JP5525998B2 - 鞍乗り型電動車両 - Google Patents

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Description

この発明は、電動三輪車両などの鞍乗り型電動車両に関する。
従来から、モータを駆動源とした電動三輪車両が知られている。この電動三輪車両は、車体フレームのフロア後部にローリングジョイントを介してバッテリ支持フレームが左右方向に揺動可能に支持されている。バッテリ支持フレームの前部にスイングアームの前端が上下方向に揺動可能に支持され、スイングアームの後端に後輪が軸支されている。スイングアームは電動機と変速機を備え、後輪と共にスイングユニットを構成している(特許文献1参照)。
特開平6−255557号公報
しかしながら、上記従来の電動三輪車両においては、スイングユニットとバッテリ支持フレームとの間にリヤクッションが取り付けられ、車体フレームにリヤクッションの支持点が必要なくなる。そのため、エンジン駆動の三輪車両とは異なる車体フレームを特別に制作する必要があるという課題がある。
そこで、この発明は、通常のエンジン駆動の鞍乗り型車両との部品共有が容易となり汎用性が高い鞍乗り型電動車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(5)に、走行駆動源としてのバッテリ(51)と、このバッテリ(51)から供給される電力によって駆動輪(8R,8L)を駆動する走行駆動用のモータ(32)とを支持した鞍乗り型電動車両において、前記車体フレーム(5)にパワーユニット(9)が支持され、前記パワーユニット(9)は前記駆動輪(8R,8L)の近傍に配置され、前記パワーユニット(9)が、前記バッテリ(51)と、前記モータ(32)と、前記バッテリ(51)から供給される電力により前記モータ(32)を駆動するパワードライブユニット(98)と、前記モータ(32)の駆動回路をオン・オフするコンタクタ(96)と、前記バッテリ(51)の電圧を降圧して補助バッテリ(77)を充電するDC−DCコンバータ(94)と、前記バッテリ(51)を充電する充電口(80)と、前記バッテリ(51)を冷却する冷却ファン(71)と、前記バッテリ(51)を充放電制御するバッテリマネージングユニット(97)と、アクセル開度信号に基づいて前記バッテリマネージングユニット(97)と前記パワードライブユニット(98)とを制御するECU(99)とを一体的に連結して構成され、前記車体フレーム(5)に一端が支持されたリヤクッション(21)が設けられ、前記リヤクッション(21)の他端に前記パワーユニット(9)が支持されるとともに、前記モータ(32)と前記駆動輪(8R,8L)に連係するディファレンシャルギヤ(37)と、前記モータ(32)と前記ディファレンシャルギヤ(37)とを収容するモータケース(33)とでモータユニット(30)が構成され、前記モータユニット(30)が前記パワーユニット(9)に含まれ、前記モータユニット(30)が前記車体フレーム(5)に揺動可能に支持され、前記バッテリ(51)がバッテリケース(50)に収容され、前記バッテリケース(50)が前記モータユニット(30)の上部にボルト(40)で固定され、前記ECU(99)と前記パワードライブユニット(98)とが一体的に連結して制御ユニット(100)として構成され、前記制御ユニット(100)が前記バッテリ(51)の前側に設けられ、前記バッテリ(51)は、前記駆動輪(8R,8L)の車軸(34)の上方に位置する上部バッテリ(52)と、この上部バッテリ(52)の前側又は後側で該上部バッテリ(52)に対して下方に変位し、左右の前記駆動輪(8R,8L)の間に落とし込まれ、前記車軸(34)の前側又は後側に配置される下部バッテリ(53)と、で構成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記冷却ファン(71)が前記バッテリケース(50)の上方に設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、パワーユニットがこれを構成している部品を一体的に連結して構成されているため、このパワーユニットをエンジン車両と同様に車体フレームに上端を固定されたリヤクッションの下端に一体で支持することができる。よって、エンジン車両と同様のフレーム構成で、電動車両用のパワーユニットを新たに製造するだけで済む。よって、汎用性を高められる。
