JP5695125B2 - 通信装置、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、プログラムを共有するための技術に関する。
プログラムを共有するための技術がある。特許文献1には、募集する側のゲーム装置から送信されたゲームプログラムを応募する側のゲーム装置が受信して実行することで、応募する側及び募集する側のゲーム装置の間で通信ゲームを実行する技術が記載されている。
特許第3679111号公報
ところで、複数の通信装置でプログラムを共有する場合には、常に同じようにプログラムを実行するのではなく、状況に応じて使用するデータや実行の仕方を異ならせるとよい場合がある。例えば、会議の内容を表示するためのプログラムが参加メンバーによって共有される場合に、前回と今回で参加メンバーとは変わっていなければ前回の会議の結果の続きを表示するし、参加メンバーが変わっていればその続きを表示しないようにするという具合である。他にも、音声を出力する機能を利用するプログラムがスピーカの付いている通信端末とスピーカの付いていない通信端末で共有される場合に、スピーカの付いている通信端末では音声の出力を用いてプログラムを実行する一方、スピーカの付いていない通信端末では音声の出力を用いないでプログラムを実行するという具合である。特許文献1の技術では、そのような状況に応じてプログラムを実行するということは行われていない。
そこで、本発明は、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段と、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得手段と、複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得手段が取得した状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信手段と、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行手段とを備えることを特徴とする通信装置を提供する。
本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段と、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得手段と、前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定手段と、前記取得手段により前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得手段が取得した状況情報に応じた実行用データと、前記推定手段により推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信手段と、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行手段とを備えることを特徴とする通信装置を提供する。
また、前記取得手段は、前記他の通信装置が過去に前記プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す結果情報と、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報とを前記状況情報として取得し、前記送信手段は、前記プログラムの共有が複数の前記他の通信装置から要求された場合には、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、取得された前記結果情報が示す処理の結果を引き継いで前記プログラムの実行を再開させるために用いられる再開用データを、前記実行用データとして送信してもよい。
さらに、前記プログラムは、所定の機能を要する実行と、当該所定の機能を要しない実行とが可能なものであり、前記取得手段は、前記他の通信装置が有する機能を示す機能情報を前記状況情報として取得し、前記送信手段は、前記取得手段により前記所定の機能を示す前記機能情報が取得されない他の通信装置から前記プログラムの共有が要求された場合には、当該所定の機能を利用せずに当該プログラムを実行するために用いられる前記実行用データを送信してもよい。
本発明は、上述した第1の通信装置と、無線通信を行う通信手段と、記憶手段と、他の通信装置に記憶されており自装置において実行可能なプログラムの共有を、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に要求する要求手段と、前記要求手段による要求に応答して送信されてきた前記プログラムを実行可能な状態で前記記憶手段に記憶させ、前記他の通信装置との前記通信手段を用いた通信が可能な範囲から自装置が離れたと判断した場合に、当該プログラムを実行不能な状態にする制御手段と、前記記憶手段に実行可能な状態で記憶されている前記プログラムを実行する実行手段とを備える第2の通信装置とを具備することを特徴とする情報処理システムを提供する。
本発明は、上述した情報処理システムが備える第2の通信装置が前記プログラムを実行した場合における料金を算出する算出手段と、前記通信装置が当該プログラムを購入する場合における料金を、当該通信装置が過去に当該プログラムを実行した履歴に応じて変更する変更手段と、前記算出手段により算出された料金または前記変更手段により変更された料金を出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置が、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得ステップと、前記通信装置が、複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得ステップにおいて取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記通信装置が、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得ステップと、複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得ステップにおいて取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置が、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得ステップと、前記通信装置が、前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定ステップと、前記通信装置が、前記取得ステップにおいて前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データと、前記推定ステップにおいて推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記通信装置が、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得ステップと、前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定ステップと、前記取得ステップにおいて前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データと、前記推定ステップにおいて推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図。 第1の通信装置のハードウェア構成の一例を示す図。 第2の通信装置のハードウェア構成の一例を示す図。 情報処理システムの各通信装置が実現する機能構成の一例を示す図。 通知画像の一例を示す図。 要求画像の一例を示す図。 結果情報が示す処理の結果を引き継いだ再開の一例を示す図。 共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図。 第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図。 組み合わせテーブルの一例を示す図。 共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図。 第3実施形態における機能構成の一例を示す図。 共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図。 第4実施形態における機能構成の一例を示す図。 共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図。 第5実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図。 情報処理システムの各装置のハードウェア構成の一例を示す図。 情報処理装置が実現する機能構成の一例を示す図。 利用料金テーブルの一例を示す図。 購入料金テーブルの一例を示す図。 変形例に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図
[1]第1実施形態
[1−1]全体構成
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1では、第1の通信装置10と、第2の通信装置20とを備える情報処理システム1が示されている。情報処理システム1は、複数の通信端末(図1の例では第1の通信装置10及び第2の通信装置20)同士でプログラムを共有させるサービス(以下「共有サービス」という)を提供するシステムである。プログラムの共有とは、例えば、第1の通信装置10にしか記憶されていないプログラムを、第2の通信装置20にも記憶させて実行できるようにすることである。
共有サービスにおいて複数の通信装置(例えば第1の通信装置10及び第2の通信装置20)が互いに共有するプログラムのことを、以下では「共有プログラム」という。また、上記の例で共有プログラムを記憶している装置、すなわち共有プログラムを共有させる側の装置のことを「親機」といい、供給プログラムを記憶していない装置、すなわち共有プログラムを共有させてもらう装置のことを「子機」という。つまり、共有プログラムは、親機にとっては、自装置及び他の通信装置(子機のこと)で実行可能なプログラムであり、子機にとっては、他の通信装置(親機のこと)に記憶されており自装置において実行可能なプログラムである。情報処理システム1においては、子機は複数台であってもよいが、説明を簡潔にするために本実施形態では、第1の通信装置10が親機、第2の通信装置20が子機であり、例えば2人で対戦するカードゲームのプログラムが共有プログラムとして共有される場合について説明する。
