JP5687507B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータの力を利用して走行する鞍乗型車両に関する。
従来、電動モータの力を利用して車輪を回転駆動させ、走行する自動二輪車等の鞍乗型車両が提案されている。このような、電動モータの力を利用して走行する鞍乗型車両では、電動モータに供給される電力を蓄電するバッテリが車体に配置される。また、車体に配置されたバッテリを充電する場合に用いられ、外部電源に接続可能な充電コードを備えた鞍乗型車両としての電動二輪車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で提案された電動二輪車は、乗員が着座するシートと、このシートの下方に設けられた収納ボックスと、を備えており、シートは、収納ボックスに対して開閉可能に取り付けられている。そして、シートの下面には、複数のフックが設けられており、充電コードは、複数のフックの間に巻きつけられた状態で、収納ボックスの上方に収納されている。
特開平4−243677号公報
以上の電動二輪車によれば、シートの下面に設けられた複数のフックの間に充電コードを巻きつけることで、長尺の物品である充電コードをコンパクトに収納できる。
しかしながら、特許文献1で提案された電動二輪車では、充電コードは、複数のフックの間に、単に巻きつけられているだけなので、走行中の振動等によって、充電コードの一部がフックから外れてしまう場合があった。
従って、本発明は、シートの下面側に設けられたフックに、より安定的に物品を保持させられる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車体と、シート底板、該シート底板の下面に設けられるフック、及び前記シート底板の上面に配置されるクッション材を有し、前記車体に対して開閉可能に支持されるシートと、を備える鞍乗型車両において、前記フックは、前記シート底板から下方に向けて延び該シート底板と一体に成形されるフック基部と、前記フック基部の先端から前記シート底板の下面に沿う方向に延び、前記フック基部と一体に成形されるフック部と、を備え、前記シート底板は、該シート底板における前記フック部に対応する位置に開口するフック開口部を備え、前記クッション材は、前記フック部との間に物品が挟まれるように前記フック開口部から前記フック部に向かって膨出する部分を有することで、前記物品を前記シートが開状態において脱着可能とするとともに、開状態、閉状態によらず前記物品の保持状態を維持できるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、車体と、シート底板、該シート底板の下面に設けられるフック、及び前記シート底板の上面に配置されるクッション材を有し、前記車体に対して開閉可能に支持されるシートと、を備える鞍乗型車両において、前記フックは、前記シート底板から下方に向けて延び該シート底板と一体に成形されるフック基部と、前記フック基部の先端から前記シート底板の下面に沿う方向に延び、前記フック基部と一体に成形されるフック部と、を備え、前記シート底板は、該シート底板における前記フック部に対応する位置に開口するフック開口部を備え、前記シート底板と前記クッション材との間に挟まれるように配置され前、前記フック部との間に物品が挟まれるように前記フック開口部から前記フック部に向けて膨出する突出部材を更に備えることで、前記物品を前記シートが開状態において脱着可能とするとともに、開状態、閉状態によらず前記物品の保持状態を維持できるようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記フックは、前記シート底板に複数設けられ、複数の前記フックの間には、長尺の可撓性部材が巻きつけられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記シート底板の下面から下方に突出すると共に、前記フック基部から前記可撓性部材を巻きつける方向に延びるリブを更に備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成に加えて、前記シートの下方に配置され、上方に開口して物品を収納可能な収納ボックスを更に備えると共に、前記シートは、前記収納ボックスの蓋を兼ね、前記収納ボックスは、前記物品としてヘルメットを収納し、前記複数のフックは、前記ヘルメットの頂部よりも低い位置であって、前記ヘルメットの頂部の周りに配置されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の構成に加えて、前記シートの下方に配置され、上方に開口して物品を収納可能な収納ボックスを更に備えると共に、前記シートは、前記収納ボックスの蓋を兼ね、前記収納ボックスには、該収納ボックスの内部を上下に区画するインナリッドが配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加えて、前記収納ボックスは、ヘルメットを収納するものであり、前記インナリッドは、前記ヘルメットの上方に配置されるとともに、ヘルメットの頂部に対応する位置にリッド中央開口部を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の構成に加えて、前記フック開口部は、対応する前記フック部の幅以上の幅で開口することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記フック開口部は車両の幅方向に長い矩形形状に形成され、前記フック部の車両の前後方向に沿う両側部が前記シート底板側に向かって屈曲されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9に記載の構成に加えて、前記シートが、前記収納ボックスに対して開閉自在に連結されるヒンジ、及び前記シートの閉状態において前記収納ボックスに係止されるロック部材を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シート底板にフック開口部を設け、このフック開口部からクッション材をフック部に向かって膨出させた。これにより、フックに係止した物品を、膨出したクッション材の弾性力を利用して、クッション材とフック部との間で挟みこめる。よって、フックに安定的に物品を保持させられる。
