JP4096987B2 - 清掃装置、像保持体ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

清掃装置、像保持体ユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した画像形成装置に用いられる清掃装置、それを用いる像保持体ユニットおよび画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置において、たとえば感光体ドラム等の像保持体から記録媒体にトナー像を転写した後、像保持体上に残留したトナーを除去する装置として、特許文献1に開示のごとき技術が知られている。
特許文献1に開示のクリーニング装置は、微細な研磨粒子が内部に分散された感光体に付着するトナーと同極性に帯電される導電性軟質ローラと、導電性繊維からなりトナーと逆極性のバイアス電圧を印加されるファーブラシとを有し、感光体の表面にまず導電性軟質ローラを同方向に移動するよう摺接し、ついで、ファーブラシを接触し、電気的吸着力により感光体上のトナーを除去するものである。
特開平1−273083号公報
ここで、像保持体上からトナーを除去する清掃装置には、トナーのみでなく、像保持体上に形成されるトナーを成分とする生成物や放電生成物等を、像保持体に摩耗や傷付きを生じさせることなく安定して効率良く除去できることが望まれる。
本発明は、像保持体上のトナーや放電生成物等を、像保持体の摩耗や傷付きを抑えて除去することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の清掃装置は、表面層が導電性繊維からなる布によって形成され画像を保持する像保持体に接して設けられると共に所定の電圧が印加されて当該像保持体を清掃する第1の清掃部材と、前記像保持体に接して設けられ所定の電圧が印加されて当該像保持体を清掃する第2の清掃部材と、前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材とに接して設けられて所定の電圧が印加され当該第1の清掃部材および当該第2の清掃部材から付着物を回収する第1の回収部材と、前記第2の清掃部材に接して設けられて所定の電圧が印加され当該第2の清掃部材から付着物を回収する第2の回収部材と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記第1の清掃部材の前記表面層を形成する前記導電性繊維からなる布は、当該導電性繊維が編み込まれた布、当該導電性繊維が織り込まれた布、および当該導電性繊維からなる不織布のいずれかであることを特徴とすることができる。
また、前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材と前記第1の回収部材と前記第2の回収部材とには、それぞれ同位相の交流電圧を少なくとも含む電圧が印加されることを特徴とすることができる。
また、前記第2の清掃部材には、前記像保持体上の正極性に帯電した付着物と負極性に帯電した付着物との両方を除去する電圧が印加されることを特徴とすることができる。
また、前記第1の清掃部材は、前記表面層の下に導電性の弾性層を有することを特徴とすることができる。
本発明の像保持体ユニットは、トナーを保持して移動する像保持体と、上記清掃装置とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、画像を保持する像保持体と、前記像保持体の画像をトナー像に現像する現像部と、前記像保持体に保持されたトナー像を被転写体に転写する転写部と、前記転写部にて転写されずに前記像保持体に残留したトナーを当該像保持体から除去する清掃部と、を備え、前記清掃部は、表面層が導電性繊維からなる布によって形成され前記像保持体に接して設けられ所定の電圧が印加されて当該像保持体上のトナーを除去する第1の清掃部材と、前記像保持体に接して設けられ所定の電圧が印加されて当該像保持体上のトナーを除去する第2の清掃部材と、前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材とに接して設けられて当該第1の清掃部材と当該第2の清掃部材とからトナーを回収する第1の回収部材と、前記第2の清掃部材に接して設けられて当該第2の清掃部材からトナーを回収する第2の回収部材と、を備えることを特徴とする。
また、前記第1の回収部材と前記第2の回収部材とには、それぞれ同位相の交流電圧を少なくとも含む電圧が印加されることを特徴とすることができる。
また、前記第1の清掃部材と前記第1の回収部材とには、当該第1の清掃部材が前記像保持体からトナーを除去しつつ前記表面層に所定量のトナーを保持するための所定の電圧がそれぞれ印加されることを特徴とすることができる。
また、前記第1の清掃部材の前記表面層が保持するトナー量は、30g/m以上150g/m以下であることを特徴とすることができる。
また、前記現像部と前記転写部と前記清掃部との少なくともひとつの動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記第1の清掃部材の前記表面層にトナーを供給して保持させるトナー供給制御を有することを特徴とすることができる。
また、前記第1の清掃部材の前記表面層が保持するトナー量は、20g/m以上150g/m以下であり、前記制御部は、画像を保持しない状態で前記像保持体を回転させることを特徴とすることができる。
また、前記制御部は、前記トナー供給制御を、画像形成動作中に設定することを特徴とすることができる。
また、前記制御部は、前記トナー供給制御を、非画像形成時に設定することを特徴とすることができる。
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、像保持体上のトナーおよび放電生成物等の付着物を、像保持体の摩耗や傷付きを抑制して除去することができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の清掃部材の像保持体表面に対する摺擦力を低く設定することができる。
請求項3の発明によれば、第1の清掃部材から突発的に回収物が漏れた場合でも第2の清掃部材が効率的に回収することが可能となる。
請求項4の発明によれば、像保持体上の正極性に帯電したトナーなどの付着物と負極性に帯電したトナーなどの付着物との両方を除去することができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の清掃部材の弾性を調整することができ、像保持体の表面特性に対応した低い摺擦力を設定することが可能となる。
請求項6の発明によれば、像保持体とトナーおよび放電生成物等の付着物を除去する清掃装置とを容易に交換することができる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、像保持体上のトナーおよび放電生成物等の付着物を像保持体の摩耗等を抑制して除去することができ、放電生成物等や像保持体の摩耗等に起因する画像不良の発生を抑制することができる。
請求項8の発明によれば、像保持体からの付着物の回収後、第1の清掃部材から突発的に回収物が漏れた場合でも第2の清掃部材が効率的に回収することが可能となる。
請求項9の発明によれば、第1の清掃部材が保持したトナーによって、放電生成物等の付着物を除去することができる。
請求項10の発明によれば、トナーと放電生成物等の付着物との両方を良好に除去することができる。
請求項11の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の清掃部材へのトナーの保持を促進させて、放電生成物等の付着物に対する除去機能を高めることが可能となる。
請求項12の発明によれば、放電生成物等の付着物を良好に除去することができる。
請求項13の発明によれば、画像形成動作中に放電生成物等の付着物を除去することが可能となる。
