JP5660886B2 - 蒸気発生器の製造方法および管支持板組立装置 - Google Patents

蒸気発生器の製造方法および管支持板組立装置 Download PDF

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Description

本発明は、管支持板に対して複数の伝熱管を挿通して成る蒸気発生器の製造方法、および蒸気発生器の製造において伝熱管の所定位置に管支持板を位置合わせするために用いられる管支持板組立装置に関するものである。
蒸気発生器は、胴部内に、複数の伝熱管を挿通支持するための管支持板が配置されている。管支持板は、伝熱管の長さ方向で複数配置され、伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通穴が形成されている。管支持板の伝熱管挿通穴は、伝熱管を支持するための接触面を備えた複数の突出部が、穴の内面から径方向内方に突出して設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−271157号公報
上述した蒸気発生器を製造するにあたり、胴部内に各管支持板を配置した後、伝熱管挿通穴に対して伝熱管を挿通する。この際、伝熱管の外周面と伝熱管挿通穴における突出部の接触面とが接触することになるが、各管支持板の取り付け位置にずれがあると、伝熱管と接触面との接触に偏りが生じ、伝熱管の挿入抵抗が大きくなって伝熱管の外周面に傷が発生するおそれがある。伝熱管の外周面に傷が発生した場合、応力が残存するため、伝熱管の応力腐食割れの要因となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、管支持板を適した位置に位置合わせすることのできる蒸気発生器の製造方法、および管支持板を適した位置に位置合わせすることのできる管支持板組立装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の蒸気発生器の製造方法は、複数の伝熱管を挿通支持する複数の伝熱管挿通穴が形成された管支持板を、筒形の胴部内に配置する蒸気発生器の製造方法であって、横置きの前記胴部の一端側に固定された管板における複数の管穴に対して線条部材の一端を配置し、各前記線条部材の他端を前記胴部の他端側に配置する工程と、次に、前記管穴の中心、および当該管穴に挿通される伝熱管の中心に対して前記線条部材を位置合わせする工程と、次に、各前記線条部材を前記管支持板の所定の前記伝熱管挿通穴に挿通し、各前記線条部材が各前記伝熱管挿通穴の中心位置に一致するように前記管支持板の取り付け位置を調整する工程と、を含むことを特徴とする。
この蒸気発生器の製造方法によれば、胴部に固定した管板における管穴の中心と、各管支持板における伝熱管挿通穴の中心とが線条部材で結ばれ、当該線条部材を基準として各管支持板の位置を調整することにより、管支持板を適した位置に位置合わせすることができる。
上述の目的を達成するために、本発明の管支持板組立装置は、複数の伝熱管を挿通支持する複数の伝熱管挿通穴が形成された管支持板を、筒形の胴部内に配置するための管支持板組立装置であって、線条部材と、横置きの前記胴部の一端側に固定された管板における管穴の中心位置に前記線条部材の一端を配置する管板側取付部と、前記胴部の他端側に前記線条部材の他端を配置するとともに、前記管支持板に支持される前記伝熱管の中心に前記線条部材を位置合わせする芯出側取付部と、前記線条部材が前記管支持板の所定の前記伝熱管挿通穴に挿通された状態で、前記線条部材に対する前記伝熱管挿通穴の中心位置を示す中心位置指示部と、を備えることを特徴とする。
この管支持板組立装置によれば、胴部に固定した管板における管穴の中心と、各管支持板における伝熱管挿通穴の中心とが線条部材で結ばれ、当該線条部材を基準として各管支持板の位置を調整することにより、管支持板を適した位置に位置合わせすることができる。
また、本発明の管支持板組立装置は、前記管板側取付部は、前記線条部材の一端側が挿通されるとともに前記管穴に嵌合されることで前記線条部材を前記管穴の中心位置に配置する一端側芯出部材と、前記線条部材の一端側に固定され、前記芯出側取付部との間に架け渡された前記線条部材に張力を付与する張力付与手段と、を備えることを特徴とする。
この管支持板組立装置によれば、管支持板を適した位置に位置合わせするため、線条部材の一端側を管穴の中心位置に配置することができる。
また、本発明の管支持板組立装置は、前記芯出側取付部は、前記胴部の他端側に固定される固定部材と、前記固定部材に取り付けられており前記線条部材の他端側を着脱可能に支持する支持部材と、前記線条部材の一端が固定された前記管穴に挿通される前記伝熱管の中心の延長上に前記線条部材の他端側が位置するように前記固定部材に対して前記支持部材の位置を調整する位置調整手段と、を備えることを特徴とする。
この管支持板組立装置によれば、管支持板を適した位置に位置合わせするため、線条部材の一端が固定された管穴の中心と、当該管穴に挿通される伝熱管の中心の延長上に、線条部材の他端側を配置することができる。しかも、支持部材が線条部材の他端側を着脱可能に支持することから、位置調整手段によって固定部材に対する支持部材の位置を調整した後、この調整した位置を維持しつつ線条部材を管支持板の伝熱管挿通穴に通すことができる。
