JP6340727B2 - 詰め替え容器 - Google Patents

詰め替え容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6340727B2
JP6340727B2 JP2014134302A JP2014134302A JP6340727B2 JP 6340727 B2 JP6340727 B2 JP 6340727B2 JP 2014134302 A JP2014134302 A JP 2014134302A JP 2014134302 A JP2014134302 A JP 2014134302A JP 6340727 B2 JP6340727 B2 JP 6340727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
protrusion
closing plate
refill container
spout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014134302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016011140A (ja
Inventor
鈴木 一男
一男 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2014134302A priority Critical patent/JP6340727B2/ja
Publication of JP2016011140A publication Critical patent/JP2016011140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6340727B2 publication Critical patent/JP6340727B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、詰め替え容器に関するものである。
この種の詰め替え容器として、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着され、該口部を閉塞する中栓と、を備え、中栓を本容器の口部に螺着させた状態で詰め替えを行う詰め替え容器が知られている。この中栓には、内容物を注出するための注出口が形成されていると共に、該注出口を閉塞するシール部が設けられている。シール部は、例えば、プルトップが付設された蓋体からなる。
上記した詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて中栓の注出口を開封する。続いて、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、該詰め替え容器の中栓に、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を螺着する。そしてこの状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にすると共に詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して本容器内に詰め替えられる。
特開2000−159249号公報
しかしながら、上記した従来の詰め替え容器では、中栓の注出口を開封した後、中栓に本容器の口部を螺着し、その後、詰め替え容器と本容器とを上下反転させる必要があるので、詰め替え作業が煩雑となっていた。
また、中栓の注出口を開封した後に、該中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
さらに、中栓に本容器の口部を螺着する際には、該本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、該内容物がこぼれるおそれがある。従って、本容器内の内容物を使い切った後でないと、詰め替え作業を行い難かった。
他方、上記従来例とは別に、詰め替え容器に設けた注出筒を本容器の注入口に差し込んで内容物の詰め替え作業を行う詰め替え容器があり、このような詰め替え容器では、注出筒の先端に注出口を塞ぐ閉塞板を破断可能な弱化部を介して連結しておき、使用時に弱化部を破断して閉塞板を抜栓するのであるが、最初に大きな破断力を必要とする傾向があり、閉塞板の抜栓を容易に行うことが困難であるという問題があった。
