JP5730929B2 - カップ型回転砥石 - Google Patents

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Description

本発明は、サンダー等の回転工具に取り付け、コンクリート、窯業関連製品等の硬質構造物の研磨、切断、塗膜の剥がし等を行うためのカップ型回転砥石に関する。
従来、回転工具に取り付けられる回転砥石には、平板円板形状の基板の周縁に切削刃や切断刃等のチップが固定されたフラット型回転砥石の他、中央部を突出させた基板の周縁にチップが固定されたカップ型回転砥石がある(例えば、特許文献1、2参照)。カップ型回転砥石は、回転工具の駆動機構を固定するナット等が基板中央部の突出部分の内側に収納されるため、回転砥石の底面全体を加工面やその周囲の面に近接させることが可能で、隅部分の加工性や、また、広い加工面に対して効率的に作業を行うことができる。
特許第3634794号公報 特許第4009278号公報
しかしながら、特許文献1、2のカップ型回転砥石では、チップが固定される基板がアルミニウム、スチール等の金属から構成されているため、重量が重いものであった。それゆえ、カップ型回転砥石を取り付けた回転工具をユーザが片手で持って作業する際、作業負担が大きいという問題がある。また、カップ型回転砥石の重量が重いため、取り付けられる回転工具の消費電力も大きくなるという問題がある。
さらに、金属製の基板は弾性に乏しいため、研磨、切断、塗膜の剥がし等(以下、加工と称す)の際に生じる振動、衝撃を金属製基板が吸収することができず、被加工材に対する当たり具合が悪化する。そのため、被加工材を傷つけたり、加工皺(加工残り)が生じ、平滑性の乏しい加工状態となるという問題がある。
そこで、本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、重量が軽く、平滑性に優れた加工状態を得ることができるカップ型回転砥石を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るカップ型回転砥石は、砥石片が配設される円板状に形成された樹脂基板の中央部が突出した凹部を有し、前記凹部の中央平面に形成した取付穴で回転工具の駆動機構に取り付けられるカップ型回転砥石であって、ナイロンにガラス繊維を添加したガラス繊維樹脂から形成され、前記砥石片を配設する平板状の設置面と、前記設置面から連続して所定角度に立ち上げて形成された前記凹部の傾斜面と、前記傾斜面から連続して形成され前記取付穴が形成された前記凹部の前記中央平面とを備える前記樹脂基板と、前記設置面に当接する当接面と、前記当接面の反対側で前記砥石片が固定される固定面とを備える円環板状に形成された金属板材からなる金属円環板と、前記設置面と前記当接面との間に介在した円環板状の弾性材料からなる弾性シートと、前記固定面の周縁部に所定間隔で、又は、リング状に固定された前記砥石片と、前記弾性シートを介して前記設置面と前記固定面とを前記砥石片が固定された位置を除く位置で挿通して、前記樹脂基板と前記金属円環板とを一体に接合する複数の留め具とを備え、前記留め具は、前記設置面および前記固定面の周方向に所定間隔で複数配置され、各々の前記留め具は、前記金属円環板側の頭部が前記固定面と同一平面となる位置、または、所定深さで前記固定面から前記樹脂基板側に入り込んだ位置となるように、前記弾性シートを介して前記樹脂基板と前記金属円環板とを接合し、前記留め具がリベットであって、前記リベットの胴部は、前記金属円環板を挿通する小径部と、前記樹脂基板および前記弾性シートを挿通する大径部との間に段部が形成されている構成とした
前記構成によれば、樹脂基板を備えることによって、カップ型回転砥石の重量を、従来の金属製基板を備えるカップ型回転砥石に比べて軽くすることができる。また、樹脂基板を備えることによって、使用の際に、樹脂基板が適度にしなり、カップ型回転砥石の振動を吸収すると共に、衝撃を和らげることができる。その結果、被加工材に対するカップ型回転砥石の当たり具合が良好となる。特に、被加工材の表面が不陸面(凹凸)であっても、カップ型回転砥石の固定面の周縁部に設けた砥石片が被加工材の凹凸に対応して吸い付き、跳ねることがない。また、樹脂基板が振動を吸収するため、振動によって生じる耳鳴り音を消音することができる。さらに、樹脂基板がガラス繊維樹脂からなることによって、樹脂基板の耐熱性、強度が向上し、加工の際に樹脂基板が破損するようなことを防止できる。
また、留め具は、その頭部が、砥石片が固定される金属円環板の固定面と同一面となる位置、または、所定深さで固定面から樹脂基板側に入り込んだ位置となるように、樹脂基板と金属円環板とを接合することによって、加工の際に被加工材に接触して、留め具の頭部が削られることがない。その結果、留め具の接合が外れて、カップ型回転砥石が破損するようなことがない。