請求項2に記載の発明によれば、シート底板にフック開口部を設け、このフック開口部が設けられた位置におけるシート底板とクッション材との間に、フック部に向かって膨出する突出部材を配置した。これにより、クッション材の弾性力を利用して突出部材をフック部側に付勢できるので、フックに係止した物品を突出部材とフック部との間で挟みこめる。よって、フックに安定的に物品を保持させられる。
請求項3に記載の発明によれば、フックを複数設け、これら複数のフックの間に可撓性部材を巻きつけた。これにより、形状の安定しない長尺の可撓性部材を、複数のフックの間に巻きつけることで、シートの下面側に安定的に収容できる。
請求項に記載の発明によれば、シート底板の下面に、フック基部から可撓性部材を巻きつける方向に延びるリブを配置した。これにより、可撓性部材をリブに沿って巻きつけられるので、長尺の可撓性部材を複数のフックの間に巻きつけやすくできる。また、シート底板を補強できる。
請求項に記載の発明によれば、鞍乗型車両を、シートにより蓋が構成されヘルメットを収納可能な収納ボックスを含んで構成すると共に、複数のフックを、ヘルメットの頂部よりも低い位置であり、かつ、ヘルメットの頂部の周りに配置した。これにより、複数のフックの間に可撓性部材を巻きつけた状態で、収納ボックスの内部にヘルメットを収納した場合に、可撓性部材とヘルメットとが接触しない。よって、収納ボックスにヘルメットを収納可能とした場合においても、鞍乗型車両のシート高を低く抑えられる。
請求項に記載の発明によれば、鞍乗型車両を、シートにより蓋が構成される収納ボックスを含んで構成すると共に、収納ボックスに、収納ボックスの内部を上下に区画するインナリッドを取り付けた。これにより、収納ボックスの内部を、フックに取り付けられる物品が収納される上部空間と、収納ボックスに収納される物品が収納される下部空間とに区画できる。よって、一方の空間に収納された物品が汚れる等した場合であっても、このような物品の汚れ等の影響が他方の空間に収納された物品に及ぶことを防げる。
請求項7に記載の発明によれば、ヘルメットの上方にインナーリッドを配置することにより、広範囲にわたって収納ボックス内を上下に区画できるとともに、ヘルメットの頂部に対応する位置に中央開口部を設けることで、シート高が不必要に高くなることを抑制できる。
請求項8に記載の発明によれば、フック開口部を、対応するフック部の幅以上の幅で開口させた。これにより、フック及びフック開口部が設けられたシート底板を容易に成形できる。
また、請求項9に記載の発明によれば、フック開口部を車両の幅方向に長い矩形形状に形成し、フック部の車両の前後方向に沿う両側部が前記シート底板側に向かって屈曲させることにより、フック44に、工具や電動二輪車に関するマニュアル等の物品を保持させることができ、また、フックに保持された物品の脱落をより効果的に防げる。
また、請求項10記載の発明によれば、シートが、収納ボックスに対して開閉自在に連結されるヒンジ及びシートの閉状態において前記収納ボックスに係止されるロック部材を備えることにより、物品のフックへの付け外しを容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両を示す左側面図である。 本発明の鞍乗型車両の動力発生機構を示す機能ブロック図である。 第1実施形態の鞍乗型車両のシートの底面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 第1実施形態の鞍乗型車両におけるシート底板を製造する工程の一部を示した図である。 図5におけるフック部分を示す部分拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るシートの車両幅方向の断面図であり、図5に対応する図である。 図9におけるフック部分を示す部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るシートの車両幅方向の断面図であり、図5に対応する図である。 図11におけるフック部分を示す部分拡大図である。 図12のD−D線断面図である。 本発明の第4実施形態に係るシートの底面図である。 図14のE−E線断面図である。 図14のF−F線断面図である。 本発明の第5実施形態に係るシートの前後方向断面図であり、図15に対応する図である。 第5実施形態のシートの車両幅方向の断面図であり、図16に対応する図である。 本発明の第6実施形態に係るシートの底面図である。 図19のG−G線断面図である。 図19のH−H線断面図である。
以下、本発明の鞍乗型車両の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両としての電動二輪車1の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電動二輪車1を示す左側面図である。尚、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、電動二輪車に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
第1実施形態の電動二輪車1は、電動モータの回転動力を利用して後輪を回転駆動させて走行する。