また、駆動輪を駆動するモータをディファレンシャルギヤと一体化した構造を採用することで、エンジン車両において用いられている車体フレームとパワーユニットとの間の既存の連結構造をそのまま採用することができる。よって、この点でもエンジン車両との部品共通化を図れる。
また、バッテリをユニット化してモータユニットと一体化しているため、バッテリの容量変更などがバッテリユニット側の変更のみで行うことができる。よって、バッテリの容量の異なる車両への仕様変更にも容易に対応できる。
また、制御ユニットをバッテリの前側に配置することで、エンジン車両と共通で使用する車体フレーム側の機器類とECUとを接続するハーネス類の配索を容易に行うことができ、ハーネス類を短くすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、冷却ファンが前記バッテリケースの上方に設けられたため、バッテリを冷却して温度が上昇した空気を効果的に排出でき、バッテリの冷却性能を向上できる。
この発明の実施形態の電動三輪車両の側面図である。 図1の荷台付近の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 図3の平面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図5の拡大図である。 リヤフェンダーを断面にして示す後面図である。 充電コネクタ付近のバッテリケースの断面図である。 充電コネクタ付近のバッテリケースの斜視図である。 電気機器類を示すブロック図である。 第2実施形態の図3に相当する要部拡大図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、鞍乗り型電動車両としての電動三輪車両1は、バッテリ駆動式の電動車両であって、前面にウインドスクリーン2を有し、底面に低床式のフロア3を有するルーフ付きのキャビン4を備えている。電動三輪車両1は側面から見てU字状に形成された車体フレーム5を備えている。
車体フレーム5は前端部から斜め下方に向かって延びる単一の前部フレーム5fと、前部下端で左右に分かれフロア3に沿って互いに平行に後方に延びる左右一対の下部フレーム5bと、各下部フレーム5bの後端から斜め後方上部に向かって延びる後部フレーム5rと、各後部フレーム5rの後端から後方やや斜め上に延びる荷台フレーム5nとで構成されている。前部フレーム5fの前端部に操舵機構6を介して前輪7が支持され、下部フレーム5bの後部の車幅方向中央部に左右の後輪8L,8Rを駆動するパワーユニット9が揺動可能に支持されている。そして、荷台フレーム5n上に荷台11が設けられている。よって、パワーユニットの上方に荷台11が位置し、パワーユニット9の近傍に駆動輪である後輪8R,8Lが配置されている。尚、下部フレーム5bと後部フレーム5rにシート10が支持されている。
図2に示すように、パワーユニット9の上方、つまり後述するバッテリユニット31の上方に位置する荷台11は、荷台11の基部側に設けたヒンジ69を介して上方向に回動可能に支持されている。具体的には、車体フレーム5の荷台フレーム5nは荷台11の基部側で荷台11自身と共に前後に分割され、この分割部分にヒンジ69が設けられている。荷台フレーム5nは荷台11が水平姿勢になると、荷台フレーム5nの分断された部分が互いに干渉し合ってそれ以上の回動が規制され、荷台11が垂直姿勢になった状態で、図示しないフックにより固定され垂直状態が維持できる。この状態で後述するバッテリケース50の蓋58を開けて内部のメンテナンスを行う。荷台11が水平状態になったときに、荷台フレーム5nの分断された部分が互いに干渉して荷台11のそれ以上の回動が規制されるため、水平姿勢にある荷台11にかかる下向きの荷重を支えることができる。ここで、荷台11の上には収納ボックス22が設置されている(図2、図3では図示省略)。
