JP5713747B2 - 立体高架橋構造及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、立体高架橋構造及びその施工方法に関し、特に、プレキャストコンクリート部材を用いた立体高架橋構造及びその施工方法に関する。
本願出願人は、先にプレキャストコンクリート部材を用いた立体高架橋構造と立体高架橋構造の施工方法を提案した(特許文献1、特許文献2参照)。
この立体高架橋構造は、橋脚と、この橋脚上に橋軸方向に架設支持される半割アーチ梁からなる縦梁と、縦梁に橋軸と交差方向に架設される横梁と、横梁上に構築されるスラブとをプレキャストコンクリートにて形成することで、施工の省力化及び工期の短縮化を可能にしたものである。
特開2005−120719号公報 特開2007−239250号公報
これらの提案にかかる立体高架橋構造は、図8(A)に示すように、縦梁である半割アーチ梁50の上面形状の制約から横梁52を密に配置しなければならないこと、半割アーチ梁50の鉛直方向の高さh1が大きくなるため、結果的に高架橋下の高さh2が低くなり、高架下の建築限界を確保しにくいという課題があり、部品点数の抑制、作業効率の向上、接合方法の簡素化等を図りつつ、部品形状を変更、改良すべき点が残されていた。
本発明の目的は、部品点数の抑制、作業効率の向上、接合方法の簡素化等を図りつつ、半割アーチ梁と横梁及びスラブの構造形式の簡素化、高架高さの抑制を可能にした立体高架橋構造及びその施工方法を提供することにある。
(1)前記目的を達成するため、本発明の立体高架橋構造は、地盤或いは基礎上に立設されたコンクリート製の橋脚と、
前記橋脚への取付部と、上面が平坦で、下面が前記取付部から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部とを有し、前記橋脚上に橋軸方向に架設支持されるプレキャストコンクリート製の半割アーチ梁と、
前記縦梁上に前記橋軸と交差方向に架設されるプレキャストコンクリート製のスラブとを有する立体高架橋構造であって、
前記スラブは、前記半割アーチ梁に橋軸と交差方向に架設される横梁を一体に有し、前記半割アーチ梁の上面中央部に架設される第1のスラブ部材と、前記半割アーチ梁の上面中央部以外の前記半割アーチ梁上面に架設される第2のスラブ部材とを有し、
前記第2のスラブ部材は、前記半割アーチ梁の上面に架設される取付脚部を有し、
前記取付脚部は、第2のスラブ部材橋軸方向全長にわたって設けられ、前記半割アーチ梁に架設一体化されて前記半割アーチ梁とともに縦梁を構成し、
前記第1のスラブ部材の横梁は、前記取付脚部よりも高さが高く、前記取付脚部の下面よりも下方に突出し、
前記半割アーチ梁の前記横梁設置位置には、前記横梁の前記取付脚部下面からの突出部分に相当する凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、半割アーチ梁の半割アーチ部上面を平坦に形成することで、部材高さの抑制、運搬の容易化、架設の容易化を図ることができ、また、第1のスラブ部材及び第2のスラブ部材の幅を柔軟に設定することができ、しかも、全幅にわたり半割アーチ梁に支持されるため、架設時の安定性が高くなり、架設用治具の簡素化を図ることが可能となる。
また、横梁の配置は、第1のスラブ部材に限定できるため、横梁を密に配置しなくてすむ。
その結果、部品点数の抑制、作業効率の向上、接合方法の簡素化等を図りつつ、設計作業の簡略化につながる構造形式の簡素化、高架高さの抑制が可能となる。
この本発明における横梁の配置と、部材高さ及び高架下の高さの関係を先行技術に係る図8(A)と比較して図8(B)に示す。
本発明においては、図8(B)に示すように、半割アーチ梁18の半割アーチ部26上面を平坦に形成することで、図8(A)の部材高さh1に比して、半割アーチ梁18の部材高さh3を抑制することができ、それだけ高架下の高さh4を図8(A)の高架下の高さh2に比して高くすることができ、また、横梁34の配置は、図8(A)の場合に比し、第1のスラブ部材28のみに限定できるため、横梁34を密に配置しなくてすむこととなる。
また、第2のスラブ部材の橋軸方向全長にわたって設けられた取付脚部を、前記半割アーチ梁に架設一体化して、取付脚部が前記半割アーチ梁とともに縦梁を構成することにより、縦梁の梁背が大きくなり、縦梁の強度を向上させることができる。
