JP5693545B2 - リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5693545B2
JP5693545B2 JP2012239466A JP2012239466A JP5693545B2 JP 5693545 B2 JP5693545 B2 JP 5693545B2 JP 2012239466 A JP2012239466 A JP 2012239466A JP 2012239466 A JP2012239466 A JP 2012239466A JP 5693545 B2 JP5693545 B2 JP 5693545B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
substrate
opening
lithographic apparatus
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012239466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013120933A (ja
Inventor
ポレット,セオドルス,ウィルヘルムス
コックス,ヘンリカス,ヘルマン,マリエ
デル ハム,ロナルド ヴァン
デル ハム,ロナルド ヴァン
サイモンズ,ウィルヘルムス,フランシスカス,ヨハネス
デ ウィンケル,ジミー,マテウス,ウィルヘルムス ヴァン
デ ウィンケル,ジミー,マテウス,ウィルヘルムス ヴァン
コルコラン,グレゴリー,マーティン,マソン
ヴァン,ボクステル,フランク,ヨハネス,ヤコブス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASML Netherlands BV
Original Assignee
ASML Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASML Netherlands BV filed Critical ASML Netherlands BV
Publication of JP2013120933A publication Critical patent/JP2013120933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5693545B2 publication Critical patent/JP5693545B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70341Details of immersion lithography aspects, e.g. exposure media or control of immersion liquid supply
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2041Exposure; Apparatus therefor in the presence of a fluid, e.g. immersion; using fluid cooling means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70758Drive means, e.g. actuators, motors for long- or short-stroke modules or fine or coarse driving
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70783Handling stress or warp of chucks, masks or workpieces, e.g. to compensate for imaging errors or considerations related to warpage of masks or workpieces due to their own weight

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

[0001] 本発明は、リソグラフィ装置及びリソグラフィ装置を使用したデバイス製造方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。既知のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。ある実施形態では、液体は蒸留水であるが、別の液体を使用することもできる。本発明の実施形態は、液体について説明されている。しかし別の流体、特にウェッティング流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることである。(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる。)固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族などの炭化水素、フルオロハイドロカーボン、及び/又は水溶液である。
[0004] 基板又は基板及び基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えば米国特許第4,509,852号参照)は、スキャン露光中に加速すべき大きい塊の液体があることでもある。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 液浸装置では、液浸流体は、流体ハンドリングシステム、デバイス構造又は装置によってハンドリングされる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、液浸流体を供給することができ、それ故、流体供給システムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、少なくとも部分的に液浸流体を閉じ込めることができ、それにより、流体閉じ込めシステムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、流体へのバリアを提供することができ、それにより、流体閉じ込め構造などのバリア部材である。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、ガスのフローを生成又は使用して、例えば、液浸流体のフロー及び/又は位置を制御するのを支援することができる。ガスのフローは、液浸流体を閉じ込める封止を形成することができ、したがって、流体ハンドリング構造を封止部材と呼ぶこともできる。このような封止部材は、流体閉じ込め構造であってもよい。ある実施形態では、液浸液は、液浸流体として使用される。この場合、流体ハンドリングシステムは、液体ハンドリングシステムであってもよい。上記説明に関して、本節で流体に関して定義されたフィーチャへの言及は、液体に関して定義されたフィーチャを含むと考えてもよい。
[0006] リソグラフィ装置では、基板を位置決めする位置決めアクチュエータが、現在照明されている基板のターゲット部分からある距離を置いて基板に力を加えることは困難である。その結果、基板のターゲット部分を正確に位置決めすることが困難になることがある。この困難さは、例えば、(例えば流体ハンドリングシステムから)基板に加えられる力の変化により、又は基板のある程度の曲がりを許容する基板支持体の剛性により生じることがある。
[0007] 例えば、リソグラフィ装置において基板のターゲット部分を正確に位置決めできることが望ましい。
[0008] 一態様によれば、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付き放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、基板表面アクチュエータと該基板表面アクチュエータに面する対向面との間に力を発生するために、それを通り該対向面から又は該対向面上への流体フローのための少なくとも1つの流体開口を備える基板表面アクチュエータであって、該対向面が基板の上表面であるか又は基板と実質的に同一面にある表面である、基板表面アクチュエータと、対向面の一部を投影システムに対して変位させるため、流体開口を通る流体フローを変更することによって、対向面の一部の位置及び/又は配向を制御する位置コントローラとを備える、リソグラフィ装置が提供される。
[0009] 一態様によれば、投影システムを使用して、パターン付き放射ビームを基板のターゲット部分に投影することと、基板表面アクチュエータを使用して、基板表面アクチュエータの少なくとも1つの流体開口を通り基板表面アクチュエータに面する対向面から又は対向面上への流体フローを変更することによって、該対向面の投影システムに対する位置及び/又は配向を制御することとを含み、対向面が基板の上表面であるか、又は基板と実質的に同一面にある表面である、デバイス製造方法が提供される。
[0010] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0011]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0012]リソグラフィ投影装置に使用する液体供給システムを示す。 [0012]リソグラフィ投影装置に使用する液体供給システムを示す。 [0013]リソグラフィ投影装置に使用する別の液体供給システムを示す。 [0014]リソグラフィ投影装置に使用する別の液体供給システムを示す。 [0015]ある実施形態の基板表面アクチュエータを平面図で示す。 [0016]基板表面アクチュエータと基板との間の力を変更し得る一手法を断面図で示す。 [0017]基板表面アクチュエータを装着できる方法を断面図で示す。 [0018]個別の流体開口を断面図で示す。 [0019]ある実施形態の基板表面アクチュエータを平面図で示す。 [0020]ある実施形態の基板表面アクチュエータを断面図で示す。 [0021]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0022]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0023]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0024]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0025]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0026]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0027]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0028]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0029]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0030]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0031]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。 [0032]ある実施形態の基板表面アクチュエータを概略平面図で示す。
[0033] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
− 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構築され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
− 基板(例えばレジストコート基板)Wを保持するように構築され、特定のパラメータに従って例えば基板Wなどのテーブルの表面を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された1つ又は複数のセンサ又は基板テーブルWTを支持する例えばセンサテーブルなどの支持テーブルと、
− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)上に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを備える。
[0034] 照明システムILは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁、静電型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0035] 支持構造MTはパターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスMAを保持するために、機械的、真空、静電式等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0036] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0037] パターニングデバイスMAは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0038] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁光学システム及び静電光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0039] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0040] リソグラフィ装置は、2つ以上のテーブル(又はステージ若しくは支持体)、例えば、2つ以上の基板テーブル又は1つ又は複数の基板テーブルと1つ又は複数のセンサ若しくは測定テーブルの組合せを有するタイプであってもよい。このような「マルチステージ」機械では、複数のテーブルを並列に使用でき、あるいは1つ又は複数の他のテーブルを露光のために使用しながら、1つ又は複数のテーブル上で準備ステップを実行することができる。リソグラフィ装置は、基板、センサ及び測定テーブルと同様に並列に使用できる2つ以上のパターニングデバイステーブル(又はステージ若しくは支持体)を有していてもよい。