図1に示すように、第1実施形態の電動二輪車1は、ヘッドパイプ11を含んで構成される車体としての車体フレーム10と、この車体フレーム10の前方に配置される前輪21と、この前輪21の上方に配置されるフロントフェンダ211と、前輪21を軸支する左右一対のフロントフォーク22と、このフロントフォーク22をヘッドパイプ11に対して左右に回動自在に支持するステアリングステム23と、ステアリングステム23の上端に連結されたハンドル24と、車体フレーム10の後方に配置される後輪25と、この後輪25の上方に配置されるリアフェンダ251と、電動モータ31、バッテリ32、このバッテリ32を制御するBMU33及びECU34を含んで構成される動力発生機構30と、動力伝達機構26と、リアクッション27と、乗員着座用のシート40と、このシート40の下方に配置される収納ボックス50と、長尺の可撓性部材としての充電コード60と、車体フレーム10を覆う車体カバー70と、メインスタンド28を備える。
車体フレーム10は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、ダウンフレーム12と、ロアフレーム13と、リヤフレーム14と、複数のクロスメンバ(図示せず)と、を含んで構成される。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に配置される。
ダウンフレーム12は、左右に一対設けられている。一対のダウンフレーム12は、側面視で、前端部がヘッドパイプ11に連結されており、ヘッドパイプ11から急傾斜をなして斜め下後方に延びている。
ロアフレーム13は、左右に一対設けられている。一対のロアフレーム13は、前端側が一対のダウンフレーム12の下端部に連結され、後端側が略水平をなして後方に延びている。
リヤフレーム14は、左右に一対設けられている。一対のリヤフレーム14は、前端側が一対のロアフレーム13の後端部に連結され、後端側が比較的急傾斜をなして斜め上後方に延びた後屈曲して、緩やかに斜め上後方に延びている。これらのダウンフレーム12、ロアフレーム13及びリヤフレーム14は、一体に構成されている。
クロスメンバ(図示せず)は、例えば、左右方向に延びるパイプ部材からなり、左右一対のダウンフレーム12、ロアフレーム13又はリヤフレーム14を左右方向に連結する。
フロントフォーク22は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク22は、ヘッドパイプ11の下方において、ステアリングステム23を介してヘッドパイプ11に支持される。ステアリングステム23の上端部は、ハンドル24の下端部に連結されている。
電動モータ31は、リヤフレーム14の下方における後輪25の前方に配置される。電動モータ31の前端側は、防振リンク141を介してリヤフレーム14に揺動自在に支持される。電動モータ31の後端側は、動力伝達機構26の前端側に連結される。
動力伝達機構26は、動力発生機構30で発生した動力を後輪25に伝達する。動力伝達機構26の前端側は、電動モータ31及び防振リンク141を介して車体フレーム10に対して上下方向に揺動自在に支持される。動力伝達機構26の後端側は、後輪25を回転自在に支持する。
リアクッション27は、左右に一対設けられている。一対のリアクッション27のうちの一方のリアクッション27の下端は、動力伝達機構26の後端部に連結される。この一方のリアクッション27の上端は、リヤフレーム14の後端部に連結されている。
一対のリアクッション27のうちの他方のリアクッション27の下端は、後輪25を車体フレーム10に対して上下方向に揺動自在に支持するスイングアーム(図示せず)の後端部に連結される。他方のリアクッション27の上端は、リヤフレーム14の後端部に連結されている。
バッテリ32、BMU33及びECU34は、車両の前後方向における中央部の下部において、ロアフレーム13に固定されて支持される。
シート40は、走行時に運転者が着座するための座であり、車両の前後方向の中央部における車体フレーム10の上方に配置されている。シート40は、収納ボックス50に対して開閉可能に取り付けられ、収納ボックス50の蓋としても機能する。シート40の詳細については、後述する。
収納ボックス50は、上面が開放され、内部にヘルメットH等の物品を収容可能に構成される。収納ボックス50は、車体フレーム10(一対のリヤフレーム14)に固定されて支持される。
充電コード60は、外部電源からバッテリ32に充電を行う場合に用いられる。この充電コード60は、コード部61と、このコード部61の先端側に設けられたプラグ部62と、を備える。コード部61の基端側は、収納ボックス50の内面に位置しており、後述のチャージャ110(図2参照)に接続される。
車体カバー70は、ヘッドパイプ11の前部を覆うフロントカバー71と、乗員の脚部の前方を覆うレッグシールド72と、乗員の足を乗せるステップフロア73と、このステップフロア73の外縁から下方に延びる左右に一対のフロアサイドカバー74と、これらのフロアサイドカバー74の下縁間を覆うアンダカバー75と、収納ボックス50の前部の周囲を覆うシート下部カバー76と、収納ボックス50の後部の周囲及びリヤフレーム14を覆うリヤカバー77と、シート下部カバー76及びリヤカバー77から下方に延びる左右に一対のサイドカバー78と、を含んで構成される。
メインスタンド28は、電動二輪車1の停車時に、電動二輪車1の起立状態を維持する。このメインスタンド28は、車両の前後方向における中央部の後部寄りに配置される。
ここで、動力発生機構30の機能的な構成につき、図2を参照しながら説明する。
動力発生機構30は、図2に示すように、バッテリ32と、チャージャ(充電器)110と、電動モータ31と、PDU(power control unit)120と、コンタクタ130と、BMU(battery managing unit)33と、スロットルセンサ140と、ECU(electric control unit)34と、を備える。
バッテリ32は、複数のバッテリセルが結合されて構成され、外部電源から供給される電力を蓄電する。
