JP5641786B2 - 眼科装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

眼科装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、視度補正レンズを挿入又は離脱して視度補正を行う技術に関するものである。
被検眼眼底を観察及び撮影する眼底カメラは、被検眼の視度が強度近視から強度遠視までの40〜60ディオプタ程度の非常に幅広い視度に対応する必要がある。しかしながら、眼底カメラのフォーカスレンズは光学配置の物理的スペースの関係で40〜60ディオプタもの範囲をフォーカスレンズの移動だけで対応することは困難である。
そこで、視度補正レンズと呼ばれる正又は負のパワーをもつ補助レンズを観察撮影光学系に挿入する。これにより、フォーカスレンズの機構的移動量は狭くても、強度近視の領域、強度遠視の領域及びその間の領域(即ち、視度補正レンズを挿入しない領域)をそれぞれカバーできるようにすることで被検眼の幅広いディオプタに対応している。一般的な眼底カメラでは、視度補正レンズなしの状態で被検眼眼底にピント合せができない場合、検者が視度補正レンズを適宜挿入してフォーカス合せを行っている。
一方、特許文献1に開示される技術では、検者が視度補正レンズの挿脱を行う必要をなくす構成が二つ開示されている。一つ目は、眼底カメラに予め被検者の視度データが入力され、そのデータを基に眼底カメラは視度補正レンズが必要か否かを判断し、必要と判断した場合には検者が操作することなく視度補正レンズを挿入する構成である。二つ目は、フォーカスレンズの位置が所定の位置になると、眼底カメラは視度補正レンズが必要であると判断し、視度補正レンズが挿入される構成である。
特開2007−37897号公報
しかしながら、視度補正レンズは、簡便な構成でピント合せができる視度補正範囲を広げることが可能なため大変有用であるが、以下のような課題がある。即ち、視度補正レンズのない状態から視度補正レンズが挿入されると、眼底カメラの観察撮影光学系の視度が大きく変わってしまい、眼底カメラの視度補正に連続性がなくなることにより操作性が損なわれる。
このことについて、図6を参照して説明する。上段に視度補正レンズがない場合の眼底カメラの視度補正範囲を示す。ここでは−10D〜+10Dが視度補正できる範囲であることを示している。中段に負のパワーをもつ視度補正レンズが挿入されたときの視度範囲を示す。即ち、負のパワーをもつ視度補正レンズが挿入されることにより、−25D〜−5Dが視度補正できる範囲に変化する。下段に正のパワーをもつ視度補正レンズが挿入されたときの視度範囲を示す。即ち、正のパワーをもつ視度補正レンズが挿入されることにより、+5D〜+25Dが視度補正できる範囲に変化する。
例えば、強度近視眼(−15D)の被検者を撮影するときに検者は被検者の視度が判らないので、フォーカスレンズを−D側に移動させてピントを合せようとするが、検者は例えば−8Dの位置で合せられないと判断すると、負の視度補正レンズを挿入する。すると、図6に示すように、眼底カメラは−8Dから−23Dになって視度補正の連続性が失われてしまう。そのため、検者はこの後どちらにフォーカスレンズを動かせばよいのかわからなくなってしまう。正の視度補正レンズが必要な強度遠視眼の場合も同様である。例えば、検者は+8Dの位置で合わせられないと判断すると、正の視度補正レンズを挿入する。すると、図6に示すように、眼底カメラは+8Dから+23Dになって視度補正の連続性が失われてしまう。
そこで、本発明の目的は、視度補正レンズを挿入又は離脱しても視度補正の連続性を保つことを可能とすることにある。
本発明の眼科装置は、眼底からの反射光をフォーカスレンズを介して撮像手段で撮像する撮像光学系と、前記撮像光学系に視度補正レンズを挿入することで視度を補正する補正手段と、前記補正手段で前記視度補正レンズを挿入する場合に、前記視度補正レンズの挿入で生じる視度の変化を減ずる方向に前記フォーカスレンズの位置を移動する制御手段と、
を備え、前記制御手段は、前記フォーカスレンズが前記フォーカスレンズの可動範囲内であって、可動範囲の端から所定距離離れた位置に移動したことが検知された場合、前記眼底からの反射光を前記撮像手段に結像させる光路からの前記視度補正レンズの離脱を制御することを特徴とする。
