に前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク12の上部がトップブリッジ13及びボトムブリッジ14を介して回動自在に支持され、トップブリッジ13に取付けられたハンドル15により操舵される。
ヘッドパイプ11の前方には、ヘッドライトユニット16が支持され、その上部にはメータ17が配置されている。ヘッドライトユニット16の側方には左右一対のウインカ18が側方へ突出して設けられている。
ヘッドライトユニット16はヘッドライトカウル20で周囲を覆われ、メータ17もメーターカウル21にて前部側を覆われている。
以下、これらヘッドライトユニット16、メータ17、ウインカ18、ヘッドライトカウル20及びメーターカウル21からなる一体構造部分を前部灯体ユニットということにする。
図3に示すように、ヘッドライトユニット16は、ヘッドライト本体30とポジションライト部31を一体化した灯体ユニットであり、ヘッドライト本体30はヘッドライトランプ32を備え、ヘッドライトとして機能する部分である。
ポジションライト部31はポジションランプ33を備えた小型の位置表示灯であり、メーターカウル21の下部とヘッドライトカウル20の上部の間に囲まれている。
これらメータ17、メーターカウル21、ポジションライト部31及びヘッドライトユニット16は車体中心線CL上に上下方向へ重なって配置されている。
ヘッドライトユニット16の上方には、メーターカウル21に覆われたメータ17が配置され、このメーターカウル21とヘッドライトカウル20の上部の間にポジションライト部31が配置されている。メーターカウル21の前面視における下部は略V字状の輪郭をなし、同じく略V字状をなすヘッドライトカウル20の上部に囲まれたポジションライト部31も前面視略V字状をなす。
ヘッドライト本体30は、前面視で略逆三角形状をなし、上部の左右両端部にはヘッドライトカウル20の上部との間にスリット状の上部空気導入口22が設けられ、ここから走行風を取り入れて後方へ排出するようになっている。
ヘッドライトカウル20の上部左右で、前面視で最大幅部をなす部分にはウインカ18が支持され、それぞれ左右方向外方へ突出している。このようにヘッドライトカウル20の前面視最大幅部へウインカ18を取付けると、ウインカ18の被視認性を向上させることができる。
以下、前部灯体ユニットについて詳細構造を説明する。図4は、前部灯体ユニットの前面視図、図5は前部灯体ユニットの側面図、図6は図5においてヘッドライトカウル20の一部を省略した図、図7は前部灯体ユニットの平面視図、図8は上下に重なった状態におけるヘッドライトカウル20及びメーターカウル21を後方から示す図である。図9〜13は要部の拡大断面図である。
まず、図4及び図5を中心にヘッドライトユニットの概要を説明する。
図4において、前面視で略逆三角形状をなすヘッドライト本体30の上部は左右幅が広くなる幅広部をなすとともに略V字状をなし、その左右両端部は、あたかも角状に左右方向外方へ斜め上がりに突出する鋭角部38をなす。この鋭角部38は本願発明における上方角部に相当し、鋭角部38に沿ってその周囲に上部空気導入口22が形成されている。この鋭角部38の上部とその上方のヘッドライトカウル20とのに上部導風路25が形成されている。上部導風路25は走行風をヘッドライト本体30の表面に沿って上部空気導入口22へ左右方向斜め上がりに導く。
ヘッドライト本体30の左右両側部分は、幅狭の下部に向かって左右方向中央側へすぼまるように傾斜している。この左右両側部分のヘッドライトカウル20に隣接する部分にも側部導風路26が上下方向に形成されている。側部導風路26は、走行風をヘッドライト本体30の表面に沿って左右両側部分下部から上方の上部空気導入口22へ向かって斜め上がりに導く。
ヘッドライトカウル20の左右両側部にも下部空気導入口27が設けられている。下部空気導入口27は前方へ向かって開口し、走行風を前方から取り込んで後方へ流す。
ヘッドライトカウル20は、合成樹脂等の適宜材料よりなり、ヘッドライトユニット16の上方及び左右両側を囲むアウター本体部40とアウター下部50及びこれらの背面側を覆うインナー部60(図5及び図8参照)で構成されている。
アウター本体部40は前面視で略門型をなし、左右方向へ横長状をなす上部41とその左右で上下方向へ延びる側部42を一体に備える。
