JP5671818B2 - エンジンのブリーザ室レイアウト構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのヘッドカバーの上部にブリーザ室が設けられたエンジンのブリーザ室レイアウト構造に関する。
オイル分を含むブローバイガスを気液分離するブリーザ室は、エンジンケース(クランクケース)に設置されるのが一般的であるが、エンジンケースを小型化する目的で、オイル雰囲気が比較的少ないシリンダヘッドの上部に配置される場合がある。
この場合、図6及び図7に示すように、シリンダヘッド1の頂部を覆うヘッドカバー2の内部には、シリンダヘッド1をシリンダブロックに締結するためのシリンダヘッドスタッドボルト3の先端突出部分や、この先端突出部分に螺合するナット4が配置されていたり、2次空気供給装置のリードバルブ(不図示)などの他用途の機能部品が配置されている。
このため、図6に示すように、ブリーザ室5は、従来、ヘッドカバー2の側壁に付帯させるようにして設置されていた。また、図7に示すように、ブリーザ室6は、ヘッドカバー2の上部内側において、シリンダヘッドスタッドボルト3の先端突出部分及びナット4のシリンダ軸線方向における上方に積層されるように配置されていた(特許文献1参照)。
特開2007−270707号公報
ところが、図6に示すブリーザ室5の場合には、ブリーザ室5を含むヘッドカバー2の幅方向寸法が増大したり、ブリーザ室5を取り付けるために部品点数が増加してしまう。また、図7に示すブリーザ室6の場合には、ブリーザ室6を内蔵するヘッドカバー2の高さが増して、このヘッドカバー2が大型化してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ブリーザ室を備えたエンジンのヘッドカバーをコンパクト化できるエンジンのブリーザ室レイアウト構造を提供することにある。
本発明は、シリンダヘッドが、シリンダ軸線の周囲に配置された複数のシリンダヘッド締結手段を用いてシリンダブロックに締結され、このシリンダヘッド締結手段の先端の突出部分が前記シリンダヘッドの頂部から突出して設けられるとともに、クランク室から導入されるオイル分を含むブローバイガスの気液分離を行なうブリーザ室が、前記シリンダヘッドの頂部を覆うヘッドカバーの上部に設けられたエンジンのブリーザ室レイアウト構造において、前記ブリーザ室が、前記ヘッドカバーの前記複数のシリンダヘッド締結手段における前記突出部分の全てまたは一部に囲まれた領域であって、シリンダ軸線方向において、前記シリンダヘッド締結手段における前記シリンダヘッド頂部からの前記突出部分と重なるように略同一の高さ位置に位置づけられ、シリンダ軸線方向から視て前記シリンダ軸線の延長線と重なるように設けられるとともに、前記ブリーザ室の側方に前記ブリーザ室にて分離されたブローバイガスを排出するブリーザ室排出口が設けられる一方、前記ブリーザ室排出口が、前記ヘッドカバーの側壁部よりも内側であって、前記シリンダヘッドに軸支されるカムシャフトの軸方向において、シリンダ軸線とカムチェーンスプロケットとの間に配置されるとともに、前記ブリーザ室排出口に接続されるブリーザホースが前記カムチェーンスプロケットを跨ぐようにしてカムシャフト軸方向外側へ向けて延出されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シリンダヘッドの頂部を覆うヘッドカバーの上部に設けられたブリーザ室が、シリンダヘッドをシリンダブロックに締結するシリンダヘッド締結手段におけるシリンダヘッド頂部からの突出部分と、シリンダ軸線方向において略同一位置(高さ)に位置づけられている。このため、ヘッドカバーの上部にブリーザ室が設けられる場合にもこのヘッドカバーの高さが増大することを抑制できるので、ブリーザ室を備えたエンジンのヘッドカバーをコンパクト化できる。
本発明に係るエンジンのブリーザ室レイアウト構造の一実施形態が適用されたエンジンを搭載したスクータ型自動二輪車を示す左側面図。 図1のエンジンの一部を拡大して示す部分左側面図。 図2のIII矢視図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 図4のV−V線に沿う断面図。 従来のエンジンにおけるブリーザ室をシリンダヘッド等と共に示す側面図。 従来の他のエンジンにおけるブリーザ室をシリンダヘッド等と共に示す側面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエンジンのブリーザ室レイアウト構造の一実施形態が適用されたエンジンを搭載したスクータ型自動二輪車を示す左側面図である。本実施の形態において前後左右上下の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
