JP5678844B2 - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5678844B2
JP5678844B2 JP2011194604A JP2011194604A JP5678844B2 JP 5678844 B2 JP5678844 B2 JP 5678844B2 JP 2011194604 A JP2011194604 A JP 2011194604A JP 2011194604 A JP2011194604 A JP 2011194604A JP 5678844 B2 JP5678844 B2 JP 5678844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
correction signal
power converter
current
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011194604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013059146A (ja
Inventor
藤井 俊行
俊行 藤井
森島 直樹
直樹 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011194604A priority Critical patent/JP5678844B2/ja
Publication of JP2013059146A publication Critical patent/JP2013059146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5678844B2 publication Critical patent/JP5678844B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

この発明は、交流系統に接続され、直流電圧を交流電圧に変換し、交流系統に電流を供給する電力変換器の制御装置に関するものである。
従来の、例えば、特許文献1に紹介された電力変換器の制御装置では、交流系統と電力変換器との間にインピーダンス要素を持ち、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器は、インピーダンス要素に流れる電流を制御する電流制御回路と系統電圧補償回路とPWM回路とを備えている。電流制御回路は、電流指令値と電流検出値との偏差を増幅し、系統電圧補償回路は系統電圧を検出して電流制御回路の出力信号を補正する。そして、電流制御回路の出力と系統電圧補償回路の補正信号とを加算して電力変換器が発生すべき交流電圧の指令とし、その電圧指令値に応じてPWM回路が電力変換器のスイッチング素子の点弧信号を発生し、電力変換器が電圧指令値に応じた交流電圧を発生するように構成されている。
インピーダンス要素に流れる電流は、系統電圧と電力変換器が発生する交流電圧との電位差による。インピーダンス要素に流れる電流を検出して、所望の電流指令値との偏差を増幅して電力変換器の交流電圧指令とすることで、電流のフィードバック制御ループが構成され、電流指令値に一致した電流を流すことができる。一方、インピーダンス要素に電位差を発生する要素として系統電圧変動がある。このため、系統電圧を検出しその系統電圧に応じた信号で交流電圧指令を補正している。系統電圧の変動は、電流制御フィードバックループからみると外乱に相当し、従って、系統電圧補償回路は、外乱フィードフォワード補償ループとみなすことができ、電圧変動(外乱変動)による電流変動を抑制することができる。従って、この構成によれば、系統電圧の変動が発生した場合、系統電圧補償回路が電力変換器の発生すべき交流電圧を系統電圧とほぼ一致するように補正することで、系統電圧と電力変換器の交流電圧とがバランスしてインピーダンス要素の電位差を小さくすることにより、このインピーダンス要素に流れる電流の変動を抑制するように動作する。
特開平4−289728号公報
このような電力変換器の制御装置にあっては、系統電圧の検出値により電力変換器の電圧指令を補正しているが、系統電圧の変動を補償する制御を行うと、系統電圧に定常的に存在する高調波成分も検出した状態で電力変換器の電圧を補正するように動作する。このため、検出遅れや電圧指令と電力変換器の交流電圧との誤差等によりその高調波成分が増幅され、電圧歪みが増加する可能性があるという問題がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、定常的に存在する高調波を増幅することなく電流変動を安定して抑制することができる、電力変換器の制御装置を得ることを目的としている。
