JP5681743B2 - 光受信装置および光受信方法 - Google Patents

光受信装置および光受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5681743B2
JP5681743B2 JP2013070372A JP2013070372A JP5681743B2 JP 5681743 B2 JP5681743 B2 JP 5681743B2 JP 2013070372 A JP2013070372 A JP 2013070372A JP 2013070372 A JP2013070372 A JP 2013070372A JP 5681743 B2 JP5681743 B2 JP 5681743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
unit
output
amount
compensation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013070372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014195149A (ja
Inventor
光輝 吉田
光輝 吉田
山崎 悦史
悦史 山崎
聖司 岡本
聖司 岡本
建吾 堀越
建吾 堀越
浩一 石原
浩一 石原
小林 孝行
孝行 小林
木坂 由明
由明 木坂
富沢 将人
将人 富沢
藤原 直樹
直樹 藤原
片岡 智由
智由 片岡
一茂 米永
一茂 米永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013070372A priority Critical patent/JP5681743B2/ja
Publication of JP2014195149A publication Critical patent/JP2014195149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5681743B2 publication Critical patent/JP5681743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、光ファイバ伝送路で生じる位相雑音を補償する技術に関する。
基幹系光伝送システムの分野において、高速な信号を経済的に収容し、大容量の伝送を行うための検討が進められている。例えば、周波数利用効率向上の観点から、コヒーレント検波とデジタル信号処理とを組み合わせたデジタルコヒーレント伝送方法が検討されている。
周波数利用効率を向上させる技術として、多値変調方式が挙げられる。多値変調方式では、多値数(1シンボル当りのビット数)が大きくなるに従って、光送信装置、光受信装置および光ファイバ伝送路において生じる位相雑音の影響を大きく受けて、伝送劣化を引き起こすことが知られている。非特許文献1や非特許文献2には、送信側においてパイロットトーンを参照信号として主信号に対して異なる周波数位置に重畳し、受信側において、光ファイバ伝送路において生じた位相雑音を推定して主信号の位相変動を補償する技術が開示されている。
しかしながら、非特許文献1や非特許文献2に記載の技術では、光ファイバ伝送路で生じる波長分散の影響を十分に考慮していないため、パイロットトーンから推定される位相変動の位置と主信号の位相変動の位置との相関が低下してしまい、位相変動に対する補償効果が十分に得られないという問題がある。
そこで、本発明は、光受信装置において、位相変動に対する補償精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明の光受信装置は、主信号に対して、前記主信号とは周波数成分の異なるパイロットトーンを重畳した信号光を、光ファイバ伝送路を経由して受信し、電気信号に変換する受信部と、前記受信部から出力された電気信号に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第1の波長分散補償部と、前記第1の波長分散補償部から出力される電気信号を受信し、波長分散および位相変動を補償した電気信号を出力する位相雑音補償部と、を備え、前記位相雑音補償部が、前記第1の波長分散補償部の出力に対して第1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第1の位相補償適用部と、前記第1の位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第2の波長分散補償部と、前記第2の波長分散補償部の出力に対して第2の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第2の位相補償適用部と、を直列に接続し、前記第1の波長分散補償部の出力から前記パイロットトーンを抽出するパイロットトーン抽出部と、前記パイロットトーンの位相変動を検出し、変動した位相の量を推定する位相推定部と、前記位相推定部によって推定された前記位相の量に対して、前記第2の波長分散補償部と同量の波長分散を補償する第1の分散低フィルタと、を直列に接続し、前記第1の補償量設定部は、前記位相推定部によって推定された前記位相の量に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第1の位相補償適用部に出力し、前記第2の補償量設定部は、前記第1の分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第2の位相補償適用部に出力する、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の前記光受信装置の前記位相雑音補償部は、さらに第n(n≧2)の位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第n+1の波長分散補償部と、前記第n+1の波長分散補償部の出力に対して第n+1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第n+1の位相補償適用部と、を直列に接続し、第n−1の分散低フィルタの出力側に、前記第n+1の波長分散補償部と同量の波長分散を補償する第nの分散低フィルタを接続し、前記第n+1の補償量設定部は、前記第nの分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第n+1の位相補償適用部に出力する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、主信号に対して、その主信号とは周波数成分の異なるパイロットトーンを重畳した信号光を光ファイバ伝送路を経由して受信して電気信号に変換した後、その電気信号に対して波長分散を補償し、パイロットトーンから位相
