JP5724289B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明はハイブリッド車両の制御装置において、イグニションオフ時の異音を防止する技術に関する。
内燃機関(エンジン)及びモータの少なくとも一方の動力を用いて車両を駆動させるハイブリッド車両において、エンジン及びモータの動力を摩擦締結要素(クラッチ)によって駆動軸へと断続させる構造が知られている。
このような構造において、非走行レンジで摩擦締結要素を締結した状態で内燃機関の作動中に、内燃機関の停止要求があったとき、内燃機関を停止させると共に、締結要素をスリップ制御させるハイブリッド車両の制御装置(特許文献1参照。)が知られている。
特開2009−208700号公報
停車中にエンジンによってモータを発電モードで駆動している場合において、バッテリ容量が少なくエンジンの再起動ができない程にバッテリ容量が小さい場合はクラッチを開放できない。また、エンジンとモータとを同時に停止させた場合に、エンジンよりもモータの発電トルクの方が応答良く低下するため、応答遅れによりエンジンが吹け上がる可能性があり、振動や異音の原因となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、イグニションオフ時にエンジンから振動や異音の発生を防止することを目的とする。
本発明の一実施態様は、エンジン又はモータジェネレータの駆動力によって走行し、モータジェネレータを発電機として動作させてバッテリに蓄電可能なハイブリッド車両のエンジン及びモータジェネレータの動作を制御する制御装置に適用される。
制御装置は、停車中にエンジンの駆動力によってモータジェネレータを発電機として動作させているときに、エンジンの駆動トルクを予め設定したエンジン停止可能トルクに低減させた後に、エンジンへの燃料供給を停止してエンジンの動作を停止させるエンジン停止手段を備え、エンジン停止手段は、エンジンの停止指令に基づきエンジンを停止するときは、エンジン停止可能トルクを、発電中のモータジェネレータの回転トルクに基づいて、エンジンへの燃料の供給を停止したときにエンジンの回転速度が吹け上がりしない値に設定し、エンジンの駆動トルクをエンジン停止可能トルクに低減させた後に、エンジンへの燃料供給を停止すると同時に、モータジェネレータの動作を停止させる。
本発明によると、エンジンとモータとを同時に停止させる場合に、エンジンの駆動トルクをエンジン停止トルクに低減させてからエンジンを停止するので、モータジェネレータの発電トルクが応答良く低下することによりエンジンが吹け上がったり、エンジンの気筒内圧の圧縮反力によって発生する異音や振動を防止できる。
本発明の実施形態のハイブリッド車両のパワートレインの一例の構成図である。 本発明の実施形態のハイブリッドシステムの構成ブロック図である。 本発明の実施形態のエンジン停止処理のフローチャートである。 本発明の実施形態のエンジン停止処理のタイムチャートである。 本発明の実施形態のハイブリッド車両のパワートレインの他の例の構成図である。 本発明の実施形態のハイブリッド車両のパワートレインの他の例の構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第実施形態のハイブリッド車両のパワートレインの構成図を示す。なお、図5、図6に示したように、ハイブリッド車両のパワートレインの構成、特に第2クラッチ5の位置は図1に示すものに限定されない。
図1に示すハイブリッド車両のパワートレインは、内燃機関としての駆動力源であるエンジン1と、電力によって駆動力を発生するモータジェネレータ2とが、車両の進行方向に直列に配置されている。これらの駆動力は、自動変速機3により変速されて、ディファレンシャルギア6を介して駆動輪7に出力される。
モータジェネレータ2は、モータとして作用して駆動力を発生したり、ジェネレータとして作用して電力を発生させる。
エンジン1のクランクシャフト(出力軸)1aとモータジェネレータ2の入力軸2aとは、第1クラッチ4を介して連結される。また、モータジェネレータ2の出力軸2bは、自動変速機3の入力軸3aに連結される。自動変速機3の出力軸3bは、ディファレンシャルギア6が接続される。