本発明によれば、視度補正レンズを挿入又は離脱しても視度補正の連続性を保つことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。 スプリット指標部材の断面構成を示す図である。 眼底像とスプリット指標像とを示す図である。 視度補正レンズの挿入によって眼底カメラの観察撮影光学系の視度が変化する状態を説明するための図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る眼底カメラには、対物レンズ1から穴明きミラー2を介して可視光の閃光を発するストロボ光源のような撮影用光源であるキセノン管51、観察用光源であるハロゲンランプ8及び反射鏡4に至る光路上において、照明光束による被検眼角膜からの有害光(反射光)が撮影絞り3に入らないように照明光束と撮影光束とを分離するためのリング状の開口部をもつ角膜絞り14、リレーレンズ11、12が配置されている。リレーレンズ11、12の間には近赤外カットフィルタ13が配置され、更に近赤外カットフィルタ13は制御部31に接続されている。制御部31は、眼底観察時には近赤外カットフィルタ13を光路外に退避させ、撮影時には近赤外カットフィルタ13を光路内に挿入する制御を行う。なお、上記眼底カメラは、本発明のフォーカスレンズ制御装置の適用例となる構成である。
リレーレンズ11の後方にはミラー6が配置されている。ミラー6とハロゲンランプ8との間には、照明光束による被検眼水晶体からの有害光(反射光)が撮影絞り3に入らないように、照明光束と撮影光束とを分離するためのリング状の開口部をもつ水晶体絞り7、被検眼瞳位置と略共役の位置とに配置されたリング状の開口部をもつ瞳絞り15が配置されている。さらに瞳絞り15の後方にはキセノン管51の発光した光の利用有効を高めるためのレンズ5、拡散板9、可視波長を透過しない可視カットフィルタ10がある。
以上、対物レンズ1から穴明きミラー2を介して反射鏡4をもつ観察用光源であるハロゲンランプ8に至る光学系で照明光学系を構成している。穴明きミラー2の後方には、撮影絞り3、フォーカスレンズ20、結像レンズ21、撮像部23が配列されている。フォーカスレンズ20は駆動部41に接続され、駆動部41は制御部31に接続されている。駆動部41は、制御部31からの出力信号に基づいて、フォーカスレンズ20を駆動する。更にフォーカスレンズ20には、フォーカスレンズ20の位置を検知するためのフォーカスレンズ位置検知部62が配置されており、その出力信号は所定の時間間隔で制御部31に出力される。なお、フォーカスレンズ位置検知部62は、本発明の第1の検知手段、検知手段の適用例となる構成である。
更に撮影絞り3とフォーカスレンズ20との間には負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53が挿脱可能に配置されている。また、負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53には夫々の視度補正レンズが光路内にあるか否かを検知する検知部54、55が接続され、検知部54、55の検知結果は制御部31へと出力される。なお、検知部54、55は、本発明の第2の検知手段の適用例となる構成である。
撮像部23は、可視光領域から不可視(近赤外)光領域までに感度を有し、且つ動画、静止画データの出力が可能である。但し、近赤外波長域では可視波長域に比べて感度が低いため、被検者に負担をかけないためには近赤外で観察するときには撮影時と比較してゲインを上げたり、解像度を落として画素加算等の処理を行う必要がある。これらの制御は制御部31によって行われる。なお、対物レンズ1から撮像部23までで観察撮影光学系を構成する。
制御部31には、更に検者がピント合せを行うために図示しないフォーカスノブをまわしたときにその回転量を検出するフォーカスノブ検知部42、静止画撮影を行う撮影スイッチ43が接続されている。また制御部31には、表1に示すようなテーブルが記憶されている。表1では、0Dをフォーカスレンズの基準とし、簡単のために2D間隔で且つ線形にフォーカスレンズ位置が変化することを示している。表の見方としては、例えばフォーカスレンズが基準位置から−2mmの位置にいるとき、眼底カメラの視度は視度補正レンズが光路内にない場合は−4D、負、正の視度補正レンズが光路内にある場合には−19D、+11Dになることを示している。本実施形態において、フォーカスレンズ20の機構的な移動幅は、表1に示すように−5mm〜+5mmの10mmとなっている。
Figure 0005641786