スクータ型自動二輪車10は、アンダーボーン型の車体フレーム11を備えている。この車体フレーム11は、前頭部のステアリングパイプ12の後部からアンダフレーム13が下方へ向かって延出され、このアンダフレーム13の下部からシートレール14が後斜め上方へ延出されて構成される。
前記ステアリングパイプ12にフロントフォーク15が、ハンドルバー16と共に左右に回動自在に支持され、このフロントフォーク15の先端に前輪17が軸支されている。一方、前記アンダフレーム13の下部中央には、スイングブラケット18を介してパワーユニット19が、支持軸としてのピボット軸20回りに上下方向に揺動可能に枢支される。
パワーユニット19は、スクータ用として一般的に用いられるものであり、エンジン21と伝動装置22が一体に構成され、伝動装置22の後部に後輪23が直接軸支される。伝動装置22の後部とシートレール14との間にリアクッションユニット24が上下に掛け渡され、このリアクッションユニット24によりパワーユニット19及び後輪23が緩衝懸架される。
車体フレーム11におけるシートレール14の上方には着座シート25が開閉自在に載置され、この着座シート25の下方に、ヘルメット等を収納可能な物品収納室(不図示)が設けられる。このため、着座シート25を開放することによって、上記物品収納室に物品の出し入れが可能になる。
前記エンジン21は、図2に示すように、クランクケース27の前方からシリンダアッセンブリ28が略水平方向へ前傾して延出されて構成される。クランクケース27の左側から伝導装置22(図1)が一体に併設されて後方へ延びている。前記シリンダアッセンブリ28は、シリンダブロック29とシリンダヘッド30とヘッドカバー31とが、クランクケース27側からシリンダ軸線O方向に沿って順次重ねられて構成される。
シリンダアッセンブリ28及びクランクケース27の上方には、シリンダヘッド30の図示しない吸気ポートへ混合気(燃料と空気の混合気)を供給するエンジン吸気系33が配置される。このエンジン吸気系33は、エアクリーナ34(図1)、キャブレタ35及び吸気管36を有して構成される。
吸気管36は、シリンダヘッド30の吸気ポートに接続されると共にキャブレタ35に接続され、このキャブレタ35がエアクリーナ34に接続される。エアクリーナ34にて塵埃等が除去された清浄な空気が吸気としてキャブレタ35へ供給され、このキャブレタ35は、吸気ポートへの吸気量に応じて、燃料タンク(不図示)からの燃料を所定量霧化し、吸気と共に吸気ポートへ供給する。
また、シリンダヘッド30の下面には図示しない排気ポートが開口され、この排気ポートから排気管37が後方へ延び、この排気管37の後端に排気マフラ(不図示)が連結されてエンジン排気系38が構成される。このエンジン排気系38は更に、排気管37に設けられた排気ガスセンサ(例えばOセンサ)39を有する。このエンジン排気系38及び前記エンジン吸気系33は、パワーユニット19と共にピボット軸20(図1)回りに上下方向に揺動可能に構成される。
図1に示す車体フレーム11の前部と後部は、それぞれ合成樹脂製の前部車体カバー40と後部車体カバー41とにより覆われて車体外観が整えられると共に、内部機器の保護が図られている。前部車体カバー40はレッグシールド42を形成している。また、後部車体カバー41は、着座シート25の下方で物品収納室とエンジン21の前部(主にシリンダアッセンブリ28)の周囲などを覆っている。
更に、ハンドルバー16と着座シート25との間に低床式のステップボード43が設けられている。このステップボード43は合成樹脂製であり、前部車体カバー40と後部車体カバー41とを連続させるようデザインされている。これらの前部車体カバー40と後部車体カバー41との間でステップボード43の上方の空間が、運転者の足が収まるステップボードスペース44となっている。
ところで、図2に示すシリンダブロック29とシリンダヘッド30は、図4及び図5に示すシリンダヘッド締結手段としてのシリンダヘッドスタッドボルト45及びナット46を用いてクランクケース27の前面に締結され、これによりシリンダブロック29とシリンダヘッド30も互いに締結される。シリンダヘッドスタッドボルト45は、4本がシリンダアッセンブリ28のシリンダ軸線Oの周囲に略等間隔に配置されており、それぞれの先端部にナット46が螺合されて、シリンダヘッド30の頂部30Aが締め付けられる。シリンダヘッドスタッドボルト45においてナット46が螺合する先端部分(後述の先端突出部分45A)は、シリンダヘッド30の頂部30Aから突出している。
また、ヘッドカバー31は、対角線上に位置する2本のヘッドカバーボルト47を用いてシリンダヘッド30に固定して取り付けられ、このシリンダヘッド30の頂部30Aを覆う。これらの2本のヘッドカバーボルト47は、4本のシリンダヘッドスタッドボルト45がシリンダヘッド30の頂部30Aから突出する先端突出部分45Aに囲まれた領域Mの外側に配置される。