操舵機構6は、前部フレーム5f前端に取り付けられ上下方向に延びるヘッドパイプ12を有している。ヘッドパイプ12には、図示しないステアリングシャフトが回転可能に取り付けられている。ステアリングシャフトの下端にフロントフォーク13が取り付けられ、このフロントフォーク13の下端に前輪7が支持されている。
ステアリングシャフトの上端にはハンドルポスト14が取り付けられ、ハンドルポスト14の上端にハンドル15が取り付けられている。
図3、図4に示すように、下部フレーム5b,5bの後端部の間には下方に延びるリンク16が、下部フレーム5b,5bに対して前後方向に所定の角度範囲で揺動可能に取り付けられている。リンク16の下端部のスイング軸Sには、車幅方向中央部に沿って後方に延びるスイングジョイント17が、リンク16に対して上下方向に揺動可能に取り付けられている。
スイングジョイント17は、一端がリンク16に支持されるジョイントケース18と、このジョイントケース18の他端側に挿入され、後方に延びる軸線Rを中心にジョイントケース18に対して相対的に回動可能に取り付けられたジョイントシャフト19を備えている。このジョイントシャフト19とパワーユニット9の下壁45(図5参照)との間が左右一対のハンガープレート20,20により連結されている。これによりスイングジョイント17のジョイントケース18に対してジョイントシャフト19、つまりパワーユニット9がジョイントシャフト19の軸線Rを中心に左右方向に揺動可能に支持される。
スイングジョイント17のジョイントケース18の上部には下部ブラケット23が設けられている。後部フレーム5r,5rには図示しないクロスメンバが掛け渡され、クロスメンバの車幅方向中央部に上部ブラケット24が設けられている。これら上部ブラケット24と下部ブラケット23との間に、リヤクッション21が取り付けられている。
パワーユニット9は、下部に配置されたモータユニット30と、モータユニット30の上部に配置されモータユニット30に連結ボルト28で固定されるバッテリユニット31とを備えている。モータユニット30の下壁45の前部に各ハンガープレート20の上部が上部ボルト25,25により前後2箇所で固定され、各ハンガープレート20の下部が下部ボルト26,26によってジョイントシャフト19の後部取付部27(図5参照)に前後2箇所で取り付けられている。
これによりモータユニット30はリンク16を介してスイングジョイント17に上下方向で揺動可能に支持される。よって、モータユニット30とこのモータユニット30に連結ボルト28により固定されたバッテリユニット31が一体となったパワーユニット9は、車体フレーム5に対してスイング軸Sを介して上下方向に揺動動可能に支持され、かつジョイントシャフト19を介してその軸線Rを中心に左右方向に揺動可能に支持される。
図5、図6にも示すように、モータユニット30は、後輪8R,8Lを駆動する走行駆動用のモータ32と、後輪8R,8Lに連係するディファレンシャルギヤ37と、モータ32とディファレンシャルギヤ37とを収容するアルミダイキャスト製のモータケース33とを主として備えている。
モータ32は三相交流モータであって、後輪8R,8Lの車軸34の後方、かつ車両左右方向の中心よりも右側に配置されている。モータ32のピニオン35にはカウンタギヤ36を介してディファレンシャルギヤ37のキャリアが連係されている。ディファレンシャルギヤ37の左右のサイドギヤに左右のファイナルシャフト38,38が取り付けられ、左右のファイナルシャフト38,38に各々後輪8R,8Lが取り付けられている。左右のファイナルシャフト38,38が車軸34を構成している。ここで、ディファレンシャルギヤ37は車両左右方向の中心よりも左側に配置され、同じく重量物であるモータ32との車幅方向での重量バランスの偏りを少なくしている。
モータケース33は少なくとも前側の上部が開口した部材であって、上部周縁部にケース取付座39を備えている(後部は閉塞されていても良い)。このケース取付座39にバッテリユニット31に挿通した連結ボルト28を締め付けて、バッテリユニット31に取り付けられている。モータケース33は、後部右側がモータ32の配置部位として後方に突出し、両側壁41の下部にディファレンシャルベアリング42を備えている。モータケース33の前部にはバッテリケース50の前部、後述する膨出部60を受け入れる収容凹部44が設けられている。