[0041] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置とは、例えば放射源SOがエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDを用いて、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の場合では、例えば放射源SOが水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0042] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調整することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILをその上に装着できるように構成することもできる。任意選択として、イルミネータILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0043] 放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターニングされる。パターニングデバイスMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動できる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。一般に、支持構造MTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分Cの間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして知られている)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0044] 図示のリソグラフィ装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0045] 1.ステップモードでは、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームBに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[0046] 2.スキャンモードでは、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームBに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分Cの(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作(及び露光フィールドのサイズ)の長さによってターゲット部分Cの(スキャン方向における)高さが決まる。
[0047] 3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させるごとに、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0048] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0049] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用について特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどのマイクロスケール、さらにはナノスケールのフィーチャを有するコンポーネントの製造である。
[0050] リソグラフィ装置では、基板の位置は第2のポジショナPWによって変更される。第2のポジショナPWは、基板Wが着座する基板支持体の位置を変更する。第2のポジショナPWのアクチュエータと基板Wが(例えばターゲット部分Cで)照明されている基板Wの一部との間にある程度の距離があることがある。さらに、基板支持体が完全に剛性ではないことがあるので、第2のポジショナPWに送られる信号だけに基づいて基板Wを正確に位置決めするのは不可能ではないとしても困難になる。
[0051] 基板の面積が増大すると、基板テーブルWTと基板ステージとを薄くしない限り、基板テーブルWTの厚さ及び長さと同じ比率で基板テーブルWTの深さが増大し、それ故、基板の幅(例えば直径)が増大する。したがって、例えば300mmの基板に対して450mmの基板の場合、直径は比例して50%の比率で増大するが、基板Wと基板テーブルWTの面積は各々125%増大し、基板テーブルWTの容積及び質量はほぼ240%増大する。容積のこのような増大は望ましくない。しかし、基板テーブルWTをより薄くすると、テーブルの剛性は弱くなり、より撓み易く、曲がり易くなる。その結果、基板テーブルWT及びこれが支持する基板Wの正確な位置決めはより困難になる。このようなより撓み易い基板テーブルWTを効率的に使用できる、すなわちその位置を十分に正確に知ることができる手段を講じる必要がある。
[0052] 例えば、基板Wのターゲット部分Cのより近傍の位置に力を加えることによって、基板Wを位置決め及び/又は配向することが望ましい。例えば、ターゲット部分Cの10個分の厚さ(例えば、スキャン方向と直交する方向における且つ基板Wの上表面の平面におけるターゲット部分の寸法)より短い距離内で基板Wに直接力を加えることによって基板を位置決めすることが有利であろう。その理由は、現在結像している基板Wの部分(すなわち最も重要な部分)のより近傍に力を加えることができれば、基板のその部分をより正確に位置決めできるからである。ある実施形態では、光軸から少なくとも1つのターゲット部分Cの幅、望ましくは少なくとも2つ分の幅を置いた位置で力が加えられる。その理由は、光軸からより遠くで力が加えられると、基板Wを移動させるのに必要な力が弱くてもすむからである。
[0053] 本発明のある実施形態では、図1及び図6に示すような基板表面アクチュエータ100が備えられる。基板表面アクチュエータ100は、基板表面(上表面)と基板表面アクチュエータ100との間に力を発生する。基板Wに加えられる力に関連して以下に実施形態を記載するが、本発明はこれに限定されない。基板表面アクチュエータ100は、基板支持テーブルWT上に装着した場合に実質的に基板Wの平面にある表面に力を加えるアクチュエータである。この表面には、基板Wの周囲の基板テーブルWTの表面、及び他の基板テーブルWT、測定テーブル及び/又は基板Wの交換に使用されるテーブルなどの他のいずれかのテーブルの表面が含まれる。基板Wの上表面への言及には、このような基板の上表面と実質的に同一面にある表面、又は投影システムPSの下を移動し、したがって投影システムPSと「対面する」表面、すなわち対向面であるいずれかの表面が含まれる。基板表面アクチュエータ100は、対向面の一部の位置及び/又は配向を制御するために使用することができる。
[0054] ある実施形態では、力は例えば流体によって非物理的接触方式で加えられる。この目的で、基板表面アクチュエータ100は、流体がそれを通って基板Wの上表面から、及び/又は上表面上に流れる少なくとも1つの流体開口を有している。この流体開口を通るフローは基板表面アクチュエータ100と基板Wとの間に力を発生する。
[0055] 位置コントローラ500は、基板表面アクチュエータ100の流体開口を通る流体のフローを変更することによって、基板Wの位置を制御するように構成されている。流体開口を通る流体のフローが変化すると、基板Wを変位させる(基板Wに加えられる力の変化により)。これは、投影システムPSに対する基板Wの位置を変更するのに使用できる。位置コントローラ500は、第2のポジショナPWを制御するものと同じ位置コントローラでもよく、又は別の位置コントローラでもよい。
[0056] 液浸リソグラフィ装置では、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間に液体が供給される。流体ハンドリングシステム12は、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間に液体を閉じ込める。このような流体ハンドリング構造12は、流体ハンドリングシステム12と基板Wとの間に力を加えることが多い。加えられる力は変更することができる(特に流体ハンドリング構造12と基板Wとの間で流体の2相抽出がなされる場合は)。このような力の変更は、投影システムPSに対する基板Wのターゲット部分Cの変位を、またそれにより結像誤差を招くことがある。
[0057] 基板表面アクチュエータ100が備えられる場合、液浸リソグラフィ装置に流体ハンドリング構造12を備えると便利である。その理由は、基板表面アクチュエータ100の流体開口が、液浸流体の位置及び/又は供給を制御するために液浸流体及び/又は他の流体を取り扱う流体ハンドリング構造12内の既存の開口であり得るからである。代替的に又は追加的に、基板表面アクチュエータ100の流体開口は、必要な基板表面アクチュエータ100の力を与える以外には目的がない流体ハンドリング構造12の別個の開口であってもよい。
[0058] 簡略にするため、液浸リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造12に基板表面アクチュエータ100の流体開口が設けられる幾つかの実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は、例えば以下に図8及び図9を参照して説明するような非液浸リソグラフィ装置にも適用できる。
[0059] 投影システムPSの最終要素と基板との間に液体を提供する構成は、3つの一般的なカテゴリに分類できる。これらは、浴槽タイプの構成、いわゆる局所液浸システムと、オールウェット液浸システムである。浴槽タイプの構成では、実質的に基板Wの全体と、任意選択で基板テーブルWTの一部が液体の浴槽に浸される。
[0060] 局所液浸システムは、液体が基板の局所領域にのみ提供される液体供給システムを使用する。これを配置するために提案されている方法の1つが、PCT特許出願公開WO99/49504号に開示されている。液体によって充填された空間は、基板の上面より平面視で小さく、液体によって充填される領域は、その領域の下を基板Wが移動している間、投影システムPSに対して実質的に静止している。図2〜図6、図10及び図11は、そのようなシステムで使用することができる異なった供給デバイスを示す。液体を局所領域に封止する封止フィーチャが存在する。
[0061] オールウェット構成では、液体は閉じ込められない。基板上面の全体と基板テーブルの全部又は一部が液浸液に覆われる。少なくとも基板を覆う液体の深さは小さい。液体は、基板上の液体の薄膜などの膜であってもよい。液浸液は、投影システムと対向する対向面に、又はその領域内に供給することができる。図2〜図6、図10及び図11の液体供給デバイスのいずれもそのようなシステムで使用することができる。しかし、封止フィーチャが存在しないか、活性化されていないか、通常より効率が落ちるか、又はその他の点で液体を局所領域にのみ封止する効果がない場合がある。
[0062] 図2及び図3に図示されているように、液体は、少なくとも1つの入口によって基板上に、望ましくは最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給される。液体は、投影システムの下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に配置された入口及び出口の様々な方向及び数が可能であり、一例が図3に図示され、ここでは両側に出口を持つ4組の入口が最終要素の周りに規則的パターンで設けられる。液体のフローの方向は、図2及び図3に矢印で示されていることに留意されたい。
[0063] 局所液体供給システムを備える液浸リソグラフィの別の解決法が図4に図示されている。液体が、投影システムPSのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、入口の半径方向外側に配置された複数の別個の出口によって除去される。入口は、投影される投影ビームが通る穴が中心にあるプレートに配置することができる。液体は、投影システムPSの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPSの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組合せの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの動作方向によって決定することができる(他の組合せの入口及び出口は動作しない)。流体のフローの方向と基板Wの方向は図4に矢印で示されていることに留意されたい。
[0064] 提案されている別の構成は、液体供給システムに液体閉じ込め構造を提供する構成である。液体閉じ込め構造は、投影システムの最終要素と基板又は基板テーブルあるいはその両方との間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する。そのような構成を図5に示す。