変動を推定し、その推定した位相変動に基づいて、主信号の位相変動を補償することができる。
また、光受信装置は、波長分散補償部と位相雑音補償部とを交互に複数接続する構成を備え、波長分散補償部が、電気信号に対して、波長分散に伴う歪みを補償する量を示す分散補償量を補償することにより、主信号とパイロットトーンとのズレを減少させつつ、位相雑音補償部が、変動した位相の量をパイロットトーンから推定して、電気信号の位相変動を補償する。つまり、光受信装置は、波長分散に伴う主信号とパイロットトーンとのズレを減少させつつ、位相変動を補償していくことを繰り返すことによって、位相補償の精度を向上させることができる。
また、光受信装置は、電気信号に対しては、波長分散補償部と位相補償適用部とを交互に複数接続する構成により、波長分散および位相変動を補償しつつ、パイロットトーンに対しては、パイロットトーン抽出部、位相推定部の順で処理した後、位相推定部の出力側に分散低減フィルタを複数接続し、波長分散を補償する。つまり、光受信装置は、パイロットトーンの抽出および変動した位相の算出を一度だけ行えばよくなる。そして、光受信装置は、主信号とパイロットトーンとのズレを減少させつつ、位相変動を補償することを繰り返すことによって、位相補償の精度を向上させることができる。また、パイロットトーンに対して分散補償量を補償する分散低減フィルタの回路規模は、電気信号に対する波長分散補償部の回路規模より小さいもので実現可能である。
また、請求項1を引用する請求項2に記載の前記光受信装置は、前記第1の分散低減フィルタは、前記第2の波長分散補償部と同量の波長分散に伴う遅延を補償することを特徴とする。
また、請求項4を引用する請求項5に記載の前記光受信装置は、前記第nの分散低減フィルタは、前記第n+1の波長分散補償部と同量の波長分散に伴う遅延を補償することを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、分散低フィルタを単に遅延素子として作用させるだけで、位相変動に対する補償精度を向上させることができる。また、回路規模を低減できる。
請求項に記載の前記第2の波長分散補償部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して波長分散の補償量を変化させ、前記第1の補償量設定部および前記第2の補償量設定部が、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して前記重み係数を変化させることを特徴とする。
また、請求項6に記載の前記第n+1の波長分散補償部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して波長分散の補償量を変化させ、前記第n+1の補償量設定部が、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して前記重み係数を変化させることを特徴とする。
このような構成によれば、波長分散補償部は、補償分散量を細かく変化し、補償量設定部は、重み係数の大きさを変化して位相補償量を変化させることによって、伝送特性を改善することができる。つまり、信号電力の高さに応じて位相変動の大きさが異なるという現象に対処することができる。そして、光受信装置は、位相補償の精度を向上させることができる。
なお、光受信方法に係る発明については、請求項1,4に記載の光受信装置と同様の技術的特徴を備えており、前記光受信装置と同様の効果を有しているので、記載を省略する。
本発明によれば、光受信装置において、位相変動に対する補償精度を向上させることができる。
光送受信システム、光送信装置および光受信装置の構成例を示す図である。 第1実施形態の光受信装置のデジタル信号処理部の機能例を示す図である。 第1実施形態の位相雑音補償部の機能例を示す図である。 位相変動が発生した状況の一例を示す図であり、(a)は、伝送距離が短い場合を表し、(b)は、伝送距離が長い場合を表す。 波長分散補償と位相雑音補償とを繰り返し実行する処理の概要を示す図であり、(a)は第1段目による補償の結果を表し、(b)は第N段目による補償の結果を表す。 第1実施形態のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第1実施形態の位相雑音補償部の補償量設定部において、重み係数を変化した場合のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第2実施形態のデジタル信号処理部の機能例を示す図である。 第2実施形態の位相雑音補償部の機能例を示す図である。 第3実施形態の位相雑音補償部の機能例を示す図である。 誤った位置を補償してしまう処理例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(光送受信システム)
本実施形態における光送受信システム100は、図1に示すように、光送信装置1および光受信装置2を備えている。光送信装置1は、データを含む変調光111を生成し、当該変調光111を光ファイバ伝送路5に送出する機能を有する。また、光受信装置2は、光ファイバ伝送路5を伝搬してきた変調光111を受信信号光211として受信し、当該受信信号光211を復調してデータを取得する機能を有する。
光送信装置1は、図1に示すように、信号光源部10、光変調部11および変調信号生成部12を備える。
信号光源部10は、レーザを用いて光信号を生成し、光変調部11に出力する機能を有する。