モータケース33は側壁41にバッテリケース50の周壁が取り付けられるケース取付座39を備えている。収容凹部44の前部の下壁45には各ハンガープレート20の上部が上部ボルト25,25により前後2箇所で固定される図示しない固定部が設けられている。収容凹部44の内側壁には、上下方向にガイドレール29が設けられている。
図6に示すように、モータケース33の左側の側壁41の後部にはファイナルシャフト38の周囲に外側に張り出す膨出部46が設けられ、この膨出部46にディファレンシャルギヤ37の一部が収容されている。この膨出部46に対応して、左側の後輪8Lのスポーク部47は、タイヤの幅方向の中心から外側にずれるように形成され、左側の後輪8Lのスポーク部47と側壁41の膨出部46の内面との間の空間を利用してドラムブレーキ装置48が配置されている。ドラムブレーキ装置48は後輪8Lのスポーク部47に設けたドラム49をシュー49aで押圧する。
その結果、ディファレンシャルギヤ37の一部がドラムブレーキ装置48と共に、左の後輪8Lのタイヤの幅内に入り込む。尚、右側の側壁41にも膨出部46が設けられ、右側の後輪8Lのスポーク部47も、タイヤの幅方向の中心から外側にずれるように形成され、右側の後輪8Lのスポーク部47と側壁41の膨出部46の内面との間の空間にドラムブレーキ装置48が配置されている。
図3、図4に示すように、バッテリユニット31は、バッテリケース50とバッテリケース50内に収容されるリチウムイオンタイプのバッテリ51とを備えている。バッテリ51は後輪8R,8Lの車軸34の上方に位置する上部バッテリ52と、この上部バッテリ52の前側の下部に、左右の後輪8R,8Lの間に落とし込まれ、車軸34の前側に配置される下部バッテリ53(バッテリ51の一部を構成する)とで構成されている。したがって、モータ32と下部バッテリ53とが、後輪8R,8Lの車軸34の車両前側と後輪8R,8Lの車軸34の車両後側とに振り分けて配置される。
上部バッテリ52は後輪8R,8Lの後端よりも前側に配置されている。ここで、バッテリ51は、上部バッテリ52を二個と下部バッテリ53一個を直列に接続して構成される。これら上部バッテリ52と下部バッテリ53の各々はバッテリセルを複数個直列に接続されて構成されている。これら上部バッテリ52,52と下部バッテリ53とが直列に接続され、例えば、48V〜72Vの高電圧を発生し、後述する充電コネクタ80から供給される電力により充電される。
バッテリケース50は、上部に開口部55を備えたケース本体54と、開口部55を閉塞する蓋58とで構成されている。ケース本体54の前部の底壁75には、下部バッテリ53に対応して下部バッテリ53を収容するように下側に張り出す膨出部60が形成されている。膨出部60の両側壁の外面には、スライダ61が上下方向に各々取り付けられている。このスライダ61はモータケース33の収容凹部44の内側壁に設けたガイドレール29に上下方向にスライド可能に嵌合する。
バッテリケース50の上方に設けられる蓋58の前部には車幅方向中央部に、後方に向かって延出して開口する空気取り入れダクト70が設けられている。また、蓋58の後部には車幅方向中央部に上部バッテリ52、下部バッテリ53を冷却するための内部空気を吸引して排出する冷却ファン71と、後方に向かって開口する排出ダクト72が一体形成されている。
ケース本体54の内部には蓋58を取り付けた状態で、蓋58の空気取り入れダクト70に連通し、空気取り入れダクト70に対して屈曲して下方に向かう空気導入通路73が形成されている。空気導入通路73はケース本体54の内部に設けられた仕切り壁74により、バッテリケース50の前壁64との間に形成され、仕切り壁74はケース本体54の膨出部60の底壁75との近傍まで延出し、仕切り壁74の下端と底壁75との間に導入口76を形成している。
図7に示すように、ケース本体54の膨出部60以外の左右の側壁62,62は、後輪8R,8Lの内側であって後輪8R,8Lに近接して配置され、側壁62の一部が後輪8R,8Lのインナーフェンダー63として構成されている。