第1の通信装置10及び第2の通信装置20は、いずれも、無線通信を行う機能を備えた装置であり、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、ノート型のパーソナルコンピュータなどである。本実施形態では、両装置は、無線LAN(Local Area Network)の規格に準拠した無線通信を行う。図1では、親機である第1の通信装置10との無線通信が可能な範囲(以下「親機通信範囲」という)であるA1が示されている。例えば、第2の通信装置20が親機通信範囲A1に所在していないと共有プログラムは共有されないが、第2の通信装置20が親機通信範囲A1に所在していると、第1の通信装置10及び第2の通信装置20が無線通信を行って、共有プログラムが共有される。
[1−2]ハードウェア構成
図2は、第1の通信装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。第1の通信装置10は、制御装置11と、記憶装置12と、UI(User Interface)装置13と、第1通信装置14とを備えるコンピュータである。制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。RAMは、データやプログラムなどを記憶する記憶手段であり、電力が供給されている間はデータを記憶し続ける。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することによって各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。
記憶装置12は、フラッシュメモリ等を備え、制御装置11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶する記憶手段である。記憶装置12は、電力が供給されなくなってもデータを記憶し続ける。また、記憶装置12は、共有プログラムを記憶するとともに、本実施形態では、共有プログラムを実行するための基盤となるプログラム(以下「基盤プログラム」という)を記憶している。この基盤プログラムが実行されることで、共有プログラムを子機と共有するための親機としての機能が実現される。
UI装置13は、表示面と表示面に重ねられたタッチパネルとを備え、ユーザからの操作を受け付けるとともに画像を表示する。UI装置13は、受け付けたユーザの操作に応じた操作データを制御装置11に供給し、制御装置11は、この操作データに応じた処理を行う。第1通信装置14は、無線LANの規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、例えば第2の通信装置20と無線通信を行う通信手段である。第1通信装置14は、無線通信を行って受信した受信データを制御装置11に供給する。
図3は、第2の通信装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。第2の通信装置20は、制御装置21と、記憶手段である記憶装置22と、UI装置23と、無線通信を行う通信手段である第1通信装置24とを備えるコンピュータである。制御装置21及び記憶装置22は、図2に示す同名の各装置と共通する構成を有している。記憶装置22は、共有プログラムを記憶していないが、第1の通信装置10と同様に基盤プログラムを記憶している。この基盤プログラムが実行されることで、共有プログラムを共有するための子機としての機能が実現される。また、また、第1通信装置24は、無線通信で送信されてきたデータを受信した場合に、その無線の受信電界強度を測定し、測定した結果を示す測定データを制御装置11に供給する。
[1−3]機能構成
情報処理システム1は、以上のハードウェア構成に基づき、ユーザに上述した共有サービスを提供するための処理(以下「共有処理」という)を行う。第1の通信装置10及び第2の通信装置20がそれぞれ備える制御装置が、前述した基盤プログラムをそれぞれ実行して各通信装置のハードウェアを制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図4は、情報処理システム1が備える各通信装置が実現する機能構成の一例を示す図である。第1の通信装置10(親機)は、通知部101と、取得部102と、送信部103と、実行部104とを備え、第2の通信装置20(子機)は、要求部201と、制御部202と、実行部203とを備える。
[1−3−1]通知部101
通知部101は、共有プログラムを共有を開始する旨と、その共有における親機を識別する情報(以下「親機識別情報」という)とを、第1通信装置14を用いて通知する通知手段である。親機識別情報は、例えば、自装置の製造番号や、共有サービスにおいて自装置に割り当てられている固有のIDなどである。通知部101は、制御装置11が第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11のROMまたは記憶装置12には、親機識別情報が記憶されている。制御装置11は、親機識別情報を読み出して、読み出した親機識別情報と、共有プログラムの名称(この例では単に「共有プログラム」という名称であるものとする)と、その共有プログラムの共有を開始しようとしていることを伝える文字列とを示す通知データを、第1通信装置14を用いて発信する。通知部101は、このようにして上記の通知を行う。
[1−3−2]要求部201
要求部201は、上述した共有プログラムの共有を、第1通信装置14を用いて他の通信装置(本実施形態では親機である第1の通信装置10)に要求する要求手段である。要求部201は、制御装置21及びUI装置23が協働し、且つ、制御装置21が第1通信装置24を用いて実現する機能である。第2の通信装置20が図1に示す親機通信範囲A1に所在していると、第1の通信装置10から発信された通知データを第1通信装置24が受信し、第1通信装置24がその通知データを制御装置21に供給する。制御装置21は、例えば、供給された通知データが示す親機識別情報により識別される親機が共有を開始する旨を通知する画像(「通知画像」という)をUI装置23に表示させる。
図5は、通知画像の一例を示す図である。図5の例では、UI装置23の表示面に、「第1の通信装置が共有プログラムの共有を開始しようとしています。」という文字列を表す通知画像B1と、「共有を要求する」及び「共有を要求しない」という文字列を含むボタンをそれぞれ示すボタン画像C1及びC2とが表示されている。ユーザがUI装置23を操作してボタン画像C1を選択すると、制御装置21が、共有プログラムの共有を要求する旨を示す要求データを、第1通信装置24を介して親機(第1の通信装置10)に送信する。また、制御装置21は、要求データとともに、自装置を識別する情報(情報処理システム1においては子機を識別する情報となる。以下「子機識別情報」という。)を親機に送信する。要求部201は、このようにして上記の要求を行う。なお、制御装置21は、ボタン画像C2が選択された場合には、上記の要求を行わずに動作を終了する。
[1−3−3]取得部102
取得部102は、共有プログラムの実行に影響する状況を示す情報(以下「状況情報」という)を取得する取得手段である。共有プログラムの実行に影響する状況とは、例えば、今回共有を行う子機が過去に共有を行った子機と同じであるか否かという状況や、過去の共有においてどのような処理が行われたかという状況などである。本実施形態では、取得部102は、子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報(以下「結果情報」という)を状況情報として取得する。結果情報とは、例えば、上述した2人で対戦するカードゲームの場合、それまでの勝敗の結果や過去の共有において最後に配られたカードなどを示す情報である。この場合、取得部102は、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。
後述する実行部104及び実行部203は、いずれも共有プログラムを実行する実行手段であり、互いに同期しながら共有プログラムを実行するために、同期のための情報(以下「同期情報」という)をやり取りする。同期情報は、例えば、実行部203が共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報である。制御装置11には、第1通信装置14を介して実行部203からの同期情報が、第2の通信装置20の子機識別情報とともに、例えば決められた時間の間隔(1秒毎など)で供給されてくる。制御装置11は、第2の通信装置20との共有プログラムの共有が終了したときに、最後に供給された同期情報を結果情報として、ともに供給された子機識別情報に対応付けて記憶装置12に記憶させる。取得部102は、このようにして上記の取得を行い、取得した状況情報(本実施形態では結果情報)を参照できるように、例えば状況情報を記憶させた記憶装置12の領域を送信部103及び実行部104に通知する。
[1−3−4]送信部103
送信部103は、子機から共有プログラムの共有を要求された場合に、その共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを、第1通信装置14を用いて子機に送信する送信手段である。実行用データとは、例えば、共有プログラムそのもの、共有プログラムを実行可能に記憶させる(インストールする)際に用いられるデータ(以下「インストール用データ」という)、及び、インストールされた共有プログラムを有効にするために用いられるデータ(いわゆるライセンスキーやアクティベーションキーなど。以下「有効化キー」という)等のデータである。
また、送信部103は、共有を要求してきた子機について取得部102が取得した状況情報に応じた実行用データを送信する。本実施形態では、送信部103は、取得部102により取得された結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させるために用いられるデータ(以下「再開用データ」という)を、実行用データとして送信する。再開用データとは、上述した各データの他に、取得部102により取得された結果情報を加えたデータである。本実施形態では、送信部103は、共有プログラム、インストール用データ及び結果情報を再開用データ(実行用データ)として送信する。送信部103は、制御装置11及びUI装置13が協働し、且つ、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。
制御装置11には、第2の通信装置20から送信されてきた要求データ及び子機識別情報が第1通信装置14を介して供給されてくる。制御装置11は、例えば、供給された子機識別情報により識別される子機が共有を要求している旨を表す画像(「要求画像」という)をUI装置13に表示させる。
図6は、要求画像の一例を示す図である。図6の例では、UI装置13の表示面に、「第2の通信装置が共有プログラムの共有を要求しています。」という文字列を表す要求画像B2と、「共有を許可する」及び「共有を許可しない」という文字列を含むボタンをそれぞれ示すボタン画像C3及びC4とが表示されている。ユーザがUI装置13を操作してボタン画像C3を選択すると、制御装置11は、要求データとともに送信されてきた子機識別情報に対応付けられた結果情報が記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合に、その結果情報を含む再開用データを、第1通信装置24を介して共有を要求してきた子機(第2の通信装置20)に送信する。送信部103は、このようにして上記の送信を行う。なお、制御装置11は、ボタン画像C4が選択された場合には、上記の送信を行わずに動作を終了する。