請求項14の発明によれば、非画像形成時に集中して放電生成物等の付着物を除去することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態を適用した画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1の構成を示した図である。また、図2は画像形成ユニット30の構成を示した図である。
図1に示すカラープリンタ1は、所謂タンデム型で構成されており、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部20、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部22、カラープリンタ1を構成する各部の動作を制御する制御部60、カラープリンタ1の各部に電力を供給する電源部65を含んで構成されている。
画像形成プロセス部20は、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット30Y,30M,30C,30K(以下、総称として「画像形成ユニット30」と称す)を備えている。
画像形成ユニット30は、図2に示すように、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成され、さらにトナー像が形成される像保持体としての感光体ドラム31、感光体ドラム31の表面を所定電位で一様に帯電するたとえばスコロトロンで構成された帯電器32、感光体ドラム31上に形成された静電潜像をトナー現像してトナー像とする現像部としての現像器33、トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト41上に転写した後の感光体ドラム31表面に残留したトナー等の帯電極性を一定(たとえばマイナス極性)に揃えるクリーニング前帯電器34、転写後の感光体ドラム31の表面電荷を除電する除電ランプ35、転写後の感光体ドラム31表面に残留したトナー等を清掃する清掃装置の一例としてのドラムクリーナ36、帯電前の潜像履歴を消去する帯電前ランプ37を含んで構成されている。
ここで、各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kは、現像器33に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。
なお、画像形成プロセス部20をユニット化する構成は、このような画像形成ユニット30に限るものではなく、感光体ドラム31とドラムクリーナ36とを一体化した像保持体ユニットとし、その像保持体ユニットの単位で交換可能に構成しても良い。また、そのような像保持体ユニットが、さらに画像形成ユニット30を構成するようにしても良いものである。
また、画像形成プロセス部20には、画像形成ユニット30の各々に配置された感光体ドラム31を露光するレーザ露光装置26、画像形成ユニット30の各々の感光体ドラム31上に形成された各色のトナー像が多重転写される被転写体としての中間転写ベルト41、画像形成ユニット30の各々にて形成された各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト41上に順次転写(一次転写)させる転写部としての一次転写ロール42、中間転写ベルト41上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて記録媒体である記録用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール40、二次転写されたトナー像を記録用紙P上に定着させる定着器80を備えている。
中間転写ベルト41は、駆動ロール45,二次転写部T2において当該中間転写ベルト41を背部から支持するバックアップロール46,当該中間転写ベルト41を支持するアイドルロール47等によって、各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kを巡る経路で張架され、図示しない回転駆動手段による駆動ロール45の回転によって図1の矢印B方向に循環移動するようになっている。また、中間転写ベルト41は、当接配置されたベルトクリーナ50を備えている。
また、記録媒体としての記録用紙Pを収容する用紙トレイ71と、この用紙トレイ71に収容された記録用紙Pを搬送する記録用紙搬送機構とを備えている。
記録用紙搬送機構は、用紙トレイ71から記録用紙Pを取り出すピックアップロール72、その記録用紙Pを二次転写部T2に搬送する搬送ロール73および記録用紙Pの位置を規定するレジストロール74、二次転写部T2から定着器80に搬送する搬送ベルト75等により構成されている。
本実施の形態のカラープリンタ1では、制御部60の制御によって、画像形成プロセス部20において画像形成動作が実行される。具体的には、パーソナルコンピュータ3や画像読取装置4から入力された各色成分毎の画像データは、画像処理部22によって所定の画像処理が施された後、レーザ露光装置26に供給される。そして、レーザ露光装置26は、画像形成ユニット30の各々の感光体ドラム31を走査露光する。たとえばイエロー(Y)の画像形成ユニット30Yでは、帯電器32により所定電位に一様に帯電された感光体ドラム31が、レーザ露光装置26によりイエロー(Y)成分の画像データに基づいて変調されたレーザ光によって走査露光される。それにより、感光体ドラム31上には、イエロー(Y)成分の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器33により現像され、感光体ドラム31上にはイエロー(Y)のトナー像が形成される。それと同様に、画像形成ユニット30M,30C,30Kにおいても、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナー像が形成される。ここで、本実施の形態では、トナーは現像器33においてマイナス極性に帯電されるものである。
各画像形成ユニット30にて形成された各色トナー像は、図1の矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト41上に、一次転写ロール42により順次静電転写される。それにより、中間転写ベルト41上には各色トナー像が重畳されたトナー像(重畳トナー像)が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト41の移動に伴って二次転写ロール40とバックアップロール46とが配設された二次転写部T2に向けて搬送される。一方、記録用紙Pはピックアップロール72により用紙トレイ71から取り出され、搬送ロール73によって1枚ずつレジストロール74の位置まで搬送される。
そして、重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせてレジストロール74から記録用紙Pが二次転写部T2に供給される。二次転写部T2では、二次転写ロール40とバックアップロール46との間に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は記録用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、重畳トナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト41から剥離され、搬送ベルト75に吸着支持されて定着器80まで搬送される。定着器80に搬送された記録用紙P上の未定着トナー像は、定着器80によって熱および圧力による定着処理を受けることで記録用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された記録用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙積載部91に搬送される。一方、二次転写後に中間転写ベルト41に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト41に当接されたベルトクリーナ50によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