ケース本体54の開口部55の周縁にはフランジ部56が形成されている。このフランジ部56にシール材57を介して蓋58がボルト59により固定されている。よって、ボルト59を外して蓋58を取り外すことにより開口部55が開放し、ボルト59を締め付ければ蓋58で開口部55を閉塞することができる。
フランジ部56は側縁部分がシール材57の配置位置よりも左右方向外側に張り出すフランジ延長部65を備えている。このフランジ延長部65にアウターフェンダー66がフェンダーボルト67によって取り付けられている。アウターフェンダー66は、バッテリケース50のケース本体54のフランジ延長部65に締め付けられる上縁フランジ部66aと、上縁フランジ部66aに連なり下側に折れ曲がる連結部66bと、連結部66bから水平方向の外側に張り出し前後方向に弧状に形成されるフェンダー本体66cとで構成されている。
車両走行時の走行風及び後輪8R,8Lの回転により生ずる空気流が、インナーフェンダー63として機能するケース本体54の側壁62及びアウターフェンダー66に沿って流れることによりバッテリケース50を冷却できる。尚、モータケース33の側壁41もインナーフェンダー63の一部を構成しモータケース33の冷却に寄与する。
図8、図9に示すように、バッテリケース50のケース本体54の後壁79には、後方に充電コネクタ80を収容するためにコネクタ収容部81を隔成する壁部82が設けられている。壁部82には凹部83が形成されている。凹部83には、上端を支持されたリッド84が開閉可能に取り付けられ、リッド84を閉鎖すると壁部82が連続した面となる。
凹部83の底壁85に外部設備の充電プラグを差し込む充電コネクタ80が配置されている。充電コネクタ80は底壁85に防水、防塵用のシールラバー86を介して固定されている。充電コネクタ80の周囲はシールラバー86の周壁87により覆われている。充電コネクタ80から延びるハーネス88は、ケース本体54の後壁79に設けたグロメット89を貫通して、ケース本体54内に延出している。
リッド84にはロックキー90が設けられている。凹部83の底壁85には、リッド84を閉鎖し、キー91によりロックキー90を回動操作したときに、ロックキー90の係止部92が係合するロック孔93が設けられている。
図3、図4に示すように、車体フレーム5の下部フレーム5bと後部フレーム5rとの接続部位であって車幅方向中央部には、12V補機類、及び制御用デバイスに電圧を供給する補助バッテリ77がボルトにより取り付けられている。バッテリケース50の前壁64の車幅方向中央部の上部外面にはバッテリ51の電圧を降圧して補助バッテリ77を充電するDC−DCコンバータ(DC−DC)94がボルトにより取り付けられている。DC−DCコンバータは前面に放熱用の縦フィン95を備えている。
バッテリケース50の内部には、ケース本体54の仕切り壁74の車幅方向中央部の上部に、モータ32の駆動回路をオン・オフするコンタクタ(CON)96と、このコンタクタ96の下側にバッテリ51を充放電制御するバッテリマネージングユニット(BMU)97がボルトにより取り付けられている。バッテリケース50の前側に位置するモータケース33の前壁68の車幅方向中央部には、制御ユニット100がボルトにより取り付けられている。
制御ユニット100は、モータ32を駆動するスイッチングユニット(ドライバー)であるパワードライブユニット(PDU)98と、バッテリマネージングユニット97とパワードライブユニット98とを制御するECU99とが一体で連結されたものである。ECU99にはハンドル15に設けたアクセルグリップのアクセル開度信号が入力され、このアクセル開度信号に基づいてバッテリマネージングユニット97とパワードライブユニット98とが制御される。尚、ECU99は、アクセル開度信号のみならず各種センサー類からの信号を受け入れ、様々な補機類の制御信号を出力する。
つまり、バッテリ51と、モータ32と、コンタクタ96と、DC−DCコンバータ94と、充電コネクタ80と、冷却ファン71と、バッテリマネージングユニット97と、制御ユニット100(パワードライブユニット98とECU99)とが、モータユニット30とバッテリユニット31とで構成されたパワーユニット9として一体的に連結して構成されている。
