JP5783129B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両外部の電源に対して並列接続される複数の蓄電装置を搭載する電動車両の電力制御に関し、より特定的には、複数の蓄電装置の充電電力超過を抑制するための充電制御に関する。
搭載する蓄電装置を商用電源などの車両外部の電源(以下、単に「外部電源」とも称す)によって充電可能な電動車両が実用化されている。たとえば特開2012−5173号公報(特許文献1)には、外部電源からの交流電力を蓄電装置の充電が可能な直流電力に変換する充電装置に対して並列に接続された複数の電池を備えた電動車両が開示されている。この特許文献1においては、電動車両は、複数の電池の正極と充電装置との間にそれぞれ設けられた複数の第1のスイッチと、複数の電池の負極と充電装置との間にそれぞれ設けられた複数の第2のスイッチと、これら複数の第1および第2のスイッチを制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数の電池間の電圧差に応じて上記複数の第1および第2のスイッチのオンオフを制御することにより、複数の電池のうちの電圧が高い電池の電力エネルギーを電圧が低い電池に移動させる。これにより、特許文献1では、複数の電池の電圧を均等化する。
特開2012−5173号公報 特開2009−044930号公報
上記の特許文献1に開示されるような、充電装置に対して複数の蓄電装置が並列接続される電動車両においては、外部電源から供給される電力によって複数の蓄電装置が一括に充電される。このように並列接続された複数の蓄電装置を一括に充電する構成においては、充電装置は、外部電源から供給される電力を複数の蓄電装置全体で一括に管理する。
一方、蓄電装置として代表的に使用される二次電池の性能には、温度依存性が存在するともに、劣化の進行に応じて低下することが一般に知られている。例えば、蓄電装置は、低温時に内部抵抗は上昇する温度依存性を有する。また、蓄電装置の劣化が進行すると、内部抵抗が上昇する。そのため、並列接続される複数の蓄電装置の間で温度や劣化の進行度合いの違いにより電池性能にばらつきが生じると、複数の蓄電装置に供給される充電電力が不均一となる可能性がある。これにより、一部の蓄電装置においては、供給される充電電力の実績値が充電電力制限値を超える充電電力超過が発生する虞がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、充電器に対して並列接続される複数の蓄電装置の全ての充電電力超過を抑制することである。
この発明のある局面では、電動車両は、車両外部から供給される電力を電圧変換するように構成された充電器と、充電器の出力電力を伝達するための電力線と、電力線に対して並列に接続された複数の蓄電装置と、複数の蓄電装置が、充電電力の目標値を示す充電電力指令値に従った電力で充電されるように、充電器を制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数の蓄電装置の各々の残容量に少なくとも基づいて、各蓄電装置の充電電力の制限値を示す充電電力制限値を設定するための制限値設定手段と、複数の蓄電装置のそれぞれに対応して設定された複数の充電電力制限値の最小値に基づいて、充電電力指令値を設定するための指令値設定手段と、充電電力指令値に従って充電器を制御したときに、複数の蓄電装置の少なくとも1つにおいて、充電電力の実績値が充電電力制限値を超過した場合には、少なくとも1つの蓄電装置における電力超過量に基づいて、充電電力指令値を補正するための指令値補正手段とを含む。
好ましくは、指令値設定手段は、充電電力指令値を、複数の充電電力制限値の最小値を複数倍した第1の値に設定する。指令値補正手段は、充電電力指令値を、第1の値から、複数の充電電力制限値の最小値から少なくとも1つの蓄電装置における電力超過量の最大値を差し引いた値を複数倍した第2の値に変更する。
好ましくは、制御装置は、充電電力指令値が閾値を下回るまでは、複数の蓄電装置を一括して充電する第1の充電モードを実行するとともに、充電電力指令値が閾値を下回ると、複数の蓄電装置のうちの単一の蓄電装置を順次選択して充電する第2の充電モードに移行するように構成される。電動車両は、複数の蓄電装置の各々と電力線との間に接続された複数の開閉器をさらに備える。制御装置は、第1の充電モードでは、複数の開閉器をオンする一方で、第2の充電モードでは、複数の開閉器のうちの単一の開閉器を選択的にオンするための切替手段をさらに含む。
好ましくは、指令値設定手段は、第2の充電モードでは、選択された単一の蓄電装置の充電電力制限値に応じて充電電力指令値を順次切替えて設定する。
好ましくは、閾値は、第1の充電モードで複数の蓄電装置を所定の満充電状態まで充電するのに要する時間が、第2の充電モードで複数の蓄電装置を所定の満充電状態まで充電するのに要する時間よりも長くなるように設定される。
本発明によれば、充電器に対して並列接続される複数の蓄電装置の全てにおいて、充電電力超過の発生を抑制することができる。この結果、複数の蓄電装置の各々が過充電となるのを回避できる。