[1−3−5]実行部104
実行部104は、記憶装置12に記憶されている共有プログラムを、共有を要求してきた子機について取得部102により取得された状況情報に応じて実行する実行手段である。本実施形態においては、実行部104は、結果情報を状況情報として、共有プログラムを実行する。実行部104は、例えば、制御装置11及びUI装置13が協働し、且つ、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11は、要求データとともに送信されてきた子機識別情報に対応付けられた結果情報が記憶されているか否かを判断する。制御装置11は、記憶されていると判断した場合に、その結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。制御装置11は、上述した2人で対戦するカードゲームの場合、例えば、結果情報が示すカード、すなわち過去の共有において最後に配られたカードが配られた状態で再開させる。また、制御装置11は、結果情報が示すそれまでの勝敗の結果も引き継いで再開させる。
図7は、結果情報が示す処理の結果を引き継いだ再開の一例を示す図である。図7(a)では、それまでの勝敗の結果として親機及び子機のユーザが「$1,500」及び「$500」をそれぞれ所持し、それぞれ5枚のカードが配られた状態が示されている(子機側はカードの裏側が示されている)。制御装置11が上記のとおり結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させた場合、図7(b)に示すように、図7(a)と同じ勝敗の結果及びカードを引き継いで再開される。一方、制御装置11がこのような再開を行わない場合、例えば、図7(c)に示すように、カードゲームの初期の状態、すなわち、親機及び子機の所持金が同じで新たにカードが配られた状態で共有プログラムが実行されることになる。実行部104は、このようにして上記の実行を行う。
また、実行部104は、共有を要求してきた子機と同期しながら共有プログラムを実行する。実行部104は、例えば、自装置が共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報を上述した同期情報として、親機識別情報とともに第2の通信装置20に送信する。同期情報は、具体的には、例えば、UI装置13をユーザが操作して選択した内容を示す情報(図7の例であれば、取り替えるカードや掛け金などを示す情報)である。また、後述する第2の通信装置20の実行部203も、同期情報を子機識別情報とともに第1の通信装置10に送信してくる。実行部104は、図7の例であれば、子機から送信されてきた同期情報に基づいて子機のユーザのカードを取り替えたり掛け金を決定したりする。実行部104は、同期情報のやり取りを、例えば決められた時間の間隔(1秒毎など)で行う。実行部104は、このようにして上記の同期を行いながら共有プログラムを実行する。
また、実行部104は、子機(本実施形態では第2の通信装置20)が図1に示す親機通信範囲A1から離れたか否かを判断し、離れたと判断した場合には、共有プログラムの実行を継続し、離れていないと判断した場合には、共有プログラムの実行を終了する。実行部104は、例えば、第2の通信装置20から送信されてきた同期情報を受信した場合に、その無線の受信電界強度を測定し、測定した結果が所定のレベル以下であれば、親機通信範囲A1から子機が離れたと判断する。
[1−3−6]制御部202
制御部202は、記憶装置22へのデータの記憶や削除を制御する制御手段である。具体的には、制御部202は、要求部201による要求に応答して送信されてきた共有プログラムを記憶装置22に記憶させる。本実施形態においては、制御部202は、送信部103から送信されてきた再開用データに含まれる共有プログラムを記憶装置22に記憶させる。また、制御部202は、親機との第1通信装置24を用いた通信が可能な範囲(上述した親機通信範囲)から自装置が離れたと判断した場合に、その共有プログラムを記憶装置22から削除する。制御部202は、様々な方法でこの判断を行う。制御部202は、例えば、親機から送信される無線の受信強度が所定のレベル以下になった場合に、親機通信範囲から自装置が離れたと判断する。
制御部202は、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11には、第1の通信装置10から送信されてきた実行用データ(本実施形態では再開用データ)が第1通信装置14を介して供給される。制御装置11は、供給された再開用データに含まれる共有プログラムを、同じく含まれるインストール用データに基づいて、記憶装置22に実行可能な状態で記憶させる。この共有プログラムは、要求部201による要求に応答して送信されてきたものである。
また、第1通信装置24は、例えば、第1の通信装置10から送信されてきた上述した同期情報を受信した場合に、その無線の受信電界強度を測定し、測定した結果を示す測定データを制御装置11に供給する。制御装置11は、供給された測定データが示す受信電界強度が所定のレベル以下であれば、親機通信範囲から自装置が離れたと判断して、記憶装置22から共有プログラムを削除する。制御部202は、このようにして上記の記憶及び削除を行う。
[1−3−7]実行部203
実行部203は、記憶装置22に記憶されている共有プログラムを実行する実行手段である。実行部203は、例えば、制御装置21及びUI装置23が協働し、且つ、制御装置21が記憶装置22及び第1通信装置24を用いて実現する機能である。制御装置21には、第1の通信装置10から送信されてきた再開用データが第1通信装置24を介して供給される。制御装置21は、供給された再開用データに含まれる結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。その結果、図7に示す親機の例と同様に、子機側でも同じ勝敗の結果及びカードが引き継がれて共有プログラムの実行が再開される。また、実行部203は、第1の通信装置10の実行部104と決められた時間の間隔(例えば1秒毎)で同期情報をやり取りして、第1の通信装置10と同期しながら共有プログラムを実行する。
[1−4]動作
情報処理システム1は、以上の構成に基づき上述した共有処理(共有サービスを提供するための処理)を行う。以下では、共有処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作について説明する。
図8は、共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。共有処理は、ユーザが第1の通信装置10を操作して共有サービスの開始を通知することを契機に開始される。
まず、第1の通信装置10は、ユーザが上述した通知を行うための操作(通知操作)を行うと(ステップS11)、通知データ(共有を開始する旨と親機識別情報とを表したデータ)を発信する(ステップS12)。ステップS11及びS12は通知部101が行う動作である。第2の通信装置20は、ステップS12において通知データを受信すると、図5に示すような通知画像を表示し、ユーザが共有プログラムを要求するための操作(要求操作)を行うと(ステップS13)、共有プログラムの共有を要求する旨を示す要求データを子機識別情報とともに第1の通信装置10に送信する(ステップS14)。ステップS13及びS14は要求部201が行う動作である。
第1の通信装置10は、ステップS14において要求データを受信すると、共有を要求してきた第2の通信装置20に上述した実行用データを送信する(ステップS15)。ステップS15は送信部103が行う動作である。第2の通信装置20は、ステップS15において実行用データを受信すると、本実施形態においては、受信した実行用データに含まれる共有プログラム、すなわち、要求部201による要求に応答して送信されてきた共有プログラムを記憶する(ステップS16)。次に、第2の通信装置20が、記憶した共有プログラムを実行し(ステップS17)、第1の通信装置10が、記憶している共有プログラムを実行する(ステップS18)。本実施形態におけるステップS17及びS18では、第1の通信装置10が第2の通信装置20についての結果情報を取得していた場合には、第2の通信装置20及び第1の通信装置10が、いずれも、その結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。
次に、第1の通信装置10及び第2の通信装置20は、同期情報をやり取りして互いに同期しながら共有プログラムを実行する(ステップS19)。続いて、第1の通信装置10は、子機(第2の通信装置20)が親機通信範囲から離れたか否かを判断する(ステップS20)。第1の通信装置10は、ステップS20において離れていない(NO)と判断している間は、ステップS19の動作を繰り返し行い、離れた(YES)と判断した場合に、共有プログラムの実行を終了する(ステップS21)。そして、第1の通信装置10は、ステップS19において最後に受け取った同期情報、すなわち結果情報を取得する(ステップS22)。ステップS18、S19、S20及びS21は、実行部104が行う動作であり、ステップS22は、取得部102が行う動作である。
また、第2の通信装置20は、自装置(子機)が親機通信範囲から離れた否かを判断する(ステップS23)。第2の通信装置20は、ステップS23において離れていない(NO)と判断している間は、ステップS19の動作を繰り返し行い、離れた(YES)と判断した場合に、共有プログラムを削除する(ステップS24)。ステップS16及びS24は、制御部202が行う動作であり、ステップS17、S19及びS23は、実行部203が行う動作である。
以上で、共有処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作が終了する。
[1−5]発明の効果
本実施形態では、複数の通信装置において共有プログラムが共有して実行される場合に、親機が、取得された結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させ、子機が、親機から送信されてきた再開用データに含まれる結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。このように、結果情報を用いれば、処理の結果を引き継いで実行を再開することができるが、結果情報を用いなければ、過去にどれほど処理を行っていても最初からやり直さなければならない。つまり、結果情報は、共有プログラムの実行に影響する状況を示す情報(すなわち状況情報)である。このような本実施形態によれば、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