したがって、図10に示すように、バッテリ51からの電力は、図示しないメインスイッチと連動するコンタクタ96を介してパワードライブユニット98に供給され、パワードライブユニット98にて直流から3相交流に変換された後に、3相交流モータであるモータ32に供給される。また、バッテリ51からの出力電圧は、DC−DCコンバータ94を介して降圧されて、補助バッテリ77に供給される。
バッテリ51の充放電状況や温度等はバッテリマネージングユニット97が監視し、かつその情報はECU99と共有される。ECU99には、アクセル開度信号に加えて各種センサー類からの信号情報が入力され、これらの情報に基づき、ECU99がパワードライブユニット98を介してモータ32を駆動制御する。バッテリ51には、外部の給電機器から充電コネクタ80を介して電力が供給される。
上記実施形態によれば、パワーユニット9がこれを構成している各種部品を一体的に連結して構成されているため、このパワーユニット9をエンジン車両と同様に後部フレーム5rに上端を固定されたリヤクッション21の下端に一体で支持することができる。よって、エンジン車両と同様のフレーム構成を用いて、パワーユニット9を新たに製造するだけで済む。よって、通常のエンジン駆動の三輪車両との部品共有が容易となり汎用性を高められる。
後輪8R,8Lを駆動するモータ32をディファレンシャルギヤ37と一体化した構造を採用することで、エンジン車両において用いられている車体フレーム5とパワーユニット9との間の既存の連結構造、つまり、リンク16、スイングジョイント17、ジョイントケース18、ジョイントシャフト19及びハンガープレート20,20をそのまま採用することができる。よって、この点でもエンジン車両との部品共通化を図れる。
バッテリ51をバッテリユニット31としてユニット化してモータユニット30と一体化しているため、バッテリ51の容量変更などがバッテリユニット31側の変更のみで行うことができる。よって、バッテリ51の容量の異なる車両への仕様変更にも容易に対応できる。
制御ユニット100をバッテリ51の前側に配置することで、エンジン車両と共通で使用する車体フレーム5側の機器類とECU99とを接続するハーネス類の配索を容易に行うことができ、ハーネス類を短くすることができる。
冷却ファン71がバッテリケース50の上方に設けられたため、バッテリ51を冷却して温度が上昇した空気を効果的に排出でき、バッテリ51の冷却性能を向上できる。
次に、図11に基づいて、この発明の第2実施形態を説明する。
この実施形態はパワーユニット9を構成するバッテリケース50とモータケース33との構成が異なっている。バッテリケース50のケース本体54には後側の底壁75に膨出部60’が形成され、これに対応してモータケース33の後部に収容凹部44’が形成されている。また、モータケース33の前部にはモータ32が配置され、このモータ32とバッテリケース50のケース本体54の膨出部60’に収容された下部バッテリ53とが、後輪8R,8Lの車軸34の車両前側と後輪8R,8Lの車軸34の車両後側とに振り分けて配置されている。また、膨出部60’の配置が後側になることにより、排出ダクト72、空気取り入れダクト70、空気導入通路73及び仕切り壁74の位置が第1実施形態と前後が逆になっている。尚、他の構成及び作用については第1実施形態と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。

この実施形態においても、上記第1実施形態の効果と同様に、通常のエンジン駆動の三輪車両と同様のフレーム構成、つまりパワーユニット9以外の部品を用いて、パワーユニット9を新たに製造するだけで済む。よって、通常のエンジン駆動の三輪車両との部品共有が容易となり汎用性を高められる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、電動の四輪車両にも適用できる。また、バッテリはリチウムイオンバッテリに限られず、ニッケル水素バッテリ、鉛バッテリ等の充電可能な二次バッテリを用いることができる。更に、ジョイントシャフト19を持たず、スイング軸Sのみを備えた車両に対しても適用できる。