また、前記構成によれば、弾性シートをさらに備えることによって、使用の際に弾性シートが振動および衝撃を吸収するため、カップ型回転砥石の振動がさらに吸収されると共に、衝撃がさらに和らげられ、被加工材に対するカップ型回転砥石の当たり具合がさらに良好となる。また、弾性シートを備えることによって、振動によって生じる耳鳴り音をさらに消音することができると共に、使用の際に振動によって留め具が樹脂基板へ食い込むことが防止でき、樹脂基板が破損するようなことをさらに防止できる。
さらに、前記構成によれば、留め具を段部が形成されたリベットとすることによって、使用の際に、弾性シートが過剰に圧縮されることがないため、弾性シートの弾性作用が妨げられることがなく、使用の際に生じる振動および衝撃を吸収する作用が向上する。それにより、被加工材に対するカップ型回転砥石の当たり具合がさらに良好となる。また、振動によって生じる耳鳴り音をさらに消音することができると共に、使用の際に振動によって留め具が樹脂基板へ食い込むことが防止でき、樹脂基板が破損するようなことをさらに防止できる。
本発明に係るカップ型回転砥石は、前記留め具を挿通させるために形成される前記樹脂基板および前記弾性シートの各々の挿通穴を連通するように配置される円筒状のスリーブをさらに備え、前記金属円環板を挿通する前記留め具が前記スリーブ内を挿通して前記樹脂基板、前記弾性シートおよび前記金属円環板とを一体に接合することが好ましい。
前記構成によれば、スリーブを備えることによって、使用の際に、弾性シートが過剰に圧縮されることがないため、弾性シートの弾性作用が妨げられることがなく、使用の際に生じる振動および衝撃を吸収する作用が向上する。それにより、被加工材に対するカップ型回転砥石の当たり具合がさらに良好となる。また、振動によって生じる耳鳴り音をさらに消音することができると共に、使用の際に振動によって留め具が樹脂基板へ食い込むことが防止でき、樹脂基板が破損するようなことをさらに防止できる。
本発明に係るカップ型回転砥石は、前記砥石片が一体焼結によって前記固定面に固定されていることが好ましい。
前記構成によれば、砥石片が一体焼結によって固定面に固定されていることによって、使用の際の振動、衝撃によって砥石片が固定面から脱落することを防止できる。
本発明に係るカップ型回転砥石は、軽量なものとなるため、カップ型回転砥石を取り付けた回転工具を片手で操作することができ、作業者の疲労負担が少なくなると共に、回転工具の消費電力も少なくできる。また、本発明に係るカップ型回転砥石は、被加工材に対する当たり具合が良好となるため、被加工材を傷つけることが防止できると共に、加工皺(加工残り)を防止できるため、平滑性に優れた加工状態を得ることができ、作業者の疲労度も軽減できる。また、本発明に係るカップ型回転砥石は、振動による耳鳴り音を防止できるため、周辺への騒音、作業者への聴覚負担も少なくできる。さらに、本発明に係るカップ型回転砥石は、樹脂基板またはカップ型回転砥石が破損することがないため、作業者に対する安全性が向上する。そして、破損による補修、交換が必要ないため、コストが低下すると共に、加工作業性も向上する。
本発明に係るカップ型回転砥石の一例を示す平面図である。 図1のA−A線端面図である。 樹脂基板と金属円環板との接合状態を示す要部分解斜視図である。 樹脂基板と金属円環板との接合状態を示す要部拡大端面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石の他の例を示す平面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石の他の例を示す要部拡大端面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石の他の例を示す平面図である。 図7のB−B線端面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石の他の例を示す要部拡大端面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石の他の例を示す平面図である。 (a)、(b)は、本発明に係るカップ型回転砥石における砥石片の他の構成を示す断面図、平面図である。 本発明に係るカップ型回転砥石における砥石片のさらに他の構成を示す平面図である。
本発明に係るカップ型回転砥石(以下、回転砥石と称す)の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、回転砥石1Aは、サンダー等の回転工具51の駆動機構52に取り付けて、コンクリートや窯業関連製品等の硬質構造物(以下、被加工材と称す)の研磨、切断、塗膜の剥がし等(以下、加工と称す)を行うものである。この回転砥石1Aは、樹脂基板2と、金属円環板8と、砥石片11と、留め具13とを備えている。以下、各構成について説明する。
樹脂基板2は、円板状に形成された板材で、その中央部に突出した凹部3を有し、その