自動変速機3は、複数の摩擦要素(クラッチやブレーキ等)を選択的に締結及び解放することによって、これら摩擦要素の組み合わせにより伝達経路を選択して変速段を決定する。従って自動変速機3は、入力軸3aからの回転を、選択された変速段に応じた変速比に変速して出力軸3bに出力する。
自動変速機3は、複数の摩擦要素のうちの1つを第2クラッチ5として用いる。自動変速機3は、第1クラッチ4を介して入力されるエンジン1の動力と、モータジェネレータ2から入力される動力を合成して駆動輪7へ出力する。
第1クラッチ4は、例えば、油圧によって締結状態が制御される乾式クラッチにより構成される。また、第2クラッチは、油圧によって容量が制御される湿式多板クラッチにより構成される。なお、いずれも、乾式クラッチ又は湿式多板クラッチにより構成されていてもよい。
第1クラッチ4は、第1クラッチ4のストローク量を検出するストロークセンサ23を備える。
エンジン1の出力軸1aは、エンジン1の回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ10を備える。また、モータジェネレータ2の入力軸2aは、モータジェネレータ2の回転速度Nmを検出するモータジェネレータ回転速度センサ11を備える。
自動変速機3は、自動変速機3の入力軸回転速度Niを検出する自動変速機入力軸回転速度センサ12と、自動変速機3の出力軸回転速度Noを検出する自動変速機出力軸回転速度センサ13とを備える。
これら各センサが出力する信号は、図2で後述する統合コントローラ20へと出力される。
このように構成されたハイブリッド車両のパワートレインは、第1クラッチ4の締結状態に応じて3つの走行モードを有している。第1の走行モードは、第1クラッチ4を開放状態として、モータジェネレータ2の動力のみで走行する電気走行モード(以下「EVモード」という)である。
第2の走行モードは、第1クラッチ4を締結状態として、エンジン1及びモータジェネレータ2の双方の動力を用いて走行するハイブリッド走行モード(以下「HEVモード」という)である。
第3の走行モードは、第1クラッチ4を締結状態として、第2クラッチ5をスリップ制御させてエンジン1とモータジェネレータ2との動力で走行するスリップ走行モード(以下「WSC(Wet Start Clutch)モード」という)である。WSCモードは、特にバッテリのSOCが低い場合やエンジン水温が低い場合に、クリープ走行を実現する。また、エンジン1が停止状態からの発進時にエンジン1を始動しつつ駆動力を出力可能なモードである。
なお、上記HEVモードには、「エンジン走行モード」と、「モータアシスト走行モード」と、「走行発電モード」とがある。
エンジン走行モードは、エンジン1のみを駆動源として駆動輪7を駆動するモードである。モータアシスト走行モードは、エンジン1とモータジェネレータ2との双方を駆動源として走行するモードである。走行発電モードとは、エンジン1を駆動源として走行すると同時に、エンジン1の駆動力によってモータジェネレータ2を発電機として機能させるモードである。
また、さらなるモードとして、車両停車時に、エンジン1の駆動力によってモータジェネレータ2を発電機として機能させる発電モードを有する。
統合コントローラ20は、エンジン1、モータジェネレータ2、第1クラッチ4、第2クラッチ5等を制御して、上記の走行モードを切り換える。
図2は、制御装置を含んだハイブリッドシステムの構成ブロック図である。
ハイブリッドシステムは、統合コントローラ20、エンジンコントローラ21、モータジェネレータコントローラ22、インバータ8及びバッテリ9等から構成される。
統合コントローラ20は、エンジン回転速度センサ10、モータジェネレータ回転速度センサ11、自動変速機入力軸回転速度センサ12、自動変速機出力軸回転速度センサ13及びストロークセンサ23からの信号が入力される。また、アクセル開度APO(=実アクセル開度rAPO)を検出するアクセル開度センサ17、バッテリ9の充電状態を検出するSOCセンサ16からの信号が入力する。