本発明の実施の形態1による電動車両の代表例として示されるハイブリッド車両の概略構成図である。 本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の外部充電を説明する図である。 本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の一括充電モードを説明する概念図である。 充電ECUによる充電電力指令値の設定を説明する概念図である。 本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の充電制御を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による電動車両における車載蓄電装置の個別充電モードを説明する概念図である。 本発明の実施の形態2による電動車両における車載蓄電装置の充電制御を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰り返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1による電動車両の代表例として示されるハイブリッド車両100の概略構成図である。
図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン(内燃機関)4と、モータジェネレータMG1,MG2とを搭載する。さらに、ハイブリッド車両100は、モータジェネレータMG1,MG2に対して電力を入出力可能な蓄電装置10を搭載する。
蓄電装置10は、再充電可能な電力貯蔵要素であり、代表的には、リチウムイオン電池やニッケル水素などの二次電池が適用される。蓄電装置10は、並列接続された複数の二次電池によって構成される。ただし、電気二重層キャパシタなどの電池以外の電力貯蔵要素、あるいは、電池以外の電力貯蔵要素と二次電池との組合せによって、蓄電装置10を構成してもよい。図1には、ハイブリッド車両100のうちの蓄電装置10の充放電制御に関連するシステム構成が記載されている。蓄電装置10には、蓄電装置10の電圧VB、電流IBおよび温度TBを検出するための電池センサ11が設けられる。
監視ユニット12は、蓄電装置10に設けられた電池センサ11の出力に基づいて、蓄電装置10の状態値を検出する。すなわち、状態値は、蓄電装置10の電圧VB、電流IBおよび温度TBを含む。上述のように、蓄電装置10として代表的に二次電池が用いられるため、蓄電装置10の電圧VB、電流IBおよび温度TBについて、以下では、電池電圧VB、電池電流IBおよび電池温度TBとも称する。また、電池電圧VB、電池電流IBおよび電池温度TBを包括的に「電池データ」とも総称する。
エンジン4は、ガソリンや軽油などの燃料の燃焼によって作動する。エンジン4の作動によって生じる動力は、エンジン4の出力軸(クランク軸)と機械的に接続された動力分割機構3へ伝達される。
動力分割機構3は、エンジン4、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2と機械的に接続され、それぞれの間で動力の合成および分配を行なう機構である。一例として、動力分割機構3は、プラネタリキャリア、サンギヤ、リングギヤの三要素からなる遊星歯車機構からなり、それぞれの要素にエンジン4、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2が連結される。そして、エンジン4で発生した動力の一部は、モータジェネレータMG2からの動力と合成されて駆動輪2へ伝達されるとともに、その動力の残部は、モータジェネレータMG1へ伝達されてモータジェネレータMG1によって電力に変換される。
モータジェネレータMG1は、エンジン4の作動により生じる動力を受けて発電可能な発電機(ジェネレータ)として作用し、動力分割機構3を介して伝達される回転駆動力を受けて発電する。
一方、モータジェネレータMG2は、モータジェネレータMG1で発電された電力および蓄電装置10からの電力の少なくとも一方からの電力により駆動力を発生する電動機(モータ)として作用する。モータジェネレータMG2で発生した回転駆動力は、動力分割機構3でエンジン4の回転駆動力と合成された駆動輪2に与えられる。なお、モータジェネレータMG2は、運転者のブレーキ操作などの車両制動時において、発電機(ジェネレータ)としても作用し、ハイブリッド車両100の運動エネルギーを電力エネルギーとして蓄電装置10へ回生することもできる。
モータジェネレータMG1およびMG2は、一例として、永久磁石が埋設されたロータと中性点でY結線された三相コイルを有するステータとを備える永久磁石型の三相交流同期回転機からなる。
ハイブリッド車両100は、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)20をさらに備える。PCU20は、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2と、蓄電装置10との間で双方向に電力変換するように構成される。PCU20は、コンバータ(CONV)6と、モータジェネレータMG1およびMG2にそれぞれ対応付けられた第1インバータ(INV1)8−1および第2インバータ(INV2)8−2とを含む。
コンバータ(CONV)6は、蓄電装置10と、第1インバータ8−1および第2インバータ8−2との直流リンク電圧を伝達する電力線MPL,MNLとの間で、双方向の直流電圧変換を実行するように構成される。すなわち、蓄電装置10の入出力電圧と、電力線MPL,MNL間の直流電圧とは、双方向に昇圧または降圧される。コンバータ6における昇降圧動作は、HV−ECU30からのスイッチング指令PWCに従ってそれぞれ制御される。また、電力線MPLおよびMNLの間には、平滑コンデンサCが接続される。そして、電力線MPLおよびMNL間の直流電圧Vhは、電圧センサ14によって検出される。