[0065] 図5は、局所的液体供給システム又は流体ハンドリング構造12を概略的に示す。流体ハンドリング構造はバリアとして機能し、液体を基板W、基板テーブルWT又はその両方の下面の局所表面に閉じ込める。流体ハンドリング構造は、投影システムの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する。(以下の説明で、基板Wの表面という表現は、明示的に断りのない限り、追加的に又は代替的に、基板テーブルの表面も意味することに留意されたい。)流体ハンドリング構造12はXY平面内で投影システムに対して実質的に静止しているが、Z方向(光軸の方向)には相対運動があってもよい。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12と基板Wとの間に封止が形成され、封止はガスシール(ガスシールを備えたこのようなシステムが欧州特許出願公開EP−A−1,420,298号に開示されている)又は液体シールなどの非接触封止であってもよい。
[0066] 流体ハンドリング構造12は、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間11内に少なくとも部分的に液体を封じ込める。液体が基板Wの表面と投影システムPSの最終要素との間の空間内に閉じ込められるように、基板Wへの非接触封止16を投影システムPSのイメージフィールドの周りに形成することができる。空間11は、投影システムPSの最終要素の下に位置し、それを取り囲む流体ハンドリング構造12によって少なくとも部分的に形成される。液体は、液体入口13によって投影システムPSの下の空間及び流体ハンドリング構造12内に流し込まれる。液体は、液体出口13によって除去することができる。流体ハンドリング構造12は、投影システムの最終要素から上に少し延在することができる。液体のバッファが提供されるように、液面は最終要素より上に上昇する。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12は、上端で、投影システム又はその最終要素の形状にぴったりと一致する、例えば円形の内周を有する。底部で、内周は、イメージフィールドの形状、例えば矩形にぴったりと一致するが、これはそうでなくてもよい。
[0067] 液体は、流体ハンドリング構造12の底部と基板Wの表面との間に使用時に形成されるガスシール16によって空間11内に封じ込められてもよい。ガスシールは気体によって形成される。ガスシール内の気体は、圧力を受けて入口15を介して流体ハンドリング構造12と基板Wの間のギャップに提供される。気体は出口14を介して抽出される。気体入口15での正圧力、出口14の真空レベル、及びギャップの幾何形状は、液体を閉じ込める内側への高速の気体フロー16が存在するように構成される。流体ハンドリング構造12と基板Wとの間の液体にかかる気体の力が液体を空間11に封じ込める。入口/出口は、空間11を取り囲む環状の溝であってもよい。環状の溝は連続していてもよいし、又は不連続であってもよい。気体フロー16は、空間11内に液体を封じ込める効果がある。このようなシステムは、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12はガスシールを有さない。
[0068] 別の局所領域の配置は、気体抗力原理(gas drag principle)を利用する流体ハンドリング構造である。いわゆる気体抗力原理は、例えば米国特許出願公開US2008−0212046号、US2009−0279060号、及びUS2009−0279062号に記載されている。このシステムでは、抽出穴は望ましくはコーナーを有する形状で配置される。コーナーがある形状は、高半径部(すなわちコーナーの間の部分及び/又はコーナーから離間した部分)の第2の曲率半径よりも低い第1の曲率半径を有する少なくとも1つの低半径部(すなわちコーナーにある部分)を有している。低半径部は、高半径部にある第2の曲率半径よりも低い第1の曲率半径を有している。第2の曲率半径は無限であってもよく、すなわち高半径部は直線的であってもよい。コーナーはステップ方向、又はスキャン方向などの好ましい移動方向と位置合わせされてもよい。これによって、2つの出口が好ましい方向に垂直に位置合わせされた場合と比較して、好ましい方向での所与の速度の場合、流体ハンドリング構造の表面の2つの開口の間のメニスカスに加わる力が低減する。しかし、本発明のある実施形態は、平面図でみて任意の形状を有し、又は任意の形状で配置された抽出口などのコンポーネントを有する流体ハンドリングシステムに適用されてもよい。このような形状としては、円のような楕円、例えば四角形などの矩形のような直線形状、ひし形のような平行四辺形、又は4点星以上の星形のような5つ以上のコーナーを有するコーナー付きの形状が挙げられるが、これらに限定されない。
[0069] 本発明の実施形態が関連する米国特許出願公開US2008/0212046A1号のシステムの変化形態では、開口が配置されているコーナーを有する幾何形状によって、スキャン方向とステップ方向の両方向に位置合わせされたコーナーにとって鋭角のコーナー(約60°〜90°、望ましくは75°〜90°、最も望ましくは75°〜85°)が存在できる。これによって位置合わせされた各コーナーの方向での速度を高めることが可能になる。これは、例えば臨界速度を超えるなど、スキャン方向での不安定なメニスカスによる液滴の生成が低減するからである。コーナーがスキャン方向とステップ方向の両方向に位置合わせされる場合は、これらの方向で速度上昇を達成し得る。スキャン方向とステップ方向での移動速度は実質的に等しいことが望ましい。
[0070] 図6は、気体抗力原理を実現した抽出器を有し、本発明の実施形態が関連する流体ハンドリングシステム又は流体ハンドリング構造12のメニスカスピニングフィーチャの概略平面図である。メニスカスピニングフィーチャは、流体が空間11から半径方向外側に通過し難くし、望ましくは(出来るだけ)防止するように設計されている。メニスカスピニングデバイスの特徴は図6に示されており、これは図5のメニスカスピニング構成14、15、16の代わりに使用されてもよい。図6のメニスカスピニングデバイスは抽出器の形態のものである。メニスカスピニングデバイスは、複数の別個の開口50を有している。各開口50は円形であるように示されているが、これは必ずしもそうである必要はない。実際、1つ又は複数の開口は、円、楕円、直線形状(例えば四角形、矩形)、三角形などから選択された形状のものでよく、1つ又は複数の開口は細長い形状でもよい。各々の開口は平面図で見て0.2mm以上、0.5mm以上、又は1mm以上の長さ寸法(すなわち1つの開口から隣接する開口までの方向の寸法)を有している。ある実施形態では、長さ寸法は0.1mm〜10mmの範囲から選択され、又は0.25mm〜2mmの範囲から選択される。ある実施形態では、各開口の幅は0.1mm〜2mmから選択される。ある実施形態では、各開口の幅は0.2mm〜1mmから選択される。ある実施形態では、長さ寸法は0.2mm〜0.5mmの範囲から選択され、又は0.2mm〜0.3mmの範囲から選択される。図6の(180の参照番号が付された)もののような入口開口を開口50の半径方向内側に設けてもよい。
[0071] 図6のメニスカスピニングデバイスの各々の開口50は、別個の負圧源に接続されてもよい。代替的に又は追加的に、すべての又は複数の開口50は、それ自体が負圧に保たれている(環状であってもよい)共通のチャンバ又はマニホールドに接続されてもよい。このようにして、各々の、又は複数の開口50で均一な負圧が達成されてもよい。開口50は、真空源に接続されることができ、及び/又は流体ハンドリングシステム(又は閉じ込め構造)の周囲の大気の圧力を上昇させて所望の圧力差を生じるようにしてもよい。
[0072] 図6の実施形態では、開口50は流体抽出口である。各開口はガス、液体、又は2相のガス流体と液体とを流体ハンドリングシステムへと通過させるための入口である。各入口は空間11からの出口であると見なしてもよい。
[0073] 開口50は流体ハンドリング構造12の表面に形成される。表面は使用時には基板W及び/又は基板テーブルWTと対面する。ある実施形態では、開口50は流体ハンドリング構造12の実質的に平坦な表面にある。開口のうちの少なくとも1つが***部にあってもよい。開口50はニードル又はチューブによって画定されてもよい。例えば隣接するニードルなどの幾つかのニードルのボデーを互いに接合してもよい。ニードルを互いに接合して1つのボデーを形成してもよい。1つのボデーがコーナーのある上記形状を形成してもよい。
[0074] 開口50は、例えばチューブ又は細長い通路の端部である。望ましくは、開口は使用時に例えば基板Wなどの対向面に向けられ、望ましくは対向面に対面するように位置決めされる。開口50のリム(すなわち表面からの出口)は対向面の一部の上面と実質的に平行でよい。開口50が接続される通路の長手軸は対向面の上面、例えば基板Wの上面と実質的に垂直(垂直から±45°以内、望ましくは35°、25°、又はさらには15°以内)であってもよい。
[0075] 各開口50は液体とガスの混合物を抽出するようの設計されている。液体は空間11から抽出され、一方、ガスは液体への開口50の他方の側の大気から抽出される。これによって矢印100で示されるようにガスフローが生成され、このガスフローは開口50の間のメニスカス320を図7に示すような所定位置に保持するために、例えばピニングするために有効である。ガスフローは瞬時のブロッキングにより、ガスフローに誘発される圧力勾配により、及び/又は液体上での気体(例えば空気)の抗力(せん断)により液体の閉じ込め状態を保つのに役立つ。
[0076] 開口50は、流体ハンドリング構造が液体を供給する空間を囲む。開口50は、流体ハンドリング構造の下面に分散されていてもよい。開口50は、(隣接する開口50間の間隔は変動することがあるものの)空間の周囲で実質的に連続的な間隔で離隔されてもよい。ある実施形態では、液体はコーナーのある形状の周囲の全体から抽出され、且つ実質的にコーナーのある形状に当たるポイントで抽出される。これが達成されるのは、開口50が(コーナーのある形状内の)空間の周囲全体に形成されるからである。このようにして、液体が空間11内に閉じ込められる。動作中、メニスカスは開口50によってピニングされ得る。
[0077] ある実施形態では、スリット開口の形態のガスナイフ210をメニスカスピニングフィーチャの周囲に設けてもよい(例えば以下に説明する図11の実施形態の抽出器70、又は図6の実施形態の開口50)。スリット開口の形態のガスナイフの幅は通常は50μmでよい。本発明はメニスカスピニングフィーチャを囲むスリット形式の開口に限定されず、以下に記載するように、スリット開口はその代わりに複数の個別のアパーチャであってもよい。参照により全体を本明細書に組み込むものとする、2011年7月11日出願の米国特許出願第61/506,442号に記載されているように、個別のガス供給開口を使用することはスリットと比較して有利であることがある。
[0078] メニスカスピニングフィーチャとして機能する開口50の半径方向内側には複数の液浸流体供給開口180a〜cがある。これらは、流体ハンドリング構造12の下表面と基板Wとの間の狭いギャップが液体で確実に満たされるようにするため、流体ハンドリング構造12と基板Wとの間に液浸液を供給する。液浸液供給開口180a〜cは、基板Wの縁部と基板テーブルWTとの間のギャップを液浸液で満たすために有効であり得る。これは、基板Wと基板テーブルWTとの間のギャップから液浸空間11内に気泡が侵入する機会をなくするか、又は少なくとも低減することができる。
[0079] 流体ハンドリング構造12の底部の別の幾何形状も可能である。例えば、米国特許出願公開US2004−0207824号又は米国特許出願公開US2010−0313974号に開示されているどの構造も本発明の実施形態に使用できる。
[0080] ある実施形態では、液浸流体供給開口180a〜cは、基板表面アクチュエータ100の少なくとも1つの流体開口として機能し得る。すなわち、複数の液浸流体供給開口180a〜cの機能は2つある。第1に、これらは流体ハンドリング構造12と基板Wとの間に液浸液を供給する機能を果たす。これは、流体ハンドリング構造12の下表面と基板Wとの間の狭いギャップが確実に液体で満たされるようにする。第2に、複数の液浸流体供給開口180a〜cは、基板表面アクチュエータ100の流体開口として機能する。流体開口180a〜cを通る流体のフローを変更することによって、基板表面アクチュエータ100と基板Wとの間の力を変更することができる。
[0081] 少なくとも1つの流体開口180a〜cを通る流体の流量は、位置コントローラ500によって制御される。流体開口を通る流体のフローを変更することによって、位置コントローラ500は基板Wを投影システムPSに対して変位させることができる。このようにして、図6に示すように、ターゲット部分TPに比較的近傍で基板に力を加えることができる。したがって、基板の一部上のターゲット部分TPの位置を正確に制御することができる。
[0082] 図から分かるように、図6の実施形態では、基板表面アクチュエータ100の流体開口180a〜cはターゲット部分TPの近傍にあり、確かに10個のターゲット部分の幅(スキャン方向と直交する方向((図6に示す方向X)の幅)より短い範囲内にある。基板表面アクチュエータ100の流体開口180a〜cがターゲット部分TPに近いほど、正確さが高まる。ある実施形態では、流体開口は5つのターゲット部分の幅よりも投影システムPSの光軸Oに近い。一実施形態では、流体開口は投影システムPSの光軸Oの2つのターゲット部分の幅の範囲内にある。
[0083] 図6の実施形態では、基板表面アクチュエータ100の流体開口は、流体ハンドリング構造12内の開口である。流体開口は、(基板Wから流体を抽出するのとは逆に)それを通って流体を基板W上に供給するように配置される。(図6の実施形態などの)ある実施形態では、流体は液体である。それが望ましいのは、ガスのフローよりも液体のフローによって加えられる力の方が制御し易いからである。さらに、流体が液体ならば、液体の性質が非圧縮性であるため、力の大きさを大幅に大きくすることができる。