統合コントローラ20は、アクセル開度APOとバッテリ充電状態SOCと、車速VSP(自動変速機出力軸回転速度Noに比例)とに応じて、パワートレインの動作点を決定し、運転者が望む駆動力を実現できる走行モードを選択する。また、モータジェネレータコントローラ22に目標モータジェネレータトルク又は目標モータジェネレータ回転速度を指令する。また、エンジンコントローラ21に目標エンジントルクを指定する。また、第1クラッチ4の油圧を制御するソレノイドバルブ14、第2クラッチ5の油圧を制御するソレノイドバルブ15に、それぞれ駆動信号を指令する。
エンジンコントローラ21は、エンジントルクが目標エンジントルクとなるようにエンジン1を制御する。
モータジェネレータコントローラ22は、モータジェネレータ2のトルクが目標モータジェネレータトルクとなるよう(又はモータジェネレータの回転速度が目標モータジェネレータの回転速度となるよう)、バッテリ9及びインバータ8を介してモータジェネレータ2を制御する。また、モータジェネレータ2を発電機として用いる場合は、モータジェネレータ2が目標発電トルクとなるようにモータジェネレータの発電トルクを制御する。
インバータ8は、バッテリ9の電力を高周波電流に変換してモータジェネレータ2に供給する。また、モータジェネレータ2が発電状態にあるときは、発電された電力を直流電流に変換してバッテリ9に充電する。
このように構成されたハイブリッド車両において、次にイグニッションオフ時の動作について説明する。
車両が停止しているときに、ドライバーによってイグニッションオフの要求があった場合は、統合コントローラ20は、エンジン1及びモータジェネレータ2の動作を停止させて、パワートレインを停止させる。
ところで、第1クラッチ4が締結状態で、エンジン1の駆動力によってモータジェネレータ2が回転されて発電を行っている場合(発電モード)は、イグニションオフによって次のような状況が発生しうる。
エンジン1がモータジェネレータ2を駆動して発電を行っているときにイグニッションオフが要求された場合、モータジェネレータ2の発電を停止したときは、発電トルクは応答良く減少する。一方で、駆動状態にあるエンジン1は、イグニションオフにより、まず燃料カットが行われて駆動トルクが減少し、その後回転が漸減する。
このとき、エンジン1が停止する応答性よりもモータジェネレータ2が停止する応答性が速いため、発電トルクが低下することによってエンジン1が停止に至る前に負荷が急減し、エンジン1の回転が吹け上がってしまう可能性がある。
また、エンジン1の駆動トルクを低減する前に燃料カットを行った場合は、エンジン1のシリンダ内圧の圧縮反力が大きくなり、エンジン1の回転速度が漸減する際に共振帯を通過することで、エンジン1に振動及び異音が発生する可能性がある。
このとき、第1クラッチ4をスリップ状態に制御して、エンジン1とモータジェネレータ2とのトルクを分離する方法も考えられる。しかし、例えば、バッテリ9のSOCが著しく低下している場合は、発電の継続のためエンジン1とモータジェネレータ2とを常に直結させる必要があり、この方法が採用できない。
そこで、本発明の実施形態では、次のように構成することによって、イグニッションオフにおけるエンジン1の振動及び異音の発生を防止することができるように構成した。
図3は、本発明の実施形態の統合コントローラ20が実行するエンジン停止処理のフローチャートである。なお、本フローチャートの処理は統合コントローラ20において所定間隔(例えば10ms)で実行される。
統合コントローラ20は、運転者によってイグニッションオフ操作がなされ、イグニションオフが要求されたか否かを判定する。イグニションオフ操作が行われていない場合は、ステップS6に移行する。
イグニションオフ操作が行われたと判定した場合は、ステップS2に移行する。統合コントローラ20は、第1クラッチ4が締結状態でありモータジェネレータ2が発電を行っている状態、すなわち、停車時における発電モードであるか否かを判定する。停車時発電モードでない場合は、ステップS6に移行する。
停車時における発電モードであると判定した場合は、ステップS3に移行して、統合コントローラ20は、エンジン1の駆動トルクを低下させるエンジントルク低下処理を開始する。具体的には、エンジンコントローラ21が、エンジン1の目標駆動トルクをエンジン停止可能トルクに設定し、エンジン1の駆動トルクを低下させる。なお、エンジン停止可能トルクについては後述する。