第1インバータ8−1および第2インバータ8−2は、電力線MPLの直流電力と、モータジェネレータMG1およびMG2に入出力される交流電力との間の双方向の電力変換を実行する。主として、第1インバータ8−1は、HV−ECU30からのスイッチング指令PWM1に応じて、エンジン4の出力によってモータジェネレータMG1が発生する交流電力を直流電力に変換し、電力線MPL,MNLへ供給する。これにより、車両走行中にも、エンジン4の出力によって蓄電装置10を能動的に充電できる。
また、第1インバータ8−1は、エンジン4の始動時には、HV−ECU30からのスイッチング指令PWM1に応じて、蓄電装置10からの直流電力を交流電力に変換して、モータジェネレータMG1へ供給する。これにより、エンジン4は、モータジェネレータMG1をスタータとして始動することができる。
第2インバータ8−2は、HV−ECU30からのスイッチング指令PWM2に応じて、電力線MPL,MNLを介して供給される直流電力を交流電力に変換して、モータジェネレータMG2へ供給する。これによりモータジェネレータMG2は、ハイブリッド車両100の駆動力を発生する。
一方、ハイブリッド車両100の回生制動時には、モータジェネレータMG2は、駆動輪2の減速に伴って交流電力を発電する。このとき、第2インバータ8−2は、HV−ECU30からのスイッチング指令PWM2に応じて、モータジェネレータMG2が発生する交流電力を直流電力に変換し、電力線MPL,MNLへ供給する。これにより、減速時や降坂走行時に蓄電装置10が充電される。
蓄電装置10とPCU20との間には、電力線PL1,NL1に介挿接続されたシステムメインリレーSMRが設けられる。システムメインリレーSMRは、HV−ECU30からのリレー制御信号SE1に応答して、オン(閉成)/オフ(開放)される。
HV−ECU30は、ハイブリッド車両100の走行時において、運転者要求に応じた車両駆動力を発生させるために、エンジン4、PCU20、およびモータジェネレータMG1,MG2を制御するための制御装置であり、一例として、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリ領域と、入出力インターフェイスとを主体として構成される。この車両駆動力の制御に加えて、HV−ECU30は、蓄電装置10で充放電される電力をも制御する。なお、ECUの少なくとも一部は、電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
HV−ECU30に入力される情報として、図1には、監視ユニット12からの電池データ(電池電圧VB、電池電流IBおよび電池温度TB)や、電力線MPL,MNLの線間に配置された電圧センサ14からの直流電圧Vhを例示する。図示しないが、モータジェネレータMG1,MG2の各相の電流検出値やモータジェネレータMG1,MG2の回転角検出値についても、HV−ECU30に入力される。HV−ECU30は、車両走行時には、ハイブリッド車両100が運転者要求に応じた駆動力あるいは制動力を出力するように、エンジン4およびモータジェネレータMG1,MG2の出力を制御する。
さらに、ハイブリッド車両100は、蓄電装置10を外部充電するための構成として、充電器40、コネクタ受入部42、充電リレーCHR、および充電ECU50をさらに備える。
コネクタ受入部42は、外部充電時にコネクタ部62と連結され、外部電源60から供給される電力をハイブリッド車両100の内部に受け入れる部位であり、コネクタ部62がハイブリッド車両100の外装面と連通できるように形成される。なお、コネクタ受入部42には、コネクタ部62とコネクタ受入部42との連結状態を検出するための連結検出センサ(図示せず)が設けられる。連結検出センサからの連結信号によって、充電ECU50は、外部電源60により充電可能な状態となったことを検出する。なお、外部電源60は、代表的には単相交流の商用電源により構成される。ただし、商用電源に代えて、もしくは商用電源に加えて、住宅の屋根などに設置された太陽電池パネルによる発電電力によって外部電源の電力が供給されてもよい。すなわち、外部電源の種類は特に限定されるものではない。
なお、図1に示す構成に代えて、外部電源60とハイブリッド車両100とを非接触のまま電磁的に結合して電力を供給する構成、具体的には外部電源60側に一次コイルを設けるとともに、ハイブリッド車両100側に二次コイルを設け、一次コイルと二次コイルとの間の相互インダクタンスを利用して電力供給を行う構成により、外部電源60からの電力を受入れてもよい。
充電器40は、電力線ACLを介して、コネクタ受入部42に接続される。また、充電器40は、充電リレーCHRを介して、電力線PL2およびNL2によって蓄電装置10に接続される。充電器40は、たとえば、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータによって構成される。充電器40は、充電ECU50からの制御信号PWDに応じて、外部電源60から供給された交流電力を蓄電装置10の充電に適した電力に変換する。充電器40から出力された直流電力は、充電リレーCHRおよび電力線PL2,NL2を通じて蓄電装置10へ供給される。充電器40が蓄電装置10を充電する間、充電リレーCHRはオン状態に保たれる。
なお、充電器40はハイブリッド車両100の外部に設けられてもよい。この場合には、コネクタ受入部42は、充電器40から出力される直流電力を受ける。コネクタ受入部42に入力された電力は、充電リレーCHRおよび電力線PL2,NL2を介して蓄電装置10に供給される。
充電リレーCHRは、充電ECU50からのリレー制御信号SE2に応答して、オン/オフされる。