一方、一次転写部T1での転写処理が行なわれた後の感光体ドラム31表面では、感光体ドラム31表面に残留したトナーや中間転写ベルト41から再転写したトナー等の帯電極性がクリーニング前帯電器34によってマイナス極性に揃えられる。さらに、除電ランプ35によって転写後の感光体ドラム31の表面電荷が略0Vに除電される。そして、ドラムクリーナ36によって感光体ドラム31表面に残留したトナー等が除去される。また、ドラムクリーナ36を通過した感光体ドラム31表面を帯電前ランプ37で全面露光することにより、帯電器32での帯電前に前回の画像形成サイクルで生じた潜像履歴を消去する処理が行なわれる。
カラープリンタ1では、個々の画像形成に際して上記のごとき画像形成サイクルが繰り返されるものである。
つぎに、本実施の形態に特徴的なドラムクリーナ36について説明する。
図3は本実施の形態のドラムクリーナ36の構成を示した図である。また、図4はその第1クリーニングロール365Aの断面図である。
ドラムクリーナ36は、ハウジング361の内部に、感光体ドラム31に付着したトナーを除去する二本のクリーニングロール(第1の清掃部材としての第1クリーニングロール365Aと、第2の清掃部材としての第2クリーニングロール365B)を備えている。また、両クリーニングロール365A,365Bによって除去されたトナーを回収する第1の回収部材としての第1回収ロール366Aと、この第1回収ロール366Aの表面に転移したトナーを掻き取る第1スクレーパ367Aとを備えている。さらに、第2クリーニングロール365Bによって除去されたトナーを回収する第2の回収部材としての第2回収ロール366Bと、この第2回収ロール366Bの表面に転移したトナーを掻き取る第2スクレーパ367Bとを備えている。
以下、特に分けて考える必要のない場合には、第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとは単にクリーニングロール365A,365Bと称する。また、第1回収ロール366Aと第2回収ロール366Bとは回収ロール366A,366Bと称する。さらに、第1スクレーパ367Aと第2スクレーパ367Bとはスクレーパ367A,367Bと称する。
第1クリーニングロール365Aおよび第2クリーニングロール365Bは、それぞれ感光体ドラム31に接して配置されている。第2クリーニングロール365Bは第1クリーニングロール365Aより感光体ドラム31の回転によるその周面の移動方向下流側に位置している。
第1回収ロール366Aは、第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとの間に、両者に接して配置されている。これにより、第1回収ロール366Aは、第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとの両方からトナーを回収することができるようになっているものである。
また、第2回収ロール366Bは、第2クリーニングロール365Bのみに接して配置されている。これにより、第2回収ロール366Bは、第2クリーニングロール365Bのみからトナーを回収するようになっているものである。
第1クリーニングロール365Aには、電源部65に配置された第1クリーニングロールバイアス電源651Aから所定のバイアス電圧が供給されるようになっている。
第2クリーニングロール365Bには、電源部65に配置された第2クリーニングロールバイアス電源651Bから所定のバイアス電圧が供給されるようになっている。
第1回収ロール366Aには、電源部65に配置された第1回収ロールバイアス電源652Aから所定のバイアス電圧が供給されるようになっている。
第2回収ロール366Bには、電源部65に配置された第2回収ロールバイアス電源652Bから所定のバイアス電圧が供給されるようになっている。
また、これらのクリーニングロール365A,365Bおよび回収ロール366A,366Bは、図示しない回転機構によってそれぞれ回転駆動されるようになっている。
ハウジング361は、回収されたトナーを収容するトナー収容部362を形成しており、感光体ドラム31との隙間を遮蔽する下流側シール363と、上流側シール364と、トナー収容部362に収容されたトナーを画像形成ユニット30の外部に配置された図示しない回収ボックスに搬出する搬送スクリュー368とを備えている。
ここで、電源部65は、カラープリンタ1(図1参照)の制御部60によって制御されるようになっている。つまり、クリーニングロール365A,365Bおよび回収ロール366A,366Bに印加されるバイアス電圧は制御部60によって制御されるようになっているものである。また、クリーニングロール365A,365Bおよび回収ロール366A,366Bの回転駆動も、制御部60によって制御されるようになっている。
以下、ドラムクリーナ36の各部を詳細に説明する。
第1クリーニングロール365Aは、ハウジング361に回転自在に支持された所定外径のロールである。図4に示すように、所定径のシャフト365cの周囲に弾性層365bが所定層厚に形成され、さらに弾性層365bの表面を覆うようにたとえば900μmの厚さの表面層としての繊維層365aが形成されて構成されている。
シャフト365cは、たとえば、鉄、SUS等の金属で形成されている。弾性層365bは、たとえばカーボンブラック等の導電剤を配合して所定の抵抗値に調整されたスポンジ状の発泡ウレタンで形成されている。なお、ここでは発泡ウレタンを使用したが、これにかぎらずNBR、SBR、EPDM等のゴム材も適宜選択することができる。
繊維層365aは、導電性繊維を編み込んで布状に形成したものや導電性繊維を織り込んで布状に形成したもの、さらには、導電性繊維からなる不織布等で構成されている。ここで、導電性繊維としては、たとえばカーボンブラックを分散させたナイロン導電糸の割繊繊維(KBセイレン(株)製)のたとえば繊維太さ0.5デニール(248T/450F)のものを用いている。このように、極細の導電性繊維を用いることで、繊維層365aの表面積が増加し、トナーを多量に保持させることが可能となり、また、クリーニング性能を高めることが可能となる。この場合に、トナーの保持性・クリーニング性の観点から、導電性繊維の繊維太さとしては、2デニール(直径約15μm)以下、より好ましくは1デニール(直径約11μm)以下が適している。
また、不織布としては、乾式不織布、スポンジバンド、湿式不織布等があるが、本実施の形態では、乾式不織布を用いることができる。乾式不織布は、具体的には、繊維長が数センチ程度の繊維を、カードやエアランダム機で薄いシートとし、必要に応じて何枚かのシートを重ねて形成されたものであり、繊維の接合は、高圧細水流で絡めることで形成される。
このように、第1クリーニングロール365Aは、表面に柔らかい導電性繊維からなる繊維層365aを配設し、加えて、繊維層365aの下層に弾性層365bを形成することで、感光体ドラム31表面に対する摺擦力が低くなるようになっている。
そして、第1クリーニングロール365Aは、感光体ドラム31の軸方向に沿って当接するように配置され、当接部において感光体ドラム31と同方向に回転(図3中時計回り)するように構成されている。その際に、第1クリーニングロール365Aの回転速度(周速)は、感光体ドラム31の周速に対して0.9倍程度に設定されている。つまり、第1クリーニングロール365Aは、感光体ドラム31の周面に対して摺動するようになっているものである。なお、その回転方向や回転速度は、感光体ドラム31やトナー等の種類等に合わせて設定することができる。
第2クリーニングロール365Bは、ハウジング361に回転自在に支持された所定外径のロールであって、所定径の金属製シャフトの周囲に、たとえばカーボンブラックを分散させたナイロン導電糸からなる柔軟な導電性ブラシが配設されたいわゆるブラシロールである。導電糸としては、前述の第1クリーニングロール365Aの表面を構成する導電糸と同じものを用いることができるが、ブラシの太さ、密度、毛長は、感光体ドラム31の硬度や、トナーとの相性等を勘案して適宜決定するものである。
