JP5691258B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンと伝動装置が一体に構成されたパワーユニットを備えるスクータ型自動二輪車に適用されるエンジンの吸気装置に関する。
従来、スクータ型の自動二輪車では、エンジンと伝動装置(例えばトランスミッションなど)が一体に構成されて後輪を軸支する所謂スイング式パワーユニットが採用されている。このパワーユニットはエンジンと伝動装置をスイングアームとして機能させるため、前部が車体フレームに揺動可能に軸支される一方、後部が車体フレームの後端に緩衝懸架されている。従って、パワーユニットの全体で後輪からの衝撃を吸収することができる。
また、エンジンのシリンダヘッドには吸気ポートと排気ポートが形成され、吸気ポートへ燃料と空気の混合気を供給するエンジン吸気系(エンジンの吸気装置)と、排気ポートからの排気を排出するエンジン排気系とが、パワーユニットと共に車体フレームに対して上下方向に揺動可能に構成されている。
このうち、特許文献1には、エンジン吸気系のエアクリーナ(メインエアクリーナ)が車幅方向に2分割可能に構成され、この分割面を接合するために外方へ突設された接合フランジ部が、車体フレームにおけるシートレールの直下に配置されたスクータ型自動二輪車が開示されている。
特開昭63−195086号公報
ところが、特許文献1に記載のスクータ型自動二輪車では、エンジン吸気系におけるエアクリーナの接合フランジ部がシートレールの直下に配置されているため、パワーユニットと共に揺動するエンジン吸気系の揺動時に、エアクリーナの接合フランジ部がシートレールに干渉する恐れがある。従って、このエンジン吸気系のエアクリーナでは、シートレールとの干渉を防止するために、エアクリーナの容量を小さくしなければならない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、エアクリーナの容量を大きく確保できるエンジンの吸気装置を提供することにある。
本発明は、エンジンと伝動装置が一体に構成されたパワーユニットが左右一対の車体フレームに揺動可能に支持され、このパワーユニットと前記車体フレームとの間に配置されて、前記パワーユニットと共に揺動可能に設けられ、且つ車幅方向に分割可能なエアクリーナを備えるエンジンの吸気装置において、前記エアクリーナは、エアクリーナ本体とフィルタエレメントにより画成された車幅方向内側のクリーンサイドと、エアクリーナカバーとフィルタエレメントにより画成された車幅方向外側のダーティサイドとに分割されるとともに、その分割された面を接合するために外方へ突設された接合フランジ部を備え、この接合フランジ部が車両平面視で、左右一対の前記車体フレームに挟まれた範囲であって、前記ダーティサイド側の車体フレームの直下から外れた位置に配置されて構成される一方、前記エアクリーナのダーティサイドを構成する前記エアクリーナカバーが、前記エアクリーナの前記ダーティサイド側に位置する前記車体フレームよりも車幅方向外側に膨出して設けられ、このエアクリーナカバーの前記膨出した位置に接続されるインレットパイプの接続部は、車両平面視において、前記車体フレームに少なくとも一部がオーバーラップして、またはこの車体フレームよりも車幅方向外側に位置づけられて構成され、前記インレットパイプは、前記エアクリーナカバーの前記接続部から上流の露出部分を、車両平面視において、前記車体フレームにオーバーラップして車両前方へ延出し、そのインレットパイプの上流端開口である吸入口を、車両平面視において、車幅方向内側に指向させ、且つ前記エアクリーナのダーティサイド側に位置する車体フレームの直下、またはこの車体フレームよりも車幅方向内側に配置されて構成され、更に、下流端をエンジンの吸気管に接続したアウトレットパイプの上流部を前記クリーンサイド内に開口させるとともに、上流端開口である流入口を前記フィルタエレメントに指向させて配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、エアクリーナの分割面を接合するために外方へ突設された接合フランジ部が、車両平面視で、左右一対の車体フレームに挟まれた範囲に配置されている。このため、パワーユニットと共に車体フレームに対して揺動するエンジンの吸気装置のエアクリーナが、車体フレームに干渉することを防止できるので、その分、エアクリーナの容量を大きく確保できる。