更に、充電コネクタ80を設けて外部の商用充電装置により充電する場合について説明したが、家庭用電源により充電する形式を採用することができる。この場合には、図1に鎖線で示すように、コネクタ収容部81に100V用のプラグPをコードと一緒に収納できるようにしてもよく、また、シート10のシートバック10bを前側に倒し、背面側に100V用のプラグP及びコードを収納できるようにしてもよい。尚、100V用のプラグPを用いる場合には、バッテリケース50の内部にインバータを設ける。
5 車体フレーム
51 バッテリ
8R.8L 後輪(駆動輪)
32 モータ
9 パワーユニット
98 パワードライブユニット
96 コンタクタ
77 補助バッテリ
94 DC−DCコンバータ
80 充電コネクタ(充電口)
71 冷却ファン
97 バッテリマネージングユニット
99 ECU
21 リヤクッション
37 ディファレンシャルギヤ
33 モータケース
30 モータユニット
50 バッテリケース
28 連結ボルト(ボルト)
100 制御ユニット
71 冷却ファン

Claims (2)

  1. 車体フレーム(5)に、走行駆動源としてのバッテリ(51)と、このバッテリ(51)から供給される電力によって駆動輪(8R,8L)を駆動する走行駆動用のモータ(32)とを支持した鞍乗り型電動車両において、
    前記車体フレーム(5)にパワーユニット(9)が支持され、前記パワーユニット(9)は前記駆動輪(8R,8L)の近傍に配置され、前記パワーユニット(9)が、前記バッテリ(51)と、前記モータ(32)と、前記バッテリ(51)から供給される電力により前記モータ(32)を駆動するパワードライブユニット(98)と、前記モータ(32)の駆動回路をオン・オフするコンタクタ(96)と、前記バッテリ(51)の電圧を降圧して補助バッテリ(77)を充電するDC−DCコンバータ(94)と、前記バッテリ(51)を充電する充電口(80)と、前記バッテリ(51)を冷却する冷却ファン(71)と、前記バッテリ(51)を充放電制御するバッテリマネージングユニット(97)と、アクセル開度信号に基づいて前記バッテリマネージングユニット(97)と前記パワードライブユニット(98)とを制御するECU(99)とを一体的に連結して構成され、
    前記車体フレーム(5)に一端が支持されたリヤクッション(21)が設けられ、前記リヤクッション(21)の他端に前記パワーユニット(9)が支持されるとともに、
    前記モータ(32)と前記駆動輪(8R,8L)に連係するディファレンシャルギヤ(37)と、前記モータ(32)と前記ディファレンシャルギヤ(37)とを収容するモータケース(33)とでモータユニット(30)が構成され、前記モータユニット(30)が前記パワーユニット(9)に含まれ、前記モータユニット(30)が前記車体フレーム(5)に揺動可能に支持され、
    前記バッテリ(51)がバッテリケース(50)に収容され、前記バッテリケース(50)が前記モータユニット(30)の上部にボルト(40)で固定され、
    前記ECU(99)と前記パワードライブユニット(98)とが一体的に連結して制御ユニット(100)として構成され、前記制御ユニット(100)が前記バッテリ(51)の前側に設けられ、
    前記バッテリ(51)は、前記駆動輪(8R,8L)の車軸(34)の上方に位置する上部バッテリ(52)と、この上部バッテリ(52)の前側又は後側で該上部バッテリ(52)に対して下方に変位し、左右の前記駆動輪(8R,8L)の間に落とし込まれ、前記車軸(34)の前側又は後側に配置される下部バッテリ(53)と、で構成されることを特徴とする鞍乗り型電動車両。
  2. 前記冷却ファン(71)が前記バッテリケース(50)の上方に設けられたことを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型電動車両。
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