さらに、前記第1のスラブ部材の横梁は、前記取付脚部よりも高さが高く、前記取付脚部の下面よりも下方に突出し、前記半割アーチ梁の前記横梁設置位置には、前記横梁の前記取付脚部下面からの突出部分に相当する凹部が形成されたものとすることにより、横梁の梁背が高くなり、横梁の強度を向上させることができる。
本発明の体高架橋の施工方法は、コンクリート製の橋脚を基礎上に立設して固定する工程と、
前記橋脚への取付部と、上面が平坦で、下面が前記取付部から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部とを有するプレキャストコンクリート製の半割アーチ梁を、前記取付部を前記橋脚上に設置して前記橋脚と連結し、隣接する半割アーチ部端同士を連結して前記橋脚上に橋軸方向に架設支持する工程と、
橋軸と交差方向に架設される横梁を下面に一体形成したプレキャストコンクリート製の第1のスラブ部材を前記横梁を介し前記半割アーチ梁の上面中央部間に架設して連結する工程と、
前記半割アーチ梁の上面に架設される取付脚部を下面に一体形成したプレキャストコンクリート製の複数の第2のスラブ部材を前記半割アーチ梁の上面中央部以外の半割アーチ梁上面間に橋軸と交差方向に設置し、前記半割アーチ梁、前記第1のスラブ部材及び隣接する第2のスラブ部材同士を連結して、半割アーチ梁及び取付脚部からなる縦梁を有するスラブを構築する工程とを有し、
前記第1のスラブ部材の横梁は、前記取付脚部よりも高さが高く、前記取付脚部の下面よりも下方に突出し、
前記半割アーチ梁の前記横梁設置位置には、前記横梁の前記取付脚部下面からの突出部分に相当する凹部が形成され、
前記第1のスラブ部材の前記半割アーチ梁への架設時には、前記取付脚部の下面より突出する前記横梁と前記半割アーチ梁とを横梁設置位置に形成した凹部位置で連結する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、2のスラブ部材の橋軸方向全長にわたって設けられた取付脚部を、前記半割アーチ梁に架設一体化して、取付脚部が前記半割アーチ梁とともに縦梁を構成することにより、縦梁の梁背が大きくなり、縦梁の強度を向上させることができる。
また、前記第1のスラブ部材の前記半割アーチ梁への架設時には、前記取付脚部下面より突出する前記横梁と前記半割アーチ梁とを横梁設置位置に形成した凹部位置で連結する工程を含むものとすることにより、横梁の梁背を十分に確保して、横梁の強度を向上させることができる。
本発明の一実施の形態にかかる立体高架橋構造を示す施工途中における全体概略斜視図である。 図1の地上構造物の状態を示す分解斜視図である。 図1の立体高架橋構造の半割アーチ梁に対する第1のスラブ部材の架設状態を示す部分側面図である。 図1の立体高架橋構造の半割アーチ梁に対する第2のスラブ部材の架設状態を示す部分側面図である。 本実施の形態にかかる立体高架橋構造の側面図である。 図5のVI-VI線に沿う断面図である。 図5のVII-VII線に沿う断面図である。 先行技術と本発明の横梁の配置と、部材高さ及び高架下の高さの関係を対比して示す図で、(A)は先行技術の立体高架橋構造の部分側面図、(B)は本発明の立体高架橋構造の部分側面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる立体高架橋構造を示す斜視図である。 図9の側面図である。 本実施の形態における第1のスラブ部材の斜視図である。 本実施の形態における第2のスラブ部材の斜視図である。 本実施の形態における半割アーチ梁と取付脚部により構築される縦梁の断面図である。 本実施の形態における半割アーチ梁の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施の形態に係る立体高架橋構造を示す図である。
図1は、本実施の形態に係る立体高架橋構造を示す施工途中の全体概略斜視図、図2は図1の地上構造物の状態を示す斜視図である。
この立体高架橋構造10は、例えば鉄道立体高架橋として用いられるもので、基礎杭12と、地中梁14と、橋脚16と、縦梁である半割アーチ梁18と、スラブ20と、遮音壁22とを有している。
基礎杭12は、図1に示すように、橋脚16の立設位置に橋軸方向と直交する方向に一対ずつ橋軸方向に沿って所定間隔で設けられるようになっている。
また、この基礎杭12は、地盤条件に応じて合理的な工法及び杭種を選定して構築し、特に硬質地盤上に橋脚16を立設する場合には省略することができる。
地中梁14は、図1に示すように、橋脚16の立設位置で橋軸方向に沿って形成される一対の縦地中梁14aと、一対の橋脚16の立設位置で、橋軸方向と直交する方向で形成
