JP5696293B2 - 慣性センサ - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御用途や、カーナビゲーション等の各種電子機器に用いられる慣性センサに関する。
図14は、従来の慣性センサのブロック図である。図14に示すように、従来の慣性センサ130は、振動子131と、駆動部132と、検知部133とを備えている。振動子131には、モニタ電極131a、駆動電極131e、131c及び検出電極131b、131dが形成されている。駆動部132は、モニタ電極131aから入力された信号を増幅して駆動電極131e、131cに供給する。検知部133は、検出電極131b、131dから入力された信号に基づいて振動子131に外部から与えられた慣性量を検出する。
また、検知部133は、発振器135fと、スイッチ135eと、電流電圧変換器135cと、電流電圧変換器135dと、差動増幅器135gと、検波器135hと、故障診断部135jとを備えている。スイッチ135eは、発振器135fと接続されている。電流電圧変換器135cは、検出電極131d及びスイッチ135eと接続されている。電流電圧変換器135dは、検出電極131bと接続されている。差動増幅器135gは、電流電圧変換器135c及び電流電圧変換器135dと接続されている。
検波器135hは、差動増幅器135gから出力された信号に基づいて振動子131に加えられた慣性量を出力する。故障診断部135jは、検波器135hからの信号に基づいて故障の有無を診断する。
この構成において、故障診断を行う際には、スイッチ135eに対して発振器135fからの発振信号を出力するように制御を行う。そして、故障診断部135jにおいてDC変動値を監視することにより、慣性センサ130の故障の有無を診断していた。
しかし、従来の慣性センサにおいて、駆動部又は振動子に発生した故障を診断することができないという問題があった。また、故障の診断を行う間は、慣性量を検出できないという問題があった。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−267448号公報
本発明の慣性センサは、振動子と、振動子を振動させる駆動部と、振動子に外部から与えられた慣性量を検知する検知部と、振動子と駆動部との間に設けられた故障診断部とを備えた構成とする。駆動部は、振動子に基準電位を供給する基準電位供給部と、振動子から出力されるモニタ信号に基づいて、振動子に駆動信号を供給する駆動信号供給部とを有する。故障診断部は、基準電位供給部から振動子に流れる電流値に基づいて故障の有無を診断する診断部を備えている。この構成により、駆動部又は振動子に発生した故障を診断するとともに、故障の診断を行う間も慣性量の検出を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態1における慣性センサのブロック図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する音叉型振動子における駆動振動の説明図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する音叉型振動子における検出振動の説明図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する多軸検出振動子の説明図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する多軸検出振動子の説明図である。 図4は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する故障診断部、基準電位供給部および振動子のブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する診断部のブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有するカレントミラー回路を備えた故障診断部のブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態2における慣性センサのブロック図である。 図9は、本発明の実施の形態2における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態3における慣性センサのブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する故障診断部、基準電位供給部および振動子のブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する診断部のブロック図である。 図13Aは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。 図13Bは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する全波整流部の出力信号を示す図である。 図13Cは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有するローパスフィルタの出力信号を示す図である。 図14は、従来の慣性センサのブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれらの実施の形態によって限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における慣性センサ10のブロック図である。図1において、慣性センサ10は、振動子11と、振動子11を振動させる駆動部12と、振動子11に外部から与えられた慣性量を検知する検知部13と、振動子11と駆動部12との間に設けられた故障診断部14とを備えている。