光変調部11は、変調信号生成部12によって生成された変調信号123を用いて、信号光源部10の出力信号を変調して変調光(信号光)111を生成し、光ファイバ伝送路5に出力する機能を有する。
変調信号生成部12は、シンボルマッピング部121およびパイロットトーン多重部122を備える。
シンボルマッピング部121は、0,1のバイナリ系列をデータとして受信し、変調方式に応じて、対応する複素数点に当該データをシンボルマッピングして主信号を生成し、パイロットトーン多重部122に出力する機能を有する。
パイロットトーン多重部122は、1以上のパイロットトーンを主信号に重畳して変調信号123を生成し、光変調部11に出力する機能を有する。なお、パイロットトーンの周波数成分は、主信号の周波数成分とは異なるものとする。
光送信装置1から送出された変調光111は、光ファイバ伝送路5を経由して、光受信装置2に受信信号光211として受信される。
光受信装置2は、図1に示すように、局発光源部20、偏波多重光ハイブリッド部(受信部)21、光電気変換部(受信部)22、AD(アナログデジタル)変換部23およびデジタル信号処理部24を備える。
局発光源部20は、コヒーレント受信を行うために、局部発信用レーザを用いて光信号を生成する機能を有する。
偏波多重光ハイブリッド部21は、受信信号光211を受信し、局発光源部20の出力光と合成して、X偏波およびY偏波の同相成分と直交成分の4成分の光信号に分離する(コヒーレント検波を行う)機能を有する。
光電気変換部22は、光―電気変換素子を有し、偏波多重光ハイブリッド部21の出力信号をアナログ電気信号に変換する機能を有する。
AD変換部23は、前記アナログ電気信号を受信デジタル信号(電気信号)231に変換する機能を有する。なお、受信デジタル信号231には、主信号およびパイロットトーンが含まれている。
デジタル信号処理部24は、受信デジタル信号231に対して波長分散補償および位相雑音補償を施し、主信号を復調して、元のデータを出力する機能を有する。なお、デジタル信号処理部24の機能の詳細については、第1〜第4実施形態として後記する。
(第1実施形態)
次に、第1実施形態のデジタル信号処理部24の機能例について、図2を用いて説明する(適宜、図1参照)。
デジタル信号処理部24は、波長分散補償部241、位相雑音補償部242、パイロットトーン除去部243、適応等化部244、周波数オフセット補償部245、搬送波位相同期部246およびシンボル識別部247を備える。
波長分散補償部241は、受信デジタル信号231に対して、波長分散に伴う歪みを補償する機能を有する。
位相雑音補償部242は、パイロットトーンを抽出して、当該パイロットトーンから、位相変動を検出し、変動した位相を推定し、推定した位相とは逆向きの位相量を受信デジタル信号231に適用して、位相変動を補償する機能を有する。
なお、第1実施形態では、デジタル信号処理部24は、波長分散補償部241および位相雑音補償部242を繰り返しN段(N≧2)接続した構成を備えている。すなわち、波長分散補償部241の出力を位相雑音補償部242に入力し、位相雑音補償部242の出力を再び波長分散補償部241に入力して、N段繰り返す機能を有する。なお、以下の説明では、最初の段を第1段目、繰り返しがN回目の段を第N段目と称する。
波長分散補償部241は、受信デジタル信号231の波長分散に伴う分散量のトータルをNに分割し、1段ごとに、分割した分散量(分散補償量)分を補償する。例えば、各段は、分散量のトータルのN分の1を均等に補償するように実行してもよい。また、各段は、分散量のトータルを満足する範囲において、予め決められた異なる分散補償量分を補償するように実行しても構わない。
次に、N段接続した構成における処理の概要について説明するが、その前に、光ファイバ伝送路5において、波長分散の影響によって主信号とパイロットトーンとの同期がどの様な状況になるかについて、位相変動の影響とともに、図4を用いて説明する。
図4(a)は、伝送距離が短い場合であって、波長分散の影響が小さいケース、図4(b)は、伝送距離が長い場合であって、波長分散の影響が大きいケースを示している。
なお、図4(a)(b)では、「主信号」および「パイロットトーン」それぞれについて、送信側の変調信号生成部12で生成された変調信号123の任意の位置を切り出した時の区間信号を模式的に表している。また、両方向矢印は、位相変動が発生した位置を表している。
「主信号」は、小さな縦長の矩形が1つのシンボルを表し、そのシンボルが複数連なって区間信号を表している。また、位相変動を受けた位置には、斜線が付されている。
「パイロットトーン」は、模式的に波形で表しており、位相変動を受けた位置で位相を異ならせて表している。
図4(a)に示すように、伝送距離が短い場合には、主信号およびパイロットトーンは、波長が異なっていたとしても、波長分散の影響が小さい。そのため、主信号およびパイロットトーンは、ほぼ同期した位置関係になっている。そして、主信号およびパイロットトーンは、両方向矢印の位置で同様の位相変動を受ける。図4(a)では、位相変動を受けた位置は、主信号およびパイロットトーンそれぞれの区間信号においてほぼ同じ場所であって、区間信号の右端付近に示されている。
次に、伝送距離が長い場合には、図4(b)に示すように、波長分散によって、主信号とパイロットトーンとの同期がズレてくる。一例として、図4(b)では、パイロットトーンが主信号より遅れた場合を表している。そして、主信号およびパイロットトーンの双方は、両方向矢印の位置で位相変動を受ける。そのため、主信号では、区間信号の中央付近の右寄りの位置に、位相変動を受けることになる。それに対して、パイロットトーンでは、区間信号の中央付近より左寄りの位置に、位相変動を受けることになる。つまり、図4(b)に示す状態から、波長分散の影響を補償して「主信号」と「パイロットトーン」との同期を合わせた場合、位相変動を受けた位置同士の相関が低下することになる。