上部41は前面視で、中央部41aが最も下方へ突出し、左右両側部41bが斜め上方へ突出する略V字状をなし、ヘッドライトユニット16の前端をポジションライト部31とその下方のヘッドライト本体30とに区画している。上部41はメーターカウル21の側方にて左右両側部41bで肩部43に連続する。肩部43は上部41の一部であり、特に、ポジションライト部31の側方から後方へ延びる部分を指すことにする。肩部43を含む上部41は前方へ斜め下がりに湾曲する曲面をなす。肩部43はメーターカウル21の後端部まで後方へ延出する幅広をなし、左右側が側部42の上部へ連続している。43aは側部42側との境界をなす稜線である。
下端縁41dの側部は斜め上がりに後方へ延出する。前端縁42aも斜め上がりに後方へ延びるが、その上部はさらに後方へ屈曲して延びて、下端縁41dの端部と接続する前面視で略V字状のコーナー部44となる。このため、投光面36の鋭角部38へ連続する部分である上側部36bは斜め上方へ深く入り込んでいる。
このコーナー部44は、レンズ34の鋭角部38の周囲部分に間隔をもって重なり、鋭角部38の周囲部分との間に上部空気導入口22を形成している(図4及び図10参照)。
上部空気導入口22は前面視スリット状の幅狭の開口をなし、ここに上部導風路25及び側部導風路26が連通している。
なお、上部空気導入口22はコーナー部44が前面視で略V字状をなすため、レンズ34の中央部側から見れば、上方へ凸の略V字状をなしている。
このように、上部空気導入口22が上方角部である鋭角部38の外周に沿って、上方へ凸の略V字形状をなして形成されるため、上部空気導入口22の面積を大きくしつつV字の頂部に走行風を集めることができ、空気導入ダクト23に多量の空気を導入できる。
上部41自体も全体として前面視で略V字状をなすとともに、その左右方向中央部分でポジションライト部31の下方に位置する部分である中央部41aは、ポジションライト部31側の縁部が下方へ凹むV字状の凹部41cをなし、ここに略V字状をなすポジションライト部31の下側縁部が接している。また、中央部41aの上方におけるメーターカウル21の下端縁部21dも凹部41cと同様の略V字状をなし、かつ凹部41cとの間に間隔を設けてある。
但し、凹部41cの左右両側で、メーターカウル21の下部とアウター本体部40の肩部43が接続し、メーターカウル21の下端縁部21dと凹部41cとの間の空間を閉じている。この空間はポジションライト部31で埋められている。したがって、ポジションライト部31はメーターカウル21とアウター本体部40の上部41との間に略V字状をなしている(図4)。
上部41の左右方向中央部にはメーターカウル21が重ねられている。メーターカウル21は斜め後ろ上方へ向かって略扇状に広がり、側縁部21cは後方へ向かって肩部43の上方へ外開き状に傾斜する。
図9に示すように、メーターカウル21の側面は、側縁部21cを稜線にして屈曲し、上部21aが上方内側へ入り込むように傾斜し、下部21bが下方内側へ入り込む逆斜面をなす。肩部43のうちメーターカウル21へ隣接する部分が上方へ屈曲する斜面43bをなし、下部21bに接続している。したがって、下部21bと斜面43bとによって、車体中心方向へくぼむ凹部がヘッドライトカウル20の上部に形成され、この凹部により肩部導風路29が形成される(図8参照)。
肩部導風路29は、外側方及び前後方向に開放され、ヘッドライトユニット16の前面から、走行風をW1で示すようにメーターカウル21の側面に沿って肩部43の上を車体前方から後方へ導く(図4及び図5)。この走行風W1は車体中心CLを挟んでその近傍を左右に分かれて後方へ流れる流速の速いものである。このため、車体中心CL近くで流速の速い走行風W1を後方へ流すことができるので、直進性を良好とすることができる。
しかも、走行風W1がポジションライト部31の側方を通過するため、発光部であるポジションランプ33の発光による発熱したポジションライト部31をある程度冷却できる。
アウター本体部40の側部42における上端部からはウインカ18のステー18aが側方へ延出している。ステー18aはアウター本体部40を貫通してその内側にて後述するようにインナー部60へ取付けられている。
アウター本体部40における左右両側部42の下端はアウター下部50へ接続し、左右両側部42の下端部間における開放部はアウター下部50で閉じられている。
アウター下部50はヘッドライト本体30の下端前部に沿う前底部51と、側部42の下端部と接続する中間部52と、側部42の後縁部に沿って斜め上がりに後方へ延びる後部53を備える。後部53には側部42の後方側に下部空気導入口27が開口している。