制御部31は、現在フォーカスレンズ20がどの位置にあるかを記憶しており、フォーカスノブ検知部42によってフォーカスノブの回転方向と量が検知されると、その回転量に応じて駆動部41にフォーカスレンズ20を駆動する信号を出力する。撮像部23は、モニタ30にも接続されており、動画や静止画で出力された画像信号はモニタ30に表示される。表示される画像信号は、撮像部23によって撮像された画像信号に電子的に作られたアパーチャマスクが付加された画像信号になる。
ここで、−15Dの視度の被検者を撮影すると仮定する。検者は被検眼と眼底カメラとの位置合せ(アライメント)を行う。そして検者は、眼底のピントがあう方向へフォーカスノブを回転する。フォーカスノブ検知部42によって回転方向と回転量とが検出されると、その結果に応じて制御部31は駆動部41を介してフォーカスレンズ20を移動する。被検者の視度は−15Dであるのでレンズ位置は−側に移動していく。フォーカスレンズ20が例えば−8Dの位置(−4mmの位置)のとき、検者が視度補正レンズなしではピントを合せることができないと判断し、負の視度補正レンズ52を入れたものとする。すると、検知部54は負の視度補正レンズ52が挿入されたことを制御部31に出力する。制御部31は、フォーカスレンズ位置検知部62の出力信号でフォーカスレンズ20が−8Dの位置にあることが判っている。従って制御部31は、眼底カメラの視度が−8Dになる位置を算出してフォーカスレンズ20を−4mmの位置から+3.5mmの位置まで7.5mm移動させるように駆動部41に移動信号を出力する。これにより、視度補正レンズによる視度の連続性が維持される。
ピント状態に関しては視度補正レンズ挿入前と同じ状態であるので、検者はフォーカスノブを動かす方向について迷うことなく−D方向へ回して−15D(フォーカスレンズ位置で0mmの位置)に動かすことができる。アライメント及びピント合せが終了すると、検者は撮影スイッチ43を押す。すると、制御部31は照明光学系内にある近赤外カットフィルタ13を光路内に挿入し、撮像部23を静止画撮影用の設定にした上でキセノン管51を発光させて眼底撮影を行う。仮に検者が−4Dの位置で負の視度補正レンズ52を挿入すると、負の視度補正レンズ52が入ったときの視度範囲に−4Dに対応する位置はない。この場合、制御部31は、視度補正範囲(フォーカスレンズ20の可動範囲)で最も正視に近い−5D(+5mm)の位置に駆動部41によってフォーカスレンズ20を移動させる。
逆に、負の視度補正レンズ52が入っている状態でフォーカスレンズ20が−7D(フォーカスレンズ位置が+4mm)の位置のときに負の視度補正レンズ52を検者が光路外に外す。すると、検知部54は負の視度補正レンズ52が光路外に外れたことを制御部31に通知する。制御部31は、対応する位置を算出して視度補正レンズなしの−7Dの位置(フォーカスレンズ位置で−3.5mm)にフォーカスレンズ20を移動させるように駆動部41に信号を出力する。これにより、眼底カメラの視度補正に連続性を持たせることができる。仮に、視度補正レンズなしのときの視度補正範囲外のところで負の視度補正レンズ52を外した場合には視度の連続性を持たせることはできないが、検者がフォーカスノブを動かす方向に迷わないように最も正視に近い位置にフォーカスレンズを移動させるようにする。即ち、−13D(フォーカスレンズ位置で+1mm)のときに視度補正レンズ52を光路外に外すと、制御部31は−10D(フォーカスレンズ位置で−5mm)の位置にフォーカスレンズ20を動かすように駆動部41を制御する。この一連の制御は、正の視度補正レンズ53の場合であっても同様である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。なお、第1の実施形態に係る眼底カメラと同じ構成については図2において図1と同じ符号を付し、説明を省略する。
観察撮影光学系において、負の視度補正レンズ52には補正レンズ駆動部60が接続されている。また、正の視度補正レンズ53には補正レンズ駆動部61が接続されている。この二つの補正レンズ駆動部60、61には制御部31が接続されており、制御部31の制御により、補正レンズ駆動部60、61は負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を光路に挿脱するようになっている。