そこで、波長分散の影響に対処するために、波長分散の影響を少しずつ補償しつつ位相変動の補償を行えるようにする。具体的には、光受信装置2は、波長分散補償部241および位相雑音補償部242を繰り返しN段(N回)接続した構成を備える。次に、そのN段接続した構成における処理の概要について、図5を用いて説明する。図5(a)は、第1段目による補償の結果を表し、図5(b)は、第N段目による補償の結果を表している。ただし、主信号およびパイロットトーンの双方は、位相変動により、ほぼ同程度の位相変動を受けるものとする。
図5(a)では、第1段目に入力される受信デジタル信号231は、図4(b)の場合と同様に、主信号とパイロットトーンとの同期がズレた(合っていない)状態となっている。
この状態において、位相雑音補償部242は、パイロットトーン内の位相変動の位置(図5(a)中では位相の反転箇所)に対応する主信号の箇所(図5(a)中では「位相補償位置」と表記)を、位相補償する。なお、位相雑音補償部242は、位相補償の処理を行った際、当該位相補償を行ったパイロットトーンの位相変動の位置を対応済として記憶しておき、再度位相補償に用いないようにする。例えば、対応済とするために、パイロットトーンの位相の反転箇所を、元の状態に戻してもよい。
そして、段数が増すにしたがって、波長分散による同期のズレ(遅延差)が小さくなるように処理される。図5(b)に示す第N段目では、主信号とパイロットトーンとは、図4(a)の場合と同様に、ほぼ同期した状態となる。つまり、主信号とパイロットトーンとのズレを減少するとともに、パイロットトーン内の位相変動の位置が、主信号の区間信号と新たに重なる状態となる。したがって、位相雑音補償部242は、当該パイロットトーン内の位相変動の位置が新たに主信号と重なった箇所(図5(b)中では「位相補償位置」と表記)を、位相補償する。
仮に、N=1として1段構成とした場合には、図11に示すように、波長分散補償部241が波長分散の影響を1度に補償してしまうために、主信号とパイロットトーンとが同期した状態にされてしまう。次に、位相雑音補償部242がパイロットトーンの位相変動の位置に対応する主信号の箇所に対して位相変動の補償を行う処理を実行してしまう。そのため、図11では、主信号の右端の位相変動は補償されるが、主信号の誤った位置に対して誤った位相補償が実行されてしまうことになる。
つまり、Nを2以上とすることにより、補償精度を向上させることが期待できる。
ここで、位相雑音補償部242の機能例について、図3を用いて説明する(適宜、図2参照)。
位相雑音補償部242は、パイロットトーン抽出部31、位相推定部32、補償量設定部33および位相補償適用部34を備える。
パイロットトーン抽出部31は、受信デジタル信号231からパイロットトーンを抽出する機能を有する。具体的には、パイロットトーン抽出部31は、パイロットトーンの周波数および位相変動成分を通過する通過帯域フィルタ(不図示)を用いて、パイロットトーンを抽出する。なお、位相変動成分の周波数幅は、例えば、数MHz〜数GHzである。また、パイロットトーン抽出部31は、分散補償のための高速フーリエ変換演算によって算出される周波数領域の信号を入力とし、パイロットトーンおよび位相変動成分が位置する周波数に通過帯域フィルタを掛けて、パイロットトーンを抽出することが可能である。また、パイロットトーン抽出部31は、時間ドメインのFIR(Finite Impulse Response)またはIIR(Infinite Impulse Response)によるデジタルフィルタを用いて、パイロットトーンを抽出しても構わない。
位相推定部32は、パイロットトーンの位相変動を検出し、変動した位相を推定する機能を有する。具体的には、位相推定部32は、送信側で主信号に重畳したパイロットトーンが既知であることを利用して、検出したパイロットトーンのずれた周波数分だけ逆向きにシフトさせて、パイロットトーンをベースバンドに落とし込み、変動した位相の量を推定することができる。
補償量設定部33は、位相推定部32で推定された変動した位相の量に対して、重み係数を掛けて、位相補償量を算出する機能を有する。
位相補償適用部34は、補償量設定部33によって算出された位相補償量を、受信デジタル信号231に適用し、位相変動を補償する機能を有する。
ここで、受信デジタル信号231の位相変動を補償する方法に関して、2つの方法について説明する。
1つ目の方法は、受信デジタル信号231を複素数として表される信号から位相角で表される信号に変換した上で位相補償を行うものである。この場合、位相推定部32は、複素信号の実部と虚部の値を用いて、予め実部と虚部との値の組および位相角の関係が記憶されたメモリテーブルを参照して、位相角を求める。なお、メモリテーブルは、例えば、Arctan(虚部/実部)を用いて、(虚部/実部)の値と位相角とを事前に計算して生成されればよい。また、位相推定部32は、例えば、Arctan(虚部/実部)を演算して、位相角を求めてもよい。そして、位相補償適用部34は、推定された位相角とは逆向きの位相角を再び複素数で表される位相補償量に変換し、受信デジタル信号231に適用する。当該逆向きの変換でもメモリテーブルを利用することも可能である。
2つ目の方法は、複素数で表される位相情報を、そのまま利用するものである。補償量設定部33は、位相推定部32で推定された変動した位相とは逆向きの位相の量を示す複素信号に対して、重み係数を掛けて位相補償量を算出する。位相補償適用部34は、位相補償量の複素信号と受信デジタル信号231の複素信号との複素乗算処理を実行する。この際、逆向きの位相の量は、変動した位相の量に対して複素共役で表現できる。
図2に戻って、パイロットトーン除去部243は、N段目の位相雑音補償部242の出力信号から、パイロットトーンを除去して、主信号を取り出す機能を有する。
適応等化部244は、偏波モード分散補償を実行する機能を有する。
周波数オフセット補償部245は、周波数オフセット量を推定し、周波数オフセット補償を実行する機能を有する。
搬送波位相同期部246は、搬送波と同期をとる機能を有する。
シンボル識別部247は、主信号からシンボル系列を復調し、送信側から送信された元のデータを出力する機能を有する。
