JP2014084651A - 水栓装置 - Google Patents

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Koji Oshima
功治 大島
Toshiyuki Murahashi
利行 村橋
Takayuki Nagura
孝幸 名倉
幸恵 ▲浜▼本
Yukie Hamamoto
Kenji Kido
健司 城戸
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Abstract

【課題】二重ホースの上流側で選択的に切り替えた吐水について、二重ホース内の吐水流路の断面積を確保して一定の吐水流量を確保することができる混合水栓装置を提供する。
【解決手段】本発明の水栓装置1は、複数の流路のうちから所定の流路を吐水流路として選択して切り替え可能な流路切替部28,30と、水栓装置本体から取り外し可能に設けられた吐水ヘッド部8と、流路切替部と吐水ヘッド部との間に接続された管部材16,18と、を有し、この管部材は、外側管部36,74とその内部にほぼ同心状に配置された内側管部38,72とからなり、内側管部の内周側に内側吐水流路38a,72aを形成すると共に、内側管部の外周面と外側管部の内周面との間に外側吐水流路36a,74aを形成し、内側管部の少なくとも一部の区間72は、内側吐水流路内又は外側吐水流路内の水圧によって弾性変形可能な弾性材料により形成されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、水栓装置に係り、特に、吐止水を行う水栓装置に関する。
従来から、吐止水を行う水栓装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、単一の操作ハンドルを操作することにより、原水による水吐水、湯吐水、湯水混合吐水、又は、浄水吐水の何れかの吐水モードに切り替えて吐水操作が可能である、いわゆる、シングルレバー式の混合水栓装置が知られている。
このような混合水栓装置は、混合水栓装置本体に内蔵されて給水管及び給湯管が接続されたバルブカートリッジと、混合水栓装置本体に固定されたスパウトを備えている。このスパウトの内部には、バルブカートリッジを通過した原水が直接的に流入する原水側流路が形成されている。また、スパウトの内部には、原水側流路とは独立に、バルブカートリッジから延びる浄水側配管が延びて浄水側流路が形成されており、この浄水側流路には、バルブカートリッジから浄水側流路内に流入した原水を浄化するための浄水カートリッジが設けられている。
つぎに、特許文献2に記載されている従来の混合水栓装置では、スパウトの先端部に供給された原水の水路を切り替える切替ユニットと、混合水栓装置本体が設けられる流し台の上面に設置されて原水の処理を行う水処理ユニットとを備え、さらに、この水処理ユニットと切替ユニットとの間に設けられて切替ユニットから水処理ユニットに原水を供給すると共に、水処理ユニットで処理された処理水を切替ユニットへ返送するための、同心状に配置された大径ホースと小径ホースからなる二重ホースを備えている。また、切替ユニットには、原水の流路を切り替える切替レバーが設けられており、この切替レバーを操作することによって、原水をそのまま吐水する流路、原水をシャワー状に吐水する流路、又は原水を切替ユニットより水処理ユニットへ供給する流路の何れかに切り替えて3種類の吐水を行うことができるようになっている。
また、特許文献3に記載されている従来の混合水栓装置では、高度浄水が流れる小径ホースと無塩素浄水が流れる大径ホースからなる二重ホースを備え、この二重ホースの下流側に設けられたスパウトの先端の吐水部で複数の流路を選択的に切り替えることにより、浄水器からの2種類の洗浄水、又は水栓からの原水の何れかを選択することができるようになっているものも知られている。
さらに、特許文献4に記載されている従来の混合水栓装置では、水道水が流れる水道水路と、浄水が流れる浄水路と、これら水道水路と浄水路とを区画する仕切り壁を備えた吐出管が開示されている。この吐出管の仕切り壁は、塩化ビニル等の可撓性のある材料で形成されており、水道水路内に水道水が流れるときには、その水圧により仕切り壁が浄水路側へ押圧され、水道水路の断面積が増大することにより水道水路内を大量の水道水が流れることができるようになっている。一方、浄水路内に浄水が流れるときには、仕切り壁が水道水路側へ押圧されて浄水路の断面積が拡大され、大量の浄水が流れるようになっている。
特開2011−196017号公報 特開2007−154961号公報 特開平11−182717号公報 実開平5−81365号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の混合水栓装置においては、スパウトが混合水栓装置本体に常時固定されており、スパウトの先端の吐水部を混合水栓装置本体から取り外し、使用者側に引き出して使用したりすることができないため、使い勝手が良くないという問題がある。また、互いに独立した原水側流路と浄水側流路が装置内に集約されておらず、混合水栓装置本体からスパウトにかけて内部スペースを要するため、混合水栓装置を小型化するにも限界があるという問題もある。
また、上述した特許文献2及び3に記載されている従来の混合水栓装置では、二重ホースの流路断面積が、二重ホースと同一径の単一ホースの流路断面積に比べて小さくなるため、二重ホースと同一径の単一ホースを用いた場合には、吐水流量が低下してしまうという問題がある。さらに、上述した特許文献2では、使用時には、二重ホースの小径ホース内に形成される内側流路と、小径ホースの外周面と大径ホースの内周面との間に形成される外側流路の双方では、互いに逆方向に水がそれぞれ流れて常時互いの水圧が作用するような構造であり、上述した特許文献3では、二重ホースの下流側のスパウトの先端の吐水部で吐水の種類を切り替え、二重ホースの内側流路と外側流路の双方で常時互いの水圧が作用するような構造であるため、二重ホース内の内側流路や外側流路の流路断面積を適宜変更することができず、スパウトから吐水される吐水の種類にかかわらず一定の吐水流量を確保することが難しいという問題もある。
さらに、上述した特許文献4に記載されている従来の混合水栓装置では、吐出管の仕切り壁の端部(付け根部分)に水道水路や浄水路内の水圧等による繰り返し応力が作用し、破損も生じやすいため、耐久性が低く、吐出管に隣接する周辺部材との接続も難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、二重管の上流側で選択的に切り替えた吐水について、二重管内の吐水流路の断面積を確保して一定の吐水流量を確保することができる混合水栓装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、吐止水を行う水栓装置であって、水栓装置本体と、この水栓装置本体に内蔵され、その内部に形成される複数の流路のうちから所定の流路を吐水流路として選択して切り替え可能な流路切替部と、上記水栓装置本体から取り外し可能に設けられ且つ上記流路切替部よりも下流に位置する吐水ヘッド部と、上記流路切替部と上記吐水ヘッド部との間に接続された管部材と、を有し、この管部材は、外側管部とその内部にほぼ同心状に配置された内側管部とからなる二重管部を備え、この二重管部は、上記内側管部の内周側に内側吐水流路を形成すると共に、上記内側管部の外周面と上記外側管部の内周面との間に外側吐水流路を形成し、上記内側管部の少なくとも一部の区間は、上記内側吐水流路内又は上記外側吐水流路内の水圧によって弾性変形可能な弾性材料により形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、二重管部のうちの内側管部の内側吐水流路内を水が流れる際には、内側管部の弾性材料で形成された区間(以下「内側管部の弾性区間」)が内側吐水流路内の水圧により半径方向外側に拡張するように弾性変形し、内側管部の内側吐水流路の断面積が増大し、内側管部の外周面と外側管部の内周面との間の外側吐水流路(以下「内側管部の外側吐水流路」)の断面積が減少する。一方、内側管部の外側吐水流路内を水が流れる際には、内側管部の弾性区間が外側吐水流路内の水圧により内側管部が半径方向内側に押圧されるように弾性変形し、内側管部の内側吐水流路の断面積が減少し、内側管部の外側吐水流路の断面積が増大する。これにより、二重管部の上流側の流路切替部で選択的に切り替えた吐水について、内側管部の内側吐水流路を流れる流体又は内側管部の外側吐水流路を流れる流体として選択的に流すことができる。したがって、二重管部の内側吐水流路内の吐水と外側吐水流路内の吐水を互いに混合させることなく、それぞれの吐水流路の断面積を増大させることができ、管部材の下流側の吐水ヘッド部から吐水する際の流量を増大させることができる。