この発明に係る電力変換器の制御装置は、直流電圧を交流電圧に変換しインピーダンス要素を介して交流系統に出力するものであって、インピーダンス要素に流れる電流を検出する電流検出器、交流系統の電圧を検出する電圧検出器、電流検出器からの電流検出値が電流指令値に追従するよう電圧指令信号を生成する電流制御手段、電圧検出器からの電圧検出値に基づき交流系統の電圧変動に伴う電流変動を補償するための電圧補正信号を生成する電圧補正手段、および電圧指令信号と電圧補正信号とを加算した信号に基づき電力変換器を制御する変換器制御手段を備えている。そして、この電圧補正手段は、電圧検出器の出力から周波数が交流系統の基本波成分より高い高調波成分を除去する第1のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき第1の補正信号を生成する第1の電圧補正器、電圧検出器の出力から遮断周波数が第1のフィルタの遮断周波数より高い第2のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき第2の補正信号を生成する第2の電圧補正器、および電圧検出器からの電圧検出値が、所定の設定範囲以内のときは第1の補正信号を電圧補正信号として出力し、所定の設定範囲を越えたときは第2の補正信号を電圧補正信号として出力するよう補正信号を切り替える電圧補正信号切り替え手段を備え、電圧補正信号切り替え手段は、第1の補正信号から第2の補正信号に切り替えた後、電圧検出器からの電圧検出値が、所定の設定範囲以内となり、かつ、第1の補正信号が所定の範囲以内となったとき第2の補正信号から第1の補正信号に復帰させるようにしたものである。
以上のように、この発明に係る電力変換器の制御装置の電圧補正手段は、交流系統が定常状態等でその電圧検出値が所定の設定範囲内にあるときは、第1の電圧補正器により、電圧検出器の出力から周波数が交流系統の基本波成分より高い高調波成分を除去する第1のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき生成された第1の補正信号に基づき電流変動を補償する動作が行われるので、定常的に存在する高調波を増幅することなく電流変動を安定して抑制することができる。また、交流系統が故障発生等でその電圧検出値が所定の設定範囲を越えるときは、第2の電圧補正器により、遮断周波数が第1のフィルタの遮断周波数より高い第2のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき生成された第2の補正信号に基づき電流変動を補償する動作が行われるので、故障等による電圧変動に伴う電流変動を確実に抑制することができる。
更に、交流系統が定常状態に確実に復帰したことを判定することができ、この判定結果に基づき、第1の電圧補正器へ復帰させる切り替えを行うことができ、補正信号の切り替えを安定に行うことができる。
本発明の実施の形態1による電力変換器の制御装置を示す構成図である。 本発明の動作を説明するための等価回路図である。 本発明の実施の形態2による電力変換器の制御装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態3による電力変換器の制御装置を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換器の制御装置の構成図である。電力変換器1と交流系統4とがインピーダンス要素2を介して接続され、電力変換器1の直流側にはコンデンサ3と直流系統5とが接続されている。インピーダンス要素2に流れる電流は電流検出器6により、交流系統4の電圧は電圧検出器7によりそれぞれ検出され制御装置8に送られる。制御装置8には、電流検出器6で検出した電流Iとその指令値I*との偏差を得る減算器801と、その偏差を増幅する、電流制御手段としての電流制御器802と、電圧検出器7で検出した交流系統4の電圧から第1の補正信号を生成する第1の電圧補正器805aと、同じく電圧検出器7で検出した交流系統4の電圧から第2の補正信号を生成する第2の電圧補正器805bと、同じく電圧検出器7で検出した交流系統4の電圧から切り替え信号を発生する補正信号判定器806と、切り替え信号に応じて第1の電圧補正器805aと第2の電圧補正器805bとの切り替えを行う補正信号切り替え器807とを備えている。
ここで、補正信号判定器806と補正信号切り替え器807とで電圧補正信号切り替え手段を構成し、更に、これらを含む第1の電圧補正器805aと第2の電圧補正器805bとで電圧補正手段を構成する。
そして、電流制御器802の出力と補正信号切り替え器807の出力とを加算する加算器803が電力変換器1の発生すべき交流電圧指令を出力し、変換器制御手段としてのパルス幅制御器804が加算器803の出力に応じて電力変換器1のスイッチング素子を点弧する点弧信号を出力する。
