JP5754422B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーニング装置に関し、より特定的には、トナー画像を印刷媒体に形成する画像形成装置に用いられるクリーニング装置に関する。
従来のクリーニング装置に関連する発明としては、例えば、特許文献1に記載の多色画像記録装置が知られている。図16は、特許文献1に記載の多色画像記録装置500の構成図である。
多色画像記録装置500は、感光体502、ファーブラシローラ504及び回収ローラ506,508を備えている。ファーブラシローラ504は、感光体502上の残トナーを回収する。回収ローラ506,508は、ファーブラシローラ504が回収したトナーを回収する。回収ローラ508は、回収ローラ506よりもファーブラシローラ504の回転方向の下流側に設けられており、回収ローラ506よりも高い電圧が印加されている。これにより、ファーブラシローラ504に蓄積されるトナー量を著しく減少させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の多色画像記録装置500では、ファーブラシローラ504と回収ローラ506,508との間で発生する逆帯電トナーを回収することができない。より詳細には、トナーが正極性に帯電している場合には、ファーブラシローラ504の電位は、負極性に保たれる。そして、回収ローラ506,508の電位は、ファーブラシローラ504よりもさらに低い負極性に保たれる。これにより、トナーは、ファーブラシローラ504から回収ローラ506,508へと移動する。
ところが、トナーがより効率よく回収されるために回収ローラ506,508の電位がより低い負極性に保たれた場合には、ファーブラシローラ504と回収ローラ506,508との間においてトナーが負極性に帯電させられ、逆帯電トナーが発生してしまう。このような逆帯電トナーは、回収ローラ506,508によって回収されずに、感光体502に再び付着してしまう。逆帯電トナーが感光体502に再び付着すると、トナー汚れ及びトナー画像の画質劣化の問題を引き起こす。また、一部の逆帯電トナーはファーブラシローラ504内に残留して蓄積し、ファーブラシローラ504のクリーニング性能が低下するおそれがある。
特開平1−307772号公報
そこで、本発明の目的は、逆帯電トナーが被清掃体に付着することを長期にわたって抑制できるクリーニング装置を提供することである。
本発明の一形態に係るクリーニング装置は、被清掃体を清掃するクリーニング装置であって、所定方向に回転し、かつ、前記被清掃体上のトナーを回収する第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材が回収したトナーを回収する第1の回収部材と、前記第1の回収部材よりも前記所定方向の下流側において前記第1の清掃部材が回収したトナーを回収する第2の回収部材と、前記第1の清掃部材よりも前記被清掃体の進行方向の上流側において該被清掃体上のトナーを回収する第2の清掃部材と、を備えており、前記第1の清掃部材に対する前記第1の回収部材の電位差の極性と該第1の清掃部材に対する前記第2の回収部材の電位差の極性とは逆極性であり、前記第1の回収部材の電位と前記第1の清掃部材の電位とは同極性であり、前記第1の回収部材の電位の大きさは、前記第1の清掃部材の電位の大きさよりも大き前記第1の清掃部材の電位と前記第2の清掃部材の電位とは逆極性であり、前記第2の清掃部材よりも前記被清掃体の進行方向の上流側において該被清掃体上に付着しているトナーは、第1の極性と第2の極性に帯電しており、前記第2の極性に帯電しているトナーは、前記第1の極性に帯電しているトナーよりも少なく、前記第1の清掃部材の電位は前記第1の極性であり、前記第2の清掃部材の電位は前記第2の極性であること、を特徴とする。
本発明によれば、逆帯電トナーが被清掃体に付着することを長期にわたって抑制できる。
画像形成装置の要部(印刷部)を示した図である。 クリーニング装置の構成図である。 クリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 比較例に係るクリーニング装置を示した構成である。 実験結果を示したグラフである。 第1の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 第2の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 第3の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 第4の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 実験結果を示したグラフである。 第5の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 実験結果を示したグラフである。 第6の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 第7の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 第8の変形例に係るクリーニング装置のクリーニングブラシ周辺の拡大図である。 特許文献1に記載の多色画像記録装置の構成図である。
以下に、本発明の一実施形態に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置について図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の構成)
以下に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置1の要部(印刷部2)を示した図である。図1において、紙面の左右方向を単に左右方向と呼び、紙面の前後方向を単に前後方向と呼び、紙面の上下方向を単に上下方向と呼ぶ。前後方向は、主走査方向に相当する。