本発明において、好ましくは、上記流路切替部は、固定弁体と、この固定弁体上に摺動可能に設けられた可動弁体と、この可動弁体を操作する操作部と、を備えたバルブカートリッジ部を備え、上記吐水ヘッド部は、上記管部材から供給された吐水を浄水する浄水部を備え、上記水栓装置本体は、上記バルブカートリッジ部の操作部に接続された単一の操作ハンドルを備えたシングルレバー式の混合水栓装置本体であり、この混合水栓装置本体は、上記操作ハンドルを上記可動弁体の摺動面に対して垂直な面内で操作することにより上記可動弁体を開閉し、上記吐水ヘッド部における吐止水の切替操作又は吐水時の吐水流量の調節操作が可能であり、上記操作ハンドルを上記可動弁体が上記摺動面と同一平面内で回転するように操作することにより、上記吐水ヘッド部における原水による水吐水、湯吐水、湯水混合吐水、又は、浄水吐水の何れかの吐水モードに選択的に切り替えた吐水操作が可能であり、上記管部材の二重管部は、上記バルブカートリッジ部の下流側と上記吐水ヘッド部との間に接続され、上記内側吐水流路又は上記外側吐水流路の一方には、上記操作ハンドルの吐水操作に応じて上記吐水ヘッド部において上記浄水部による浄水を行った後に浄水吐水を行うための浄水用の原水が流れ、他方には、上記吐水ヘッド部において上記浄水部による浄水を行わずに水吐水、湯吐水、又は湯水混合吐水を行うための非浄水用の原水が流れる。
このように構成された本発明においては、管部材の二重管部がバルブカートリッジ部の下流側と吐水ヘッド部との間に接続されているため、シングルレバー式の混合水栓装置本体の操作ハンドルによる吐水モードを選択的に切り替えた吐水操作を行うだけで、バルブカートリッジ部から二重管部を経て吐水ヘッド部へ流れる浄水用の原水と非浄水用の原水のそれぞれの流路を二重管部の上流側で容易に選択的に切り替えることができる。また、吐水ヘッド部とこれに接続されている管部材をシングルレバー式の混合水栓装置本体から取り外し、引き出した状態で使用することもできるため、使い勝手もよい。
本発明において、好ましくは、上記管部材の外側管部は、その外側が補強層により覆われている。
このように構成された本発明においては、管部材の外側管部の外側が補強層により覆われているため、外側管部の内部に大きな水圧が作用したとしても、外側管部の流路断面が半径方向外側に所定以上に拡張することを防ぐことができ、外側管部が破裂する等の管部材の損傷を防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記流路切替部は、更に、上記バルブカートリッジ部の下流側に設けられ、上記操作ハンドルの吐水操作において上記浄水吐水の吐水モードが選択された場合に浄水用の原水が流れる浄水用原水流路を形成すると共に、上記操作ハンドルの吐水操作において上記浄水吐水以外の吐水モードが選択された場合に非浄水用の原水が流れる非浄水用原水流路を形成する本体部を備え、この本体部は、上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の一方と上記外側管部とを接続する外側管接続部と、上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の他方と上記内側管部とを接続する内側管接続部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、混合水栓装置本体に内蔵された流路切替部の本体部が、浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の一方と外側管部とを接続する外側管接続部と、浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の他方と内側管部とを接続する内側管接続部とを備えていることにより、混合水栓装置本体と二重管部を直接的に接続することができる簡易な構造であるため、施工性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記本体部の外側管接続部は、上記内側管接続部よりも下流側に位置しており、上記浄水用原水流路及び上記非浄水用原水流路は、上記外側管接続部よりも上流側において、それぞれの流路断面の中心軸線が互いに偏心している。
このように構成された本発明においては、本体部の外側管接続部が内側管接続部よりも下流側に位置しており、浄水用原水流路及び上記非浄水用原水流路は、外側管接続部よりも上流側において、それぞれの流路断面の中心軸線が互いに偏心していることにより、本体部の外側管接続部よりも上流側で浄水用原水流路と非浄水用原水流路とが互いに別々の流路として形成されているため、これら別々の浄水用原水流路及び非浄水用原水流路と本体部の上流側のバルブカートリッジ部に形成される流路とを容易に接続することができる。
本発明において、好ましくは、上記浄水用原水流路及び上記非浄水用原水流路のそれぞれは、上記本体部のほぼ鉛直方向に延びるように形成され、上記本体部の上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の何れか一方の下流側は、上記本体部のほぼ水平方向に延びる接続流路を介して上記外側管接続部に接続されている。
このように構成された本発明においては、本体部の浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の何れか一方の下流側が、本体部のほぼ水平方向に延びる接続流路を介して外側管接続部に接続されている簡単な構成により、浄水用原水流路内の浄水用原水又は非浄水用原水流路内の非浄水用原水の何れか一方を外側管接続部に容易に供給することができる。
本発明において、好ましくは、上記接続流路は、上記本体部に形成される際、上記本体部の外周側からほぼ水平方向内側に向かって、上記接続流路と接続すべき上記本体部の浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の何れか一方に連通するまで穴開け加工が行われた後、上記本体部の外周部付近に形成された上記接続流路の開口部分を蓋体で塞ぐ加工が行われる。
このように構成された本発明においては、接続流路を本体部に形成する際、本体部の外周側からほぼ水平方向内側に向かって、接続流路と接続すべき本体部の浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の何れか一方に連通するまで穴開け加工を行った後、本体部の外周部付近に形成された接続流路の開口部分を蓋体で塞ぐ加工を行うことができるため、簡単な加工で本体部に接続流路を容易に形成することができる。
本発明の水栓装置によれば、二重管の上流側で選択的に切り替えた吐水について、二重管内の吐水流路の断面積を確保して一定の吐水流量を確保することができる。
本発明の一実施形態による水栓装置を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の側面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図5の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを止水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図5の(b)は、止水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。 図6の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを原水による水吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図6の(b)は、原水による水吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。 図7の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを原水による湯吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図7の(b)は、原水による湯吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。 図8の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを浄水吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図8の(b)は、浄水吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の流路形成部材を斜め後方から見た斜視図である。 図9のX−X線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置のホース部材と鋼管部材との接続部を拡大した部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置のホース部材と吐水ヘッド部との接続部を拡大した部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部の平面断面図である。 図14の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における原水ストレート吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図であり、図14の(b)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における原水シャワー吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図であり、図14の(c)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における浄水ストレート吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による水栓装置について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水栓装置を示す概略斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態による水栓装置の側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水栓装置1は、給湯源(図示せず)に接続された給湯管2から供給される湯と、給水源(図示せず)に接続された給水管4から供給される水とを混合し、1つの操作ハンドル6を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水を吐水ヘッド部8の吐水部8aで吐止水することができ、さらに、操作ハンドル6を浄水吐水モードに設定することにより吐水ヘッド部8の吐水部8aで浄水を吐止水することもできる浄水機能を備えた、いわゆる、シングルレバー式の混合水栓装置本体10を有する。