凹部3の中央平面6には、回転工具51の駆動機構52を取り付けるための取付穴7が形成されている。そして、樹脂基板2は、基板外周部に後記する砥石片11を配設する平板状の設置面4と、設置面4から連続して基板中央部で所定角度(所定の傾斜角度)θに立ち上げて形成された凹部3の傾斜面5と、傾斜面5から連続して形成され取付穴7が形成された凹部3の中央平面6とを備える。なお、設置面4には、樹脂基板2と後記する金属円環板8とを接合するために、留め具13を挿通するための挿通穴4aが、金属円環板8の挿通穴9aに連通するように、所定間隔dで周方向に複数形成されている。また、樹脂基板2では、図示しないが、凹部3の中央平面6にL字状に屈曲して突出する管状部を設け、その管状部の内周側にネジ部(例えば、雌ネジ部)を成型等によってインサートして挿通穴7としてもよい。そして、このネジ部を介して、樹脂基板2に回転工具51の駆動機構52を取り付けてもよい。
樹脂基板2は、基板中央部に凹部3を有することによって、加工の際に回転砥石1Aを被加工材に押し付たときに適度にしなり、そのしなりによって加工の際に発生する振動、特にZ方向振動を吸収すると共に、衝撃を和らげる作用を奏し、それによって騒音を軽減できる。本発明においては、Z方向振動が従来の金属製基板に比べて約40%程度軽減され、騒音についても3〜4dB程度軽減されることが確認された。したがって、樹脂基板2は、前記作用を奏すれば、凹部3の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、回転砥石1Aをコンクリートの塗膜の剥がしに使用する場合には、凹部3の内径(内幅)D2は、樹脂基板2の外径(外幅)D1に対して40〜90%が好ましい。また、凹部3の高さHは、内径(内幅)D2の10〜30%が好ましい。さらに、凹部3の傾斜面5の傾斜角度θは、20〜90度が好ましく、傾斜角度θは、図示しないが、樹脂基板2の前後または左右で角度を変化させてもよい。なお、樹脂基板2がしなることによって、回転砥石1Aの加工力が低下する場合には、後記する砥石片11を構成する砥粒の形状、メッシュ、集中度等、または、ボンド等の配合を検討して、回転砥石1Aの加工力を改善する。
樹脂基板2の設置面4の幅D3は、留め具13が挿通する挿通穴4aを形成できるように、樹脂基板2の外径(外幅)D1の5〜30%が好ましい。そして、図2〜図4では、樹脂基板2と金属円環板8との間に後記する弾性シート15を介在した例を示しているが、弾性シート15が介在されていない例では、設置面4は、後記する金属円環板8の当接面9と隙間なく当接するために、当接面9の表面形状に対応した表面形状を有する。なお、中央平面6の内径(内幅)D4、中央平面6に形成される取付穴7の外径D5は、回転砥石1Aが取り付けられる回転工具51の駆動機構52の形状に応じて適宜設定される。
樹脂基板2は、ナイロンにガラス繊維を添加したガラス繊維樹脂からなり、ナイロン66にガラス繊維を添加したガラス繊維樹脂(例えば、エンズィンガー社製の商品名:TECAMID 66 GF 30)からなることが好ましい。樹脂基板2がガラス繊維樹脂からなることによって、樹脂基板2が軽量化できると共に、樹脂基板2の耐熱性、強度が向上する。特に、ナイロン66にガラス繊維を添加したガラス繊維樹脂で樹脂基板2を作製した場合には、樹脂基板2の熱変形温度が250℃程度となり、コンクリート研削(コンクリート塗膜の剥がし)に十分耐え得る耐熱性、強度を樹脂基板2が備えることとなる。このような樹脂基板2の軽量化、耐熱性および強度の向上を達成するために、ガラス繊維樹脂は、ナイロンにガラス繊維を全体質量に対して15〜30質量%添加することが好ましい。ガラス繊維の添加量が15質量%未満であると、樹脂基板2の耐熱性および強度が低下しやすくなる。また、ガラス繊維の添加量が30質量%を超えると、樹脂基板2の強度が低下しやすくなる。なお、樹脂基板2の板厚Tは、被加工材の材質によって適宜設定され、回転砥石1Aをコンクリート塗膜の剥がしに使用する場合には、加工の際の樹脂基板2のしなり具合を考慮して、樹脂基板2の強度を維持し、破損等が生じないように、2.0〜5.0mmが好ましい。
金属円環板8は、アルミニウム、スチール等の金属からなる板材であって、設置面4に当接する当接面9と、当接面9の反対側で砥石片11が固定される固定面10とを備える円環板状の板材である。ここで、金属円環板8は、スチールからなることが好ましく、炭素工具鋼(例えば、SK5)かなることがさらに好ましい。金属円環板8を炭素工具鋼で作製することによって、後記する凹部8aの形成を、砥石片11の固定面10への一体焼結による固定と同時に行うことができる。本発明においては、一体焼結温度はA1変態点723℃を超えた880℃なので、炭素工具鋼で作製された金属円環板8を容易に変形させて凹部8aを形成させることが可能になる。そして、金属円環板8の外径(外幅)は、樹脂基板2の外径(外幅)D1に略等しく、内径(内幅)は凹部3の内径(内幅)D2に略等しく形成されている。ここでは、金属円環板8は、樹脂基板2の内径において金属円環板8の支持部として形成された樹脂基板2の一部(内周側面)2bの内側に配置されるように設けられている。