図5に示すように、インナー部60はヘッドライト本体30の下端後部を覆い、かつ前端が前底部51の後部へ接し、上部が中間部52及び後部53の下端部と接続する底部61と、ヘッドライト本体30の後部に沿って斜め上がり後方へ延びる後部62と、その上部に設けられた上部63を一体に有する。上部63は側部でウインカ18を支持するとともに、上方へ略水平な面をなす上面64には肩部43が接続するようになっている(図7参照)。これにより、アウター本体部40及びアウター下部50と、インナー部60の間に空間が形成され、この空間が空気導入ダクトとなる。上面64はこの空気導入ダクトの上方を覆う。
図8に示すように、アウター本体部40の後方側はインナー部60で間隔を持って覆われ、結合部80〜83で一体化される。このとき、アウター下部50も結合部82及び83でインナー部60と共に結合一体化される。結合部80〜83は、適宜な結合部材が使用可能である。
なお、図8中の符号84はメータ支持用ステーであり、ヘッドパイプ11へ支持される。85はヘッドライトユニット支持用ステーであり、ステー11a(図2)を介してヘッドパイプ11に支持される。ヘッドライトカウル20はヘッドライトユニット16へ図示しない適宜結合取付手段により取付けられて支持される。
図10のA(図4の10−10線拡大断面図)に示すように、アウター本体部40と、アウター下部50及びインナー部60の間に形成される空間は、上下及び前後方向に広がり左右方向の幅が狭いスリット状の空気導入ダクト23をなし、前方は上部空気導入口22にて車体前方へ開口し、後部はインナー部60の側部上方に形成された上下方向に長いスリット状の排出口24に連通する。
したがって、前方の走行風を上部空気導入口22から空気導入ダクト23へ取り込み、空気導入ダクト23内を後方へ流し、排出口24から後方へ排出できる。
図10のBは上記図10のAに対する変形例であり、インナー部60の内側縁部65をヘッドライト本体30の壁部へ密接させず、間隙66を設けてある。このようにすると、走行風W2は間隙66を通って、インナー部60の内側縁部65が囲む空間86(図8参照)へ排出される。この場合の実質的な排出口は空間86になるから、排出口24や後述する排出口28を特別に設ける必要がない。
また、図5に示すように、側面視で上部空気導入口22(コーナー部44で示す位置)は発光部であるヘッドライトランプ32の上方に位置し、同じく発光部であるポジションランプ33の後方かつ下方に位置している。さらに、排出口24はヘッドライトユニット16の後部左右で、ポジションランプ33の後方かつヘッドライトランプ32の後方かつ上方に開口している。
このようにすると、走行風をW2のように、ヘッドライト本体30の表面を上方左右の後部に位置する上部空気導入口22へ向かってスムーズに流すことができ、ヘッドライトランプ32の発光による発熱で高温になったヘッドライト本体30を冷却できる。しかも、ヘッドライトランプ32の側方を流れやすくすることでさらに冷却を効率化できる。
このとき、空気導入ダクト23を構成する壁部の一部がヘッドライトユニット16の外側方となる側壁部によって構成されているので、ヘッドライトユニット16の外側方となる側壁部を利用して空気導入ダクト23を構成し、空気導入ダクト23の形成を簡略化できる。しかも、空気導入ダクト23をスリット状にしたことも相俟ってヘッドライトカウル20の小型化および軽量化を図ることができる。
また、ヘッドライトユニット16の外側壁部に沿って走行風を流すことにより、外側壁部を直接冷却できるので、ヘッドライトユニット16を効率よく冷却できる。
そのうえ、車体中心を挟んで左右に空気導入ダクト23を設け、ここから走行風を流すので、車体の直進性を向上させることができ、直線走行時のハンドリングを良好とする。
また、排出口24がヘッドライト本体30の後方に開口しているから、空気導入ダクト23を通過した走行風W2をヘッドライト本体30の後方に排風として流すことができる。このため、排風による側面方向への力が加わらないから、ハンドル操作を軽くすることができる。
図中の符号18aはウインカ18のステーであり、ステー18aはアウター本体部40の側壁を貫通し、空気導入ダクト23を横切ってインナー部60の上部63(図6)へ取付けられる。このようにすると、空気導入ダクト23をダミー空間とすることができ、ヘッドライトカウル20を大型化せず軽量化しつつも、ウインカ18を車幅方向外方へ配設できる。
また、図8に示すように、アウター下部50も後部53が、アウター本体部40の後部左右に重なり、アウター本体部40との間に上記空気導入ダクト23の一部をなす空間を形成するとともに、この空気導入ダクトの前方を下部空気導入口27へ連通させ、後方を後部53に形成された上下方向に長いスリット状の排出口28に連通する。下部空気導入口27はヘッドライトランプ32の後方やや上方に位置し、排出口28はヘッドライトユニット16の後部左右でヘッドライトランプ32の上方かつ排出口24より下方位置にある。なお、排出口28を排出口24に集約して一つにまとめることもできる。