制御部31は、フォーカスレンズ位置検知部62の出力信号から負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を補正レンズ駆動部60、61を使って光路内に挿脱させるか否かの判断を行うために、表2に示すようなテーブルを備えている。表2に示すように、このテーブルでは、負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を光路内に挿入するか否かの判断を行うために、第1の設定値としてフォーカスレンズ位置−5mm、+5mmの数値が記憶されている。また表2のテーブルでは、逆に負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を光路外に離脱するか否かの判断を行うために、第2の設定値としてフォーカスレンズ位置−4mm、+4mmの数値が記憶されている。なお、負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53が光路内に入ったときのフォーカスレンズの位置と視度との関係は、第1の実施形態で説明した表1に示す関係と同じである。
Figure 0005641786
ここで、−15Dの視度の被検者を撮影することを仮定する。検者は、被検眼と眼底カメラとの位置合せ(アライメント)を行う。そして検者は、眼底のピントがあう方向へフォーカスノブを回転する。フォーカスノブ検知部42によって回転方向と回転量が検出されると、その結果に応じて制御部31は駆動部41を介してフォーカスレンズ20を移動する。被検者の視度は−15Dであるのでレンズ位置は−D側に移動していく。フォーカスレンズ位置検知部62によってフォーカスレンズ20が−5mmの位置にまできたことが検出されると、制御部31は、フォーカスレンズ20の位置が第1の設定値に達しているので、駆動部60に対して負の視度補正レンズ52を光路内に挿入させる。更に制御部31は、眼底カメラの視度が−10Dになるようにフォーカスレンズ20を−5mmの位置から+2.5mmの位置まで7.5mm移動させるように駆動部41に移動信号を出力する。これにより、視度補正レンズによる視度の連続性が維持される。
ピント状態に関しては視度補正レンズ挿入前と同じ状態であるので、検者はフォーカスノブを動かす方向について迷うことなく−D方向へ回して−15D(フォーカスレンズ位置で0mmの位置)に動かすことができる。アライメント及びピント合せが終了すると、検者は撮影スイッチ43を押す。すると、制御部31は照明光学系内にある近赤外カットフィルタ13を光路内に挿入し、撮像部23を静止画撮影用の設定にした上でキセノン管51を発光させて眼底撮影を行う。
逆に、負の視度補正レンズ52が入っている状態で検者がフォーカスノブを+D方向へ動かしていき、フォーカスレンズ20が−8D(フォーカスレンズ位置が+3.5mm)の位置にきたことが検出されると、制御部31は第2の設定値に達したと判断し、補正レンズ駆動部60を駆動して負の視度補正レンズ52を光路から離脱させる。制御部31は、視度補正レンズなしの−8Dの位置(フォーカスレンズ位置で−4mm)にフォーカスレンズ20を移動させるように駆動部41に信号を出力する。これにより、眼底カメラの視度補正に連続性を持たせている。
表2に示すように、この一連の制御は、正の視度補正レンズ53の場合でも、第1の設定値として+10Dで正の視度補正レンズ53が挿入され、第2の設定値として+8Dで正の視度補正レンズ53は離脱される。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図3は、本発明の第3の実施形態に係る眼底カメラの構成を示す図である。以下では、第1、第2の実施形態に係る眼底カメラと同じ構成については図1、図2と同じ符号を付し、説明を省略する。
第2の実施形態では、視度補正レンズの挿脱の判断を行うのに際し、表2に示すようなテーブルを用いている。これに対して、本実施形態では、フォーカスレンズ20の位置、負の視度補正レンズ52及び正の視度補正レンズ53の光路内の有無、並びに、スプリット指標像から視度補正レンズの挿脱を判断している。なお、検知・駆動部70、71は負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53の位置の検知と駆動との両方を兼ねている。
