JP5720597B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
下記特許文献1には、リアバンパとクォータパネルとによって形成された通路部を備え、リアホイールハウス内の空気を通路部によりリアバンパの後面に設けられた開口から車両後方へ排出する構造が開示されている。この構造では、リアホイールハウス内の空気を通路部からリアバンパの後面の空気吹き出し口に向けて吹き出すことで、車両の空気抵抗の低減を図っている。
特開平7−25369号公報
上記特許文献1では、雨天の車両走行時に、リアタイヤによって巻き上げられた泥水がリアホイールハウスの後方に設けられた通路部を通り、リアバンパの後面の空気吹き出し口から泥水がリアバンパの下方に伝い流れ、リアバンパ後部の見栄えを悪くする可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、リアバンパカバーの後面の排出開口からの泥水の飛散によるリアバンパカバーの汚れの発生を抑制することができる車両後部構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両後部構造は、リアバンパカバーの内側で、かつリアホイールハウスの車両後方側に設けられ、前記リアホイールハウス内の空気を前記リアバンパカバーの後部域に設けられた排出開口から車両後方へ排出する空気通路部と、前記空気通路部の下部を構成する底壁に設けられ、前記空気通路部に空気が流入する車両前方側から車両後方側に向けて斜めに立ち上がる複数の傾斜面で構成された鋸歯形状部と、前記傾斜面の高さが最も低い位置に形成された排水用の孔部と、を有する。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両後部構造において、前記傾斜面は、車両前後方向視にて車両幅方向の少なくとも一方に傾斜するように配置されている。
請求項1記載の本発明によれば、リアバンパカバーの内側かつリアホイールハウスの車両後方側に設けられた空気通路部によって、リアホイールハウス内の空気がリアバンパカバーの後部域に設けられた排出開口から車両後方へ排出される。空気通路部の下部を構成する底壁には、空気通路部に空気が流入する車両前方側から車両後方側に向けて斜めに立ち上がる複数の傾斜面で構成された鋸歯形状部が設けられており、傾斜面の高さが最も低い位置に排水用の孔部が形成されている。これによって、空気通路部内に重量物としての泥水が入ったときに、複数の傾斜面のいずれかで泥水がトラップされ、泥水が傾斜面を流れて傾斜面の高さが最も低い位置に形成された排水用の孔部から外部に排出される。これにより、空気通路部の排出開口からの泥水の飛散が抑制され、排出開口からリアバンパカバーの後面に泥水が垂れ下がることを抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、傾斜面が、車両前後方向のみならず、車両前後方向視にて車両幅方向の少なくとも一方にも傾斜するように配置されることで、泥水が傾斜面の低い位置により一層流れやすくなり、泥水が空気通路部内に滞留することが低減される。
本発明に係る車両後部構造によれば、リアバンパカバーの後面の排出開口からの泥水の飛散によるリアバンパカバーの汚れの発生を抑制することができる。
第1実施形態に係る車両後部構造が適用された車両を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両後部構造が適用された車両の後部のダクト部付近の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両後部構造が適用された車両の後部のダクト部付近の構成を示す側面図である。 第1実施形態に係る車両後部構造が適用された車両の後部のダクト部付近の構成を示す平面図である。 第1実施形態に係る車両後部構造に用いられるダクト部を示す斜視図である。 図5に示すダクト部の車両幅方向に沿った縦断面図である。 図6中の2−2線に沿ったダクト部の縦断面図(端面図)である。 第2実施形態に係る車両後部構造に用いられるダクト部を示す斜視図である。 図8に示すダクト部の車両幅方向に沿った縦断面図である。 第3実施形態に係る車両後部構造に用いられるダクト部を示す車両幅方向に沿った縦断面図である。 