また、本発明の管支持板組立装置は、前記中心位置指示部は、前記線条部材を挿通するように構成されており、所定の前記伝熱管挿通穴に嵌合された状態で、前記伝熱管挿通穴の中心と前記線条部材との位置関係を示す座標を有することを特徴とする。
この管支持板組立装置によれば、管支持板を適した位置に位置合わせするため、線条部材に対する伝熱管挿通穴の位置を容易に示すことができる。
本発明によれば、管支持板を適した位置に位置合わせすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の概略側断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法であって管支持板を組み立てた状態を示す概略側断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法を示す概略側断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法を示す概略側面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる管支持板組立装置の管板側取付部を示す側断面図である。 図6は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す正面図である。 図7は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大正面図である。 図8は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大側断面図である。 図9は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大分解側断面図である。 図10は、管支持板組立装置の中心位置指示部を示す側断面図である。 図11は、管支持板組立装置の中心位置指示部を示す正面図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる架台の側面図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる架台の正面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施の形態に係る蒸気発生器の概略側断面図である。蒸気発生器1は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる。加圧水型原子炉は、原子炉冷却材および中性子減速材として軽水を使用している。加圧水型原子炉は、軽水を炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水としての一次冷却水を蒸気発生器1に送る。蒸気発生器1では、高温高圧の一次冷却水の熱を二次冷却水に伝え、二次冷却水に水蒸気を発生させる。そして、この水蒸気によりタービン発電機が回されて発電する。
蒸気発生器1は、上下方向に延在され、かつ密閉された中空円筒形状を成し、上半部に対して下半部が若干小径とされた胴部2を有している。胴部2は、その下半部内に、該胴部2の内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状を成す管群外筒3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、胴部2の下半部内の下方に配置された管板4近傍まで延設されている。管群外筒3内には、伝熱管群5Aが設けられている。伝熱管群5Aは、逆U字形状をなす複数の伝熱管5から成る。各伝熱管5は、U字形状の円弧部を上方に向けて配置され、下端部が管板4の管穴4aに挿通支持されていると共に、中間部が複数の管支持板6を介して管群外筒3に支持されている。管支持板6は、多数の伝熱管挿通穴6aが形成されており、この伝熱管挿通穴6aに各伝熱管5が挿通されることで各伝熱管5を支持する。
胴部2は、その下端部に水室7が設けられている。水室7は、内部が隔壁8により入室7Aと出室7Bとに区画されている。入室7Aは、各伝熱管5の一端部が連通され、出室7Bは、各伝熱管5の他端部が連通されている。また、入室7Aは、胴部2の外部に通じる入口ノズル7Aaが形成され、出室7Bは、胴部2の外部に通じる出口ノズル7Baが形成されている。そして、入口ノズル7Aaは、加圧水型原子炉から一次冷却水が送られる冷却水配管(図示せず)が連結され、出口ノズル7Baは、熱交換された後の一次冷却水を加圧水型原子炉に送る冷却水配管(図示せず)が連結される。
胴部2は、その上半部内に、給水を蒸気と熱水とに分離する気水分離器9、および分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。気水分離器9と伝熱管群5Aとの間には、外部から胴部2内に二次冷却水の給水を行う給水管11が挿入されている。さらに、胴部2は、その上端部に、蒸気排出口12が形成されている。また、胴部2は、その下半部内に、給水管11からこの胴部2内に給水された二次冷却水を、胴部2と管群外筒3との間を流下させて管板4にて折り返させ、伝熱管群5Aに沿って上昇させる給水路13が形成されている。なお、蒸気排出口12は、タービンに蒸気を送る冷却水配管(図示せず)が連結され、給水管11は、タービンで使用された蒸気が復水器(図示せず)で冷却された二次冷却水を供給するための冷却水配管(図示せず)が連結される。
