JP5644080B2 - バッテリの異常判定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリの異常判定装置及び方法に関するものである。
バッテリなどの電源装置のオープン故障や電流センサの中間値固着故障を判定する異常判定装置において、検出電圧が所定の変動量以下であって検出電流が所定の変動量以下の場合に、電流センサの中間値固着異常と判定するものが知られている(特許文献1)。
特開2007−225562号公報
しかしながら、上記従来技術のように、検出電圧が所定の変動量以下であって検出電流が所定の変動量以下の場合に、電流センサの中間値固着異常と判定すると、車両が停車している場合など、バッテリの電流値が微小に変動する場合も電流センサの中間値固着異常として誤判定するといった問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリの電流値が微小に変動する場合でも電流センサの中間値固着異常を正確に判定できるバッテリの異常判定装置及び方法を提供することである。
本発明は、所定の起点から所定時間経過後までに検出されたバッテリの電流の積分値を算出し、所定の起点におけるバッテリの電圧と、所定の起点から所定時間経過後のバッテリの電圧との偏差を算出し、算出された電流の積分値に応じた電圧閾値を設定し、電圧の偏差と電圧閾値とに基づいて電流センサが異常であるか否かを判定することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、検出電流値が微小に変動しても、バッテリの検出電流の積分値に基づいた異常判定の閾値を設定することで、電流センサの中間値固着異常を正確に判定することができる。
本発明の一実施の形態を適用したハイブリッド車両を示すブロック図である。 図1のバッテリ及びバッテリコントローラを示すブロック図である。 図2のメインバッテリコントローラの電流検出回路を示す電気回路図である。 図2のメインバッテリコントローラの主たる機能を示すブロック図である。 図2のメインバッテリコントローラにおける電流センサの異常判定手順を示すフローチャートである。 図2のメインバッテリコントローラにおける電流センサの異常判定時の電流、電流の積分値および電圧の時間的変化を示すタイムチャート(その1)である。 図2のメインバッテリコントローラにおける電流センサの異常判定時の電流、電流の積分値および電圧の時間的変化を示すタイムチャート(その2)である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るバッテリの異常判定装置及び方法を後輪駆動のハイブリッド車両HEVに適用した例であり、同図に示すハイブリッド車HEVの駆動系は、エンジンEGと、第1クラッチCL1と、モータジェネレータ(電動機・発電機)MGと、第2クラッチCL2と、自動変速機ATと、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルギヤユニットDFと、ドライブシャフトDSと、左右の駆動車輪RRとを備える。なお、FL,FRは左右の操舵前輪である。
エンジンEGは、ガソリン又は軽油を燃料として作動する内燃機関であり、エンジンコントローラ11からの制御信号に基づいて、スロットルバルブのバルブ開度や燃料噴射量等が制御される。
第1クラッチCL1は、エンジンEGの出力軸とモータジェネレータMGの出力軸との間に介装されたクラッチであり、図示を省略するが制御装置1からの制御信号に基づいて油圧ユニットの油圧が制御され、これによりクラッチ板のスリップ締結を含む締結と解放が制御される。
モータジェネレータMGは、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型モータジェネレータであり、インバータINVにより生成された三相交流を印加することにより駆動し、モータコントローラ31からの制御信号に基づいてその駆動が制御される。
また、モータジェネレータMGは、バッテリBATからの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することができるとともに(力行)、ロータが外力により回転している場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能してバッテリBATを充電することができる(回生)。なお、このモータジェネレータMGのロータは、図外のダンパーを介して自動変速機ATの入力軸に連結されている。