インピーダンス要素2に流れる電流をフィードバック制御する構成は、従来技術と同様であり、電流制御器802が減算器801で得た電流偏差を増幅し電圧指令をパルス幅制御器804に与えることで、パルス幅制御器804によりスイッチング素子が点弧されて電力変換器1が直流電圧を電圧指令に応じた交流電圧に変換する。この結果、電流偏差が減少するようにフィードバック制御されて、電流検出器6で検出された電流検出値が電流指令値に追従一致するように動作し、結果インピーダンス要素2に流れる電流が電流指令値に応じて制御される。
次に、電圧補正手段の動作を説明する。第1の電圧補正器805aは、電圧検出器7で検出した出力を入力し、内蔵した第1のフィルタを介することで、交流系統4の基本波成分より高い高調波成分を除去した電圧検出信号に基づき第1の補正信号を生成出力する。第2の電圧補正器805bは、第1の電圧補正器805aの第1のフィルタの遮断周波数より高い遮断周波数を有する第2のフィルタを内蔵し、当該第2のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき第2の補正信号を出力する。なお、第1の電圧補正器805aの帯域は、第2の電圧補正器805bの帯域に含まれる。
第1の電圧補正器805a、第2の電圧補正器805bは、それぞれ低域通過特性の第1および第2のフィルタで構成されるが、第2の電圧補正器805bの方が高周波を通過する特性になる。例えば、第1の電圧補正器805a(第1のフィルタ)を1次遅れフィルタとしたときの遮断周波数を250〜500rad/sとした場合、第2の電圧補正器805b(第2のフィルタ)の1次遅れの遮断周波数を500〜2000rad/sなどに設定される(第1のフィルタの遮断周波数<第2のフィルタの遮断周波数)。
補正信号判定器806は、電圧検出器7からの電圧の変動を検出して、その変動が所定の設定範囲を越えた場合には第2の補正信号を選択、設定範囲以内の場合には第1の補正信号を選択するよう選択信号を出力し、その選択信号に応じて補正信号切り替え器807が、第1の電圧補正器805aの出力と第2の電圧補正器805bの出力とを切り替えるように動作する。
具体的には、上述の所定の設定範囲としては、例えば、電圧変動で10〜20%程度の範囲とする。これにより、交流系統4が定常状態にあるときは、補正信号判定器806は、第1の電圧補正器805aを選択し、交流系統4に故障等が発生した過渡時では、補正信号判定器806は、第2の電圧補正器805bを選択するように動作する。
以上の構成を採用することにより、交流系統4が定常状態において含まれる電圧歪みに対しては、第1の電圧補正器805aが出力する第1の補正信号により加算器803で電流制御器802の出力を補正して電圧指令とすることで、定常状態での高調波成分は電力変換器1からは出力しないように動作する。
一方、交流系統4の電圧変動が大きい場合、例えば、交流系統故障や落雷などによる瞬時電圧低下や電圧上昇が発生した場合は電圧変動が大きくなり、補正信号判定器806では、第2の電圧補正器805bが出力する第2の補正信号を選択するように補正信号切り替え器807に信号を送り、第2の電圧補正器805bからの第2の補正信号を出力して加算器803により電圧指令を補正する。
この動作により、系統電圧変動に応答し、例えば、電圧が急激に低下した場合、電力変換器1の電圧も同様に急激に低下させることができ、インピーダンス要素2の電位差の拡大を抑制してその電流変動を確実に抑制することができる。
交流系統4の定常状態における電圧歪みに対しては、インピーダンス要素2に印加される電位差より発生する電流変動はインピーダンス要素2の特性で小さく抑制される。例えば、インピーダンス要素2としてインダクタンス成分をもつリアクトルや変圧器で構成すればよい。
なお、交流系統故障や落雷などによる瞬時電圧低下や電圧上昇を速やかに検出できるよう、第2の電圧補正器805bに内蔵する第2のフィルタの遮断周波数は十分高い値に設定する。この点からは、遮断周波数を無限大、即ち、第2のフィルタを事実上単なる導体とすることもできる。
しかし、実際の系統運用では、交流系統4の影響と共に電力変換器1自身の影響も考慮する必要がある。即ち、電圧検出器7からの検出出力には、電力変換器1が発生する高調波成分も含まれ、この高調波成分がフィードバックされて増幅され弊害をもたらす可能性がある。
従って、第2のフィルタとして、電力変換器1からそのパルス幅制御に起因して発生する高次の高調波成分を除去する遮断周波数を有するものを採用することにより、上述した弊害を未然に防止することができる。
仮に、従来のように、常に、第2の電圧補正器805bからの補正信号で交流系統4の電圧変動に対する補償動作を行うようにした場合の現象を、回路の伝達特性から検討した結果を次に説明する。即ち、定常状態において交流系統4に電圧歪みが発生している状態で第2の電圧補正器805bの補正信号により電圧指令を補正した場合、以下のような電圧高調波の増加を発生する可能性がある。
交流系統4は単純な電源ではなく、インダクタンス成分、抵抗成分、キャパシタンス成分などが含まれ、そのインピーダンス特性は一様ではなく交流系統4の運用状態により変化する。このため、電圧検出器7で検出される電圧歪みは、交流系統4のインピーダンス特性を反映した結果となる。