また、混合水栓装置本体10は、台所のシンク又は洗面台のカウンター12上に配置され、操作ハンドル6を上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aにおける止水から吐水への切替操作ができるようになっており、操作ハンドル6をより上方に回動させた位置に設定する程、吐水ヘッド部8の吐水部8aから吐出される湯水の流量を大きく設定することができるようになっている。
一方、操作ハンドル6を最も下方(図1に示されている矢印「閉」の方向)の位置に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aから吐出される湯水を止水状態に設定することができるようになっている。
さらに、操作ハンドル6を正面側から混合水栓装置本体10の鉛直方向の中心軸線A1を中心に図1の矢印「C」の水平方向(図1の水平方向右側)に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aから原水による水の吐水を行うモード(以下「水吐水モード」)に設定することができるようになっている。また、この水吐水モードの状態からさらに操作ハンドル6を中心軸線A1を中心に図1の矢印「C」の水平方向(図1の水平方向右側)に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aから浄水の吐水を行うモード(以下「浄水吐水モード」に設定することができるようになっている。
一方、操作ハンドル6を正面側から中心軸線A1を中心に図1の矢印「H」の水平方向(図1の水平方向左側)に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aから原水による湯と水を混合させた湯水の吐水を行う(以下「湯水混合吐水モード」)に設定することができるようになっている。また、この湯水混合吐水モードの状態からさらに操作ハンドル6を中心軸線A1を中心に図1の矢印「H」の水平方向(図1の水平方向左側)に回動操作した場合には、吐水ヘッド部8の吐水部8aから原水による高温の湯の吐水を行うモード(以下「湯吐水モード」)に設定することができるようになっている。
つぎに、図2に示すように、吐水ヘッド部8は、混合水栓装置本体10の前面から前方且つ斜め上方に突出する吐水ヘッド取付部14に取り外し可能に取り付けられている。使用者は、吐水ヘッド部8を把持して混合水栓装置本体10の吐水ヘッド取付部14から取り外し、前方側(図2の矢印Aの方向)へ引き出した状態で使用することができるようになっている。なお、図2では、引き出した状態の吐水ヘッド部8を鎖線で示している。
また、吐水ヘッド部8の前端部には、吐水部8aにおいてシャワー状の吐水を行う吐水モード(以下「シャワー吐水モード」)又はストレート状の吐水を行う吐水モード(以下「ストレート吐水モード」)に切り替える切替スイッチ8bが設けられている。
さらに、図1及び図2に示すように、吐水ヘッド8の後端部(上流側)は、詳細は後述するホース部材16が接続され、このホース部材16の上流側は、混合水栓装置本体10に内蔵されている詳細は後述する流路形成部材(図示せず)に接続された鋼管部材18と接続部材20によって接続されている。
つぎに、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。
図3及び図4に示すように、混合水栓装置本体10には、固定弁体22と、この固定弁体22上に摺動可能に設けられた可動弁体24と、この可動弁体24に連結されて可動弁体24を操作する操作部26とを備えたバルブカートリッジ28が内蔵されている。このバルブカートリッジ28は、操作ハンドル6の操作によりバルブカートリッジ28の操作部26を操作すると、可動弁体24が固定弁体22の上面に沿って摺動又は回動することにより、可動弁体24の流路と固定弁体22の流路との連通状態を切り替えることができるようになっている。これにより、混合水栓装置本体10内の複数の流路のうちから所定の流路を吐水流路として選択して切り替えることができ、吐水ヘッド部8の吐水部8aにおける吐水モードを上述した止水モード、水吐水モード、湯水混合吐水モード、湯吐水モード、又は浄水吐水モードのいずれかに切り替えることができるようになっている。
また、混合水栓装置本体10内のバルブカートリッジ28の下側には、給湯管2、給水管4及び鋼管部材6のそれぞれの上端部が接続されている流路形成部材30(詳細は後述する)が固定されている。この流路形成部材30の内部には、バルブカートリッジ28の固定弁体22の各流路と、給湯管2、給水管4及び鋼管部材6のそれぞれの内部流路とを連通させる複数の流路が形成されている。
つぎに、図3〜図8を参照して、各吐水モードにおける、流路形成部材、固定弁体、及び可動弁体の各流路の連通状態について説明する。
まず、図5の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを止水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図5の(b)は、止水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。
図5の(a)に示すように、止水モードの操作ハンドル6は、その先端部6aが正面側に差し向けられた操作位置P0となる。また、操作ハンドル6は最も下方(図1に示されている矢印「閉」の方向)の位置に回動操作されている。
このとき、図5の(b)に示すように、可動弁体24における固定弁体22側(可動弁体24の上流側)からの吐水が流入する一次側流路24aは、閉鎖されている。すなわち、可動弁体24の一次側流路24aは、固定弁体22の一次側湯流路22a及び一次側水流路22bのそれぞれ、並びに流路形成部材30の一次側湯流路30a及び一次側水流路30bのそれぞれとも連通していない。
また、可動弁体24の一次側流路24aから流入する吐水を固定弁体22側(可動弁体24の下流側)に吐出させる可動弁体24の二次側流路24bは通水されていない状態となる。すなわち、可動弁体24の二次側流路24bは、固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22c及び二次側浄水用原水流路22dのそれぞれ、並びに流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30c及び二次側浄水用原水流路30dのそれぞれとも連通していない。
つぎに、図6の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを原水による水吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図6の(b)は、原水による水吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。
図6の(a)に示すように、水吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P1は、止水モードの操作ハンドル6の操作位置P0に対して、先端部6aを混合水栓装置本体10の鉛直方向の中心軸線A1を中心に図6の(a)の水平方向右側にわずかに回動させた操作位置となる。そして、操作ハンドル6は上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した状態となる。
このとき、図6の(b)に示すように、可動弁体24の一次側流路24aは、固定弁体22の一次側水流路22b及び流路形成部材30の一次側水流路30bのそれぞれと連通している状態となる。
また、可動弁体24の二次側流路24bは、固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22c及び流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cのそれぞれと連通している状態となる。