図4に示すように、シリンダヘッド30の図示しない吸気ポートと排気ポートは燃焼室48に連通し、吸気ポートに吸気バルブ(不図示)が、排気ポートに排気バルブ(不図示)がそれぞれ設けられる。シリンダヘッド30に設けられたカム軸受49にはカムシャフト50が軸支され、このカムシャフト50に形成された吸気カムと排気カム(共に図示せず)により吸気バルブと排気バルブが所定のタイミングでそれぞれ開閉駆動されて、燃焼室48への混合気の吸入と、燃焼室48からの排気ガスの排出とが行われる。
図5に示すように、シリンダアッセンブリ28(図5ではヘッドカバー31)には、シリンダ軸線Oに対し車両走行方向左側にカムチェーン室51が形成されている。このカムチェーン室51には、図示しないクランクシャフトの回転をカムシャフト50に伝達するためのカムチェーンとカムチェーンスプロケット52が配設されている。図5に示すカムチェーンスプロケット52は、カムシャフト50に回転一体に連結されたドリブン側のカムチェーンスプロケットである。尚、符号53は、カムチェーンスプロケット52に回転一体に結合されたデコンプ(デコンプレション)装置のデコンプアーム(遠心ウェイト)である。
さて、図4及び図5に示すように、ヘッドカバー31の上部には、クランクケース27のクランク室(不図示)から導入されるオイル分を含むブローバイガスの気液分離を行うブリーザ室54が設けられている。このブリーザ室54は、ヘッドカバー31の上面の内側に迷路状に形成された隔壁55と、この隔壁55にブリーザプレートボルト62を用いて接合されたブリーザプレート56とを有して構成される。
このブリーザ室54は、シリンダ軸線O方向において、シリンダヘッドスタッドボルト45がシリンダヘッド30の頂部30Aから突出する先端突出部分45A及びナット46に重なる(オーバーラップする)ように配置、つまり、シリンダ軸線O方向において、シリンダヘッドスタッドボルト45の先端突出部分45A及びナット46と略同一位置(高さ)に配置される。更にブリーザ室54は、4本のシリンダヘッドスタッドボルト45における先端突出部分45Aの全てまたは一部(本実施の形態では全て)に囲まれた領域Mに配置されている。このブリーザ室54には、車両走行方向の左右両側に、ブローバイガスをブリーザ室54内へ矢印A方向に導入するブリーザ室導入口57が形成されている。また、ヘッドカバー31の上部の外側には、ブリーザ室54にてオイル分が分離されたブローバイガスを矢印B方向に排出するためのユニオンパイプ状のブリーザ室排出口58が設けられている。
このブリーザ室排出口58は、4本のシリンダヘッドスタッドボルト45がシリンダヘッド30の頂部30Aから突出する先端突出部分45Aに囲まれた領域Mの外側に設けられる。更にこのブリーザ室排出口58は、図3及び図5に示すように、ヘッドカバー31の側壁面60よりも内側位置に設けられて、この側壁面60から突出しないよう構成される。そして、このブリーザ室排出口58にブリーザホース61の一端が接続され、このブリーザホース61の他端はエアクリーナ34に接続される。
また、ブリーザ室54には、ブリーザ室排出口58と反対位置に、ブリーザ室54にて分離されたオイル分を排出するオイル排出口59が設けられている。このオイル排出口59は、ヘッドカバー31の下方位置に設けられて、ブリーザ室54にて分離されたオイル分を重力の作用で矢印C方向に排出する。
エンジン21の作動時にクランクケース27のクランク室内に生じたブローバイガスは、シリンダアッセンブリ28のカムチェーン室51等を経てブリーザ室導入口57からブリーザ室54内へ流入する。このブローバイガスは、ブリーザ室54内の迷路状通路をブリーザ室排出口58へ向かって流れる間にオイル分が分離される。分離されたオイルは、オイル排出口59から、カムシャフト50等を有する動弁室やクランクケース27側へ戻される。更に、オイル分が分離されたブローバイガスが、ブリーザ室排出口58からブリーザホース61を経てエアクリーナ34に吸入される。このため、ブローバイガス中に含まれる未燃焼成分がエンジン21の燃焼室48にて再燃焼され、環境汚染が防止される。
更に、図2〜図5に示すように、ヘッドカバー31の上部には、シリンダヘッド30に設けられた排気ポート(不図示)へ2次空気を供給して排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させる2次空気供給装置65のリードバルブ室66が設置されている。このリードバルブ室66は、リードバルブキャップ67がシリンダヘッド30の上部に装着されることで、これらのリードバルブキャップ67とシリンダヘッド30とにより構成され、内部にリードバルブ68を収容する。このリードバルブ室66は、図4及び図5に示すように、1本のシリンダヘッドスタッドボルト45の先端突出部分45Aの直上位置で、且つシリンダ軸線O方向においてブリーザ室54よりも上方に配置される。