このような蒸気発生器1では、加圧水型原子炉で加熱された一次冷却水は、入室7Aに送られ、多数の伝熱管5内を通って循環して出室7Bに至る。一方、復水器で冷却された二次冷却水は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路13を通って伝熱管群5Aに沿って上昇する。このとき、胴部2内で、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われる。そして、冷やされた一次冷却水は出室7Bから加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行った二次冷却水は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分が除去されてからタービンに送られる。
図2は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法であって管支持板を組み立てた状態を示す概略側断面図であり、図3は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法を示す概略側断面図であり、図4は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法を示す概略側面図である。
上述した蒸気発生器1を製造するにあたり、各管支持板6は、胴部2の上半部や、当該上半部に設けられる気水分離器9、湿分分離器10および給水管11が配置される以前の胴部2の下半部に取り付けられる。図2に示すように、胴部2の下半部は、載置台14の上に横置きされた状態で、その一端側(図2では横置きの左側)に管板4が取り付けられ、かつその内部に管群外筒3が取り付けられる。その後、管群外筒3内に各管支持板6が取り付けられる。その後、胴部2の下半部における他端側(図2では横置きの右側)から、伝熱管5が各管支持板6の伝熱管挿通穴6aに貫通され、かつ管板4の管穴4aに挿通して固定されることで、伝熱管群5Aが胴部2の下半部における上側に半球形状に配置される。
ここで、各管支持板6の伝熱管挿通穴6aは、図11を参照すると、その内周面から突出形成された複数(本実施の形態では3つ)の突出部6bを有している。突出部6bは、伝熱管挿通穴6aの周方向に等間隔で配置されている。そして、伝熱管5は、各管支持板6の伝熱管挿通穴6aに貫通された状態で、突出部6bの先端の接触面6cに接触して支持される。そして、各管支持板6の取り付け位置にずれがあると、伝熱管5を各管支持板6の伝熱管挿通穴6aに貫通する際に、伝熱管挿通穴6aの接触面6cへの伝熱管5の接触に偏りが生じ、伝熱管5の挿入抵抗が大きくなって伝熱管5の外周面に傷が発生するおそれがある。伝熱管5の外周面に傷が発生した場合、応力が残存するため、伝熱管5の応力腐食割れの要因となる。
そこで、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法は、管支持板6を組み立てる際、図3に示すように、横置きの胴部2の一端側に固定された管板4における複数(本実施の形態では4箇所)の管穴4aに対し、各線条部材20の一端を配置し、各線条部材20の他端を胴部2の他端側に配置する。これにより、胴部2の一端側と他端側との間に線条部材20が架け渡される。線条部材20は、所定径(例えば、直径0.3[mm])の炭素鋼の線(一般にピアノ線と称す)である。
次に、各線条部材20に張力を付与し、各管穴4aの中心、および当該管穴4aに挿通される各伝熱管5の中心に対して各線条部材20を位置合わせする。
次に、各線条部材20を管支持板6の所定の伝熱管挿通穴6aに挿通し、各線条部材20が各伝熱管挿通穴6aの中心位置に一致するように管支持板6の位置を調整する。
その後、位置が調整された管支持板6を、管群外筒3に取り付ける。
そして、全ての管支持板6に対し、各線条部材20が各伝熱管挿通穴6aの中心位置に一致するように管支持板6の位置を調整して、当該管支持板6を管群外筒3に取り付ける。
このような蒸気発生器の製造方法によれば、胴部2に固定した管板4における管穴4aの中心と、各管支持板6における伝熱管挿通穴6aの中心とが線条部材20で結ばれ、当該線条部材20を基準として各管支持板6の位置を調整することにより、管支持板6を適した位置に位置合わせすることが可能になる。この結果、伝熱管5を各管支持板6の伝熱管挿通穴6aに貫通する際に、伝熱管挿通穴6aの接触面6cへの伝熱管5の接触に偏りが生じる事態を防ぐので、伝熱管5の外周面に傷が発生することが回避できる。伝熱管5の外周面への傷の発生を回避することで、残存応力がなくなり、伝熱管5の応力腐食割れを防止できる。
ところで、線条部材20は、重力により撓みが生じるため、胴部2の一端側と他端側との間に架け渡された状態での撓み量を考慮する必要がある。そのため、本蒸気発生器の製造方法では、事前に線条部材20の撓み量を計測している。具体的には、図4に示すように、線条部材20の各端部を、同じ高さの支柱25に取り付ける。線条部材20の端部間の寸法は、胴部2の一端側と他端側との間に線条部材20を架け渡す寸法と同じくする。そして、一方の支柱25において、線条部材20の端部に錘26を固定し、当該錘26によって線条部材20に張力を付与する。この状態で、線条部材20に、各管支持板6の位置(♯1〜♯7)を設定する。そして、線条部材20の各端部に、光学測定器(例えば、レーザ式測定器)27の焦点を合わせ、各管支持板6の位置において、焦点を結ぶ線27aと線条部材20との偏差を撓み量として計測する。測定した撓み量は、各管穴4aの中心、および当該管穴4aに挿通される各伝熱管5の中心に対して各線条部材20を位置合わせする際の補正値として用いる。なお、線条部材20は、上記ピアノ線に限らず、撓み量が規定できる線条のものであればよい。