[0084] 図6の配置は、流体開口180a〜cから供給される流体が、どの場合でも流体開口180a〜cの下にあることが望ましい液体であるため特に便利である。すなわち、流体開口180a〜cは、(流体ハンドリング構造12と基板Wとの間から液体を除去するための)流体ハンドリング構造12の下表面の流体抽出開口50の半径方向内側にあるので、どの場合でも液体は流体開口180a〜cの下にあることが望ましい。
[0085] ある実施形態では、基板表面アクチュエータ100の流体開口は、流体ハンドリング構造と基板Wとの間から流体(ガス又は液体又は両方)を抽出するように配置される。例えば、基板表面アクチュエータ100の流体開口は1つ又は複数の抽出開口50であってもよく、開口50に加えられる負圧を変更することによって力が変更され、それによって開口50を通る流量が変更される。代替的に又は追加的に、以下に図11に示し、これを参照して記載するように、基板表面アクチュエータ100の流体開口は単相抽出器(例えば単相の液体を抽出する抽出器)の開口でよい。このような抽出システムは、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間11を囲み、液体が空間11に対して半径方向外側に流れることに抗する少なくとも1つの開口を備えている。
[0086] 図6に示すように、基板表面アクチュエータ100の流体開口を形成する液浸流体供給開口180a〜cは、例えばスリットの形態の細長い形状でよい。スリットは3つの個別の流体開口180a、180b、180cに分割され、共に空間11を囲む。隣接するスリットの間にギャップがあってもよく、又はなくてもよい。ギャップは開口(例えば基板表面アクチュエータ100の流体開口ではない開口180)を備えていてもよく、又は備えていなくてもよい。各流体開口180a、180b、180cを通る流体の流量は、位置コントローラ500によって個々に制御され得る。ある実施形態では、各開口180a〜cを通るフローは別のコントローラによって制御される。
[0087] 空間11を囲む少なくとも3つの流体開口を有する配置には、基板表面アクチュエータ100によって基板Wに加えられる力をZ方向だけではなく、Rx及びRy方向でも変更できるという利点がある。3つの流体開口180a〜cを設けることで、流体開口の間に曲げ力が発生することを避けることができるので、過剰作動が回避される。
[0088] ある実施形態では、4つ以上の流体開口180a〜cが設けられる。例えば、少なくとも4つの流体開口を設けてもよく(後述するように)、位置コントローラ500は、基板W上に曲げ力を発生するように少なくとも4つの流体開口を通る流体のフローを変更してしてもよい。
[0089] 図6の実施形態では、3つの流体開口は、これらの中心が平面図でみて投影システムPSの光軸O周囲で実質的に120°の間隔で位置するような流体開口である。
[0090] ある実施形態では、流体開口180a〜cは、投影システムPSの光軸Oを実質的に囲む。流体開口180a〜cは、平面図である形状を形成する。図6の例では、形状は円形の形状である。しかし、別の形状も可能であり、特に図10、図12〜図16、及び図21〜図23に示すようなコーナー付きの形状、例えば形状の中心に対して負の曲率半径を有する辺をオプションで有する四角形、ひし形又は矩形などの直線形状も可能である。
[0091] 円形の基板表面アクチュエータ100の流体開口の様々な配置が図17〜図20に示されている。
[0092] 基板表面アクチュエータ100の流体開口を形成する開口180a〜cの代わりに、又はそれに加えて、開口50又はガスナイフ210、又はその両方が基板表面アクチュエータ100の流体開口を形成してもよい。開口50は、図10の開口180a〜dで示すような2グループ以上のグループに分割できる。ガスナイフ210は、図6の液浸流体供給開口180a〜cと同様に細分化できる。ある実施形態では、ガスナイフ210は、スリットではなく複数の個別の開口によって画定されてもよい。ある実施形態では、開口50は個別の開口ではなく1つ又は複数のスリットによって画定されてもよい。
[0093] 図7は、基板表面アクチュエータ100の流体開口180aのある実施形態を断面図で示す。図7の実施形態は、流体開口180aを通る流体のフローを適切な振動数で変更し得る一手法を示す。質量流量コントローラ310は、フロー制限器320を通ってチャンバ330を通る液体の流量を制御する。チャンバ330は、流体開口180aの上流側にある。液体の性質は非圧縮性であるため、通常はチャンバ330に流れる流量は、流体開口180aを通ってチャンバから流出する液体の流量と等しい。液体は、開口180aによって基板Wの方向に誘導される。基板表面アクチュエータ100と基板Wとの間の力は、流量を変更することによって変更可能である。
[0094] 流量を変更できる一手法は、プランジャ340を備えることである。プランジャ340は、チャンバ330内に、及びチャンバ外に(図示のようにX方向に)前後に移動可能である。プランジャ340がチャンバ330内に移動すると、通常の場合よりも多くの液体が流体開口180aから押し出される(流量制限器320が導管300を介してチャンバ330から液体が流出するのに抗するため)。プランジャ340がチャンバ330から引っ込むと、流体開口180aから流出する流量は通常の流量未満に低減される。チャンバ330からのプランジャ340の引っ込み率は空洞化を避けるため(挿入率と比較して)制限される必要があろう。
[0095] ある実施形態では、プランジャ340はボイスコイルとして駆動される。ボイスコイルはプランジャ340内にコイル342と永久磁石とを備えるローレンツモータである。プランジャ340の移動によって発生される反力はX方向に伝達されてもよい。X方向に発生する反力は、装置の動力学に悪影響を及ぼさずに処理することができる。
[0096] 図8は、基板表面アクチュエータ100が装置の基準フレームRFにどのように結合されるかの実施形態を示す。投影システムPSは、またある程度まで基準フレームRFに取り付けられる。したがって、力が基板表面アクチュエータ100から基準フレームRFに伝達され、そこで投影システムPSに伝達されることは望ましくない。
[0097] 図8では簡略にするため、基板表面アクチュエータ100が、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間に液体を閉じ込める流体ハンドリングシステムの一部ではない実施形態を示す。すなわち、図8の基板表面アクチュエータ100は非液浸リソグラフィ装置における図である。しかし、図8を参照して記載する原理は、基板表面アクチュエータ100が流体ハンドリング構造の一部である場合、及び流体ハンドリング構造が基板表面アクチュエータ100とは別個に備えられる場合にも同様に適用できる。
[0098] 基板表面アクチュエータ100によって基板に加えられる力は、0〜500Hzの範囲、おそらくは0〜300Hzの間、1Hz〜200Hzの間、又は2Hz〜150Hzの間の振動数を有するであろう。基準フレームRFをこれらの振動から絶縁するため、ある実施形態では、基板表面アクチュエータ100と基準フレームRFとの間にリアクションマス(reaction mass)400が設けられる。リアクションマス400は、相対的に高い質量を有する(例えば、2〜3kgである液体ハンドリング構造12又はアクチュエータ100と比較して、約0.5kg〜5kg)。アクチュエータ410はリアクションマス400と基板表面アクチュエータ100との間に位置する。アクチュエータ410は、基板表面アクチュエータ100を位置決めするためにコントローラ(例えば位置決めコントローラ500)によって制御される。それ故、アクチュエータ450は基板表面アクチュエータ100を基準フレームRFに対して位置決めする。流体開口を通る流体のフローに変化が生じても、基板表面アクチュエータ100は基板Wの上の実質的に一定の高さを保つ。
[0099] 基準フレームRFから反力を絶縁するため、リアクションマス400を基準フレームRFに結合するために弾性カップリング405が使用される。カップリング405及びリアクションマス400は、基板表面アクチュエータ100によって基板Wに加えられる力の予測振動数よりも実質的に低い固有振動数を有する。例えば、懸垂固有振動数は2〜20Hzの間、望ましくは5〜15Hzの間である。基板表面アクチュエータ100の許容される力の変化の振動数は1kHz以上である。望ましくは、振動数は5kHz未満である。望ましくは基板表面アクチュエータ100の許容される力の変化の振動数は1〜5kHz、望ましくは5kHzに近い振動数である。
[00100] ある実施形態では、流体開口は、空間11内に液体を閉じ込めるために(及び/又は液体を液浸空間に供給するために)使用されない流体開口であってもよい。これらの例が以下に記載の個別の力付与手段450に関連して図10、図15、図16、図19及び図20に示されている。開口は、液体を投影システムPSと基板Wとの間の空間11内に維持するために使用される流体ハンドリング構造12の下表面のいずれかの開口(例えば50、70)の空間11に対して半径方向内側又は半径方向外側にあってもよい。基板表面アクチュエータ100の流体開口は個別の力付与手段の一部であってもよい。
[00101] 図9は、ある実施形態の基板表面アクチュエータ100の流体開口455を有する個別の力付与手段450を断面図で示す。図9の場合、流体開口455は、流体ハンドリング構造(図8の実施形態のような)内にはない基板表面アクチュエータ100の流体開口であってもよい。代替的に又は追加的に、流体開口455は、液体を投影システムと基板との間の空間11内に供給及び/又は維持するのに使用される流体ハンドリング構造の下表面のいずれかの開口の空間11に対して半径方向外側にあってもよい。このような個別の力付与手段450a、450bは以下に記載の図15、図16、図19及び図20に示されている。この場合は、依然として流体は液体であることが望ましい。したがって、流体開口から流出する液体は収集される必要がある。この目的で、流体開口455を囲む少なくとも1つの流体抽出開口460が設けられる。1つ又は複数の流体抽出開口460は、基板Wの表面上の液体を流体開口455から除去するために負圧源に接続されている。ある実施形態では、少なくとも3つ又は4つの個別の力付与手段450が使用される。
[00102] 図9は、例示的実施形態であるに過ぎず、液体を回収するためにその他の手段を講じてもよい。あるいは、流体開口455から流出する流体はガスであってもよく、その場合は流体抽出開口460を設ける必要はない。流体抽出開口460は流体開口455を囲む。流体抽出開口460は、図6を参照して上述した開口50のような複数の開口の形態のものであってもよい。ある実施形態では、流体開口455は基板Wに吸引力を加えるために負圧源に接続される。
[00103] 他のタイプの個別の力付与手段も使用できる。
[00104] 図10は、以下に記載すること以外は図6の実施形態と同じ実施形態を示す。
[00105] 図10の実施形態では、開口50は、平面図で、コーナー付きの形状(すなわちコーナー52を有する形状)を形成するように配置されている。図10の場合は、これはひし形であり、望ましくは湾曲した縁部又は辺54を有する四角形である。縁部54は、湾曲している場合は負の半径を有する。縁部54は直線であってもよい。縁部54はコーナー52から離れた領域でコーナー付きの形状の中央部に向かって湾曲していてもよい。本発明の実施形態は、平面図で、例えばひし形、四角形又は矩形などの例えば直線形状、又は円形、三角形、星形、楕円形などの図示した形状を含むがこれらに限定されないどのような形状にも適用し得る。
[00106] コーナーのある形状は、投影システムPSの下の基板Wの主要な進行方向に位置合わせされた基本軸110、120を有している。これが、臨界スキャン速度以下では、開口50が円形に配置された場合よりも最高スキャン速度が確実に速くなることに役立つ。これは、2つの開口50間のメニスカスに加わる力がcosθ分低減する。ここで、θは基板Wの移動方向に対する2つの開口50を結ぶ線の角度である。
[00107] 四角形のコーナーのある形状を使用することによって、ステップ及びスキャン方向の移動を等しい最高速度にすることが可能になる。これは形状の各コーナー52をスキャン方向及びステップ方向に位置合わせすることによって達成し得る。一方向、例えばスキャン方向での移動がステップ方向での移動よりも速いことが好ましい場合は、ひし形の形状を使用できる。このような構成では、ひし形の主軸(例えば、最長軸)をスキャン方向と位置合わせしてもよい。ひし形の形状の場合、各コーナーは鋭角であるが、例えばステップ方向でのひし形の隣接する2つの辺がなす角度は鈍角であってもよい。鈍角は90°以上であってもよい(例えば約90°〜120°の範囲から選択され、ある実施形態では約90°〜105°の範囲から選択される)。ある実施形態では、約85°〜105°の範囲から選択される。
[00108] 開口50の形状の主軸を(通常はスキャン方向である)基板の主要な進行方向と位置合わせし、第2の軸を(通常はステップ方向である)基板の別の主要進行方向と位置合わせすることによって、スループットを最適化することができる。θが90°とは異なるどの配置も少なくとも1つの移動方向に利点をもたらすことを理解されたい。したがって、基本軸を主要な進行方向と正確に位置合わせすることは不可欠ではない。