チャージャ110は、バッテリ32の一次側に接続される。このチャージャ110は、充電コード60(図1参照)を介して外部電源に接続される。チャージャ110は、外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換してバッテリ32に供給する。また、チャージャ110は、バッテリ32の充電状態を制御する。
電動モータ31は、バッテリ32から供給される電力により駆動する。
PDU120は、バッテリ32と電動モータ31との間に配置される。このPDU120は、バッテリ32から電動モータ31に供給される電流及び電圧を調整する。
コンタクタ130は、ECU34の制御に応じて、バッテリ32とPDU120とを電気的に接続又は遮断する。
BMU33は、バッテリ32に接続されて、バッテリ32の充放電状況やバッテリ32の温度等を監視する。
スロットルセンサ140は、ハンドル24に設けられた操作子(スロットルグリップ)の操作状態を検出する。
ECU34は、スロットルセンサ140から入力される信号に基づいて、動力発生機構30の動作を制御する。具体的には、ECU34は、コンタクタ130を制御して、バッテリ32からPDU120(電動モータ31)に対しての電力の供給を実行又は停止させる。また、ECU34は、PDU120を制御して、電動モータ31の駆動状態を制御する。
また、この動力発生機構30には、ライトやインジケータ150等の低電圧の電力を使用する機器に電力を供給する構成として、DC−DCコンバータ160及びサブバッテリ170が接続されている。
DC−DCコンバータ160は、コンタクタ130に接続される。このDC−DCコンバータ160は、バッテリ32から供給される高圧(例えば72V)の直流電力の電圧を、低圧の電圧(例えば、12V)に変換する。
サブバッテリ170は、DC−DCコンバータ160に接続され、DC−DCコンバータ160で変換された低電圧の電力を蓄電する。
次に、第1実施形態のシート40及び収納ボックス50の詳細について、図3〜図8を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態のシート40の底面図である。図4〜6は、それぞれ、図3のA−A線断面図、B−B線断面図及びC−C線断面図である。図7は、第1実施形態のシート底板41を製造する工程の一部を示した図である。図8は、図5におけるフック部分を拡大して示した図である。
第1実施形態のシート40は、図1に示すように、ヒンジ51を介して収納ボックス50に対して開閉自在に連結される。より具体的には、ヒンジ51は、シート40の前端側と収納ボックス50の前端側の上部とを連結しており、シート40は、前端側を回動軸として、開閉可能に構成される。
シート40は、図3〜図6に示すように、シート底板41と、カバー材42と、クッション材43と、フック44と、リブ45と、シール部材46と、ロック部材47と、を備える。
シート底板41は、図3に示すように、平面視(底面視)において略楕円形状を有している。また、シート底板41は、図4及び図5に示すように、中央部が上方に位置し周縁部が下方に位置するように、上方に向かって凸状に湾曲している。
シート底板41は、中央開口部411と、複数のフック開口部412と、を備える。
中央開口部411は、シート底板41の中央部に配置され、円形に形成される。
フック開口部412は、中央開口部411の周囲に所定間隔をあけて複数配置される。第1実施形態では、図3に示すように、複数のフック開口部412は、それぞれ、底面視において中央開口部411の径方向に延びる矩形形状に形成され、中央開口部411と略同心円状に配置される。複数のフック開口部412は、図4及び図5に示すように、中央開口部411よりも低い位置に配置される。
カバー材42は、シート40の上面を構成する。このカバー材42は、合成皮革等により構成される。
クッション材43は、シート底板41の上面とカバー材42の下面との間に配置される。このクッション材43は、発泡ポリウレタン樹脂等の弾性力を有する部材により構成される。クッション材43は、乗員の体重が負荷された場合に乗員の身体形状に追従する易変形性を有すると共に、負荷が解放された場合に元の形状に復元する復元性を有する。
フック44は、図3〜図5に示すように、シート底板41の下面における複数のフック開口部412に対応する位置にそれぞれ配置される。
複数のフック44それぞれは、フック基部441と、フック部442と、を備える。フック基部441は、シート底板41の下面から下方に向かって延びる。より具体的には、フック基部441は、図4及び図5に示すように、複数のフック開口部412におけるシート底板41の中央部側の縁部の近傍から、斜め下外方に向かって延びる。
フック部442は、フック基部441の先端からシート底板41の下面に沿う方向に延びる。より具体的には、フック部442は、フック基部441の先端から、中央開口部411における径方向の外方に、つまり、フック開口部412の長手方向に沿って、略水平(シート40を閉じた状態における水平方向)に延びる。
シート40を底面視した場合におけるフック基部441の幅及びフック部442の幅W1は、フック開口部412の幅W2以下に構成される(図3参照)。第1実施形態では、図3に示すように、フック基部441の幅及びフック部442の幅W1は、フック開口部412の幅W2と等しく構成される。
リブ45は、図6に示すように、シート底板41の底面から下方に向かって突出する。より具体的には、リブ45は、図3に示すように、複数のフック44それぞれのフック基部441に連続して形成され、隣り合って配置される2つのフック基部441をつなぐように設けられる。リブ45は、シート40の底面視において、中央開口部411と同心円を描くように湾曲して延びる。