充電ECU50は、図示しない連結検出センサからの連結信号に応じて充電器40の制御を開始する。充電ECU50は、監視ユニット12から送られた電池データ(電池電圧VB,電池電流IB、電池温度TB)に基づいて、充電器40を駆動するための制御信号PWDを生成するとともに、その制御信号PWDを充電器40へ出力する。
具体的には、充電ECU50は、蓄電装置10の残容量(SOC:State Of Charge)に基づいて充電器40を制御する。SOCは、満充電容量に対する現在の残容量を百分率(0〜100%)で示したものである。蓄電装置10のSOCが所定の満充電状態に達したとき、充電ECU50は制御信号PWDの出力を停止する。充電ECU50が制御信号PWDの出力を停止することにより蓄電装置10の充電が終了する。
図2を参照して、本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の外部充電についてさらに説明する。
蓄電装置10は、電力線PL2,NL2の間に並列に接続された複数の二次電池B1〜Bn(nは2以上の自然数)と、複数のリレーRL0〜RLnとを含む。
複数の二次電池B1〜Bnの各々は、直列接続された複数の電池セルによって構成される。なお、各二次電池は単一の電池セルで構成されてもよい。以下では、二次電池B1〜Bnを、それぞれバッテリB1〜Bnとも表記する。なお、本実施の形態1によるハイブリッド車両100においては、バッテリB1〜Bnは、同一の定格電圧および容量を有するものとして説明するが、異なる容量を有してもよい。
複数のバッテリB1〜Bnの各々には、バッテリごとの状態値を検出するためのセンサが設けられる。詳細には、バッテリB1には、バッテリB1の電流(バッテリ電流)Ib1を検出するための電流センサ71、バッテリB1の電圧(バッテリ電圧)Vb1を検出するための電圧センサ81、およびバッテリB1の温度(バッテリ温度)Tb1を検出するための温度センサ91が設けられる。同様に、バッテリB2には、バッテリB2の電流(バッテリ電流)Ib2を検出するための電流センサ72、バッテリB2の電圧(バッテリ電圧)Vb2を検出するための電圧センサ82、およびバッテリB2の温度(バッテリ温度)Tb2を検出するための温度センサ92が設けられる。
複数のバッテリB1〜Bnのそれぞれに対応して設けられた電流センサ71〜7n、電圧センサ81〜8n、および温度センサ91〜9nは、電池センサ11(図1)を構成する。電流センサ71〜7nによる検出値Ib1〜Ibn、電圧センサ81〜8nによる検出値Vb1〜Vbn、および温度センサ91〜9nによる検出値Tb1〜Tbnは、監視ユニット12へ伝達される。監視ユニット12は、これらのセンサ群の出力に基づいて、バッテリごとの電池データ(バッテリ電流Ib、バッテリ電圧Vb、バッテリ温度Tb)検出し、充電ECU50へ出力する。
なお、温度センサ91〜9nについては、バッテリごとに設ける構成に代えて、複数のバッテリ間の温度ばらつきを適切に監視することを条件として、所定個のバッテリ単位で設ける構成としてもよい。
リレーRL0は、バッテリB1〜Bnの負極端子と電力線NL2との間に接続される。リレーRL0は、充電ECU50から与えられるリレー制御信号S0に応答して、オン/オフされる。
リレーS1は、バッテリB1の正極端子と電力線PL2との間に接続される。同様に、リレーS2は、バッテリB2の正極端子と電力線PL2との間に接続される。すなわち、リレーS1〜Snは、バッテリB1〜Bnの正極端子のそれぞれと電力線NL2との間に接続される。リレーRL1〜RLnは、充電ECU50から与えられるリレー制御信号S1〜Snに応答して、オン/オフされる。
充電ECU50は、監視ユニット12からのバッテリごとの電池データに基づいて、各バッテリのSOCを推定する。たとえば、充電ECU50は、バッテリごとの充放電量の積算値に基づいてバッテリごとのSOC推定値を順次演算する。充放電量の積算値は、バッテリ電流Ibおよびバッテリ電圧Vbの積(電力)を時間的に積分することで得られる。あるいは、バッテリの開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)とSOCとの関係に基づいてSOC推定値を算出してもよい。
さらに、充電ECU50は、各バッテリのSOC推定値およびバッテリ温度Tbに少なくとも基づいて、バッテリごとの充電電力の制限値を示す充電電力制限値Winを設定する。SOC推定値が高くなると、充電電力制限値Winは徐々に低下するように設定される。
なお、二次電池は、特に低温時に内部抵抗が上昇する温度依存性を有する。また、高温時には、さらなる発熱によって温度が過上昇することを防止する必要がある。このため、低温時および高温時には、充電電力を制限することが好ましい。このように、SOC推定値およびバッテリ温度Tbに応じて、バッテリごとに充電電力制限値Winは設定される。
以下では、バッテリB1〜BnのSOC推定値をSOC1〜SOCnとそれぞれ称し、バッテリB1〜Bnの充電電力制限値WinをWin1〜Winnとそれぞれ称することとする。このように、各バッテリの現在の状態値を反映して、バッテリごとに、SOC推定および、これに基づく充電電力制限値Winの設定が実行される。
ハイブリッド車両100の走行終了後において、運転者がコネクタ部62をハイブリッド車両100に連結することで、蓄電装置10の外部充電が開始される。具体的には、充電ECU50は、連結検出センサからの連結検出信号に応答して、充電リレーCHRをオンするためのリレー制御信号SE2を出力するとともに、リレーRL0〜RLnをオンするためのリレー制御信号S0〜Snを出力する。これにより、外部電源60によって複数のバッテリB1〜Bnを充電するための充電経路が形成される。