金属円環板8には、金属円環板8と樹脂基板2とを留め具13で接合するために、当接面9および固定面10を挿通する挿通穴9aが、樹脂基板2の挿通穴4aに連通するように、所定間隔dで当接面9および固定面10の周方向に複数形成されている。所定間隔dは、金属円環板8の外径(外幅)の1/16〜1/6であることが好ましい。所定間隔dが外径(外幅)の1/16未満では、挿通穴9aの個数が多くなり金属円環板8の強度が低下しやすく、加工の際に金属円環板8に亀裂等が発生しやすくなる。また、所定間隔dが外径(外幅)の1/6を超えると、挿通穴9aの個数が少なくなり、樹脂基板2と金属円環板8との接合強度が低下しやすくなり、回転砥石1Aが破損しやすくなる。なお、挿通穴9aは、金属円環板8の外周端8Bではなく、外周端8Bから中心部側(内周端8A側)に寄った位置に形成されていることが好ましい。このような位置に挿通穴9aが形成されていることによって、金属円環板8の強度が向上し、加工の際の繰り返し疲労によって亀裂等が発生することを防止できる。
砥石片11は、ダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒等が溶着、電着または焼結等によって保持されたもので、固定面10に従来公知の方法で複数固定されている。そして、回転砥石1Aで被加工材を加工する際に、固定面10から砥石片11が脱落することを防止するために、砥石片11は固定面10と一体焼結されていることが好ましい。一体焼結された砥石片11は、被加工材のピン等突起物に引掛った場合でも、固定面10から脱落することがなく、安全面、コスト、工程面(作業面)で優れたものとなる。また、砥石片11の加工力を改善するために、銅、錫、鉄、コバルト及びニッケル等の合金を主成分としたメタルボンド等を使用してもよい。
砥石片11は、回転砥石1Aの回転方向に対して前方側の前端面11aおよび後方側の後端面11bの少なくとも一方を曲面で構成することが好ましい。また、砥石片11は、固定面10の外周側の側面11cおよび内周側の側面11dの少なくとも一方を固定面10の外周側に湾曲させることが好ましい。このように、砥石片11が、曲面で構成された端面、または、湾曲した側面を有することによって、回転砥石1Aによる被加工材の加工精度が向上する。また、砥石片11は、側面11cが樹脂基板2の外周側面2aより外側に突出していることが好ましい。これにより、加工の際に樹脂基板2が被加工材に当りにくく保護されるため、回転砥石1Aによる被加工材の側面加工が可能となる。
砥石片11は、その長手方向が固定面10の周方向または径方向に沿うように固定することが好ましく、周方向に沿うように固定された砥石片11と径方向に沿うように固定された砥石片11とを混在させることがさらに好ましい。このように砥石片11を固定することによって、回転砥石1Aによる被加工材の加工精度が向上する。なお、砥石片11は、ここでは固定面10の周縁部側に設けられている。
留め具13は、樹脂基板2の設置面4と、金属円環板8の固定面10とを砥石片11が固定された位置を除く位置で挿通、すなわち、設置面4の挿通穴4aおよび金属円環板8の挿通穴9aを挿通して、樹脂基板2と金属円環板8とを一体に接合するもので、リベット、ボルト等である。留め具13は、接合力が大きく、加工の際に緩みにくいことから、リベットが好ましい。また、加工の際の振動、衝撃によって留め具13が緩むことや、夏冬の温度差による膨張収縮によって留め具13が緩むことを防止するために、接着剤を挿通穴4a、9aに充填してもよい。
留め具13は、設置面4および固定面10の周方向に所定間隔dで複数配置され、各々の留め具13は、金属円環板8側の頭部14が固定面10と同一平面となる位置、または、所定深さt(例えば、0.5〜2.0mm)で固定面10から樹脂基板2側に入り込んだ位置となるように、樹脂基板2と金属円環板8とを接合する。例えば、図4に示すように、金属円環板8の板厚が、留め具13の頭部14の厚さに比べて薄い場合には、金属円環板8を樹脂基板2側に突出させて凹部8aを形成する。その凹部8aに挿通穴9aが開口するようにして、その挿通穴9aに留め具13を挿通して、樹脂基板2と金属円環板8とを接合することによって、留め具13の頭部14が凹部8a内に位置する。また、図7に示すように、金属円環板8の板厚が、留め具13の頭部14の厚さに比べて厚い場合には、図4に示す凹部8aを形成せずに、挿通穴9aに留め具13を挿通して、樹脂基板2と金属円環板8とを接合することによって、留め具13の頭部14が挿通穴9a内に位置する。