また、本実施形態では、親機及び子機において、上記のとおり、子機(第2の通信装置20)が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させている。これにより、親機及び子機をそれぞれ操作する各ユーザは、共有プログラムが実行されることで実現される機能(上記の例ではカードゲーム)を、過去に共有を行ったときの続きから利用することができる。
[1−6]その他の例
なお、制御部202は、上記の例では、親機から送信される無線の受信強度が所定のレベル以下になった場合に親機通信範囲から自装置が離れたと判断したが、その受信強度が所定のレベル以下になってから所定の時間が経過した場合に、親機通信範囲から自装置が離れたと判断してもよい。例えば、所定の時間を10秒や20秒といった長さに定めることで、親機通信範囲から子機が離れていないにもかかわらず、他の電波との干渉や親機と子機の間に壁が挟まるなどして受信強度が数秒間所定のレベル以下になってしまうような場合でも、共有を継続させることができる。また、所定の時間を5分や10分といった長さに定めることで、例えば親機または子機を使用するユーザがトイレや電話などでしばらく席を外すような場合でも、共有を継続させることができる。
[2]第2実施形態
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を状況情報として用いたが、第2実施形態では、過去に共有プログラムを共有した子機の組み合わせを状況情報として用いる。
[2−1]全体構成
図9は、第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図9では、第1の通信装置10と、第2の通信装置20a、20b、20c、20d及び20e等を含む複数の第2の通信装置とを備える情報処理システム1aが示されている。複数の第2の通信装置は、図3に示した第2の通信装置20と同様のハードウェア構成をそれぞれ備えている。本実施形態では、第1の通信装置10が親機、複数の第2の通信装置がそれぞれ子機として用いられる。また、以下では、会議において資料を共有する機能を実現する共有プログラムα及びβがそれぞれ共有される場合について説明する。
[2−2]機能構成
本実施形態では、取得部102は、共有プログラムの共有を要求してきた子機を識別する識別情報(すなわち子機識別情報)を状況情報として取得する。上述したとおり、要求部201は、要求データとともに子機識別情報を第2の通信装置20に送信してくる。取得部102は、こうして送信されてきた子機識別情報を状況情報として取得し、送信部103及び実行部104に供給する。
送信部103は、共有プログラムの共有が複数の子機から要求された場合には、取得部102により取得されたそれら複数の子機の識別情報(つまり子機識別情報)の組み合わせ(以下「新規組み合わせ」という)とその共有プログラムを過去に実行したときに取得された同様の組み合わせ(以下「過去組み合わせ」という)とが共有プログラムに応じた割合以上一致しているときに、前述した実行用データを送信する。この割合は、新規組み合わせと過去組み合わせとが一致する度合い(以下「一致度」という)が基準以上であるか否かを判断するために定められる値であり、以下では「基準割合」という。基準割合は、例えば、0.0から1.0までの数値で表されるものであり、共有プログラムαなら0.5、共有プログラムβなら1.0と決められている。
送信部103が上記の送信を行うために、共有プログラム、基準割合及び過去組み合わせを対応付けた組み合わせテーブルが記憶装置12に記憶されている。
図10は、組み合わせテーブルの一例を示す図である。図10では、「共有プログラム」であるα及びβに、「0.5」及び「1.0」という「基準割合」と、「20a、20b、20c、20d」及び「20a、20c、20e」という「過去組み合わせ」が対応付けられている。例えば、「20a、20c」という新規組み合わせで共有プログラムαの共有が要求された場合には、共有プログラムαにおける過去組み合わせ(20a、20b、20c、20d)のうちの4分の2、つまり0.5という割合が新規組み合わせと一致し、新規組み合わせのうちの2分の2、つまり1.0という割合が過去組み合わせと一致している。送信部103は、例えば、これらの一致度の平均(この例では0.75)を一致度として算出し、算出した平均が共有プログラムαに対応付けられている基準割合である「0.5」以上であると判断し、実行用データを送信する。
また、例えば、「20a、20b、20c、20e」という新規組み合わせで共有プログラムβの共有が要求された場合には、共有プログラムβにおける過去組み合わせ(20a、20c、20e)のうちの3分の3、つまり1.0という割合が新規組み合わせと一致し、新規組み合わせのうちの4分の3、つまり0.75という割合が過去組み合わせと一致している。送信部103は、例えば、これらの割合の平均(この例では0.875)を一致度として算出し、算出した一致度が共有プログラムβに対応付けられている基準割合である「1.0」未満であると判断し、実行用データを送信しない。
[2−3]動作
図11は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つだけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。まず、図8に示すステップS11からS14(要求データ及び子機識別情報の送信)までの動作が行われる。次に、第1の通信装置10が、送信されてきた子機識別情報を状況情報として取得する(ステップS31)。ステップS31は取得部102が行う動作である。続いて、第1の通信装置10は、取得した子機識別情報により表される新規組み合わせと、共有が要求された共有プログラムの過去組み合わせとが基準割合以上一致しているか否か(算出した一致度が基準割合以上か否か)を判断する(ステップS32)。
第1の通信装置10は、一致していない(NO)と判断している間は、ステップS14に戻ってS14、S31及びS32の動作を繰り返し行う。第1の通信装置10は、一致している(YES)と判断した場合には、ステップS15(実行用データの送信)の動作を行う。第1の通信装置10は、ステップS15の動作を、新規組み合わせに含まれる子機識別情報により識別される全ての第2の通信装置に対して行う。そのあとは、図8に示すステップS16からS24までの動作が行われる。なお、第1の通信装置10は、ステップS22の動作(結果情報の取得)は行わなくてもよい。
[2−4]発明の効果
本実施形態では、例えば基準割合が0.5である共有プログラムαが共有される場合であれば、過去組み合わせに対して新規組み合わせの半分が一致していれば共有が行われ、基準割合が1.0である共有プログラムβが共有される場合であれば、過去組み合わせと新規組み合わせとが完全に一致していなければ共有が行われないことになる。この場合、例えば主要なメンバーが参加していればよい会議においては共有プログラムαを用いて資料を共有し、全メンバーが揃わないと開催できない重要な会議においては共有プログラムβを用いて資料を共有するといった使い方ができる。このように、本実施形態によれば、共有の相手を一致させる必要性に応じて基準割合を定める(必要性が高いほど基準割合を大きくする)ことで、共有の相手が或る割合だけ一致している必要がある場合に、その割合だけ一致していない状況で共有がされることを防ぐことができる。
また、本実実施形態では、子機識別情報を用いることで、前述した一致度を算出して共有プログラムの実行の可否を判断している。つまり、子機識別情報は、共有プログラムの実行の可否を左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
[2−5]その他の例
本実施形態では、上記のとおり共有の可否を判断するだけでなく、それに加えまたはそれに代えて、新規に共有を行うか、第1実施形態で述べた結果情報が示す処理の結果を引き継いで再開させるかを判断してもよい。以下では、共有の可否の判断に代えて、新規の共有と再開とのいずれにするか(すなわち再開の有無)を判断する場合について説明する。
取得部102は、上述した結果情報(子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報)と、子機識別情報(共有プログラムの共有を要求してきた子機を識別する情報)とを状況情報として取得する。
送信部103は、共有プログラムの共有が複数の子機から要求された場合には、上述した新規組み合わせと過去組み合わせとが基準割合以上一致しているときに、取得された結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させるために用いられる再開用データを、実行用データとして送信する。なお、送信部103は、例えば第1の基準割合と第2の基準割合とを定めておき、第1の基準割合以上の一致では共有の可否を判断し、第2の基準割合以上の一致では再開の有無を判断してもよい。この例では、例えば全てのメンバーが揃わなければ会議の続きを行わないようにすることができる。
また、送信部103は、新規組み合わせと過去組み合わせとが一致する割合(上記の一致度)だけでなく、所定の子機識別情報が含まれているか否かによって、共有の可否や再開の有無を判断してもよい。例えば、会議であれば、参加が必須な重要なメンバーが使用する第2の通信装置20の子機識別情報を登録しておき、送信部103が、上記の割合に加え、登録された子機識別情報が取得されているか否かによって、それらの判断を行う。これにより、例えば重要なメンバーを予め登録しておくことで、それらのメンバーが不在のときに共有がされてしまうことを防ぐことができる。
[3]第3実施形態
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第3実施形態では、共有プログラムとして、所定の機能を要する実行と、その所定の機能を要しない実行とが可能なものが用いられる。所定の機能とは、例えば、音声を出力する機能や音声を入力する機能、センサで加速度や傾きを測定する機能などである。このような機能は、共有を行う通信端末の全てに備えられているとは限らない。本実施形態では、親機が、各子機が所定の機能を備えているか否かという状況を示す状況情報を取得し、取得した状況情報に応じた共有を行う。
[3−1]機能構成
図12は、第3実施形態における機能構成の一例を示す図である。図12の例では、図4に示す各部に加え、機能通知部204を備える第2の通信装置20fが示されている。なお、第2の通信装置20fは、複数の第2の通信装置のうちの1つを示したものであり、同様の機能構成を備える第2の通信装置が他にもあるものとする。
本実施形態では、取得部102が、子機が有する機能を示す情報(以下「子機機能情報」という)を状況情報として取得する。取得部102は、例えば、通知部101により通知データが送信されるときに、その通知データとともに、共有プログラムの実行に要する機能を示す要求機能データを発信する。
