JP5727150B2 - シングルレバー混合水栓 - Google Patents
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Description
図8はその具体例を示しており、図中200は水栓本体で、内部に弁カートリッジ202が組み込まれている。
204は弁カートリッジ202におけるカートリッジケースで、その内部に固定弁体206とその上面を水密摺動する可動弁体208とが設けられている。
ここで固定弁体206,可動弁体208は何れもディスクから成っている。
具体的には、レバーハンドル214を図8中上下方向即ち起伏方向に操作すると、可動弁体208が図8中左右方向に直線状に摺動運動し、またこれと直角方向即ち図8の紙面と直角方向に回転操作すると、可動弁体208が固定弁体206上を回転摺動する。
一方可動弁体208には、水流入口216A又は/及び湯流入口216Bと原水側流出口218とを連通させる連通開口220が設けられている。
またレバーハンドル214は、回転方向の角度範囲内でその中央位置が水栓本体200の正面の中央位置となるように設定され、従ってこの状態でレバーハンドル200は使用者に対し正対した位置且つ混合水吐水領域の丁度中心に位置した状態となる。
使用者が本来水を使用したいと思っていたときには、その状態から使用者がレバーハンドル214を通常は使用者から見て右方向に回転操作して、レバーハンドル214を水吐水位置まで持ち来すこととなる。
この場合、実際には使用者が水を出したいと思っていたにも拘らず、使用者の意思とは無関係に先ず混合水つまり水に加えて湯が吐水されてしまい、湯が無駄に使用されてしまう。
しかしながらこの特許文献1に開示のものは、レバーハンドルが使用者に正対した位置が混合水吐水位置となるように、詳しくは混合水吐水領域の丁度中央位置となるように設定してあり、従ってこのシングルレバー混合水栓には上記の問題が内在する他に以下の問題、即ち浄水を吐水させるためにはレバーハンドルを操作し易い回転方向の角度範囲を越えて更に大きく奥側まで回転操作しなければならず、浄水を吐水させる際の操作が面倒で操作性が悪く、使い勝手の点で不十分なものとなる。
浄水が無駄に使用されると浄水カートリッジが直ぐに寿命に達してしまい、浄水カートリッジを頻繁に交換しなければならず、浄水カートリッジに要するコストも高くなってしまう。
しかしながらこの特許文献2に開示のものは浄水吐水機能を有しておらず、従ってそこには如何にして浄水吐水のための操作を行い易くするか、また一方で浄水が無駄に使われてしまわないようにするか等についての課題やその解決手段については開示されていない。
従って本発明によれば、使用者が混合水ではなく水を使用したいと思っていたにも拘らず使用者の意図に反して混合水が、即ち水とともに湯が吐水されてしまい、湯が無駄に使用されてしまう問題を解決でき、節湯を図ることができる。
この湯吐水位置でレバーハンドルを吐水操作したとき、給湯器からの湯がそのまま水栓の吐水口から吐水される。
湯を使用するケースは例えば鍋で湯を沸すときに予め鍋の中に熱い湯を入れておくといった特殊な用途でしか通常は使用されない。
一方で誤ってこのような湯が吐水されてしまうと使用者が熱湯を浴びる等の問題にも繋がる。
このようなクリック機構を設けておくことで、レバーハンドルが本来の中立位置、即ち水栓本体の正面中央位置に位置したときに、そのことを使用者に知らせることができ、ひいてはレバーハンドルを回転方向において水吐水位置、即ち使用者に正対した水栓本体正面の中央位置に持ち来すことを誘導することができる。
図1において、10は本実施形態のシングルレバー混合水栓(以下単に水栓とする)で、取付基部としての台座部12上に設置されている。
14はシングルレバー混合水栓10における水栓本体で、16はその操作部であるレバーハンドル、18は水栓本体14の内部に組み込まれた弁カートリッジである。
ここで固定弁体22,可動弁体24は何れもディスクから成っており、また可動弁体24はレバー軸26を介してレバーハンドル16に作動的に連結されている。
また弁カートリッジ18からは浄水側配管30が延び出している。
これら原水側流路34,浄水側流路36は、それぞれ吐水管32先端の原水吐水口38,浄水吐水口40に到っている。
また浄水側流路36上には浄水カートリッジ42が設けられている。
図2(B)に示しているように、固定弁体22にはこれを貫通する形態で水流入口44A,湯流入口44B,流入した水又は/及び湯(水,湯,水と湯とを所定比率で混合した混合水)等の原水を図1の原水吐水口38に向けて流出させる原水側流出口46が設けられている。
ここで浄水側流出口48は、水流入口44A,湯流入口44Bを間に挟んで原水側流出口46とは反対側の位置に配置されている。
ここで原水側流出口46は内周縁,外周縁ともに円弧形状をなしている。同様に浄水側流出口48もまた内周縁,外周縁ともに円弧形状をなしている。
また原水側流出口46は、中心線P1に対して左右対称形状をなしており、更に浄水側流出口48もまた中心線P1に対して図中左右対称形状をなしている。
従って固定弁体22の中心線P1はQに対し角度θ1をなしている。
ここで連通開口50は可動弁体24を貫通する形態で設けられ、内周縁,外周縁ともに円弧形状をなしている。