以下、蒸気発生器の製造方法に用いられる管支持板組立装置について説明する。図5は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる管支持板組立装置の管板側取付部を示す側断面図であり、図6は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す正面図であり、図7は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大正面図であり、図8は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大側断面図であり、図9は、管支持板組立装置の芯出側取付部を示す一部拡大分解側断面図であり、図10は、管支持板組立装置の中心位置指示部を示す側断面図であり、図11は、管支持板組立装置の中心位置指示部を示す正面図であり、図12は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる架台の側面図であり、図13は、本実施の形態に係る蒸気発生器の製造方法で用いられる架台の正面図である。
管支持板組立装置は、線条部材20と、管板側取付部21と、芯出側取付部22と、中心位置指示部23と、架台24と、を備える。
管板側取付部21は、図3に示すように、横置きの胴部2の一端側に固定された管板4における管穴4aの中心位置に線条部材20の一端を配置するものであり、図5に示すように、一端側芯出部材211および張力付与手段212を有している。
一端側芯出部材211は、管板4の管穴4aにおいて、胴部2の外側(水室7側)の開口部に挿通されるもので、管穴4aに挿通される挿通部211aを有している。挿通部211aは、円柱状とされた直径が断面円形の管穴4aの内径とほぼ一致し、管穴4aに挿通された状態で管穴4aに嵌合するように形成されている。この挿通部211aは、円柱形状の中心を貫通して、線条部材20を挿通する通穴211bが形成されている。すなわち、挿通部211aを管穴4aに挿通した状態で、通穴211bが管穴4aの中心に位置することになり、この通穴211bに挿通された線条部材20が管穴4aの中心に配置されることになる。
また、一端側芯出部材211は、挿通部211aの端部において、管穴4aの内径よりも外径を大きく形成された鍔部211cが形成されている。この鍔部211cは、挿通部211aを管穴4aに挿通した状態で、管板4の外側(水室7側)の面に対して当接することで、挿通部211aが管穴4a内に没入する事態を防ぎ、かつ管穴4aから挿通部211aを取り出す場合に指を掛ける部分として用いられる。
張力付与手段212は、管板4の管穴4aにおいて、胴部2の外側(水室7側)の開口部に挿通されるもので、管穴4aに挿通される棒状の挿通部212aを有している。挿通部212aは、円柱状とされた直径が断面円形の管穴4aの内径とほぼ一致し、管穴4aに挿通された状態で管穴4aに嵌合するように形成されている。また、張力付与手段212は、挿通部212aが管板4の外側(水室7側)に突出した部分に、挿通部212aを管穴4aに挿通する方向に延在し、かつ管穴4aの内径よりも外径を大きく形成された棒状の支持部212bが設けられている。また、張力付与手段212は、支持部212bが管板4よりも遠ざかる端部において、下方に垂下したアームに対して回転可能に設けられたプーリ212cが設けられている。プーリ212cは、一端側芯出部材211が挿通された管穴4aよりも上側にある所定の管穴4aに対して挿通部212aが挿通された状態で、一端側芯出部材211の挿通部211aの通穴211bに挿通された線条部材20が水平に掛けられるように設けられている。そして、プーリ212cに掛けられた線条部材20の端部には、錘212dが取り付けられる。これにより、一端側芯出部材211の挿通部211aの通穴211bに挿通された線条部材20に対し、管板側取付部21と後述の芯出側取付部22との間で張力が付与されることになる。
なお、図5に示すように、管板側取付部21は、線条部材20の端部と錘212dとを互いに外した場合、線条部材20の端部を掛け止めておくための線条部材掛止部213と、錘212dを掛け止めておくための錘掛止部214と、を有している。各掛止部213,214は、一端側芯出部材211が挿通された管穴4aよりも下側にある管穴4aに挿通されることで一端側芯出部材211の下側位置に取り付けられる。
芯出側取付部22は、図3に示すように、横置きの胴部2の他端側において線条部材20の他端を配置するものであり、図6〜図9に示すように、固定部材221、支持部材222、および位置調整手段223を有している。
固定部材221は、図3に示すように、胴部2の他端側の開口端に対して溶接により固定されるものである。固定部材221は、図6に示すように、長尺に形成され、その基端が胴部2の他端側の開口端に固定されており、先端が胴部2の内側に向けて長尺に形成されている。この固定部材221は、線条部材20の数に対応して設けられ、本実施の形態では4箇所に取り付けられている。また、固定部材221は、長尺の途中部分にヒンジ部221aが形成されており、当該ヒンジ部221aを介して2つに折り畳まれることで、胴部2内に配置された管群外筒3の開口部の正面位置から退避する一方、当該ヒンジ部221aを介して直線状に伸ばされることで管群外筒3の開口部の正面位置に先端が配置されるように構成されている。なお、固定部材221は、本実施の形態では、H形鋼によって形成されている。
