JP5756389B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
この洗濯機では、送風ファンの駆動により、回転ドラム内の空気が回転ドラムの前部側から循環空気導入管路に排気され、循環空気導入管路を通じて洗濯機の後部下部に配置された蒸発器に送られて除湿され、凝縮器に送られて熱交換される。その後、乾燥して高温とされた空気は、送風ファンから送風管路に送り出され、送風管路を通じて水槽内に送風され、回転ドラム内に送られる。回転ドラム内の空気は、このような乾燥経路をたどって循環するようになっており、循環が継続して繰り返されることによって衣類等が乾燥されるようになっている。循環空気導入管路の途中には、循環空気中に混入している糸屑等の異物を捕集するフィルタが設けられている。
図1に示すように、ドラム式洗濯乾燥機は、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1(洗濯乾燥機本体)を有し、この筐体1がベース1hの上に取り付けられて構成されている。筐体1は、左右の側板1a,1b、前面カバー1c、背面カバー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a,1bは、コの字型の上補強部材(図示せず)、前補強部材1j(図3参照、以下同じ)、後補強部材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、十分な強度を有している。
蓋体2の後部には、乾燥時の熱に耐えられるドアガラス2b(図3参照、以下同じ)が取り付けられており、このドアガラス2bは、外槽4の開口部に密着してこれを閉じるようになっている。
上面カバー1eには、図1に示すように、水道栓からの給水ホース接続口15a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口16aが露出している。なお、給水電磁弁15(図4参照、以下同じ)や風呂水給水ポンプ16(図4参照、以下同じ)と洗剤容器14とは、図示しない給水パイプで接続されている。
また、洗剤容器14は外槽4に接続されており、給水電磁弁15を開く、あるいは風呂水給水ポンプ16を運転することで、洗剤容器14を経由して外槽4に水道水あるいは風呂水が供給される。使用者が洗剤容器14に投入した洗剤類は、水とともに外槽4の底部に供給されるようになっており、未溶解の粉末洗剤や高濃度の液体洗剤、柔軟仕上げ剤等が直接、回転ドラム3内の衣類にかかる等して、色落ちや色むらが発生しないようになっている。
図3に示すように、外槽4内には、同軸状に回転ドラム3が内包されており、モータ4aの回転軸4bは、外槽4を貫通して回転ドラム3の底板の中央部に結合されている。
なお、糸屑フィルタ7aは、下部前面カバー1fに設けた扉1kを開けることで容易に着脱できる。
また、回転ドラム3の開口部3aの縁部には、図3に示すように、略円環状の流体バランサ(バランサリングとも呼ばれている。)3cが回転ドラム3に一体に設けられている。流体バランサ3cは、その内部に比重の大きな流体を封入して構成され、回転ドラム3の回転時に洗濯物の偏り等によって偏心が生じたときに、流体バランサ3c内での流体の移動によってこの偏心をキャンセルし、回転のバランスを維持するように機能する。
乾燥経路Rは、上流側から順に、乾燥ダクト20と、乾燥フィルタ装置30と、送風ユニット40と、送風ダクト50と、を備えて構成されており、図3に示すように、側面視でこれらを通じて略L字状とされた空気通流経路である。
なお、図5に示すように、流出口22の開口縁部には、所定の間隔を置いて、流入ダクト320をねじ止めにより固定するための複数のボス部22a(一部のみ図示)が設けられている。
乾燥フィルタ装置30は、図5に示すように、フィルタ収容体31と、このフィルタ収容体31に収容されるフィルタ部材35と、を備えて構成されており、筐体1(図4参照)の上部内側における乾燥経路Rにおいて、乾燥ダクト20と送風ファン40との間に配置されている。
収容部311は、底部316と、この底部316を囲うようにして立設された前部312、後部313、左側部314および右側部315と、を備えてなる。
収容部311の上部内側の開口縁には、収容部311の内側を囲うように内側に向けて段差状の平らな載置部319が形成されている。この載置部319には、フィルタ部材35の後記するパッキン358(図5参照)が密着して(送風ユニット40の駆動による負圧で密着して)当接するようになっている。
前部312の上端には、図示しない上補強部材に固定するための固定部312b,312cがそれぞれ設けられている。
係止部313gは、仕切部材313cの前面に沿って内側方向に狭まるように突出して形成されている。係止部313gは、フィルタ部材35の後端左右に設けられた係止突部353(図9(a)〜(c)参照)に対応した位置に設けられており、収容部311にフィルタ部材35を挿入した際に、係止突部353(図9(a)〜(c)参照)に当接して、フィルタ部材35を抜け止め保持するようになっている。
このようなガイド部313fと係止部313gとは、図8(b)に示すように、その間に、係止突部353(図9(a)参照)が収まるスペース313hを空けて配置されている。フィルタ部材35を収容部311に収容した際には、このスペース313hに係止突部353が位置するようになっており、これによって、フィルタ部材35が収容部311に保持されるようになっている。
流出ダクト330は、図8(b)に示すように、下り傾斜状の導風路を有しており、下流側の開口端331には、図6に示すように、送風ユニット40の吸込口40aが接続されている。
捕集部351の上部には、収容部311の内側の載置部319(図6参照)に密着するパッキン358が設けられている。