シール部材46は、図3に示すように、シート底板41の下面に取り付けられる。このシール部材46は、シート底板41の周縁に沿うように、環状に配置される。フック44は、図5及び図6に示すように、シート40の横断面において、シール部材46よりも上方に位置して配置される。シール部材46は、図5及び図6に示すように、シート40を閉状態とした場合に、収納ボックス50の上端部に当接する。これにより、シート40の閉状態において、収納ボックス50の内部空間の密閉性を向上できる。シール部材46は、ゴムやシリコン等の弾性を有する部材により構成される。
ロック部材47は、シート底板41の下面における車両の後部側に配置される。このロック部材47は、シート40の閉状態において収納ボックス50に係止されることで、シート40を閉状態に保持する。
以上のシート40において、シート底板41、フック44及びリブ45は、金型を用いた射出成形等により一体的に製造される。
シート底板41、フック44及びリブ45は、図7に示すように、フック開口部412を形成する突起部を有し、シート底板41の上面側の形状を形成するコア金型210と、フック基部441及びフック部442の形状に対応した凹部を有し、シート底板41の下面側の形状を形成するキャビティ金型220とを用いて製造される。具体的には、まず、コア金型210とキャビティ金型220とを閉じた状態で、これらコア金型210とキャビティ金型220との間に形成された隙間に、溶融した樹脂を充填する。次いで、樹脂が充填された金型を冷却して溶融した樹脂を固化させる。次いで、コア金型210とキャビティ金型220とを開き、一体的に成形されたシート底板41、フック44及びリブ45を取り出す。
以上のシート40では、シート底板41に、中央開口部411及び複数のフック開口部412が設けられている。これにより、これら中央開口部411及び複数のフック開口部412からは、図4及び図5に示すように、クッション材43の一部が下方に向かって膨出している。言い換えれば、クッション材43は、中央開口部411から下方に向かって膨出する部分である中央膨出部431と、複数のフック開口部412それぞれからフック部442に向かって膨出する部分である複数のフック膨出部432と、を有する。
以上説明した第1実施形態の電動二輪車1では、収納ボックス50には、図1に示すように、ヘルメットHが収納される。また、収納ボックス50の上部には、複数のフック44の間に物品としての充電コード60が巻きつけられて収納される(図5参照)。
次に、複数のフック44の間に充電コード60を巻きつける手順について説明する。
充電コード60を延ばした状態(図1参照)から、この充電コード60を複数のフック44の間に巻きつける場合には、図5及び図8に示すように、充電コード60を、フック膨出部432とフック部442との間に形成される隙間に挟み込むと共に、隣り合うフック44の間に設けられているリブ45に沿わせて巻きつけていく。ここで、クッション材43により構成されるフック膨出部432は、弾性力を有しているので、フック膨出部432とフック部442との間に挟みこまれた充電コード60は、フック膨出部432の弾性力によって、フック44に好適に保持される。
また、図1及び図5に示すように、シート40の閉状態において、収納ボックス50に収納されたヘルメットHの頂部は、中央膨出部431に抑えられている。これにより、ヘルメットHは、収納ボックス50の内部において、がたつくこと等なく保持される。また、この状態では、複数のフック44は、ヘルメットHの頂部よりも低い位置であって、ヘルメットHの頂部の周りに配置されている。
第1実施形態の電動二輪車1によれば、以下のような効果を奏する。
シート底板41にフック開口部412を設け、このフック開口部412からクッション材43をフック部442に向かって膨出させた。これにより、フック44に巻きつけて係止した充電コード60を、クッション材43の弾性力を利用して、フック膨出部432とフック部442との間で挟みこめる。よって、フック44に安定的に充電コード60を保持させられる。
また、フック44を複数設け、これら複数のフック44の間に充電コード60を巻きつけた。これにより、形状の安定しない長尺の充電コード60を、複数のフック44の間に巻きつけることで、シート40の下面側に安定的に収容できる。
また、シート底板41の下面に、フック基部441から充電コード60を巻きつける方向に延びるリブ45を配置した。これにより、充電コード60をリブ45に沿って巻きつけられるので、長尺の充電コード60を複数のフック44の間に巻きつけやすくできる。また、シート底板41を補強できる。
また、リブ45を、複数のフック基部441をつなぐように湾曲させて形成した。よって、複数のフック44に対する充電コード60の巻きつけをより容易に行える。
また、電動二輪車1を、ヘルメットHを収納可能な収納ボックス50を含んで構成すると共に、複数のフック44を、ヘルメットHの頂部よりも低い位置であり、かつ、ヘルメットHの頂部の周りに配置した。これにより、複数のフック44の間に充電コード60を巻きつけた状態で、収納ボックス50の内部にヘルメットHを収納した場合に、充電コード60とヘルメットHとが接触しない。よって、収納ボックス50にヘルメットHを収納可能とした場合においても、電動二輪車1のシート高を低く抑えられる。
また、複数のフック44を、シート40の横断面において、シール部材46よりも上方に配置した。これにより、複数のフック44が、シート40の横断面において、収納ボックス50とシート40との開閉部分であるシール部材46と収納ボックス50との接触部分よりも高い位置に位置する。よって、シール部材46と収納ボックス50との接触部分から水等が浸入した場合でも、フック44に巻きつけて収納した充電コード60に水等が付着することを防げる。
また、フック開口部412を、対応するフック部442の幅以上の幅で開口させた。これにより、フック44及びフック開口部412が設けられたシート底板41を、コア金型210及びキャビティ金型220を用いた射出成型により容易に成形できる。