また子供や高齢者等の力の弱いものであっても容易に開封できるように、閉塞板の抜栓がスムーズに行われることが望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、詰め替え作業を簡便にし、詰め替え作業時に内容物をこぼし難く、本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を可能にし、かつ注出筒の先端の注出口を塞ぐ閉塞板の抜栓を容易化して詰め替え作業をスムーズに行えるようにした詰め替え容器を提供することにある。
上記課題の解決手段として、本発明の主たる構成は、
本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、容器本体から容器軸方向に沿った容器本体の外側に向けて延在すると共に本容器の注入口内に差し込み可能とされ且つ先端部に注出口が形成された注出筒と、注出口を閉塞すると共に注出口の開口周縁部に破断可能な弱化部を介して連結された閉塞板と、本容器の注入口部の開口端縁に係止可能なフック部と、閉塞板から注出筒の径方向外側に略U字形状に配置されてフック部に連結される操作突片と、注出筒の上端部の少なくとも一部を注出口よりも上方に延出させた延長突部と、を備える詰め替え容器であって、閉塞板を含む注出筒の上端面を、注出筒の内方に向かって徐々に陥没する湾曲面で形成したことを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる構成では、本容器側の注入口部に、本容器側の注出筒を対向させた状態で、フック部を注入口部の開口端縁に係止させた後、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させることにより、注出筒を注入口部内に差し込みつつ操作突片で閉塞板を引っ張り、弱化部を破断させて注出口を開封することができる。その結果、注出口を通じて容器本体内の内容物を本容器内へ注出することができ、詰め替え容器から本容器内へ内容物の詰め替えを行うことができる。
特に、注入口部にフック部を係止させて、詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるという簡便な作業によって、内容物の詰め替え作業を容易に行うことができる。
また、容器本体と本容器とを容器軸方向に沿って相対的に接近移動させるまで、注出口は閉塞板によって閉塞されているので、詰め替え前の段階で容器本体内の内容物がこぼれることもない。
さらに、本容器を倒立姿勢にすることなく、未開封の詰め替え容器を倒立姿勢にして詰め替え作業を行うので、例えば本容器内の内容物が残留している場合であっても、この内容物をこぼすことなく詰め替え作業を行うことができる。
また、閉塞板を含む注出口の上端部を、周縁部から中央部に向かって徐々に陥没する湾曲面で形成することにより、閉塞板を容易に抜栓することができる。
また本発明の他の構成は、本発明の主たる構成に、注出筒の上端部の延長突部とは反対側の位置に、操作突片の下面に向かって突出する支点突起を起立設すると共に、支点突起の先端部の断面形状をR形状とした、との構成を加えたものである。
上記構成では、操作突片と支点突起の先端との係合を円滑にすることができるため、閉塞板を軽い力でスムーズに引っ張ることが可能となり、弱化部を確実に破断することができる。
また本発明の他の構成は、上記の構成に、操作突片の下面に、支点突起に係合する突片リブを湾曲状に付設した、との構成を加えたものである。
上記構成では、突片リブが支点突起の先端に係合することになり、操作突片が係合する場合に比較してより少ない移動で迅速に閉塞板を抜栓することができる。また支点突起は湾曲状の補助リブの下面を摺動することになるため、よりスムーズに引っ張ることができる。
また本発明の他の構成は、上記の構成に、操作突片の一端部である連結部を、閉塞板上の延長突部に最も近づく側に位置する弱化部近傍に形成した、との構成を加えたものである。
弱化部の破断は、延長突部寄りの位置から支点突起寄りの位置に向かって進行するころ、上記構成によれば、閉塞板を簡単且つ確実に捲り上げることが可能となり、弱化部の破断をよりスムーズに行うことができる。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの構成に、閉塞板を、注出口の開口縁部に接続される底辺と、この底辺の両端から底辺に対して略垂直に延びる一対の側辺と、この一対の側辺から互いに接近する方向に斜めに延びる一対の傾斜辺とを有し、この一対の傾斜辺が互いに交わる点を頂点とする略ホームベース状に形成すると共に、弱化部を、底辺を除く各辺に沿って形成し、且つ側辺と傾斜辺との接続部分を湾曲状の弱化部で形成した、との構成を加えたものである。