可動弁体24は、レバーハンドル16が上記の中立位置(レバーハンドルが水栓本体14の正面中央にある位置)に位置したときに、中心線P2がレバーハンドル16の方向Qと同じ方向を向くように配置される。
図3(C)は、レバーハンドル16が水栓本体14の正面中央位置(中立位置)にあって、使用者に正対した位置にあるときの状態を表している。
このとき可動弁体24の中心線P2も、レバーハンドル16と同方向のQを向いた状態にあり、このときには可動弁体24の連通開口50が、固定弁体22の水流入口44Aと原水側流出口46とにまたがって位置し、それら水流入口44Aと原水側流出口46とを連通させた状態にある。
従ってこのときには、レバーハンドル16を図1中上向きに操作して吐水させたときに、原水吐水口38から水のみが吐水される(図4(C)参照)。
即ちこのときにはレバーハンドル16は水を吐水させる位置に位置している。
即ち適温の混合水が原水吐水口38から吐水される(図4(B)参照)。
従ってレバーハンドル16をその混合水吐水領域内で図中右方向及び左方向に回転操作すると湯と水の混合比率が変化し、吐水の温度が調節される。
尚この混合水吐水領域は、連通開口50が水流入口44Aと湯流入口44Bとにかかった状態、即ちそれらを連通させた状態となる領域で、この混合水吐水領域はレバーハンドル16の回転方向において一定の角度範囲に亘っている。
ここにおいて水流入口44Aから流入した水が浄水側流出口48から流出し、その後浄水側配管30を通じて吐水管32の浄水側流路36へと流入し、更に浄水カートリッジ42を通過してそこで浄化される。そして浄化された後の浄水が浄水吐水口40から吐水される(図4(D)参照)。
図5(A),(B)は吐水管32が水栓本体14の軸線周りに回転可能な可動式の場合の例を示しており、このときには台座部12に対して垂直に交わる方向(台座部12の前面に対して垂直に交わる方向)にレバーハンドル16が向いた位置がレバーハンドル16の上記の中立位置となる。
尚図中52はシンク等の水槽を表している。
従って使用者が混合水ではなく水を使用したいと思っていたにも拘らず使用者の意図に反して混合水が、即ち水とともに湯が吐水されてしまい、湯が無駄に使用されてしまう問題を解決でき、節湯を図ることができる。
この湯吐水位置でレバーハンドル16を吐水操作したとき、給湯器からの湯がそのまま水栓の原水吐水口38から吐水される。
湯を使用するケースは例えば鍋で湯を沸すときに予め鍋の中に熱い湯を入れておくといった特殊な用途でしか通常は使用されない。
一方で誤ってこのような湯が吐水されてしまうと使用者が熱湯を浴びる等の問題にも繋がる。
ここでは図7中部分拡大図(A矢視図)に示すようにレバーハンドル16側、詳しくはレバーハンドル16及びレバー軸26と一体に回転する可動側の回転体90に突起54を、固定側となるカートリッジケース20の側に対応した溝56を設け、突起54を溝56に弾性的に係入させることでクリック感を発生させるようになしている。
尚突起54を固定側に、溝56を可動側に設けることもできるし、或いはクリック機構58を他の様々な形態で、また様々な個所に設けるといったことが可能である。
例えば水栓本体の正面中央位置を示す印、その他の表示を水栓本体表面等に付しておくことも可能であるし、また本発明は上例以外の他の様々な形態のシングルレバー混合水栓に適用することが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
16 レバーハンドル
18 弁カートリッジ
22 固定弁体
24 可動弁体
54 突起
56 溝
58 クリック機構
Claims (2)
- 固定弁体と該固定弁体上を摺動する可動弁体とを有し、レバーハンドルの起伏方向の操作により弁開閉を行って吐止水と吐水の流量調節を行い、該起伏方向と直角方向の回転操作により前記可動弁体を前記固定弁体に対し回転摺動させることで流路の切替えを行って水吐水,湯吐水,混合水吐水及び浄水吐水の切替えを行うシングルレバー混合水栓であって、
前記固定弁体には、これを貫通する形態で水流入口、湯流入口、原水を流出させて吐水口から原水吐水させる原水側流出口、原水を浄水器側に流出させる浄水側流出口が設けられており、且つ前記可動弁体の回転方向において前記水流入口が前記原水側流出口と前記浄水側流出口との間に配置されて、平面視で該浄水側流出口が、該水流入口と前記湯流入口とを間に挟んで該原水側流出口とは反対側の位置に配置されており、
また前記可動弁体は、平面視において中心から外周側に偏った位置で開口せしめられた連通開口を前記回転摺動時に周方向に回転移動させることで流路切替えを行うようにされており、
前記回転方向において、前記レバーハンドルが使用者に正対した位置が水吐水位置となるようにし、該レバーハンドルが該水吐水位置から一方に回転した位置が混合水吐水位置,該混合水吐水位置よりも更に該一方に多く回転した位置が湯吐水位置となるようにし、また前記水吐水位置から前記一方とは反対方向に回転した位置が浄水吐水位置となるように構成してあることを特徴とするシングルレバー混合水栓。 - 請求項1において、レバーハンドルが前記水吐水位置となったときにクリック感を発生させるクリック機構が設けてあることを特徴とするシングルレバー混合水栓。
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