次に、デジタル信号処理部24の波長分散補償部241および位相雑音補償部242のN段の処理をシミュレーションした結果について、図6を用いて説明する(適宜、図1〜3参照)。シミュレーションは、図1に示す光送受信システム100と同様の構成の実験系を構築し、光受信装置2において受信デジタル信号231をコンピュータに取り込み、オフラインでデジタル信号処理部24の処理を模して行った。なお、波長分散補償部241の1段当りの分散補償量は、分散補償量のトータルのN分の1となるようにした。
図6では、横軸は伝送距離(km)、縦軸はQ値(dB)を表している。そして、繰り返しの段数Nは、N=4の場合と、N=1の場合とを表している。伝送距離が200kmの場合には、N=4の場合およびN=1の場合の双方とも、Q値はほぼ同じであった。この理由は、伝送距離が200kmでは、伝送距離が短いので、N=4の場合であっても、N=1の場合と同様に、主信号とパイロットトーンとがほぼ同期していたためと考えられる。それに対して、伝送距離が長くなるに従って、N=4の場合のQ値とN=1の場合のQ値との差が大きくなっている。この理由は、図5(a)(b)に示したように、段数をN=4として、波長分散に伴うズレの量を徐々に変更していくことによって、パイロットトーンと主信号との重なり部分を変更できるようになったためと考えられる。
なお、Nの数を大きくするに従ってQ値は改善する傾向を示すが、回路規模やリアルタイム性(演算処理を所定時間内で終了すること)を考慮に入れて、Nを所定の数値に決めることが好ましい。シミュレーション結果によれば、N=3〜5が好適である。
また、図3に示す位相雑音補償部242の補償量設定部33において、位相推定部32で推定された変動した位相の量に重み係数(1以下)を乗算することによって過剰な補償を抑制することができ、図7に示すようにQ値を改善することができる。ところで、図7は、横軸に重み係数、縦軸に相対Q値(重み係数=1の場合を0dBとした。)を表している。パラメータは、伝送距離が800kmおよび1000kmの場合である。
図7より、伝送距離が800kmおよび1000kmのいずれの場合であっても、重み係数が1より小さいときには、Q値が改善していることが分かる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態のデジタル信号処理部24(図2参照)における波長分散補償部241および位相雑音補償部242のN段構成の箇所を、図8に示すように、波長分散補償部241と位相雑音補償部250に集約した構成を備える。なお、第2の実施形態においては、符号を、デジタル信号処理部24a、位相雑音補償部250と付して説明し、第1の実施形態と同じ機能には同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、第2の実施形態におけるデジタル信号処理部24aの機能例を表している。デジタル信号処理部24aは、位相雑音補償部250の機能が、第1の実施形態の位相雑音補償部242の機能とは異なる。したがって、位相雑音補償部250の機能について、図9を用いて説明する(適宜、図2参照)。
図9に示すように、位相雑音補償部250は、受信デジタル信号231に対しては、位相補償適用部34と波長分散補償部241とが交互に繰り返され、N段目では、位相補償適用部(N)34のみが構成される。また、位相雑音補償部250は、パイロットトーンに対しては、パイロットトーン抽出部31、位相推定部32の順で処理した後、位相推定部32の出力側に分散低減フィルタ35を(N−1)段接続する構成を備える。また、位相雑音補償部250は、位相推定部32の出力信号を補償量設定部(1)33を介して位相補償適用部(1)34に入力し、分散低減フィルタ(M)35の出力信号を補償量設定部(M+1)33を介して位相補償適用部(M+1)34に入力する構成を備える。ただし、N>M≧1である。このようにして、位相雑音補償部250は、受信デジタル信号231に対しては、波長分散補償部241と位相補償適用部34とを交互に複数接続し、波長分散または位相変動の少なくとも一方を補償することができる。
第1の実施形態では、パイロットトーンは、位相雑音補償部242のパイロットトーン抽出部31において、N段の繰り返しのたびに抽出されていた。しかし、周波数ωPTのパイロットトーンの位相変動の帯域幅の、波長分散補償部241によって補償される波長分散の帯域幅に対する比が所定値より小さいとき、パイロットトーンの位相変動の帯域幅は、波長分散補償部241の処理を実行してもほとんど変化しない。そこで、図9に示すように、パイロットトーン抽出部31が、パイロットトーンの抽出を1度のみ実行する。そして、分散低減フィルタ(1)35〜(N−1)35それぞれは、波長分散補償部(2)241〜(N)241それぞれの波長分散量に等しい波長分散量をパイロットトーンから低減する機能を有する。このような構成を備えることで、第1の実施形態の波長分散補償部241(図2参照)のN段構成の機能と同等の効果を得ることができる。ただし、分散低減フィルタ(M)35に設定される波長分散量は、波長分散補償部(M+1)241に設定される波長分散量に等しいものとする。なお、補償量設定部33は、位相補償量の微調整に用いられる。また、分散低減フィルタ35は、パイロットトーンに対して作用させるだけであるので、その回路規模は、受信デジタル信号231に対する回路規模より小さくてよい。また、第2の実施形態のように、パイロットトーンの位相変動の帯域幅に対する、波長分散補償部241によって補償される波長分散の帯域幅の比が所定値より小さい場合には、図9に示す回路のNの値が、第1の実施形態の場合における段数Nの値より小さくても、第1の実施形態の場合よりもQ値が高くなるというシミュレーション結果が得られている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、図9に示す第2の実施形態の位相雑音補償部250の機能の中で、分散低減フィルタ35の代わりに、遅延量低減部36を備える点において異なる。なお、第3の実施形態の位相雑音補償部251の機能例を、図10に示す。