第4実施形態に係る車両後部構造に用いられるダクト部を示す斜視図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る車両後部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印RRは車両後方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両後部構造が適用される車両が斜視図にて示されている。図2には、本実施形態に係る車両後部構造が適用される車両の後部が斜視図にて示されており、図3には、本実施形態に係る車両後部構造が適用される車両の後部が側面図にて示されている。また、図4には、本実施形態に係る車両後部構造が適用される車両の後部が平面図にて示されている。これらの図に示されるように、車両10の後部11には、車両下方側の後端部に樹脂製のリアバンパカバー12が取り付けられている。リアバンパカバー12は、車両10の後端部に車両幅方向に沿って配置される後面部12Aと、後面部12Aの車両幅方向両端部から車両前方側に延びる側面部12Bと、を備えている。車両10の後部11には、リアバンパカバー12の後面部12Aと側面部12Bとが交差する位置の上方側にリアコンビネーションランプ22が取り付けられている。なお、図3では、車両10の一方の側部のリアバンパカバー12の側面部12Bのみが図示されており、車両10の他方の側部は左右対称であるので図示を省略している。
車両10の後部11には、リアバンパカバー12の側面部12Bの車両前方側に、リアタイヤ14を格納するリアホイールハウス16が設けられている。リアバンパカバー12の側面部12Bの前端には、リアタイヤ14と対向する位置にフェンダライナー18が設けられている。フェンダライナー18は、リアタイヤ14の周面に沿って車両上下方向及び車両幅方向に湾曲して形成されている。
リアバンパカバー12の側面部12Bの車両幅方向内側には、車両前後方向に沿って空気通路部の一例としてのダクト部(リアアウトレットダクト)20が設けられている。ダクト部20は、車両10の後部11の両サイドに設けられている(図2及び図4参照)。ダクト部20は、リアバンパカバー12の側面部12Bとその車両幅方向内側の車両本体との間に配置されており、車両本体に図示しない取付具により固定されている。ダクト部20は、リアホイールハウス16の車両後方側に配置されている。
図5〜図7には、車両正面視にて車両10の後部11の幅方向左側に配置されるダクト部20が示されている。車両正面視にて車両10の後部11の幅方向右側に配置されるダクト部20は左右対称であるので、図示を省略する。
図2及び図5に示されるように、ダクト部20は、筒状体からなり、車両幅方向に沿った断面が車両上下方向に長い矩形状に形成されている。すなわち、図5〜図7に示されるように、ダクト部20は、車両幅方向内側と車両幅方向外側に対向するように配置された左右一対の側壁24、25と、車両下方に車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置された底壁部26と、底壁部26と対向すると共に車両上方に車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置された天井壁28と、を備えている。ダクト部20の前端部には、リアホイールハウス16内の空気が流入される流入開口30が形成されており、ダクト部20の後端部には、ダクト部20内を通った空気が排出される排出開口32が形成されている。
フェンダライナー18には、ダクト部20の流入開口30とほぼ同じ形状の開口が設けられており、ダクト部20の流入開口30がフェンダライナー18の開口に接続されている(図1及び図3参照)。リアバンパカバー12の後面部12Aには、ダクト部20の排出開口32とほぼ同じ形状の開口が設けられており、ダクト部20の排出開口32が後面部12Aの開口に接続されている(図2参照)。すなわち、ダクト部20の流入開口30はフェンダライナー18の開口を介してリアホイールハウス16と連通している。また、ダクト部20の排出開口32はリアバンパカバー12の後面部12Aの開口を介して車両10の後部11の外部側と連通している。これによって、リアホイールハウス16内の空気が流入開口30からダクト部20内に流入し、空気がダクト部20内を通って排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12Aの後方側(車両外部)へ排出されるようになっている。