例えば、閉塞板が略ホームベース状である場合に、傾斜辺から側辺に至る際には破断力が作用する方向が急激に変わるため破断作業が途切れ易くなるが、上記構成のように側辺と傾斜辺との接続部分を湾曲状の弱化部で連結することにより、破断力の方向が緩やかに切り替わるようになり、一度の作業でスムーズに破断することができる。
また本発明の他の構成は、上記構成に、閉塞板と操作突片との連結部を、閉塞板の頂点近傍に設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、操作突片からの引っ張り力を略ホームベース状に形成された閉塞板の頂点近傍に与えることができるため、弱化部の破断を、頂点から傾斜辺へ、傾斜辺から側辺へとスムーズに進行させることが可能となる。
本発明によれば、詰め替え作業を簡便にし、詰め替え作業時に内容物をこぼし難くし、本容器内の内容物が残留している場合であっても詰め替え作業を可能にし、かつ詰め替え作業をスムーズに行うことができる。
また大きな破断力が不要となるため、子供や高齢者等の力の弱いものであって閉塞板の抜栓をスムーズに行うことができる。
本発明の実施形態における詰め替え容器を構成する注出口部材を側方から示す縦断面図である。 注出口部材を正面方向から示す半断面図である。 注出口部材の背面図である。 注出口部材の平面図である。 注出口部材の底面図である。 本発明の実施形態における詰め替え容器の正立状態を示す縦断面図である。 詰め替え容器を倒立状態にして本容器に組み合わせた状態を示す縦断面図である。 図7に示す状態から詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に相対的に接近移動した状態を示す縦断面図である。 詰め替え容器と本容器とを容器軸方向に相対的に接近移動が完了した状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(詰め替え容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の詰め替え容器1は、本容器A(図7〜図9参照)に詰め替える図示しない内容物が収容された有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着される注出口部材9と、を備える。注出口部材9が形成する注出筒3は、本容器Aにおける円筒状の注入口部A1の内径よりも細身に形成され、注入口部A1内に差し込み可能である。この注出筒3を注入口部A1内に差し込んだ状態で、詰め替え容器1から本容器Aへ内容物の詰め替えがなされる。
なお、容器本体2及び注出筒3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置するように配置される。本実施形態では、前記共通軸を容器軸Oといい、この容器軸Oに沿う方向を容器軸O方向とする。また、容器軸O方向の注出筒3側を上側、容器本体2側を下側とし、容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りに周回する方向を周方向とする。
また、容器軸O方向の注出筒3側を上側、容器本体2側を下側とした姿勢を、詰め替え容器1の正立姿勢とし(図6参照)、容器軸O方向の注出筒3側を下側、容器本体2側を上側とした姿勢を、詰め替え容器1の倒立姿勢とする(図7〜図9参照)。以下、詰め替え容器1を構成する注出口部材9について説明する。
注出口部材9は合成樹脂を射出成形することにより形成されており、容器軸O方向に沿って容器本体2の外方(上方)に向かって延びると共に、先端部(上端部)に注出口3aが形成された注出筒3と、注出筒3の基端部(下端部)に一体に連設された装着筒10と、注出口3aを閉塞すると共に、注出口3aの開口周縁部に破断容易な弱化部30を介して連結される閉塞板4と、閉塞板4に一端部が連結されると共に、他端部が注出筒3の径方向外側に略U字状に配置される操作突片5と、を備える。
図4を併せて参照し、注出筒3は、略半月形状をなして容器軸O方向に沿って延びる。すなわち、注出筒3の周方向の一側部は、周方向に沿って湾曲する湾曲壁部41とされ、注出筒3の周方向の他側部は、径方向に直交する平坦壁部42とされる。湾曲壁部41は、注出筒3の半周以上にわたって設けられる。