そして、第2クリーニングロール365Bは、感光体ドラム31の軸方向に沿って接触するように配置され、その接触部位において感光体ドラム31と逆方向に回転(図3中反時計回り)するように構成されている。
なお、その回転方向や回転速度は、感光体ドラム31やトナー等の種類等に合わせて設定することができる。
また、第2クリーニングロール365Bは、このようなブラシロールに限るものではなく、第1クリーニングロール365Aのように、表面層を繊維層としたロールであっても良いものである。第1ロールが放電生成物除去作用を有しているため、第2ロールのクリーニングパラメータ(例えば、接触圧力)は、通常のクリーニングロールに比べて、低く設定されることが可能であり、やはり、感光体の傷・フィルミング・磨耗の観点で有利であるが、感光体の硬度やトナーの種類などにより適宜決定することができる。
回収ロール366A,366Bは、ハウジング361に回転自在に支持された所定外径のロールであって、カーボンブラックを分散させて抵抗値を調整したフェノール樹脂で形成されている。ただし、アルミニウム合金やステンレス合金鋼等の金属を用いてもよく、その表面に、スクレーパ367A,367Bとの摺動を円滑に行なうため、テフロン(登録商標)等といったフッ素樹脂等の被膜を形成したもの等を用いることもできる。ただし、かかる構成に限定されるものではなく、システムに応じて適宜選択できる。
そして、前述のごとく第1回収ロール366Aは第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとの両者に軸方向に沿って当接するように配置されており、第1クリーニングロール365Aとの当接部において移動方向が対向するように、第1クリーニングロール365Aと同方向に回転するように構成されている。また、第2回収ロール366Bは、第2クリーニングロール365Bに軸方向に沿って当接するように配置されており、当接部において移動方向が対向するように第2クリーニングロール365Bと同方向に回転するように構成されている。なお、その回転方向や回転速度は、クリーニングロール365A,365Bからのトナーの回収効率等に合わせて設定することができる。
スクレーパ367A,367Bは、鉄、ステンレス合金鋼等の金属によって形成された板状の部材である。そして、回収ロール366A,366Bの軸方向に亘って、回収ロール366A,366Bの回転方向に対して対向するように当接して設けられている。そして、回収ロール366A,366B上に転移したトナーを掻き落として、トナー収容部362に収容する。
このようにしてトナー収容部362に収容されたトナーは、搬送スクリュー368により画像形成ユニット30の外部に配置された回収ボックス(不図示)に搬出されるようになっている。
ここで、クリーニングロール365A,365B、回収ロール366A,366Bおよびスクレーパ367A,367Bの軸方向の長さは、下記のごとき関係に構成されている。図5はその長さ関係の説明図である。
すなわち、感光体ドラム31の帯電幅に対して、クリーニングロール365A,365Bは左右に所定の余裕を持って長く設定される。このクリーニングロール365A,365Bの長さに対して、回収ロール366A,366Bは左右に所定の余裕を持って長く設定される。さらに、回収ロール366A,366Bの長さに対してスクレーパ367A,367Bは左右に所定の余裕を持って長く設定されるものである。
また、回収ロール366A,366Bおよびスクレーパ367A,367Bは、下記のごとき位置関係に構成されている。
すなわち、図3に示すように、回収ロール366A,366Bの内、上側に位置する一方の回収ロール(第2回収ロール366B)からスクレーパ367Bがトナー等を除去する位置の下側(トナー落下経路)に、他方の回収ロール(第1回収ロール366A)が位置しないように設定される。図3の構成では、第1回収ロール366Aと第2回収ロール366Bとはほぼ上下に重なる配置であるが、第2回収ロール366Bの径を大きく設定することで第1回収ロール366Aがトナー落下経路に位置しないように設定されている。
図6は第1回収ロール366Aがトナー落下経路に位置しないように回収ロール366A,366Bを配置した構成例の図である。
図6の配置構成は、径がほぼ同じ回収ロール366A,366Bを用い、クリーニングロール365A,365Bも含めた位置関係で、上側に位置する第2回収ロール366Bからスクレーパ367Bがトナーを掻き落とす位置の下側(トナー落下経路)に、第1回収ロール366Aが位置しないように設定したものである。
つぎに、上記のごとく構成されたドラムクリーナ36の作用等について説明するが、説明中における構成要素の符号については前述の図1乃至図4参照のこと。
ドラムクリーナ36は、制御部60による電源部65(各電源)の制御によって各ロールに所定のバイアス電圧が印加され、下記のごとく作用して、感光体ドラム31の感光体表面をクリーニングする。
ここで、ドラムクリーナ36がクリーニングする感光体ドラム31の表面には、マイナスとプラスとの両極性に帯電したトナーが存在する。
すなわち、感光体ドラム31の表面に残存するトナーの多くは、現像器33によって帯電されたマイナス極性を維持しており、さらにクリーニング前帯電器34による帯電作用によってマイナス極性に揃えられる。一方、一次転写部T1において感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト41上に静電転写する際に一次転写ロール42から加えられる転写電圧によってプラス極性に帯電し、クリーニング前帯電器34による帯電作用によってもプラス極性のまま感光体ドラム31の表面に残存するトナーも少ないながら(たとえば10〜20%程度)存在する。
本構成では、第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとで感光体ドラム31から両極性に帯電したトナーを除去する。また、第1クリーニングロール365Aが所定量のトナーを保持して、感光体ドラム31の表面からフィルミングや放電生成物等を除去する。
クリーニング作用時、第1クリーニングロール365A、第2クリーニングロール365B、第1回収ロール366A、第2回収ロール366Bには、下記のようなバイアス電圧が印加される。それぞれのバイアス電圧は、同電圧で同位相の交流電圧に、各ロール365A,365B,366A,366Bで異なる直流電圧を重畳したものである。これにより、交流電圧が直流電圧分シフトされている。
すなわち、第2クリーニングロール365Bの電圧は、マイナス帯電のトナーとプラス帯電のトナーのいずれも静電吸着して保持し得るように、プラス極性とマイナス極性とに変化するように設定される。
この第2クリーニングロール365Bの電圧を基準として、第1クリーニングロール365Aの電圧は所定量高圧側に、さらに第1回収ロール366Aの電圧は第1クリーニングロール365Aより所定量高圧側に設定される。
また、第2回収ロール366Bの電圧は、第2クリーニングロール365Bの電圧を基準として所定量低圧側に設定される。その電圧差は、放電を生じない範囲で、できるだけ大きく設定される(放電開始電圧以下)。ただし、トナーや外添剤の種類、環境などにより、クリーニングロールからトナーへの電荷の注入現象が顕著に生じる場合があるので、それも考慮して適宜電圧を決定すればよい。
図7はそのバイアス電圧の一例を示す図である。これは、感光体ドラム31の表面電位を0Vとした例である。
第1クリーニングロール365Aには、交流400V,直流+200Vが印加される。これにより、第1クリーニングロール365Aは、常に0V以上でプラス極性の電位を保つ。
また、第2クリーニングロール365Bには、交流400Vのみ(すなわち直流+0V)が印加される。これにより、第2クリーニングロール365Bは、プラスとマイナスの電位を交互に繰り返す。