される複数の横地中梁14bとを有している。
この地中梁14は、場所打ちコンクリートの打設によって構築されるようになっている。
橋脚16は、プレキャストコンクリート製のもので、横断面四角形に形成されているが、横断面形状は種々に選定可能である。
なお、この橋脚16は、場所打ちコンクリートの打設によって構築してもよい。
また、橋脚16の下端には、図示せぬが、基礎杭12と連結するためのスリーブ継手が周方向に複数本埋め込まれると共に、橋脚16の高さ調整を行うための高さ調整ボルト用のインサートが4箇所に埋め込まれた状態となっている。
橋脚16の上端にも、下端と同様に、半割アーチ梁18と連結するためのスリーブ継手が周方向に複数本埋め込まれると共に、半割アーチ梁18の高さ調整を行うための高さ調整ボルト用のインサートが4箇所に埋め込まれた状態となっている。
半割アーチ梁18は、プレキャストコンクリート製のもので、図2〜図5にも示すように、橋脚16への取付部24と、この取付部24から橋軸方向両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部26とを有している。
取付部24は、図示せぬが、下面に橋脚16の上端に配置したスリーブ継手と対応した位置に複数の露出鉄筋を突出させると共に、橋脚16の上端のインサート対応位置4箇所に高さ調整ボルト用のプレートが埋め込まれた状態となっている。
一対の半割アーチ部26は、上面26aが平坦で、下面26bが取付部24から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた状態となっており、充実断面形状とされている。
この半割アーチ梁18は、充実断面形状となっているため、SRC構造を採用するなどして軽量化を図り、運搬可能な重量に抑えるようにするとよい。
また、上面部、下面部及び取付部24を残して、中抜き形状とし、軽量化を図るようにすることも可能である。
さらに、RC構造の場合、一対の半割アーチ部26は、図示せぬが、それぞれの端部に、隣接して設けられた半割アーチ部26の端部と接合するためのループ継手鉄筋を露出させた状態となっており、アーチ頂部位置でループ継手鉄筋同士が間詰めコンクリートにて連結、固定されるようになっている。
また、この半割アーチ梁18は、橋脚16上に取り付けられた状態で、ほぼT字状に形成されることとなり、橋脚16を立設した状態で、左右のバランスが取れた状態となり、橋脚16に倒れ方向の荷重をかけることなく、自立できる状態となる。
さらに、隣接する半割アーチ部38の端部同士の連結は、地震時において、曲げ荷重が比較的小さくなるアーチ頂部で行われるため、その継手を簡略化することができる。
また、この半割アーチ梁18が、組み立て状態で下面がアーチ状の縦梁を構成するため景観にすぐれたものとすることができる。
スラブ20は、プレキャストコンクリート製のもので、第1のスラブ部材28と、第2のスラブ部材30とを有している。
これら第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30は、幅方向の全長にわたる長さを有し、その橋軸方向両端には、図示せぬが、ループ継手鉄筋を張り出しておき、間詰コンクリートにより隣接する第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30との一体化を図るようにしている。
また、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の橋軸方向と交差する方向の両端部下面には、半割アーチ梁18の上面に架設される一対の取付脚部32が一対に形成されている。
これら取付脚部32下面には、図示せぬが、半割アーチ梁18の上面に設けた露出鉄筋対応位置にスリーブ継手が埋め込まれた状態となっており、このスリーブ継手によって半割アーチ梁18と接合されるようになっている。
第1のスラブ部材28は、一対の半割アーチ梁18の中央部上面間に掛け渡されるもので、この第1のスラブ部材28の下面には、橋軸交差方向全長にわたって横梁34が一体に形成されており、この横梁34が、橋軸方向と交差する方向で隣り合う半割アーチ梁18間に掛けわたされて、半割アーチ梁18の中央部同士を連結するようになっている。