図1を参照し、湾曲壁部41の上端部には、その周方向の少なくとも一部を注出口3aよりも上方まで延びる延長突部43が設けられている。平坦壁部42の上端部46には、操作突片5の下面の突片リブ5aに向かって突出する支点突起51が容器軸O方向に沿って起立設されている。この支点突起51の先端部の断面形状は丸みを帯びたR形状である。湾曲壁部41の下端部外周には、装着筒10のフランジ部13の上面13aに対して上方に変位した変位上面44aを形成するリブ44が設けられる。図4に示すように、リブ44は、周方向に略直交する板状をなし、径方向で平坦壁部42と反対側となる位置に設けられると共に、この端部から周方向両側に90度ずれた位置にも設けられ、計三つ形成される。
注出筒3ひいては注出口部材9は、注出筒3下方の装着筒10によって、容器本体2の口部2aに装着される。装着筒10は、注出筒3の下端部から径方向外側へ延びる環状のフランジ部13と、フランジ部13の外周端縁から下方に延びて容器本体2の口部2aに例えば螺着により嵌合する筒部11と、を有する。
装着筒10を口部2aに取り付けたとき、フランジ部13の下面には口部2aの開口端縁が下方から突き当たり、容器本体2と注出口部材9との容器軸O方向の相対位置を規定する。フランジ部13の下面には、容器本体2の口部2aの開口端縁の内周に液密に接するシール筒14が垂下される。なお、本実施形態では、装着筒10を口部2aに螺着により取り付けるが、これに限らず、例えばアンダーカット嵌合等により取り付けてもよい。
注出筒3の延長突部43と支点突起51を除いた上端面3A、すなわち閉塞板4を含む注出筒3の上端面3Aの断面形状は、上端面3Aの周縁部から容器軸Oが通る中央部の近傍に向かって徐々に陥没する湾曲面で形成されている。本実施例では、閉塞板4を含む注出筒3の上端面3Aの湾曲面を、成形時における離型が容易となる点を考慮した略シリンドリカル凹面(又は略円筒凹面ともいう。)としている。
閉塞板4の外縁部は、注出口3aの内縁部に破断容易な肉薄状の弱化部30を介して連結される。閉塞板4は、注出筒3の周壁よりも薄肉に形成され、注出筒3よりも容易に変形(例えば弾性変形)可能である。
図5に示すように閉塞板4の平面形状は、注出口3a側の開口縁部に接続される底辺4aと、この底辺4aの両端から底辺4aに対して略垂直に延びる一対の側辺4bと、この一対の側辺4bから互いに接近する方向に斜めに延びる一対の傾斜辺4cとを有し、一対の傾斜辺4cが互いに交わる点を頂点4dとする略ホームベース状である。弱化部30は、一対の側辺4bと一対の傾斜辺4cに形成されているが底辺4aには形成されておらず、閉塞板4は注出筒3に直接連結されている。また側辺4bと傾斜辺4cを繋ぐ接続部分4eは、湾曲状の弱化部30aによって形成されている。なお、閉塞板4の底辺4aと注出筒3とが直接連結する部分が切り残し部31となる。
操作突片5は、閉塞板4の上面における平坦壁部42と略直交する径方向で、平坦壁部42とは反対側となる端部に一端部を接続する。より詳しくは、図1の縦断面図に示すように、操作突片5の一端部は閉塞板4のうち、延長突部43に最も近づく側の位置、すなわち湾曲面(略シリンドリカル凹面)で形成された閉塞板4の上端部4A側の位置に連結部6を介して接続されている。因みに、図4の平面図においては、連結部6は略ホームベース状から成る閉塞板4のうち、弱化部30の内側で且つ頂点4d近傍の位置に設けられる。
なお、操作突片5は、最上部5bよりも高く延長突部43が起立することで、操作突片5の特に最上部5bに対する上方からの外力が加わることを規制する。
操作突片5からは、平坦壁部42と略直交する径方向で容器軸Oを超えて平坦壁部42側に延びつつ下方に向けて湾曲する突片本体7が延出する。突片本体7の下面には、略三日月状に湾曲形成して成る突片リブ5aが一体に付設されている。突片本体7の先端部7aは、その径方向厚さを増加させつつ平坦壁部42の上端部46の径方向外側に至る。突片本体7の先端部7aの下方には、増大した径方向厚さを均一にして容器軸Oに沿って下方に延びる下方延出部21aが連設される。下方延出部21aは、その下端部から径方向外側に延びる底壁部21b、及び底壁部21bの外側端部から容器軸Oに沿って上方に延びる外壁部21cと共に、注出口3a側に向けて開放するフック部21を形成する。
突片本体7の先端部7a及び下方延出部21aの径方向内側には、平坦壁部42の外側面と略平行な内側面22が連続して形成される。下方延出部21aの径方向外側には、内側面22と略平行かつ内側面22よりも容器軸O方向で短い外側面23が形成される。外壁部21cの径方向内側には、外側面23と径方向で対向する外壁内側面24が形成される。