なお、捕集部351の上端の前後側面には、図9(a),図10(a)(b)に示すように、蓋350aの押し込み操作に連動して突出する突部357が設けられている。この突部357は、フィルタ収容体31の収容部311に捕集部351を収容した状態(装着した状態)で、収容部311の上部内側の開口側面に対向配置され、蓋350aの押し込み操作により開口側面に当接するようになっている。これにより、収容部311の載置部319に密着しているパッキン358の一部を載置部319から引き剥がすことができる(収容部311が負圧状態であるときにこれを解消することができる)。これにより、フィルタ収容体31からフィルタ部材35を容易に取り外すことができる。
そして、前面部352および右側面部355には、図9(a)(c)に示すように、格子状の枠部352a、355aが形成されており、これらの枠部352a,355aには、フィルタ352b,355bが設けられている。フィルタ352b,355bは、メッシュ状であり、通流する空気(乾燥空気)に含まれる糸屑等の異物を捕集可能である。
つまり、後部側の開口から捕集部351内に流入した空気が前面部352から空気通流スペースに流れ、フィルタ収容体31の右側部315の開口315bを通じて流出ダクト330に流れるようになっている。
また、捕集部351内に流入した空気は、右側面部355からフィルタ収容体31の右側部315の開口315bを通じて流出ダクト330に流れるようになっている。
したがって、その際、前面部352および右側面部355のフィルタ352b,355bに糸屑等の異物が捕集されることとなる。
これにより、フィルタ部材35が収容室311に保持されるようになっている。
また、送風ユニット40が筐体1内の上部右側に設けてあるので、温風吹出口4hは外槽カバー4dの右斜め上方位置に設け、温風吹出口4hまでの距離が極力短くなるようにしてある。
これにより、圧力損失の増加を防ぐことができ、効率よく高速の風を衣類に吹き付けることが可能となる。
なお、前記した排水口4e(図3参照)、送風ユニット40の図示しない吸気口および温風吹出口4hの手前には温度センサ(図示せず)が設けられている。
送風ユニット40を運転し、ヒータ45に通電すると、温風吹出口4hから回転ドラム3内に高速の温風が吹き込む。回転ドラム3内において、高速の温風は、湿った衣類に当たり、衣類を温めて衣類から水分を蒸発させる。乾燥運転中は、回転ドラム3を正逆回転させているので、リフタ3eにより衣類が温風吹出口4hの付近まで持ち上がった状態で、衣類に高速の風が当たる。このとき、温風吹出口4hと衣類との距離が最も短くなるので、高速の風で衣類のしわを伸ばすことができる。
したがって、乾燥経路Rを短くすることができ、熱損失を抑制して、省エネルギー化(高効率化)を図ることができるドラム式洗濯乾燥機が得られる。
収容室311のフィルタ315aは、右側部315に設けられているので、筐体1の前面側から糸屑等の異物の付着状況を目視により確認することができ、清掃の要否を容易に判断することができる。
以上の説明では、フィルタ収容体31の右側部315側に送風ユニット40が配置された構成を示したが、これに限られることはなく、フィルタ収容体31の左側部314側に送風ユニット40が配置されるようにしてもよい。
4f 吸出口
4h 温風吹出口(吹出口)
20 乾燥ダクト
30 乾燥フィルタ装置
31 フィルタ収容体
35 フィルタ部材
40 送風ユニット
311 収容室
312 前部
313 後部
314 左側部
315 右側部
315a フィルタ(第2フィルタ)
352b,355b フィルタ(第1フィルタ)
R 乾燥経路
Claims (3)
- 洗濯乾燥機本体の内部に回転可能に設けられ、洗濯物を出し入れする開口が前面側に設けられた回転ドラムと、前記回転ドラムの後面側に設けられた吸出口と、前記回転ドラムの前面側に設けられた吹出口と、を備え、乾燥運転時に前記吸出口から吸い出した空気を前記吹出口から前記回転ドラム内に吹き込む乾燥経路を備えたドラム式洗濯乾燥機であって、
前記乾燥経路の途中に設けられ、前記乾燥経路を通流する空気から異物を捕集して除去する乾燥フィルタ装置と、前記乾燥フィルタ装置の左側方または右側方に並設された送風ユニットと、を備え、
前記乾燥フィルタ装置は、前部と後部と左側部と右側部と底部とで区画され、上部が開口される箱状の収容室と、前記収容室の上部の開口から前記収容室に挿入されるフィルタ部材とを備え、前記吸出口から吸い出された空気が導入される導入口が前記後部に設けられるとともに、異物を除去した後の空気が導出される導出口が前記送風ユニットに対向する前記左側部または前記右側部に設けられており、
前記送風ユニットにより吹き出された空気が前記乾燥経路を通じて前記回転ドラムの前面側へ送られて前記吹出口に至るようになっており、
前記フィルタ部材は、前記収容室の上部の開口を塞ぐ天板と、前記天板に設けられ、前記収容室に配置される捕集部と、を有しており、
前記捕集部は、
前記導入口に対向する後部側が開口した矩形箱状であり、前記前部に対向する前面部と、前記左側部に対向する左側面部と、前記右側部に対向する右側面部と、前記底部に対向する下面部と、を有しており、
前記前面部と、前記導出口の設けられた前記左側面部または前記右側面部と、に異物捕集用の第1フィルタが設けられており、
前記収容室は、前記導出口の設けられた前記左側部または前記右側部に、異物捕集用の第2フィルタが設けられており、
前記捕集部の前面部と前記収容室の前記前部との間には、空気通流スペースが形成されており、
前記空気通流スペースは、前記第2フィルタに連通していることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。 - 前記乾燥フィルタ装置は、前記洗濯乾燥機本体の上部の後部側に設置されており、前記洗濯乾燥機本体の上面から前記フィルタ部材が取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
- 前記送風ユニットは、前記洗濯乾燥機本体の外郭の内側隅部と前記回転ドラムの外周部との間に形成される空間に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドラム式洗濯乾燥機。
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