これら第1クリーニングロール365Aと第2クリーニングロール365Bとからトナーを回収する第1回収ロール366Aには、交流400V,直流+175Vが印加される。これにより、第1回収ロール366Aには第1クリーニングロール365Aとの間に常に−25Vの電位差が生じ、第2クリーニングロール365Bとの間には常に+175Vの電位差が生ずる。
また、第2クリーニングロール365Bからトナーを回収する第2回収ロール366Bには、交流400V,直流−300Vが印加される。これにより、第2回収ロール366Bには、第2クリーニングロール365Bとの間に常に−300Vの電位差が生ずるものである。
なお、印加する交流電圧の周波数は、3.2kHzとした。しかし、これに限定されるものではなく、クリーニング性能、電源コストなどから適宜選択することができる。
そして、このように各ロール間に電位差が設定されたドラムクリーナ36は、下記のごとく作用する。
第1クリーニングロール365Aは、交流電圧が印加されてはいるが、常に0V以上であるために、感光体ドラム31上のマイナス帯電のトナーを静電吸着(感光体ドラム31の表面から除去)し、その繊維層365aに保持する。
ここで、第1クリーニングロール365Aからトナーを回収する第1回収ロール366Aには、第1クリーニングロール365Aとの間に常に−25Vの電位差が設定されている。この電位差によって、第1クリーニングロール365Aに所定量のトナーを常に保持させ、第1回収ロール366Aはその余剰分のトナーを回収する。そのトナーの所定量保持にかかる作用の詳細については後述する。
第1回収ロール366Aが第1クリーニングロール365Aから回収したトナーは、第1スクレーパ367Aによって第1回収ロール366Aの表面から掻き落とされる。
一方、第2クリーニングロール365Bは、第1クリーニングロール365Aによっては除去されなかったプラス帯電のトナーと、第1クリーニングロール365Aによって除去されなかったマイナス帯電のトナーとの両方を吸着保持する。すなわち、第2クリーニングロール365Bは、交流400V,直流+0Vの電圧が印加されているので、プラスとマイナスの電位を交互に繰り返す。そして、マイナス側の電位の時、プラス帯電のトナーを吸着保持し、プラス側の電位の時、マイナス帯電のトナーを吸着保持する。
第2回収ロール366Bは、交流400V,直流−300Vの電圧が印加されているので常にマイナス電位であり、第2クリーニングロール365Bとの間に常に−300Vの電位差がある。これにより、第2回収ロール366Bは、第2クリーニングロール365Bが保持するプラス帯電のトナーをほぼ完全に回収する。第2回収ロール366Bが回収したトナーは、第2スクレーパ367Bによって第2回収ロール366Bの表面から掻き落とされる。
また、第2クリーニングロール365Bが保持するマイナス帯電のトナーは、第1回収ロール366Aが回収する。すなわち、第1回収ロール366Aは、第2クリーニングロール365Bとの間に常に+175Vの電位差があり、この電位差で第2クリーニングロール365Bが保持するマイナス帯電のトナーを回収することができる。
つまり、第1クリーニングロール365Aのみでなく第2クリーニングロール365Bにも接触配置された第1回収ロール366Aが、第2クリーニングロール365Bから、第2回収ロール366Bによっては回収されないマイナス帯電のトナーを回収するものである。これにより、第2クリーニングロール365Bからは全てのトナーが回収され、第2クリーニングロール365Bにトナーが溜まってクリーニング不良を招来することはない。
このように、第2クリーニングロール365Bは、感光体ドラム31からプラス帯電とマイナス帯電の何れのトナーもが除去することができる。このため、第1クリーニングロール365Aが保持したトナーが突発的に感光体ドラム31側に吐き出されて、その中にプラス帯電とマイナス帯電のトナーが混在していても、全てを除去することができる。つまり、仮に、第2クリーニングロール365Bがプラス帯電のトナーのみを除去する構成であれば、マイナス帯電のトナーは除去することができず、そのトナーが残存して形成画像上に点状の画像不良を招来するが、本構成ではそのようなことはない。
つぎに、前述の第1クリーニングロール365Aによる所定量のトナーの保持と、第1回収ロール366Aによる第1クリーニングロール365Aからのトナーの回収と、第1クリーニングロール365Aによる感光体ドラム31の放電生成物等の除去作用と、について詳細に説明する。
前述のごとく、第1クリーニングロール365Aは、感光体ドラム31上のマイナス帯電のトナーを静電吸着し、その繊維層365aに保持する。一方、第1回収ロール366Aには、第1クリーニングロール365Aとの間に常に−25Vの電位差が設定されている。
これにより、第1クリーニングロール365Aがその繊維層365aに保持したトナーが少ない場合には、第1回収ロール366Aの電位が第1クリーニングロール365Aの最表層の電位よりも小さい状態が維持されることとなる。そのため、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに保持されたトナーは、第1回収ロール366Aに回収されることなく、繊維層365aに保持されたままとなる。
ところが、繊維層365aに保持されたトナーの量が所定量を超えて多くなると、マイナス帯電したトナーが第1クリーニングロール365A表面の電位を低下させる。その結果、第1回収ロール366Aの電位が第1クリーニングロール365Aの最表層の電位よりも大きい状態が形成されることとなる。このような状態となると、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに保持されたトナーは、第1回収ロール366Aに転移を始め、第1回収ロール366Aに回収される現象が起こる。
そして、トナーが第1クリーニングロール365Aから第1回収ロール366Aに所定量が転移すると、再び第1回収ロール366Aの電位が第1クリーニングロール365Aの最表層の電位よりも小さい状態が形成され、第1回収ロール366Aへのトナーの転移は停止する。
このようにして、第1回収ロール366Aに印加するバイアス電圧を第1クリーニングロール365Aに印加するバイアス電圧よりも低い電圧に設定することにより、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aにおいて、所定量のトナーが常に保持された状態を維持することができる。つまり、第1回収ロール366Aに印加するバイアス電圧と第1クリーニングロール365Aに印加するバイアス電圧との電圧差を調整することで、繊維層365aでのトナー保持量を適宜調整することができるものである。
ここで、第1クリーニングロール365Aがその周面(繊維層365a)に保持したトナーは、感光体ドラム31の表面に形成されたフィルミングや放電生成物等を除去する機能を有する。
フィルミングは、クリーニング部材(本実施の形態におけるクリーニングロール365A,365B)の機械的な摺擦力によって削り取られた感光体ドラム31の表面(感光体)の成分が感光体ドラム31の表面に再固着することで、それを核としてトナーの成分が固着して感光体ドラム31の表面に斑状や雨だれ状の付着域を生成し、形成された画像に斑状や雨だれ状の白抜けといった画像不良を生じさせるものである。
また、放電生成物は、画像形成サイクルにおいて帯電器32が感光体ドラム31を帯電する際の放電によって生じ、たとえば高速機やカラー機のようにプロセススピードの速い機種では多量に発生する。そして、その放電生成物が感光体ドラム31の表面に付着すると、特に高温高湿度環境下(たとえば、温度:28℃,湿度:85%)において低抵抗化し、これが感光体ドラム31表面の電荷をリークさせて潜像電位コントラストの低下を招き、画像中に白抜け部を生じさせるものである。
放電生成物は、一般的な弾性ロールやブラシロール等によっても摺擦力を強めることで除去することが可能である。しかし、そうすると感光体を削って前述のフィルミングを招来する。また、感光体ドラム31の寿命が短くなる。