さらに、本実施例においては操作ハンドル6の先端部6aが正面側に差し向けられた操作位置P0とした場合であっても、操作ハンドル6を上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した状態で水が吐水されるように設定されている。
つぎに、図7の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを原水による湯吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図7の(b)は、原水による湯吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。
図7の(a)に示すように、湯吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P2は、止水モードの操作ハンドル6の操作位置P0に対して、先端部6aを混合水栓装置本体10の鉛直方向の中心軸線A1を中心に図7の(a)の水平方向左側に回動させた操作位置となる。そして、操作ハンドル6は上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した状態となる。
このとき、図7の(b)に示すように、可動弁体24の一次側流路24aは、固定弁体22の一次側湯流路22a及び流路形成部材30の一次側湯流路30aのそれぞれと連通している状態となる。
また、可動弁体24の二次側流路24bは、固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22c及び流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cのそれぞれと連通している状態となる。
なお、図7の(a)及び(b)の湯吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P2では、可動弁体24の二次側流路24bを最も湯側に設定したときの状態を示しているが、湯と水を混合させる湯水混合吐水モードに設定する場合には、図7の(a)に示すように、操作バンドル6を止水モードの操作ハンドル6の操作位置P0と湯吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P2との間の操作位置P3に設定する。
つぎに、図8の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の操作ハンドルを浄水吐水モードに設定した状態を示す概略平面図であり、図8の(b)は、浄水吐水モードに設定した状態の水栓装置の流路形成部材、その上方の固定弁体、及びその上方の可動弁体における各流路の連通状態を概略的に示す平面図である。
図8の(a)に示すように、浄水吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P4は、止水モードの操作ハンドル6の操作位置P0及び水吐水モードの操作ハンドル6の操作位置P1に対して、先端部6aを混合水栓装置本体10の鉛直方向の中心軸線A1を中心に図8の(a)の水平方向右側に回動させた操作位置となる。そして、操作ハンドル6は上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した状態となる。
このとき、図8の(b)に示すように、可動弁体24の一次側流路24aは、固定弁体22の一次側水流路22b及び流路形成部材30の一次側水流路30bのそれぞれと連通している状態となる。
また、可動弁体24の二次側流路24bは、固定弁体22の二次側浄水用原水流路22d及び流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30dのそれぞれと連通している状態となる。
つぎに、図3〜図10を参照して、流路形成部材の構造について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による水栓装置の流路形成部材を斜め後方から見た斜視図であり、図10は、図9のX−X線に沿った断面図である。
なお、図3、図4、図9及び図10においては、一次側の湯の流れ及び水の流れのそれぞれ、並びに、二次側の非浄水用原水の流れF1及び浄水用原水の流れF2のそれぞれを矢印で示している。
まず、図9に示すように、流路形成部材30の内部には、鉛直方向に延びる一次側湯流路30a、一次側水流路30b、二次側非浄水用原水流路30c、及び二次側浄水用原水流路30dの4つの流路がそれぞれ形成されている。
図3、図9及び図10に示すように、流路形成部材30の一次側湯流路30aは、その上端部(下流側端部)がバルブカートリッジ28の固定弁体22の一次側湯流路22aの下端側(上流側)と連通接続されている。一方、流路形成部材30の一次側湯流路30aの下端部(上流側端部)は、給湯管2の上端部(下流側端部)が挿入されて接続される給湯管接続部32となっている。
同様に、図3、図9及び図10に示すように、流路形成部材30の一次側水流路30bは、その上端部(下流側端部)がバルブカートリッジ28の固定弁体22の一次側湯水路22bの下端側(上流側)と連通接続されている。一方、流路形成部材30の一次側水流路30bの下端部(上流側端部)は、給水管4の上端部(下流側端部)が挿入されて接続される給水管接続部34となっている。
また、流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30c及び二次側浄水用原水流路30dのそれぞれの上端部(上流側端部)は、固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22c及び二次側浄水用原水流路22dのそれぞれの下端側(下流側)と連通接続されている。
さらに、図4及び図10に示すように、流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cには、下方側から鋼管部材18が接続されている。この鋼管部材18は、細長いほぼ円管状の外側鋼管部材36と、この外側鋼管部材36の内部にほぼ同心状に配置された内側鋼管部材38とからなる二重管部材である。また、内側鋼管部材38の上端部(上流側端部)は、流路形成部材30の底面から所定距離上方に位置する二次側非浄水用原水流路30cの下流側端部(内側鋼管部材接続部40)にシール部材42を介して液密に接続され、内側鋼管部材38の内周側は、二次側非浄水用原水流路30cから流入した非浄水用原水のみが流れる非浄水用原水流路38a(図4及び図10参照)を形成している。
一方、流路形成部材30の底面且つ内側鋼管部材接続部40の真下(内側鋼管部材接続部40よりも下流側)の位置には、外側鋼管部材接続部44が設けられ、外側鋼管部材36の上端部(上流側端部)がシール部材46を介して液密に接続されている。さらに、流路形成部材30の外側鋼管部材接続部44よりも上流側且つ内側鋼管部材接続部40よりも下流側には、二次側浄水用原水流路30dの下端部と外側鋼管部材接続部44とを接続するようにほぼ水平方向に延びる接続流路48が形成されている。
また、外側鋼管部材接続部44よりも上流側に位置する流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cと二次側浄水用原水流路30dは、それぞれの流路断面の中心軸線A2,A3が互いに偏心しているため、二次側浄水用原水流路30d内の浄水用の原水は、接続流路48を経て、内側鋼管部材38の外周面と外側鋼管部材36の内周面との間に形成される浄水用原水流路36a(図4及び図10参照)を流れるようになっている。
すなわち、内側鋼管部材38の内周側の非浄水用原水流路38aと、内側鋼管部材38の外周面と外側鋼管部材36の内周面との間に形成される浄水用原水流路36aとは、互いに独立した流路を形成しているため、それぞれを流れる非浄水用原水と浄水用の原水同士は互いに混ざり合うことなく流れるようになっている。
ここで、図4及び図10においては、流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cから内側鋼管部材38の内周側の非浄水用原水流路38aを流れる非浄水用原水の流れF1、及び流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30dから接続流路48を経て内側鋼管部材38の外周面と外側鋼管部材36の内周面との間の浄水用原水流路36aを流れる浄水用原水の流れF2をそれぞれ矢印で示している。
図10に示す非浄水用原水の流れF1は、操作ハンドル6を水吐水モードの操作位置P1(図6の(a)及び(b)参照)に設定した場合に、給水管4から供給される原水による水が、流路形成部材30の一次側水流路30bから固定弁体22の一次側水流路22bを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22cを経て流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cを通過し、最終的に吐水ヘッド部8において水吐水を行うための非浄水用の原水(水)の流れである。