次に、統合コントローラ20は、エンジン1の駆動トルクがエンジン停止可能トルクに達したか否かを判定する。
具体的には、ステップS4において、エンジン1の駆動トルクが停止可能トルク以上であるか否かを判定する。エンジン1の駆動トルクが停止可能トルクを下回った場合は、ステップS6に移行する。エンジン1の駆動トルクが停止可能トルク以上である場合は、ステップS5に移行して、エンジントルク低下処理の開始から所定時間が経過するまで待機するためのタイマを開始する。エンジントルク低下処理の開始から所定時間が経過してタイマが満了した場合は、ステップS6移行して、イグニションオフを許可する。
ステップS6では、統合コントローラ20は、イグニションオフを許可する。具体的には、既に運転者によってイグニションオフが要求されている場合は、エンジン1の停止及びモータジェネレータ2の発電の停止等の処理を行い、パワートレインの動作を停止する。
このような処理によって、停車時の発電モードであるときにイグニションオフ操作がされたときに、エンジン1の吹け上がりや振動及び異音の発生を防止することができる。
なお、ステップS3において設定されるエンジン停止可能トルクは、次のように設定される。
本発明の実施形態では、イグニションオフが要求されたときに、エンジン1が吹け上がったり振動による異音を防止する為に、エンジン1の停止に先立って、エンジン1の駆動トルクをエンジン停止可能トルクまで低下させる。
エンジン1は、発電中のモータジェネレータ2を駆動している。従って、モータジェネレータ2が発電を停止することで発電トルクが抜けて、エンジン1の負荷が急減しエンジン1が吹け上がることを防止できるトルクにエンジン停止可能トルクを設定する。
このエンジン停止可能トルクは、例えば、エンジン1とモータジェネレータ2との動摩擦係数(フリクション)に基づいて設定する。フリクションが小さければエンジン1の回転速度の減少率が少なくなるので、エンジンの吹け上がりを防ぐためにエンジン停止可能トルクを小さく設定する。
フリクションは、エンジン1やモータジェネレータ2の回転部分の質量や軸受等の摩擦係数によって算出する。また、さらに、フリクションに加え、エンジン1とモータジェネレータ2とが動作している場合のイナーシャを算出して、これらフリクション及びイナーシャに基づいて設定してもよい。
また、エンジン1の駆動トルクが大きい状態で燃料カットを行うと、イナーシャにより気筒内圧による圧縮反力が大きくなるので、エンジン1の共振帯を通過することによる振動が大きくなる。そのため、気筒内圧による圧縮反力が、エンジン1の共振帯を通過しない程度まで、エンジン1のエンジン停止可能トルクを設定する。
なお、この場合は、圧縮反力が小さくなれば良いというものではない。ノッキング等の発生を防止するため、エンジン1に供給可能な燃料の最低供給量よりも燃料供給量を大きくし、そのときの駆動トルクをエンジン停止可能トルクとして設定する。
また、エンジン停止可能トルクを、発電中のモータジェネレータ2の発電トルクによって設定してもよい。エンジン1の駆動トルクは、目標駆動トルクに対して、エンジン回転速度、燃料供給量、排ガスの酸素量等によって相対的に算出する。一方で、モータジェネレータ2の発電トルクは、発電量により容易に算出することができるため精度が高い。また、第1クラッチ4が締結状態である場合は、エンジン1の駆動トルクはモータジェネレータ2の発電トルクにほぼ等しい。
そこで、モータジェネレータ2の発電トルクに基づいてエンジン停止可能トルクを設定する。
具体的には、発電トルクが急減した場合にエンジン1が吹け上がる場合を想定し、エンジン1が吹け上がらない程度の発電トルクを算出して、この発電トルクをエンジン停止可能トルクとして設定する。また、このときのエンジン停止可能トルクについても前述の通り、エンジン1に供給可能な燃料の最低供給量よりも燃料供給量を大きくし、そのときの駆動トルクをエンジン停止可能トルクとして設定してもよい。
また、前述のステップS5において設定されるタイマの所定時間は、エンジン1がエンジン停止可能トルクまで十分に低下可能な時間に設定する。なお、このタイマが長時間に設定されると、イグニッションオフ操作した運転者に違和感を与える可能性がある。そこで、このタイマの最大時間を1秒とする。