画像形成装置1は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を合成するように構成したものである。該画像形成装置1は、スキャナにより読み取った画像データに基づいて、用紙に画像を形成する機能を有し、図1に示すように、印刷部2を備えている。なお、画像形成装置1は、印刷部2の他に、給紙部等も備えているが、これらの構成は一般的であるので説明を省略する。
印刷部2は、給紙部から供給されてくる用紙にトナー画像を形成し、作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)、光走査装置(図示せず)、転写部8(8Y,8M,8C,8K)、中間転写ベルト11、駆動ローラ12、従動ローラ13、2次転写部14及びクリーニング装置18,40を含んでいる。また、作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)、帯電器5(5Y,5M,5C,5K)、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)及びクリーナー9(9Y,9M,9C,9K)を含んでいる。
感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)は、前後方向に延在する円筒形状をなしている。感光体ドラム4は、図1において、反時計回りに回転させられる像担持体である。帯電器5(5Y,5M,5C,5K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面を負極性に帯電させる。
光走査装置は、制御部(図示せず)の制御により、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に対してビームB(BY,BM,BC,BK)を走査する。ビームB(BY,BM,BC,BK)が走査された位置の電位は、0Vに近づく。これにより、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面には静電潜像が形成される。
現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)にトナーを付与して、静電潜像に基づくトナー画像を現像する。より詳細には、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、トナーとキャリアとからなる現像剤を収容しており、現像剤を撹拌することによりトナーを負極性に帯電させキャリアを正極性に帯電させる。そして、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、負極性に帯電したトナーを感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に付与する。これにより、負極性に帯電したトナーは、ビームB(BY,BM,BC,BK)が走査された位置(すなわち、0Vに近い電位となっている位置)に付着する。これによりトナー画像が現像される。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に張り渡されている。中間転写ベルト11には、感光体ドラム4に現像されたトナー画像が1次転写される。転写部8は、中間転写ベルト11の内周面に対向するように配置されており、感光体ドラム4に形成されたトナー画像を中間転写ベルト11に1次転写する役割を果たす。具体的には、転写部8の電位は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)よりも高い電位に保たれる。これにより、負極性に帯電しているトナー画像は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)から中間転写ベルト11に転写される。
クリーナー9は、1次転写後に感光体ドラム4の周面に残存しているトナーを回収する。駆動ローラ12は、中間転写ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、中間転写ベルト11を矢印αの方向に駆動させる。これにより、中間転写ベルト11は、トナー画像を2次転写部14まで搬送する。
2次転写部14は、中間転写ベルト11が駆動ローラ12に巻きついている部分と対向し、ベルト30及びローラ32,34,36,38を有している。ベルト30は、ローラ32,34,36,38に貼り渡されている。ローラ32,34,36,38は、例えば、アルミローラにより構成されている。ローラ32は、ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、ベルト30を矢印βの方向(反時計回り)に駆動させる。また、ローラ32は、中間転写ベルト11よりも高い電位に保たれることにより、中間転写ベルト11とベルト30との間を通過する用紙に対して、中間転写ベルト11が担持しているトナー画像を2次転写する。クリーニング装置18は、用紙へのトナー画像の2次転写後に、中間転写ベルト11に残存しているトナーを除去する。クリーニング装置40は、被清掃体であるベルト30に付着したトナーを除去する。
定着装置20は、トナー画像が2次転写された用紙に加熱処理及び加圧処理を施す。これにより、トナー画像が用紙に定着される。この後、用紙は、画像形成装置1外に出力される。
(クリーニング装置の構成)
次に、クリーニング装置40の構成について図面を参照しながら説明する。図2は、クリーニング装置40の構成図である。また、図3は、クリーニング装置40のクリーニングブラシ50周辺の拡大図である。
クリーニング装置40は、中間転写ベルト11からベルト30に付着したトナーを回収し、図2に示すように、筐体42、クリーニングブラシ44,50、回収ローラ46,52,56、スクレーパ48,54,58及び搬送スクリュー60を備えている。
筐体42は、上側の面において開口が設けられた箱状をなし、クリーニングブラシ44,50、回収ローラ46,52,56、スクレーパ48,54,58及び搬送スクリュー60を収容している。