第2クラッチCL2は、モータジェネレータMGと左右の駆動輪RL,RRとの間に介装されたクラッチであり、図示は省略するが制御装置1からの制御信号に基づいて油圧ユニットの油圧が制御され、これによりクラッチ板のスリップ締結とスリップ解放を含む締結と解放が制御される。
自動変速機ATは、前進5速、後退1速などの有段階の変速比を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り換える変速機又は無段階変速機であり、トランスミッションコントローラ12からの制御信号により切り換え動作が制御される。なお、第2クラッチCL2は、専用クラッチとして設けることができるが、これに代えて自動変速機ATの各変速段にて締結される複数の摩擦締結要素のうち、いくつかの摩擦締結要素を流用することもできる。
自動変速機ATの出力軸は、プロペラシャフトPS、ディファレンシャルギヤユニットDF、左右のドライブシャフトDSを介して左右の駆動輪RL,RRに連結されている。
本例のハイブリッド車両HEVは、第1クラッチCL1の締結と解放状態に応じて、以下の3つの走行モードを備える。
第1走行モード(EV走行モード)は、第1クラッチCL1が解放状態とされた場合であり、モータジェネレータMGの動力のみを動力源として走行するモータ使用走行モードである。
第2走行モード(HEV走行モード)は、第1クラッチCL1が締結状態とされた場合であり、エンジンEGを動力源に含みながら走行するエンジン使用走行モードである。
第3走行モード(WSC(Wet Start Clutch)走行モード)は、第1クラッチCL1が締結状態とされ第2クラッチCL2がスリップ制御された場合であり、エンジンEGを動力源に含みながら走行するエンジン使用スリップ走行モードである。このモードは、特にバッテリBATの充電状態SOC(State of Charge)が低いときやエンジン水温が低いときに、クリープ走行を達成するモードである。さらに、エンジン停止状態からの発進時にエンジン始動をしつつ駆動力を出力可能なモードでもある。
第2走行モードであるHEV走行モードは、さらにエンジン走行モードと、モータアシスト走行モードと、走行発電モードという3つの走行モードを有する。
エンジン走行モードは、モータジェネレータMGは駆動制御せずにエンジンEGのみを動力源として駆動輪RR,RLを動かすモードである。モータアシスト走行モードは、エンジンEGとモータジェネレータMGの両方を駆動制御し、これら2つを動力源として駆動輪RR,RLを動かすモードである。走行発電モードは、エンジンEGを動力源として駆動制御して駆動輪RR,RLを動かすと同時に、モータジェネレータMGを発電機として機能させ、バッテリBATに充電するモードである。
なお、これらのモード以外に、車両停止時にエンジンEGの動力を利用してモータジェネレータMGを発電機として動作させ、バッテリBATを充電したり電装品へ電力を供給したりする発電モードを備えることもできる。
図2は、図1のバッテリBATおよびバッテリコントローラ41の細部を示すブロック図、図3は、図2のメインバッテリコントローラMBC内の電流検出回路を示す電気回路図である。
図2に示すように、本例のバッテリBATは、直列接続されたn個(nは任意の正の整数,図2に示す例ではn=4)の単電池1を1単位とする3つの電池モジュールM1,M2,M3から構成されている。単電池1はリチウムイオン系電池やニッケル水素系電池などの各種二次電池を採用することができる。
また、バッテリコントローラ41は、それぞれの電池モジュールM1,M2,M3の電池容量(具体的には各単電池の電圧VC1〜VC4)を監視する3個のセルコントローラCC1,CC2,CC3と、これらセルコントローラCC1、CC2、CC3を統括制御するメインバッテリコントローラMBCと、を備える。
3つの電池モジュールM1〜M3は直列に接続され、その両端に図1に示すインバータINVを介してモータジェネレータMG(電池負荷)が、図示しないリレースイッチを介して接続されている。
そして、3つの電池モジュールM1〜M3からモータジェネレータMGへ電力を供給すると、各単電池1の製造上の個体差などによって電池容量にバラツキが生じる。このため、セルコントローラCC1,CC2,CC3により各単電池1の電圧を検出し、電池容量が大きい単電池の電力を図示しない容量調整用抵抗に供給することで、所定のタイミングで電池容量を調整することが行われる。