以下、各構成ブロックについて詳述する。駆動部12は、振動子11に基準電位を供給する基準電位供給部12aと、振動子11から出力されるモニタ信号に基づいて、振動子11に駆動信号を供給する駆動信号供給部12eとを有する。
基準電位供給部12aは、電源電圧とグランドとを抵抗12b、12cを用いて抵抗分割することにより基準電位を生成し、基準電位供給アンプ12dを用いて振動子11に基準電位を供給している。
駆動信号供給部12eは、IV変換アンプ12fを用いてモニタ信号の電流値を電圧値に変換し、AGC(Auto Gain Control)アンプ(図示せず)を用いて略一定振幅値としている。さらに、フィルタ12hを用いて不要信号を抑圧し、出力アンプ12gから振動子11に駆動信号を供給している。なお、モニタ信号はプラス及びマイナスの差動形式で入力してもよい。同様に、駆動信号はプラス及びマイナスの差動形式で出力してもよい。
振動子11は、電極11aから入力される基準電位及び電極11bから入力された駆動信号に基づいて、振動子11の形状等に依存する駆動振動周波数で駆動振動する。この駆動振動により生じるモニタ信号が電極11cから出力される。また、振動子11は、外部から与えられた慣性量によって検出振動を行うように形成されている。この検出振動により生じる検出信号が電極11dから出力される。なお、駆動信号に基づいて駆動振動を励振する方式は、圧電方式、静電容量方式、電磁駆動方式のいずれで行われてもよい。同様に、駆動振動からモニタ信号を生成する方式や、検出振動から検出信号を生成する方式は、圧電方式、静電容量方式、電磁駆動方式のいずれで行われてもよい。
検知部13は、IV変換アンプ13aと、検波部13bと、ローパスフィルタ13cとを備えている。IV変換アンプ13aは、検出信号の電流値を電圧値に変換する。検波部13bは、IV変換アンプ13aから出力される信号をモニタ信号を用いて検波する。ローパスフィルタ13cは、検波部13bから出力される信号を平滑化する。この構成により、検知部13は振動子11に外部から与えられた慣性量に対応する電圧値を出力部10bへ出力する。
故障診断部14は、基準電位供給部12aから振動子11へ流れる電流量を測定し、この電流量に基づいて駆動部12又は振動子11の故障の有無を診断する。この診断結果は出力部10aから出力される。
図2Aは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する音叉型振動子における駆動振動の説明図である。図2Bは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する音叉型振動子における検出振動の説明図である。図2A及び図2Bは、振動子11の一例である音叉型振動子20を示している。この音叉型振動子20を図1の振動子11として用いることにより、音叉型振動子20に外部から与えられた角速度を検出することができる。以下に音叉型振動子20を用いて角速度を検出する方法を説明する。
図2Aは音叉型振動子20の駆動振動21を示し、図2Bは音叉型振動子20の検出振動22を示している。
音叉型振動子20は駆動部12から駆動信号が与えられることにより、固有の駆動振動周波数の駆動振動21が発生する。この状態で、図2Bのように角速度23が入力されると、コリオリの力により駆動振動21及び角速度23の回転軸と垂直な方向に検出振動22が発生する。この検出振動22に基づいて音叉型振動子20から出力される検出信号は、駆動振動21と同じ周波数で、かつ、角速度23に依存した振幅となる。従って、検知部13は、この検出信号をモニタ信号を用いて検波することにより、角速度23を検出することができる。
図3A及び図3Bは、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する多軸検出振動子の説明図である。図3A及び図3Bは、振動子11の他の例である多軸検出振動子30を示している。この多軸検出振動子30は、X軸方向に駆動振動を与えることにより、Y軸回り及びZ軸回りの角速度を検出することができる。以下に多軸検出振動子30を図1の振動子11として用いてY軸回り及びZ軸回りの角速度を検出する方法を説明する。
図3Aは、Z軸回りの角速度を検出する場合の説明図である。図3Aにおいて、多軸検出振動子30は、4つの錘31がそれぞれアーム32により支持体33に連結されている。この多軸検出振動子30を図1の振動子11として用いた場合の動作を以下説明する。多軸検出振動子30は駆動部12から駆動信号が与えられることにより、X軸方向の固有の駆動振動周波数で駆動振動34が発生する。この状態で、Z軸回りの角速度35が入力されると、コリオリの力によりX軸方向の駆動振動34及びZ軸方向の角速度35と垂直なY軸方向に検出振動36が発生する。この検出振動36に基づいて多軸検出振動子30から出力される検出信号は、駆動振動34と同じ周波数で、かつ、角速度35に依存した振幅となる。従って、検知部13は、この検出信号をモニタ信号を用いて検波することにより、角速度35を検出することができる。