照明光学系においては、被検眼眼底と共役の位置にピント合せのためのスプリット指標投影系としてスプリット指標部材63が配置されている。このスプリット指標部材63は、フォーカスレンズ20と連動して光軸方向に移動する。図4は、スプリット指標部材63の断面構成を示す図である。スプリット指標部材63は例えばアクリルのような光を透光させる透明な材質からできている。図4に示すように、スプリット指標部材63の面上には微小なプリズム63aが構成されている。微小プリズム63aはスプリット指標部材63の略中央に配置されている。微小プリズム63aは、スプリット指標部材63に近接して配置されたスプリット用近赤外光源63a´から発した光束を照明光学系光軸方向に反射するように構成されている。スプリット指標部材63には、微小プリズム63aの反対側の面に偏光プリズム63xと矩形の開口部63yとがあり、上記反射された光はここで2方向に分離されてピント合せのためのスプリット指標となる。
そのときの眼底の観察画面は、モニタ30上にスプリット指標Sと眼底像がアパーチャマスクを電子的に付加された画像データとして動画観察される。図5(a)はピントが合った状態を示しており、スプリット指標Sの2つの輝線は一直線になっている。図5(b)、(c)は夫々、ピントが−D側、+D側にずれた状態を示している。どちらのディオプタにずれているかで2つの輝線がずれる方向は異なるので、検者はピント合せをする際にどちらにフォーカスノブを動かせばよいのかが容易に判別できる。
観察画像情報は、制御部31に出力されており、制御部31は図5に示すスプリット指標Sに相当する部分を切り出して画像処理を行い、輝線のずれ量Δdと、左右の輝線の位置関係(左右の輝線の位置関係)とを検出する。なお、本処理は、本発明の第3の検知手段の処理例である。
負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を光路内に挿脱するか否かの判断は、制御部31が以下の3つの情報を基にして行う。1つ目の情報は、フォーカスレンズ位置検知部62の検出信号から求められるフォーカスレンズの位置を示す情報である。2つ目の情報は、視度補正レンズ52、53が光路内に存在するか否かを示す情報である。3つ目の情報は、スプリット指標の2つの輝線のずれ量Δd及び位置関係を示す情報である。
制御部31は、表1に示すようなテーブルを用いて、1〜2つ目の情報から現在の眼底カメラの視度を判定する。また制御部31は、3つ目の情報により、輝線の位置関係から、現在の視度を基準にして被検眼の視度が−D側、+D側にあるかの情報を得る。そして制御部31は、ずれ量Δdより現在の眼底カメラの視度(D)と被検眼の視度との差分を得る。これにより、制御部31は被検眼の視度を判断することができる。制御部31は、この被検眼の視度と視度補正範囲とを比較して、被検眼の視度が視度補正範囲を超える場合には負の視度補正レンズ52か正の視度補正レンズ53を挿脱する判断を行う。そして制御部31は、検知・駆動部70、71を介して必要となる負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53を挿脱する。なお、挿脱したときに視度補正の連続性を保つようにフォーカスレンズ20を駆動する方法は、第1、第2の実施形態と同様である。
ここで、−15Dの視度の被検者を撮影することを仮定する。検者は被検眼と眼底カメラとの位置合せ(アライメント)を行う。そして検者は、眼底のピントがあう方向へフォーカスノブを回転する。負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53は光路内にないとする。フォーカスノブ検知部42によってフォーカスノブの回転方向と回転量とが検出されると、制御部31はその結果に応じて駆動部41を介してフォーカスレンズ20を移動する。移動したフォーカスレンズ20の位置は−9Dとする。
同時にそのときに撮像部23から得られた画像が図5(b)であるとすると、制御部31は領域Sを切り出し、画像処理を行う。その結果として左右のスプリット輝線の位置関係から右側の輝線が上にあるので、−9Dよりも−D側に被検眼視度はあることがわかる。
さらにスプリットのずれ量Δdがスプリット輝線の高さ(スプリット1本分で2Dのずれとする)でスプリット3本分ずれているので−9Dから6Dずれたところがわかる。これより、制御部31は被検眼の視度を−9D−6D=−15Dと演算し、負の視度補正レンズ52、正の視度補正レンズ53なしでの眼底カメラの視度補正範囲−10Dを超えていると判断する。そして制御部31は駆動部60を介して負の視度補正レンズ52を光路内に挿入する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