このように、半割アーチ梁18は、上面が平坦で、下面が半割アーチ状になっているため、部材高さの抑制、運搬の容易化、架設の容易化を図ることができ、しかも、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30は、上面が平坦な半割アーチ梁18上に設置されるため、安定した架設状態となり、また、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の幅を柔軟に設定することができ、しかも、全幅にわたり半割アーチ梁に支持されるため、架設時の安定性が高くなり、架設用治具の簡素化を図ることが可能となる。
また、横梁34の配置は、第1のスラブ部材28に限定できるため、横梁34を密に配置しなくてすむ。
その結果、部品点数の抑制、作業効率の向上、接合方法の簡素化等を図りつつ、設計作業の簡略化につながる構造形式の簡素化、高架高さの抑制が可能となる。
遮音壁22は、スラブ20の両側部に橋軸方向に沿って取り付けられるようになっている。
次に、このような立体高架橋構造のRC構造の場合の施工方法について図5〜図7を中心に説明する。
まず、橋脚16を立設する位置で、複数本の基礎杭12を構築し、この基礎杭12を橋軸方向で一体化するように現場打ちコンクリートを打設して2本の縦地中梁14a及びこれを連結する横地中梁14bを構築しておく。
この場合、基礎杭12の上端から橋脚16の下端のスリーブ継手に対応させて露出鉄筋を突出させておく。
次に、各基礎杭12上にそれぞれ橋脚16を吊り上げて設置し、橋脚16の下部と各杭基礎12とを連結する。
橋脚16の高さ位置の調整は、橋脚16下端のインサートに高さ調整ボルトを螺合させて高さ位置を調整する。
基礎杭12と橋脚16との接合は、図示せぬが、基礎杭12の上端から突出させた露出鉄筋を、橋脚16下端で橋脚16内の鉄筋に接合されたスリーブ継手内に挿入し、スリーブ継手内にモルタルを充填して行う。
次に、立設した橋脚16の上端に吊り上げた半割アーチ梁18の取付部24を載置し、半割アーチ梁18の取付部24と橋脚16の上端とを連結、固定する。
この場合、図示せぬが、橋脚16の上端に配設したインサートに高さ調整ボルトを螺合させてその端部を取付部24のプレートに当接させて高さ調整を行えば、半割アーチ梁18の高さ調整を確実かつ効率よく、短時間で行うことができる。
また、橋脚16と半割アーチ梁18との接合は、図示せぬが、半割アーチ梁18の取付部24の下端から突出させた露出鉄筋を、橋脚16の上端に設けたスリーブ継手内に挿入し、スリーブ継手内にモルタルを充填して行う。
橋脚16と半割アーチ梁18とを接合した後、隣接する半割アーチ梁18同士を接合する。
この場合、図示せぬが、接合すべき半割アーチ梁18同士のループ継手鉄筋同士を重ね合わせてその間に間詰めコンクリートを充填、固化させて連結する。
次いで、各半割アーチ梁18の上面中央部に取付脚部32が一体に設けられた第1のスラブ部材28を吊り上げて設置し、半割アーチ梁18と取付脚部32とを連結固定して、半割アーチ梁18同士を第1のスラブ部材28に一体に形成した横梁34にて橋軸方向と直交する方向で連結する。
この場合、半割アーチ梁18と第1のスラブ部材28との接合は、図示せぬが、半割アーチ梁18の上面中央部に設けた露出鉄筋を取付脚部32の下面に設けたスリーブ継手内に挿入し、スリーブ継手内にモルタルを充填して行う。
次に、各半割アーチ梁18上の第1のスラブ部材28の隣接位置に、取付脚部32が一体に設けられた第2のスラブ部材30を吊り上げて設置し、半割アーチ梁18と取付脚部32とを連結固定し、さらにその第2のスラブ部材30に隣接させて第2のスラブ部材30を取り付け、半割アーチ梁18の上面中央部以外の縦梁上面に順次取り付けていく。
次いで、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30同士を連結するとともに、スラブ20の両側部に遮音壁22(図1参照)を取り付ける。
この第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30同士の連結は、図示せぬが、接合すべき第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30同士のループ継手鉄筋同士を重ね合わせてその間に間詰めコンクリートを充填、固化させて連結する。
このように、半割アーチ梁18は、取付部24の両側に上面が平坦で、下面が半割アーチ状に形成され半割アーチ部26を有するものとされているので、架設がしやすく、運搬が容易で、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30は上面の平坦な半割アーチ梁18上に架設されるので、架設が容易で、安定した状態となり、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の幅等に制限を受けることがなく、設計上柔軟性を有し、しかも、架設時の安定性が高くなり、架設用治具の簡素化を図ることが可能となる。