メインバッテリコントローラMBCは、所定のタイミングで各単電池1の電圧を検出する指令をセルコントローラCC1〜CC3へ送信し、これを受信したセルコントローラCC1〜CC3は各単電池1の電圧を検出してメインバッテリコントローラ10へ送信する。メインバッテリコントローラMBCは、検出された電池電圧に基づいて電池容量の調整量(具体的には容量調整用抵抗への通電時間)を演算し、再びセルコントローラCC1〜CC3へ容量調整用指令を送信することで容量調整が行われる。
一方、バッテリBAT全体に流れる電流を検出するための電流センサ42がバッテリBATとモータジェネレータMGを接続するメイン回路に設けられ、その検出信号はメインバッテリコントローラMBCへ送出される。また、バッテリBAT全体の電圧を検出するための電圧センサ43がバッテリBATの両端子間に設けられ、その検出信号はメインバッテリコントローラMBCへ送出される。
図3に示すように、電流センサ42にて検出された検出信号は、メインバッテリコントローラMBC内の電流検出回路44により、検出信号に応じた電圧に変換処理され、A/Dポートを介して検出電流値として認識される。図3は電流検出回路44の一例を示す電気回路図であり、電流センサ42からの検出信号の電荷を蓄積するコンデンサ441と、一対の抵抗442,443とを備える。
仮にこれら抵抗442,443の少なくとも一方が断線等によりオープン故障すると、メインバッテリコントローラMBCが認識する電流センサ42の検出値が中間値に固着することになる。電流センサの中間値固着故障とは、流れる電流に拘らず電流センサの出力値が上限値と下限値との間のある値に固定されてしまう故障である。電流センサの出力値が固着するというのには、一の固定値になるだけでなく、出力値がある小さい所定範囲内で変動することも含まれる。電流センサの中間値固着故障は、上述した抵抗442,443の断線以外にも、電流センサ42とメインバッテリコントローラMBCとを結ぶ配線がハーフショートすることによっても生じる。
本例のメインバッテリコントローラMBCは、図4に示すように電流センサ42により所定の起点から検出された電流値を積分する電流積分値算出回路45と、その所定の起点から所定時間経過後のバッテリBATの電圧の偏差を算出する電圧偏差算出回路47と、電流積分値算出回路45により算出された電流の積分値に応じて所定の電圧閾値を設定する電圧閾値設定回路46と、電圧偏差算出回路47で算出された電圧の偏差と電圧閾値設定回路46で設定された電圧閾値とを比較することで電流センサ42の異常の有無を判定する異常判定回路48と、を備える。
電流積分値算出回路45は、たとえば電流センサ42にて検出される電流がバッテリBATに対して放電から充電に切り換わる時点又は充電から放電に切り換わる時点を積分の起点とし、この起点から所定時間(図6及び図7に示すA時点からB時点までの時間)が経過するまで所定間隔で検出された電流値を積分する。この所定時間は特に限定されないが、電流値の微小変動(電流値の絶対値)の時間的な変動状況が把握できるのに充分な時間であればよい。したがって、電流センサ42による検出間隔が10msである場合は、これの少なくとも十倍(100ms)以上であることが望ましい。ここで積分処理された値は電圧閾値設定回路46へ出力される。
電圧偏差算出回路47は、上記電流積分値算出回路45による積分処理の起点と終点と同じタイミングで、電圧センサ42により電圧を検出し、その偏差(電圧差の絶対値,ΔV)を算出する。この偏差は異常判定回路48へ出力される。
電圧閾値設定回路46は、異常判定回路48における異常か否かを判定するための電圧閾値を設定(又は切替)する回路であって、電流積分値算出回路45により算出された電流積分値が所定値未満である場合は、電圧閾値を第1電圧閾値に設定し、電流積分値が所定値以上である場合は、電圧閾値を前記第1電圧閾値より大きい第2電圧閾値に設定する。
異常判定回路48は、電圧閾値設定回路46にて設定された第1電圧閾値又は第2電圧閾値と、電圧偏差算出回路47にて算出された電圧偏差とを比較し、その大小により電流センサ42の中間値固着異常の有無を判定する。
具体的には、電圧閾値が第1電圧閾値に設定されている場合に、電圧偏差が第1電圧閾値以上である場合には電流センサ42に中間値固着異常が生じていると判定する。また、電圧閾値が第2電圧閾値に設定されている場合に、電圧偏差が第2電圧閾値以下である場合には電流センサ42に中間値固着異常が生じていると判定する。
次に電流センサ42の異常判定手順を説明する。
図5は異常判定手順を示すフローチャート、図6及び図7は当該手順における電流、電流の積分値及び電圧の時間的変化を示すタイムチャートである。