第2の実施形態の場合よりもさらに位相変動の帯域幅が小さい場合、つまり、位相変動の帯域幅が分散低減フィルタ35で付与する波長分散の帯域幅より非常に小さい場合、分散低減フィルタ35は、波長分散に伴う前記受信デジタル信号の歪みの中で単なる遅延として作用するため、第3の実施形態では、帯域通過フィルタの機能を有する必要はなく遅延量低減部36として回路を簡略化できる。したがって、第3の実施形態の回路規模は、第1,第2の実施形態の回路規模より、小さくすることができる。なお、補償量設定部33は、位相補償量の微調整に用いられる。また、分散低減フィルタ35を用いて、実質的に波長分散に伴う遅延を補償しても構わない。
遅延量低減部36によって低減される遅延量τは、次式(1)を用いて求めることができる。
Figure 0005681743

ただし、Dは波長分散パラメータ、Lは遅延に対する伝送距離、λは主信号の中心波長、cは光速、nは図10中のカッコ()内の数字である。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様の機能を備えるので、図示を省略する(適宜、図2,3,9,10参照)。なお、第4の実施形態では、位相補償量に付加する重み係数や補償分散量の設定の細かさを、信号電力の大きさ(レベルダイヤ)に依存して変化する点を特徴としている。
光送信装置1から送信された信号の信号電力は、光ファイバ伝送路5を伝搬するとともに、光ファイバの損失により減少する。また、光ファイバ伝送路5で生じる非線形光学効果にともなう位相回転量は信号電力に比例するので、信号電力が高い領域では、大きな位相回転を受ける。つまり、大きな位相回転を受けた伝送領域での位相補償量を大きくすれば、伝送特性を改善することができる。
例えば、光ファイバ伝送路5の信号電力のレベルダイヤに応じて、信号電力が高い伝送領域では、波長分散補償部241は補償分散量を細かく設定し、位相雑音補償部242の補償量設定部33は、重み係数を大きくして位相補償量を大きく算出するとよい。
以上、本実施形態の光受信装置2は、主信号に対して、主信号とは異なる波長のパイロットトーンを重畳した信号光を、光ファイバ伝送路5を経由して受信し、パイロットトーンから位相変動を検出し、変動した位相を推定する。光受信装置2は、波長分散に応じて主信号とパイロットトーンとの時間的なズレを少しずつ調整しつつ、パイロットトーンの位相変動の位置に重なる主信号の位置の位相変動を補償する。そのため、光受信装置2は、波長分散補償部241による波長分散補償と位相雑音補償部242による位相変動補償とを繰り返し実行する。波長分散補償部241は、波長分散に伴う分散量のトータルを満足するように、各段において分散補償量として割り当てて、当該分散補償量に対応してズレを補償する。また、位相雑音補償部242は、パイロットトーンを抽出して、変動する位相の量を推定し、推定した位相とは逆向きの位相を有する位相補償量を主信号に適用して、位相変動を補償する。
また、補償量設定部33が、推定位相角の時間波形に対して、重み係数を掛けて、位相補償量を算出する場合、N段中の各段において算出される推定位相角の中で、強調する推定位相角に対して大きな重み係数を掛けるようにしてもよい。
また、図2に示すデジタル信号処理部24において、周波数オフセット補償部245を有しない構成としても構わない。
また、図2では、波長分散補償部241と位相雑音補償部242とを組としてN段(N≧2)の構成とするように説明したが、N段目の最後の位相雑音補償部242を省略した構成であっても構わない。
また、本実施形態では、パイロットトーンが1つの場合について説明したが、パイロットトーンが複数ある場合には、パイロットトーンごとに本実施形態で説明した構成を並列に複数備えてもよい。
また、本実施形態では、デジタル信号処理部24において、受信デジタル信号231を電気信号の入力として処理を実行するように説明したが、その入力は必ずしもデジタル信号に限られる必要はない。
また、波長分散補償部241は、分散低減フィルタ35と同様の機能を備えるようにしてもよい。
1 光送信装置
2 光受信装置
5 光ファイバ伝送路
21 偏波多重光ハイブリッド部(受信部)
22 光電気変換部(受信部)
24,24a デジタル信号処理部
31 パイロットトーン抽出部
32 位相推定部
33 補償量設定部
34 位相補償適用部
35 分散低減フィルタ
36 遅延量低減部
111 変調光(信号光)
231 受信デジタル信号(電気信号)
241 波長分散補償部
242,250 位相雑音補償部
243 パイロットトーン除去部
244 適応等化部
245 周波数オフセット補償部
246 搬送波位相同期部
247 シンボル識別部

Claims (8)

  1. 主信号に対して、前記主信号とは周波数成分の異なるパイロットトーンを重畳した信号光を、光ファイバ伝送路を経由して受信し、電気信号に変換する受信部と、
    前記受信部から出力された電気信号に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第1の波長分散補償部と、
    前記第1の波長分散補償部から出力される電気信号を受信し、波長分散および位相変動を補償した電気信号を出力する位相雑音補償部と、
    を備え、
    前記位相雑音補償部は、
    前記第1の波長分散補償部の出力に対して第1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第1の位相補償適用部と、
    前記第1の位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第2の波長分散補償部と、
    前記第2の波長分散補償部の出力に対して第2の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第2の位相補償適用部と、
    を直列に接続し、
    前記第1の波長分散補償部の出力から前記パイロットトーンを抽出するパイロットトーン抽出部と、
    前記パイロットトーンの位相変動を検出し、変動した位相の量を推定する位相推定部と、
    前記位相推定部によって推定された前記位相の量に対して、前記第2の波長分散補償部と同量の波長分散を補償する第1の分散低フィルタと、
    を直列に接続し、
    前記第1の補償量設定部は、前記位相推定部によって推定された前記位相の量に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第1の位相補償適用部に出力し、