機能通知部204は、自装置が有する機能を親機に通知する機能通知手段であり、制御装置21が第1通信装置24を用いて実現する機能である。第2の通信装置20fが第1の通信装置10の親機通信範囲に所在していると、第1の通信装置10から発信された要求機能データを第1通信装置24が受信し、第1通信装置24がその要求機能データを制御装置21に供給する。制御装置21は、要求機能データが示す機能のうち、自装置が備えているものを示す情報、すなわち子機機能情報を、子機識別情報とともに親機に送信する。これにより、子機機能情報が示す機能が子機に備えられていることが親機に通知されることになる。機能通知部204は、このようにして上記の通知を行う。なお、制御装置21は、要求データと子機機能情報とを同じタイミングで親機に送信してもよい。
取得部102は、第2の通信装置20fから送信されてきた子機機能情報を受信し、受信した子機機能情報を状況情報として取得する。
送信部103は、取得部102により上述した所定の機能を示す子機機能情報が取得されない子機があるか否かを判断する。送信部103は、そのような子機から共有プログラムの共有が要求された場合には、その所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信する。送信部103は、例えば、共有の要求の受け付けを終了する操作がユーザにより行われた場合や、共有プログラムで共有可能な子機の数の上限が決まっていて受け付けた要求がその上限に達した場合などに、この判断及び実行用データの送信を行う。
本実施形態における共有プログラムは、上述したように、所定の機能を要する実行(「機能利用モード」という)と、所定の機能を要しない実行(「機能不利用モード」という)とが可能なものである。これらの実行のモードを設定するデータ(「モード設定データ」という)を共有プログラムとともに記憶させることで、設定されたモードで共有プログラムが実行される。モード設定データは、所定の機能が複数ある場合には、機能毎に利用と不利用とを設定することができる。送信部103は、共有プログラムを共有する子機に、所定の機能を備えないものがあると判断した場合、その機能を不利用とするモード設定データを含む実行用データを子機に送信する。こうして送信される実行用データは、子機が備えない所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行するために用いられるものとなる。このときに実行されるモードは、取得された状況情報が示す共有の状況(具体的には子機が備える機能)に対応したモードとなる。以下ではこのモードを「状況対応モード」という。
[3−2]動作
図13は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つだけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。まず、図8に示すステップS11(通知操作)の動作が行われる。次に、第1の通信装置10が、通知データとともに要求機能データを発信する(ステップS41)。ステップS41は通知部101が行う動作である。続いて、ステップS41において各データを受信した第2の通信装置(この例では20f)が、ステップS13(要求操作)の動作を行ったあとに、要求データ及び子機機能情報を子機識別情報とともに第1の通信装置10に送信する(ステップS42)。ステップS42は、要求部201及び機能通知部204が協働して行う動作である。
次に、第1の通信装置10が、送信されてきた子機機能情報を状況情報として取得する(ステップS43)。ステップS43は取得部102が行う動作である。続いて、第1の通信装置10は、要求の受け付けが終了したか否かを判断し(ステップS44)、終了していない(NO)と判断した場合にはステップS42に戻って動作を行う。この例では、図示せぬ他の第2の通信装置から要求データ等が送信されてくる動作もステップS42で表しているものとする。第1の通信装置10は、要求の受け付けが終了した(YES)と判断した場合には、取得した状況情報に基づいたモードで共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを子機に送信する(ステップS45)。ステップS45は送信部103が行う動作である。
そして、第1の通信装置10が、状況対応モード(共有の状況に対応したモード)で共有プログラムを実行し(ステップS46)、第2の通信装置20fが、ステップS16(共有プログラムの記憶)の動作を行ったのちに、受信した実行用データに含まれるモード設定データが示すモード(これも状況対応モードとなる)で共有プログラムを実行する(ステップS47)。そのあとは、図8に示すステップS16からS24までの動作が行われる。なお、第1の通信装置10は、ステップS22の動作(結果情報の取得)は行わなくてもよい。
[3−3]発明の効果
本実施形態では、例えば、音声を出力する機能(「音声出力機能」という)を要する実行と要しない実行(例えば音声の代わりにテキストが表示される)とが可能な共有プログラムが共有される場合に、子機の中に音声出力機能を備えていないものが含まれていると、いずれの子機においても、音声出力機能を要しない実行がされることになる(いずれの子機もテキストを表示する機能は備えているものとする)。このような共有プログラムが共有される場合に、音声出力機能を要する実行がされると、音声出力機能を備えていない子機では音声が出力されないため、例えば音声で伝えられる情報に基づいて操作が行われるようなときには、その子機を使用するユーザは操作ができなくなるという不都合が生じる。本実施形態によれば、所定の機能を備えない子機と共有がされる場合には、その機能を要しない実行がされるため、そのような不都合が生じないようにすることができる。
また、本実実施形態では、子機機能情報を用いることで、子機が有する機能の状況に応じたモードで共有プログラムが実行される。つまり、子機機能情報は、共有プログラムの実行のモードを左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
[3−4]子機毎に対応する例
送信部103は、上記の例では、全ての子機に共通の実行用データを送信したが、子機毎に異なる実行用データを送信してもよい。例えば、送信部103は、各子機に対して、その子機が備えていない機能だけを利用せずに(つまりその機能だけを不利用にするモードで)共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信する。例えば、上記と同様に音声出力機能を要する実行と要しない実行とが可能な共有プログラムが共有される場合に、子機aが音声出力機能を備え、子機bが音声出力機能を備えていなければ、子機aでは音声出力機能を要する共有プログラムの実行がされて、子機bでは音声出力機能を要しない共有プログラムの実行がされることになる。音声出力機能を要しない実行では例えば音声の代わりにテキストが表示されるが、音声が出力されたほうがユーザにとって望ましい場合がある。この例では、そのような場合に、前述した不都合が生じないようにしつつ、所定の機能(例えば音声出力機能)を備える子機ではその機能を要する実行をさせることで、ユーザにとって望ましい共有を行うことができる。
[3−5]親機の機能にも対応する例
また、取得部102が、子機機能情報に加え、自装置が有する機能を示す情報(以下「親機機能情報」という)も状況情報として取得し、実行部104が、取得部102により取得された親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていない場合に、その所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行してもよい。その場合、送信部103は、取得部102によりいずれの子機からも所定の機能を示す子機機能情報が取得された場合であっても、取得部102により取得された親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていなければ、所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信してもよい。なお、送信部103は、いずれの子機からも所定の機能を示す子機機能情報が取得されたのであれば、親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていなくても、所定の機能を利用して共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信してもよい。
[4]第4実施形態
本発明の第4実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。第4実施形態では、共有プログラムとして、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているものが用いられる。所定のセンサとは、例えば、加速度を測定するセンサ(加速度センサ)や傾きを測定するセンサ(傾斜センサ)、明るさを測定するセンサ(照度センサ)などである。
例えば照度センサが所定のセンサとして用いられる場合であれば、それらの測定結果の平均値が閾値以上であるか否かによって、親機及び子機の周囲が所定のレベル以上に明るいか否かを判断し、明るいと判断した場合に親機及び子機において所定の処理が行われるといった具合である。このように所定のセンサによる測定結果を利用して行われる処理を以下では「センサ処理」という。このようなセンサは、共有を行う通信端末の全てに備えられているとは限らない。本実施形態では、親機が、各子機が所定のセンサを備えているか否かという状況を示す状況情報を取得し、取得した状況情報に応じた共有を行う。
[4−1]機能構成
図14は、第4実施形態における機能構成の一例を示す図である。図14の例では、図4に示す各部に加え、推定部105を備える第1の通信装置10gと、センサ通知部205を備える第2の通信装置20gとが示されている。第2の通信装置20gは、複数の第2の通信装置のうちの1つを示している。また、図14の例では、第1の通信装置10gは所定のセンサを備えている場合について説明する。
本実施形態では、取得部102が、子機が有するセンサを示す情報(以下「子機センサ情報」という)を状況情報として取得する。取得部102は、例えば、通知部101により通知データが送信されるときに、その通知データとともに、共有プログラムの実行において利用されるセンサを示す利用センサデータを発信する。
センサ通知部205は、自装置が有するセンサ及びその測定結果を親機に通知するセンサ通知手段であり、制御装置21が第1通信装置24を用いて実現する機能である。第2の通信装置20gが第1の通信装置10gの親機通信範囲に所在していると、第1の通信装置10から発信された利用センサデータを第1通信装置24が受信し、第1通信装置24がその利用センサデータを制御装置21に供給する。制御装置21は、利用センサデータが示す機能のうち、自装置が備えているものを示す情報、すなわち子機センサ情報を、子機識別情報とともに第1通信装置24を用いて親機に送信する。これにより、子機センサ情報が示すセンサが子機に備えられていることが親機に通知されることになる。なお、制御装置21は、要求データと子機機能情報とを同じタイミングで親機に送信してもよい。