クリーニングブラシ44(第2の清掃部材)は、図2に示すように、クリーニングブラシ50よりもベルト30の進行方向(矢印β)の上流側においてベルト30上のトナーを回収する。より詳細には、クリーニングブラシ44は、図2に示すように、クリーニングブラシ50よりもベルト30の進行方向(矢印β)の上流側においてベルト30に接触しており、反時計回りに回転させられている。ベルト30は、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。食い込んでいるとは、クリーニングブラシ44の中心からベルト30までの最短距離がクリーニングブラシ44の半径よりも短いことを意味する。そして、クリーニングブラシ44は、ベルト30を介して、接地電位に保たれているローラ36と対向している。クリーニングブラシ44の電位V1は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、ベルト30の電位V0(接地電位)よりも高い正極性の電位に保たれている。これにより、ベルト30に付着した負極性に帯電したトナー(負極性帯電トナー)は、クリーニングブラシ44により回収される。ただし、ベルト30上には、正極性に帯電しているトナー(正極性帯電トナー)も存在する。正極性帯電トナーは、負極性帯電トナーよりも少ない。このような正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44により回収されることなく、ベルト30により進行方向の下流側へと搬送される。
クリーニングブラシ44は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の樹脂にカーボンを分散させて導電性を付与したブラシ繊維材料により構成されている。クリーニングブラシ44の繊度は、1D〜10Dであり、クリーニングブラシ44の密度は、50kF/inch2〜300kF/inch2であり、クリーニングブラシ44の原糸抵抗は、105Ω〜1013Ωである。
回収ローラ46は、クリーニングブラシ44が回収した負極性帯電トナーを回収する。より詳細には、回収ローラ46は、図2に示すように、クリーニングブラシ44の下方においてクリーニングブラシ44に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ46は、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。回収ローラ46の電位V2は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、クリーニングブラシ44の電位V1よりも高い正極性の電位に保たれている。すなわち、回収ローラ46の電位V2とクリーニングブラシ44の電位V1とは同極性であり、かつ、回収ローラ46の電位V2の大きさはクリーニングブラシ44の電位V1の大きさよりも大きい。これにより、クリーニングブラシ44が回収した負極性帯電トナーは、回収ローラ46により回収される。そして、回収された負極性帯電トナーは、スクレーパ48により回収ローラ46の周面から剥離される。これにより、負極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ46は、例えば、アルミローラにより構成されている。また、スクレーパ48は、例えば、0.08mmの厚みを有するSUS材の薄板により構成されている。
ところで、回収ローラ46の電位V2は、クリーニングブラシ44の電位V1よりも高い正極性の電位に保たれている。そのため、回収ローラ46とクリーニングブラシ44との間で発生する放電又は電荷注入によって、負極性帯電トナーの一部が正極性帯電トナーに変化する。このような正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44から回収ローラ46には回収されない。そのため、正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44からベルト30に再び付着し、ベルト30により進行方向の下流側へと搬送される。
クリーニングブラシ50(第1の清掃部材)は、図2及び図3に示すように、クリーニングブラシ44よりもベルト30の進行方向(矢印β)の下流側においてベルト30上のトナーを回収する。より詳細には、クリーニングブラシ50は、図2に示すように、クリーニングブラシ44よりもベルト30の進行方向(矢印β)の下流側においてベルト30に接触しており、反時計回りに回転させられている。クリーニングブラシ50がベルト30に接触した点から1回転する方向をトナー回収方向と定義する。ベルト30は、クリーニングブラシ50に対して食い込んでいる。また、ベルト30のクリーニングブラシ50への食い込み量は、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量と略等しい。また、食い込み量とは、クリーニングブラシ44,50の半径とクリーニングブラシ50の中心からベルト30までの最短距離との差である。そして、クリーニングブラシ50は、ベルト30を介して、接地電位に保たれているローラ38と対向している。クリーニングブラシ50の電位V3は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、ベルト30の電位V0(接地電位)よりも低い負極性の電位に保たれている。これにより、ベルト30に付着した正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50により回収される。
クリーニングブラシ50は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の樹脂にカーボンを分散させて導電性を付与したブラシ繊維材料により構成されている。クリーニングブラシ50の繊度は、1D〜10Dであり、クリーニングブラシ50の密度は、50kF/inch2〜300kF/inch2であり、クリーニングブラシ50の原糸抵抗は、105Ω〜1013Ωである。