    前記第2の補償量設定部は、前記第1の分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第2の位相補償適用部に出力する、
    ことを特徴とする光受信装置。
  2. 前記第1の分散低減フィルタは、前記第2の波長分散補償部と同量の波長分散に伴う遅延を補償する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記第2の波長分散補償部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して波長分散の補償量を変化させ、
    前記第1の補償量設定部および前記第2の補償量設定部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して前記重み係数を変化させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光受信装置。
  4. 前記位相雑音補償部は、さらに
    第n(n≧2)の位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第n+1の波長分散補償部と、
    前記第n+1の波長分散補償部の出力に対して第n+1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力する第n+1の位相補償適用部と、
    を直列に接続し、
    第n−1の分散低フィルタの出力側に、前記第n+1の波長分散補償部と同量の波長分散を補償する第nの分散低フィルタを接続し、
    前記第n+1の補償量設定部は、前記第nの分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第n+1の位相補償適用部に出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  5. 前記第nの分散低減フィルタは、前記第n+1の波長分散補償部と同量の波長分散に伴う遅延を補償する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光受信装置。
  6. 前記第n+1の波長分散補償部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して波長分散の補償量を変化させ、
    前記第n+1の補償量設定部は、前記光ファイバ伝送路の信号電力のレベルダイヤに対応して前記重み係数を変化させる
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の光受信装置。
  7. 主信号に対して、前記主信号とは周波数成分の異なるパイロットトーンを重畳した信号光を、光ファイバ伝送路を経由して受信する光受信装置の光受信方法であって、
    前記光受信装置は、
    前記受信した信号光を電気信号に変換する受信部と、
    前記受信部から出力された電気信号に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を出力する第1の波長分散補償部と、
    第1の位相補償適用部および第2の位相補償適用部と、第2の波長分散補償部と、第1の補償量設定部および第2の補償量設定部と、パイロットトーン抽出部と、位相推定部と、第1の分散低減フィルタと
    を備えており、
    前記光受信装置は、
    前記第1の位相補償適用部において、前記第1の波長分散補償部の出力に対して前記第1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を前記第2の波長分散補償部に出力するステップを実行し、
    前記第2の波長分散補償部において、前記第1の位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を前記第2の位相補償適用部に出力するステップを実行し、
    前記第2の位相補償適用部において、前記第2の波長分散補償部の出力に対して前記第2の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力するステップを実行し、
    前記パイロットトーン抽出部において、前記第1の波長分散補償部の出力から前記パイロットトーンを抽出するステップを実行し、
    前記位相推定部において、前記パイロットトーンの位相変動を検出し、変動した位相の量を推定するステップを実行し、
    前記第1の分散低フィルタにおいて、前記位相推定部によって推定された前記位相の量に対して、前記第2の波長分散補償部の出力と同量の波長分散を補償するステップを実行し、
    前記第1の補償量設定部において、前記位相推定部によって推定された前記位相の量に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第1の位相補償適用部に出力するステップを実行し、
    前記第2の補償量設定部において、前記第1の分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第2の位相補償適用部に出力するステップを実行することを特徴とする光受信方法。
  8. 前記光受信装置は、さらに、第n+1(n≧2)の波長分散補償部と、第n+1の位相補償適用部と、第nの分散低フィルタと、第n+1の補償量設定部と、を備えており、
    前記第n+1の波長分散補償部において、第nの位相補償適用部の出力に対して波長分散を補償し、その波長分散を補償した電気信号を前記第n+1の位相補償適用部に出力するステップを実行し、
    前記第n+1の位相補償適用部において、前記第n+1の波長分散補償部の出力に対して前記第n+1の補償量設定部から出力される位相補償量に対応する位相変動を補償した電気信号を出力するステップを実行し、
    前記第nの分散低フィルタにおいて、第n−1の分散低フィルタの出力に対して、前記第n+1の波長分散補償部と同量の波長分散を補償するステップを実行し、