加えて、図10に示す非浄水用原水の流れF1は、操作ハンドル6を湯吐水モードの操作位置P2(図7の(a)及び(b)参照)に設定した場合に、給湯管2から供給される原水による湯が、流路形成部材30の一次側湯流路30aから固定弁体22の一次側湯流路22aを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22cを経て流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cを通過し、最終的に吐水ヘッド部8において湯吐水を行うための非浄水用の原水(湯)の流れである。
さらに、図10に示す非浄水用原水の流れF1は、操作ハンドル6を湯水混合吐水モードの操作位置P3(図7の(a)参照)に設定した場合に、給湯管2から供給される原水による湯と給湯管4から供給される原水による水のそれぞれが、流路形成部材30の一次側湯流路30a及び一次側湯流路30aのそれぞれを通過し、固定弁体22の一次側湯流路22a及び一次側水流路22bのそれぞれを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22cを経て流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cに通過し、最終的に吐水ヘッド部8において湯水混合吐水を行うための非浄水用の原水(混合された湯水)の流れである。
一方、図10に示す浄水用原水の流れF2は、操作ハンドル6を浄水吐水モードの操作位置P4(図8の(a)及び(b)参照)に設定した場合に、給水管4から供給される原水による水が、流路形成部材30の一次側水流路30bから固定弁体22の一次側水流路22bを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側浄水用原水流路22dを経て流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30dを通過し、最終的に吐水ヘッド部8において浄水吐水を行うための浄水用の原水の流れである。
つぎに、図9及び図10に示すように、流路形成部材30は、切削加工等による穴開け加工が容易な樹脂材料で全体が形成されており、接続流路48を流路形成部材30の内部に形成する際、まず、各流路30a,30b,30c,30d、給湯管接続部32、給水管接続部34、及び外側鋼管部材接続部44を形成するように上下方向の穴開け加工を行う。この加工後、さらに、流路形成部材30の外周側から、流路形成部材30の外側鋼管部材接続部44よりも上流側且つ内側鋼管部材接続部40よりも下流側の位置に形成するべき接続流路48の加工箇所に向って、水平方向内側への横穴50を形成する穴開け加工を行い、二次側浄水用原水流路30dの下端部と外側鋼管部材接続部44とを連通させるように接続流路48を形成する。
つぎに、穴開け加工により形成された接続流路48における中心軸方向外側に位置する流路形成部材30外周部付近に形成された開口部分52について、流路形成部材30と同質の樹脂材料からなる蓋部材54を外側から塞いで接着する加工を行い、接続流路48の中心軸方向外側が閉塞された接続流路48が流路形成部材30の内部に形成されて完成となる。
なお、開口部分52の蓋閉止構造としては、開口部分52、蓋部材54の双方にねじ山を形成すると共に、このねじ山にシール材をとりつけてねじ固定する構造等、水密に保つことができればよく、様々な構造を採用することができる。
つぎに、図11を参照して、ホース部材と鋼管部材との接続部の詳細について説明する。
図11は、本発明の一実施形態による水栓装置のホース部材と鋼管部材との接続部を拡大した部分拡大断面図である。なお、図11では、非浄水用原水の流れF1及び浄水用原水の流れF2をそれぞれ矢印で示している。
図11に示すように、鋼管部材18の下方側(下流側)には、複数の部品からなる接続部材20が接続されており、この接続部材20の下方側(下流側)には、ホース部材16が接続されるようになっている。
接続部材20は、具体的には、図11の上方側から下方側に向って、ワンタッチソケット56、中継パイプ58、並びに、この中継パイプ58に内蔵されているカプラ60及び管状のインナーホース継手62を備えている。
まず、ワンタッチソケット56は、ソケット本体64と、このソケット本体64に内蔵された圧縮コイルばね66と、この圧縮コイルばね66のコイル中心軸方向の付勢力により軸方向(図11の上下方向)に摺動可能な概ね円筒形状の保持部材68を備え、外側鋼管部材36及び内側鋼管部材38と中継パイプ58とを着脱可能に接続するための接続部材である。
外側鋼管部材36及び内側鋼管部材38をワンタッチソケット56に取り付ける際、ソケット本体64の下端には予め中継パイプ58の上端部が固定されており、外側鋼管部材36及び内側鋼管部材38の下方部分をソケット本体64及び保持部材68の上方側から中継パイプ58の内部に挿入すると、ソケット本体64に内蔵された圧縮コイルばね64のコイル中心軸方向の付勢力により保持部材68が軸方向(図11の上下方向)に適宜摺動し、保持部材68が外側鋼管部材36の外周面を所定の位置で固定することができるようになっている。
また、外側鋼管部材36及び内側鋼管部材38をワンタッチソケット56に取り付けた状態では、中継パイプ58内を延びる内側鋼管部材38の外周面と中継パイプ58の内周面との間に浄水用原水流路58aが形成されており、この浄水用原水流路58aは、その上方の外側鋼管部材36の内部の浄水用原水流路36aと連通している。
つぎに、中継パイプ58に内蔵されているカプラ60は、内側鋼管部材38の下端部とその下方のインナーホース継手62の上端部とを接続するための接続部材である。このカプラ60により内側鋼管部材38の下端部とインナーホース継手62の上端部とが接続された状態では、インナーホース継手62の内周側に形成される流路が、その上方の内側鋼管部材38の非浄水用原水流路38aと連通している非浄水用原水流路62aとなっている。
また、カプラ60の外周面とこれに対向する中継パイプ58の内周面との間には、外側鋼管部材36の内部の浄水用原水流路36aと連通している浄水用原水流路58aが形成されている。
さらに、中継パイプ58は、その下端部でインナーホース継手62とホース部材16とを接続するための接続部材である。
ホース部材16は、具体的には、その上端位置するブッシュ70を備え、さらに、内側から外側に向ってほぼ同心状に配置された、インナーホース72、アウターホース74及びフレキチューブ76を備えている。
ブッシュ70は、その上端部70aが中継パイプ58の下方側から内部に向けて挿入されて接続されており、ブッシュ70の上端部70aから下方にほぼ円筒状に延びる円筒部70bの外周面には、アウターホース74が取り付けられている。さらに、このアウターホース74の外側には、フレキチューブ76が配置されており、このフレキチューブ76の上方側の外周面が中継パイプ58の下方側の内周面に取り付けられている。
また、インナーホース継手62は、ブッシュ70の円筒部70bの内周側を上下方向に貫くように延びており、このインナーホース継手62の下端部は、アウターホース74の内部でインナーホース72の内周側に挿入されて接続されている。すなわち、インナーホース72の内周側には、インナーホース継手62の非浄水用原水流路62aと連通する非浄水用原水流路72aが形成されている。
さらに、インナーホース継手62の外周面とブッシュ70の円筒部70bの内周面との間には、中継パイプ58内の浄水用原水流路58aと連通する浄水用原水流路70cが形成されている。また、インナーホース72の外周面とアウターホース74の内周面との間には、その上方の浄水用原水流路70cと連通する浄水用原水流路74aが形成されている。
ここで、インナーホース72は、その内周側の非浄水用原水流路72a内の水圧や、その外周側の浄水用原水流路74a内の水圧により弾性変形可能な弾性材料、例えば、塩化ビニル、シリコーン、フッ素ゴムで形成されている。
例えば、吐水モードが水吐水モード、湯吐水モード、又は湯水混合吐水モードの何れかに設定され、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72a内を非浄水用の原水(水、湯、又は混合湯水)が流れる際には、非浄水用原水流路72a内の水圧によりインナーホース72が半径方向外側に拡張するように弾性変形し、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72aの断面積が増大し、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74aの断面積が減少するようになっている。
一方、吐水モードが浄水吐水モードに設定され、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74a内を浄水用の原水が流れる際には、浄水用原水流路74a内の水圧によりインナーホース72が半径方向内側に押圧されるように弾性変形し、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72aの断面積が減少し、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74aの断面積が増大するようになっている。
また、アウターホース74の外周面は、補強層により覆われており、アウターホース74の内部の非浄水用原水流路72a内や浄水用原水流路74a内で大きな水圧が作用したとしても、アウターホース74内の流路断面が半径方向外側に所定以上に拡張することを防ぐことができるようになっており、アウターホース74が破裂する等の損傷を防ぐことができるようになっている。