図5〜図7に示されるように、ダクト部20の下部を構成する底壁部(底壁)26は、ダクト部20の外側面となる下壁部34と、下壁部34の上方に設けられた鋸歯形状部36と、を備えている。図7等に示されるように、下壁部34は、車両側面視にて流入開口30側(車両前方側)の下端部から排出開口32側(車両後方側)の上端部に向かって斜め方向に傾斜するように配置されている。鋸歯形状部36は、車両側面視にて車両前方側から車両後方側に向かって下壁部34よりも大きい傾斜角度で斜め方向に立ち上がる複数の傾斜面36Aと、隣り合う傾斜面36Aにおける後側上端部と前側下端部とを繋ぐ段差部36Bと、を備えている。言い換えると、車両側面視にて夫々の傾斜面36Aは、車両前方側から車両後方側に向かって上り勾配となるように配置されており、段差部36Bは、隣り合う傾斜面36Aの間に車両上下方向に沿って配置されている。また、車両側面視にて複数の傾斜面36Aは、車両前方側の下端部と車両後方側の上端部が車両前方側から車両後方側に向かうに従って、下壁部34に沿って斜め方向に上昇するように配置されている。
また、図6に示されるように、ダクト部20は、車両幅方向外側の側壁25が車両幅方向内側の側壁24よりも車両下方側に長く形成されている。車両前後方向視(車両正面視)にて複数の傾斜面36Aは、車両幅方向に沿った位置で車両幅方向内側から車両幅方向外側に向かって下り勾配となるように傾斜している。車両前後方向視(車両正面視)にて傾斜面36Aの車両幅方向に沿った線と水平方向の線との角度は、θ°に設定されている。
図5〜図7に示されるように、ダクト部20の車両幅方向外側の側壁25の下部には、夫々の傾斜面36Aの高さが最も低くなる車両前方側の位置に、傾斜面36Aを流れる泥水等が排出される排水用の孔部38が形成されている。すなわち、ダクト部20には、夫々の傾斜面36Aの車両幅方向外側端部における車両前方側の位置に孔部38が設けられており、孔部38は外部と連通している。これにより、傾斜面36Aにトラップされた泥水等は、傾斜面36Aの高さが最も低い位置である車両幅方向外側かつ車両前方側に流れて孔部38から外部に排出されるようになっている。
なお、本実施形態のダクト部20では、傾斜面36Aの車両幅方向外側端部における側壁25の下部に孔部38が設けられているが、傾斜面36Aの車両幅方向外側端部に車両下側及び車両側方に開口する孔部を設けてもよい。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
リアバンパカバー12の側面部12Bの車両幅方向内側には、車両前後方向に沿って筒状のダクト部20が設けられており、ダクト部20の前端部の流入開口30はフェンダライナー18の開口に接続されており、ダクト部20の排出開口32はリアバンパカバー12の後面部12Aの開口に接続されている。これによって、リアホイールハウス16内の空気が流入開口30からダクト部20内に流入し、更に空気がダクト部20内を通って排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12Aの後方側(車両10の後部11の外部側)へ排出される。
図7に示されるように、ダクト部20の底壁部26には、車両側面視にて車両前方側から車両後方側に向かって斜め方向に立ち上がる複数の傾斜面36Aと、隣り合う傾斜面36Aの間に配置された段差部36Bと、を備えた鋸歯形状部36が設けられている。これにより、雨天の車両走行時などに流入開口30からダクト部20内に重量物としての泥水が入ったときに、矢印Aに示されるように、例えば泥水が車両前方側の第1番目の傾斜面36Aに沿って車両後方側に移動し、その傾斜面36Aの上端部を乗り越えて段差部36Bに沿って車両後方側の第2番目の傾斜面36Aに落下する。そして、泥水は第2番目の傾斜面36Aにおける高さが最も低い車両幅方向外側かつ前端部の位置に流れることで、孔部38から外部に排出される。また、矢印Aに示されるように、第2番目の傾斜面36Aに沿って車両後方側に移動した泥水は、当該傾斜面36Aの上端部を乗り越えて車両後方側の第3番目の傾斜面36Aに落下し、同様に当該傾斜面36Aの高さが最も低い位置に流れることで、孔部38から外部に排出される。