図2にこの場合を想定した等価回路の一例を示す。電力変換器1を可制御電圧源、インピーダンス要素2をZc、交流系統4を構成する要素として電圧源Vs、インピーダンスZs、アドミタンスYsとすると、電力変換器1が発生する電圧Vcから交流系統電圧Voまでの伝達特性は、(1)式の通りとなる。
Vo/Vc=Zs/(Zc(1+Ys・Zs)+Zs) ・・・ (1)
電圧検出器7の伝達特性Ginと電圧指令から電力変換器1の伝達特性Goutを考慮し、第2の電圧補正器805bの伝達特性を1として補正したときに、電流制御器802の出力ViからVoまでの伝達特性は、Vc=Gout(Vi+Gin・Vo)より、(2)式で表される。
Vo/Vi=Gout・Zs/
(Zc(1+Ys・Zs)+Zs−Gin・Gout・Zs)・・・ (2)
Gin・Gout=1となる関係が満足されれば、(2)式は(3)式となり、交流系統4が受動素子で構成されている場合安定である。
Vo/Vi=Gout・Zs/(Zc(1+Ys・Zs)) ・・・ (3)
しかし、Ginは検出遅れ、Goutは制御遅れや変換誤差を含むことになり、Gin・Gout=1を満足することはできない。このため、交流系統4のインピーダンスZs、アドミタンスYsによっては、Vo/Viにはある周波数においては正帰還が構成されて、電圧歪みを増加する可能性がある。
以上のように、交流系統4が複雑な特性を持つことを考慮すると、第2の電圧補正器805bの伝達特性を1とする場合でも電圧歪みを増加させる可能性がある。
以上のように、この発明の実施の形態1による電力変換器の制御装置では、交流系統4が定常状態において電圧歪が発生しているときは、電圧歪が増加しないような伝達特性を持つ第1のフィルタで構成される第1の電圧補正器805aを使用し、急激な電圧変動時には、第2の電圧補正器805bを使用してインピーダンス要素2の電位差の拡大を速い応答で抑制することで電流変動を確実に抑制することができる。これにより、定常時の安定な動作と、故障等の過渡時の確実な電流変動抑制とを両立させることができる。
なお、電力変換器1が直流系統5から切り離されて有効電力を融通せずに、交流系統4には無効電力を出力するような運用またはそれを目的とした装置でも同様の効果がある。更に、直流系統5の電圧が安定している場合、コンデンサ3が無くても同様の効果がある。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2による電力変換器の制御装置の構成図である。この図3では、補正信号判定器806に第1の電圧補正器805aの出力も入力するようにしている。そして、第1の電圧補正器805aから第2の電圧補正器805bへの切り替えは、電圧検出器7からの信号に応じて、既述した所定の設定範囲(具体例としては、電圧変動で10〜20%程度)を越えたと判定したときに行い、第2の電圧補正器805bから第1の電圧補正器805aに戻すときには、第1の電圧補正器805aの出力に応じて行うようにしている。
例えば、第1の電圧補正器805aの出力の補正信号(第1の補正信号)の振幅が所定の範囲以内の大きさにあることを検出することで、第2の電圧補正器805bから第1の電圧補正器805aに戻す動作を行う。
ここで、所定の範囲としては、例えば、105〜110%程度の範囲とする。これは、交流系統4の電圧変動に換算すると、5〜10%に相当し、従って、第2の電圧補正器805bから第1の電圧補正器805aに戻す動作は、電圧検出器7からの電圧検出値が、所定の設定範囲(例えば、電圧変動で10〜20%の範囲)以内となり、かつ、第1の補正信号が所定の範囲(例えば、電圧変動で5〜10%の範囲)以内となったときに行う。
以上のように、この発明の実施の形態2による電力変換器の制御装置では、交流系統4が定常状態に確実に復帰したことを判定することができ、この判定結果に基づき、第1の電圧補正器805aへ復帰させる切り替えを行うことができ、補正信号の切り替えを安定に行うことができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3による電力変換器の制御装置の構成図である。先の実施の形態1の構成に加えて、補正信号判定器806の出力に第2の電圧補正器805bの出力を選択する信号が入力されたときに、その状態を所定時間継続する信号保持器808を設けている。これにより、電圧変動が発生してから所定期間は、第2の電圧補正器805bの第2の補正信号により電流変動を抑制する動作をさせることができ、瞬間的な電圧変動でも安定した動作特性が得られる。
ここで、上述の所定時間としては、交流系統4の電源周期の1〜2倍程度が適当と考えられ、これは、50Hz系では、20〜40ms、60Hz系では、16.7〜33msに相当する。
なお、図3の実施の形態2の補正信号判定器806自体に信号保持器808の機能を持たせる構成としても同様の効果がある。
実施の形態4.