本発明に係る回転砥石1Aは、前記構成に加えて、弾性シート15をさらに備えることが好ましい。弾性シート15は、軟質の合成ゴムまたは合成樹脂等の弾性材料からなり、金属円環板8と略同じ寸法で形成された円環板状のシートである。また、弾性シート15には、挿通穴4a、9aと連通して留め具13を挿通させる挿通穴15aが形成されている。そして、弾性シート15は、樹脂基板2の設置面4と金属円環板8の当接面9との間に介在して、加工の際の振動をさらに吸収すると共に、衝撃をさらに和らげる作用を奏する。また、弾性シート15は、加工の際の振動、衝撃によって、留め具13が樹脂基板2に食い込むことも防止できる。
本発明に係る回転砥石1Aは、以下に示すような留め具13A、13Bを備えることが好ましい。図5に示すように、留め具は、砥石片11側に近い位置の円周の周方向に所定間隔dA(例えば、金属円環板8の外径の1/8〜1/3)で配置される留め具13Aと、金属円環板8の中心部側(内周端8A側)に近い位置で、砥石片11側に近い位置の円周と同心円状の円周の周方向に所定間隔dB(例えば、金属円環板8の外径の1/16〜1/6)で配置される留め具13Bとを混在させることが好ましい。さらに、留め具の全体の配置としては、砥石片11側に近い位置の留め具13Aと、内周端8A側に近い位置の留め具13Bとが周方向に交互に配置される、いわゆる周方向に波形状となる配置が好ましい。そして、留め具13A、13Bがこのような配置をとることによって、図3に示す樹脂基板2、弾性シート15および金属円環板8が、密着状態で強く接合し、より強く一体化される。この際、留め具13A、13Bが挿通される樹脂基板2の挿通穴4a、弾性シート15の挿通穴15a、金属円環板8の挿通穴9aおよび凹部8aの配置も、樹脂基板2、弾性シート15および金属円環板8の周方向に波形状(図示せず)となる。
本発明に係る回転砥石1Aは、図6に示すように、弾性シート15を備える場合には、スリーブ16をさらに備えることが好ましい。スリーブ16は、留め具13を挿通させるために形成される樹脂基板2の挿通穴4aおよび弾性シート15の挿通穴15aの各々を連通するように、挿通穴4aおよび挿通穴15aの内部に配置される円筒管である。そして、金属円環板8を挿通する留め具13がスリーブ16内を挿通することによって、樹脂基板2、弾性シート15および金属円環板8とを一体に接合している。
図6に示すような回転砥石1Aでは、スリーブ16を備えることによって、使用(加工)の際に、弾性シート15がシート厚方向に過剰に圧縮されることがなく、弾性作用が妨げられることがないため、弾性シート15が加工の際の振動をさらに吸収すると共に、衝撃をさらに和らげる作用を奏する。また、留め具13が、加工の際の振動によって樹脂基板2に食い込むこともさらに防止できる。したがって、スリーブ16を構成する材料およびその肉厚(管厚)は、弾性シート15が振動および衝撃吸収作用を奏することが可能となると共に、回転砥石1Aの軽量化に寄与するものであれば特に限定されることはない。例えば、スリーブ16は、SUS(ステンレス)、鉄等の硬質材料からなり、管厚:1〜3mmが好ましい。
スリーブ16は、図6では、樹脂基板2の挿通穴4aおよび弾性シート15の挿通穴15aの各々を連通するように配置されているが、留め具13を挿通させるために金属円環板8に形成される挿通穴9aと、挿通穴4aおよび挿通穴15aとを連通するように配置されていてもよい(図示せず)。また、図6では、留め具13としてリベットを使用した例を記載したが、留め具13としてボルトおよびナットを使用してもよい。
本発明に係る回転砥石1Aは、弾性シート15を備える場合には、前記したスリーブ16を使用せずに、後記するリベット17(図9参照)を用いることによって、弾性シート15が過剰に圧縮されるのを防止してもよい(図示せず)。
次に、回転砥石1Aの動作について説明する。
図2に示すように、回転砥石1Aを被加工材の加工に用いる際には、樹脂基板2の取付穴7に回転工具51の駆動機構52をナット等で取り付けて固定し、固定した回転砥石1Aを回転させ、被加工材に金属円環板8に固定された砥石片11を押し当てる。回転砥石1Aは、砥石片11が固定された金属円環板8を留め具13で柔軟性、屈曲性、強度に優れた樹脂基板2に一体に接合している。そのため、回転砥石1Aでは、加工の際に樹脂基板2が適度にしなることによって、砥石片11が受ける振動または衝撃を樹脂基板2が吸収または和らげる。また、回転砥石1Aでは、留め具13の頭部14が金属円環板8の固
定面10と同一平面、または、固定面10から樹脂基板2側に入り込んだ位置に配置されるため、加工の際に被加工材に留め具13の頭部14が接触しない。その結果、被加工材を傷つけたり、加工皺が発生することが防止できるため、平滑性に優れた加工状態を得ることができる。また、回転砥石1Aが、樹脂基板2と金属円環板8との間に弾性シート15をさらに備える場合には、弾性シート15の弾性力によって、砥石片11が受ける振動または衝撃を弾性シート15がさらに吸収または和らげる。