フック部21は、注入口部A1に注出筒3の先端部を挿入した状態(換言すれば、注入口部A1に注出筒3を対向させた状態、図7参照)で、注入口部A1の開口端側に係止する。このとき、フック部21は、外側面23及び外壁内側面24の間に、注入口部A1の開口端側を締め代によって挟み込む。これにより、注出筒3の注入口部A1からの離脱が抑えられる。
平坦壁部42の外側面とフック部21の内側面22とが対向する部分には、両者を接続すると共に破断容易に形成された接続部33が設けられている。
接続部33は、輸送時や販売時において注出筒3に対するフック部21の意図せぬ相対移動を規制し、使用時において注出筒3に対してフック部21を相対移動させる際に破断される。
(詰め替え容器の使用)
次に、詰め替え容器1から本容器Aに内容物を詰め替える際の手順について説明する。
まず、図7に示すように、未開封の詰め替え容器1を上下反転して倒立姿勢とし、この詰め替え容器1の注出筒3の先端部(図7では下端部)を、同図に示す正立姿勢の本容器Aの注入口部A1に上方から挿入する。このとき、注出筒3の延長突部43がガイドとなり、注出筒3を注入口部A1に挿入し易い。
注出筒3の先端部を注入口部A1に挿入し、操作突片5のフック部21を注入口部A1の開口端側に係止させることにより、詰め替え容器1と本容器Aとが組み合わされる。フック部21は、注入口部A1の開口端側を締め代をもって保持し、注出筒3の注入口部A1からの離脱を抑える。注出筒3の湾曲壁部41は、注入口部A1の内周面に沿うように配置され、注入口部A1に対する注出筒3の倒れを抑える。
上記した状態から、詰め替え容器1と本容器Aとを容器軸O方向で相対的に接近移動させると、接続部33が破断し、注出筒3の注入口部A1内への挿入が許容される一方、フック部21は注入口部A1に係止したまま接近移動をしないことから、フック部21ひいては操作突片5が注出筒3に対して注出筒3の基端側(図7では上端側)に相対的に引かれる。
前述の如く操作突片5が容器軸Oの上方向に引かれると、その連結部6が平坦壁部42側に引かれると共に、操作突片5の下面(図8では上面)の突片リブ5aが支点突起51の先端に密着状態で係合する。さらに、操作突片5が容器軸Oの上方向に引かれると、支点突起51の先端は支点として機能し始め、連結部6は容器軸Oの下方向に引かれる。つまり、連結部6には、図8中に示されるような容器軸Oの下方向と容器軸Oに対して直交するX方向に挟まれた斜め方向に引張応力が作用する。この斜め方向に引張応力が作用した連結部6は、閉塞板4の湾曲壁部41側の上端部3A(図8では下端部)を捲り上げることにより、閉塞板4は湾曲壁部41側の上端部周辺の弱化部30(図4では頂点4d側の弱化部30)が破断し始める(抜栓開始)。そして、図9に示されるように、操作突片5がより一層引かれると、支点突起51の支点機能により連結部6が支点突起51を径方向外側に乗り越え、さらに閉塞板4が捲り上がってゆく。
この際、突片リブ5aと支点突起51の先端との係合は、突片リブ5aが支点突起51の先端を摺動することになるが、支点突起51先端の断面形状はR形状であり摩擦抵抗が小さいため、閉塞板4の捲り上げ、すなわち抜栓をよりスムーズに行うことができる。
なお、支点突起51は、支点として機能するために平坦壁部42の上端部46であって操作突片5の突片リブ5aに向かって起立設している。支点突起51を正面視した形状は、図2に示すような矩形平板状のものだけではなく、円柱状や角柱状のものでも構わないが、その先端の断面形状は上記のようにR形状が好ましい。また、支点突起は1個だけではなく、複数設けても構わない。
そして、図9に示すように、装着筒10のフランジ部13の上面13a及び各リブ44の変位上面44a(図9では何れも下面)が注入口部A1の開口端縁に当接するまで、注出筒3を注入口部A1に挿入しきった時点で、閉塞板4が注出口3aの内縁部に平坦壁部42側の切り残し部31のみでつながった状態で、平坦壁部42外側へ折り返すように捲り上げられる。これにより、注出口3aが全開となり、詰め替え容器1内の内容物が注出口3aから本容器A内へ注出され、本容器A内への内容物の詰め替えがなされる。このとき、フランジ部13ひいては詰め替え容器1が、フック部21及び三つのリブ44により、注入口部A1の開口端縁に周方向で略90度の等間隔で支持され、倒立姿勢の詰め替え容器1を安定させる。
湾曲面(略シリンドリカル凹面)で形成された閉塞板4を図8に示す縦断面図で見た場合、閉塞板4における弱化部30の破断は、頂点4dが設けられた閉塞板4の一方の上端部4A(図8では下端部)から閉塞板4の底部4B(図8では頂部)に向かって行われ、さらに底辺4aが設けられた閉塞板4の他方の上端部4C(図8では下端部)に向かって行われる。湾曲面から成る閉塞板4の上端部(下端部)4Aと底部(頂部)4Bとは高さ方向に高低差hを有する。このため、特に抜栓開始時においては、内容物の注出をスムーズなものとすることができる。