なお、電流制御器802、第1の電圧補正器805a、第2の電圧補正器805b、補正信号判定器806および補正信号切り替え器807は必ずしも3相交流に構成する必要はなく、例えば、有効、無効電流成分のように交流系統4の周波数に同期した回転座標上で制御される制御装置においても、本発明は同様に適用することができる。
交流系統4の電圧検出を回転2軸変換した場合、基本波成分が直流成分、高調波成分が各次数±1の次数(例えば、5次高調波であれば、4次と6次)の高調波成分に分離されて2軸変換後の信号にも高調波成分として残存する。
第1の電圧補正器805a、第2の電圧補正器805bは、共に低域通過フィルタとして機能し、直流成分、従って2軸変換前の基本波成分は通過させ、高調波成分はそれぞれの遮断周波数に応じた高調波成分を除去することで、以上で説明したと同様の動作となる。
実施の形態5.
先の各実施の形態では、補正信号判定器806は、電圧検出器7からの電圧検出値の電圧瞬時値が所定の範囲内にあるか否かでその判定動作を行っているが、同電圧検出値の電圧歪みに基づき判定動作を行うようにしても同様の効果を得ることができる。
電圧変動を起こした電圧は、多くの周波数成分を含むため、電圧歪みの増加として扱うことが可能であり、補正信号の判定に使うことができる。
電圧歪みを検出する方法としては、例えば、電圧検出値の高調波成分をフィルタで除去して基本波成分を求め、電圧検出値からその基本波成分を減算した成分の実効値を電圧歪みとして求める方法がある。この方法では、実効値の演算に時間遅れが発生し、切り替えタイミングが、電圧瞬時値で判定する場合に比較して動作が遅れるという短所がある。一方、比較的低次の高調波や計測ノイズなどの影響を受けにくくなり、電圧瞬時値で判定する場合に比較して不要な動作を回避することができるという長所が得られる。
1 電力変換器、2 インピーダンス要素、3 コンデンサ、4 交流系統、
5 直流系統、6 電流検出器、7 電圧検出器、8 制御装置、801 減算器、
802 電流制御器、803 加算器、804 パルス幅制御器、
805a 第1の電圧補正器、805b 第2の電圧補正器、806 補正信号判定器、807 補正信号切り替え器、808 信号保持器。

Claims (5)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換しインピーダンス要素を介して交流系統に出力する電力変換器の制御装置であって、
    前記インピーダンス要素に流れる電流を検出する電流検出器、前記交流系統の電圧を検出する電圧検出器、前記電流検出器からの電流検出値が電流指令値に追従するよう電圧指令信号を生成する電流制御手段、前記電圧検出器からの電圧検出値に基づき前記交流系統の電圧変動に伴う電流変動を補償するための電圧補正信号を生成する電圧補正手段、および前記電圧指令信号と前記電圧補正信号とを加算した信号に基づき前記電力変換器を制御する変換器制御手段を備えた電力変換器の制御装置において、
    前記電圧補正手段は、前記電圧検出器の出力から周波数が前記交流系統の基本波成分より高い高調波成分を除去する第1のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき第1の補正信号を生成する第1の電圧補正器、前記電圧検出器の出力から遮断周波数が前記第1のフィルタの遮断周波数より高い第2のフィルタを介して取り出した電圧検出信号に基づき第2の補正信号を生成する第2の電圧補正器、および前記電圧検出器からの電圧検出値が、所定の設定範囲以内のときは前記第1の補正信号を前記電圧補正信号として出力し、前記所定の設定範囲を越えたときは前記第2の補正信号を前記電圧補正信号として出力するよう補正信号を切り替える電圧補正信号切り替え手段を備え
    前記電圧補正信号切り替え手段は、前記第1の補正信号から前記第2の補正信号に切り替えた後、前記電圧検出器からの電圧検出値が、前記所定の設定範囲以内となり、かつ、前記第1の補正信号が所定の範囲以内となったとき前記第2の補正信号から前記第1の補正信号に復帰させるようにしたことを特徴とする電力変換器の制御装置。
  2. 前記第2のフィルタは、前記電力変換器から発生する高次の高調波成分を除去する遮断周波数を有するものであることを特徴とする請求項1記載の電力変換器の制御装置。
  3. 前記電圧補正信号切り替え手段は、前記第1の補正信号から前記第2の補正信号に切り替えた後、その状態を所定時間保持するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換器の制御装置。
  4. 前記電圧補正信号切り替え手段は、前記所定の設定範囲を、前記電圧検出器からの電圧検出値の電圧瞬時値に基づき設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換器の制御装置。
  5. 前記電圧補正信号切り替え手段は、前記所定の設定範囲を、前記電圧検出器からの電圧検出値の電圧歪みに基づき設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換器の制御装置。