支持部材222は、図6に示すように、固定部材221の先端に取り付けられており、線条部材20の他端側を支持するものである。図7〜図9に示すように、支持部材222は、固定部材221に固定の基部2221、基部2221に取り付けられる枠部2222、枠部2222に取り付けられるガイド部2223、およびガイド部2223に取り付けられる線条部材支持部2224を有している。
基部2221は、図7および図8に示すように、平板状に形成され、固定部材221の先端に溶接などによって固定されている。基部2221は、一部が開口するように切欠2221aが形成されて正面視でコ字形状に形成されており、その開口部分を固定部材221の先端方向に向けて配置されている。また、固定部材221は、先端が開口するように切欠221bが形成されている。すなわち、基部2221および固定部材221は、共に同方向に開口するように設けられている。また、基部2221は、枠部2222を取り付けるための2つの取付板2221bが、上下に対向するとともに左右に平行して固定されている。
枠部2222は、図7および図8に示すように、正面視で矩形状に形成された筒形枠体であり、基部2221の各取付板2221bの間に配置されている。この枠部2222は、各取付板2221b間で上下方向に平行に架け渡された2つの棒状部材2221cに貫通され、当該棒状部材2221cに案内されて上下にのみ移動可能に設けられている。また、枠部2222は、基部2221の上側の取付板2221bに上から貫通して螺合された上下調整ボルト2221dの先端と、基部2221の下側の取付板2221bに下から貫通して螺合された上下調整ボルト2221dの先端とが上下枠の外面に当接することにより、上下の移動が規制されている。
ガイド部2223は、図7〜図9に示すように、矩形状に形成されたブロックであり、枠部2222の枠内に配置されている。ガイド部2223は、その上面と下面とが、枠部2222の上下枠の内面にそれぞれ接触するように設けられている。また、ガイド部2223は、その上面および下面と、枠部2222の上下枠の内面とが、左右方向に連続する段部によって互いに嵌合して設けられている。このため、ガイド部2223は、枠部2222に対して管板4側に抜けないように抜け止めされつつ、枠部2222に対して左右方向に移動可能に設けられている。また、ガイド部2223は、枠部2222の上枠に上から貫通して螺合された複数(本実施の形態では3つ)の固定ボルト2222aの先端と、枠部2222の下枠に下から貫通して螺合された複数(本実施の形態では3つ)の固定ボルト2222aの先端とが当接することにより、枠部2222に対する上下方向の位置が規定されている。さらに、ガイド部2223は、枠部2222の左枠に左から貫通して螺合された左右調整ボルト2222bの先端と、枠部2222の右枠に右から貫通して螺合された左右調整ボルト2222bの先端とが左右の面に当接することにより、左右の移動が規制されている。このガイド部2223は、管板4に向けて貫通された円形状の貫通穴2223aが形成されている。
線条部材支持部2224は、図7〜図9に示すように、外側部材2224A、内側部材2224B、および留部材2224Cにより構成されている。
外側部材2224Aは、円筒形状に形成され、ガイド部2223の貫通穴2223aに挿通される。また、外側部材2224Aは、その外側に突出する鍔部2224Aaが形成されている。このため、外側部材2224Aは、ガイド部2223の貫通穴2223aに対して管板4側に抜けないように抜け止めされる。また、外側部材2224Aは、側方に開放して線条部材20の中途部分が抜き差しできるようにスリット2224Abが形成されている。
内側部材2224Bは、円筒形状に形成され、外側部材2224A内に挿通される。また、内側部材2224Bは、その外側に突出する鍔部2224Baが形成されている。このため、内側部材2224Bは、外側部材2224Aに対して管板4側に抜けないように抜け止めされる。また、内側部材2224Bは、管板4に相反する側が塞がれており、そこに線条部材20が挿通される分の穴2224Bbが形成されている。この内側部材2224Bは、ガイド部2223の貫通穴2223aを通過できる大きさに形成されている。すなわち、内側部材2224Bは、外側部材2224Aを介することで貫通穴2223aに対して管板4側に抜けないように抜け止めされる。なお、内側部材2224Bは、管支持板6の伝熱管挿通穴6aに挿通され得る外径に形成されている。
留部材2224Cは、内側部材2224Bの穴2224Bbの内径よりも外径が大きく形成されており、当該穴2224Bbに通された線条部材20の他端側に固定されることで、線条部材20が内側部材2224Bの穴2224Bbから抜けるのを防ぐものである。
すなわち、支持部材222により、線条部材20は、線条部材支持部2224をなす外側部材2224A、内側部材2224B、および留部材2224Cによってガイド部2223に対して一端側が支持される。