次に、本発明の鞍乗型車両としての電動二輪車1の第2実施形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係るシート40の車両幅方向の断面図であり、図5に対応する図である。図10は、図9におけるフック部分を示す部分拡大図である。
尚、第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態の電動二輪車1は、主として、複数のフック開口部412に配置される複数の突出部材48を備える点で、第1実施形態と異なる。
突出部材48は、合成樹脂により構成される。この突出部材48は、図9及び図10に示すように、フック開口部412の形状に対応した形状に突出する凸部481と、この凸部481の周縁に連続して平板状に形成されるフランジ部482と、を備える。
突出部材48は、複数のフック開口部412が設けられた位置において、シート底板41とクッション材43との間に挟まれるように配置される。そして、突出部材48がシート底板41とクッション材43との間に配置された状態では、フランジ部482は、シート底板41の上面側におけるフック開口部412の周縁部に位置し、凸部481は、フック開口部412からフック部442に向けて膨出している。
凸部481の上面は、凸部481の形状に対応して窪んでおり、クッション材43は、凸部481の上面の形状に追従して変形する。そして、凸部481に対応する位置に、フック膨出部432が形成されている(図10参照)。
第2実施形態では、複数のフック44に充電コード60を巻きつけた場合には、図10に示すように、突出部材48は、クッション材43の弾性力により、フック部442との間で充電コード60を挟み込んで保持する。
第2実施形態の電動二輪車1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
シート底板41にフック開口部412を設け、このフック開口部412が設けられた位置におけるシート底板41とクッション材43との間に、フック部442に向かって膨出する突出部材48を配置した。これにより、クッション材43の弾性力を利用して突出部材48をフック部442側に付勢できるので、フックに係止した充電コード60を突出部材48とフック部442との間で挟みこめる。よって、フック44に安定的に充電コード60を保持させられる。
また、充電コード60をフック44に保持させる場合に、クッション材43と充電コード60が直接接触しないので、クッション材43の破損を防げる。よって、フック44による充電コード60の好適な保持性能を長期間維持できる。
次に、本発明の鞍乗型車両としての電動二輪車1の第3実施形態について、図11〜図13を参照しながら説明する。図11は、第3実施形態に係るシート40の車両幅方向の断面図であり、図5に対応する図である。図12は、図11におけるフック部分を示す部分拡大図である。図13は、図12のD−D線断面図である。
第3実施形態の電動二輪車1は、主として、フック開口部412からクッション材43が膨出していない点で、第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、図11〜図13に示すように、クッション材43は、フック膨出部を有しておらず、フック開口部412からは、クッション材43が膨出していない。また、第3実施形態では、図13に示すように、フック開口部412の幅W2は、フック部442の幅W1よりも広く構成されている。
第3実施形態では、複数のフック44に充電コード60を巻きつけた場合には、図12及び図13に示すように、充電コード60は、フック開口部412に入り込むように湾曲した状態で、フック部442とフック開口部412との間に挟まれる。
第3実施形態の電動二輪車1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
シート底板41に複数のフック44を配置すると共に、シート底板41における複数のフック44それぞれに対応する位置にフック開口部412を設け、これら複数のフック44の間に充電コード60を巻きつけた。これにより、フック44に巻きつけた充電コード60を、フック開口部412とフック部442との間に湾曲させた状態で挟みこめる。よって、充電コード60の弾性力を利用して、充電コード60をフック開口部412とフック部442との間に保持させられるので、形状の安定しない充電コード60をシート40の下面側に安定的に収容できる。
尚、この場合、シート40は、クッション材を含まずに構成してもよい。
次に、本発明の鞍乗型車両としての電動二輪車1の第4実施形態について、図14〜図16を参照しながら説明する。図14は、第4実施形態に係るシート40の底面図である。図15は、図14のE−E線断面図であり、図16は、図14のF−F線断面図である。
第4実施形態の電動二輪車1は、主として、フック開口部412及びフック44がそれぞれ一つずつ設けられている点、及びリブを具備していない点で、第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、フック開口部412は、図14及び図15に示すように、シート底板41における車両の後部側に設けられ、シート底板41の底面視において、車両の幅方向に長い矩形形状に形成される。フック44は、フック開口部412の前部側に位置する側縁の近傍から斜め下後方に向かって延びるフック基部441と、フック基部441の先端から後方に、略水平(シート40を閉じた状態における水平方向)に延びるフック部442と、を備える。
第4実施形態におけるフック44は、第1実施形態〜第3実施形態のフックに比して、幅が広く、かつ、長さが長く構成されている。また、フック部442の車両の前後方向に沿う側部は、図16に示すように、シート底板41側に向かって屈曲されている。
第4実施形態の電動二輪車1によれば、フック開口部412の大きさ及びフック44のサイズを大きく構成した。よって、図18に示すように、フック44に、工具や電動二輪車1に関するマニュアル等の物品60Aを保持させられる。