本実施の形態のドラムクリーナ36では、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aがトナーを保持し、このトナーを保持した状態の繊維層365aが感光体ドラム31の表面を摺擦する。これにより、繊維層365aに保持されたトナーが、感光体ドラム31の表面に付着した放電生成物等を除去する。これは、本発明者らの実験により得られた知見に基づくものである。そのメカニズムに関しては明らかではない点もあるが、トナーを構成するポリエチレンやポリスチレン等のバインダー樹脂成分が放電生成物等を吸着することによると推測される。
つぎに、第1クリーニングロール365Aと第1回収ロール366Aとの間の電位差と、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに保持されるトナー量との関係について説明する。
図8は、第1クリーニングロール365Aへのバイアス電圧を直流+300V、第1回収ロール366Aへのバイアス電圧を直流+275Vとして(電位差−25V)、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに保持されたトナー量(単位面積当たりの重量:g/m)について測定した結果を示す。図9は、その実験に用いたチャートを示す。
図8の実験では、図9に示した記録用紙Pの進行方向に向けて所定幅の帯状のベタ画像部が形成された帯状チャートを連続1000枚(1KPV)プリントした後、完全な白地(無地)チャートに切り替えて連続2000枚(2KPV)プリントを行なった。
このような帯状チャートをプリントする場合、帯状チャートのベタ画像部に対応した感光体ドラム31上の領域では、転写残トナーとして0.5g/mだけのトナーが付着することとなる。また、白地チャートでは、転写残トナーとして0.01〜0.02g/mだけのトナーが付着することとなる。
その結果、図8に示したように、帯状チャートを連続1000枚プリントしている際には、ベタ画像部に対応した繊維層365aの領域では、0.5g/mのトナーが供給されることにより、約500枚プリント時でトナー保持量が90g/m程度に飽和し、その状態を維持して1000枚まで経過する。その後、1000枚時点で帯状チャートから白地チャートに切り替えると、0.01〜0.02g/mのトナーが供給されることにより、ベタ画像部に対応した繊維層365aの領域に保持されていたトナーは、徐々に第1回収ロール366Aに回収されて、やがて40g/m程度に飽和する。
また、ベタ画像部以外の領域に対応した繊維層365aの領域では、帯状チャートおよび白地チャートのプリントを通じて0.01〜0.02g/mのトナーが供給されることにより、約500枚プリント時でトナー保持量が40g/m程度に飽和し、その状態を維持して3000枚まで経過する。
図8の結果から明らかなように、第1クリーニングロール365Aへのバイアス電圧を+300V、第1回収ロール366Aへのバイアス電圧を+275Vと設定することで、ベタ画像部での0.5g/mのトナーが供給される繊維層365aの領域では、トナー保持量が90g/m程度に維持される。また、白地領域での0.01〜0.02g/mのトナーが供給される繊維層365aの領域では、トナー保持量が40g/m程度に維持される。したがって、この電圧設定では、繊維層365aでのトナー保持量は下限値40g/m〜上限値90g/mに維持されることとなる。
図10は、所定量のトナーが常時保持される本実施の形態のドラムクリーナ36において、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに保持するトナー保持量(g/m)と、感光体ドラム31の表面の放電生成物に起因する画像流れの発生の有無との関係、感光体ドラム31の表面の削れ等に起因するフィルミングの発生の有無との関係、さらにはトナーのクリーニング性能との関係をそれぞれ評価した図である。
この図10での評価は、10000枚のプリントを行なった後に一昼夜(ほぼ24時間)の間の放置を経て、1枚目をプリントさせた際の画像を評価することで行なった。感光体ドラム31表面に付着した放電生成物は、徐々に水分を吸着して感光体層の抵抗値が低下する程に画像流れによる白抜けは生じ易い。そこで、一昼夜の間の放置の後のプリント画像での評価を行なった。またフィルミングの発生の有無は、感光体ドラム31表面を顕微鏡で観察することで行なった。さらにクリーニング性能は、ドラムクリーナ36を通過後の感光体ドラム31の表面を観察することで行なった。
その結果から、画像流れはトナー保持量が20g/m以下の範囲で発生し、30g/m以上の範囲で発生しないことが解った。これにより、繊維層365aに30g/m以上のトナー量が保持されていれば、感光体ドラム31の表面に付着した放電生成物を感光体ドラム31から画像流れの発生を抑える程度に除去できることが判明した。
また、その場合に、感光体ドラム31表面を顕微鏡で観察した結果、トナー保持量のいずれの範囲においてもフィルミングの発生はないことが確認できた。これは、第1クリーニングロール365Aの感光体ドラム31表面に対する摺擦力が低く設定されていること、および、トナーがフィルミング物質を取り除くことに基づくものであると考えられる。
一方、トナー保持量が150g/mを超える範囲においては、繊維層365aのトナー回収能力が低下することから、クリーニング性能が充分に機能しない。
このように、図10の評価結果から、放電生成物を除去して画像流れやフィルミングの発生を抑えると共に、トナーに対するクリーニング性能を確保するためには、繊維層365aに保持するトナー量は、30〜150g/mが好適である。
ただし、他の実験から、繊維層365aに常時トナーを保持した状態で、感光体ドラム31を所定時間(例えば、5分間)だけ回転させる動作を行なえば、トナー保持量が20g/mであっても、画像流れの発生を抑制できる結果も得られている。したがって、画像形成の前や後のサイクルで、そのような動作を行なうことを前提とすれば、繊維層365aに保持するトナー量を、20〜150g/mに設定することも可能である。
つぎに、繊維層365aに保持するトナー量を、20〜150g/mに設定するための第1クリーニングロール365Aと第1回収ロール366Aとの間に設定する電圧関係について述べる。
図11は、第1クリーニングロール365Aへ供給するバイアス電圧を+300Vに固定し、第1回収ロール366Aへ供給するバイアス電圧を変化させた場合の繊維層365aに保持されるトナー量を測定した結果を示した図である。
図11に示した結果から、白地部においてもトナー保持量を20g/m以上に設定するために、第1回収ロール366Aへ供給するバイアス電圧の上限値は+325Vである。
また、ベタ画像部においてもトナー保持量を150g/m以下に設定するために、第1回収ロール366Aへ供給するバイアス電圧の下限値は+150Vである。したがって、第1クリーニングロール365Aへ供給するバイアス電圧を+300Vとした場合には、第1回収ロール366Aへ供給するバイアス電圧は、+150〜+325Vが好適である。
これらのことから、繊維層365aに保持するトナー量を20〜150g/mに設定するためには、第1クリーニングロール365Aの電圧と第1回収ロール366Aの電圧との間の差分(=第1クリーニングロール365Aの電圧−第1回収ロール366Aの電圧)を、−25〜150Vに設定することが必要である。すなわち、ポジトナーを使用して第1クリーニングロール365Aと第1回収ロール366Aとにマイナスのバイアス電圧を印加する場合も含めて、一般に、第1クリーニングロール365Aの電圧の絶対値と第1回収ロール366Aの電圧の絶対値との間の差分(=|第1クリーニングロール365Aの電圧|−|第1回収ロール366Aの電圧|)を、−25〜150Vに設定することが必要である。