本発明に係るエンジンの吸気装置における一実施形態であるエンジン吸気系が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車における車体フレーム、パワーユニット及びエンジン吸気系を示す左側面図。 図2のIII矢視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係るエンジンの吸気装置における一実施形態であるエンジン吸気系が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面図である。図2は、図1のスクータ型自動二輪車における車体フレーム、パワーユニット及びエンジン吸気系を示す左側面図である。本実施の形態において、前後、左右、上下の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
図1及び図2に示すように、スクータ型車両としてのスクータ型自動二輪車10は、アンダボーン型の車体フレーム11を備えてなる。この車体フレーム11は、前頭部のヘッドパイプ12の後部から鋼管製の1本のダウンチューブ13が後下方へ向かって延出され、このダウンチューブ13の下部後端に円筒形状のブリッジパイプ14が車幅方向に延在して接続され、このブリッジパイプ14から左右一対のシートレール15が、後斜め上方へ延出して構成される。
左右一対のシートレール15の後端にはテールブリッジ16が架け渡されている。また、ブリッジパイプ14とシートレール15が交差する車体フレーム11の中央下部にリンクプレート17が、ブリッジパイプ14及びシートレール15に固着して設けられている。
ヘッドパイプ12にフロントフォーク18が、ハンドルバー19と共に左右に回転自在に支持され、このフロントフォーク18の下端に前輪20が軸支されている。一方、車体フレーム11の中央下部の前記リンクプレート17に、エンジン懸架ブラケット22を介してパワーユニット23が、上下方向に揺動可能に枢支される。
パワーユニット23は、スクータ用として一般的に用いられているものであり、エンジン24と伝動装置25が一体に構成され、伝動装置25の後部に後輪26が直接軸支される。伝動装置25は、例えばエンジン24の出力を所定の回転数に変更する無段階変速機である。この伝動装置25の後部とシートレール15との間にリアクションユニット27が上下に架け渡される。このリアクションユニット27によって、パワーユニット23及び後輪26は上下方向の揺動が緩衝されて懸架される。
車体フレーム11におけるシートレール15の上方に着座シート28が開閉自在に設けられる。この着座シート28の下方で、パワーユニット23におけるシリンダアセンブリ32(後述)の上方に、ヘルメットなどを収納可能な物品収納ボックス29が配置される。着座シート28を開放することによって物品収納ボックス29の上部開口29Aが開放され、この物品収納ボックス29内への物品の出し入れが可能になる。尚、パワーユニット23の前部及び車体フレーム11は、合成樹脂製のフレームカバー30によって覆われ、外観の向上や内部機器の保護が図られている。
エンジン24は、クランクケース31の前方からシリンダアセンブリ32が略水平方向に前傾して延設されて構成される。クランクケース31の左側から伝動装置25が一体に併設されて後方へ延びている。シリンダアセンブリ32は、シリンダ33とシリンダヘッド34とヘッドカバー35とがクランクケース31の側から順次重ねられて構成される。また、クランクケース31の前下部から左右一対の軸受ボス部36が、前方へ一体に延出されている。
パワーユニット23の上方で且つシートレール15の下方には、シリンダヘッド34の図示しない吸気ポートへ混合気(燃料と空気の混合気)を供給するエンジン吸気系37が、吸気ポートに接続されて配置される。このエンジン吸気系37はエンジンの吸気装置として機能し、エアクリーナ38、アウトレットパイプ39、キャブレタ40及び吸気管41を有して構成される。
吸気管41は、シリンダヘッド34の吸気ポートに接続されると共にキャブレタ40に接続され、このキャブレタ40がエアクリーナ38にアウトレットパイプ39を介して接続される。エアクリーナ38にて塵埃等が除去された清浄な空気が吸気としてキャブレタ40へ供給され、このキャブレタ40は、吸気ポートへの吸気量に応じて、燃料タンク(不図示)からの燃料を所定量霧化し、吸気と共に吸気ポートへ供給する。
また、シリンダヘッド34の下面には図示しない排気ポートが開口され、この排気ポートから図示しない排気管が後方へ延び、この排気管の後端に排気マフラ(不図示)が連結されて、排気ポートからの排気を排出するエンジン排気系が構成される。このエンジン排気系及び前記エンジン吸気系37はパワーユニット23と共に、エンジン懸架ブラケット22を介して上下方向に揺動する。このエンジン吸気系37の揺動時におけるエアクリーナ38の最上昇位置を図2に2点鎖線で示す。