また、フック部442の側部がシート底板41側に屈曲されているので、フックに保持された物品60Aの脱落をより効果的に防げる。
次に、本発明の鞍乗型車両としての電動二輪車1の第5実施形態について、図17及び図18を参照しながら説明する。図17は、第5実施形態に係るシート40の前後方向断面図であり、図15に対応する図である。図18は、第5実施形態のシート40の車両の幅方向の断面図であり、図16に対応する図である。
第5実施形態の電動二輪車1は、主として、フック開口部412に配置される突出部材48を備える点で、第4実施形態と異なる。
突出部材48は、第2実施形態と同様に、合成樹脂により構成され、凸部481及びフランジ部482を備える。第5実施形態では、図18に示すように、突出部材48の下面における車両の前後方向に沿う側部は、下方に向かって屈曲されている。
第5実施形態の電動二輪車1によれば、第4実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
フック開口部412が設けられた位置におけるシート底板41とクッション材43との間に、フック部442に向かって膨出する突出部材48を配置した。これにより、クッション材43の弾性力を利用して突出部材48をフック部442側に付勢できるので、フック44に係止した物品60Aを、突出部材48とフック部442との間で挟みこめる。よって、フック44に安定的に物品60Aを保持させられる。
また、物品60Aをフック44に保持させる場合に、クッション材43と物品60Aが直接接触しないので、クッション材43の破損を防げる。よって、フック44による物品60Aの好適な保持性能を長期間維持できる。
次に、本発明の鞍乗型車両としての電動二輪車1の第6実施形態について、図19〜図21を参照しながら説明する。図19は、第6実施形態に係るシート40の底面図である。図20は、図19のG−G線断面図であり、図21は、図19のH−H線断面図である。
第6実施形態の電動二輪車1は、主として、収納ボックス50の内部空間を区画するインナリッド49を具備する点で、第2実施形態と異なる。
インナリッド49は、シート底板41の下方に配置され、収納ボックス50の内部空間を上下に区画する。より具体的には、図20及び図21に示すように、インナリッド49は、収納ボックス50の内部空間を、シート底板41とインナリッド49によって形成され、複数のフック44に巻きつけられた充電コード60を収納する上部空間52と、インナリッド49と収納ボックス50とによって形成され、ヘルメットHを収納する下部空間53と、に区画する。
インナリッド49は、図19に示すように、シート底板41の下面の前部におけるシール部材46の内側に配置されたヒンジ491を介してシート底板41に連結される。そして、インナリッド49は、上部空間52を閉鎖する閉状態と、上部空間52が開放される開状態とを変更可能に構成される。
より具体的には、インナリッド49は、インナリッド49の閉状態においてシート底板41の中央開口部411に対応する位置に形成されるリッド中央開口部492と、インナリッド49の後部に形成されるリッド係止部493と、を備える。
また、第6実施形態では、図20及び図21に示すように、シート底板41には、インナリッド49の閉状態において、リッド係止部493に対応する位置に形成され、リッド係止部493が係合するリッド係合開口部413が形成される。また、シート底板41におけるリッド中央開口部492に対応する位置及びインナリッド49の周縁部に対応する位置には、それぞれシール部材414が配置される。
リッド中央開口部492は、図19及び図20に示すように、インナリッド49の中央部に、中央開口部411よりも一回り大きな円形に形成される。中央開口部411に対応する位置にリッド中央開口部492が形成されることで、ヘルメットHを中央膨出部431に当接させられる。
リッド係止部493は、図20に示すように、上方に向けて凸状に湾曲する湾曲部494と、この湾曲部494の後部から後方に突出する爪部495と、この爪部495の基端部から下方に延びると共に先端側が後方に向かって屈曲した係合解除部496と、を備える。
湾曲部494は、インナリッド49の閉状態において、リッド係合開口部413から挿入され、シート底板41の上面側に位置する。爪部495は、インナリッド49の閉状態において、リッド係合開口部413の後方に位置するシート底板41の上面に係合する。係合解除部496は、インナリッド49の閉状態において、シート底板41の下面側に突出する。
インナリッド49は、爪部495がシート底板41の上面に係合した閉状態において、係合解除部496に対して前側に力を加えることで、爪部495の係合を解除できる。これにより、インナリッド49を開状態にできる。
以上のインナリッド49は、図21に示すように、閉状態では、リッド中央開口部492の周縁部、及びインナリッド49の周縁部において、それぞれ、シール部材414を介してシート底板41に当接する。これにより、上部空間52の密閉性を確保している。
第6実施形態の電動二輪車1によれば、第2実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
収納ボックス50に、収納ボックス50の内部を上下に区画するインナリッド49を取り付けた。これにより、収納ボックス50の内部を、フック44に取り付けられる充電コード60が収納される上部空間と、収納ボックス50に収納されるヘルメットH等の物品が収納される下部空間とに区画できる。よって、一方の空間に収納された物品(例えば、上部空間に収納される充電コード60)が汚れる等した場合であっても、このような物品の汚れ等の影響が他方の空間に収納された物品(例えば、ヘルメットH)に及ぶことを防げる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1実施形態〜第6実施形態では、本発明を、電動モータ31による駆動力のみにより後輪25を回転駆動させて走行する電動二輪車1に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、内燃機関で発生させた動力、及びモータの動力の2つの動力を組み合わせて後輪を回転駆動させて走行するハイブリッド型の自動二輪車に適用してもよい。