回収ローラ52は、図2及び図3に示すように、クリーニングブラシ50が回収した正極性帯電トナーを回収する。より詳細には、回収ローラ52は、図2に示すように、クリーニングブラシ50の左下においてクリーニングブラシ50に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ52は、クリーニングブラシ50に対して食い込んでいる。回収ローラ52の電位V4は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、クリーニングブラシ50の電位V3よりも低い負極性の電位に保たれている。すなわち、回収ローラ52の電位V4とクリーニングブラシ50の電位V3とは同極性であり、かつ、回収ローラ52の電位V4の大きさはクリーニングブラシ50の電位V3の大きさよりも大きい。これにより、クリーニングブラシ50が回収した正極性帯電トナーは、回収ローラ52により回収される。そして、回収された正極性帯電トナーは、スクレーパ54により回収ローラ52の周面から剥離される。これにより、正極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ52は、例えば、アルミローラにより構成されている。また、スクレーパ54は、例えば、0.08mmの厚みを有するSUS材の薄板により構成されている。
ところで、回収ローラ52の電位V4は、クリーニングブラシ50の電位V3よりも低い負極性の電位に保たれている。そのため、回収ローラ52とクリーニングブラシ50との間で発生する放電又は電荷注入によって、正極性帯電トナーの一部が負極性帯電トナーに変化する。このような負極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50から回収ローラ52には回収されない。そのため、負極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50によりトナー回収方向の下流側へと搬送される。
回収ローラ56は、図2及び図3に示すように、回収ローラ52よりもトナー回収方向の下流側においてクリーニングブラシ50が回収したトナーを回収する。より詳細には、回収ローラ56は、図2に示すように、クリーニングブラシ50の右下においてクリーニングブラシ50に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ56は、クリーニングブラシ50に対して食い込んでいる。回収ローラ52のクリーニングブラシ50への食い込み量は、回収ローラ56のクリーニングブラシ50への食い込み量と略等しい。回収ローラ56の電位V5は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、正極性の電位に保たれている。これにより、クリーニングブラシ50に対する回収ローラ52の電位差(V4−V3)の極性とクリーニングブラシ50に対する回収ローラ56の電位差(V5−V3)の極性とは逆極性となる。これにより、クリーニングブラシ50に付着している負極性帯電トナーは、回収ローラ56により回収される。そして、回収された負極性帯電トナーは、スクレーパ58により回収ローラ56の周面から剥離される。これにより、負極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ56は、例えば、アルミローラにより構成されている。また、スクレーパ58は、例えば、0.08mmの厚みを有するSUS材の薄板により構成されている。
搬送スクリュー60は、回収したトナーを前後方向に搬送する。
(効果)
以上のように構成されたクリーニング装置40は、正極性帯電トナーがベルト30に再び付着することを抑制できる。より詳細には、特許文献1に記載の多色画像記録装置500では、トナーがより効率よく回収されるために回収ローラ506,508の電位がより低い負極性に保たれた場合には、ファーブラシローラ504と回収ローラ506,508との間においてトナーが負極性に帯電させられ、逆帯電トナーが発生してしまう。このような逆帯電トナーは、回収ローラ506,508によって回収されずに、感光体502に再び付着してしまう。逆帯電トナーが感光体502に再び付着すると、トナー汚れが生じるおそれがある。
そこで、クリーニング装置40では、回収ローラ52の電位V4とクリーニングブラシ50の電位V3とは負極性(すなわち、同極性)である。更に、回収ローラ52の電位V4の大きさは、クリーニングブラシ50の電位V3の大きさよりも大きい。これにより、クリーニングブラシ50に付着している正極性帯電トナーが回収ローラ52により回収される。ただし、クリーニングブラシ50と回収ローラ52との間に発生する放電により、正極性帯電トナーの一部が負極性帯電トナー(すなわち、逆帯電トナー)に変化する。そこで、回収ローラ56は、回収ローラ52よりもトナー回収方向の下流側においてクリーニングブラシ50が回収したトナーを回収する。具体的には、クリーニングブラシ50に対する回収ローラ52の電位差(V4−V3)の極性とクリーニングブラシ50に対する回収ローラ56の電位差(V5−V3)の極性とは逆極性である。これにより、負極性帯電トナーは、回収ローラ56によりクリーニングブラシ50から回収されるようになる。その結果、負極性帯電トナーがクリーニングブラシ50からベルト30に再び付着することが抑制される。よって、クリーニング装置40では、ベルト30に付着した負極性帯電トナーが用紙の裏面に付着すること、及び、中間転写ベルト11に付着した後に用紙の表面に付着することが抑制される。
なお、クリーニングブラシ50と回収ローラ56との間に発生する放電により、負極性帯電トナーのごく一部が正極性帯電トナーに変化する。ただし、この正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50に保持されたままベルト30とクリーニングブラシ50との間を通過し、回収ローラ52により回収される。そのため、正極性帯電トナーはベルト30に殆ど付着しない。