さらに、フレキチューブ76は、ステンレス等の材料からなる金属製の可撓性ホース部材である。このフレキチューブ76の内周面とアウターホース74の外周面との間には、ある程度の隙間78が形成されているが、この隙間78は、吐水ヘッド部8を混合水栓装置本体10の吐水ヘッド取付部14から取り外して使用した場合に、フレキチューブ76の曲げや引張りによる弾性変形等、可撓性の自由度を持たせるためのものであり、隙間78は液密にされているため、非浄水用の原水や浄水用の原水が流れるための流路とはなっていない。
つぎに、図12及び図13を参照して、ホース部材と吐水ヘッド部との接続部、及び吐水ヘッド部の内部構造の詳細について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による水栓装置のホース部材と吐水ヘッド部との接続部を拡大した部分拡大断面図であり、図13は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部の平面断面図である。
なお、図12及び図13では、非浄水用原水の流れF1及び浄水用原水の流れF2をそれぞれ矢印で示している。
まず、図12に示すように、吐水ヘッド部8は、その内部の下ナット方側にホース部材16が接続されるホース接続部80を備えており、このホース接続部80は、カラー82、ブッシュ84、締結部材86、外側継手部材88、内側継手部材90、フィルター部材92、及び下キャップ部材94を備えている。
ホース接続部80において、アウターホース74の上端部外周面とフレキチューブ76の上端部内周面と間の隙間78には、これを塞ぐようにカラー82が設けられている。
また、アウターホース74の上端部内周側には、ほぼ円筒形状のブッシュ84が上方から挿入されて接続されている。そして、ブッシュ84の内周側には、外側継手部材88の内側に同心状に配置されて上下方向に延びるほぼ円管形状の内側継手部材90が挿入され、この内側継手部材90の下端部は、ブッシュ84を下方向に貫くように延びており、下方のインナーホース72の上端部内周側に挿入されて接続されている。これにより、内側継手部材90の内周側には、インナーホース72の非浄水用原水流路72aと連通する非浄水用原水流路90aが形成されている。
さらに、内側継手部材90の非浄水用原水流路90aの上端部(下流側端部)には、フィルター部材92が取り付けられており、非浄水用原水流路90aを通過する非浄水用の原水(湯、水、又は混合湯水)に含まれるゴミ等が下流側に流れるのを防ぐことができるようになっている。
また、図12に示すように、内側継手部材90の外周面とこれに対向するアウターホース74の内周面との間、内側継手部材90の外周面とこれに対向するブッシュ84の内周面との間、及び、内側継手部材90の外周面とこれに対向する外側継手部材88の内周面との間のそれぞれには、インナーホース72の外周面とアウターホース74の内周面との間の浄水用原水流路74aと連通する浄水用原水流路90bがそれぞれ形成されている。
さらに、締結部材86は、概ね筒形状の部材であり、締結部材86の下端部内周側にブッシュ84及びフレキチューブ76の上端部が挿入されて固定されると共に、締結部材86の上端部内周側に外側継手部材88の下端部が挿入されて固定されることにより、ブッシュ84及びフレキチューブ76の上端部と外側継手部材88の下端部とが締結部材86を介して接続されて締結されるようになっている。
さらに、図12に示すように、吐水ヘッド部8は、その内部に設けられた外側ケーシング部材96を備えている。そして、外側継手部材88は、その外側の下キャップ部材94により固定されていると共に、この下キャップ部材94の上端部に取り付けられている外側ケーシング部材96の下端部により固定されている。また、内側継手部材90は、上端部外周側が外側ケーシング部材96の下端部によって固定され、内側継手部材90の上端部よりも所定距離下方の中間部分が、外側継手部材88の中央部88aによって固定されている固定部90cとなっている。
つぎに、図12及び図13に示すように、吐水ヘッド部8は、外側ケーシング部材96の内側に設けられた内側ケーシング部材98と、この内側ケーシング部材98の内部に設けられた概ね円筒形状の浄水カートリッジ100とを備えている。
また、内側ケーシング部材98の外周面と外側ケーシング部材96の内周面との間には、内側継手部材90の非浄水用原水流路90aの下流側と連通する非浄水用原水流路102が形成されている。
一方、内側ケーシング部材98の内周面と浄水カートリッジ100の外周面との間には、内側継手部材90の外周面と外側継手部材88の内周面との間の浄水用原水流路90bの下流側と連通する浄水用原水流路104が非浄水用原水流路102から独立して形成されている。この浄水用原水流路104内の浄水用原水は、その内側の浄水カートリッジ100の中を通過することにより浄化された後に、浄水として吐水部8a側へ流れるようになっている。
また、非浄水用原水流路102内の非浄水用原水は、浄水カートリッジ100を通過することなく、浄化されていない原水(水、湯、又は混合湯水)のままで吐水部8a側へ流れるようになっている。
つぎに、図13に示すように、吐水ヘッド部8の吐水部8aの内部には、ストレート吐水用の吐水流路106及びシャワー吐水用の吐水流路108がそれぞれ形成されている。
ストレート吐水用の吐水流路106は、切替スイッチ8bによりストレート吐水モードが設定されている場合に、吐水ヘッド部8内の非浄水用原水流路102を流れた非浄水用原水(水、湯、若しくは混合湯水)、又は、吐水ヘッド部8内の浄水用原水流路104から浄水カートリッジ100を通過した浄水が流れ込み、その下流側でストレート状に吐水させる流路となっている。このとき、シャワー吐水用の吐水流路108は、切替スイッチ8bの切替弁(図示せず)により閉鎖され、吐水が流入しないようになっている。
一方、シャワー吐水用の吐水流路108は、切替スイッチ8bによりシャワー吐水モードが設定されている場合に、吐水ヘッド部8内の非浄水用原水流路102を流れた非浄水用原水(水、湯、又は混合湯水)が流れ込み、その下流側でシャワー状に吐水させる流路となっている。このとき、ストレート吐水用の吐水流路106は、切替スイッチ8bの切替部材(図示せず)により閉鎖され、吐水が流入しないようになっている。
また、浄水カートリッジ100よりも下流側に形成されて浄水カートリッジ100を通過した浄水が流れる浄水流路110は、切替スイッチ8bの操作位置にかかわらず、吐水部8aのストレート吐水用の吐水流路106と常時連通しており、シャワー吐水用の吐水流路108とは常時連通しない構造となっている。これにより、操作ハンドル6を浄水吐水モード(図8の(a)及び(b)参照)に設定した状態で吐水ヘッド8の切替スイッチ8bをシャワー吐水モードに設定したとしても、シャワー状の浄水吐水は行われずに、ストレート状の浄水吐水のみが行われるようになっている。
なお、図13では、浄水流路110を流れる浄水の流れF3を矢印で示している。
つぎに、図1〜図14を参照して、上述した本発明の一実施形態による水栓装置1の動作(作用)について説明する。
図14の(a)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における原水ストレート吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図であり、図14の(b)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における原水シャワー吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図であり、図14の(c)は、本発明の一実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部における浄水ストレート吐水モードの吐水動作を概略的に説明した図である。
まず、図14の(a)に示すように、原水ストレート吐水モードとは、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bをストレート吐水モードに設定した状態で、操作ハンドル6を水吐水モードの操作位置P1(図6の(a)参照)、湯吐水モードの操作位置P2(図7の(a)参照)、又は湯水混合吐水モードの操作位置P3(図7の(a)参照)のいずれかに設定したときの吐水モードを意味する。
この原水ストレート吐水モードに設定した場合においては、図3、図4、図6の(a)及び(b)、並びに図10に示すように、操作ハンドル6を水吐水モードに設定した場合には、給水管4から供給される非浄水用の原水(水)が、流路形成部材30の一次側水流路30bから固定弁体22の一次側水流路22bを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側非浄水用原水流路22cを経て流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cを通過する。そして、この非浄水用の原水(水)は、図10〜図13に示すように、下流側に向って、内側鋼管部材38内の非浄水用原水流路38a、インナーホース継手62内の非浄水用原水流路62a、インナーホース72内の非浄水用原水流路72a、及び内側継手部材90の非浄水用原水流路90aを経て吐水ヘッド部8内の非浄水用原水流路102を流れる。そして、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bの切替弁(図示せず)がストレート吐水用の吐水流路106を開放すると共にシャワー吐水用の吐水流路108を閉鎖することにより、浄水されていな原水(水)がストレート吐水用の吐水流路106を流れ、最終的には、吐水ヘッド部8の吐水部8aからストレート吐水される。