エンジン懸架ブラケット22は、円筒形状の車体側軸受部43と、同じく円筒形状のエンジン側軸受部44とが複数本のブリッジ部材45により一体化されたものである。車体側軸受部43が車体フレーム11における左右のリンクプレート17に回転自在に軸支され、エンジン側軸受部44がパワーユニット23におけるクランクケース31の左右の軸受ボス部36に回転自在に軸支される。これにより、エンジン懸架ブラケット22は、パワーユニット23と車体フレーム11のリンクプレート17との間に架け渡されて、パワーユニット23を車体フレーム11に対し上下方向に揺動可能に支持する。
前述の如く、エンジン吸気系37は、パワーユニット23の上方で且つシートレール15の下方、即ち車両側面視でパワーユニット23とシートレール15との間に配置されるが、このエンジン吸気系37のエアクリーナ38は、図3に示すように、車幅方向Wに沿って2分割可能に構成されている。
つまり、エアクリーナ38は、エアクリーナ本体46とエアクリーナカバー47とが、それぞれの接合フランジ部46A及び47Aを用いて接合されて構成され、これらのエアクリーナ本体46とエアクリーナカバー47の接合面(分割面)48にフィルタエレメント49が配置される。このフィルタエレメント49を境にして、エアクリーナ38の内部はクリーンサイド50とダーティサイド51とに分離される。
エアクリーナ38のクリーンサイド50は、エアクリーナ本体46とフィルタエレメント49により画成されて構成され、またダーティサイド51は、エアクリーナカバー47とフィルタエレメント49とにより画成されて構成される。エアクリーナカバー47には、外気を導入可能なインレットパイプ52がダーティサイド51に連通して接続される。また、エアクリーナ本体46には、前記アウトレットパイプ39がクリーンサイド50に連通して接続される。インレットパイプ52からダーティサイド51内に導入された外気は、フィルタエレメント49により塵埃等が除去され清浄な空気となってクリーンサイド50へ流入し、このクリーンサイド50からアウトレットパイプ39を経てキャブレタ40へ供給される。
さて、エアクリーナ本体46の接合フランジ部46Aとエアクリーナカバー47の接合フランジ部47Aとは、エアクリーナ本体46とエアクリーナカバー47の接合面(分割面)48を接合するために外方へ突設されて構成され、これらの接合フランジ部46A及び47Aが図示しないにボルト及びナットにより締結される。これらの接合フランジ部46A及び47Aは、図3に示す車両平面視において、左右一対のシートレール15に挟まれた範囲Xに配置される。従って、これらの接合フランジ部46A及び47Aは、左右一対のシートレール15のうち、ダーティサイド51側に位置するシートレール15Aの直下から外れた位置に配置されることになる。更に、エアクリーナ38のエアクリーナカバー47は、車両平面視において、ダーティサイド51側のシートレール15Aよりも車幅方向Wの外側に膨出して設けられている。
このエアクリーナカバー47に接続されるインレットパイプ52の接続部53は、車両平面視において、ダーティサイド51側のシートレール15Aに一部がオーバーラップし、残部がダーティサイド51側のシートレール15Aよりも車幅方向Wの外側に位置づけられる。但し、このインレットパイプ52の接続部53は、ダーティサイド51側のシートレール15Aに全てがオーバーラップして位置づけられてもよく、または、ダーティサイド51側のシートレール15Aよりも車幅方向Wの外側に全てが位置づけられてもよい。
また、インレットパイプ52は、エアクリーナカバー47との接続部53から車両後方へ延出されてエアクリーナカバー47内(ダーティサイド51)に収容される被収容部分52Bと、エアクリーナカバー47との接続部53から車両前方へ延出されてエアクリーナカバー47外に露出する露出部分52Aと、を有する。
このインレットパイプ52の露出部分52Aは、図2に示す車両側面視において、エアクリーナ38から略水平方向に車両前方へ延出される。更に、このインレットパイプ52の露出部分52Aは、図3に示す車両平面視において車幅方向Wの内側(車幅方向Wの中心側)に湾曲されて、インレットパイプ52の上流端開口である吸入口54を車幅方向Wの内側(車幅方向Wの中心側)に指向させるよう構成されている。
更に、インレットパイプ52の吸入口54は、車両平面視において、エアクリーナ38のダーティサイド51側のシートレール15Aの直下、またはこのシートレール15Aよりも車幅方向Wの内側に配置される。本実施の形態では、インレットパイプ52の吸入口54は、ダーティサイド51側のシートレール15Aよりも車幅方向Wの内側に配置されている。