位置調整手段223は、図7および図8に示すように、枠部2222が基部2221に対して上下方向に移動可能に設けられ、かつガイド部2223が枠部2222に対して左右方向に移動可能に設けられており、上述した支持部材222において、固定部材221に固定された基部2221に対する枠部2222の上下の移動を規制する各上下調整ボルト2221dと、枠部2222に対するガイド部2223の左右の移動を規制する各左右調整ボルト2222bとで構成される。すなわち、基部2221の取付板2221bに対して上下調整ボルト2221dの螺合位置を変えることで、基部2221に対する枠部2222の上下位置が調整される。また、枠部2222に対して左右調整ボルト2222bの螺合位置を変えることで、枠部2222に対するガイド部2223の左右位置が調整される。これにより、管板側取付部21の一端側芯出部材211によって管板4の管穴4aの中心位置に一端が配置され、かつ芯出側取付部22によって胴部2の他端側に他端が配置された線条部材20は、管板側取付部21の張力付与手段212によって張力が付与された状態で、その他端側の位置が位置調整手段223によって上下左右に位置調整されることで、当該他端側が、管支持板6に支持される伝熱管5の中心の延長上に位置するように調整されることになる。
図10および図11に示すように、中心位置指示部23は、管群外筒3に取り付けられる管支持板6において、線条部材20を挿通する所定の伝熱管挿通穴6aに嵌合される。中心位置指示部23は、伝熱管挿通穴6aに挿通される伝熱管5の外径とほぼ同じ外径を有する筒体として構成されている。このため、中心位置指示部23は、伝熱管挿通穴6aに挿入された状態で、突出部6bの先端の接触面6cに接触して支持される。この中心位置指示部23は、一端側が閉塞して形成され、その部分に線条部材20が貫通する貫通穴23aが形成されている。貫通穴23aは、中心位置指示部23の中心に配置されている。また、中心位置指示部23は、一端側の閉塞された部分の外面に、中心位置指示部23の中心であって、伝熱管挿通穴6aの中心位置を示すように貫通穴23aの周囲に座標23bが標されている。また、中心位置指示部23は、貫通穴23aに連通するとともに、側方に開放して線条部材20の中途部分が抜き差しできるようにスリット23cが形成されている。また、中心位置指示部23は、一端側の閉塞された部分の外周に、外側に突出する鍔部23dを有している。このため、中心位置指示部23は、鍔部23dによって伝熱管挿通穴6aに対して抜け止めされる。
この中心位置指示部23は、スリット23cから線条部材20を差し込むことで、当該線条部材20が貫通穴23aの位置に至る。この状態で、中心位置指示部23を所定の伝熱管挿通穴6aに嵌合すると、伝熱管挿通穴6aの中心と線条部材20との位置関係が座標23bによって示されることになる。
図12および図13に示すように、架台24は、管支持板6を支持し、当該管支持板6の管群外筒3に対する位置を調整するものである。架台24は、管群外筒3内を移動できるフレーム241と、管支持板6を支持するとともに、支持した管支持板6をフレーム241に対して上下方向、左右方向、前後傾斜方向、左右傾斜方向、および回転方向に移動する位置調整部242とを備える。
フレーム241は、管群外筒3の内周面に輪転可能に当接する輪転車241aが設けられている。すなわち、フレーム241は、輪転車241aによって管群外筒3内を一端側と他端側との間を前後方向(図12中に矢印で示す)に移動できる。また、フレーム241は、作業者が載る足場241bが複数設けられている。
位置調整部242は、管支持板6を支持する支持部242aと、当該支持部242aとフレーム241との間に介在された移動部242bとを有している。支持部242aは、嵌合ピン(図示せず)を、管支持板6の所定の伝熱管挿通穴6aに嵌合することで管支持板6を支持する。この支持部242aは、移動部242bに対して上下方向および左右方向に移動可能に設けられている。
支持部242aの上下方向の移動は、上下方向に延在するウォーム243aが支持部242aに回転可能に設けられ、ウォームホイールが移動部242b側に固定されたギヤボックス243bに設けられていることにより行われる。すなわち、ギヤボックス243bのウォームホイールを回転させることによって、ウォーム243aが支持部242aと共に上下方向に移動し、これに伴い管支持板6が上下方向に移動する。
支持部242aの左右方向の移動は、左右方向に延在するウォーム244aが支持部242aに回転可能に設けられ、ウォームホイールが移動部242b側に固定されたギヤボックス244bに設けられていることにより行われる。すなわち、ギヤボックス244bのウォームホイールを回転させることによって、ウォーム244aが支持部242aと共に左右方向に移動し、これに伴い管支持板6が左右方向に移動する。
また、移動部242bは、フレーム241に対して管群外筒3の中心とほぼ一致する位置に設けられた継手245を介し、前後傾斜方向、左右傾斜方向、および回転方向に移動可能に設けられている。
移動部242bの前後傾斜方向および左右傾斜方向の移動は、フレーム241の上下左右の4箇所に設けられたボルト246により行われる。例えば、上側のボルト246の2つを1組とし、下側のボルト246の2つを1組として、各組を調整することで前後傾斜方向に移動部242bが移動し、これに伴い支持部242aが前後傾斜方向に移動し、管支持板6の上下端が前後に移動する。また、左側のボルト246の2つを1組とし、右側のボルト246の2つを1組として、各組を調整することで左右傾斜方向に移動部242bが移動し、これに伴い支持部242aが左右傾斜方向に移動し、管支持板6の左右端が前後に移動する。また、移動部242bの回転方向の移動は、フレーム241の左右の2箇所に設けられたボルト247により行われる。すなわち、左右のボルト247を調整することで継手245を中心に移動部242bが移動し、これに伴い支持部242aが回転移動し、管支持板6が回転移動する。