リードバルブ室66は、図2及び図3に示すように、エアホース69を介してスイッチングバルブ70に接続され、このスイッチングバルブ70は、インテークホース71を介してエアクリーナ34のクリーンサイドに接続される。更に、スイッチングバルブ70のバキュームホース72はエンジン吸気系38の吸気管36に接続される。また、リードバルブ室66は、図4及び図5に示すように、ヘッドカバー31に形成された2次空気供給通路73に連通され、この2次空気供給通路73が、シリンダヘッド30に形成された2次空気供給通路74に連通される。この2次空気供給通路74は図示しない排気ポートに連通する。また、ヘッドカバー31の2次空気供給通路73は、ブリーザ室54の外側に隣接して形成され、ブリーザ室54を通過しないよう設けられている。
前記リードバルブ68は、排気ポート内の排気ガスの脈動に伴う負圧の作用で開閉する。また、前記スイッチングバルブ70は、エンジン21の運転状況、即ちキャブレタ35のスロットル開度により異なる吸気管36内の負圧に応じてリードバルブ68へ2次空気を供給し、またはその供給を遮断する。
つまり、エンジン21のアイドリング運転時には、キャブレタ35のスロットル開度が小さく吸気管36内に強い負圧が作用するため、この負圧がバキュームホース72を経てスイッチングバルブ70に作用して、このスイッチングバルブ70を閉動作させる。これにより、リードバルブ68が開いたときにも、2次空気供給通路73及び74を経てエンジン21の排気ポートへの2次空気の供給が遮断される。
エンジン21の通常運転時には、キャブレタ35のスロットル開度が大きくなり吸気管36内の負圧が減少するので、この負圧がバキュームホース72を経てスイッチングバルブ70に作用して、このスイッチングバルブ70を開動作させる。このため、排気ポート内の排気ガスの脈動に伴う負圧によってリードバルブ68が開いたときに、エアクリーナ34内の空気がインテークホース71、スイッチングバルブ70、エアホース69、リードバルブ室66(リードバルブ68)、2次空気供給通路73及び74を経て排気ポートへ2次空気として供給される。これにより、排気ガス中の未燃焼成分が2次空気中の酸素によって完全燃焼し、排気ガスが浄化されて環境汚染が防止される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)シリンダヘッド30の頂部30Aを覆うヘッドカバー31の上部に設けられたブリーザ室54が、シリンダヘッド30をシリンダブロック29に締結するシリンダヘッドスタッドボルト45におけるシリンダヘッド頂部30Aからの先端突出部分45Aと、シリンダ軸線O方向において略同一位置(高さ)に位置づけられている。このため、ヘッドカバー31の上部にブリーザ室54が設けられる場合にも、このヘッドカバー31の高さが増大することを抑制できるので、ブリーザ室54を備えたエンジン21のヘッドカバー31をコンパクト化できる。
従って、エンジン21が車体フレーム11に対してピボット軸20を介し上下方向に揺動する場合には、揺動中心であるピボット軸20から離れた距離にあるエンジン21のヘッドカバー31をコンパクト化することで、このヘッドカバー31が広い範囲で他部品(例えば車体フレーム11や後部車体カバー41等)と干渉することを防止でき、更にステップボードスペース44(図1)を広く確保できる。
(2)4本のシリンダヘッドスタッドボルト45におけるシリンダヘッド30の頂部30Aからの先端突出部分45Aに囲まれた領域Mの外側にヘッドカバーボルト47、2次空気供給通路73及びブリーザ室排出口58が配置されている。このため、上記領域M内に設けられたブリーザ室54が上記ヘッドカバーボルト47、2次空気供給通路73及びブリーザ室排出口58に干渉されないので、ブリーザ室54における気液分離用の空間を最大限に確保でき、ブリーザ室54の機能を向上させることができる。
(3)ブリーザ室54のブリーザ室排出口58がヘッドカバー31の側壁面60よりも内側に設けられて、ヘッドカバー31の側壁面60から突出していない。このため、このブリーザ室排出口58に接続されるブリーザホース61がカムチェーンスプロケット52を跨ぐように配置されて、エンジン21の側方(車両幅方向)へ張り出すことを抑制できる。この結果、ブリーザホース61と他部品と干渉を防止できると共に、車両幅方向寸法を低減できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ヘッドカバー31の上部にブリーザ室54とリードバルブ室66とを、シリンダ軸線O方向において重なる位置、つまり略同一位置(高さ)に配置してもよい。具体的には、シリンダヘッドスタッドボルト45におけるシリンダヘッド頂部30Aからの先端突出部分45Aが囲む領域Mの一部にブリーザ室54を、残りの一部にリードバルブ室66をそれぞれ設置することで、これらのブリーザ室54とリードバルブ室66とを、シリンダ軸線O方向において略同一位置(高さ)に配置する。この場合には、ヘッドカバー31の上部からリードバルブ室66が突設されないので、ヘッドカバー31をよりコンパクト化できる。