また、クリーニング装置40によれば、クリーニングブラシ50に付着した負極性帯電トナーは、回収ローラ56により回収される。よって、クリーニングブラシ50内にトナーが蓄積されることが抑制される。その結果、画像形成装置1が長期間にわたって使用されても、クリーニング装置40のクリーニング性能が低下しにくい。
(第1の実験)
本願発明者は、クリーニング装置40が奏する効果をより明確にするために、以下に説明する第1の実験を行った。図4は、比較例に係るクリーニング装置140を示した構成である。
本願発明者は、図2に示す構成を有する第1の実施例及び図4に示す比較例を準備した。比較例に係るクリーニング装置140においてクリーニング装置40と同じ構成については、クリーニング装置40の参照符号に100を足した参照符号を付した。クリーニング装置140は、回収ローラ56及びスクレーパ58が設けられていない点において、クリーニング装置40と相違する。
以下に、第1の実施例及び比較例の条件について説明する。
第1の実施例の条件
クリーニングブラシ44の電位V1:200V
回収ローラ46の電位V2:800V
クリーニングブラシ50の電位V3:−200V
回収ローラ52の電位V4:−800V
回収ローラ56の電位V5:400V
比較例の条件
クリーニングブラシ144の電位V1:200V
回収ローラ146の電位V2:800V
クリーニングブラシ150の電位V3:−200V
回収ローラ152の電位V4:−800V
第1の実施例及び比較例に共通の条件
用紙の搬送速度:500mm/sec
クリーニングブラシ44の周速:250mm/sec
回収ローラ46の周速:400mm/sec
ベルト30のクリーニングブラシ44,50,144,150への食い込み量:1.4mm
回収ローラ46,146のクリーニングブラシ44,144への食い込み量:1.4mm
回収ローラ52,56,152のクリーニングブラシ44,144への食い込み量:1.4mm
トナー:湿式造粒法により作製された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に対し、第1の疎水性シリカ0.2重量部と第2の疎水性シリカ0.5重量部と疎水性酸化チタン0.5重量部を外添処理した負極性帯電トナー
用紙:表面が平滑で転写性の高いコート紙
以上の第1の実施例及び比較例において、用紙間毎に中間転写ベルト11に形成した安定化パッチトナーを2次転写電圧によってベルト30に転写し、該安定化パッチトナーをクリーニング装置40に回収させた。このとき、98%の安定化パッチトナーが、中間転写ベルト11からベルト30へと移動した。安定化パッチは、Y,M,C,Kの4色を用紙間毎にずらして形成される。各色の安定化パッチトナーの付着量は、5g/m2である。各色の安定化パッチは、軸方向の最大幅×用紙搬送方向に21mm(A3画像長に対して5%)の長さを有するベタ画像である。そして、300,000枚の印刷を行った後の用紙の裏面のトナー汚れを調べた。用紙の裏面のトナー汚れは、黒化面積率を測定することにより行った。黒化面積率とは、用紙の裏面を撮像し、画像処理で2値化したときの黒が占める割合である。図5は、実験結果を示したグラフである。縦軸は黒化面積率を示し、横軸は印刷枚数を示している。
図5に示すように、比較例では、印刷枚数が増加するにしたがって、黒化面積率が増加していることが分かる。一般的には、黒化面積率が0.6%を超えると、問題となる程度の汚れが用紙の裏面に発生しているとみなされる。そして、比較例では、約0.8%程度まで黒化面積率が上昇している。よって、比較例では、問題がある程度の汚れが用紙の裏面に発生していることが分かる。
一方、図5に示すように、第1の実施例では、印刷枚数が増加しても、黒化面積率が0.2%を超えていない。よって、第1の実施例では、問題がある程度の画像ノイズが発生していないことが分かる。以上より、クリーニング装置40によれば、ベルト30に逆帯電トナーが再び付着することが抑制されていることが分かる。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係るクリーニング装置40aについて図面を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係るクリーニング装置40aのクリーニングブラシ50周辺の拡大図である。
クリーニング装置40aは、回収ローラ56の回転方向及びスクレーパ58の回収ローラ56に対する当接箇所においてクリーニング装置40と相違する。クリーニング装置40aにおいて、回収ローラ56は、時計回りに回転し、スクレーパ58は、回収ローラ56の右下に当接して回収ローラ56の周面からトナーを剥離する。
図6に示すクリーニング装置40aのように、回収ローラ56が時計回りに回転してもクリーニング装置40と同様の効果を得ることができる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係るクリーニング装置40bについて図面を参照しながら説明する。図7は、第2の変形例に係るクリーニング装置40bのクリーニングブラシ50周辺の拡大図である。
クリーニング装置40bは、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52の回転方向、回収ローラ52,56の配置、スクレーパ54,58の配置、並びに、スクレーパ54,58の回収ローラ52,56に対する当接箇所において、クリーニング装置40と相違する。クリーニング装置40bにおいて、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52は、時計回りに回転する。回収ローラ52は、クリーニングブラシ50の右下に設けられ、回収ローラ56は、クリーニングブラシ50の左下(回収ローラ52よりもトナー回収方向の下流側)に設けられている。スクレーパ54は、回収ローラ52の右下に当接する。