図9から図13には、本発明の他の実施の形態にかかる立体高架橋構造を示す。
図9は、本実施の形態にかかる立体高架橋構造の斜視図、図10がその側面図で、この立体高架橋構造10は、前記実施の形態と同様に、橋脚16と、半割アーチ梁18と、スラブ20とを有している。
橋脚16は、地盤或いは基礎上に立設されたコンクリート製のものとされている。
半割アーチ梁18は、図14にも示すように、橋脚16への取付部24と、上面26aが平坦で、下面26bが取付部24から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部26とを有し、橋脚16上に橋軸方向に架設支持されるプレキャストコンクリート製の充実断面のものとされている。
この半割アーチ梁18は、充実断面形状となっているため、SRC構造を採用するなどして軽量化を図り、運搬可能な重量に抑えるようにするとよい。
また、上面部、下面部及び取付部24を残して、中抜き形状とし、軽量化を図るようにすることも可能である。
スラブ20は、半割アーチ梁18上に前記橋軸と交差方向に架設されるプレキャストコンクリート製のものとされている。
また、スラブ20は、第1のスラブ部材28と、第2のスラブ部材30とを有している。
第1のスラブ部材28は、図11にも示すように、半割アーチ梁18に橋軸と交差方向に架設される横梁50を一体に有し、前記半割アーチ梁の上面中央部に架設されるようになっている。
第2のスラブ部材30は、半割アーチ梁18の上面中央部以外の半割アーチ梁18上面に架設されるようになっている。
また、第2のスラブ部材30は、図12にも示すように、両側部下面に半割アーチ梁18の上面に架設される取付脚部32を有し、この取付脚部32は、第2のスラブ部材30の橋軸方向全長にわたって設けられ、半割アーチ梁18に架設一体化されて半割アーチ梁18とともに充実断面の縦梁52を構成するようになっている。
具体的には、図9、図11、図12及び図13に示すように、半割アーチ梁18の接合端部54には主筋56及び側筋58が突出して設けられており、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の取付脚部32の接合端部60にも主筋62及び側筋64が突出して設けられている。
また、半割アーチ梁18の上面にも鉄筋66が突出して設けられている。
そして、半割アーチ梁18と取付脚部32とを接合するスリーブ継手内にモルタルを充填することで、半割アーチ梁18と取付脚部32とを一体化して縦梁52を構築するようにしている。
なお、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の接合面からもループ筋68が突出して設けられ、第1のスラブ部材28及び第2のスラブ部材30の接合部にコンクリートを充填することで一体化するようにしている。
このように、第2のスラブ部材30の橋軸方向全長にわたって設けられた取付脚部32を、半割アーチ梁18に架設一体化して、取付脚部32を半割アーチ梁18とともに縦梁52を構成することにより、縦梁52の梁背が大きくなり、縦梁52の強度を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、図11に示すように、第1のスラブ部材28の横梁50は、図12に示す取付脚部32の高さh1よりも高さh2だけ高さが高く、取付脚部32の下面よりも下方に突出し、図14に示すように、半割アーチ梁18の横梁50設置位置には、横梁50の取付脚部32の下面からの突出部分に相当する深さの凹部70が形成されるようになっている。
横梁50の凹部70対応位置には図示せぬが鉄筋が突出して設けられ、また、凹部70内にも図14に示すように鉄筋72が突出して設けられ、この凹部70に対応する横梁50内のスリーブ継手にモルタルを充填することで横梁50と半割アーチ梁18とを一体化するようにしている。
このように、横梁50の高さを取付脚部32よりも高さhだけ高くし、対応する半割アーチ18位置に凹部70を形成することで、横梁50の梁背を確保して、横梁50の強度を向上させることができる。
本実施の形態における立体高架橋構造を用いた立体高架橋の施工方法による場合には、まず、コンクリート製の橋脚16を基礎上に立設して固定する。
次いで、半割アーチ梁18の取付部24を橋脚16上に設置して橋脚16と連結し、隣接する半割アーチ部26端同士を連結して橋脚16上に半割アーチ梁18を橋軸方向に架設支持する。
次に、半割アーチ梁18の上面中央部間に、横梁50を介し、第1のスラブ部材28を架設して連結する。
次いで、複数の第2のスラブ部材30を半割アーチ梁18の上面中央部以外の上面間に橋軸と交差方向に設置し、半割アーチ梁18、第1のスラブ部材28及び隣接する第2のスラブ部材30同士を連結して、半割アーチ梁18及び取付脚部32からなる縦梁52を有するスラブを構築するようにしている。
また、第1のスラブ部材28の半割アーチ梁18への架設時には、取付脚部32の下面より突出する横梁50を半割アーチ梁18の横梁50設置位置に形成した凹部70に設置して連結一体化するようにしている。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
例えば、前記実施の形態では、鉄道立体高架橋構造について説明したが、この例に限らず、例えば道路立体高架橋に応用することも可能である。
10 立体高架橋構造
12 基礎杭
14 地中梁
16 橋脚
18 半割アーチ梁
20 スラブ
22 遮音壁
24 取付部
26 半割アーチ部
26a 上面
26b 下面
28 第1のスラブ部材
30 第2のスラブ部材
32 取付脚部
34、50 横梁
52 縦梁
70 凹部

Claims (2)

  1. 地盤或いは基礎上に立設されたコンクリート製の橋脚と、
    前記橋脚への取付部と、上面が平坦で、下面が前記取付部から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部とを有し、前記橋脚上に橋軸方向に架設支持されるプレキャストコンクリート製の半割アーチ梁と、
    前記縦梁上に前記橋軸と交差方向に架設されるプレキャストコンクリート製のスラブとを有する立体高架橋構造であって、
    前記スラブは、前記半割アーチ梁に橋軸と交差方向に架設される横梁を一体に有し、前記半割アーチ梁の上面中央部に架設される第1のスラブ部材と、前記半割アーチ梁の上面中央部以外の前記半割アーチ梁上面に架設される第2のスラブ部材とを有し、
    前記第2のスラブ部材は、前記半割アーチ梁の上面に架設される取付脚部を有し、
    前記取付脚部は、第2のスラブ部材橋軸方向全長にわたって設けられ、前記半割アーチ梁に架設一体化されて前記半割アーチ梁とともに縦梁を構成し、
    前記第1のスラブ部材の横梁は、前記取付脚部よりも高さが高く、前記取付脚部の下面よりも下方に突出し、
    前記半割アーチ梁の前記横梁設置位置には、前記横梁の前記取付脚部下面からの突出部分に相当する凹部が形成されていることを特徴とする立体高架橋構造。
  2. コンクリート製の橋脚を基礎上に立設して固定する工程と、
    前記橋脚への取付部と、上面が平坦で、下面が前記取付部から両側に延びるアーチ頂部で半割にされた一対の半割アーチ部とを有するプレキャストコンクリート製の半割アーチ梁を、前記取付部を前記橋脚上に設置して前記橋脚と連結し、隣接する半割アーチ部端同士を連結して前記橋脚上に橋軸方向に架設支持する工程と、
    橋軸と交差方向に架設される横梁を下面に一体形成したプレキャストコンクリート製の第1のスラブ部材を前記横梁を介し前記半割アーチ梁の上面中央部間に架設して連結する工程と、
    前記半割アーチ梁の上面に架設される取付脚部を下面に一体形成したプレキャストコン
    クリート製の複数の第2のスラブ部材を前記半割アーチ梁の上面中央部以外の半割アーチ梁上面間に橋軸と交差方向に設置し、前記半割アーチ梁、前記第1のスラブ部材及び隣接する第2のスラブ部材同士を連結して、半割アーチ梁及び取付脚部からなる縦梁を有するスラブを構築する工程とを有し、
    前記第1のスラブ部材の横梁は、前記取付脚部よりも高さが高く、前記取付脚部の下面よりも下方に突出し、
    前記半割アーチ梁の前記横梁設置位置には、前記横梁の前記取付脚部下面からの突出部分に相当する凹部が形成され、
    前記第1のスラブ部材の前記半割アーチ梁への架設時には、前記取付脚部の下面より突出する前記横梁と前記半割アーチ梁とを横梁設置位置に形成した凹部位置で連結する工程を含むことを特徴とする立体高架橋の施工方法。
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