以下、上述した管支持板組立装置を用いた蒸気発生器の製造方法の詳細について説明する。
まず、図3に示す横置きの胴部2の他端側において、図6および図8に示すように、芯出側取付部22を設置し、横置きの胴部2の他端側に線条部材20の他端を配置する。
次に、図3に示す横置きの胴部2の一端側において、図5に示すように、管板側取付部21を設置し、横置きの胴部2の一端側である管穴4aに線条部材20の一端を配置する。かかる線条部材20は、管板側取付部21の張力付与手段212によって張力が付与される。
次に、芯出側取付部22の位置調整手段223によって、線条部材20の他端側の位置を上下左右に位置調整し、管穴4aの中心であって管支持板6に支持される伝熱管5の中心の延長上に線条部材20が位置するように調整する。
次に、線条部材20の一端を、管板側取付部21の錘212dから外して張力を解き、図9に示すように、線条部材20の他端を芯出側取付部22から外す。すなわち、芯出側取付部22において、外側部材2224Aをガイド部2223の貫通穴2223aから抜き出し、当該外側部材2224Aから内側部材2224Bを抜き出して、外側部材2224Aのスリット2224Abを介して線条部材20を外側部材2224Aから抜く。これにより、線条部材20の他端には、管支持板6の伝熱管挿通穴6aに挿通される内側部材2224Bおよび留部材2224Cのみ取り付けられていることになる。
次に、芯出側取付部22において、ヒンジ部221aを介して固定部材221を2つに折り畳み、胴部2内に配置された管群外筒3の開口部の正面位置から固定部材221を退避する。これにより、管群外筒3の開口部から管支持板6を搬入することが可能になる。管支持板6は、架台24に支持されている。
次に、管群外筒3の開口部から搬入された管支持板6の所定の伝熱管挿通穴6aに、内側部材2224Bおよび留部材2224Cと共に線条部材20の他端を挿通する。このとき、線条部材20の他端を挿入する伝熱管挿通穴6aは、先に線条部材20の一端を取り付けた管穴4aと共に同じ伝熱管5が挿通されるものである。そして、固定部材221を、ヒンジ部221aを介して直線状に戻し、内側部材2224Bを外側部材2224Aに戻して、当該外側部材2224Aをガイド部2223の貫通穴2223aに戻す。さらに、線条部材20の一端に錘212dを付けて線条部材20の張力を付与する。これにより、同じ伝熱管5が挿通される管穴4aおよび伝熱管挿通穴6aに対し、伝熱管5の中心の延長上に配置された線条部材20が挿通されることになる。
次に、架台24によって、管群外筒3への所定の取り付け位置に管支持板6を移動させる。そして、中心位置指示部23のスリット23cから線条部材20を差し込んで、当該中心位置指示部23に線条部材20を通し、線条部材20が挿通された伝熱管挿通穴6aに中心位置指示部23を嵌合する。これにより、架台24によって支持された管支持板6における4つの伝熱管挿通穴6aの中心と、線条部材20との位置関係が確認できる。
次に、各伝熱管挿通穴6aの中心に、線条部材20を位置させるように、架台24の位置調整部242によって管支持板6の位置を調整する。
最後、各伝熱管挿通穴6aの中心に、線条部材20が位置されたところで、管支持板6を管群外筒3に固定する。
このように、上述した管支持板組立装置は、線条部材20と、横置きの胴部2の一端側に固定された管板4における管穴4aの中心位置に線条部材20の一端を配置する管板側取付部21と、胴部2の他端側に線条部材20の他端を配置するとともに、管支持板6に支持される伝熱管5の中心に線条部材20を位置合わせする芯出側取付部22と、線条部材20が管支持板6の所定の伝熱管挿通穴6aに挿通された状態で、線条部材20に対する伝熱管挿通穴6aの中心位置を示す中心位置指示部23と、を備える。
この管支持板組立装置によれば、胴部2に固定した管板4における管穴4aの中心と、各管支持板6における伝熱管挿通穴6aの中心とが線条部材20で結ばれ、当該線条部材20を基準として各管支持板6の位置を調整することにより、管支持板6を適した位置に位置合わせすることが可能になる。この結果、伝熱管5を各管支持板6の伝熱管挿通穴6aに貫通する際に、伝熱管挿通穴6aの接触面6cへの伝熱管5の接触に偏りが生じる事態を防ぐので、伝熱管5の外周面に傷が発生することが回避できる。伝熱管5の外周面への傷の発生を回避することで、残存応力がなくなり、伝熱管5の応力腐食割れを防止できる。
また、上述した管支持板組立装置は、管板側取付部21は、線条部材20の一端側が挿通されるとともに管穴4aに嵌合されることで線条部材20を管穴4aの中心位置に配置する一端側芯出部材211と、線条部材20の一端側に固定され、芯出側取付部22との間に架け渡された線条部材20に張力を付与する張力付与手段212と、を備える。
この管支持板組立装置によれば、管支持板6を適した位置に位置合わせするため、線条部材20の一端側を管穴4aの中心位置に配置することが可能である。