充電ECU50はさらに、バッテリB1〜Bnの充電電力制限値Win1〜Winnに応じて、複数のバッテリ全体に供給する充電電力Wchgの目標値を示す充電電力指令値Wchg*を設定する。そして、充電ECU50は、充電電力指令値Wchg*に従った電力で蓄電装置10が充電されるように、充電器40を制御するための制御信号PWDを生成する。
以下の説明では、外部電源60により蓄電装置10を充電する外部充電モードのうち、複数のバッテリB1〜Bnを一括に充電するモードを「一括充電モード」とも表記する。
図3には、本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の一括充電モードを説明する概念図が示される。
図3を参照して、一括充電モードでは、リレーRL0をオンするとともに、リレーRL1〜RLnをオンすることにより、電力線PL2およびNL2の間に複数のバッテリB1〜Bnを並列に接続する。
これにより、外部電源60から充電器40に供給された電力は、充電リレーCHRおよびリレーRL1〜RLnを介してバッテリB1〜Bnにそれぞれ供給される。このとき、各バッテリに実際に供給される充電電力(充電電力実績値)Wは、バッテリ電流Ibおよびバッテリ電圧Vbの積で示される。例えば、バッテリB1の充電電力W1はIb1×Vbで示される。したがって、蓄電装置10の充電電力、すなわち、バッテリB1〜Bn全体に供給される充電電力Wchgは、バッテリB1〜Bnのそれぞれに供給される充電電力W1〜Wnを合計した値となる(Wchg=W1+W2+・・・+Wn)。充電ECU50は、バッテリB1〜Bn全体の充電電力Wchgの目標値である充電電力指令値Wchg*を設定すると、充電電力Wchgが充電電力指令値Wchg*となるように、充電器40を制御する。
図4は、充電ECU50による充電電力指令値Wchg*の設定を説明する概念図である。
図4の上限には、各バッテリにおけるSOC推定値と充電電力制限値Winとの関係が模式的に示される。各バッテリのSOC推定値は、開放電圧(OCV)とSOCとの関係に基づいて算出したものである。なお、バッテリB1〜Bnは互いに並列接続されていることから、SOC推定値はバッテリB1〜Bnの間で略等しい値となる。その一方で、バッテリ間の電池性能のばらつきに起因して、バッテリ間に容量差が生じている。そのため、図4に示すように、同じSOC推定値であっても、充電電力制限値Winには差が生じる。図4の例では、容量が最も小さいバッテリB3の充電電力制限値Win3が最小となる。
充電ECU50は、バッテリB1〜Bnの各々について、SOC推定値およびバッテリ温度Tbに少なくとも基づいて、充電電力制限値Winを設定する。そして、充電ECU50は、設定されたバッテリB1〜Bnの充電電力制限値Win1〜Winnのうちの最小値Win_minに基づいて、下記式(1)に従って、充電電力指令値Wchg*を算出する。
Wchg*=Win_min×n ・・・(1)
ただし、Win_min=min(Win1,Win2,・・・Winn)
すなわち、充電電力指令値Wchg*は、n個のバッテリB1〜Bnに対応して設定されたn個の充電電力制限値Win1〜Winnのうちの最小値Win_minをn倍した値に設定される。なお、式(1)における「n倍」とは、最小値Win_minを、並列接続されるバッテリの個数倍することを意味する。
このように、一括充電モードでは、充電器40は、蓄電装置10に供給する充電電力Wchgを複数のバッテリ全体で一括に管理する。このとき、最も充電電力の制限が厳しいバッテリの充電電力制限値Winに基づいて充電電力指令値Wchg*を設定することにより、複数のバッテリB1〜Bnの全てにおいて、充電電力の制限を超えないことが期待される。
しかしながら、複数のバッテリ間で電池性能にばらつきがあるため、図4の下段に示されるように、バッテリB1〜Bnに実際に供給される充電電力W1〜Wnが不均一となる。これは、蓄電装置として代表的に使用されるバッテリの内部抵抗は、低温時および/または劣化の進行時に上昇することに起因する。複数のバッテリ間で温度や劣化の進行度合いの違いにより電池性能にばらつきが生じると、バッテリB1〜Bnに供給される充電電流電力Ib1〜Ibnが不均一となる。その結果、バッテリB1〜Bnの充電電力W1〜Wnが不均一となる。
このように複数のバッテリ間で充電電力W1〜Wnが不均一となると、一部のバッテリにおいては、充電電力Wが充電電力制限値Winを上回る電力超過が発生する可能性がある。例えば、図4では、バッテリB1〜Bnのうちの最も充電電力の制限が厳しいバッテリB3において、電力超過が生じている。あるいは、図4の例に代えて、バッテリB1〜Bnのうちの内部抵抗が低いバッテリにおいて、電力超過が生じる虞がある。
その一方で、一括充電モードでは、充電ECU50は、バッテリ全体の充電電力Wchgを管理するため、バッテリ単位で電力超過を抑制するように充電電力を調整することは不可能である。これにより、上記一部のバッテリは、電力超過により過充電となる虞がある。
したがって、本実施の形態1では、充電ECU50は、一括充電モードの実行時には、バッテリごとに電力超過が生じているか否かを判定する。そして、複数のバッテリB1〜Bnの少なくとも1つに電力超過が発生していると判定された場合には、当該少なくとも1つのバッテリにおける電力超過量に基づいて、充電電力指令値Wchg*を補正する。
具体的には、充電ECU50は、バッテリごとに、充電電力制限値Winに対する充電電力Wの超過量である電力超過量Wovrを演算する。この電力超過量Wovrは、充電電力Wから充電電力制限値Winを差し引いた値であり(Wovr=W−Win)、バッテリに電力超過が発生しているときに正値を示す一方で、電力超過が発生していないときに0または負値を示す。