このように、ダクト部20の下部に車両前方側から車両後方側に立ち上がる複数の傾斜面36Aを設けることにより、泥水は各傾斜面36Aの高さの最も低い位置に流れて孔部38から外部に排出される。
また、傾斜面36Aは、車両幅方向に沿って車両幅方向外側に下り勾配となるように傾斜しているため、泥水がよりスムーズに孔部38側に流れ、泥水がダクト部20内に滞留することを低減することができる。
これにより、ダクト部20の排出開口32から泥水が飛散することが抑制され、ダクト部20の排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12Aへの泥水の垂れ下がりを抑制することができる。したがって、泥水によりリアバンパカバー12の後面部12Aが汚れて見栄えが悪化することを抑制することができる。
次に、図8及び図9を用いて、本発明に係る車両後部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、本実施形態の車両後部構造では、空気通路部の一例としてのダクト部50が設けられている。ダクト部50の底壁部(底壁)52は、車両幅方向内側の上端部から車両幅方向中央部よりやや外側の下端部に向かって傾斜して配置された内側下壁部54Aと、車両幅方向外側の上端部から車両幅方向中央部よりやや外側の下端部に向かって傾斜して配置された外側下壁部54Bと、を備えている。車両前後方向視(車両正面視)にて内側下壁部54Aの水平方向の線に対する傾斜角度は、外側下壁部54Bの水平方向の線に対する傾斜角度よりも小さい。
内側下壁部54A及び外側下壁部54Bの上方側には、車両前方側から車両後方側に向かって斜め方向に立ち上がる複数の傾斜面36Aと、隣り合う傾斜面36Aの間に配置された段差部36Bと、を備えた鋸歯形状部36が設けられている。車両前後方向視(車両正面視)にて複数の傾斜面36Aは、車両幅方向に沿った位置で車両幅方向内側から車両幅方向外側に向かって下り勾配となるように傾斜している(図9参照)。外側下壁部54Bには、夫々の傾斜面36Aの高さが最も低くなる車両前方側の位置に、傾斜面36Aを流れる泥水等が排出される排水用の孔部56が形成されている。
このようなダクト部50では、雨天の車両走行時などに流入開口30からダクト部50内に重量物としての泥水が入ったときに、泥水が複数の傾斜面36Aのうちのいずれか1つにトラップされると、泥水がその傾斜面36Aの高さが最も低い車両幅方向外側かつ前端部の位置に流れる。そして、外側下壁部54Bに形成された孔部56から外部に排出される。これにより、ダクト部50の排出開口32から泥水が飛散することを抑制することができ、ダクト部50の排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12A(図2参照)への泥水の垂れ下がりを抑制することができる。
次に、図10を用いて、本発明に係る車両後部構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図10に示されるように、本実施形態の車両後部構造では、空気通路部の一例としてのダクト部70が設けられている。このダクト部70では、図8及び図9に示すダクト部50と比較して鋸歯形状部72が変更されている。具体的には、ダクト部70には、内側下壁部54A及び外側下壁部54B(図8参照)の上方側に鋸歯形状部72が設けられており、鋸歯形状部72は、車両前方側から車両後方側に斜め方向に立ち上がる複数の傾斜面72A及び傾斜面72Bと、車両前後方向に隣り合う傾斜面72A及び傾斜面72Bの間に配置された段差部(図示省略)と、を備えている。車両前後方向視(車両正面視)にて鋸歯形状部72は、傾斜面72Aと傾斜面72Bとが車両幅方向に略V字状に形成されている。すなわち、傾斜面72Aは、車両幅方向内側の上端部から車両幅方向中央部よりやや外側の下端部に向かって傾斜して配置されており、傾斜面72Bは、車両幅方向外側の上端部から車両幅方向中央部よりやや外側の下端部に向かって傾斜して配置されている。車両前後方向視(車両正面視)にて傾斜面72Aの水平方向の線に対する車両幅方向の傾斜角度は、傾斜面72Bの水平方向の線に対する車両幅方向の傾斜角度よりも小さい設定とされている。