また、制御装置21は、自装置が有するセンサで測定された結果(測定結果)を示す測定結果データを、子機識別情報とともに第1通信装置24を用いて親機に送信する。これにより、測定結果データが示す測定結果が親機に通知されることになる。以上のようにして、センサ通知部205は、上述した通知を行う。
取得部102は、第2の通信装置20gから送信されてきた子機センサ情報及び子機識別情報を受信し、受信した子機センサ情報を状況情報として取得する。取得部102は、取得した子機センサ情報を、ともに送信されてきた子機識別情報とともに推定部105に供給する。
推定部105は、所定のセンサを有していない子機が所定のセンサを有していた場合に得られるであろう測定結果を推定する推定手段であり、例えば制御装置11が第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11には、取得部102から子機センサ情報及び子機識別情報が供給される。制御装置11は、これにより、所定のセンサを有している子機と有していない子機とを判断する。また、制御装置11には、子機から送信されてきた測定結果データが第1通信装置14を介して供給される。制御装置11は、供給された測定結果データが示す、所定のセンサを有している子機からの測定結果に基づいて、所定のセンサを有していない測定結果を推定する。
例えば、制御装置11は、自装置及び所定のセンサを有している子機からの測定結果の平均値を、所定のセンサを有していない子機における測定結果として推定する。このようにして、推定部105は上記の推定を行い、推定した測定結果(推定結果ともいう)を示す推定結果データを送信部103に供給する。
なお、推定部105は、前述した平均値を用いる代わりに、測定結果の最大値や最小値、中央値なおを用いてもよいし、各子機の位置が取得できる場合に、所定のセンサを有していない子機と所定のセンサを有している子機との距離に応じた重み(距離が小さいほど重みを大きくする)を付けて平均値を求めてもよい。
送信部103は、取得部102により所定のセンサを示すセンサ情報が取得されない子機から共有プログラムの共有が要求された場合には、その子機に、推定部105手段により推定された測定結果を示す推定結果データを送信する。所定のセンサを有しない第2の通信装置の実行部203には、親機から送信されてきた推定結果データが第1通信装置24を介して供給される。その実行部203は、共有プログラムの実行中に、所定のセンサによる測定結果を利用する処理(上述したセンサ処理)を行う場合には、供給された推定結果データが示す測定結果(推定結果)を利用してその処理を行う。
[4−2]動作
図15は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つ(20g)だけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。また、第2の通信装置20gは、所定のセンサを有しないものとする。まず、図8に示すステップS11(通知操作)の動作が行われる。次に、第1の通信装置10gが、通知データとともに要求センサデータを発信する(ステップS51)。ステップS51は通知部101が行う動作である。続いて、ステップS51において各データを受信した第2の通信装置(この例では20g)が、ステップS13(要求操作)の動作を行ったあとに、要求データ及び子機センサ情報を子機識別情報とともに第1の通信装置10gに送信する(ステップS52)。ステップS52は、要求部201及びセンサ通知部205が協働して行う動作である。
次に、第1の通信装置10gが、送信されてきた子機センサ情報を状況情報として取得する(ステップS53)。ステップS53は取得部102が行う動作である。続いて、ステップS15からS18までの動作が行われ、第1の通信装置10g及び第2の通信装置20gの両方で共有プログラムの実行が開始される。共有プログラムの実行中にセンサ処理が行われる場合に、所定のセンサを有する第2の通信装置は、測定結果データを子機識別情報とともに第1の通信装置10gに送信する(ステップS54。図中の円で囲った「1」は、所定のセンサを有する第2の通信装置から送信されてくることを示している。)。ステップS54はセンサ通知部205が行う動作である。
第1の通信装置10gは、ステップS54で送信されてきた測定結果データが示す測定結果に基づいて、所定のセンサを有しない子機(例えば第2の通信装置20g)についての上述した測定結果の推定を行う(ステップS55)。ステップS55は推定部105が行う動作である。次に、第1の通信装置10gは、推定した結果を示す推定結果データを、推定を行った子機(例えば第2の通信装置20g)に送信する(ステップS56)。第2の通信装置20gは、ステップS56で受信した推定結果データが示す推定結果を利用して、センサ処理を行う(ステップS57)。そのあとは、図8に示すステップS20からS24までの動作が行われる。なお、第1の通信装置10gは、ステップS22の動作(結果情報の取得)は行わなくてもよい。
[4−3]発明の効果
本実施形態では、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されている共有プログラムが、所定のセンサを有しない子機と共有される場合であっても、その子機では上記の推定結果を利用してセンサ処理が行われる。これにより、所定のセンサを有しない子機であっても、所定のセンサを有しているかのようにセンサ処理を行うことができる。また、測定結果が得られない通信装置があるとエラーを生じさせるような共有プログラムがあった場合に、そのような共有プログラムを所定のセンサを有しない子機と共有してもそのエラーを生じないようにすることができる。
また、本実実施形態では、子機センサ情報を用いることで、測定結果または推定結果のいずれかを利用してセンサ処理を行うように、共有プログラムが実行される。つまり、子機センサ情報は、共有プログラムの実行において利用されるデータ(測定結果または推定結果)を左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
[4−4]親機の測定結果を推定する例
取得部102が、子機センサ情報に加え、自装置が有するセンサを示す情報(以下「親機センサ情報」という)も状況情報として取得し、推定部105が、取得部102により取得された親機センサ情報が示すセンサに所定のセンサが含まれていない場合に、自装置の測定結果を推定してもよい。その場合、推定部105は、自装置の推定結果を示す推定結果データを実行部104に供給する。実行部104は、共有プログラムの実行中に、所定のセンサによる測定結果を利用する処理(すなわちセンサ処理)を行う場合には、供給された推定結果データが示す測定結果(推定結果)を利用してその処理を行う。これにより、所定のセンサを有しない親機であっても、所定のセンサを有しているかのようにセンサ処理を行い、また、上記のエラーを生じないようにすることができる。
[5]第5実施形態
本発明の第5実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。第5実施形態では、情報処理システムが、共有プログラムを共有した子機に対する課金を管理する情報処理装置を備える。
図16は、第5実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図16では、第1の通信装置10hと、第2の通信装置20hと、情報処理装置30と、ネットワーク2とを備える情報処理システム1hが示されている。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含み、装置間のデータのやり取りを仲介するシステムである。ネットワーク2には、情報処理装置30が接続され、また、第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hとは無線通信が行われるようになっている。ネットワーク2は、これらの装置間で行われるデータのやり取りを仲介する。
[5−1]ハードウェア構成
図17は、情報処理システム1hが備える各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図17(a)及び(b)は、第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hのハードウェア構成の一例をそれぞれ示している。第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hは、それぞれ、図2及び図3に示す各装置に加え、第2通信装置15及び25を備えている。第2通信装置15及び25は、移動体通信の規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介した通信をそれぞれ行う。
図17(c)は、情報処理装置30のハードウェア構成の一例を示している。情報処理装置30は、制御装置31と、記憶装置32と、通信装置33とを備えるコンピュータである。制御装置31は、制御装置11と同様に、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。記憶装置32は、ハードディスク等を備え、制御装置31が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。通信装置33は、有線通信を行うための通信回路を有し、ネットワーク2を介した有線通信を行う通信手段である。通信装置33は、有線通信を行って受信した受信データを制御装置31に供給する。
[5−2]機能構成
情報処理装置30は、以上のハードウェア構成に基づき、子機を使用するユーザに課金をするための処理(以下「課金処理」という)を行う。制御装置31が、記憶装置32に記憶されているプログラムを実行して各装置を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図18は、情報処理装置30が実現する機能構成の一例を示す図である。この図では、情報処理装置30が実現する機能構成に加え、第2の通信装置20hが実現する機能構成の一例が示されている。情報処理装置30は、算出部301と、変更部302と、出力部303とを備える。
第2の通信装置20hの実行部203は、共有プログラムを実行すると、実行した共有プログラムの名称と、実行を開始した時刻(開始時刻)と、自装置を識別する子機識別情報とを示す開始データを、第2通信装置25を介して情報処理装置30に送信する。また、実行部203は、共有プログラムの実行を終了すると、終了した共有プログラムの名称と、終了した時刻(終了時刻)と、自装置を識別する子機識別情報とを示す終了データを、第2通信装置25を介して情報処理装置30に送信する。