図3Bは、Y軸回りの角速度を検出する場合の説明図である。この場合は、Y軸回りの角速度37が入力されると、コリオリの力によりX軸方向の駆動振動34及びY軸方向の角速度37と垂直なZ軸方向に検出振動38が発生する。この検出振動38に基づいて多軸検出振動子30から出力される検出信号は、駆動振動34と同じ周波数で、かつ、角速度37に依存した振幅となる。従って、検知部13は、この検出信号をモニタ信号を用いて検波することにより、角速度37を検出することができる。
図4は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する故障診断部14、基準電位供給部12aおよび振動子11のブロック図である。故障診断部14は、基準電位供給部12aと振動子11との間に設けられた抵抗44aの両端の電圧降下を測定することにより、基準電位供給部12aから振動子11に流れる電流量を測定している。抵抗44aの両端の電圧降下を測定するために、抵抗44aの入力側が抵抗44bを介して反転端子に接続されている。さらに抵抗44aの出力側が、非反転端子を介してオペアンプ44d(増幅器44d)に接続され、抵抗44cが、オペアンプ44dの出力端と反転端子との間に接続されている。さらに、故障診断部14は、オペアンプ44dから出力される電圧に基づいて故障診断を行う診断部44eを備えている。
診断部44eは、オペアンプ44dから出力される交流電圧が所定の電圧範囲外である場合に、故障信号を出力するように構成されている。この診断部44eにより、抵抗44aに流れる電流量に一定値のオフセットが加わるような故障モードを検知することができる。
この故障診断部14を用いて、駆動部12又は振動子11の故障診断を行う方法を以下に説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。図5は、診断部44eにおける電圧波形を示している。図5に示す横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示している。電圧波形50は、診断部44eに入力される信号の電圧波形である。駆動部12は、振動子11の駆動振動から生成される交流のモニタ信号を波形整形し、交流の駆動信号を振動子11に与えているので、抵抗44aを流れる電流は交流となる。従って、診断部44eに入力される信号の電圧波形50は図示する如く交流波形となる。
電圧波形50において、時間t1より前の電圧波形50aは、駆動部12又は振動子11が正常に動作している場合の電圧波形を示している。時間t1より後の電圧波形50bは、駆動部12又は振動子11が故障した場合の電圧波形を示している。
例えば、駆動部12の内部回路がショートした場合にはリーク電流が発生し、抵抗44aに流れる電流量に一定値のオフセットが加わる。この故障モードは、電圧波形50を、正常な電圧の上限閾値TH1及び下限閾値TH2と比較することにより検出することができる。
図6は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有する診断部のブロック図である。図6は、診断部44eのブロック図を示している。診断部44eは、最大値測定部61と、最小値測定部62と、比較部63と、比較部64と、故障信号出力部65とを備えている。最大値測定部61は、入力信号の振幅の上限値を保持する。最小値測定部62は、入力信号の振幅の下限値を保持する。比較部63は、最大値測定部61の出力値が上限閾値TH1よりも大きい場合にHi信号を出力する。比較部64は、最小値測定部62からの出力値が下限閾値TH2よりも小さい場合にHi信号を出力する。故障信号出力部65は、比較部63又は比較部64のいずれか1つからHi信号が出力された場合に故障を示す信号としてHi信号を出力する。このような診断部44eにより、抵抗44aに流れる電流量に一定値のオフセットが加わるような故障モードを検知することができる。
以上説明したように、故障診断部14を用いて、駆動部12又は振動子11に発生した故障を診断することができる。また、故障診断部14が故障診断を行っている間も、基準電位供給部12aは振動子11に対して基準電位を供給しているため、慣性センサ10は振動子11に外部から与えられた慣性量を検知することができる。
なお、本実施の形態においては、図4に示す如く、基準電位供給部12aから振動子11に流れる電流量を、抵抗44aの両端の電圧降下により測定した。しかし、基準電位供給部12aから振動子11へ流れる電流量を測定する方法は、この構成に限られない。
図7は、本発明の実施の形態1における慣性センサが有するカレントミラー回路を備えた故障診断部のブロック図である。図7は、オペアンプ44dの一例である、カレントミラー回路を用いたオペアンプ70を示している。オペアンプ70は、カレントミラートランジスタ71と出力ドライバトランジスタ72とを並列に接続している。この構成において、ミラー比(出力ドライバトランジスタ72の増幅率とカレントミラートランジスタ71の増幅率との比)を、例えば、10:1に設定する。そうすると、カレントミラートランジスタ71を流れる電流を出力ドライバトランジスタ72を流れる電流の1/10とすることができる。このカレントミラートランジスタ71を流れる電流量を測定することにより、電流測定による消費電流の過度の増加を防ぐことが出来る。カレントミラートランジスタ71を流れるモニタ電流はモニタ抵抗73を流れ、電圧に変換され、バッファアンプ74を介して出力端子75から電流モニタ出力として出力される。この構成により、図4の抵抗44aを挿入した際の電圧降下によるアンプ出力のダイナミックレンジ低下を防ぐことができる。尚、図7ではオペアンプ70の出力段構成を定電流源とN型の出力ドライバトランジスタで構成する吸い込み電流制御型とした。しかし、この出力段構成に限らず、P型の出力ドライバトランジスタと定電流源で構成した吐き出し電流制御型を用いた構成であっても良い。また、出力段にP型ドライバトランジスタと、N型ドライバトランジスタを用いたプッシュ・プル型の構成などの出力段構成であっても良い。例えばプッシュ・プル型を用いた場合はN型ドライバトランジスタのカレントミラー回路と、P型ドライバトランジスタのカレントミラー回路を用いて、吐き出し電流と吸い込み電流をモニタすることが出来る。