[00109] 負の半径を有する縁部を設けることの利点は、コーナーをより尖鋭にできることにある。75°〜85°の範囲から選択される角度、又は更に小さい角度は、スキャン方向に位置合わせされたコーナー52と、ステップ方向に位置合わせされたコーナー52の両方について達成し得る。この特徴がない場合は、両方向に位置合わせされたコーナー52が同じ角度を有するためには、これらのコーナーは90°の角度を有する必要があろう。90°未満の角度が望ましい場合は、一方向が90°未満のコーナーを有するように選択する必要があり、その結果、他方のコーナーは90°以上の角度を有することになろう。
[00110] 開口50の半径方向内側にメニスカスピニングフィーチャがなくてもよい。メニスカスは、ガスフローによって開口50内に誘発される抗力で開口50の間にピニングされる。ガスの抗力速度は約15m/s以上であり、望ましくは約20m/sであれば十分である。基板からの液体の蒸発量を低減することができ、それによって1つ又は複数の液滴の形態の飛抹、並びに熱膨張/収縮作用を低減することができる。
[00111] ガスナイフ210は、一連の個別の開口210によって提供されるものとして図示されている。しかし、ある実施形態では、ガスナイフは、図6の実施形態の場合のようにスリットとして提供されてもよい。
[00112] 図10の実施形態では、流体開口180は基板表面アクチュエータ100の流体開口であってもよい。図示のように、流体開口180は個別の開口として提供されている。個別の開口を列に配置されたグループに分割してもよい。単一グループの開口を通る流体のフローは共にコントローラ500によって制御されてもよい。図示のように、流体開口180は4グループ180a〜dに分割され、それによって4組の流体開口を有する基板表面アクチュエータ100が提供する。位置コントローラ500の制御により基板Wが投影システムに対して変位、及び/又は配向、及び/又は曲がるように各組の開口を通る流体のフローを変更することができる。代替的に又は追加的に、開口50は基板表面アクチュエータ100の流体開口であってもよい。
[00113] 代替的に又は追加的に、個別の力付与手段450aを開口50の半径方向内側に備えてもよい。代替的に又は追加的に、力付与手段450bをガスナイフの開口210の半径方向外側に備えてもよい。
[00114] 個別の力付与手段450a、450bは、例えば液浸液などの液体を流体ハンドリング構造12の下表面と基板Wとの間の空間内に供給するためのものであってよい。
[00115] ある実施形態では、開口50の半径方向外側に設けられる個別の力付与手段450bは、ガス又は液体を基板Wの上表面に供給して力を発生する。液体を供給する開口450bの場合は、開口は図9で説明し、図示した開口でよい。図12〜図16には、四角形の流体ハンドリング構造用の基板表面アクチュエータ100の様々な流体開口の配置が示されている。
[00116] 図11は、流体供給システムの一部である流体ハンドリング構造を示す。流体ハンドリング構造12は、投影システムPSの最終要素の周囲(例えば周方向)に延在している。
[00117] 部分的に空間11を画定する表面内の複数の開口20が液体を空間11に供給する。液体は、空間11に流入する前に、それぞれのチャンバ24、26を通って側壁28、22内の開口29、20を通過する。
[00118] 流体ハンドリング構造12の底面と、例えば基板W、又は基板テーブルWT、又は両方である対向面との間にシールが設けられる。図11では、シールデバイスは非接触シールを設けるように構成され、幾つかのコンポーネントからなっている。投影システムPSの光軸から半径方向外側に、空間11内に延在する(オプションの)フロー制御板52が設けられている。制御板52は、液体がそこを通って流れることができるように開口55を有してもよい。開口55は、制御板が(例えば投影システムPSの光軸と平行な)Z方向に変位する場合に有益である。例えば基板Wである対向面に面する(例えば対向する)流体ハンドリング構造12の底面上のフロー制御板52の半径方向外側に、液浸液供給口180を設けてもよい。液浸液供給口180は液浸液(例えば、例えば水溶液又は水などの液体)を対向面の方向に提供することができる。これは、結像中に基板Wと基板テーブルWTとの間のギャップを埋めることによって液浸液中に泡が形成されるのを防止する上で有用である。
[00119] 液浸液供給口180の半径方向外側に、流体ハンドリング構造12と対向面との間から液体を抽出する抽出器アセンブリ70を備えてもよい。抽出器アセンブリ70は、単相抽出器として又は二相抽出器として動作してもよい。抽出器アセンブリ70は、メニスカスピニングフィーチャとして動作する。
[00120] 抽出器アセンブリの半径方向外側にガスナイフ210を設けてもよい。抽出器アセンブリ及びガスナイフは、参照により全体を本明細書に組み込むものとする米国特許出願公開US2006/0158627号に詳細に開示されている。
[00121] 単相抽出器としての抽出器アセンブリ70は、参照により全体を本明細書に組み込むものとする、米国特許出願公開US2006−0038968号に記載のような液体除去デバイス、抽出器、又は入口を備えてもよい。ある実施形態では、液体除去デバイス70は、単一液相の液体抽出を可能にするために液体をガスから分離するために使用される多孔質材料111で覆われた入口を備えている。チャンバ121内の負圧は、多孔質材料111の孔内に形成されるメニスカスが、周囲ガスが液体除去デバイス70のチャンバ121内に引き込まれるのを実質的に防止するように選択される。しかし、多孔質材料111の表面が液体に接触すると、フローを制限するメニスカスがなく、液体は液体除去デバイス70のチャンバ121内に自由に流入することができる。
[00122] 多孔質材料111は、各々が寸法、例えば5〜150マイクロメートル、望ましくは5〜100マイクロメートル、より望ましくは5〜50マイクロメートルの範囲の直径などの幅を有する多数の小孔を有している。多孔質材料111は、液体がそこから除去される対向面などの表面、例えば基板Wの表面上から50〜300マイクロメートルの範囲の高さに維持してもよい。ある実施形態では、多孔質材料111は少なくともやや親液性であり、すなわち、例えば水などの液浸液に対する動的接触角が90°以下、望ましくは85°以下、又は望ましくは80°以下である。
[00123] ある実施形態では、液体供給システムは液体レベルの変化に対処する配置を有している。これは、投影システムPSと(例えばメニスカス25を形成する)液体閉じ込め構造との間に累積する液体に対処でき、漏れないようにする配置である。この液体に対処する方法の1つは、疎液性(例えば疎水性)コーティングを施すことである。コーティングは、開口を囲む流体閉じ込め構造12の上部の周囲に及び/又は投影システムPSの最後の光学要素の周囲にバンドを形成してもよい。コーティングは、投影システムPSの光軸から半径方向外側に施されてもよい。疎液性(例えば疎水性)コーティングは、液浸液を空間11内に保つために役立つ。この液体に対処する追加の又は代替の方法は、液体閉じ込め構造12及び/又は投影システムPSに対するある一定のポイント(例えば高さ)に達する液体を除去するための出口201を設けることである。
[00124] 図11の流体ハンドリング構造12では、組み込まれる基板表面アクチュエータ100の流体開口は、抽出器70の開口であるものとして示されている。すなわち、プランジャ340を使用してチャンバ121内の圧力を変更することによって、抽出器70により基板Wに加えられる力を変更してもよい。代替的に又は追加的に、図6又は図10に関して詳細に記載したように、液体供給開口180は基板表面アクチュエータの流体開口であってもよい。
[00125] 図11の実施形態では、ガスナイフ210は抽出器70の半径方向外側に設けられる。ある実施形態では、ガスナイフ210は、図6及び図10の実施形態でのように基板表面アクチュエータ100の流体開口であってもよい。ガスナイフ210から流出するガスフローを変更することによって、基板Wに加えられる力を変更することができる。
[00126] ある実施形態では、負圧源に接続される基板表面アクチュエータ100の流体開口は、流体ハンドリングデバイス(例えば図6及び図10の開口50、又は図11の抽出器70)のメニスカスピニングフィーチャの半径方向外側に、及び/又はガスナイフ210の半径方向外側に設けてもよい。負圧源に取り付けたこのような流体開口を使用して、基板表面アクチュエータ100と基板Wとの間に吸引力を加えることができる。
[00127] 液浸液供給開口180は、通常の使用中、液体供給開口180から基板W上に流出する液体のフローがあるため、基板表面アクチュエータ100として使用するのに特に適している。したがって、流体ハンドリング構造12/基板表面アクチュエータ100と基板Wとの間の力の増減を両方向(例えば増又は減)に変更することができる。
[00128] 位置コントローラ500による基板表面アクチュエータ100の制御はフィードフォワード又はフィードバックされてもよい。
[00129] ある実施形態では、位置コントローラ500は、基板Wに加わる全体の力を一定に維持するため、基板表面アクチュエータ100の流体開口を通る流量を調整する。これによって、第2のポジショナPWが力全体の変更を補償するように調整する必要がないので、制御が簡略化される。
[00130] 基板表面アクチュエータ100内に1つ又は複数のセンサを備えてもよい。センサは、基板の位置及び/又は基板表面アクチュエータ100と基板との間の距離を測定するために使用してもよい。センサは、ガス(又は空気)ゲージセンサ、コンデンサセンサ、及び/又は光センサからなるグループを含むがこれらに限定されない任意のタイプのセンサでよい。センサをアクチュエータ100のボデー内に、及び/又はボデーの下表面に装着してもよい。ガスナイフ210は、ガスゲージセンサと同時に動作し得る。
[00131] センサの出力は、位置コントローラ500に供給されてもよい。この出力は、基板表面アクチュエータ100の流体開口を通る流量を制御するため、及び/又はアクチュエータ410を制御するための制御信号を決定するために使用できる。
[00132] ある実施形態では、位置コントローラ500が基板表面アクチュエータ100の流体開口を通る流体の流量を変更する場合は、アクチュエータ410は通電されない。
[00133] ある実施形態では、アクチュエータ410は、基板表面アクチュエータ100の流体開口を通る流体の流量の変更中に、位置コントローラ500によって制動器として駆動される。アクチュエータ410が制動器として駆動される場合は、これは振動が投影システムPSに達することを防止し易くするために使用される。ある実施形態では、アクチュエータ410は、基板表面アクチュエータ100を昇降させ、これを基準フレームRFに接続するように構成される。
[00134] クロスト−クを防止、又は低減するため、流量を変更するためのシステム(例えばボイスコイル342)の制御周波数は、他のコンポーネントの周波数とは異なる。チャンバ330と質量流量コントローラ310との間の制限器320も、これに関して役立つ。質量流量コントローラ310は低帯域幅の周波数で制御される。
[00135] 流体ハンドリング構造12のサイズが基板テーブルWTのサイズを決定する。その理由は、流体ハンドリング構造12は、例えば基板のスキャン中にすべての位置で基板テーブルWTによって支持される必要があるためである。したがって、流体ハンドリング構造12のフットプリントを増大させると、基板テーブルWTのフットプリントも増大させる必要がある。基板テーブルWTのサイズが増大すると、より大型のアクチュエータがより大きい質量を移動することになり、装置全体のフットプリントがより大きくなるので、これは望ましくない。したがって、基板表面アクチュエータ100の流体開口が流体ハンドリング構造12のフットプリントを増大させないか、又は過度に増大させないことが望ましい。流体ハンドリング構造12の既存の面積の範囲内で個別の力付与手段450を使用することが望ましい。個別の力付与手段450が既存の流体ハンドリング構造12のフットプリントの外側(例えばガスナイフ210の外側)にある場合は、直線形状の流体ハンドリング構造の場合の辺に沿った位置は(図15のように)、個別の力付与手段450bをコーナーに配置する(図16のように)よりも望ましい。これによって、個別の力付与手段及び流体ハンドリング構造のフットプリントの外周が、フットプリントの外周を支持するためにより大きい、又は過大なテーブルの表面積に関わることが確実にないようにするために役立つ。
[00136] 図12〜図22は、表面アクチュエータの様々な配置を示す。これらの図は、アクチュエータの異なる実施形態を選択した概略図である。図12〜図14、図17、図18及び図21〜図23の実施形態の場合は、基板表面アクチュエータ100は、液浸液供給開口180の符号が付されていても、流体ハンドリング構造12内に組み込まれてもよく、又は組み込まれなくてもよい。図15、図16、図19及び図20の実施形態では、基板表面アクチュエータ100は流体ハンドリング構造12内に組み込まれる。これらの図では、平面図でみた四角形や円形は、流体ハンドリング構造12/基板表面アクチュエータ100の下表面のフィーチャによって形成される形状を表す。線はスリット(例えば細長い開口)又は基板表面アクチュエータ100の複数の個別流体開口のグループを表す。すべての実施形態で、細長い流体開口又は複数の個別開口のグループは平面図で見て形成されたある形状の一部の周りに延在している。
[00137] 図12〜図14、図17、図18及び図21〜図23の例では、線は、平面図でみて複数の流体開口によって形成された形状を表している。流体開口は基板表面アクチュエータ100の流体開口でもよく、及び/又は(開口50、液体供給開口180、ガスナイフ210などの)平面図でみて流体ハンドリング構造12の下表面の開口によって形成される形状でよい。
[00138] 図12〜図16の実施形態では、開口は、平面図でコーナー付きの形状で配置される。図12〜図16の実施形態では、形状は4つのコーナーを有する。コーナー52は、基板Wのスキャン及びステップ方向と位置合わせされる。