算出部301は、子機(この例では第2の通信装置20h)が共有プログラムを実行した場合における料金を算出する算出手段である。算出部301は、制御装置31、記憶装置32及び通信装置33が協働して実現する機能である。記憶装置32には、共有プログラムを実行した回数とその共有プログラムの利用に対する料金(「利用料金」という)とを、共有プログラム毎に対応付けた利用料金テーブルが記憶されている。
図19は、利用料金テーブルの一例を示す図である。図19の例では、「α」、「β」及び「γ」という共有プログラムに、「1回」、「5回」及び「1時間」という利用単位と、「100円」、「300円」及び「100円」という単位料金とが対応付けられている。制御装置31は、第2の通信装置20hから開始データが送信されてくると、その開始データが示す共有プログラムに利用料金テーブルにおいて対応付けられている単位料金に基づいて利用料金を算出する。
例えば、制御装置31は、共有プログラムがαであれば、利用料金テーブルで「α」に対応付けられている「100」という単位料金を「α」に対応付けて毎回記憶させる。また、制御装置31は、共有プログラムがβであれば、同様に「300」という単位料金を「β」に対応付けて初回に記憶させ、以後は5回毎に同様の記憶をさせる。また、制御装置31は、共有プログラムがγであれば、開始データが示す開始時刻から終了データが示す終了時刻までの時間(利用時間)に応じた値(例えば利用時間が3時間であれば「300」)を単位料金として「γ」に対応付けて記憶させる。
算出部301は、これらの単位料金を記憶させる際、子機識別情報も対応付けて記憶させておく。算出部301は、子機識別情報に対応付けて記憶された単位料金を合計することで、その子機識別情報により識別される子機が共有プログラムを実行した場合における料金を算出する。また、算出部301は、子機識別情報及び共有プログラム名に対応付けられた単位料金を合計することで、その子機識別情報により識別される子機がその名称の共有プログラムを実行した場合における料金も算出する。算出部301は、変更部302及び出力部303からの要求に応じて利用料金を算出する。
変更部302は、子機が共有プログラムを購入する場合における料金(以下「購入料金」という)を、その子機が過去に共有プログラムを実行した履歴に応じて変更する変更手段である。変更部302は、制御装置31、記憶装置32及び通信装置33が協働して実現する機能である。記憶装置32には、共有プログラムの購入料金を共有プログラム名に対応付けた購入料金テーブルが記憶されている。
図20は、購入料金テーブルの一例を示す図である。図20の例では、「α」、「β」及び「γ」という共有プログラムに、「3000円」、「4500円」及び「0円」という購入料金が対応付けられている。また、共有プログラム「α」及び「β」には、掛け率として「100%」及び「50%」がそれぞれ対応付けられている。
制御装置31は、例えば第2の通信装置20hを所持するユーザが共有プログラムαを購入する場合には、第2の通信装置20hについて算出部301により算出された利用料金に掛け率を乗算した値を、購入料金から減算する。例えば共有プログラムαの利用料金が500円であれば、変更部302は、購入料金から500円を減算して2500円を算出する。変更部302は、こうして算出した値に購入料金を変更する。この場合、利用料金が、子機が過去に共有プログラムを実行した履歴を表している。また、共有プログラムβが購入され、且つ、共有プログラムβの利用料金が500円であれば、変更部302は、購入料金から500円の50%である250円を減算した4250円を算出し、この値に購入料金を変更する。変更部302は、出力部303からの要求に応じて購入料金を変更する。
出力部303は、算出部301により算出された料金または変更部302により変更された料金を出力する出力手段である。出力部303は、制御装置31、記憶装置32及び通信装置33が協働して実現する機能である。情報処理装置30には、或るユーザの利用料金または或るユーザが共有プログラムを購入するときの購入料金を要求する料金要求データが外部装置から送信されてくる。外部装置とは、例えば、ユーザに利用料金または購入料金を請求する請求システムを構成する装置である。制御装置31には、通信装置33を介して料金要求データが供給される。
利用料金が要求される場合について説明する。外部装置が子機識別情報によりユーザを表す場合は、制御装置31は、その子機識別情報に対応する利用料金の算出を算出部301に要求する。また、外部装置が例えば自システムで割り当てているユーザIDでユーザを表す場合は、そのユーザIDと子機識別情報とを対応付けたユーザテーブルを記憶装置32に記憶させておき、制御装置31は、そのユーザテーブルを参照して、ユーザIDに対応付けられている子機識別情報を用いて同様の要求を行う。制御装置31は、算出部301により算出された利用料金を示す利用料金データを外部装置に送信する。
購入料金が要求される場合について説明する。制御装置31は、利用料金の例と同じ要領で、子機識別情報に対応する購入料金の変更を変更部302に要求する。制御装置31は、変更部302により変更された購入料金を示す購入料金データを外部装置に送信する。制御装置31の以上の動作により、利用料金または購入料金が外部装置に対して出力されることになる。出力部303は、このようにして上述した出力を行う。
[5−3]発明の効果
本実施形態では、ユーザは、所持する通信装置を子機として用いて共有プログラムを共有すると利用料金が取られることになるが、その共有プログラムを購入しようとした場合に、上記のとおり購入料金が変更されることで、共有したことが多いほど購入料金が安くなりやすくなる。そのため、支払った利用料金が無駄にならずに済むため、購入料金の変更を行わない場合に比べて、共有プログラムを購入したときのユーザの満足度を向上させることができる。
[6]変形例
上述した各実施形態は、それぞれ本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[6−1]実行不能な状態
制御部202は、上述した各実施形態では、親機通信範囲から自装置が離れたと判断した場合に共有プログラムを記憶装置22から削除したが、これに限らない。例えば、制御部202は、実行可能な状態で記憶装置22に記憶されている共有プログラムを、実行不能な状態にしてもよい。具体的には、制御部202は、例えば、共有プログラムを実行するときにユーザが操作する操作用の画像(いわゆるアイコン)が表示されないようにする。他にも、制御部202は、共有プログラムの実行に必要なファイルを移動したりファイル名を変えたりして実行時に参照できないようにする。実行部203は、記憶装置22に実行可能な状態で記憶されている共有プログラムを実行することはできるが、実行不能な状態にされた場合には、共有プログラムを実行することができなくなる。
[6−2]無線通信
上述した各実施形態では、親機及び子機が無線LANの規格に準拠した無線通信を行ったが、これに限らない。親機及び子機は、例えば、Bluetooth(登録商標)や赤外線で無線通信を行ってもよいし、NFC(Near Field Communication)の規格またはRFID(Radio Frequency IDentification)の規格に準拠した無線通信を行ってもよい。要するに、親機及び子機は、互いに他の装置を介さずに直接無線通信を行うものであればよい。
[6−3]子機同士の通信
上述した各実施形態では、子機同士は無線通信を行っていなかったが、行ってもよい。例えば、親機から実行用データが送信されてきたあと、全ての子機が親機と同期情報をそれぞれやり取りする代わりに、子機同士が同期情報をやり取りする。これにより、無線通信による親機の負担が軽くなる。
[6−4]共有プログラムの送信元
上述した各実施形態では、親機が共有プログラムを含む実行用データを子機に送信した。つまり、親機が共有プログラムを子機に送信したが、これに限らず、例えば、共有プログラムを配信する配信サーバがネットワークに接続されており、この配信サーバからネットワークを介して子機に共有プログラムが送信されてもよい。その場合、親機は、上述した有効化キー(インストールされた共有プログラムを有効にするために用いられるデータ)を含む実行用データを子機に送信する。子機は、配信サーバから送信されてきた共有プログラムをインストールし、親機から送信されてきた実行用データに含まれる有効化キーを用いて、インストールした共有プログラムを有効にして、実行可能な状態にする。
[6−5]通信装置同士の同期
実行部104及び実行部203は、上述した各実施形態では、決められた時間の間隔(例えば1秒毎)で同期情報をやり取りしたが、これに限らず、例えばユーザが何らかの操作を行ったときにやり取りしてもよい。また、各実行部は、共有を開始するときにだけやり取りをしてそれ以降はやり取りしないようにしたり、最初から同期情報のやり取りを行わないようにしたりしてもよい。これらの場合、親機及び子機は、共有プログラムを共有するが、ユーザが行う操作に応じた処理の進み具合などは同期せずにそれぞれ独立して行われることになる。ただし、その場合でも、子機は、親機通信範囲から自装置が離れたと判断した場合に、その共有プログラムを記憶装置22から削除する。
[6−6]共有プログラム
上述した実施形態では、共有プログラムとして、カードゲームや会議において資料を共有する機能を実現するものを説明したが、これらに限らない。例えば、写真を共有するためのプログラムが共有プログラムとして用いられてもよい。また、レストランなどに設置された親機と、ユーザが所持するスマートフォンなどの子機とが、品物を注文するための共有プログラムを共有してもよい。この場合、ユーザは、スマートフォンを所持してレストランに行けば、スマートフォンを操作することで品物を注文することができる。他にも、ゲームセンターなどに設置された親機と、ユーザが所持する携帯型ゲーム機やスマートフォンなどの子機とが、ゲームプログラムを共有プログラムとして共有してもよい。この場合、ゲームのプレー料金が課金されるようにしてもよい。要するに、親機及び子機の間で一時的に共有するという用途に用いられるのであれば、どのようなプログラムが共有プログラムとして用いられてもよい。
[6−7]結果情報
上述した実施形態では、結果情報として、カードゲームの勝敗の結果や最後に配られたカードなどを示す情報を例示したが、これに限らない。例えば、共有プログラムが会議の資料を共有するためのものでれば、その会議で作成した資料のデータや発言の内容を録音した音声データなどが結果情報となる。また、共有プログラムが品物を注文するためのものであれば、過去に注文した品物や注文した時期のデータが結果情報となる。
[6−8]共有プログラムの記憶先
制御部202は、上述した各実施形態では、記憶装置22に共有プログラムを記憶させたが、これに限らず、例えば制御装置21が備えるRAMに記憶させてもよい。制御部202は、要するに、共有プログラムを実行可能な状態で記憶させることができるものであれば、どのような記憶手段に共有プログラムを記憶させてもよい。