これにより、走行風を下部空気導入口27から空気導入ダクト23へ流すことにより、ヘッドライトランプ32の近傍となるヘッドライト本体30の側部下方にW3で示す走行風を流すので、最も高温化するヘッドライトランプ32の近傍部を含む下部を効率よく冷却する。そのうえ、車体の直進性をさらに向上させることができる。
次に、図6を中心にヘッドライトユニット16の詳細構造を説明する。図6は図5からアウター本体部40を除いたものに相当する。この図において、ヘッドライトユニット16は、内部のヘッドライトランプ32及びポジションランプ33を、レンズ34とハウジング35で覆った構造であり、レンズ34の一部である投光面36を通してヘッドライトランプ32及びポジションランプ33の光を車体前方へ照射するようになっている。
レンズ34は、光を透過する透明な合成樹脂等からなり、ヘッドライトカウル20で覆われずに露出して外部へ光を出す部分である投光面36と、ヘッドライトカウル20で覆われて隠されてしまい、外部へ光を出さない部分である非投光面37とを備える。非投光面37のうち上部の左右端部を特にレンズ肩部39とする。レンズ肩部39はアウター本体部40の上部41左右端部及び側部42の上部によって覆われる部分である。
レンズ34は、前面視で略逆三角形状をなし、上部が幅広をなし、下部は下方へ凸の先端部へ向かって次第に幅狭になる形状をなし、投光面36の前面視における輪郭はヘッドライト本体30及びポジションライト部31の前面視形状をなしている。
側面視では、前面下部34aが前方へ突出し、前端上部34bが後方へ後退する後傾斜面をなす。すなわち、レンズ34の表面は全体として、最も前方へ突出する前部下方部分から左右方向斜め後方及び後ろ斜め上方へ向かって湾曲する連続した3次元の曲面をなし、走行風を表面に沿って斜め上がり後ろ上方及び左右方向後方へ導くようになっている。
また、レンズ34は左右方向において前方へ凸の湾曲面をなし、投光面36は段差部34dを介して左右両端部34cへ連続する。
左右両端部34cは、投光面36の境界をなす段差部34dよりも後方のハウジング35へ向かって延び、ヘッドライトカウル20で覆われる部分であり、ヘッドライトランプ32の光を外部へ投光させない非投光面37の一部をなす。
段差部34dは図11に示すように、投光面36から左右両端部34cの間を斜めにカットした後方へ向かって左右方向外方へ広がる傾斜面をなし、側部導風路26を構成する壁部をなす。側部導風路26には側部42の前端縁42aが臨んでいる。
図4及び図5において、投光面36の上部には、左右方向中央部にポジションライト部31に相当する上部投光面36aが設けられ、さらにこの上部投光面36aを残して、アウター本体部40の上部41で覆われる非投光面が設けられ、投光面36をヘッドライトカウル20で覆うことにより、上部41で上方のポジションライト部31に相当する上部投光面36aと、下方のヘッドライト本体30をなす部分とに区画される。
図6及び図12に示すように、投光面36の上部投光面36a下方には、前面視略V字状をなす溝状の凹部34eが設けられている。図12に示すように、この凹部34eにはヘッドライトカウル20の上部41が嵌合して覆うことにより、投光面36が、上部投光面36aと下方側部分のヘッドライト本体30をなす部分とに分離される。
また、レンズ34の上部で、上部投光面36aを除く凹部34eより上方部分は凹部34eに連続する上部投光面36a及びヘッドライト本体30側の投光面36より低い低部をなし、この低部は左右両端部34cとも連続する。したがって、レンズ肩部39を含む非投光面37は、上部投光面36a及びヘッドライト本体30側の投光面36の周囲に形成された低部をなしている。
凹部34eの下方側縁部は面取り状にカットされた段差部34fをなす。この段差部34fは図6及び図12から明らかなように、凹部34eへ向かって傾斜する斜面をなすとともに、凹部34eの左右へ延長され、略V字状に左右方向へ斜め上がりに延びて段差部34dの上端部と接続する。この段差部34dと34fの接続部近傍部に囲まれた部分が鋭角部38をなしている。