なお、図6は検出電流が放電側に微小に流れている場合を示し、図7は検出電流が放電側に中程度に流れている場合を示している。また図6及び図7のA点は電流の積分を開始する起点であり、本例では検出電流が充電から放電に切り替わる時点としている。B点はA点で電流の積分を開始してから所定時間経過後に本例の判定を実施する時点である。その間のX点は電流センサ42に中間値固着異常が発生した時点を示す。
図6及び図7の上図の電流ItはバッテリBATの実電流(電流真値)、電流Idは検出電流、同図の下図の電圧偏差ΔVt1,ΔVt2は電流積分値に応じた第1電圧閾値及び第2電圧閾値、電圧偏差ΔVdはA点とB点で検出した端子電圧の偏差である。
まずステップST1にて電流センサ42にて検出される電流がバッテリBATに対して充電から放電へ切り換わる時点又は放電から充電へ切り換わる時点か否かを判断する。こうした放電と充電との切換時点で微小電流が流れ、これにより特に電流センサ42の中間値固着異常の判定が困難となるからである。ステップST1にて放電と充電の切換時点であると判断されたらステップST2へ進み、それ以外の場合はステップST1を繰り返す。
ステップST2では、電圧センサ43によりバッテリBATの総電圧V1を検出し、これを電圧偏差算出回路47へ出力する。またステップST3では、電流センサ42によりバッテリBATに流れる電流を検出し、これを電流積分値算出回路45へ出力する。ステップST2及びST3が図6及び図7に示すA時点である。
ステップST4では、ステップST2及びST3の処理を開始したA時点から、予め設定された所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間が経過するまではたとえば10msの間隔でステップST3を繰り返し、電流センサ42による検出信号を電流積分値算出回路45へ出力する。
ステップST4で所定時間が経過したらステップST5へ進み、電流積分値算出回路45にて、所定時間の間に電流センサ42から出力された電流の積分値を算出する。また、ステップST6では、電圧センサ43によりバッテリBATの総電圧V2を検出し、電圧偏差算出回路47へ出力する。ステップST5及びST6が図6及び図7に示すB時点である。
ステップST7では、A時点で検出された電圧V1とB時点で検出された電圧V2との偏差ΔVd=|V1−V2|を算出し、異常判定回路48へ出力する。
ステップST8では、ステップST5にて算出された電流積分値が、予め設定された所定値Ah未満か否かを判断する。この所定値AhはバッテリBAT等の仕様に応じて適宜実験等により求めておくことができる。
ここで、検出電流の積分処理を開始してから所定時間経過後において、図6に示すように電流積分値が小さい場合は、所定時間内に検出した電流の変動量は小さいと判断でき、電流センサ42に中間値固定異常が発生していなければ、同図に示す電圧偏差ΔVdは小さいはずである。したがって、図6に示すように電流積分値が所定値Ah未満である場合は、ステップST9へ進み、電圧閾値設定回路46にて、電流センサ42の中間値固着異常を判定する電圧閾値ΔVtを相対的に小さい第1電圧閾値ΔVtに設定する。
そして、ステップST10にて、電圧偏差算出回路47にて算出された電圧偏差ΔVdと第1電圧閾値ΔVtとを比較し、電圧偏差ΔVdが第1電圧閾値ΔVtより大きい場合はステップST11へ進んで、電流センサ42の中間値固着異常が発生していると判断する。ステップST10にて電圧偏差ΔVdが第1電圧閾値ΔVt未満である場合はステップST12へ進み、電流センサ42には中間値固着異常が発生していないと判断する。
これに対し、検出電流の積分処理を開始してから所定時間経過後において、図7に示すように電流積分値が中程度である場合は、所定時間内に検出した電流の変動量も中程度であると判断でき、電流センサ42に中間値固定異常が発生していなければ、同図に示す電圧偏差ΔVdは中程度のはずである。したがって、図7に示すように電流積分値が所定値Ah以上である中程度の場合は、ステップST8からステップST13へ進み、電圧閾値設定回路46にて、電流センサ42の中間値固着異常を判定する電圧閾値ΔVtを第1電圧閾値ΔVtに比べ相対的に大きい第2電圧閾値ΔVtに設定する。
そして、ステップST14にて、電圧偏差算出回路47にて算出された電圧偏差ΔVdと第1電圧閾値ΔVtとを比較し、電圧偏差ΔVdが第2電圧閾値ΔVt以下である場合はステップST15へ進んで、電流センサ42の中間値固着異常が発生していると判断する。ステップST14にて電圧偏差ΔVdが第2電圧閾値ΔVtより大きい場合はステップST16へ進み、電流センサ42には中間値固着異常が発生していないと判断する。