一方、エアクリーナ38におけるエアクリーナ本体46に接続されるアウトレットパイプ39は、エアクリーナ本体46との接続部55が、エアクリーナ本体46内においてダーティサイド51側へ屈曲して形成され、上流端開口である流入口56をフィルタエレメント49に指向させて配置されている。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(7)を奏する。
(1)エアクリーナ38では、エアクリーナ本体46とエアクリーナカバー47の接合面(分割面)48を接合するために外方へ突設された接合フランジ部46A及び47Bが、車両平面視で、左右一対のシートレール15に挟まれた範囲Xに配置されている。パワーユニット23と共にシートレール15に対し揺動するエンジン吸気系37のエアクリーナ38は、接合フランジ部46A及び47Aがダーティサイド51側のシートレール15Aの直下に配置されている場合には、このシートレール15Aとの間に大きなクリアランス(図2のクリアランスL参照)が必要になる。
これに対し、本実施の形態では、接合フランジ部46A及び47Aは、図3に示す車両平面視で左右一対のシートレール15に挟まれた範囲Xに配置されて、ダーティサイド51側のシートレール15Aの直下から外れた位置にある。このため、エアクリーナ38は、シートレール15との間のクリアランスLが小さく設定されても、図2の2点鎖線に示すように、揺動時にシートレール15(シートレール15A)と干渉することを防止できる。この結果、その分、エアクリーナ38の容量を大きく確保できる。
(2)エアクリーナ38におけるインレットパイプ52の露出部分52Aは、車幅方向Wの内側(中心側)に湾曲されて、車両平面視において、吸入口54を車幅方向Wの内側に指向させるよう構成されている。このため、インレットパイプ52を通してエアクリーナ38内へ車両外側からダストが侵入したり、雨水が浸入することを防止できる。
(3)エアクリーナ38におけるインレットパイプ52の露出部分52Aが車幅方向Wの内側に湾曲して構成されている。このインレットパイプ52の露出部分52Aが直線状であると、図2に示すように、シートレール15が車両前方側へ傾斜して形成されているため、インレットパイプ52の露出部分52Aを車両前方へ延出させたときに、この露出部分52Aがエアクリーナの揺動時にシートレール15に干渉する恐れがある。
これに対し、インレットパイプ52の露出部分52Aが車幅方向Wの内側に湾曲して構成されることで、この露出部分52Aが車両前方へ延出された場合にも、エアクリーナ38の揺動時にシートレール15に干渉することを防止できる。この結果、インレットパイプ52の露出部分52Aの管長を容易に調整することが可能になり、インレットパイプ52による吸気音を好適に低減できる。
(4)インレットパイプ52の吸入口54が、図3に示す車両平面視において、ダーティサイド51側のシートレール15Aよりも車幅方向Wの内側に配置されたので、エアクリーナ38の揺動時に、この吸入口54がダーティサイド51側のシートレール15Aに干渉することを考慮することなく、吸入口54の径を拡大できる。この結果、インレットパイプ52へ流入する外気の流入抵抗を低減できるので、エンジン24の高出力化に寄与できる。
(5)インレットパイプ52が接続されるエアクリーナ38のエアクリーナカバー47が、エアクリーナ38のダーティサイド51側に位置するシートレール15Aよりも車幅方向Wの外側に膨出して設けられているので、ダーティサイド51の容量、ひいてはエアクリーナ38の容量を増大させることができる。
(6)エアクリーナ38のインレットパイプ52が、図2に示す車両側面視において、エアクリーナ38から車両前方へ略水平方向に延出されている。このインレットパイプ52が、車両側面視において、車両前方へ下向きに延出された場合には、吸入口54から泥が侵入し易くなり、車両前方へ上向きに延出された場合には、吸入口54から雨水が浸入し易くなる。これに対し、インレットパイプ52が車両側面視において、エアクリーナ38から車両前方へ略水平方向に延出されているので、上述の泥や雨水がインレットパイプ52内、ひいてはエアクリーナ38内に侵入することを防止できる。
(7)エアクリーナ38におけるアウトレットパイプ39(図3)がクリーンサイド50内でダーティサイド51側へ屈曲して構成されたので、クリーンサイド50のスペースを有効に利用して、アウトレットパイプ39の管長を調整でき、このため、アウトレットパイプ39による吸気音を低減できる。更に、アウトレットパイプ39がクリーンサイド50内で屈曲され、その流入口56をフィルタエレメント49に指向させて配置されたので、アウトレットパイプ39による吸気抵抗を低減でき、エンジン24の高出力化に寄与できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、インレットパイプ52を車両前方へ更に延出して、吸入口54を着座シート28の下方に位置づけ、これにより、インレットパイプ52内へのダストや雨水の侵入をより一層防止するようにしてもよい。また、インレットパイプ52をエアクリーナカバー47と一体に構成してもよい。