図4は、本発明の実施形態によるエンジン停止処理のタイムチャートである。
前述のように、停車時発電モードにおいて、イグニションオフ操作が行われたと判定した場合は(図3のステップS1でYes、ステップS2でYes)、統合コントローラ20は、エンジントルク低下処理を開始する。
エンジントルク低下処理において、統合コントローラ20は、エンジン1の目標トルクをエンジン停止可能トルクへと設定し、エンジン1の駆動トルクを低下させる。また、エンジントルク低下処理の開始から所定時間が経過したかを判定するタイマを動作させる。
その後、エンジン1の駆動トルクが停止可能トルクを下回った場合(図3のステップS4でNo)、または、エンジントルク低下処理の開始から所定時間が経過した場合(図3のステップS5でYes)は、統合コントローラ20は、イグニションオフを許可する(図3のステップS6)。
イグニションオフの許可により、統合コントローラ20は、エンジン1への燃料の供給をカットする等のエンジン停止制御を行う。エンジン1は、その後停止する。
以上のように、本発明の実施形態は、エンジン1又はモータジェネレータ2からなる駆動源の駆動力によって走行し、エンジンの駆動力又は車両の回生動力によってモータジェネレータ2を発電機として動作させてバッテリ9に蓄電可能なハイブリッド車両に適応される。
そして、エンジン1の駆動力によってモータジェネレータ2が回転されて発電を行っている場合(発電モード)において、運転者からイグニションオフ操作がされた場合に、直ちにイグニションオフを実行しない。エンジン1の駆動トルクをエンジン停止可能トルクまで低減させるか、又は、タイマにより所定時間が満了するまで待機して、イグニションオフを実行する。
これにより、エンジン1の駆動トルクよりもモータジェネレータ2の発電トルクが先に減少することで発生するエンジンの吹け上がりによる異音の発生を防止することができる。また、エンジン1の駆動トルクが高い状態で停止させた場合に、シリンダ内圧が高く圧縮反力によってエンジン1の共振帯を通過することで発生する振動による異音の発生を防止することができる。
なお、エンジン停止可能トルクは、エンジン1の燃料カット時にエンジン1が吹け上がらないトルクに設定する。例えば、エンジン1とモータジェネレータ2との動摩擦係数(フリクション)に基づいて設定する。さらに、フリクションに加え、エンジン1とモータジェネレータ2とが動作している場合のイナーシャを算出して、これらフリクション及びイナーシャに基づいて設定してもよい。これにより、エンジン1の燃料カット時にエンジン1の吹け上がりを防止するので、エンジン1が吹け上がることによる振動や異音を防止できる。
また、エンジン1の燃料カットにより気筒内圧による圧縮反力がエンジン1の共振帯を通過しない程度まで、エンジン1のエンジン停止可能トルクを設定する。この場合は、エンジン1に供給可能な燃料の最低供給量よりも燃料供給量を大きくし、そのときの駆動トルクをエンジン停止可能トルクとして設定する。これにより、気筒内圧による圧縮反力によってエンジン1の共振帯を通過することによる振動を防止することができる。
また、発電中のモータジェネレータ2の発電トルクに基づいてエンジン停止可能トルクを設定する。具体的には、発電トルクが急減した場合にエンジン1が吹け上がる場合を想定し、エンジン1が吹け上がらない程度の発電トルクを算出して、この発電トルクをエンジン停止可能トルクとして設定する。また、このときのエンジン停止可能トルクについても前述の通り、エンジン1に供給可能な燃料の最低供給量よりも燃料供給量を大きくし、そのときの駆動トルクをエンジン停止可能トルクとして設定してもよい。発電トルクは駆動トルクよりも精度高く算出できるので、エンジン1の燃料カットを行うタイミングを最適なタイミングに設定することができ、異音や振動の発生を防止できると共に、燃費を向上できる。
なお、タイマの所定時間は、最大時間を1秒とするので、運転者に違和感を与えることがない。
1 エンジン
2 モータジェネレータ
4 第1クラッチ
5 第2クラッチ
20 統合コントローラ