次に、回転砥石の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
図7、図8に示すように、回転砥石1Bは、回転工具51の駆動機構52に取り付けて、コンクリートや窯業関連製品等の硬質構造物の研磨、切断、塗膜の剥がし等を行うもので、樹脂基板2と、金属円環板8と、砥石片12と、留め具13とを備えている。回転砥石1Bは、前記構成に加えて、弾性シート15をさらに備えることが好ましい。
以下、各構成について説明するが、樹脂基板2、留め具13については、前記した第1の実施形態である回転砥石1A(図1、図2参照)と同様であるので、説明を省略する。
第2の実施形態である回転砥石1Bにおいて、金属円環板8は、固定面10に砥石片12を固定するための溝部8bが周縁部に所定間隔で複数形成されている点が、第1の実施形態である回転砥石1Aと異なる。また、砥石片12は、固定面10の周縁部で平面部ではなく溝部8bに固定される点、また、図示しないが砥石片12が被加工材に対して所定角度で傾斜して固定される点が、第1の実施形態である回転砥石1Aと異なる。
このように構成された回転砥石1Bでは、砥石片12が溝部8bに傾斜して固定されているため、加工の際の砥石片12と被加工材との接触面積が小さくなる。その結果、砥石片12が受ける振動または衝撃が軽減され、被加工材の加工状態の平滑性がさらに向上する。
本発明に係る回転砥石1Bは、図9に示すように、弾性シート15を備える場合には、留め具がリベット17であって、そのリベット17の胴部20に段部20cが形成されているものであることが好ましい。リベット17は、金属円環板8側に形成された頭部18と、樹脂基板2側に形成された頭部19と、両頭部18、19との間に形成された胴部20とを備える。そして、胴部20は、金属円環板8の挿通穴9aを挿通する小径部20aと、樹脂基板2の挿通穴4aおよび弾性シート15の挿通穴15aを挿通する大径部20bとを有し、小径部20aと大径部20bとの間に段部20cが形成されている。
また、回転砥石1Bでは、弾性シート15(内周側領域15A)と樹脂基板2の内周側面2bとの間、および、弾性シート15(外周側領域15B)と樹脂基板2の外周側面2aとの間に隙間(図示せず)を設けてもよい。この隙間を設けることによって、弾性シート15がシート厚方向に圧縮された場合に、弾性シート15の伸縮がスムーズとなり、弾性シート15に破損等が生じ難くなる。また、弾性シート15に形成される挿通穴15aは、弾性シート15の外周端まで開口して外周側領域15Bを切欠いた切欠部(図示せず)であってもよい。
図9に示すような回転砥石1Bでは、段部20cが形成されたリベット17を使用することで、使用(加工)の際に、弾性シート15がシート厚方向に過剰に圧縮されることがなく、弾性作用が妨げられることがないため、弾性シート15が加工の際の振動をさらに吸収すると共に、衝撃をさらに和らげる作用を奏する。また、リベット17が、使用(加工)の際の振動によって樹脂基板2に食い込むこともさらに防止できる。したがって、リベット17における段部20cを形成する小径部20aと大径部20bとの外径比は、弾性シート15が振動および衝撃吸収作用を奏することが可能となると共に、回転砥石1Aの軽量化に寄与できれば特に限定されるものではないが、(大径部の外径)/(小径部の外径)=1.3〜3.0であることが好ましい。
また、回転砥石1Bは、弾性シート15を備える場合には、前記した段部20cが形成されたリベット17を使用せずに、前記したスリーブ16(図6参照)を用いることによって、弾性シート15が過剰に圧縮されるのを防止してもよい(図示せず)。
本発明に係る回転砥石1Bは、図10に示すように、金属円環板8として、内周端8A(内周端部)から回転中心側に張り出す張出部21を有する金属円環板8であることが好ましい。そして、金属円環板8は、留め具13(図8参照)を挿通するために形成される挿通穴9aが、張出部21と同一の半径方向の位置で固定面10に開口するように形成されている。
図10に示すような回転砥石1Bでは、金属円環板8が張出部21を有することによって、金属円環板8の固定面10における内周端8Aと挿通穴9aとの間の距離が広く確保され、使用の際の振動または衝撃によって内周端8A側に亀裂が発生しても、その亀裂が挿通穴9aまで伝播することがないため、金属円環板8が破断することがなく、強度が向上する。その結果、回転砥石1Bの破損が生じず、作業者に対する安全性が向上する。
図示しないが、金属円環板8の強度向上のためには、金属円環板8の内周端8Aと外周端8Bとの間の半径方向の距離で定義される金属円環板8(固定面10)の幅が、内周端8Aと挿通穴9aとの間の距離が広く確保される幅で全周に亘って形成されている形状が