また閉塞板4を図4に示す平面図で見た場合、閉塞板4における弱化部30の破断は、頂点4dから一対の傾斜辺4cに進み、次に一対の傾斜辺4cから各側辺4bを介して切り残し部31である底辺4aの両端に達することになる。
ここで、傾斜辺4cに設けられた弱化部30が延びる方向と側辺4bに設けられた弱化部30が延びる方向とは同じではないが、側辺4bと傾斜辺4cとの接続部分4eを湾曲状の弱化部30aで連結したことにより、破断が進む方向が緩やかに切り替わるようになり、一度の作業でスムーズに破断させることが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施例では、閉塞板4を含む注出筒3の上端面3A断面の湾曲面を略シリンドリカル凹面状(又は略円筒凹面状)として説明したが、上端面3A全体が注出筒3の内方に向かって徐々に陥没するクレーター状であってもよい。
また切り残し部31があれば閉塞板4等の本容器内への脱落が確実に防止されるが、切り残し部31をなくして閉塞板4の全周を破断するように構成してもよい。
1 : 詰め替え容器
2 : 容器本体
2a : 口部
3 : 注出筒
3a : 注出口
3A : 注出口の上端面
4 : 閉塞板
4a : 底辺
4b : 傾斜辺
4c : 側辺
4d : 頂点
4e : 接続部分
4A : 閉塞板の上端部(下端部)
4B : 閉塞板の底部(頂部)
5 : 操作突片
5a : 突片リブ
6 : 連結部
7 : 突片本体
7a : 突片本体の先端部
9 : 注出口部材
10 : 装着筒
11 : 筒部
13 : フランジ部
13a: フランジ部の上面
14 : シール筒
21 : フック部
21a: 下方延出部
21b: 底壁部
21c: 外壁部
22 : 内側面
23 : 外側面
24 : 外壁内側面
30 : 弱化部
31 : 切り残し部
33 : 接続部
41 : 湾曲壁部
42 : 平坦壁部
43 : 延長突部
44 : リブ
44a: 変位上面
46 : 上端部
51 : 支点突起
A : 本容器
A1 : 注入口部
O : 容器軸

Claims (6)

  1. 本容器(A)に詰め替える内容物が収容される容器本体(2)と、該容器本体(2)から容器軸(O)方向に沿った該容器本体(2)の外側に向けて延在すると共に該本容器(A)の注入口(A1)内に差し込み可能とされ且つ先端部に注出口(3a)が形成された注出筒(3)と、該注出口(3a)を閉塞すると共に該注出口(3a)の開口周縁部に破断可能な弱化部(30)を介して連結された閉塞板(4)と、前記本容器(A)の前記注入口部(A1)の開口端縁に係止可能なフック部(21)と、前記閉塞板(4)から前記注出筒(3)の径方向外側に略U字形状に配置されて前記フック部(21)に連結される操作突片(5)と、注出筒(3)の上端部の少なくとも一部を注出口(3a)よりも上方に延出させた延長突部(43)と、を備える詰め替え容器であって、
    前記閉塞板(4)を含む注出筒(3)の上端面(3A)を、注出筒(3)の内方に向かって徐々に陥没する湾曲面で形成したことを特徴とする詰め替え容器。
  2. 注出筒(3)の上端部の延長突部(43)とは反対側の位置に、操作突片(5)の下面に向かって突出する支点突起(51)を起立設すると共に、該支点突起(51)の先端部の断面形状をR形状とした請求項1記載の詰め替え容器。
  3. 操作突片(5)の下面に、支点突起(51)に係合する突片リブ(5a)を湾曲状に付設した請求項2記載の詰め替え容器。
  4. 操作突片(5)の一端部である連結部(6)を、閉塞板(4)上の延長突部(43)に最も近づく側に位置する弱化部(30)近傍に形成した請求項1乃至3のいずれか一項に記載の詰め替え容器。
  5. 閉塞板(4)を、注出口(3a)の開口周縁部に接続される底辺(4a)と、該底辺(4a)の両端から前記底辺(4a)に対して略垂直に延びる一対の側辺(4b)と、該一対の側辺(4b)から互いに接近する方向に斜めに延びる一対の傾斜辺(4c)とを有し、該一対の傾斜辺(4c)が互いに交わる点を頂点(4d)とする略ホームベース状に形成すると共に、弱化部(30)を、前記底辺(4a)を除く各辺(4b,4c)に沿って形成し、且つ前記側辺(4b)と前記傾斜辺(4c)との接続部分(4e)を湾曲状の弱化部(30a)で形成した請求項1乃至4のいずれか一項に記載の詰め替え容器。