充電ECU50は、複数のバッテリB1〜Bnの各々について、電力超過量Wovrを演算すると、その演算した電力超過量Wovr1〜Wovrnのうちの最大値Wovr_maxに基づいて、下記式(2)に従って、充電電力指令値Wchg*を補正する。
Wchg*=(Win_min−Wovr_max)×n ・・・(2)
すなわち、充電電力指令値Wchg*は、複数のバッテリB1〜Bnのうち、最も充電電力超過量Wovrが大きく、過充電となる可能性が最も高いバッテリの電力超過を抑制するように補正される。これにより、当該バッテリを筆頭として電力超過が発生しているバッテリの全てにおいて、電力超過を抑制することができる。この結果、一括充電モード時においても、蓄電装置10を構成する複数のバッテリB1〜Bnの全てにおいて、充電電力の制限を守ることが可能となる。
図5は、本発明の実施の形態1による電動車両における車載蓄電装置の充電制御を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートの各ステップは、基本的には、充電ECU50によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
図5を参照して、充電ECU50は、ステップS01により、一括充電モードによる蓄電装置10の外部充電を実行中であるか否かを判定する。一括充電モードによる外部充電を実行中でないと判定された場合(ステップS01のNO判定時)、処理を終了する。
一方、一括充電モードによる外部充電の実行中であると判定されると(ステップS01のYES判定時)、充電ECU50は、ステップS02により、各バッテリのSOC推定値およびバッテリ温度Tbに少なくとも基づいて、バッテリごとの充電電力制限値Winを設定する。
バッテリB1〜Bnにそれぞれ対応して充電電力制限値Win1〜Winnが設定されると、充電ECU50は、ステップS03では、充電電力制限値Win1〜Winnのうちの最小値Win_minをメモリに保持する。そして、ステップS04により、充電ECU50は、保持した充電電力制限値の最小値Win_minに基づいて、上記式(1)に従って、充電電力指令値Wchg*を算出する。
次に、充電ECU50は、ステップS04で設定された充電電力指令値Wchg*に従って充電器40により複数のバッテリB1〜Bnを一括に充電したときに、バッテリごとに設けられた電流センサ71〜7nおよび電圧センサ81〜8nの検出値に基づいて、各バッテリに供給される充電電力の実績値Wを算出する。そして、充電ECU50は、ステップS05により、バッテリごとに、ステップS02により設定された充電電力制限値Winに対する充電電力Wの超過量(電力超過量)Wovrを演算する。充電ECU50は、ステップS06では、複数のバッテリB1〜Bnにそれぞれ対応して演算した電力超過量Wovr1〜Wovrnのうちの最大値Wovr_maxをメモリに保持する。
次に、充電ECU50は、ステップS05で演算した電力超過量Wovr1〜Wovrnを参照することにより、複数のバッテリB1〜Bnの少なくとも1つにおいて電力超過が発生しているか否かを判定する。電力超過量Wovr1〜Wovrnの少なくとも1つが正値である場合、充電ECU50は、複数のバッテリB1〜Bnに電力超過が発生していると判定する。複数のバッテリB1〜Bnの少なくとも1つにおいて電力超過が発生していると判定されると(ステップS07のYES判定時)、充電ECU50は、ステップS08により、上記少なくとも1つのバッテリにおける電力超過量に基づいて、ステップS04で設定した充電電力指令値Wchg*を補正する。具体的には、充電ECU50は、ステップS06で保持した電力超過量の最大値Wovr_maxを用いて、上記式(2)に従って、充電電力指令値Wchg*を補正する。
一方、複数のバッテリB1〜Bnのいずれにも電力超過が発生していないと判定された場合(ステップS07のNO判定時)には、ステップS08の処理はスキップされる。
次に、充電ECU50は、ステップS09により、充電電力指令値Wchg*と予め定められた閾値Wth1とを比較する。この閾値Wth1は、充電電力指令値Wchg*に従ってバッテリB1〜Bnの全てを所定の満充電状態となるまで充電することが可能か否かを判断するための判定値であり、例えば、一括充電モードでバッテリB1〜Bnを所定の満充電状態まで充電するのに要する時間が所定時間となるときの充電電力Wchgに設定される。
充電電力指令値Wchg*が閾値Wth1以上である場合(ステップS09のYES判定時)には、充電ECU50は、ステップS10により、一括充電モードによる蓄電装置10の外部充電を継続する。一方、充電電力指令値Wchg*が閾値Wth1より小さい場合(ステップS09のNO判定時)には、充電ECU50は、ステップS11に進み、一括充電モードによる蓄電装置10の外部充電を終了する。
このように、実施の形態1による電動車両によれば、最も充電電力の制限が厳しいバッテリの充電電力制限値Winに基づいてバッテリ全体の充電電力指令値Wchg*を設定するとともに、充電電力指令値Wchg*に従って複数のバッテリを一括に充電したときに実際に各バッテリに供給される充電電力Wに応じて、少なくとも1つのバッテリで生じている電力超過を抑制するように、充電電力指令値Wchg*を補正する。これにより、複数のバッテリB1〜Bnの全てが過充電となることを抑制できる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1による電動車両と比較して、外部充電モードとして、車載蓄電装置を構成する複数のバッテリB1〜Bnのうちの単一のバッテリを順次選択して充電するモードをさらに備える電動車両における充電制御について説明する。