なお、本実施の形態のカラープリンタ1では、上記した図10に示したように、白地チャートでも約500枚のプリントにより、繊維層365aでのトナー保持量が40g/m程度となる。そのため、カラープリンタ1の初期設置時においても、通常の使用方法であれば放電生成物の除去について問題が生じることは少ない。しかし、カラープリンタ1の初期設置時(例えば0〜500枚の間)から、充分な放電生成物の除去を行なう必要がある使用方法が行なわれる場合を想定して、カラープリンタ1の初期設置時に、各画像形成ユニット30において例えば感光体ドラム31の幅方向の全域に亘って幅3cmの帯状のベタ画像を形成し、一次転写ロール42をオフして一次転写部T1にて転写処理を行なわずに、トナーのすべてを第1クリーニングロール365Aに供給するトナー供給モードを設定することも有効である。それにより、最初のプリント時から、繊維層365aでのトナー保持量を40g/m程度に設定しておくことが可能である。ここでは、一次転写ロール42をオフして多量の現像像を第1クリーニングロール365Aに供給したが、転写効率等に応じて、一次転写ロール42を完全にオフにせず、転写電界を弱めることで転写残トナーの量を増やすことなど、システムに応じて適宜設定することができる。
また、かかるトナー供給モードは、カラープリンタ1の初期設置時に限らず、たとえば500枚毎といった所定のプリント枚数毎に行なうこともできる。それにより、画像密度が偏った画像を連続してプリントした場合にも、第1クリーニングロール365Aの軸方向の全域に亘ってトナー保持量を均一化することができる。
トナー供給モードを実行するタイミングとしては、画像形成サイクルの前や後に、または画像形成サイクルと画像形成サイクルとの間に行なうことができる。
なお、この場合に、トナー供給モードの設定は制御部60によって行なわれ、制御部60はトナー供給モード設定部として機能する。
上記のごとく構成された本実施の形態のカラープリンタ1では、感光体ドラム31から良好にトナーを除去できる。また、第1クリーニングロール365Aの繊維層365aに所定量のトナーを常時保持させて、感光体ドラム31に摩耗や傷付き生じさせることなく付着した放電生成物を除去することができる。これにより、放電生成物に起因する画像流れや白抜けを抑止できる。また、感光体ドラム31の感光体の摩耗を抑制できることから、フィルミングの発生を抑えることができ、たとえフィルミングが生じても除去して画像不良の発生を抑止できる。
本構成のカラープリンタ1により、3万枚の通紙テストを行ったところ、最後まで放電生成物による白抜けやフィルミングによる白抜け、クリーニング不良は未発生であつた。また、点状の画像不良も未発生の結果となった。これにより、本構成の有効性が確認できたものである。
なお、このテストに用いた第1クリーニングロール365Aは、シャフト径:φ6mmのスポンジロール上に、0.5d(デニール)の導電性を有するナイロンを編んだ約900μmのシートを巻いて繊維層365aとし、外径:φ12mmとした導電性ナイロン布ロールである。
また、第2クリーニングロール365Bは、前述した導電性ナイロンブラシである。
通紙テスト時における画像形成各種パラメータは下記の通りである。
○感光体ドラム(感光体ドラム31)
OPC,φ84mm
○帯電器(帯電器32)
スコロトロン −945μA,グリット電圧:620V
○露光装置(レーザ露光装置26)
レーザ:780nm
○中間転写体(中間転写ベルト41)
ポリイミド
○プロセス速度
420mm/s
○潜像電位
背景部:−600V
画像部:−300V
○現像器(現像器33)
現像方式:二成分現像方式
現像ロールスリーブ径:φ16mm
スリーブ回転速度:800mm/s
感光体と現像ロールの間隔:0.3mm
○現像バイアス
DC成分:−500V
AC成分:1.5kVP−P(6KHz)
○転写条件
一次転写ロール:+40μA
二次転写ロール:+1600V
以上説明したように、本実施の形態のカラープリンタ1では、ドラムクリーナ36が感光体ドラム31の表面から両極性に帯電したトナーを除去できると共に、表面に導電性繊維からなる繊維層365aを備える第1クリーニングロール365Aにトナーを保持することで、感光体ドラム31の表面から放電生成物等を効果的にクリーニングすることが可能となる。これにより、長期間に亘って安定した良好な画像形成を行うことができるものである。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更可能なものである。
たとえば、上記実施の形態では、表面層に導電性繊維からなる繊維層365aを備えてトナーを保持する第1クリーニングロール365Aを感光体ドラム31の回転方向上流側に配置し、下流側にトナーを回収する第2クリーニングロール365Bを配置したが、これらのクリーニングロール365A,365Bの位置を上下流逆に配置して構成しても良いものである。
また、本発明の清掃装置は、感光体ドラムを清掃する清掃装置に限らず、たとえば中間転写ベルトを清掃する清掃装置(上記実施の形態の図1中のベルトクリーナ50)等に用いても良いものである。
さらに、カラープリンタの構成も、図12にカラープリンタ1′として示すような構成であっても良い。なお、図中の符号は前述の図1に示すカラープリンタ1と共通である。
カラープリンタ1′は、中間転写ベルト41の下側に画像形成ユニット30(30Y,30M,30C,30K)が配置され、さらにその下側にレーザ露光装置26が配置された構成となっているものである。そして、中間転写ベルト41は図中時計回りに周回し、その周回経路の図中左側の二次転写部T2で中間転写ベルト41が保持したトナー像を記録用紙Pに転写するように構成されている。このような構成により、画像形成ユニット30からトナー像を中間転写ベルト41に転写する一次転写部T1と、中間転写ベルト41からトナー像を記録用紙Pに転写する二次転写部T2との間の、トナー像を支持した中間転写ベルト41の移動距離を短く設定することが可能となっているものである。
また、本発明の構成をモノクロの画像形成装置に適用しても良いことは、勿論である。
上記した本発明にかかる実施形態における構成とその効果を以下に示す。
(1)感光体ドラム31の帯電幅に対してクリーニングロール365A,365Bが長く、このクリーニングロール365A,365Bの長さに対して回収ロール366A,366Bが長く、さらに、回収ロール366A,366Bに対してスクレーパ367A,367Bが長く設定されているため、確実にクリーニングできると共にその除去したトナー等を確実に排除できる。
(2)回収ロール366A,366Bの内、上側に位置する第2回収ロール366Bからスクレーパ367Bがトナー等を除去する位置の下側に、第1回収ロール366Aが位置しないように設定されるため、上側の第2回収ロール366Bからスクレーパ367Bによって除去されたトナー等が下側の第1回収ロール366Aの上に降りかかって不具合を生じさせることがない。
(3)第1クリーニングロール365Aが、表面に柔らかい導電性繊維からなる繊維層365aを配設し、加えて、繊維層365aの下層に弾性層365bを形成していることは、第1回収ロール366Aに対しても、密着性が高く、低い圧力で接触させることが可能となるので、回収ロール366A,366Bに対してもその表面に傷をいれにくく、それによるトナーの回収不良も防止することができる。
(4)第1クリーニングロール365Aは、トナーの効果により放電生成物を除去できる分だけの低い摺擦力に設定できるので、削り取られた感光体ドラム31の成分が感光体ドラム31表面に固着してフィルミングを招来する虞は少ない。また、トナーは放電生成物のみではなく、削りとられた感光体ドラム31成分なども吸着して取り除くので、さらにフィルミングを招来する虞は少ない。
本実施の形態を適用した画像形成装置の一例としてのカラープリンタの構成を示した図である。 画像形成ユニットの構成を示した図である。 本実施の形態のドラムクリーナの構成を示した図である。 第1クリーニングロールの断面図である。 クリーニングロール、回収ロールおよびスクレーパの軸方向の長さ関係の説明図である。 第1回収ロールがトナー落下経路に位置しないように回収ロールを配置した構成例の図である。 ドラムクリーナの各ロールへのバイアス電圧の一例を示す図である。 第1クリーニングロールの繊維層に保持されたトナー量について測定した結果を示す図である。 実験に用いたチャートを示す図である。 第1クリーニングロールの繊維層に保持するトナー保持量と、感光体ドラム表面の放電生成物に起因する画像流れの発生の有無との関係等を評価した図である。 第1クリーニングロールと第1回収ロールとに供給するバイアス電圧を変化させた場合の繊維層に保持されるトナー量を測定した結果を示した図である。 異なるカラープリンタの構成を示した図である。
