JP5727837B2 - 油圧テンショナ装置 - Google Patents
油圧テンショナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5727837B2 JP5727837B2 JP2011077426A JP2011077426A JP5727837B2 JP 5727837 B2 JP5727837 B2 JP 5727837B2 JP 2011077426 A JP2011077426 A JP 2011077426A JP 2011077426 A JP2011077426 A JP 2011077426A JP 5727837 B2 JP5727837 B2 JP 5727837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- oil
- diameter portion
- gap
- tensioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
油圧テンショナ(0)のテンショナボディ(20)に、無端伝動帯(13)のバタツキ防止のために進退するプランジャ(23)が摺動可能に嵌装されて、前記テンショナボディ(20)と前記プランジャ(23)とで高圧油室(31)が構成され、前記テンショナボディ(20)の内周面と前記プランジャ(23)の外周面との間に、前記高圧油室(31)内のオイルを外部へ流出させる隙間部(40)が設けられた内燃機関の油圧テンショナ装置において、
前記隙間部(40)は、オイル流出方向に関して上流側隙間(47)と下流側隙間(48)とを備え、前記上流側隙間(47)の断面積より、オイルが流出する前記下流側隙間(48)の断面積が大きく、前記テンショナボディ(20)の前記下流側隙間(48)を形成するプランジャ収納孔部(42)に、プランジャ摺動方向のオイル排出溝(51)が形成され、その上流端が前記上流側隙間(47)に連通し、前記オイル排出溝(51)は、前記無端伝動帯(13)の移動方向と前記プランジャ(23)の進退方向軸線とを含む平面(C-C)を避けた位置に配置される
ことを特徴とする油圧テンショナ装置である。
また、テンショナボディ(20)の下流側隙間(48)を形成するプランジャ収納孔部(42)にプランジャ摺動方向のオイル排出溝(51)を形成することにより、下流側でのオイルの排出性を高めることができる。
そして、オイル排出溝(51)を、無端伝動帯(13)の移動方向を避けて配置することにより、テンショナボディ(20)が無端伝動帯(13)の移動に伴って振動する際に、オイル排出溝(51)の縁によってプランジャ小径部(45)が傷付くことが防がれる。
図9は、図4の隙間部40の部分拡大図である。テンショナボディ20とプランジャ23の間の隙間はプランジャ23が摺動可能な隙間であるが、ガタが生じない程度に微小である。プランジャ23の摺動に伴って、高圧油室31のオイルはこの隙間に入って、段差部43,46に挟まれた大きい隙間の部分49に入る。プランジャ23が前進すると、大きい隙間の部分49のオイルは圧縮される。前部の小径部隙間48からの漏れが少ないと、プランジャ23は前進が阻害される。したがって、下流側の小径部隙間48の断面積を上流側の大径部隙間47の断面積より大きくして、オイルの流出を阻害しないようにしてある。本実施形態においては、プランジャ収納孔20a、プランジャ23は共に、流出オイルの流れにおいて、上流側は大径部、下流側は小径部となっている。
A=「プランジャ収納孔大径部41の内径の許容最大値」―「プランジャ大径部44の外径の許容最小値」
B=「プランジャ収納孔小径部42の内径の許容最小値」―「プランジャ小径部45の外径の許容最大値」
として、A<B の関係が成立するよう基準寸法(各内径、外径)と加工公差(許容最大値、許容最小値)が設定される。
図10はテンショナボディ20の前面図である。図11は図10のXI−XI断面図である。テンショナボディ20の前面から、プランジャ収納孔20aの小径部42に加工工具50を当ててオイル排出溝51を形成し、加工工具50の先端がプランジャ収納孔20aの大径部41に達するまで溝51を形成する。これによって、オイルの排出性を高めることができる。
(1)プランジャ収納孔20aとプランジャ23との隙間のうち、上流側の大径部隙間47の断面積より、オイルを流出させる下流側の小径部隙間48の断面積を大きくしてある。油圧調整として設定される上流側の隙間面積を小さくし、下流側ではこの隙間より大きくすることにより、油圧調整に作用しない下流側では、オイル排出性を高めることにより、オイル抵抗によるプランジャ23の摺動抵抗を低減して、プランジャ23の動きを円滑にすることができる。
(2)上流側の大径部隙間47の寸法が最も大きく出来上がる場合の隙間寸法より、下流側の小径部隙間48の寸法が最も小さく出来上がる場合の隙間寸法の方が大きくなるよう、プランジャ収納孔20aとプランジャ23との基準寸法と加工公差を設定して加工を行なう。これによって、隙間の寸法管理を確実にして、下流側のオイル排出性能を高めることができる。
(3)前記テンショナボディ20のプランジャ収納孔小径部42にオイル排出溝51を形成し、その上流端が前記プランジャ収納孔大径部41に到達させてある。これにより、下流側でのオイルの排出性を高めることができる。
(4)プランジャ23は、上流側のプランジャ大径部44と、下流側のプランジャ小径部45とからなるプランジャ段差部46を有し、テンショナボディ20のプランジャ収納孔20aは、上記プランジャ23の上流側のプランジャ大径部44と対応するプランジャ収納孔大径部41と、上記プランジャの下流側のプランジャ小径部45に対応するプランジャ収納孔小径部42とからなるプランジャ収納孔段差部43を有しており、このプランジャ段差部46が、前記プランジャ収納孔段差部43に係合して、プランジャ23の抜け止め構造をなしている(図9)。前記オイル排出溝51は、前記プランジャ収納孔小径部42に形成され、オイル排出溝51の上流端が前記プランジャ収納孔大径部41に至るよう形成されている。したがって、プランジャ23が前進するときのオイル排出性を向上することができる。