なお、以下の説明では、外部充電モードのうち、複数のバッテリB1〜Bnのうちの単一のバッテリを順次選択して充電するモードを「個別充電モード」とも表記する。実施の形態2による電動車両では、車載蓄電装置の外部充電時において、上述した一括充電モードおよび個別充電モードが選択的に適用される。一括充電モードは「第1の充電モード」に対応し、個別充電モードは「第2の充電モード」に対応する。
図6には、本発明の実施の形態2による電動車両における車載蓄電装置の個別充電モードを説明する概念図が示される。
図6を参照して、個別充電モードでは、リレーRL0をオンするとともに、リレーRL1〜RLnのうちの単一のリレーを選択的にオンすることにより、電力線PL2およびNL2の間に単一のバッテリを接続する。図6では、リレーRL0およびRL1をオンすることにより、電力線PL2およびNL2の間にバッテリB1が接続された状態が例示されている。
これにより、外部電源60から充電器40に供給された電力は、充電リレーCHRおよび単一のリレーRL1を介して単一のバッテリB1に供給される。すなわち、バッテリB1〜Bn全体に供給される充電電力Wchgは、バッテリB1に実際に供給される充電電力W1と等しくなる(Wchg=W1)。充電ECU50は、充電電力指令値Wchg*を、電力線PL2に接続されているバッテリB1の充電電力制限値Win1に応じて設定する。そして、充電電力Wchgが充電電力指令値Wchg*となるように、充電器40を制御する。
充電電力指令値Wchg*に従った電力が蓄電装置10に供給されるように充電器40を制御することによって単一のバッテリB1が所定の満充電状態に達すると、充電ECU50は、リレーRL1をオフする一方でリレーRL2をオンすることにより、電力線PL2に接続させる単一のバッテリを、バッテリB1からバッテリB2に変更する。さらに、充電ECU50は、充電電力指令値Wchg*を、バッテリB1の充電電力制限値Win1に応じた値からバッテリB2の充電電力制限値Win2に応じた値に変更する。これにより、充電器40は、変更後の充電電力指令値Wchg*に従った電力をバッテリB2に供給する。
このようにして、個別充電モードでは、単一のバッテリを順次選択して充電するため、バッテリごとに充電電力Wを調整することができる。したがって、バッテリごとの充電電力の制限を守りつつ、全てのバッテリを所定の満充電状態となるまで充電することができる。その一方で、一括充電モードと比較して、バッテリB1〜Bnの全ての充電が完了するまでに時間が掛かってしまうという不具合がある。
そこで、実施の形態2による電動車両では、外部電源60がハイブリッド車両100に接続され、車載蓄電装置10の外部充電が可能な状態になると、充電ECU50は、最初に、上述した一括充電モードにより複数のバッテリB1〜Bnを一括して充電する。そして、一括充電モードにおける充電電力指令値Wchg*が予め定められた閾値Wth2を下回ると、一括充電モードから個別充電モードに移行する。そして、複数のバッテリB1〜B2のうちの単一のバッテリを順次選択して充電することによって、複数のバッテリB1〜Bnの全てが所定の満充電状態に達すると、車載蓄電装置の外部充電を終了する。
なお、一括充電モードから個別充電モードへの切替えタイミングを判定するための閾値Wth2は、一括充電モードで複数のバッテリB1〜Bnを所定の満充電状態まで充電するのに要する時間が、個別充電モードで複数のバッテリB1〜Bnを所定の満充電状態まで充電するのに要する時間よりも長くなるように設定される。このような構成とすることにより、複数のバッテリB1〜Bnの各々の充電電力の制限を守りつつ、バッテリB1〜Bn全体を速やかに充電することができる。
図7は、本発明の実施の形態2による電動車両における車載蓄電装置の充電制御を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、図5に示した実施の形態1による車載蓄電装置の充電制御と比較して、ステップS09〜S11に代えて、ステップS12〜S17を備える。
図7を参照して、充電ECU50は、図5と同様のステップS01〜S08により、充電電力制限値Win1〜Winnの設定、充電電力指令値Wchg*の算出、および充電電力指令値Wchg*の補正を実行する。
さらに、充電ECU50は、ステップS12により、充電電力指令値Wchg*と閾値Wth2とを比較する。そして、充電電力指令値Wchg*が閾値Wth2以上であるとき(ステップS12のYES判定時)には、充電ECU50は、ステップS13により、一括充電モードによる蓄電装置10の外部充電を継続する。
これに対して、充電電力指令値Wchg*が閾値Wth2より小さい場合(ステップS12のNO判定時)には、充電ECU50は、ステップS14に進み、外部充電モードを一括充電モードから個別充電モードに切替えて、処理を最初に戻す。
ステップS01では、一括充電モードによる外部充電の実行中でない、すなわち、個別充電モードによる外部充電を実行中であると判定されると(ステップS01のNO判定時)、充電ECU50は、リレーRL0をオンするとともに、複数のリレーRL1〜RLnのうちの単一のリレーを選択的にオンするようにリレー制御信号S0〜Snを生成する。さらに、充電ECU50は、ステップS15により、オンされたリレーを介して電力線PL2およびNL2の間に選択的に接続される単一のバッテリの充電電力制限値Winに応じて、充電電力指令値Wchg*を設定する。そして、充電ECU40は、充電電力指令値Wchg*に従った電力で当該単一のバッテリが充電されるように、充電器40を制御する。