31:制御部、41:駆動部、42:フォーカスノブ検知部、43:撮影スイッチ、52:負の視度補正レンズ、53:正の視度補正レンズ、54、55:検知部、60、61:補正レンズ駆動部、62:フォーカスレンズ位置検知部、70、71:検知・駆動部

Claims (9)

  1. 眼底からの反射光をフォーカスレンズを介して撮像手段で撮像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系に視度補正レンズを挿入することで視度を補正する補正手段と、
    前記補正手段で前記視度補正レンズを挿入する場合に、前記視度補正レンズの挿入で生じる視度の変化を減ずる方向に前記フォーカスレンズの位置を移動する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、
    前記フォーカスレンズが前記フォーカスレンズの可動範囲内であって、可動範囲の端から所定距離離れた位置に移動したことが検知された場合、前記眼底からの反射光を前記撮像手段に結像させる光路からの前記視度補正レンズの離脱を制御することを特徴とする眼科装置。
  2. 眼底からの反射光を撮像手段に結像させるフォーカスレンズの位置を検知する第1の検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記補正手段で前記視度補正レンズを挿入する場合に、前記第1の検知手段で検知した前記フォーカスレンズの位置情報に基づいて前記フォーカスレンズの位置を移動することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記眼底からの反射光を前記撮像手段に結像させる光路上への正又は負の視度補正レンズの挿入と前記光路からの前記視度補正レンズの離脱とを検知する第2の検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記第2の検知手段により前記視度補正レンズの挿入又は前記視度補正レンズの離脱が検知された場合、前記視度補正レンズの挿脱状態に応じた位置に前記フォーカスレンズを移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  4. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズを移動すべき位置が前記フォーカスレンズの可動範囲内にない場合、前記可動範囲のうちで最も前記移動すべき位置に近い位置に前記フォーカスレンズを移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記フォーカスレンズが所定の位置に移動したことが検知された場合、前記眼底からの反射光を前記撮像手段に結像させる光路上への視度補正レンズの挿入を制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  6. ピントのずれ量を検知する第3の検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記第3の検知手段の検知結果に基づいて判定された被検眼の視度に応じて、光路上への前記視度補正レンズの挿入又は前記光路からの前記視度補正レンズの離脱を制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  7. 眼底からの反射光をフォーカスレンズを介して撮像手段で撮像する撮像光学系を備える眼科装置が実行する制御方法であって、
    前記撮像光学系に視度補正レンズを挿入することで視度を補正する補正ステップと、
    前記補正ステップで前記視度補正レンズを挿入する場合に、前記視度補正レンズの挿入で生じる視度の変化を減ずる方向に前記フォーカスレンズの位置を移動する制御ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップでは、
    前記フォーカスレンズが前記フォーカスレンズの可動範囲内であって、可動範囲の端から所定距離離れた位置に移動したことが検知された場合、前記眼底からの反射光を前記撮像手段に結像させる光路からの前記視度補正レンズの離脱を制御することを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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