[6−9]共有を開始する旨の通知
図1に示す第1の通信装置10などの親機は、通知部101を備えていなくてもよい。その場合、例えば図8に示す例であれば、第2の通信装置20(子機)を使用するユーザがステップS13において要求操作を行い、ステップS14において第2の通信装置20が要求データを送信することで、以降の動作が行われて共有プログラムが共有される。
[6−10]複数の親機の連携
上述した各実施形態では、親機は1台であったが、複数の親機が連携して1つの親機としての機能を実現してもよい。
図21は、本変形例に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図21では、複数の第1の通信装置10(10k、10m、10n及び10p等)と、第2の通信装置20とを備える情報処理システム1kが示されている。各第1の通信装置10は、例えばデパート内の各フロアに設置されており、有線LANにより互いに接続されている。各第1の通信装置10は、上述した同期情報を第2の通信装置20とやり取りする際、共通の親機識別情報をともにやり取りする。これにより、第2の通信装置20は、どの第1の通信装置10の親機通信範囲に所在している場合でも、1つの親機の親機通信範囲に所在しているように判断すること、つまり、親機通信範囲から自装置が離れていないと判断することができる。
また、第1の通信装置10k(マスターという)は、第1の通信装置10m、10n及び10p等(スレーブという)が第2の通信装置20とやり取りする同期情報を子機識別情報とともに収集して保持する。スレーブは、第2の通信装置20から同期情報及び子機識別情報が送信されてくるとそれらをマスターに転送し、マスターは、転送されてきた子機識別情報に対応付けて収集した同期情報を保持していれば、その同期情報をスレーブに送信する。スレーブは、送信されてきた同期情報に基づいて共有プログラムを実行し、第2の通信装置20との同期を行う。これにより、第2の通信装置20(子機)が異なる親機通信範囲に移動した場合でも、親機との同期を続けながら共有プログラムを実行することができる。
[6−11]発明のカテゴリ
本発明は、情報処理システムや第1の通信装置及び第2の通信装置等の通信装置、情報処理装置の他にも、通信装置や情報処理装置が実施する処理を実現するための処理方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図8等に示す共有処理である。また、本発明は、通信装置や情報処理装置のようなコンピュータを、図4等に示す手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。これらのプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…情報処理システム、2…ネットワーク、10…第1の通信装置、20…第2の通信装置、30…情報処理装置、11、21、31…制御装置、12、22、32…記憶装置、13、23…UI装置、14、24…第1通信装置、33…通信装置、101…通知部、102…送信部、103…取得部、104…実行部、105…推定部、201…要求部、202…制御部、203…実行部、204…機能通知部、205…センサ通知部、301…算出部、302…変更部、303…出力部

Claims (10)

  1. 無線通信を行う通信手段と、
    自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得手段と、
    複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得手段が取得した状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信手段と、
    前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 無線通信を行う通信手段と、
    自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得手段と、
    前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定手段と、
    前記取得手段により前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得手段が取得した状況情報に応じた実行用データと、前記推定手段により推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信手段と、
    前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 前記取得手段は、前記他の通信装置が過去に前記プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す結果情報と、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報とを前記状況情報として取得し、
    前記送信手段は、前記プログラムの共有が複数の前記他の通信装置から要求された場合には、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、取得された前記結果情報が示す処理の結果を引き継いで前記プログラムの実行を再開させるために用いられる再開用データを、前記実行用データとして送信する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記プログラムは、所定の機能を要する実行と、当該所定の機能を要しない実行とが可能なものであり、
    前記取得手段は、前記他の通信装置が有する機能を示す機能情報を前記状況情報として取得し、
    前記送信手段は、前記取得手段により前記所定の機能を示す前記機能情報が取得されない他の通信装置から前記プログラムの共有が要求された場合には、当該所定の機能を利用せずに当該プログラムを実行するために用いられる前記実行用データを送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の第1の通信装置と、
    無線通信を行う通信手段と、
    記憶手段と、
    他の通信装置に記憶されており自装置において実行可能なプログラムの共有を、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に要求する要求手段と、
    前記要求手段による要求に応答して送信されてきた前記プログラムを実行可能な状態で前記記憶手段に記憶させ、前記他の通信装置との前記通信手段を用いた通信が可能な範囲から自装置が離れたと判断した場合に、当該プログラムを実行不能な状態にする制御手段と、
    前記記憶手段に実行可能な状態で記憶されている前記プログラムを実行する実行手段と
    を備える第2の通信装置と
    を具備することを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項に記載の情報処理システムが備える第2の通信装置が前記プログラムを実行した場合における料金を算出する算出手段と、
    前記通信装置が当該プログラムを購入する場合における料金を、当該通信装置が過去に当該プログラムを実行した履歴に応じて変更する変更手段と、
    前記算出手段により算出された料金または前記変更手段により変更された料金を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  7. 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置が、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得ステップと、
    前記通信装置が、複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得ステップにおいて取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
    前記通信装置が、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  8. 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、
    前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得ステップと、
    複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得ステップにおいて取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
    前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
    を実行させるためのプログラム。
  9. 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置が、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得ステップと、
    前記通信装置が、前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定ステップと、
    前記通信装置が、前記取得ステップにおいて前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データと、前記推定ステップにおいて推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
    前記通信装置が、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  10. 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、
    前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得ステップと、
    前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定ステップと、
    前記取得ステップにおいて前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データと、前記推定ステップにおいて推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
    前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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