なお、出力アンプ12gから振動子11へ流れる電流量を測定することによっても、駆動部12又は振動子11に発生した故障を診断するとともに、故障の診断を行う間も慣性量の検出を行うことが可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における慣性センサのブロック図である。実施の形態2の特徴部分について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。図8は、出力アンプ12gから振動子11へ流れる電流量を測定する構成の一例である慣性センサ80を示している。慣性センサ80において、1組の出力アンプ12gと1組の電極11bとの間に、1組の故障診断部81を設けている。また、1組の故障診断部81のいずれかが故障信号を出力した場合に出力部10aに故障信号を出力する故障信号出力部82を備えている。
この構成により、図5に示したような電流量に一定値のオフセットが加わる故障モードのみでなく、電流の振幅が大きくなる故障モードをも検知することができる。
故障診断部81は故障診断部14と同様の構成で実現することができる。診断部においても診断部44eと同様の構成で実現することができる。
図9は、本発明の実施の形態2における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。図9は、電圧の振幅が大きくなるような故障モードが発生した場合を示している。電圧波形90において、電圧波形90aは、断線が発生した直後の電圧波形を示している。時間t1より後の電圧波形90bは、電圧の振幅が大きくなった場合の電圧波形を示している。
このような故障モードは、例えば、1組の出力アンプ12gの一方が故障した場合や、1組の出力アンプ12gと1組の電極11bとの間の配線の一方が断線した場合に発生する。この場合、断線していない方の出力アンプ12gからのみ駆動信号が供給されるため、振動子11に供給される駆動信号の電流量及びモニタ信号の電流量は一時的に小さくなる。しかし、駆動信号供給部12e内のAGCアンプ(図示せず)はモニタ信号の電流量が一定値になるように制御するため、断線していない方の出力アンプ12gから出力される電流量が大きくなるように制御される。この結果、電圧波形90bに示すような電圧波形となり、上限閾値TH1及び下限閾値TH2と比較することによりこの故障モードを検出することができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における慣性センサのブロック図である。図11は、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する故障診断部、基準電位供給部および振動子のブロック図である。図12は、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する診断部のブロック図である。実施の形態3の特徴部分について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図11は、故障診断部104、基準電位供給部12aおよび振動子11を示している。図11に示すように、故障診断部104は、図4の診断部44eを診断部104eに置き換えた構成である。
診断部104eは、オペアンプ44dから出力される交流電圧の振幅値が所定値以下となった場合に、故障信号を出力するように構成されている。この診断部104eにより、抵抗44aに流れる電流量がほぼ0となるような故障モードを検知することができる。
図12は、診断部104eのブロック図を示している。診断部104eは、全波整流部121と、ローパスフィルタ122と、比較部123とを備えている。全波整流部121は、入力された交流電圧を全波整流する。ローパスフィルタ122は、全波整流部121からの出力信号を平滑化する。比較部123は、ローパスフィルタ122からの出力値が閾値TH3よりも小さい場合にHi信号を出力する。このような診断部104eにより、抵抗44aに流れる電流量がほぼ0となるような故障モードを検知することができる。
この故障診断部104を用いて駆動部12又は振動子11の故障診断を行う方法を以下に説明する。
図13Aは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する故障診断部の電圧波形を示す図である。図13Aは、診断部104eにおける電圧波形を示している。図13Aは、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示している。電圧波形110は、診断部104eに入力される信号の電圧波形である。
電圧波形110において、時間t1より前の電圧波形110aは、駆動部12又は振動子11が正常に動作している場合の電圧波形を示している。時間t1より後の電圧波形110bは、駆動部12又は振動子11が故障した場合の電圧波形を示している。