また、本実施の形態では、スクータ型自動二輪車10に搭載するエンジンに本発明を適用する場合を述べたが、その他の自動二輪車や4輪自動車、不整地走行車両などのエンジンに本発明を適用してもよい。
10 スクータ型自動二輪車
11 車体フレーム
20 ピボット軸(支持軸)
21 エンジン
27 クランクケース
29 シリンダブロック
30 シリンダヘッド
30A シリンダヘッドの頂部
31 ヘッドカバー
45 シリンダヘッドスタッドボルト(シリンダヘッド締結手段)
45A 先端突出部分
46 ナット(シリンダヘッド締結手段)
47 ヘッドカバーボルト
54 ブリーザ室
58 ブリーザ室排出口
60 側壁面
65 2次空気供給装置
66 リードバルブ室
68 リードバルブ
73 2次空気供給通路
O シリンダ軸線
M 領域

Claims (6)

  1. シリンダヘッドが、シリンダ軸線の周囲に配置された複数のシリンダヘッド締結手段を用いてシリンダブロックに締結され、このシリンダヘッド締結手段の先端の突出部分が前記シリンダヘッドの頂部から突出して設けられるとともに、クランク室から導入されるオイル分を含むブローバイガスの気液分離を行なうブリーザ室が、前記シリンダヘッドの頂部を覆うヘッドカバーの上部に設けられたエンジンのブリーザ室レイアウト構造において、
    前記ブリーザ室が、前記ヘッドカバーの前記複数のシリンダヘッド締結手段における前記突出部分の全てまたは一部に囲まれた領域であって、シリンダ軸線方向において、前記シリンダヘッド締結手段における前記シリンダヘッド頂部からの前記突出部分と重なるように略同一の高さ位置に位置づけられ、シリンダ軸線方向から視て前記シリンダ軸線の延長線と重なるように設けられるとともに、
    前記ブリーザ室の側方に前記ブリーザ室にて分離されたブローバイガスを排出するブリーザ室排出口が設けられる一方、
    前記ブリーザ室排出口が、前記ヘッドカバーの側壁部よりも内側であって、前記シリンダヘッドに軸支されるカムシャフトの軸方向において、シリンダ軸線とカムチェーンスプロケットとの間に配置されるとともに、前記ブリーザ室排出口に接続されるブリーザホースが前記カムチェーンスプロケットを跨ぐようにしてカムシャフト軸方向外側へ向けて延出されたことを特徴とするエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
  2. 前記シリンダヘッドに設けられた排気ポートへ2次空気を供給して排気ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させる2次空気供給装置のリードバルブ室が前記ヘッドカバーの上部に設けられ、このリードバルブ室が、シリンダ軸線方向において前記ブリーザ室の上方に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
  3. 前記リードバルブ室から排気ポートへ2次空気を導く前記2次空気供給通路が、前記ブリーザ室の外側に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
  4. 前記ブリーザ室排出口と、前記ヘッドカバーを前記シリンダヘッドに取り付けるヘッドカバーボルトとを、複数の前記シリンダヘッド締結手段におけるシリンダヘッド頂部からの前記突出部分に囲まれた前記領域の外側に配置して、前記領域内に設けられた前記ブリーザ室とシリンダ軸線方向で干渉しない様に構成させたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
  5. 前記ブリーザホースが、前記ブリーザ室排出口から前記カムシャフト軸方向外側に延出した後に略直角に屈曲し、その屈曲部が、カムシャフトの軸方向外方端に対向するヘッドカバーの側壁面よりも車両幅方向内側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
  6. 前記シリンダヘッド及びヘッドカバーを備えたエンジンが、車体フレームに支持軸を介して上下方向に揺動可能に支持されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ室レイアウト構造。
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