好ましい。しかしながら、このような形状では、金属円環板8の強度向上は図れるものの、金属円環板8の重量が重くなり、回転砥石1Bを軽量化し難くなる。これに対して、図10に示すような回転砥石1Bの金属円環板8においては、張出部21を有さない領域では内周端8Aが外周端8B側にへこんだ形状となるため、へこんだ領域の重量だけ金属円環板8が軽くなり、回転砥石1Bを軽量化し易くなる。
前記したように、金属円環板8の強度を向上させるために、張出部21が形成された領域での内周端8Aから挿通穴9aまでの幅wA、挿通穴9aから外周端8Bまでの幅wB、張出部21が形成されない領域での内周端8Aから砥石片12が固定される溝部8bまでの幅wCは、各々1.0mmを超えることが好ましく、2.0mm以上がさらに好ましい。幅wA、wB、wCの各々が1.0mm以下であると、使用(加工)の際に金属円環板8の強度が不足して亀裂等が発生し易くなる。また、幅wA、wB、wCの各々の上限値は、金属円環板8の重量が重くなり過ぎないように適宜設定することが好ましい。
次に、回転砥石1Bの動作について説明する。
図8に示すように、回転砥石1Bを被加工材の加工に用いる際には、樹脂基板2に回転工具51の駆動機構52をナット等で取り付けて固定し、固定した回転砥石1Bを回転させ、被加工材に金属円環板8に固定された砥石片12を押し当てる。この際に、回転砥石1A(図2参照)と同様に、回転砥石1Bでは、加工の際に樹脂基板2が適度にしなることによって、砥石片12が受ける振動または衝撃を樹脂基板2が吸収または和らげる。また、留め具13が被加工材に接触しない。その結果、平滑性に優れた加工状態を得ることができる。また、回転砥石1Bが、弾性シート15をさらに備える場合には、砥石片12が受ける振動または衝撃を弾性シート15がさらに吸収または和らげる。
なお、回転砥石1A、1Bにおける砥石片11,12を、図11及び図12に示すようにリング状の一体物として設けた構成としても構わない。また、すでに説明した構成は同じ符号を付して説明を省略する。
図11(a)、(b)に示すように、回転砥石1Cは、固定面10にリング状に連続した砥石片100を固定しても構わない。そして、図11(a)に示すように、樹脂基板2Aは、その外周側の形状が円環状の弾性部材15の外縁に沿って湾曲した外周縁部22aを有するように形成されている。この外周縁部22aは、その金属円環板8の外周縁よりも内側に位置すると共に、金属円環板8に対面する面が金属円環板8に非接触となるように形成されている。なお、ここでは、一例として、回転砥石1Cは、金属円環板8の固定面10の周縁部に活性金属を含むロウ材でダイヤモンド砥粒を真空中で固定することでリング状の砥石片100として設けている。
また、図12に示すように、回転砥石1Dは、リング状の砥石片200を備え、他の構成は図11(a)に示す回転砥石1Cと同様である。砥石片200は、リング状に形成されると共に、外周側から内周側に向かって突出する突出砥石部201が残りのリング状の砥石面と同じ厚みで、周方向に離散して複数(図面では3か所)設けられている。また、砥石片200は、砥石表面に溝部202が形成されている。この溝部202は、回転砥石1Dの半径方向に対して傾斜する方向であって、溝部202の外方部が回転方向に傾いた方向にとなるように形成されている。なお、溝部202は、一般的に使用されるこの種の砥石に形成された幅および深さと同程度となる構成でかまわない。また、回転砥石1Dは、固定面10に砥石片200を焼結により固定するときに、固定面10上に焼結時の密着性が上がるように銅メッキを施している。
回転砥石1C,1Dでは、回転砥石1A、1Bと同様に、加工作業、切削作業を行う際に樹脂基板2Aが適度にしなることによって、砥石片100,200が受ける振動または衝撃を樹脂基板2Aが吸収または和らげる。そして、回転砥石1C,1Dでは、加工作業、切削作業中に、リベット17が被加工材に接触しない。その結果、回転砥石1C,1Dでは、被加工材を、平滑性に優れた加工状態にすることができる。また、回転砥石1C,1Dは、樹脂基板2Aの外周縁部22aが金属円環板8の外縁よりも内周側に位置しているので、しなり易く加工作業、切削作業等の作業性をより向上することができる。
以上のように回転砥石1A,1B,1C,1Dでは、砥石片11,12,100,200が固定面10の周縁部に所定間隔で間欠的に複数あるいはリング状に一体物として設けられる構成であっても、樹脂基板2,2Aが適度にしなり、また、弾性シート15が振動や衝撃力を吸収するので、全体の重量を軽減し作業性に優れ、被加工材の平坦性を向上させることが可能となる。なお、図1、図5、図7、図10で示す回転砥石において、外周側面2a及び弾性シート15の構成を、図11、図12における樹脂基板2Aの外周縁部22a及び弾性シート15のように、金属円環板8外縁よりも内側に配置するように構成しても構わない。
次に、本発明に係る回転砥石の実施例について説明する。
<実施例>
以下に示す部材を用いて、図1、図2に示す回転砥石を作製した。
(樹脂基板)
エンズィンガー社製のガラス繊維樹脂(製品名:TECAMID 66 GF