図7に示すクリーニング装置40bのように、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52が時計回りに回転してもクリーニング装置40と同様の効果を得ることができる。
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係るクリーニング装置40cについて図面を参照しながら説明する。図8は、第3の変形例に係るクリーニング装置40cのクリーニングブラシ50周辺の拡大図である。
クリーニング装置40cは、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52,56の回転方向、回収ローラ52,56の配置、スクレーパ54,58の配置、並びに、スクレーパ54,58の回収ローラ52,56に対する当接箇所において、クリーニング装置40と相違する。クリーニング装置40cにおいて、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52,56は時計回りに回転する。回収ローラ52は、クリーニングブラシ50の右下に設けられ、回収ローラ56は、クリーニングブラシ50の左下(回収ローラ52よりもトナー回収方向の下流側)に設けられている。スクレーパ54は、回収ローラ52の右下に当接し、スクレーパ58は、回収ローラ56の右下に当接する。
図8に示すクリーニング装置40cのように、クリーニングブラシ50及び回収ローラ52,56が時計回りに回転してもクリーニング装置40と同様の効果を得ることができる。
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係るクリーニング装置40dについて図面を参照しながら説明する。図9は、第4の変形例に係るクリーニング装置40dの構成図である。
クリーニング装置40dは、回収ローラ70及びスクレーパ72を更に備えている点においてクリーニング装置40と相違する。
回収ローラ70は、図9に示すように、回収ローラ46よりもクリーニングブラシ44のトナー回収方向の下流側においてクリーニングブラシ44が回収したトナーを回収する。より詳細には、回収ローラ70は、図9に示すように、クリーニングブラシ44の右下においてクリーニングブラシ44に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ70は、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。回収ローラ70のクリーニングブラシ44への食い込み量は、回収ローラ46のクリーニングブラシ44への食い込み量と略等しい。回収ローラ70の電位V6は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、負極性の電位に保たれている。これにより、クリーニングブラシ44に対する回収ローラ46の電位差(V2−V1)の極性とクリーニングブラシ44に対する回収ローラ70の電位差(V6−V1)の極性とは逆極性となる。これにより、クリーニングブラシ44に付着している正極性帯電トナーは、回収ローラ70により回収される。そして、回収された正極性帯電トナーは、スクレーパ72により回収ローラ70の周面から剥離される。これにより、正極性帯電トナーが筐体42に収容される。
以上のように構成されたクリーニング装置40dでは、クリーニングブラシ44と回収ローラ46との間の放電により発生した正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50、回収ローラ52,56によって回収されると共に、回収ローラ70によっても回収されるようになる。これにより、逆帯電トナーがベルト30に再び付着することがより効果的に抑制されるようになる。
本願発明者は、クリーニング装置40dが奏する効果をより明確にするために、以下に説明する第2の実験を行った。
本願発明者は、図9に示す構成を有する第2の実施例を準備した。第2の実施例の条件は、回収ローラ70の電位V6が−800Vである点以外は、第1の実施例の条件と同じであるので説明を省略する。
本願発明者は、第2の実施例において、用紙間毎に中間転写ベルト11に形成した安定化パッチトナーを2次転写電圧によってベルト30に転写し、該安定化パッチトナーをクリーニング装置40に回収させた。このとき、98%の安定化パッチトナーが、中間転写ベルト11からベルト30へと移動した。安定化パッチは、Y,M,C,Kの4色を用紙間毎にずらして形成される。各色の安定化パッチトナーの付着量は、5g/m2である。各色の安定化パッチは、軸方向の最大幅×用紙搬送方向に42mm(A3画像長に対して10%)の長さを有するベタ画像である。そして、300,000枚の印刷を行った後の用紙の裏面のトナー汚れを調べた。用紙の裏面のトナー汚れは、黒化面積率を測定することにより行った。黒化面積率とは、用紙の裏面を撮像し、画像処理で2値化したときの黒が占める割合である。図10は、実験結果を示したグラフである。縦軸は黒化面積率を示し、横軸は印刷枚数を示している。
図10に示すように、第2の実施例では、第1の実施例よりも更に黒化面積率が低減されている。以上より、クリーニング装置40dによれば、ベルト30に逆帯電トナーが再び付着することがより効果的に抑制されていることが分かる。
(第5の変形例)
以下に、第5の変形例に係るクリーニング装置40eについて図面を参照しながら説明する。図11は、第5の変形例に係るクリーニング装置40eのクリーニングブラシ44周辺の拡大図である。
クリーニング装置40eは、ローラ39を更に備えている点、回収ローラ70がベルト30に接触している点、並びに、ローラ38、クリーニングブラシ50、回収ローラ52,56及びスクレーパ54,58が設けられていない点においてクリーニング装置40dと相違する。その他の構成は、クリーニング装置40dと同じである。クリーニング装置40eにおいて、ローラ39は、発泡ウレタンの弾性層を備えており、ベルト30を挟んで回収ローラ70に対抗して設けられ、一定の圧力を持って回収ローラ70に押圧されている。なお、クリーニング装置40eにおいては、クリーニングブラシ44が第1の清掃部材に該当する。