また、上記実施形態では、複数のフック44に、長尺の可撓性部材としての充電コード60を巻きつけたが、これに限らない。即ち、複数のフック44に、チェーンロック等の可撓性部材を巻きつけてもよい。
1 電動二輪車(鞍乗型車両)
10 車体フレーム(車体)
40 シート
41 シート底板
43 クッション材
44 フック
45 リブ
48 突出部材
49 インナリッド
50 収納ボックス
60 可撓性部材(充電コード)
441 フック基部
442 フック部
412 フック開口部
432 フック膨出部
H ヘルメット

Claims (10)

  1. 車体(10)と、
    シート底板(41)、該シート底板(41)の下面に設けられるフック(44)、及び前記シート底板(41)の上面に配置されるクッション材(43)を有し、前記車体(10)に対して開閉可能に支持されるシート(40)と、を備える鞍乗型車両(1)において、
    前記フック(44)は、前記シート底板(41)から下方に向けて延び該シート底板(41)と一体に成形されるフック基部(441)と、前記フック基部(441)の先端から前記シート底板(41)の下面に沿う方向に延び、前記フック基部(441)と一体に成形されるフック部(442)と、を備え、
    前記シート底板(41)は、該シート底板(41)における前記フック部(442)に対応する位置に開口するフック開口部(412)を備え、
    前記クッション材(43)は、前記フック部(442)との間に物品が挟まれるように前記フック開口部(412)から前記フック部(442)に向かって膨出する部分を有することで、前記物品を前記シート(40)が開状態において脱着可能とするとともに、開状態、閉状態によらず前記物品の保持状態を維持できるようにした鞍乗型車両(1)。
  2. 車体(10)と、
    シート底板(41)、該シート底板(41)の下面に設けられるフック(44)、及び前記シート底板(41)の上面に配置されるクッション材(43)を有し、前記車体(10)に対して開閉可能に支持されるシート(40)と、を備える鞍乗型車両(1)において、
    前記フック(44)は、前記シート底板(41)から下方に向けて延び該シート底板(41)と一体に成形されるフック基部(441)と、前記フック基部(441)の先端から前記シート底板(41)の下面に沿う方向に延び、前記フック基部(441)と一体に成形されるフック部(442)と、を備え、
    前記シート底板(41)は、該シート底板(41)における前記フック部(442)に対応する位置に開口するフック開口部(412)を備え、
    前記シート底板(41)と前記クッション材(43)との間に挟まれるように配置され、前記フック部(442)との間に物品が挟まれるように前記フック開口部(412)から前記フック部(442)に向けて膨出する突出部材(48)を更に備えることで、前記物品を前記シート(40)が開状態において脱着可能とするとともに、開状態、閉状態によらず前記物品の保持状態を維持できるようにした鞍乗型車両(1)。
  3. 前記フック(44)は、前記シート底板(41)に複数設けられ、複数の前記フック(44)の間には、長尺の可撓性部材(60)が巻きつけられる請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)。
  4. 前記シート底板(41)の下面から下方に突出すると共に、前記フック基部(441)から前記可撓性部材(60)を巻きつける方向に延びるリブ(45)を更に備える請求項に記載の鞍乗型車両(1)。
  5. 前記シート(40)の下方に配置され、上方に開口して物品を収納可能な収納ボックス(50)を更に備えると共に、前記シート(40)は、前記収納ボックス(50)の蓋を兼ね、
    前記収納ボックス(50)は、前記物品としてヘルメット(H)を収納し、
    前記複数のフック(44)は、前記ヘルメット(H)の頂部よりも低い位置であって、
    前記ヘルメット(H)の頂部の周りに配置される請求項3又は4に記載の鞍乗型車両(1)。
  6. 前記シート(40)の下方に配置され、上方に開口して物品を収納可能な収納ボックス(50)を更に備えると共に、前記シート(40)は、前記収納ボックス(50)の蓋を兼ね、
    前記収納ボックス(50)には、該収納ボックス(50)の内部を上下に区画するインナリッド(49)が配置される請求項1からのいずれかに記載の鞍乗型車両(1)。
  7. 前記収納ボックス(50)は、ヘルメット(H)を収納するものであり、前記インナリッド(49)は、前記ヘルメット(H)の上方に配置されるとともに、ヘルメット(H)の頂部に対応する位置にリッド中央開口部(492)を備える請求項6に記載の鞍乗型車両(1)。
  8. 前記フック開口部(412)は、対応する前記フック部(442)の幅以上の幅で開口する請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両(1)。
  9. 前記フック開口部(412)は車両の幅方向に長い矩形形状に形成され、前記フック部(442)の車両の前後方向に沿う両側部が前記シート底板(41)側に向かって屈曲されている請求項1に記載の鞍乗型車両(1)。
  10. 前記シート(40)は、前記収納ボックス(50)に対して開閉自在に連結されるヒンジ(51)、及び前記シート(40)の閉状態において前記収納ボックス(50)に係止されるロック部材(47)を備える請求項1から9のいずれかに記載に鞍乗型車両(1)。
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