符号の説明
1…カラープリンタ(画像形成装置)、31…感光体ドラム(像保持体)、33…現像器(現像部)、36…ドラムクリーナ(清掃装置,トナー除去部)、365A…第1クリーニングロール(第1の清掃部材)、365B…第2クリーニングロール(第2の清掃部材)、365a…繊維層(表面層)、365b…弾性層、366A…第1回収ロール(第1の回収部材)、366B…第2回収ロール(第2の回収部材)、41…中間転写ベルト(被転写体)、42…一次転写ロール(転写部)、60…制御部(制御手段)、65…電源部、651A…第1クリーニングロールバイアス電源、651B…第2クリーニングロールバイアス電源、652A…第1回収ロールバイアス電源、652B…第2回収ロールバイアス電源

Claims (14)

  1. 表面層が導電性繊維からなる布によって形成され、画像を保持する像保持体に接して設けられると共に、前記像保持体の電位を基準として第1の極性を有しつつ振動する交流電圧が印加されて当該像保持体を清掃する第1の清掃部材と、
    前記像保持体に接して設けられ、前記像保持体の電位を基準として前記第1の極性および第1の極性と逆極の第2の極性を有して振動する交流電圧が印加されて当該像保持体を清掃する第2の清掃部材と、
    前記第1の清掃部材及び前記第2の清掃部材に接して設けられ、前記第2の清掃部材に印加される電圧に対して前記第1の極性を有する電圧が印加され当該第1の清掃部材および当該第2の清掃部材から付着物を回収する第1の回収部材と、
    前記第2の清掃部材に接して設けられ、前記第2の清掃部材に印加される電圧に対して前記第2の極性を有する電圧が印加され当該第2の清掃部材から付着物を回収する第2の回収部材と、を備える
    ことを特徴とする清掃装置。
  2. 前記第1の清掃部材の前記表面層を形成する前記導電性繊維からなる布は、当該導電性繊維が編み込まれた布、当該導電性繊維が織り込まれた布、および当該導電性繊維からなる不織布のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材と前記第1の回収部材と前記第2の回収部材とには、それぞれ同位相の交流電圧を少なくとも含む電圧が印加され、
    前記第1の清掃部材に印加される電圧および前記第1の回収部材に印加される電圧よりも、前記第2の清掃部材に印加される電圧は小さく、かつ、前記第2の清掃部材に印加される電圧よりもさらに前記第2の回収部材に印加される電圧は小さい関係になるように前記電圧が設定される、
    あるいは、
    前記第1の清掃部材に印加される電圧および前記第1の回収部材に印加される電圧よりも、前記第2の清掃部材に印加される電圧は大きく、かつ、前記第2の清掃部材に印加される電圧よりもさらに前記第2の回収部材に印加される電圧は大きい関係になるように前記電圧が設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
  4. 前記第2の清掃部材には、前記像保持体上の正極性に帯電した付着物と負極性に帯電した付着物との両方を除去する電圧が印加されることを特徴とする請求項3に記載の清掃装置。
  5. 前記第1の清掃部材は、前記表面層の下に導電性の弾性層を有することを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
  6. トナーを保持して移動する像保持体と、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の清掃装置と、
    を備えた像保持体ユニット。
  7. 画像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の画像をトナー像に現像する現像部と、
    前記像保持体に保持されたトナー像を被転写体に転写する転写部と、
    前記転写部にて転写されずに前記像保持体に残留したトナーを当該像保持体から除去する清掃部と、を備え、
    前記清掃部は、
    表面層が導電性繊維からなる布によって形成され前記像保持体に接して設けられ、当該像保持体の電位を基準として第1の極性を有しつつ振動する交流電圧が印加されて当該像保持体上のトナーを除去する第1の清掃部材と、
    前記像保持体に接して設けられ、前記像保持体の電位を基準として前記第1の極性および第1の極性と逆極の第2の極性を有して振動する交流電圧が印加されて当該像保持体上のトナーを除去する第2の清掃部材と、
    前記第1の清掃部材及び前記第2の清掃部材に接して設けられ、当該第2の清掃部材に印加される電圧に対して前記第1の極性を有する電圧が印加され当該第1の清掃部材と当該第2の清掃部材とからトナーを回収する第1の回収部材と、
    前記第2の清掃部材に接して設けられ、前記第2の清掃部材に印加される電圧に対して前記第2の極性を有する電圧が印加され当該第2の清掃部材からトナーを回収する第2の回収部材と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材と前記第1の回収部材と前記第2の回収部材とには、それぞれ同位相の交流電圧を少なくとも含む電圧が印加されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の極性が正極であり、前記第1の清掃部材と前記第1の回収部材とには、当該第1の清掃部材が前記像保持体からトナーを除去しつつ当該第1の清掃部材の前記表面層に30g/m 以上150g/m 以下のトナーを保持するための所定の電圧がそれぞれ印加され、当該第1の清掃部材に印加される当該電圧と当該第1の回収部材に印加される当該電圧との電位差が−25V〜150Vであることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の極性が負極であり、前記第1の清掃部材と前記第1の回収部材とには、当該第1の清掃部材が前記像保持体からトナーを除去しつつ当該第1の清掃部材の前記表面層に30g/m 以上150g/m 以下のトナーを保持するための所定の電圧がそれぞれ印加され、当該第1の清掃部材に印加される当該電圧と当該第1の回収部材に印加される当該電圧との電位差が−150V〜25Vであることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置
  11. 前記現像部と前記転写部と前記清掃部との少なくともひとつの動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第1の清掃部材に印加される前記電圧と前記第1の回収部材に印加される前記電圧との電圧差を調整することにより当該第1の清掃部材の前記表面層にトナーを供給して保持させるトナー供給制御を有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の清掃部材の前記表面層が保持するトナー量は、20g/m以上150g/m以下であり、
    前記制御部は、画像を保持しない状態で前記像保持体を回転させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、
    前記トナー供給制御を、画像形成動作中に設定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、
    前記トナー供給制御を、非画像形成時に設定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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