  6. 閉塞板(4)と操作突片(5)との連結部(6)を、前記閉塞板(4)の頂点(4d)近傍に設けた請求項5記載の詰め替え容器。
JP2014134302A 2014-06-30 2014-06-30 詰め替え容器 Active JP6340727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134302A JP6340727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 詰め替え容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134302A JP6340727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 詰め替え容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016011140A JP2016011140A (ja) 2016-01-21
JP6340727B2 true JP6340727B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=55228113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134302A Active JP6340727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 詰め替え容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6340727B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182489A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 朋和産業株式会社 詰め替え袋

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5551503B2 (ja) * 2009-07-29 2014-07-16 株式会社吉野工業所 注出容器
JP5683356B2 (ja) * 2011-03-31 2015-03-11 株式会社吉野工業所 詰め替え容器
JP5823254B2 (ja) * 2011-10-28 2015-11-25 株式会社吉野工業所 詰替え容器
JP5982300B2 (ja) * 2013-02-27 2016-08-31 株式会社吉野工業所 詰め替え容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016011140A (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5819595B2 (ja) 詰め替え容器
JP6602233B2 (ja) ヒンジキャップ
JP6044899B2 (ja) 詰め替え容器
JP5203260B2 (ja) 内容物の詰替えに用いられる注出具
JP6340727B2 (ja) 詰め替え容器
JP5961547B2 (ja) 詰め替え容器
JP6322496B2 (ja) 詰め替え容器
JP2011046445A (ja) 注出容器
JP6027944B2 (ja) 詰め替え容器
JP6512483B2 (ja) 点眼用容器
JP5990484B2 (ja) 詰め替え容器
JP5978153B2 (ja) 詰め替え容器
JP2005313982A (ja) 薄肉容器
KR101382634B1 (ko) 캔 용기용 스파우트 캡
JP6099049B2 (ja) 詰め替え容器
JP6410662B2 (ja) 詰め替え容器
JP6093661B2 (ja) 詰め替え容器
JP6051118B2 (ja) 詰め替え容器
JP6051117B2 (ja) 詰め替え容器
JP5982300B2 (ja) 詰め替え容器
JP6044898B2 (ja) 詰め替え容器
JP6568341B2 (ja) 中栓を有する注出容器
JP5823254B2 (ja) 詰替え容器
JP6078439B2 (ja) 詰め替え容器
JP6078440B2 (ja) 詰め替え容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6340727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150