[00139] 図12では、流体開口は、平面図でみて、ある形状の前部コーナー52aを組み込む前部流体開口180aを有する3つの開口に分割されている。前部の流体開口180aは前部コーナー52aから等距離だけ延在している。他の2つの流体開口180bは各々、基板Wのステップ方向と位置合わせされたコーナーを含むように設けられている。開口180bは、平面図である形状の一辺の実質的にすべてを含む。ある実施形態では、2種類の開口180a、bの長さは同じである。ある実施形態では、2種類の開口によって加えられる力を同じ範囲にすることができる。
[00140] 図13の実施形態では、4つの開口180aがある。各開口180aは、形状のコーナー及び形状の辺の一部の周囲に延在している。各開口180aは同じ長さでよい。各開口1によって加えられる力の範囲は同じでよい。各開口180aはそれぞれのコーナーから等距離だけ延在していてもよい。
[00141] 図14の実施形態では、各開口180aは、辺の長さに沿って延在しており、コーナーを組み込んでいない。各開口180aの長さは同じであってもよい。開口180aは隣接のコーナー52から実質的に等距離に位置している。
[00142] 図15及び図16の実施形態では、図9に示すような個別の力付与手段450が備えられる。図15及び図16の実施形態は両方とも、液浸液を(実線で示す)空間11に閉じ込めるために使用されるフィーチャの外側の個別の力付与手段450bを示している。また、液体を空間11内に維持するために使用されるフィーチャの内側には個別の力付与手段450aも点線で示されている。開口450a、450bは図10に示した開口と同じである。図15の実施形態では、個別の力付与手段450a、450bは平面図でみてある形状の隣接する辺54である。個別の力付与手段450a、450bはコーナー付きの形状の隣接するコーナー52から実質的に等距離に位置している。
[00143] 図16の実施形態では、個別の力付与手段450a、450bは平面図でんみてある形状のコーナー52に配置されている。これらは角付きの形状のコーナー52に隣接して配置されている。
[00144] 図15及び図16に示す配置では、内側と外側の個別の力付与手段450a、450bの一方又は両方があってもよい。
[00145] 図17及び図18は、例えば図6に示すような円形の配置を示す。図17は、基板表面アクチュエータ100の3つの流体開口、又はグループ分けされた3組の個別の開口がある実施形態を示す。ある実施形態では、3つの開口は各々同じ長さである。図17の実施形態では、各流体開口又はグループの中心は、投影システムの光軸Oの周囲に実質的に120°の間隔で配置されている。図18は、4つの流体開口、又は4組にグループ分けされた個別の開口がある実施形態を示す。図18の実施形態では、4つの流体開口又はグループの平面図における中心は、投影システムの光軸Oの周囲に実質的に90°の間隔で配置されている。
[00146] 図19及び図20の実施形態は、平面図におけるある形状が四角形ではなく円形である以外は図15及び図16の実施形態と同じである。個別の力付与手段450a、450bは図20に示すように、スキャン及びステップ方向、及び平面図における形状の中心に位置合わせされてもよい。ある実施形態では、個別の力付与手段450a、450bは、図19に示すようにスキャン及びステップ方向、及び平面図における形状の中心に位置合わせされない。
[00147] 図21、図22及び図23の実施形態は、平面図における形状が直線形状(例えば矩形)であり、コーナーではなく辺がスキャン及びステップ方向に位置合わせされる場合である。流体開口180aは辺に沿って延在するように配置されてもよい(図21の実施形態)。開口180aは、隣接のコーナー52から実質的に等距離に配置される。流体開口180bは、コーナーを組み込むように配置されてもよい(図22の実施形態)。各開口180bは、それぞれのコーナーから等距離だけ延在している。1つ又は複数の流体開口180bはコーナーを組み込んでもよく、1つ又は複数の流体開口180aは辺に沿って延在していてもよい(図23の実施形態)。図21〜図23の実施形態は、図11に示すような単相抽出器70が使用されるシステムに特に適するであろう。
[00148] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。このような代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、上記及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に1つ又は複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00149] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、436nm、405nm、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指す。
[00150] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、少なくとも本明細書に記載の方法の形態においては、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、少なくとも本明細書に記載の方法の形態においては、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。
[00151] 1つ又は複数のコンピュータプログラムがリソグラフィ装置の少なくとも1つのコンポーネント内にある1つ又は複数のコンピュータプロセッサによって読み出されるときに、本明細書に記載するあらゆるコントローラは各々、又は組み合わせて動作可能になる。コントローラは各々、又は組み合わせて、信号を受信、処理、送信するのに適した任意の構成を有する。1つ又は複数のプロセッサは、コントローラの少なくとも1つと通信するように構成されている。例えば、各コントローラは、上記方法のための機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプロセッサを含むことができる。コントローラは、そのようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はそのような媒体を収容するハードウェアを含むことができる。したがって、コントローラは、1つ又は複数のコンピュータプログラムの機械読み取り式命令に従って動作することができる。
[00152] 本発明のある実施形態は、直径が300mm、450mm、又はその他の任意のサイズの基板に適用し得る。
[00153] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、又は閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[00154] 本明細書で想定するような液体供給システムは、広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは、液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組合せでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体開口を含む1つ又は複数の流体開口、1つ又は複数の気体開口あるいは1つ又は複数の2相流用の開口の組合せを含んでもよい。これらの開口は、各々、液浸空間への入口(又は流体ハンドリング構造からの出口)あるいは液浸空間からの出口(又は流体ハンドリング構造への入口)であってもよい。ある実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、又は空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでもよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[00155] ある実施形態では、リソグラフィ装置は、投影システムの露光側に位置する2つ以上のテーブルを備え、各テーブルが1つ又は複数のオブジェクトを備え、及び/又は保持する多段装置である。ある実施形態では、1つ又は複数のテーブルは放射感応性基板である。ある実施形態では、1つ又は複数のテーブルは、投影システムからの放射を測定するセンサを保持してもよい。ある実施形態では、多段装置は放射感応性基板を保持するように構成された第1のテーブル(すなわち、基板テーブル)と、放射感応性基板を保持するように構成されていない第2のテーブル(以下では限定的にではなく、一般に測定及び/又は洗浄テーブルと呼ばれる)とを備えている。第2のテーブルは放射感応性基板以外の1つ又は複数のオブジェクトを備え、及び/又はこれを保持してもよい。このような1つ又は複数のオブジェクトは以下から選択された1つ又は複数のオブジェクト、すなわち投影システムからの放射を測定するセンサ、1つ又は複数のアライメントマーク、及び/又は(例えば、液体と機米構造を洗浄するための)洗浄デバイスを含んでもよい。
[00156] ある実施形態では、リソグラフィ装置は、装置のコンポーネントの位置、速度などを測定するエンコーダシステムを備えてもよい。ある実施形態では、コンポーネントは基板テーブルを含んでいる。ある実施形態では、コンポーネントは測定及び/又は洗浄テーブルを含んでいる。エンコーダシステムは本明細書に記載のテーブル用の干渉計システムの追加、又はその代替であってもよい。エンコーダシステムは、センサ、トランスデューサ、又はスケール又はグリッドを有する例えば1対の関連する読み取りヘッドを備えている。ある実施形態では、可動コンポーネント(例えば基板テーブル及び/又は測定及び/又は洗浄テーブル)は1つ又は複数のスケール又はグリッドと、コンポーネントがそれに対して移動するリソグラフィ装置のフレームは1つ又は複数のセンサ、トランスデューサ、又は読み取りヘッドを有している。1つ又は複数のセンサ、トランスデューサ、又は読み取りヘッドは、1つ又は複数のスケール又は1つ又は複数のグリッドと連係してコンポーネントの位置、速度などを判定する。ある実施形態では、コンポーネントがそれに対して移動するリソグラフィ装置のフレームは1つ又は複数のスケール又はグリッドを有し、可動コンポーネント(例えば基板テーブル及び/又は測定及び/又は洗浄テーブル)は1つ又は複数のスケール又は1つ又は複数のグリッドと連係してコンポーネントの位置、速度などを判定する1つ又は複数のセンサ、トランスデューサ、又は読み取りヘッドを有している。
[00157] ある実施形態では、リソグラフィ装置は、メッシュ又は同様の多孔質材料で覆われた入口を有する液体除去デバイス(又はメニスカスピニングフィーチャ)を有する液体閉じ込め構造を備えている。メッシュ又は同様の多孔質材料は、投影システムの最終要素と可動テーブル(例えば基板テーブル)との間の空間で液浸液と接触する二次元配列の穴を備えている。ある実施形態では、メッシュ又は同様の多孔質材料はハニカムメッシュ又はその他の多角形メッシュを含んでいる。ある実施形態では、メッシュ又は同様の多孔質材料は金属メッシュを含んでいる。ある実施形態では、メッシュ又は同様の多孔質材料はリソグラフィ装置の投影システムの画像フィールドの周囲全体に延在する。ある実施形態では、メッシュ又は同様の多孔質材料は液体閉じ込め構造の底面に位置し、テーブルの方向に面する表面を有している。ある実施形態では、メッシュ又は同様の多孔質材料は、テーブルの上面と全体的に平行な底面の少なくとも一部を有している。
[00158] 本発明は以下のように記載することもできる。
1.リソグラフィ装置であって、
基板を保持するように構築された基板テーブルと、
パターン付き放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、
基板表面アクチュエータと該基板表面アクチュエータに面する対向面との間に力を発生させるために、それを通り該対向面から又は該対向面上への流体フローのための流体開口を有する基板表面アクチュエータであって、該対向面が前記基板の上表面であるか又は前記基板と実質的に同一面にある表面である、基板表面アクチュエータと、
前記対向面の一部を前記投影システムに対して変位させるため、前記流体開口を通る流体フローを変更することによって、前記対向面の一部の位置及び/又は配向を制御する位置コントローラと
を備える、リソグラフィ装置。
2.前記位置コントローラが、前記基板の前記ターゲット部分の位置及び/又は配向を制御するように構成される、条項1に記載のリソグラフィ装置。
3.前記基板表面アクチュエータが、前記基板表面アクチュエータと前記対向面との間に力を発生させるために、流体フローが通る少なくとも3つの流体開口を有する、条項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
4.前記流体開口は、平面図で、これらの中心が前記投影システムの光軸の周囲に実質的に120°又はそれより小さい間隔で配置される、条項3に記載のリソグラフィ装置。
5.前記基板表面アクチュエータが、前記基板表面アクチュエータと前記対向面との間に力を発生させるために、流体フローが通る少なくとも4つの流体開口を有する、条項3又は4に記載のリソグラフィ装置。
6.前記位置コントローラは、前記1つ又は複数の流体開口を通る流体のフローを変更することによって、前記対向面の曲がりを制御するように構成される、条項1〜5に記載のリソグラフィ装置。
7.各流体開口は、列に配置された個別の開口のグループである、条項1〜6のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
8.前記投影システムの最終要素と前記対向面との間の空間に液体を閉じ込めるように構成された流体ハンドリング構造をさらに備える、条項1〜7のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