以上のように、本例によれば、微小電流が流れている場合であっても検出電流の積分値に基づいて電圧偏差の判定閾値を適宜の値に切り換えて、電流センサ42の中間値固着異常を判定しているため、電流センサの精度を向上させるといった手段や電流センサの個数を増加するといった手段を採用しなくても、電流センサ42の中間値固着の誤検知を回避することができる。
また、電流積分値の大小、すなわちバッテリBATの使用状況に応じて電圧閾値を切り換えているため、中間値固着異常の判定を実施できるシーンが増え、検出性が向上する。
さらに、所定時間の積分完了後に中間値固着異常を判定しているため、検知時間を短縮することが可能である。
上記電流センサ42が本発明に係る電流検出手段に相当し、上記電圧センサ43が本発明に係る電圧検出手段に相当し、上記電流積分値算出回路45が本発明に係る電流積分値算出手段に相当し、上記電圧偏差算出回路47が本発明に係る電圧偏差算出手段に相当し、上記電圧閾値設定回路46が本発明に係る電圧閾値設定手段に相当し、上記異常判定回路48が本発明に係る異常判定手段に相当する。
本発明のバッテリの異常判定装置及び方法が適用される車両は、図1に示すバイブリッド車両HEVに限定されず、他の構造のハイブリッド車両、電気自動車等にも適用することができる。また、本発明のバッテリの異常判定装置及び方法が適用されるバッテリBATは図2に示す直列接続型のものに限定されず、仕様に応じて直列及び又は並列に接続されたバッテリにも適用することができる。
MBC…メインバッテリコントローラ
42…電流センサ
43…電圧センサ
44…電流検出回路
45…電流積分値算出回路
46…電圧閾値設定回路
47…電圧偏差算出回路
48…異常判定回路
BAT…バッテリ

Claims (5)

  1. バッテリの電流を検出する電流検出手段と、
    前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    所定の起点から所定時間経過後までに検出された前記バッテリの電流の積分値を算出する電流積分値算出手段と、
    前記所定の起点における前記バッテリの電圧と、前記所定の起点から前記所定時間経過後の前記バッテリの電圧の偏差を算出する電圧偏差算出手段と、
    前記電圧の偏差と所定の電圧閾値とに基づいて前記電流検出手段が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
    前記電流積分値算出手段によって算出された電流の積分値に応じて前記所定の電圧閾値を設定する電圧閾値設定手段と、を備えるバッテリの異常判定装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリの異常判定装置において、
    前記所定の起点が、前記検出された電流が前記バッテリに対する放電から充電に切り換わる時点または充電から放電に切り換わる時点のいずれかであるバッテリの異常判定装置。
  3. 請求項1または2に記載のバッテリの異常判定装置において、
    前記電圧閾値設定手段は、前記電流の積分値に応じて、前記所定の電圧閾値を、第1電圧閾値と、当該第1電圧閾値より大きい第2電圧閾値とのいずれか一方に切り換えるバッテリの異常判定装置。
  4. 請求項3に記載のバッテリの異常判定装置において、
    前記電圧閾値設定手段は、前記電流の積分値が所定値未満である場合に前記所定の電圧閾値を前記第1電圧閾値に設定し、
    前記異常判定手段は、前記電圧の偏差が前記第1電圧閾値以上である場合に前記電流検出手段が中間値固着異常であると判定するとともに、
    前記電圧閾値設定手段は、前記電流の積分値が前記所定値以上である場合に前記所定の電圧閾値を前記第2電圧閾値に設定し、
    前記異常判定手段は、前記電圧の偏差が前記第2電圧閾値以下である場合に前記電流検出手段が中間値固着異常であると判定するバッテリの異常判定装置。
  5. 電流検出手段によりバッテリの電流を検出し、所定の起点から所定時間経過後までに検出された前記バッテリの電流の積分値を算出し、
    前記所定の起点における前記バッテリの電圧と、前記所定の起点から前記所定時間経過後の前記バッテリの電圧との偏差を算出し、
    前記算出された電流の積分値に応じた電圧閾値を設定し、
    前記電圧の偏差と前記電圧閾値とに基づいて前記電流検出手段が異常であるか否かを判定するバッテリの異常判定方法。
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