同様に、操作ハンドル6を湯吐水モード(図7の(a)及び(b)参照)や湯水混合吐水モード(図7の(a))に設定した場合についても、流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cの上流側から二次側非浄水用原水流路30c内に流入した非浄水用の原水(湯又は混合湯水)が、図10〜図13に示すように、下流側に向って、内側鋼管部材38内の非浄水用原水流路38a、インナーホース継手62内の非浄水用原水流路62a、インナーホース72内の非浄水用原水流路72a、及び内側継手部材90の非浄水用原水流路90aを経て吐水ヘッド部8内の非浄水用原水流路102からストレート吐水用の吐水流路106を流れ、最終的には、浄水されていな原水(湯又は混合湯水)が吐水ヘッド部8の吐水部8aからストレート吐水される。
つぎに、図14の(b)に示すように、原水シャワー吐水モードとは、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bをシャワー吐水モードに設定した状態で、操作ハンドル6を水吐水モードの操作位置P1(図6の(a)参照)、湯吐水モードの操作位置P2(図7の(a)参照)、又は湯水混合吐水モードの操作位置P3(図7の(a)参照)のいずれかに設定したときの吐水モードを意味する。
この原水シャワー吐水モードに設定した場合においては、流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cの上流側から二次側非浄水用原水流路30c内に流入した非浄水用の原水(水、湯又は混合湯水)が、図10〜図13に示すように、下流側に向って、内側鋼管部材38内の非浄水用原水流路38a、インナーホース継手62内の非浄水用原水流路62a、インナーホース72内の非浄水用原水流路72a、及び内側継手部材90の非浄水用原水流路90aを経て吐水ヘッド部8内の非浄水用原水流路102を流れる点については、上述した原水ストレート吐水モードの場合と共通するが、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bの切替弁(図示せず)がストレート吐水用の吐水流路106を閉鎖すると共にシャワー吐水用の吐水流路108を開放することにより、浄水されていな原水(水、湯又は混合湯水)がシャワー吐水用の吐水流路108を流れ、最終的には、吐水ヘッド部8の吐水部8aからシャワー吐水される。
つぎに、図14の(c)に示すように、浄水ストレート吐水モードとは、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bをストレート吐水モード又はシャワー吐水モードのいずれかに設定した状態で、操作ハンドル6を浄水吐水モードの操作位置P4(図8の(a)参照)に設定したときの吐水モードを意味する。
この浄水ストレート吐水モードに設定した場合においては、図3、図4、図8の(a)及び(b)、並びに図10に示すように、操作ハンドル6を浄水吐水モードに設定すると、給水管4から供給される非浄水用の原水(浄水化される前の原水)が、流路形成部材30の一次側水流路30bから固定弁体22の一次側水流路22bを通過し、可動弁体24の一次側流路24a及び二次側流路24bから固定弁体22の二次側浄水用原水流路22dを経て流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30d及び接続流路48を通過する。
そして、この浄水用の原水(浄水化される前の原水)は、図10〜図13に示すように、下流側に向って、内側鋼管部材38の外周側の浄水用原水流路36a、中継パイプ58の外周側の浄水用原水流路58a、インナーホース継手62の外周側の浄水用原水流路70c、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74a、及び内側継手部材90の外周側の浄水用原水流路90bを経て吐水ヘッド部8の内側ケーシング部材98内の浄水カートリッジ100を通過することにより浄水化される。さらに、この浄水は、吐水ヘッド部8内の浄水流路110を通過し、ストレート吐水用の吐水流路106に流れ込み、最終的には、吐水ヘッド部8の吐水部8aからストレート吐水される。
なお、浄水ストレート吐水モードに設定した場合においては、浄水流路110が、切替スイッチ8bの操作位置にかかわらず、吐水部8aのストレート吐水用の吐水流路106と常時連通しているため、吐水ヘッド8の切替スイッチ8bをシャワー吐水モードに設定したとしても、シャワー状の浄水吐水は行われずに、ストレート状の浄水吐水のみが行われる。
上述した本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72a内を非浄水用の原水(水、湯、又は混合湯水)が流れる際には、弾性材料で形成されたインナーホース72の区間(弾性区間)が非浄水用原水流路72a内の水圧により半径方向外側に拡張するように弾性変形し、インナーホース72の非浄水用原水流路72aの流路断面積が増大し、インナーホース72の外周面とアウターホース74の内周面との間の浄水用原水流路74aの流路断面積が減少する。
一方、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74a内を浄水用の原水(浄水化される前の原水)が流れる際には、インナーホース72の区間(弾性区間)がその外周側の浄水用原水流路74a内の水圧によりインナーホース72が半径方向内側に押圧されるように弾性変形し、インナーホース72内の非浄水用原水流路72aの流路断面積が減少し、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74aの流路断面積が増大する。これにより、ホース部材16よりも上流側にあるバルブカートリッジ28と流路形成部材30とにより選択的に切り替えた吐水について、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72a内を流れる非浄水用の原水(水、湯、又は混合湯水)、又はインナーホース72の外周側の浄水用原水流路74aを流れる浄水用の原水(浄水化される前の原水)として選択的に流すことができる。したがって、インナーホース72の内周側の非浄水用原水流路72a内を流れる非浄水用の原水(水、湯、又は混合湯水)と、インナーホース72の外周側の浄水用原水流路74aを流れる浄水用の原水(浄水化される前の原水)とを互いに混合させることなく、それぞれの吐水流路の断面積を増大させることができ、ホース部材16の下流側の吐水ヘッド部8から吐水する際の流量を増大させることができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、鋼管部材18の内側鋼管部材38及び外側鋼管部材36と、ホース部材16のインナーホース72及びアウターホース74が、バルブカートリッジ28の下側(下流側)の流路形成部材30と吐水ヘッド部8との間に接続されているため、シングルレバー式の混合水栓装置本体10の操作ハンドル6による吐水モードを水吐水モード、湯吐水モード、湯水混合吐水モード、又は浄水吐水モードのいずれかに選択的に切り替えた吐水操作を行うだけで、バルブカートリッジ28から鋼管部材18及びホース部材16を経て吐水ヘッド部8へ流れる非浄水用の原水(水、湯、又は混合湯水)と浄水用の原水(浄水化される前の原水)のそれぞれが流れる流路を鋼管部材18の上流側で容易に選択的に切り替えることができる。また、吐水ヘッド部8とこれに接続されているホース部材16をシングルレバー式の混合水栓装置本体10から取り外し、引き出した状態で使用することもできるため、使い勝手もよい。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、ホース部材16のアウターホース74の外周面が補強層により覆われているため、アウターホース74の内部の非浄水用原水流路72a内や浄水用原水流路74a内で大きな水圧が作用したとしても、アウターホース74内の流路断面が半径方向外側に所定以上に拡張することを防ぐことができ、アウターホース74が破裂する等の損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、混合水栓装置本体10に内蔵された流路形成部材30が、内側鋼管部材38の上端部(上流側端部)が接続される内側鋼管部材接続部40と、外側鋼管部材36の上端部(上流側端部)が接続される外側鋼管部材接続部44とを備えていることにより、混合水栓装置本体10と鋼管部材18を直接的に接続することができる簡易な構造であるため、施工性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、外側鋼管部材接続部44よりも上流側に位置する流路形成部材30の二次側非浄水用原水流路30cと二次側浄水用原水流路30dは、それぞれの流路断面の中心軸線A2,A3(図10参照)が互いに偏心していることにより、流路形成部材30の外側鋼管部材接続部44よりも上流側で二次側非浄水用原水流路30cと二次側浄水用原水流路30dとが互いに別々の流路として形成されている。