例えば、駆動部12の異常等に起因して振動子11の発振が停止した場合や、駆動部12と振動子11とを接続するワイヤが断線した場合には、抵抗44aに流れる電流量がほぼ0となる。この故障モードは、図13Aに示す如く、故障した場合の電圧波形110bの電圧が上限閾値TH1と下限閾値TH2との間にあるため、診断部44eを用いて検出することができない。しかし、電圧波形110の振幅値が所定値以下であるか否かで故障を診断することができる。
図13Bは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有する全波整流部の出力信号を示す図である。図13Bは、診断部104eが備える全波整流部121の出力信号111を示している。出力信号111は時間t1までは正常な状態の波形であり、時間t1以降は故障した状態の波形である。
図13Cは、本発明の実施の形態3における慣性センサが有するローパスフィルタの出力信号を示す図である。図13Cは、ローパスフィルタ122の出力信号112を示している。時間t1までは正常な状態の波形であり、時間t1以降は故障した状態の波形である。出力信号112は、ローパスフィルタ122に起因する遅延時間を有するため、時間t1から所定時間が経過した時間t2に閾値TH3よりも小さい電圧値となる。従って、診断部104eからは時間t2に故障信号が出力される。
なお、出力アンプ12gと振動子11との間に故障診断部104を設けてもよい。この構成により、出力アンプ12gから振動子11に出力される電流の振幅が所定値以下となるような故障モードを検出することができる。出力アンプ12gが差動出力の場合には、図8に示した1組の故障診断部81の如く、それぞれの出力アンプ12gの出力側に故障診断部104を設けても良い。これにより、いずれか一方の出力アンプ12gから出力される電流の振幅が所定値以下となるような故障モードを検出することができる。
本発明の慣性センサは、駆動部又は振動子に発生した故障を診断するとともに、故障の診断を行う間も慣性量の検出を行うことができ、特に車両制御用途や、カーナビゲーション等の各種電子機器に用いられるセンサとして有用である。
10,80,100 慣性センサ
10a,10b 出力部
11 振動子
11a,11b,11c,11d 電極
12 駆動部
12a 基準電位供給部
12b,12c 抵抗
12d 基準電位供給アンプ
12e 駆動信号供給部
12f IV変換アンプ
12g 出力アンプ
12h フィルタ
13 検知部
13a IV変換アンプ
13b 検波部
13c ローパスフィルタ
14,81,104 故障診断部
20 音叉型振動子
21,34 駆動振動
22,36,38 検出振動
23,35,37 角速度
30 多軸検出振動子
31 錘
32 アーム
33 支持体
44a,44b,44c 抵抗
44d,70 オペアンプ(増幅器)
44e,104e 診断部
50,50a,50b 電圧波形
90,90a,90b 電圧波形
110,110a,110b 電圧波形
61 最大値測定部
62 最小値測定部
63,64,123 比較部
65,82 故障信号出力部
71 カレントミラートランジスタ
72 出力ドライバトランジスタ
73 モニタ抵抗
74 バッファアンプ
75 出力端子
111 出力信号
112 出力信号
121 全波整流部
122 ローパスフィルタ

Claims (4)

  1. 振動子と、
    前記振動子を振動させる駆動部と、
    前記振動子に外部から与えられた慣性量を検知する検知部と、
    前記振動子と前記駆動部との間に設けられた故障診断部とを、
    備え、
    前記駆動部は、前記振動子に基準電位を供給する基準電位供給部と、
    前記振動子から出力されるモニタ信号に基づいて前記振動子に駆動信号を供給する駆動信号供給部とを有し、
    前記故障診断部は、前記基準電位供給部から前記振動子に流れる電流値に基づいて故障有無を診断する診断部とを備えた
    慣性センサ。
  2. 前記故障診断部は、前記基準電位供給部と前記振動子との間に直列接続された抵抗と、
    前記抵抗の両端の電圧降下量を増幅する増幅器と、
    を有し、
    前記診断部は、前記増幅器から出力された電圧値に基づいて故障の有無を診断する
    請求項1に記載の慣性センサ。
  3. 前記診断部は、
    前記電流値の最大値を出力する最大値測定部と、
    前記電流値の最小値を出力する最小値測定部と、
    前記最大値が予め定めた上限閾値よりも大きい場合に故障信号を出力する第1の比較部と、
    前記最小値が予め定めた下限閾値よりも小さい場合に故障信号を出力する第2の比較部と、
    前記第1の比較部又は前記第2の比較部のいずれかが故障信号を出力した場合に故障信号を出力する故障信号出力部とを
    備えた請求項1に記載の慣性センサ。
  4. 前記診断部は、
    前記診断部に入力された交流電圧を全波整流する全波整流部と、
    前記全波整流部からの出力信号を平滑化するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタからの出力信号が予め定めた閾値よりも小さい場合に故障信号を出力する比較部とを備えた
    請求項1に記載の慣性センサ。
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