図4及び図13から明らかなように、段差部34fは鋭角部38に近づくにしたがって幅が広くなるとともに、上部41も下端縁41dに向かって段差部34fと逆傾斜しているから、上部41と段差部34fとこの段差部34fより上方の投光面36の上部が上部導風路25を構成する壁部をなす。上部導風路25は上部41に沿って走行風を上部空気導入口22(図4)へ向かって左右方向かつ斜め上がり後方へ導く。
4:エンジン、6:燃料タンク、11:ヘッドパイプ、16:ヘッドライトユニット、17:メータ、18:ウインカ、20:ヘッドライトカウル、21:メーターカウル、
22:上部空気導入口、23:空気導入ダクト、25:上部導風路、26:側部導風路、27:下部空気導入口、30:ヘッドライト本体、31:ポジションライト部、32:ヘッドライトランプ、33:ポジションランプ、34:レンズ、35:ハウジング、36:投光面、38:鋭角部、40:アウター本体部、44:コーナー部、50:アウター下部、60:インナー部

Claims (7)

  1. 車体の前方に配置されるヘッドライト(30)を覆うとともに、左右一対の空気導入ダクト(23)を備えたヘッドライトカウル(20)において、
    前記空気導入ダクト(23)が、前記ヘッドライト(30)の外側面と前記ヘッドライトカウル(20)の内側面との間に形成されるスリット状の通路であり、
    前記ヘッドライト(30)は、前面に設けられ、車幅方向中央から外方に向かって後上方に傾斜する投光面(36)を備え、
    前記投光面(36)の周囲を覆う前記ヘッドライトカウル(40)のうち、上部(41)と左右両側部(42)は一体をなして構成され、
    前面視で、前記投光面(36)は、上部左右方向両端部に、後上方へ向かって幅狭をなすように突出する上方角部(38)を備え、
    前記空気導入ダクト(23)の前側開口端である空気導入口(22)は、前記投光面(36)の上部左右方向両端部に形成され、
    前記上方角部(38)の外周に沿って略V字形状をなして形成されることを特徴とするヘッドライトカウル構造。
  2. 車体の前方に配置されるヘッドライト(30)を覆うとともに、左右一対の空気導入ダクト(23)を備えたヘッドライトカウル(20)において、
    前記空気導入ダクト(23)が、前記ヘッドライト(30)の外側面と前記ヘッドライトカウル(20)の内側面との間に形成されるスリット状の通路であり、
    前記ヘッドライト(30)は、前面に設けられ、車幅方向中央から外方に向かって後上方に傾斜する投光面(36)を備え、
    前面視で、前記投光面(36)は、上部左右方向両端部に、後上方へ向かって幅狭をなすように突出する上方角部(38)を備え、
    前記空気導入ダクト(23)の前側開口端である空気導入口(22)は、前記投光面(36)の上部左右方向両端部に、前記上方角部(38)の外周に沿って略V字形状をなして形成され、
    前記上方角部(38)近傍における前記投光面(36)の左右方向両端部及び上部には、前記ヘッドライトカウル(20)前端との間に面取り状に形成される段差部(34d・34f)を備え、この段差部(34d・34f)は、前面視略V字状をなして前記空気導入口(22)へ臨んでいることを特徴とするヘッドライトカウル構造。
  3. 前記空気導入口(22)は、前後方向にて前記投光面(36)の最後部に位置する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載したヘッドライトカウル構造。
  4. 前記空気導入口(22)の前方又は下方に前記ヘッドライト(16)の発光部(32)が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載したヘッドライトカウル構造。
  5. 前記空気導入ダクト(23)は、前記ヘッドライト(16)の後方に開口(24)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載したヘッドライトカウル構造。
  6. 前記空気導入ダクト(23)の外面にウインカ(18)が支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載したヘッドライトカウル構造。
  7. 前記ヘッドライトカウル(20)の上方に配置されたメータ(17)とこのメータを覆うメーターカウル(21)を備え、前記ヘッドライトカウル(20)とメーターカウル(21)との間には、車体中央に向かってくぼむ左右一対の凹部(29)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載したヘッドライトカウル構造。
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