    前記第n+1の補償量設定部において、前記第nの分散低フィルタの出力に所定の重み係数を掛けて、前記位相補償量を算出し、前記第n+1の位相補償適用部に出力するステップを実行する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光受信方法。
JP2013070372A 2013-03-28 2013-03-28 光受信装置および光受信方法 Active JP5681743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070372A JP5681743B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 光受信装置および光受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070372A JP5681743B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 光受信装置および光受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014195149A JP2014195149A (ja) 2014-10-09
JP5681743B2 true JP5681743B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=51840126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013070372A Active JP5681743B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 光受信装置および光受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5681743B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6206545B1 (ja) * 2016-06-17 2017-10-04 Nttエレクトロニクス株式会社 伝送特性補償装置、伝送特性補償方法及び通信装置
CN114258648B (zh) * 2019-08-19 2024-03-08 日本电信电话株式会社 光通信***以及光通信方法
WO2021124415A1 (ja) * 2019-12-16 2021-06-24 日本電信電話株式会社 光受信装置及び伝送特性推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014195149A (ja) 2014-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6319487B1 (ja) 光伝送特性推定方法、光伝送特性補償方法、光伝送特性推定システム及び光伝送特性補償システム
JP5088271B2 (ja) 歪補償器、光受信装置およびそれらの制御方法並びに光伝送システム
EP2417739B1 (en) Adaptive filter
EP2495890B1 (en) Method and apparatus for compensating nonlinear damage
US9037004B2 (en) Optical receiver, polarization separation device and polarization separating method
JP5463880B2 (ja) 波長分散モニタ器、波長分散モニタ方法、および波長分散補償器
JP6206487B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
US8831081B2 (en) Digital filter device, digital filtering method and control program for the digital filter device
KR20110039445A (ko) 코히어런트 수신기에서 적응성 비-선형 보상
JPWO2014112516A1 (ja) コヒーレント通信システム、通信方法、および送信方法
US8918444B2 (en) Method and device for filterling an input signal
US8718474B2 (en) Chromatic dispersion compensation using sign operations and lookup tables
JP6711358B2 (ja) 信号処理装置、通信システム、及び信号処理方法
CN107534484B (zh) 光接收装置及光接收方法
JP5681743B2 (ja) 光受信装置および光受信方法
JPWO2014155775A1 (ja) 信号処理装置、光通信システム、及び信号処理方法
JP2018129618A (ja) 受信装置および受信方法
JP2017028534A (ja) コヒーレント光通信システム及び通信方法
JP6380403B2 (ja) 搬送波周波数偏差推定装置および搬送波周波数偏差推定方法
JP7230568B2 (ja) 適応等化回路および光受信器
JP6116001B2 (ja) 光送信装置及び光受信装置
EP4145723B1 (en) Method and system for correcting and monitoring phase noise in coherent optical multi-carrier systems with chromatic dispersion
JP7067393B2 (ja) 光伝送装置、送信信号生成方法、及び送信信号抽出方法
JP2016208417A (ja) 光受信装置
JP5963581B2 (ja) 等化装置、等化方法、受信信号処理装置、及び受信信号処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5681743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150