また、上述した管支持板組立装置は、芯出側取付部22は、胴部2の他端側に固定される固定部材221と、固定部材221に取り付けられており線条部材20の他端側を着脱可能に支持する支持部材222と、線条部材20の一端が固定された管穴4aに挿通される伝熱管5の中心の延長上に線条部材20の他端側が位置するように固定部材221に対して支持部材222の位置を調整する位置調整手段223(上下調整ボルト2221dおよび左右調整ボルト2222b)と、を備える。
この管支持板組立装置によれば、線条部材20の一端が固定された管穴4aの中心と、当該管穴4aに挿通される伝熱管5の中心の延長上に、線条部材20の他端側を配置することが可能である。しかも、支持部材222が線条部材20の他端側を着脱可能に支持することから、位置調整手段223によって固定部材221に対する支持部材222の位置を調整した後、この調整した位置を維持しつつ線条部材20を管支持板6の伝熱管挿通穴6aに通すことが可能である。
また、上述した管支持板組立装置は、中心位置指示部23は、線条部材20を挿通するように構成されており、所定の伝熱管挿通穴6aに嵌合された状態で、伝熱管挿通穴6aの中心と線条部材20との位置関係を示す座標23bを有する。
この管支持板組立装置によれば、管支持板6を適した位置に位置合わせするため、線条部材20に対する伝熱管挿通穴6aの位置を容易に示すことが可能である。
以上のように、本発明に係る蒸気発生器の製造方法および管支持板組立装置は、管支持板を適した位置に位置合わせすることに適している。
1 蒸気発生器
2 胴部
3 管群外筒
4 管板
4a 管穴
5 伝熱管
6 管支持板
6a 伝熱管挿通穴
6b 突出部
6c 接触面
20 線条部材
21 管板側取付部
211 一端側芯出部材
211a 挿通部
211b 通穴
211c 鍔部
212 張力付与手段
212a 挿通部
212b 支持部
212c プーリ
212d 錘
22 芯出側取付部
221 固定部材
221a ヒンジ部
221b 切欠
222 支持部材
2221 基部
2221a 切欠
2221b 取付板
2221c 棒状部材
2221d 上下調整ボルト
2222 枠部
2222a 固定ボルト
2222b 左右調整ボルト
2223 ガイド部
2223a 貫通穴
2224 線条部材支持部
2224A 外側部材
2224Aa 鍔部
2224Ab スリット
2224B 内側部材
2224Ba 鍔部
2224Bb 穴
2224C 留部材
223 位置調整手段
23 中心位置指示部
23a 貫通穴
23b 座標
23c スリット
23d 鍔部

Claims (5)

  1. 複数の伝熱管を挿通支持する複数の伝熱管挿通穴が形成された管支持板を、筒形の胴部内に配置する蒸気発生器の製造方法であって、
    横置きの前記胴部の一端側に固定された管板における複数の管穴に対して線条部材の一端を配置し、各前記線条部材の他端を前記胴部の他端側に配置する工程と、
    次に、前記管穴の中心、および当該管穴に挿通される伝熱管の中心に対して前記線条部材を位置合わせする工程と、
    次に、各前記線条部材を前記管支持板の所定の前記伝熱管挿通穴に挿通し、各前記線条部材が各前記伝熱管挿通穴の中心位置に一致するように前記管支持板の取り付け位置を調整する工程と、
    を含むことを特徴とする蒸気発生器の製造方法。
  2. 複数の伝熱管を挿通支持する複数の伝熱管挿通穴が形成された管支持板を、筒形の胴部内に配置するための管支持板組立装置であって、
    線条部材と、
    横置きの前記胴部の一端側に固定された管板における管穴の中心位置に前記線条部材の一端を配置する管板側取付部と、
    前記胴部の他端側に前記線条部材の他端を配置するとともに、前記管支持板に支持される前記伝熱管の中心に前記線条部材を位置合わせする芯出側取付部と、
    前記線条部材が前記管支持板の所定の前記伝熱管挿通穴に挿通された状態で、前記線条部材に対する前記伝熱管挿通穴の中心位置を示す中心位置指示部と、
    を備えることを特徴とする管支持板組立装置。
  3. 前記管板側取付部は、
    前記線条部材の一端側が挿通されるとともに前記管穴に嵌合されることで前記線条部材を前記管穴の中心位置に配置する一端側芯出部材と、
    前記線条部材の一端側に固定され、前記芯出側取付部との間に架け渡された前記線条部材に張力を付与する張力付与手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の管支持板組立装置。
  4. 前記芯出側取付部は、
    前記胴部の他端側に固定される固定部材と、
    前記固定部材に取り付けられており前記線条部材の他端側を着脱可能に支持する支持部材と、
    前記線条部材の一端が固定された前記管穴に挿通される前記伝熱管の中心の延長上に前記線条部材の他端側が位置するように前記固定部材に対して前記支持部材の位置を調整する位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の管支持板組立装置。
  5. 前記中心位置指示部は、前記線条部材を挿通するように構成されており、所定の前記伝熱管挿通穴に嵌合された状態で、前記伝熱管挿通穴の中心と前記線条部材との位置関係を示す座標を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の管支持板組立装置。
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