9.前記流体開口は、前記流体ハンドリング構造内の開口である、条項8に記載のリソグラフィ装置。
10.前記流体開口は、前記流体ハンドリング構造と前記対向面との間から液体を除去するための前記流体ハンドリング構造の下表面に形成された流体抽出開口の空間に対して半径方向内側にある、条項8又は9に記載のリソグラフィ装置。
11.前記流体開口は、前記空間に対して半径方向外側に液体が通過することに抗するため、前記投影システムの前記最終要素と前記基板との間の前記空間を囲む抽出器の開口である、条項8〜10のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
12.前記抽出器は、液体を抽出する単相抽出器である、条項11に記載のリソグラフィ装置。
13.前記流体開口は、前記投影システムと前記対向面との間の前記空間に液体を維持するために使用される前記流体ハンドリング構造の下表面の開口の空間に対して半径方向外側にある、条項8〜12のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
14.前記流体開口は、それを通って流体を前記対向面上に供給する流体開口である、条項1〜13のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
15.前記流体開口は、それを通って液体を前記対向面上に供給する流体開口である、条項1〜14のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
16.前記流体開口は、流体を前記対向面から抽出するための流体開口である、条項1〜13のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
17.前記流体開口は、細長い流体開口である、条項1〜16のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
18.前記流体開口は、前記投影システムの光軸を実質的に囲む、条項1〜17のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
19.前記流体開口は、平面図で、ある形状を形成する、条項1〜18のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
20.各々が前記形状の一部の周りに延在する複数の流体開口を有する、条項19に記載のリソグラフィ装置。
21.前記形状は、コーナー付きの形状である、条項19又は20に記載のリソグラフィ装置。
22.前記形状は、少なくとも4つのコーナーを有する、条項19〜21のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
23.前記の又は少なくとも1つの流体開口は、少なくとも1つのコーナーの周りに延在する、条項1〜22のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
24.前記の又は少なくとも1つの流体開口は、コーナーの間に延在する、条項1〜23のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
25.前記の又は少なくとも1つの流体開口は、平面図で、個別の流体開口である、条項1〜24のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
26.前記対向面上の流体を取り扱う1つ又は複数の別の開口をさらに設け、該1つ又は複数の別の開口は平面図でコーナー付きの形状で配置される、条項1〜25のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
27.前記の又は各々の流体開口は、前記コーナー付きの形状のコーナーに隣接する、条項26に記載のリソグラフィ装置。
28.前記の又は各々の流体開口は、前記コーナー付きの形状の隣接するコーナーから実質的に等距離に配置される、条項26に記載のリソグラフィ装置。
29.各流体開口の上流側にさらにチャンバを備える、条項1〜28のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
30.前記基板表面アクチュエータにより加えられる力を変更するため、前記チャンバ内に挿入し、及び/又は前記チャンバから引っ込めるように構成されたプランジャ部材をさらに備える、条項29に記載のリソグラフィ装置。
31.流体をある一定の質量流量で前記チャンバに供給するように構成された質量流量コントローラをさらに備える、条項29又は30に記載のリソグラフィ装置。
32.前記投影システムと前記基板表面アクチュエータとが結合される基準フレームをさらに備える、条項1〜31のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
33.前記基板表面アクチュエータと前記基準フレームとの間にリアクションマスをさらに備える、条項32に記載のリソグラフィ装置。
34.前記基板表面アクチュエータを前記基準フレームに対して位置決めするために、前記基板表面アクチュエータと前記リアクションマスとの間にアクチュエータをさらに備える、条項33に記載のリソグラフィ装置。
35.前記リアクションマスは、1〜50Hzの間、2〜20Hzの間、又は5〜15Hzの間の固有振動数で前記基準フレームに結合される、条項33又は34に記載のリソグラフィ装置。
36.前記ターゲット部分は前記ターゲット部分の幅を有し、前記流体開口は平面図で、前記投影システムの前記光軸から10個のターゲット部分の幅より短い距離内に配置される、条項1〜35のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
37.デバイス製造方法であって、
投影システムを使用してパターン付き放射ビームを基板のターゲット部分に投影するステップと、
基板表面アクチュエータを使用して、該基板表面アクチュエータの流体開口を通り該基板表面アクチュエータに面する対向面から又は対向面上への流体フローを変更することによって、該対向面の前記投影システムに対する位置及び/又は配向を制御するステップとを含み、前記対向面は前記基板の上表面であるか、又は前記基板と実質的に同一面にある表面である、デバイス製造方法。
[00159] 上記説明は、例示的であって限定的ではない。それ故、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく上記のように本発明を様々に変形できることは当業者には明らかであろう。

Claims (14)

  1. リソグラフィ装置であって、
    基板を保持する基板テーブルと、
    パターン付き放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、
    前記投影システムの最終要素と対向面との間の空間に液体を閉じ込める流体ハンドリング構造であって、該流体ハンドリング構造は、前記投影システムの光軸を実質的に囲んで平面においてコーナー付きの形状を形成する複数の流体開口を有する基板表面アクチュエータを有し、前記複数の流体開口は、前記基板表面アクチュエータと前記基板表面アクチュエータに面する対向面との間に力を発生させるために、前記複数の流体開口を通る、前記対向面から又は前記対向面上への流体フローのためのものであり、前記対向面が前記基板の上表面であるか又は前記基板と実質的に同一面にある表面であり、前記複数の流体開口のうちの少なくとも1つの流体開口が前記コーナー付きの形状のコーナーのうちの少なくとも1つのコーナーの周りに延在する、流体ハンドリング構造と、
    前記対向面の一部を前記投影システムに対して変位させるため、前記流体開口を通る流体フローを変更することによって、前記対向面の一部の位置及び/又は配向を制御する位置コントローラと、を備える、リソグラフィ装置。
  2. 前記基板表面アクチュエータは、前記基板表面アクチュエータと前記対向面との間に力を発生させるために、流体フローが通る少なくとも3つの流体開口を有する、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記位置コントローラは、前記流体開口を通る流体フローを変更することによって、前記対向面の曲がりを制御する、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 各流体開口は、列に配置された個別の開口のグループである、請求項1〜3のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記流体開口は、前記流体ハンドリング構造と前記対向面との間から液体を除去するための前記流体ハンドリング構造の下表面に形成された流体抽出開口の空間に対して半径方向内側の開口を備える、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記流体開口は、前記空間に対して半径方向外側に液体が通過することに抗するため、前記投影システムの前記最終要素と前記基板との間の前記空間を囲む抽出器の開口を備える、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記流体開口は、前記投影システムと前記対向面との間の前記空間に液体を維持するために使用される前記流体ハンドリング構造の下表面の開口の空間に対して半径方向外側にある、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記流体開口は、当該流体開口を通って前記対向面上に液体を供給するためのものである、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記流体開口は、前記対向面から流抽出するためのものである、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記複数の流体開口のうちの少なくとも1つの流体開口は、前記コーナー付きの形状のコーナー同士の間に延在する、請求項1〜のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記対向面上の流体を取り扱うための1つ又は複数の別の開口をさらに備え、該1つ又は複数の別の開口は、平面においてコーナー付きの形状で配置される、請求項1〜10のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  12. 前記投影システムと前記基板表面アクチュエータとが結合される基準フレームをさらに備える、請求項1〜11のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  13. 前記基板表面アクチュエータと前記基準フレームとの間にリアクションマスをさらに備え、該リアクションマスが1〜50Hzの間、2〜20Hzの間、又は5〜15Hzの間の固有振動数で前記基準フレームに結合される、請求項12に記載のリソグラフィ装置。
  14. デバイス製造方法であって、
    投影システムを使用してパターン付き放射ビームを基板のターゲット部分に投影することと、
    前記投影システムの光軸を実質的に囲んで平面においてコーナー付きの形状を形成する複数の流体開口を有する基板表面アクチュエータを備える流体ハンドリング構造を使用して、前記投影システムの最終要素と対向面との間の空間に液体を閉じ込めることと、
    基板表面アクチュエータを使用して、前記複数の流体開口のうちの少なくとも1つの流体開口を通る、前記基板表面アクチュエータに面する対向面から又は対向面上への流体フローを変更することによって、前記対向面の前記投影システムに対する位置及び/又は配向を制御することとを含み、
    前記対向面が前記基板の上表面であるか又は前記基板と実質的に同一面にある表面であり、前記複数の流体開口のうちの少なくとも1つの流体開口が前記コーナー付きの形状のコーナーのうちの少なくとも1つのコーナーの周りに延在する、デバイス製造方法。
JP2012239466A 2011-12-07 2012-10-30 リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 Active JP5693545B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161567988P 2011-12-07 2011-12-07
US61/567,988 2011-12-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013120933A JP2013120933A (ja) 2013-06-17
JP5693545B2 true JP5693545B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=48572283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239466A Active JP5693545B2 (ja) 2011-12-07 2012-10-30 リソグラフィ装置及びデバイス製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (2) US9274436B2 (ja)
JP (1) JP5693545B2 (ja)
NL (1) NL2009692A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2008695A (en) * 2011-05-25 2012-11-27 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus comprising substrate table.