ところで、回収ローラ46の電位V2は、クリーニングブラシ44の電位V1よりも高い正極性の電位に保たれている。そのため、回収ローラ46とクリーニングブラシ44との間で発生する放電によって、負極性帯電トナーの一部が正極性帯電トナーに変化する。このような正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44から回収ローラ46には回収されない。そのため、正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44によりトナー回収方向の下流側へと搬送される。
回収ローラ70は、図11に示すように、回収ローラ46よりもクリーニングブラシ44のトナー回収方向の下流側においてクリーニングブラシ44が回収したトナーを回収する。より詳細には、回収ローラ70は、図11に示すように、クリーニングブラシ44の右においてクリーニングブラシ44及びベルト30に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ70は、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。回収ローラ70のクリーニングブラシ44への食い込み量は、回収ローラ46のクリーニングブラシ44への食い込み量と略等しい。回収ローラ70の電位V6は、図示しない電源により電圧が印加されることによって、負極性の電位に保たれている。これにより、クリーニングブラシ44に対する回収ローラ46の電位差(V2−V1)の極性とクリーニングブラシ44に対する回収ローラ70の電位差(V6−V1)の極性とは逆極性となる。これにより、クリーニングブラシ44に付着している正極性帯電トナーは、回収ローラ70により回収される。そして、回収された正極性帯電トナーは、スクレーパ72により回収ローラ70の周面から剥離される。これにより、正極性帯電トナーが筐体42に収容される。
更に、回収ローラ70は、負極性の電位に保たれ、かつ、ベルト30に接触している。よって、クリーニングブラシ44により回収されずにベルト30により搬送されてきた正極性帯電トナーは、回収ローラ70により回収される。回収された正極性帯電トナーは、スクレーパ72により回収ローラ70の周面から剥離される。これにより、正極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ70は、カーボンが分散されて導電性が付与されたポリイミドがアルミローラ上にコーティングされることによって構成されている。すなわち、回収ローラ70は、半導電性の表面層を有している。回収ローラ70の抵抗値は、108Ωである。
以上のように構成されたクリーニング装置40eによっても、正極性帯電トナーがベルト30に再び付着することを抑制できる。
また、クリーニング装置40eでは、クリーニングブラシ50、回収ローラ52,56及びスクレーパ54,58が不要であるので、装置の小型化が図られる。
本願発明者は、クリーニング装置40eが奏する効果をより明確にするために、以下に説明する第3の実験を行った。
以下に、第3の実施例の条件について説明する。
第3の実施例の条件
クリーニングブラシ44の電位V1:200V
回収ローラ46の電位V2:800V
回収ローラ70の電位V6:−600V
クリーニングブラシ44の周速:250mm/sec
回収ローラ46の周速:400mm/sec
回収ローラ70の周速:250mm/sec
用紙の搬送速度:500mm/sec
ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量:1.4mm
回収ローラ46,70のクリーニングブラシ44への食い込み量:1.4mm
回収ローラ70のローラ39への圧接総荷重:5N
トナー:湿式造粒法により作製された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に対し、第1の疎水性シリカ0.2重量部と第2の疎水性シリカ0.5重量部と疎水性酸化チタン0.5重量部を外添処理した負極性帯電トナー
用紙:表面が平滑で転写性の高いコート紙
本願発明者は、第3の実施例において、用紙間毎に中間転写ベルト11に形成した安定化パッチトナーを2次転写電圧によってベルト30に転写し、該安定化パッチトナーをクリーニング装置40に回収させた。このとき、98%の安定化パッチトナーが、中間転写ベルト11からベルト30へと移動した。安定化パッチは、Y,M,C,Kの4色を用紙間毎にずらして形成される。各色の安定化パッチトナーの付着量は、5g/m2である。各色の安定化パッチは、軸方向の最大幅×用紙搬送方向に21mm(A3画像長に対して5%)の長さを有するベタ画像である。そして、300,000枚の印刷を行った後の用紙の裏面のトナー汚れを調べた。用紙の裏面のトナー汚れは、黒化面積率を測定することにより行った。黒化面積率とは、用紙の裏面を撮像し、画像処理で2値化したときの黒が占める割合である。図12は、実験結果を示したグラフである。縦軸は黒化面積率を示し、横軸は印刷枚数を示している。
図12に示すように、第3の実施例では、比較例よりも黒化面積率が低減されていることが分かる。以上より、クリーニング装置40eによれば、ベルト30に逆帯電トナーが再び付着することが抑制されていることが分かる。
(第6の変形例)
以下に、第6の変形例に係るクリーニング装置40fについて図面を参照しながら説明する。図13は、第6の変形例に係るクリーニング装置40fのクリーニングブラシ44周辺の拡大図である。
クリーニング装置40fは、回収ローラ70の回転方向、及び、スクレーパ72の回収ローラ70に対する当接箇所が異なる点においてクリーニング装置40eと相違する。クリーニング装置40fにおいて、回収ローラ70は時計回りに回転し、スクレーパ72は、回収ローラ70の右下に当接して回収ローラ70の周面からトナーを剥離する。