10 スクータ型自動二輪車
11 車体フレーム
15、15A シートレール(車体フレーム)
23 パワーユニット
24 エンジン
25 伝動装置
37 エンジン吸気系(エンジンの吸気装置)
38 エアクリーナ
39 アウトレットパイプ
46 エアクリーナ本体
47 エアクリーナカバー
46A、47A 接合フランジ部
48 接合面(分割面)
50 クリーンサイド
51 ダーティサイド
52 インレットパイプ
52A インレットパイプの露出部分
53 インレットパイプの接続部
54 インレットパイプの吸入口
W 車幅方向
X 範囲

Claims (4)

  1. エンジンと伝動装置が一体に構成されたパワーユニットが左右一対の車体フレームに揺動可能に支持され、
    このパワーユニットと前記車体フレームとの間に配置されて、前記パワーユニットと共に揺動可能に設けられ、且つ車幅方向に分割可能なエアクリーナを備えるエンジンの吸気装置において、
    前記エアクリーナは、エアクリーナ本体とフィルタエレメントにより画成された車幅方向内側のクリーンサイドと、エアクリーナカバーとフィルタエレメントにより画成された車幅方向外側のダーティサイドとに分割されるとともに、その分割された面を接合するために外方へ突設された接合フランジ部を備え、この接合フランジ部が車両平面視で、左右一対の前記車体フレームに挟まれた範囲であって、前記ダーティサイド側の車体フレームの直下から外れた位置に配置されて構成される一方、
    前記エアクリーナのダーティサイドを構成する前記エアクリーナカバーが、前記エアクリーナの前記ダーティサイド側に位置する前記車体フレームよりも車幅方向外側に膨出して設けられ、このエアクリーナカバーの前記膨出した位置に接続されるインレットパイプの接続部は、車両平面視において、前記車体フレームに少なくとも一部がオーバーラップして、またはこの車体フレームよりも車幅方向外側に位置づけられて構成され、
    前記インレットパイプは、前記エアクリーナカバーの前記接続部から上流の露出部分を、車両平面視において、前記車体フレームにオーバーラップして車両前方へ延出し、
    そのインレットパイプの上流端開口である吸入口を、車両平面視において、車幅方向内側に指向させ、且つ前記エアクリーナのダーティサイド側に位置する車体フレームの直下、またはこの車体フレームよりも車幅方向内側に配置されて構成され、
    更に、下流端をエンジンの吸気管に接続したアウトレットパイプの上流部を前記クリーンサイド内に開口させるとともに、上流端開口である流入口を前記フィルタエレメントに指向させて配置したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記インレットパイプは、前記エアクリーナカバーとの前記接続部から車両側面視において車両前方へ略水平方向に延出されてエアクリーナカバー外に露出する前記露出部分と、前記エアクリーナカバーとの前記接続部から車両後方へ延出されて前記エアクリーナカバー内後方の前記ダーティサイドに収容される被収容部分とを有するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記車体フレームは、ヘッドパイプの後部から鋼管製の1本のダウンチューブが後下方へ向かって延出され、このダウンチューブの下部後端に円筒形状のブリッジパイプが車幅方向に延在して接続され、このブリッジパイプから左右一対のシートレールが後斜め上方へ延出して構成され、前記パワーユニットは、前記後斜め上方へ延出したシートレールの下方に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記パワーユニットは、前部がエンジン懸架ブラケットを介して前記車体フレームの中央下部に上下方向に揺動可能に枢支され、後部を車体フレームを構成する前記シートレールとの間に架設されたリアクッションユニットによって上下方向の揺動が緩衝されて懸架されるとともに、前記エアクリーナは、車両側面視で前方および上方を前記シートレールによって、また後方を前記リアクッションユニットによって囲まれた範囲内における前記パワーユニットの上部に配置されて構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。
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