JP2011194604A 2011-09-07 2011-09-07 電力変換器の制御装置 Active JP5678844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011194604A JP5678844B2 (ja) 2011-09-07 2011-09-07 電力変換器の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011194604A JP5678844B2 (ja) 2011-09-07 2011-09-07 電力変換器の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013059146A JP2013059146A (ja) 2013-03-28
JP5678844B2 true JP5678844B2 (ja) 2015-03-04

Family

ID=48134526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011194604A Active JP5678844B2 (ja) 2011-09-07 2011-09-07 電力変換器の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5678844B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111027269B (zh) * 2019-12-26 2023-09-12 南京工程学院 一种基于谐波等效电路的两级式dc/dc变换器建模方法
JP7458301B2 (ja) * 2020-11-17 2024-03-29 株式会社東芝 電力変換装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07123726A (ja) * 1993-10-19 1995-05-12 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP4560993B2 (ja) * 2001-05-23 2010-10-13 三菱電機株式会社 電力変換装置の制御装置及び電力変換装置
JP4056852B2 (ja) * 2002-10-31 2008-03-05 株式会社日立製作所 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013059146A (ja) 2013-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6276368B2 (ja) 力率改善コンバータ及びその制御方法
JP2018057200A (ja) アクティブフィルタの制御装置
JP5678844B2 (ja) 電力変換器の制御装置
JP6498112B2 (ja) 電力変換装置および電力連系システム
JP4779777B2 (ja) フリッカ抑制装置
JP4868585B2 (ja) 交流励磁発電電動機の制御装置
JP4614439B2 (ja) 無停電電源装置及びその入力電流制御方法
Nascimento Filho et al. Design methodology of P-res controllers with harmonic compensation for three-phase DC-AC grid-tie inverters with LCL output filter
Wang et al. Dynamic DC-bus voltage control strategies for a three-phase high power shunt active power filter
KR101026281B1 (ko) 능동형 전력필터의 전류제어 장치
JP2017175821A (ja) 無効電力補償装置の出力電流制御方法
TWI635380B (zh) 適用於功率因數校正電路之相位補償方法
JP2005065423A (ja) 自励式変換器の制御装置
JP5438037B2 (ja) アクティブフィルタ装置
JP2008312370A (ja) 無効電力補償装置及びその制御方法
Aapro et al. Output impedance of grid-connected converter with active damping and feed-forward schemes
JP5332229B2 (ja) 瞬低補償装置
JP6207796B2 (ja) 電力変換装置
JP6464801B2 (ja) 制御装置、制御方法、及び、自立運転システム
JP5233450B2 (ja) 瞬低補償装置
JP2013132118A (ja) スイッチング電源装置
JP2009176236A (ja) 電力変換装置
JP2006166650A (ja) サイリスタ変換器の制御装置
JP4851844B2 (ja) 電力変換装置
Trinh et al. Improvement of power quality under distorted source and nonlinear load conditions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5678844

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250