このようなダクト部70では、雨天の車両走行時などにダクト部70内に重量物としての泥水が入ったときに、泥水が複数の傾斜面72A及び傾斜面72Bのうちのいずれか1つにトラップされると、泥水がその傾斜面72A及び傾斜面72Bの高さが最も低い車両幅方向中間部の位置に流れる。そして、傾斜面72Bの前端部に形成された孔部56から外部に排出される。これにより、ダクト部70の排出開口32(図8参照)から泥水が飛散することを抑制することができ、ダクト部70の排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12A(図2参照)への泥水の垂れ下がりを抑制することができる。
次に、図11を用いて、本発明に係る車両後部構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図11に示されるように、本実施形態の車両後部構造では、空気通路部の一例としてのダクト部90が設けられている。ダクト部90は、図5に示すダクト部20を左右に反転させたものである。具体的には、ダクト部90の車両幅方向内側の側壁92が、車両幅方向外側の側壁94よりも車両下方側に長く形成されている。ダクト部90の底壁部96は、車両前後方向視(車両正面視)にて、車両幅方向内側から車両幅方向外側に向かって上り勾配となるように形成された下壁部98と、下壁部98の上方に配置された鋸歯形状部100と、を備えている。
鋸歯形状部100は、車両前方側から車両後方側に向かって斜め方向に立ち上がる複数の傾斜面100Aを備えている。車両前後方向視(車両正面視)にて傾斜面100Aは、車両幅方向に沿った位置で車両幅方向外側から車両幅方向内側に向かって下り勾配となるように傾斜しており、側壁92の下部には、夫々の傾斜面100Aの高さが最も低くなる車両前方側の位置に排水用の孔部38が形成されている。
このようなダクト部90では、雨天の車両走行時などに流入開口30からダクト部90内に重量物としての泥水が入ったときに、泥水が複数の傾斜面100Aのうちのいずれか1つにトラップされると、泥水がその傾斜面100Aの高さが最も低い車両幅方向内側かつ前端部の位置に流れ、孔部38から外部に排出される。これにより、ダクト部90の排出開口32から泥水が飛散することを抑制することができ、ダクト部90の排出開口32からリアバンパカバー12の後面部12A(図2参照)への泥水の垂れ下がりを抑制することができる。
なお、第1〜第4実施形態において、ダクト部の鋸歯形状部に設けた複数の傾斜面の形状や傾斜角度は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
また、第1〜第4実施形態は、ダクト部の鋸歯形状部の下方側に下壁部が設けられているが、これに限定されず、下壁部を設けずに鋸歯形状部のみで構成してもよい。
また、第1〜第4実施形態において、ダクト部は、車両幅方向に沿った断面が車両上下方向に長い筒状体であるが、ダクト部を構成する筒状体の形状は変更可能である。
また、第1〜第4実施形態では、リアバンパカバー12の側面部12Bの車両幅方向内側に、筒状のダクト部を設けたが、この構成に限定されず、例えば、リアバンパカバー12の側面部12Bの内壁とパネル部材とでダクト部を形成してもよい。
10 車両
11 後部
12 リアバンパカバー
12A 後面部(後部域)
16 リアホイールハウス
20 ダクト部(空気通路部)
26 底壁部(底壁)
32 排出開口
36 鋸歯形状部
36A 傾斜面
38 孔部
50 ダクト部(空気通路部)
56 孔部
70 ダクト部(空気通路部)
72 鋸歯形状部
72A 傾斜面
72B 傾斜面
90 ダクト部(空気通路部)
96 底壁部(底壁)
100 鋸歯形状部
100A 傾斜面

Claims (2)

  1. リアバンパカバーの内側で、かつリアホイールハウスの車両後方側に設けられ、前記リアホイールハウス内の空気を前記リアバンパカバーの後部域に設けられた排出開口から車両後方へ排出する空気通路部と、
    前記空気通路部の下部を構成する底壁に設けられ、前記空気通路部に空気が流入する車両前方側から車両後方側に向けて斜めに立ち上がる複数の傾斜面で構成された鋸歯形状部と、
    前記傾斜面の高さが最も低い位置に形成された排水用の孔部と、
    を有する車両後部構造。
  2. 前記傾斜面は、車両前後方向視にて車両幅方向の少なくとも一方に傾斜するように配置されている請求項1に記載の車両後部構造。
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