30)からなり、基板の外径(外幅)D1=123mm、基板の板厚=3.5mm、凹部の内径(内幅)D2=60mm、凹部の高さH=13mm、凹部の傾斜角度θ=73度の基板を用いた。
(金属円環板)
板幅=30.5mm、板厚=1.0mmのSK5(炭素工具鋼)製の円環板を用いた。(留め具)
外径=4.0mmのステンレス製のリベットを用いた。
(砥石片)
ダイヤモンド砥粒からなる砥石片(6mm×20mm×4.5mm)を用い、金属円環板の周縁部に一体焼結によって固定した。
(弾性シート)
板幅=30.5mm、板厚=1.0mmのゴム製の円環板を用いた。
<比較例>
樹脂基板の代わりにスチール製の基板を用いたこと以外は、実施例と同様の部材を用いて、図1、図2に示す回転砥石を作製した。
作製した実施例および比較例の回転砥石の質量を測定した。その結果を表1に示す。また、実施例および比較例の回転砥石を日立工機製のサンダー(PDA−100H)に取り付けた。このサンダーを用いて、エポキシ樹脂を2回刷毛塗りした塗膜付き鉄板の表面を
研磨した。塗膜付き鉄板は、サンダーによる研磨によって、塗膜が除去され、下地の鉄板が露出した。この露出した下地の鉄板の表面粗さを表面粗さ計(ミツトヨ社製、型式:Surf Test−4)で測定し、研磨状態の指標とした。その結果を表1に示す。
Figure 0005730929
表1に示すように、実施例の回転砥石では、比較例の回転砥石に比べて、軽量化がなされ、かつ、表面粗さも小さくなり、平滑性に優れた研磨状態を得ることができた。
また、実施例の回転砥石を用いて、以下の条件で回転衝撃テストを実施した。10カットの回転衝撃テスト後、実施例の回転砥石には、疲労破壊した部分が全く観察されなかった。
(使用サンダー)日立工機製PDA−100H、12000min−1
(被加工材)市販コンクリート板、30cm×30cm×厚み3cm
(加工条件)1つの砥石片に掛かる荷重:剪断方向で4kg、切込み:約3mm、
1カット切断距離:30cm
1A、1B、1C、1D 回転砥石
2、2A 樹脂基板
3 凹部
4 設置面
4a 挿通穴
5 傾斜面
6 中央平面
7 取付穴
8 金属円環板
9 当接面
9a 挿通穴
10 固定面
11、12、100,200 砥石片
13、13A、13B 留め具
14 頭部
15 弾性シート
15a 挿通穴
16 スリーブ
17 リベット
20 胴部
20a 小径部
20b 大径部
20c 段部
21 張出部
51 回転工具
52 駆動機構
d、dA、dB 所定間隔
θ 所定角度

Claims (3)

  1. 砥石片が配設される円板状に形成された樹脂基板の中央部が突出した凹部を有し、前記凹部の中央平面に形成した取付穴で回転工具の駆動機構に取り付けられるカップ型回転砥石であって、
    ナイロンにガラス繊維を添加したガラス繊維樹脂から形成され、前記砥石片を配設する平板状の設置面と、前記設置面から連続して所定角度に立ち上げて形成された前記凹部の傾斜面と、前記傾斜面から連続して形成され前記取付穴が形成された前記凹部の前記中央平面とを備える前記樹脂基板と、
    前記設置面に当接する当接面と、前記当接面の反対側で前記砥石片が固定される固定面とを備える円環板状に形成された金属板材からなる金属円環板と、
    前記設置面と前記当接面との間に介在した円環板状の弾性材料からなる弾性シートと、
    前記固定面の周縁部に所定間隔で、又は、リング状に固定された前記砥石片と、
    前記弾性シートを介して前記設置面と前記固定面とを前記砥石片が固定された位置を除く位置で挿通して、前記樹脂基板と前記金属円環板とを一体に接合する複数の留め具とを備え、
    前記留め具は、前記設置面および前記固定面の周方向に所定間隔で複数配置され、各々の前記留め具は、前記金属円環板側の頭部が前記固定面と同一平面となる位置、または、所定深さで前記固定面から前記樹脂基板側に入り込んだ位置となるように、前記弾性シートを介して前記樹脂基板と前記金属円環板とを接合し、
    前記留め具がリベットであって、前記リベットの胴部は、前記金属円環板を挿通する小径部と、前記樹脂基板および前記弾性シートを挿通する大径部との間に段部が形成されていることを特徴とするカップ型回転砥石。
  2. 前記留め具を挿通させるために形成される前記樹脂基板および前記弾性シートの各々の挿通穴を連通するように配置される円筒状のスリーブをさらに備え、前記金属円環板を挿通する前記留め具が前記スリーブ内を挿通して前記樹脂基板、前記弾性シートおよび前記金属円環板とを一体に接合することを特徴とする請求項に記載のカップ型回転砥石。
  3. 前記砥石片は、一体焼結によって前記固定面に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップ型回転砥石。
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