(5)前記オイル排出溝51を下流端側からプランジャ収納孔小径部42に機械加工により形成し、加工工具50の先端がプランジャ収納孔大径部41に至るように加工する(図11)。
したがって、容易にオイル排出溝51を形成することが出来る。
(6)前記オイル排出溝51は無端タイミングチェーン13の移動方向とプランジャ23の軸線とを含む平面(図10のC−C面)を避けた位置に配置してある。これは、プランジャ23は無端タイミングチェーン13の移動方向に振動するので、オイル排出溝51が上記無端タイミングチェーン13の移動方向とプランジャ23とを含む平面内に設けられると、振動によって、オイル排出溝51の縁がプランジャ23を傷つける恐れがあるので、これを避けるためである。
(7)油圧テンショナ0を車両に取付けた状態において、オイル排出溝51のオイル排出方向が水平より下向きとなるよう取り付けられる(図1)。これによって、オイルの自重による排出も可能となるので、オイルを良好に排出することが出来る。
(8)前記オイル排出溝51は、テンショナボディ20のプランジャ収納孔20aの中心線に対して、径方向に対向する位置に対で設けられている(図10)。オイル排出溝を近接した位置ではなく、対向配置して離すことによって、テンショナボディ20の強度低下を抑えながら、オイルを良好に排出することを可能にするためである。
Claims (5)
- 油圧テンショナ(0)のテンショナボディ(20)に、無端伝動帯(13)のバタツキ防止のために進退するプランジャ(23)が摺動可能に嵌装されて、前記テンショナボディ(20)と前記プランジャ(23)とで高圧油室(31)が構成され、前記テンショナボディ(20)の内周面と前記プランジャ(23)の外周面との間に、前記高圧油室(31)内のオイルを外部へ流出させる隙間部(40)が設けられた内燃機関の油圧テンショナ装置において、
前記隙間部(40)は、オイル流出方向に関して上流側隙間(47)と下流側隙間(48)とを備え、前記上流側隙間(47)の断面積より、オイルが流出する前記下流側隙間(48)の断面積が大きく、
前記テンショナボディ(20)の前記下流側隙間(48)を形成するプランジャ収納孔部(42)に、プランジャ摺動方向のオイル排出溝(51)が形成され、その上流端が前記上流側隙間(47)に連通し、
前記オイル排出溝(51)は、前記無端伝動帯(13)の移動方向と前記プランジャ(23)の進退方向軸線とを含む平面(C-C)を避けた位置に配置される
ことを特徴とする油圧テンショナ装置。 - 前記プランジャ(23)は、上流側のプランジャ大径部(44)と、下流側のプランジャ小径部(45)とで形成されるプランジャ段差部(46)を有し、
前記テンショナボディ(20)は、前記プランジャ(23)の上流側のプランジャ大径部(44)と対応するプランジャ収納孔大径部(41)と、前記前記プランジャ(23)の下流側プランジャ小径部(45)に対応するプランジャ収納孔小径部(42)とで形成されるプランジャ収納孔段差部(43)を有し、
前記プランジャ(23)のプランジャ段差部(46)は、前記テンショナボディ(20)のプランジャ収納孔段差部(43)に係合可能とされて、前記プランジャ(23)の抜け止め構造をなし、
前記オイル排出溝(51)は、前記プランジャ収納孔小径部(42)に形成され、オイル排出溝(51)の上流端が前記プランジャ収納孔大径部(41)に至るよう形成されることを特徴とする請求項1に記載の油圧テンショナ装置。 - 前記オイル排出溝(51)は、前記プランジャ収納孔小径部(42)に、その下流端側から前記プランジャ収納孔大径部(41)に向けて機械加工により形成された溝であることを特徴とする請求項2に記載の油圧テンショナ装置。
- 油圧テンショナ(0)を車両に取付けた状態において、前記オイル排出溝(51)のオイル排出方向が水平より下向きとなるよう配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の油圧テンショナ装置。
- 前記オイル排出溝(51)は、テンショナボディ(20)のプランジャ収納孔(20a)の中心線の径方向に対向する位置に対で設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の油圧テンショナ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011077426A JP5727837B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 油圧テンショナ装置 |
US13/399,702 US8951154B2 (en) | 2011-03-31 | 2012-02-17 | Hydraulic tensioner |
DE102012204959.2A DE102012204959B4 (de) | 2011-03-31 | 2012-03-28 | Hydraulische Spannvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011077426A JP5727837B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 油圧テンショナ装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012211645A JP2012211645A (ja) | 2012-11-01 |
JP2012211645A5 JP2012211645A5 (ja) | 2014-03-13 |
JP5727837B2 true JP5727837B2 (ja) | 2015-06-03 |