充電ECU50は、当該単一のバッテリが所定の満充電状態に達すると、電力線PL2およびNL2の間に接続する単一のバッテリを切替える。そして、充電ECU50は、切替え後の単一のバッテリの充電を開始する。
ステップS16では、充電ECU50は、単一のバッテリを順次選択して充電することにより、バッテリB1〜Bnの全てが所定の満充電状態に達したか否かを判定する。バッテリB1〜Bnの全てが所定の満充電状態に達したと判定されると(ステップS26のYES判定時)、充電ECU50は、ステップS17により、個別充電モードによる蓄電装置10の外部充電を終了する。一方、バッテリB1〜Bnの全てが所定の満充電状態に到達していないと判定された場合(ステップS16のNO判定時)には、処理は最初に戻される。
このように、実施の形態2による電動車両によれば、一括充電モードによる蓄電装置の外部充電の実行中に、充電電力指令値Wchg*が予め定められた閾値Wth2を下回ったときには、個別充電モードによる蓄電装置の外部充電に切替えられる。その結果、各バッテリの充電電力の制限を守りつつ、複数のバッテリの全てを速やかに所定の満充電状態まで充電することができる。
なお、本発明が適用される電動車両の構成は、図1の例示に限定されるものではない点について確認的に記載する。具体的には、外部電源からの電力を電圧変換する充電器と、充電器の出力電力を伝達するための電力線と、電力線に対して並列接続される複数の蓄電装置とを備えた構成であれば、本実施の形態1および2で説明した充電制御に従って、複数の蓄電装置を外部充電することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 駆動輪、3 動力分割機構、4 エンジン、6 コンバータ、8−1,8−2 インバータ、10 蓄電装置、11 電池センサ、12 監視ユニット、81〜8n,14 電圧センサ、20 PCU、30 HV−ECU、40 充電器、42 コネクタ受入部、50 充電ECU、60 外部電源、62 コネクタ部、71〜7n 電流センサ、91〜9n 温度センサ、100 ハイブリッド車両、B1〜Bn バッテリ、MG1,MG2 モータジェネレータ、SMR システムメインリレー、CHR 充電リレー、PL1,NL1,PL2,NL2 電力線、RL0〜RLn リレー。

Claims (5)

  1. 車両外部から供給される電力を電圧変換するように構成された充電器と、
    前記充電器の出力電力を伝達するための電力線と、
    前記電力線に対して並列に接続された複数の蓄電装置と、
    前記複数の蓄電装置が、充電電力の目標値を示す充電電力指令値に従った電力で充電されるように、前記充電器を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記複数の蓄電装置の各々の残容量に少なくとも基づいて、各蓄電装置の充電電力の制限値を示す充電電力制限値を設定するための制限値設定手段と、
    前記複数の蓄電装置のそれぞれに対応して設定された複数の充電電力制限値の最小値に基づいて、前記充電電力指令値を設定するための指令値設定手段と、
    前記充電電力指令値に従って前記充電器を制御したときに、前記複数の蓄電装置の少なくとも1つにおいて、充電電力の実績値が前記充電電力制限値を超過した場合には、前記少なくとも1つの蓄電装置における電力超過量に基づいて、前記充電電力指令値を補正するための指令値補正手段とを含む、電動車両。
  2. 前記指令値設定手段は、前記充電電力指令値を、前記複数の充電電力制限値の最小値を複数倍した第1の値に設定し、
    前記指令値補正手段は、前記充電電力指令値を、前記第1の値から、前記複数の充電電力制限値の最小値から前記少なくとも1つの蓄電装置における電力超過量の最大値を差し引いた値を前記複数倍した第2の値に変更する、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記制御装置は、前記充電電力指令値が閾値を下回るまでは、前記複数の蓄電装置を一括して充電する第1の充電モードを実行するとともに、前記充電電力指令値が前記閾値を下回ると、前記複数の蓄電装置のうちの単一の蓄電装置を順次選択して充電する第2の充電モードに移行するように構成され、
    前記複数の蓄電装置の各々と前記電力線との間に接続された複数の開閉器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1の充電モードでは、前記複数の開閉器をオンする一方で、前記第2の充電モードでは、前記複数の開閉器のうちの単一の開閉器を選択的にオンするための切替手段をさらに含む、請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記指令値設定手段は、前記第2の充電モードでは、選択された前記単一の蓄電装置の前記充電電力制限値に応じて前記充電電力指令値を順次切替えて設定する、請求項3に記載の電動車両。
  5. 前記閾値は、前記第1の充電モードで前記複数の蓄電装置を所定の満充電状態まで充電するのに要する時間が、前記第2の充電モードで前記複数の蓄電装置を前記所定の満充電状態まで充電するのに要する時間よりも長くなるように設定される、請求項3または4に記載の電動車両。
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