US11199771B2 (en) 2016-10-20 2021-12-14 Asml Netherlands B.V. Pressure control valve, a fluid handling structure for lithographic apparatus and a lithographic apparatus
KR102649164B1 (ko) * 2017-12-15 2024-03-20 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 유체 핸들링 구조체, 리소그래피 장치, 유체 핸들링 구조체를 사용하는 방법 및 리소그래피 장치를 사용하는 방법
JP2024500207A (ja) * 2020-12-23 2024-01-05 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 流体ハンドリングシステム、方法およびリソグラフィ装置

Family Cites Families (73)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4509852A (en) 1980-10-06 1985-04-09 Werner Tabarelli Apparatus for the photolithographic manufacture of integrated circuit elements
AU2747999A (en) 1998-03-26 1999-10-18 Nikon Corporation Projection exposure method and system
EP1321822A1 (en) * 2001-12-21 2003-06-25 ASML Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
EP2495613B1 (en) 2002-11-12 2013-07-31 ASML Netherlands B.V. Lithographic apparatus
TWI232357B (en) 2002-11-12 2005-05-11 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method
TWI295414B (en) * 2003-05-13 2008-04-01 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method
CN101436003B (zh) * 2003-06-19 2011-08-17 株式会社尼康 曝光装置及器件制造方法
EP1498778A1 (en) * 2003-06-27 2005-01-19 ASML Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
DE60302897T2 (de) * 2003-09-29 2006-08-03 Asml Netherlands B.V. Lithographischer Apparat und Verfahren zur Herstellung einer Vorrichtung
EP1524557A1 (en) 2003-10-15 2005-04-20 ASML Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
US20070081133A1 (en) * 2004-12-14 2007-04-12 Niikon Corporation Projection exposure apparatus and stage unit, and exposure method
DE602004027162D1 (de) * 2004-01-05 2010-06-24 Nippon Kogaku Kk Belichtungsvorrichtung, belichtungsverfahren und bauelementeherstellungsverfahren
JP4319189B2 (ja) * 2004-01-26 2009-08-26 株式会社ニコン 露光装置及びデバイス製造方法
KR101227211B1 (ko) * 2004-02-03 2013-01-28 가부시키가이샤 니콘 노광 장치 및 디바이스 제조 방법
JP4510494B2 (ja) * 2004-03-29 2010-07-21 キヤノン株式会社 露光装置
US7486381B2 (en) * 2004-05-21 2009-02-03 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP4677833B2 (ja) * 2004-06-21 2011-04-27 株式会社ニコン 露光装置、及びその部材の洗浄方法、露光装置のメンテナンス方法、メンテナンス機器、並びにデバイス製造方法
EP1761822A4 (en) * 2004-07-01 2009-09-09 Nikon Corp DYNAMIC FLUID CONTROL SYSTEM FOR IMMERSION LITHOGRAPHY
US7701550B2 (en) 2004-08-19 2010-04-20 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
TWI508136B (zh) * 2004-09-17 2015-11-11 尼康股份有限公司 Exposure apparatus, exposure method, and device manufacturing method
US7180571B2 (en) * 2004-12-08 2007-02-20 Asml Netherlands B.V. Lithographic projection apparatus and actuator
SG124359A1 (en) 2005-01-14 2006-08-30 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method
KR20160135859A (ko) 2005-01-31 2016-11-28 가부시키가이샤 니콘 노광 장치 및 디바이스 제조 방법
US7330238B2 (en) * 2005-03-28 2008-02-12 Asml Netherlands, B.V. Lithographic apparatus, immersion projection apparatus and device manufacturing method
WO2006106836A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nikon Corporation 露光方法、露光装置、及びデバイス製造方法
JP4884708B2 (ja) * 2005-06-21 2012-02-29 株式会社ニコン 露光装置及びデバイス製造方法
US7170583B2 (en) * 2005-06-29 2007-01-30 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus immersion damage control
JP4802604B2 (ja) * 2005-08-17 2011-10-26 株式会社ニコン 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
WO2007129753A1 (ja) * 2006-05-10 2007-11-15 Nikon Corporation 露光装置及びデバイス製造方法
US8634053B2 (en) * 2006-12-07 2014-01-21 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
US8134685B2 (en) 2007-03-23 2012-03-13 Nikon Corporation Liquid recovery system, immersion exposure apparatus, immersion exposing method, and device fabricating method
JP2009088037A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Nikon Corp 露光方法及びデバイス製造方法、並びに露光装置
US8610873B2 (en) 2008-03-17 2013-12-17 Nikon Corporation Immersion lithography apparatus and method having movable liquid diverter between immersion liquid confinement member and substrate
US8233139B2 (en) * 2008-03-27 2012-07-31 Nikon Corporation Immersion system, exposure apparatus, exposing method, and device fabricating method
EP2131241B1 (en) 2008-05-08 2019-07-31 ASML Netherlands B.V. Fluid handling structure, lithographic apparatus and device manufacturing method
US8421993B2 (en) 2008-05-08 2013-04-16 Asml Netherlands B.V. Fluid handling structure, lithographic apparatus and device manufacturing method
JP2010034243A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Canon Inc 基板保持装置、露光装置およびデバイス製造方法
JP2010097970A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Canon Inc 露光装置
NL2004547A (en) 2009-05-14 2010-11-18 Asml Netherlands Bv An immersion lithographic apparatus and a device manufacturing method.
SG166747A1 (en) 2009-05-26 2010-12-29 Asml Netherlands Bv Fluid handling structure, lithographic apparatus and device manufacturing method
CN102714141B (zh) 2010-01-08 2016-03-23 株式会社尼康 液浸构件、曝光装置、曝光方法及元件制造方法
US20120162619A1 (en) * 2010-12-27 2012-06-28 Nikon Corporation Liquid immersion member, immersion exposure apparatus, exposing method, device fabricating method, program, and storage medium
US20120188521A1 (en) 2010-12-27 2012-07-26 Nikon Corporation Cleaning method, liquid immersion member, immersion exposure apparatus, device fabricating method, program and storage medium
NL2008695A (en) * 2011-05-25 2012-11-27 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus comprising substrate table.
NL2008979A (en) 2011-07-11 2013-01-14 Asml Netherlands Bv A fluid handling structure, a lithographic apparatus and a device manufacturing method.
US20130135594A1 (en) * 2011-11-25 2013-05-30 Nikon Corporation Liquid immersion member, immersion exposure apparatus, exposure method, device manufacturing method, program, and recording medium
WO2013099954A1 (ja) 2011-12-27 2013-07-04 京セラ株式会社 ラジアスエンドミル
US20130169944A1 (en) * 2011-12-28 2013-07-04 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposure method, device manufacturing method, program, and recording medium
WO2013100114A1 (ja) 2011-12-28 2013-07-04 株式会社ニコン 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、液体回収方法、プログラム、及び記録媒体
US9268231B2 (en) 2012-04-10 2016-02-23 Nikon Corporation Liquid immersion member, exposure apparatus, exposing method, method for manufacturing device, program, and recording medium
US9323160B2 (en) 2012-04-10 2016-04-26 Nikon Corporation Liquid immersion member, exposure apparatus, exposure method, device fabricating method, program, and recording medium
JP2013236000A (ja) 2012-05-10 2013-11-21 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2013251311A (ja) 2012-05-30 2013-12-12 Nikon Corp 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014011207A (ja) 2012-06-27 2014-01-20 Nikon Corp 露光装置、メンテナンス方法、及びデバイス製造方法
US9823580B2 (en) 2012-07-20 2017-11-21 Nikon Corporation Liquid immersion member, exposure apparatus, exposing method, method for manufacturing device, program, and recording medium
US9494870B2 (en) 2012-10-12 2016-11-15 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposing method, device manufacturing method, program, and recording medium
US9568828B2 (en) 2012-10-12 2017-02-14 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposing method, device manufacturing method, program, and recording medium
JP2014086456A (ja) 2012-10-19 2014-05-12 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014086678A (ja) 2012-10-26 2014-05-12 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014093479A (ja) 2012-11-06 2014-05-19 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014096481A (ja) 2012-11-09 2014-05-22 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014120691A (ja) 2012-12-18 2014-06-30 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014120693A (ja) 2012-12-18 2014-06-30 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
US9651873B2 (en) 2012-12-27 2017-05-16 Nikon Corporation Liquid immersion member, exposure apparatus, exposing method, method of manufacturing device, program, and recording medium
JP6119242B2 (ja) 2012-12-27 2017-04-26 株式会社ニコン 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
US9720331B2 (en) 2012-12-27 2017-08-01 Nikon Corporation Liquid immersion member, exposure apparatus, exposing method, method of manufacturing device, program, and recording medium
JP2014146798A (ja) 2013-01-29 2014-08-14 Nikon Corp 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014154700A (ja) 2013-02-08 2014-08-25 Nikon Corp 露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014175455A (ja) 2013-03-08 2014-09-22 Nikon Corp メンテナンス方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP6212884B2 (ja) 2013-03-15 2017-10-18 株式会社ニコン 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
JP6369472B2 (ja) 2013-10-08 2018-08-08 株式会社ニコン 液浸部材、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP6318534B2 (ja) 2013-10-09 2018-05-09 株式会社ニコン 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
EP3040226B1 (en) 2014-12-30 2020-07-08 Dana Belgium N.V. Hydraulic Hybrid Powertrain

Also Published As

Publication number Publication date
NL2009692A (en) 2013-06-10
US20130149649A1 (en) 2013-06-13
US9274436B2 (en) 2016-03-01
US20160179015A1 (en) 2016-06-23
JP2013120933A (ja) 2013-06-17
US10222707B2 (en) 2019-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5661064B2 (ja) 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP5222991B2 (ja) 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
KR101317737B1 (ko) 유체 핸들링 구조체, 리소그래피 장치 및 디바이스 제조 방법
JP6425567B2 (ja) 流体ハンドリング構造
JP5383739B2 (ja) 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP2014099655A (ja) 流体ハンドリング構造及び方法、並びにリソグラフィ装置
JP5065432B2 (ja) 流体ハンドリングデバイス、液浸リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP5694994B2 (ja) 流体ハンドリング構造、液浸リソグラフィ装置、及びデバイス製造方法
JP5693545B2 (ja) リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP5291753B2 (ja) 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP5016705B2 (ja) 流体ハンドリング構造
JP2011238930A (ja) 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2019045885A (ja) リソグラフィ装置及びリソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法
JP6083975B2 (ja) 流体ハンドリング構造、液浸リソグラフィ装置及びリソグラフィ装置を操作する方法
US20200183288A1 (en) A clear-out tool, a lithographic apparatus and a device manufacturing method

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140210

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140508

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5693545

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250