Family
ID=47265765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011077426A Active JP5727837B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 油圧テンショナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5727837B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6116095B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2017-04-19 | 本田技研工業株式会社 | 油圧テンショナ装置 |
WO2015116606A1 (en) * | 2014-01-28 | 2015-08-06 | Borgwarner Inc. | Orifice flow valve |
WO2019168495A1 (en) * | 2018-02-27 | 2019-09-06 | Borgwarner Inc. | Check valve assembly for hydraulic tensioners |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0747632Y2 (ja) * | 1989-08-24 | 1995-11-01 | 大同工業株式会社 | チェーンテンショナ装置 |
JP2001221306A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-17 | Otics Corp | 油圧式オートテンショナ |
JP3927794B2 (ja) * | 2001-11-28 | 2007-06-13 | 株式会社オティックス | 油圧式オートテンショナの減衰力最適化方法 |
JP4891697B2 (ja) * | 2006-08-10 | 2012-03-07 | 株式会社オティックス | 油圧式オートテンショナ |
JP5205070B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2013-06-05 | 本田技研工業株式会社 | 無端伝動帯用テンショナ |
JP5381381B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2014-01-08 | 日産自動車株式会社 | チェーンテンショナ |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011077426A patent/JP5727837B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012211645A (ja) | 2012-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6310335B2 (ja) | 油圧テンショナ装置 | |
US20120252615A1 (en) | Hydraulic tensioner | |
TW565664B (en) | Hydraulic tensioner lifter | |
JP5725932B2 (ja) | 油圧テンショナのエア抜き弁 | |
JP6959515B2 (ja) | テンショナ及びリリーフバルブユニット | |
JP6940772B2 (ja) | チェーンテンショナ | |
JP6817518B2 (ja) | チェーンテンショナ | |
US20060157004A1 (en) | Engine for motorcycle | |
JP5727837B2 (ja) | 油圧テンショナ装置 | |
JP2012211644A5 (ja) | ||
JP2009197769A (ja) | 内燃機関 | |
JP6487960B2 (ja) | 鞍乗り型車両の内燃機関 | |
US8813715B2 (en) | Vertical engine | |
US9546579B2 (en) | Engine and straddle-type vehicle including the same | |
JP5725931B2 (ja) | 油圧テンショナ | |
JP2020026837A (ja) | チェーンテンショナ | |
JP5566989B2 (ja) | 内燃機関のカバー構造 | |
JP5364127B2 (ja) | タイミングトレーン機構の潤滑構造 | |
JP4017427B2 (ja) | 油圧式テンショナリフタ | |
JP6203681B2 (ja) | 油圧テンショナ装置 | |
JP6736780B2 (ja) | 油圧テンショナ | |
ES2548715T3 (es) | Motor de combustión interna y motocicleta equipada con el motor | |
JP2006144999A (ja) | エンジンおよび自動二輪車 | |
JP6078446B2 (ja) | 内燃機関のカム軸受給油構造 | |
JP4783448B2 (ja) | 内燃機関の油路構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150324 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150403 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5727837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |