JP5709045B2 - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
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(1)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオールであって、アルコール成分として1,2−ブタンジオール(以下、1,2−BGと略記)と、1−ヒドロキシ−2−アセトキシブタン(以下、1,2−HABと略記)、1−アセトキシ−2−ヒドロキシブタン(以下、1,2−AHBと略記)及び1,2−ジアセトキシブタン(以下、1,2−DABと略記)からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有する混合物であり、該混合物中の1,2−ブタンジオールの含有量が60〜98重量%である混合物を原料とするポリエステルポリオール:ポリオール(A)。
(2)平均官能基数が2.0〜3.0であり、且つ、水酸基価が10〜100mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(B)。
(3)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオール(ただし、ポリオール(A)に該当するものを除く。)であって、カルボン酸成分としてオルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を用いるポリエステルポリオール:ポリオール(C)。
(4)平均官能基数が3.0〜8.0であり、且つ、水酸基価が150〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(D)。
(1)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオールであって、アルコール成分として1,2−BGと、1,2−HAB、1,2−AHB及び1,2−DABからなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有する混合物を用いるポリエステルポリオール:ポリオール(A)。
(2)平均官能基数が2.0〜3.0であり、且つ、水酸基価が10〜100mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(B)。
(3)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオールであって、カルボン酸成分としてオルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を用いるポリエステルポリオール:ポリオール(C)。
(4)平均官能基数が3.0〜8.0であり、且つ、水酸基価が150〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(D)。
実施例及び比較例で使用するポリオール(A)及び参照例のポリオールを公知の方法により合成し、それぞれポリオール1、2及びポリオール3、4の原料組成、酸価、水酸基価、粘度(25℃)を表1に示した。
(1)酸価:
JIS K15571970に準拠して測定した。
(2)水酸基価:
JIS K15571970に準拠して測定した。
(3)粘度:
JIS K15571970に準拠して回転粘度計(B型粘度計)を用い、25℃で測定した。
(4)水分:
JIS K15571970に準拠して測定した。
CT(クリームタイム):ポリイソシアネート液とプレミックス液を混合後、発泡高さ1%に達するまでの時間を測定した。
GT(ゲルタイム):ポリイソシアネートとプレミックス液を混合後、触針にて糸を引き始めるまでの時間を測定した。
RT(ライズタイム):ポリイソシアネートとプレミックス液を混合後、発泡高さ95%に達するまでの時間を測定した。
JIS A9511(2003)に準拠して測定した。
JIS A9511(2003)に準拠し、平行方向(表3中「//」の記号で表記)及び垂直方向(表3中「⊥」の記号で表記)について測定した。尚、平行方向とは、上部開放の注入ボックスによるフリー発泡における発泡方向に対して平行方向(即ち、縦方向)を意味し、垂直方向とは、発泡方向に対して垂直方向(即ち、横方向)を意味する(以下、同じ)。
ASTM D 2856に準拠して測定した。
コア密度を測定したサンプルの−20℃における24時間後の寸法変化率(平行方向、垂直方向)を測定し、以下の基準で評価した。
○ : 平行、垂直ともに−1%以上、−3%未満
× : 平行、垂直いずれかが−3%以上
クラフト紙面材を使用してフリーフォームを作成し、中央部を5x10x3cmに切り出して試験片を作成し、クラフト紙面材の長さ方向端部を一部引き剥がした後に引張試験機で厚み方向に引っ張り、その剥離強度(N/5cm)を測定し、以下の基準で評価した。
○ : 10N/5cm以上、13N/5cm未満
× : 10N/5cm未満
硬質ポリウレタンフォームの表面と底部を触診により定性観察し、以下の基準で評価した。
○ : 殆ど脆さがない。
× : 若干の脆さがある。
特許文献3に記載されたポリオール2及び特許文献4に記載されたポリオール1と同様にしてポリオールを合成し、ポリオール−9、10として原料組成、酸価、水酸基価、粘度(25℃)を表6に示した。
SCA : コハク酸(和光純薬工業株式会社製 試薬特級)
DPG : ジプロピレングリコール(和光純薬株式会社性 試薬特級)
HPG : ヘビープロピレングリコール(Shell Eastern Petroleum社製)
HPGの組成:ジプロピレングリコール 30mol%
トリプロピレングリコール 66mol%
テトラプロピレングリコール 4mol%
1,2−BGと、1,2−HAB、1,2−AHB、1,2−DABからなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有する混合物を使用した合成例1、2のポリオールは低粘度であるのに対し、1,2−BGのみを使用した合成例3(参照)のポリオールは非常に粘度が高く、取り扱いが困難である。
本発明のポリオール(A)及びポリオール(B)を組み合わせた実施例1〜3では、プレミックス液の均一性、ポリウレタンフォームの寸法安定性ともに良好であるのに対し、本発明のポリオール(A)及びポリオール(B)のいずれかが欠けている比較例1〜3の場合、プレミックス液の均一性、あるいはポリウレタンフォームの寸法安定性が不良となる。
本発明のポリオール(A)を相溶化剤として用いた場合、特許文献3、4に記載されたものと同様のポリオール−9、10(合成例5、6)を用いた場合に比べ、少ない添加量でプレミックス液を均一にすることができる。
Claims (8)
- 少なくとも、ポリイソシアネート、ポリオール、発泡剤、触媒、界面活性剤を原料とするポリウレタンフォームの製造方法において、ポリオールとして以下に記載のポリオール(A)と(B)と共に、(C)及び/又は(D)を用い、全ポリオール中の(A)及び(B)の割合がそれぞれ1〜30重量%であることを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法。
(1)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオールであって、アルコール成分として1,2−ブタンジオールと、1−ヒドロキシ−2−アセトキシブタン、1−アセトキシ−2−ヒドロキシブタン及び1,2−ジアセトキシブタンからなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有する混合物であり、該混合物中の1,2−ブタンジオールの含有量が60〜98重量%である混合物を原料とするポリエステルポリオール:ポリオール(A)。
(2)平均官能基数が2.0〜3.0であり、且つ、水酸基価が10〜100mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(B)。
(3)アルコール成分とカルボン酸成分のエステル化反応で得られるポリエステルポリオール(ただし、ポリオール(A)に該当するものを除く。)であって、カルボン酸成分としてオルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を用いるポリエステルポリオール:ポリオール(C)。
(4)平均官能基数が3.0〜8.0であり、且つ、水酸基価が150〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール:ポリオール(D)。 - ポリオール(B)が、エチレンオキシド含有量70重量%以下のポリエーテルポリオールであることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリオール(C)の原料であるアルコール成分が、分子量100〜1000のオキシアルキレングリコール及び/又は数平均分子量100〜1000のポリオキシアルキレングリコールであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリオール(A)の水酸基価が30〜300であり、且つ、25℃での粘度が2000mPa・s以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリオール(A)の原料であるカルボン酸成分としてコハク酸及び/又はアジピン酸を用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- 発泡剤として水のみを用い、その使用量がポリオール100重量部に対して1〜25重量部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- イソシアネートインデックスが50〜200であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- 得られるポリウレタンフォームの独立気泡率が70%以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
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