Claims (10)

  1. エンジン又はモータジェネレータの駆動力によって走行し、前記モータジェネレータを発電機として動作させてバッテリに蓄電可能なハイブリッド車両において、前記エンジン及び前記モータジェネレータの動作を制御する制御装置であって、
    停車中に前記エンジンの駆動力によって前記モータジェネレータを発電機として動作させているときに、前記エンジンの駆動トルクを予め設定したエンジン停止可能トルクに低減させた後に、前記エンジンへの燃料供給を停止して前記エンジンの動作を停止させるエンジン停止手段を備え、
    前記エンジン停止手段は、
    エンジンの停止指令に基づきエンジンを停止するときは、
    前記エンジン停止可能トルクを、発電中の前記モータジェネレータの回転トルクに基づいて、前記エンジンへの燃料の供給を停止したときに前記エンジンの回転速度が吹け上がりしない値に設定し、
    前記エンジンの駆動トルクを前記エンジン停止可能トルクに低減させた後に、前記エンジンへの燃料供給を停止すると同時に、前記モータジェネレータの動作を停止させる
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記エンジン停止可能トルクは、前記エンジン及び前記モータジェネレータの動摩擦係数に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記エンジン停止可能トルクは、前記エンジン及び前記モータジェネレータの動摩擦係数と、前記エンジン及び前記モータジェネレータのイナーシャと、に基づいて設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記エンジン停止可能トルクは、前記エンジンへの燃料の供給を停止したときに前記エンジンの気筒内圧による圧縮反力によって前記エンジンの共振帯を通過しないトルクに設定されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記エンジン停止可能トルクは、前記トルクであり、かつ、前記エンジンに供給可能な燃料の最低値以上のトルクであることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記エンジン停止可能トルクは、発電中の前記モータジェネレータの回転トルクが、前記エンジンへの燃料の供給を停止したときに前記エンジンの気筒内圧による圧縮反力によって回転速度が変動しないトルクとなるように設定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 前記エンジン停止可能トルクは、前記エンジンへの燃料の供給を停止したときに前記エンジンの気筒内圧による圧縮反力によって回転速度が変動しない前記トルクの下限値であり、かつ、前記エンジンに供給可能な燃料の最低値によるトルク以上のトルクであることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 前記エンジン停止手段は、イグニションオフが要求されたときに、前記エンジンの駆動トルクを予め設定したエンジン停止可能トルクに低減させた後に、前記エンジンへの燃料供給を停止して前記エンジンの動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  9. 前記エンジン停止手段は、イグニションオフが要求されてから予め定めたエンジン停止タイマが満了した後に、前記エンジンへの燃料供給を停止して前記エンジンの動作を停止させることを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  10. 前記エンジン停止手段は、イグニションオフが要求されてから予め定めたエンジン停止タイマが満了した後に、前記エンジンへの燃料供給を停止して前記エンジンの動作を停止させ、前記エンジン停止タイマが、1秒以内に設定されることを特徴とする請求項8又は9に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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