図13に示すクリーニング装置40fのように、回収ローラ70が時計回りに回転していてもクリーニング装置40eと同様の効果を得ることができる。
(第7の変形例)
以下に、第7の変形例に係るクリーニング装置40gについて図面を参照しながら説明する。図14は、第7の変形例に係るクリーニング装置40gのクリーニングブラシ44周辺の拡大図である。
クリーニング装置40gは、クリーニングブラシ44及び回収ローラ46の回転方向、回収ローラ46及び回収ローラ70の配置、ローラ36,39の配置、スクレーパ48,72の配置、並びに、スクレーパ48,72の回収ローラ46,70に対する当接箇所においてクリーニング装置40eと相違する。クリーニング装置40gにおいて、クリーニングブラシ44及び回収ローラ46は、時計回りに回転する。回収ローラ46は、クリーニングブラシ44の右下に設けられる。回収ローラ70は、クリーニングブラシ44の左下(回収ローラ46よりもトナー回収方向の下流側)に設けられる。ローラ36は、ベルト30を挟んでクリーニングブラシ44に対向する。ローラ39は、ローラ36の左に配置されると共に、ベルト30を挟んで回収ローラ70に対向して設けられる。スクレーパ48は、回収ローラ46の右下に当接し、スクレーパ72は回収ローラ70の右下に当接する。
図14に示すクリーニング装置40gのように、クリーニングブラシ44及び回収ローラ46が時計回りに回転していてもクリーニング装置40eと同様の効果を得ることができる。
(第8の変形例)
以下に、第8の変形例に係るクリーニング装置40hについて図面を参照しながら説明する。図15は、第8の変形例に係るクリーニング装置40hのクリーニングブラシ44周辺の拡大図である。
クリーニング装置40hは、クリーニングブラシ44及び回収ローラ46,70の回転方向、回収ローラ46,70の配置、ローラ36,39の配置、スクレーパ48,72の配置、並びに、スクレーパ48,72の回収ローラ46,70に対する当接箇所においてクリーニング装置40eと相違する。クリーニング装置40hにおいて、クリーニングブラシ44、回収ローラ46、回収ローラ70は時計回りに回転する。回収ローラ46は、クリーニングブラシ44の右下に設けられている。回収ローラ70は、クリーニングブラシ50の左下(回収ローラ46よりもトナー回収方向の下流側)に設けられる。ローラ36は、ベルト30を挟んでクリーニングブラシ44に対向する。ローラ39は、ローラ36の左に配置されると共に、ベルト30を挟んで回収ローラ70に対向して設けられる。スクレーパ48は、回収ローラ46の右下に当接する。スクレーパ72は、回収ローラ70の右下に当接している。
図15に示すクリーニング装置40hのように、クリーニングブラシ44及び回収ローラ46,70が時計回りに回転していてもクリーニング装置40eと同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明に係るクリーニング装置は、クリーニング装置40,40a〜40hに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、クリーニング装置40,40a〜40hの清掃対象は、ベルト30に限らず、中間転写ベルト11や感光体ドラム4であってもよい。すなわち、清掃対象は、周面にトナーが付着する回転体であればよい。
以上のように、本発明は、クリーニング装置に有用であり、逆帯電トナーが被清掃体に付着することを抑制できる点において優れている。
40,40a〜40h クリーニング装置
42 筐体
44,50 クリーニングブラシ
46,52,56,70 回収ローラ
48,54,58,72 スクレーパ

Claims (3)

  1. 被清掃体を清掃するクリーニング装置であって、
    所定方向に回転し、かつ、前記被清掃体上のトナーを回収する第1の清掃部材と、
    前記第1の清掃部材が回収したトナーを回収する第1の回収部材と、
    前記第1の回収部材よりも前記所定方向の下流側において前記第1の清掃部材が回収したトナーを回収する第2の回収部材と、
    前記第1の清掃部材よりも前記被清掃体の進行方向の上流側において該被清掃体上のトナーを回収する第2の清掃部材と、
    を備えており、
    前記第1の清掃部材に対する前記第1の回収部材の電位差の極性と該第1の清掃部材に対する前記第2の回収部材の電位差の極性とは逆極性であり、
    前記第1の回収部材の電位と前記第1の清掃部材の電位とは同極性であり、
    前記第1の回収部材の電位の大きさは、前記第1の清掃部材の電位の大きさよりも大き
    前記第1の清掃部材の電位と前記第2の清掃部材の電位とは逆極性であり、
    前記第2の清掃部材よりも前記被清掃体の進行方向の上流側において該被清掃体上に付着しているトナーは、第1の極性と第2の極性に帯電しており、
    前記第2の極性に帯電しているトナーは、前記第1の極性に帯電しているトナーよりも少なく、
    前記第1の清掃部材の電位は前記第1の極性であり、
    前記第2の清掃部材の電位は前記第2の極性であること、
    を特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記第1の清掃部材は、ブラシであること、
    を特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記第2の清掃部材が回収したトナーを回収する第3の回収部材を、
    更に備えており、
    前記第3の回収部材の電位と前記第2の清掃部材の電位とは同極性であり、
    前記第3の回収部材の電位の大きさは、前記第2の清掃部材の電位の大きさよりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のクリーニング装置。
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