したがって、これら別々の二次側非浄水用原水流路30c及び二次側浄水用原水流路30dのそれぞれと、流路形成部材30の上流側のバルブカートリッジ28の固定弁体22に形成される二次側非浄水用原水流22c及び二次側浄水用原水流路22dのそれぞれとを容易に接続することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30dの下流側が、ほぼ水平方向に延びる接続流路48を介して外側鋼管部材接続部44に接続されている簡単な構成により、二次側浄水用原水流路30d内の浄水用の原水(浄水化される前の原水)を、外側鋼管部材接続部44に接続されている外側鋼管部材36の内周面と内側鋼管部材38の外周面と間に形成される浄水用原水流路36a(図10参照)に容易に供給することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、流路形成部材30の内部に接続流路48を形成する際、流路形成部材30の外周側からほぼ水平方向内側に向かって、接続流路48と接続すべき流路形成部材30の二次側浄水用原水流路30dの下端部と外側鋼管部材接続部44とが連通するまで穴開け加工を行った後、流路形成部材30外周部付近に形成された開口部分52について、流路形成部材30と同質の樹脂材料からなる蓋部材54を外側から塞いで接着する加工を行うことができるため、簡単な加工で流路形成部材30の内部に接続流路48を容易に形成することができる。
なお、上述した本実施形態による水栓装置1においては、例として、鋼管部材18の内側鋼管部材38及びホース部材16のインナーホース72のそれぞれの内周側を非浄水用原水流路38a,72aとし、鋼管部材18の内側鋼管部材38及びホース部材16のインナーホース72のそれぞれの外周側を浄水用原水流路36a,74aとした形態について説明したが、このような形態に限られず、他の形態として、互いの非浄水用の原水流路と浄水用の原水流路とを入れ替えた形態であってもよい。すなわち、鋼管部材18の内側鋼管部材38及びホース部材16のインナーホース72のそれぞれの内周側を浄水用の原水流路とし、鋼管部材18の内側鋼管部材38及びホース部材16のインナーホース72のそれぞれの外周側を非浄水用の原水流路とした形態であってもよい。
また、上述した本実施形態による水栓装置1においては、例として、流路形成部材30に鋼管部材18を接続した形態について説明したが、鋼管部材18を省略し、ホース部材16を流路形成部材30に直接的に接続した形態でもよい。
1 水栓装置
2 給湯管
4 給水管
6 操作ハンドル
6a 先端部
8 吐水ヘッド部
8a 吐水部
8b 切替スイッチ
10 混合水栓装置本体(水栓装置本体)
12 カウンター
14 吐水ヘッド取付部
16 ホース部材(管部材)
18 鋼管部材(管部材)
20 接続部材
22 固定弁体
22a 一次側湯流路
22b 一次側水流路
22c 二次側非浄水用原水流路
22d 二次側浄水用原水流路
24 可動弁体
24a 一次側流路
24b 二次側流路
26 操作部
28 バルブカートリッジ(流路切替部、バルブカートリッジ部)
30 流路形成部材(流路切替部、本体部)
30a 一次側湯流路
30b 一次側水流路
30c 二次側非浄水用原水流路
30d 二次側浄水用原水流路
32 流路形成部材の給湯管接続部
34 流路形成部材の給水管接続部
36 外側鋼管部材
36a 浄水用原水流路
38 内側鋼管部材
38a 非浄水用原水流路
40 内側鋼管部材接続部(内側管接続部)
42 シール部材
44 外側鋼管部材接続部(外側管接続部)
46 シール部材
48 接続流路
50 横穴
52 穴開け加工された開口部分
54 蓋部材(蓋体)
56 ワンタッチソケット
58 中継パイプ
58a 浄水用原水流路
60 カプラ
62 インナーホース継手
62a 非浄水用原水流路
64 ソケット本体
66 圧縮コイルばね
68 保持部材
70 ブッシュ
70a ブッシュの上端部
70b ブッシュの円筒部
70c 浄水用原水流路
72 インナーホース(二重管部、内側管部)
72a 非浄水用原水流路(内側吐水流路)
74 アウターホース(二重管部、外側管部)
74a 浄水用原水流路(外側吐水流路)
76 フレキチューブ
78 隙間
80 吐水ヘッド部のホース接続部
82 カラー
84 ブッシュ
86 締結部材
88 外側継手部材
88 中央部
90 内側継手部材
90a 非浄水用原水流路
90b 浄水用原水流路
90c 固定部
92 フィルター部材
94 下キャップ部材
96 外側ケーシング部材
98 内側ケーシング部材
100 浄水カートリッジ(浄水部)
102 非浄水用原水流路
104 浄水用原水流路
106 ストレート吐水用の吐水流路
108 シャワー吐水用の吐水流路
110 浄水流路

Claims (7)

  1. 吐止水を行う水栓装置であって、
    水栓装置本体と、
    この水栓装置本体に内蔵され、その内部に形成される複数の流路のうちから所定の流路を吐水流路として選択して切り替え可能な流路切替部と、
    上記水栓装置本体から取り外し可能に設けられ且つ上記流路切替部よりも下流に位置する吐水ヘッド部と、
    上記流路切替部と上記吐水ヘッド部との間に接続された管部材と、を有し、
    この管部材は、外側管部とその内部にほぼ同心状に配置された内側管部とからなる二重管部を備え、この二重管部は、上記内側管部の内周側に内側吐水流路を形成すると共に、上記内側管部の外周面と上記外側管部の内周面との間に外側吐水流路を形成し、上記内側管部の少なくとも一部の区間は、上記内側吐水流路内又は上記外側吐水流路内の水圧によって弾性変形可能な弾性材料により形成されていることを特徴とする水栓装置。
  2. 上記流路切替部は、固定弁体と、この固定弁体上に摺動可能に設けられた可動弁体と、この可動弁体を操作する操作部と、を備えたバルブカートリッジ部を備え、上記吐水ヘッド部は、上記管部材から供給された吐水を浄水する浄水部を備え、上記水栓装置本体は、上記バルブカートリッジ部の操作部に接続された単一の操作ハンドルを備えたシングルレバー式の混合水栓装置本体であり、この混合水栓装置本体は、上記操作ハンドルを上記可動弁体の摺動面に対して垂直な面内で操作することにより上記可動弁体を開閉し、上記吐水ヘッド部における吐止水の切替操作又は吐水時の吐水流量の調節操作が可能であり、上記操作ハンドルを上記可動弁体が上記摺動面と同一平面内で回転するように操作することにより、上記吐水ヘッド部における原水による水吐水、湯吐水、湯水混合吐水、又は、浄水吐水の何れかの吐水モードに選択的に切り替えた吐水操作が可能であり、上記管部材の二重管部は、上記バルブカートリッジ部の下流側と上記吐水ヘッド部との間に接続され、上記内側吐水流路又は上記外側吐水流路の一方には、上記操作ハンドルの吐水操作に応じて上記吐水ヘッド部において上記浄水部による浄水を行った後に浄水吐水を行うための浄水用の原水が流れ、他方には、上記吐水ヘッド部において上記浄水部による浄水を行わずに水吐水、湯吐水、又は湯水混合吐水を行うための非浄水用の原水が流れる請求項1記載の水栓装置。
  3. 上記管部材の外側管部は、その外側が補強層により覆われている請求項1又は2に記載の水栓装置。
  4. 上記流路切替部は、更に、上記バルブカートリッジ部の下流側に設けられ、上記操作ハンドルの吐水操作において上記浄水吐水の吐水モードが選択された場合に浄水用の原水が流れる浄水用原水流路を形成すると共に、上記操作ハンドルの吐水操作において上記浄水吐水以外の吐水モードが選択された場合に非浄水用の原水が流れる非浄水用原水流路を形成する本体部を備え、この本体部は、上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の一方と上記外側管部とを接続する外側管接続部と、上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の他方と上記内側管部とを接続する内側管接続部と、を備えている請求項2記載の水栓装置。
  5. 上記本体部の外側管接続部は、上記内側管接続部よりも下流側に位置しており、上記浄水用原水流路及び上記非浄水用原水流路は、上記外側管接続部よりも上流側において、それぞれの流路断面の中心軸線が互いに偏心している請求項4記載の水栓装置。
  6. 上記浄水用原水流路及び上記非浄水用原水流路のそれぞれは、上記本体部のほぼ鉛直方向に延びるように形成され、上記本体部の上記浄水用原水流路又は上記非浄水用原水流路の何れか一方の下流側は、上記本体部のほぼ水平方向に延びる接続流路を介して上記外側管接続部に接続されている請求項5記載の水栓装置。
  7. 上記接続流路は、上記本体部に形成される際、上記本体部の外周側からほぼ水平方向内側に向かって、上記接続流路と接続すべき上記本体部の浄水用原水流路又は非浄水用原水流路の何れか一方に連通するまで穴開け加工が行われた後、上記本体部の外周部付近に形成された上記接続流路の開口部分を蓋体で塞ぐ加工が行われる請求項6記載の水栓装置。
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