JP5641459B1 - 透析排液から患者の体液内の初期溶質量を決定する装置 - Google Patents

透析排液から患者の体液内の初期溶質量を決定する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非侵襲的に細胞膜のクリアランスと細胞内の尿素濃度を決定することができる装置を提供する。【解決手段】透析排液から患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定する装置であって、透析排液中の溶質濃度CD(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスK1を決定する手段と、前記細胞膜のクリアランスK1から細胞内液初期溶質濃度C1(0)を決定する手段と、前記細胞内液初期溶質濃度C1(0)から初期溶質量Mpreを決定する手段とを備えたことを特徴とする装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、透析排液から患者の体液内の初期溶質量を決定する装置に関する。
人工透析医療においては、ダイアライザと呼ばれる、内径100μm程度の半透膜でできた管状の中空糸集合体を用いている。血中に存在する尿素等の溶質は、ダイアライザを通過する過程で透析液側に浸透することにより体外に除去される。従来、血中の尿素量は、採血することにより分析され、血中尿素窒素(Blood Urea Nitrogen、以下「BUN」と略記することがある。)値として評価されていた。
尿素を含む試料溶液中の尿素濃度を測定する方法として、尿素と反応して発色する試薬を用い、その試薬の標準色と比較することにより尿素濃度を測定する比色法、尿素に特異的に働く酵素であるウレアーゼをガラスビーズの周囲に固定化し、尿素の加水分解反応に伴う反応熱を測定することにより尿素濃度を測定する酵素サーミスタ法、尿素と反応して化学発光を生じる酸化剤、例えば、次亜ハロゲン酸塩を用い、その化学発光(Chemiluminescence、以下「CL」と略記することがある。)の強度から尿素濃度を測定する化学発光法等が知られている。
人工透析医療において、尿素除去率は患者の生命予後に影響する重要なファクターであり、特に透析時間などの透析条件を決定するための最も重要なファクターの一つである。従来、毎月2回ほど、血液検査によって透析治療開始時の血液中の尿素濃度Cpreと透析治療終了時の血液中の尿度濃度Cpostを測定し、下記式(a)又は下記式(b)によって、Kt/VやURRなどの尿素除去効率を表わす指標を計算していた。
しかしながら、透析治療の効率を評価する指標としては、患者の体内からどれほどの割合で尿素量(尿素の質量)が除去できたのかを表す指標SRI(下記式(c))が原理的に最も正確であるが、透析治療開始時および透析治療終了時の患者の体内の尿素量を非侵襲的に測定する手段がなかった。
そのために、体液量Vが一定で体内の尿素濃度(Cpre、Cpost)が均一であると仮定して、Mpre=Cpre×V、Mpost=Cpost×Vを式(c)に代入して得られる式(b)に基づいて尿素除去率URRを決定していた。しかしながら、現実には体内の尿素濃度が均一ではないために、得られたURRが不正確であると指摘されていた。同様にKt/Vについても、体液量Vが一定で体内の尿素濃度(Cpre、Cpost)が均一であり、クリアランスKが一定であると仮定して導出される透析効率の指標であるため、不正確であった。さらに、血液検査によってCpreやCpostの値を求めるには約90分の時間が必要であり、血液検査費用も高価であるため、透析治療の前に血液検査結果を毎回得ることが困難であった。また、透析治療直前における患者の症状に応じた透析条件を正確に設定できていないという問題もあった。
特許文献1には、シリンダー内でピストンを移動させることにより尿素を含む試料溶液又は次亜ハロゲン酸イオンを含む反応剤溶液の一方をシリンダー内に吸入し、続いて他方の溶液を吸入し、他方の溶液による噴流によってシリンダー内に乱流を発生させて尿素を含む試料溶液と次亜ハロゲン酸イオンを含む反応剤溶液とを均一に混合させることにより生じた化学発光を計測することにより間接的に尿素を含む透析排液の尿素濃度Cを定量する尿度濃度測定装置が記載されている。透析排液の流量QとCの積を透析開始時刻から透析終了時刻まで時間積分することにより、身体から除去された尿素の質量(Mpre−Mpost)を正確に求めることができる。しかしながら、透析治療直前における患者の体内の尿素量Mpreを正確に測定することができなかったため、正確な尿素除去率を算出することが困難であった。
特許文献2には、透析排液中の物質濃度を連続的に測定し、透析治療中にダイアライザにより血液と透析液との間で交換された物質の全量を算出する手段を備えた血液透析システムが記載されている。この方法によれば、交換物質の全量が算出されるので、透析治療を行う度に透析条件の評価を行うことが可能になるとされている。しかしながら、透析効率の指標とされている溶質除去指標(SRI)は、除去された溶質の全量Mを初期溶質量Mpreで割った値(M/Mpre×100)であるから、初期溶質量Mpreが不明であったり、一定でない場合には適切な透析条件の設定ができないという問題があった。
WO2009/035008A1 特開2009−273749号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、非侵襲的に細胞膜のクリアランスと細胞内の尿素濃度を決定することができる装置を提供することを目的とするものである。また、人工透析装置に組み込むことにより、最適な透析時間、血液流量、透析液流量を制御して患者のQOLを向上させることができるとともに、透析処置の自動化が可能となる装置を提供することを目的とするものである。
上記課題は、透析排液から患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定する装置であって、透析排液中の溶質濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定する手段と、前記細胞膜のクリアランスKから細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定する手段と、前記細胞内液初期溶質濃度C(0)、細胞外液初期溶質濃度C (0)、細胞内液の体積V 及び細胞外液の体積V を用いた下記式(5)により初期溶質量Mpreを決定する手段とを備えたことを特徴とする装置を提供することによって解決される。
[式(5)中、C (0)は細胞内液初期溶質濃度であり、C (0)は細胞外液初期溶質濃度であり、V は細胞内液の体積であり、V は細胞外液の体積である。]
このとき、更に、透析排液流量Q及び溶質濃度C(t)から溶質除去量ΔMを決定する手段と、溶質除去指標(SRI)を下記式(1)により決定する手段とを備えた装置であることが好適である。
このとき、前記溶質除去量ΔMを決定する手段が、連続測定した溶質濃度C(t)又はΔt時間ごとにn回測定した溶質濃度CDiを用いて、下記式(2)又は(3)により溶質除去量ΔMを決定する手段であることが好適である。
このとき、下記式(4)の連立常微分方程式により細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定することが好適である。
[式(4)中、Cは時刻tにおける細胞内液溶質濃度であり、Cは時刻tにおける細胞外液溶質濃度であり、Vは細胞内液の体積であり、Vは細胞外液の体積であり、Kは細胞膜のクリアランスであり、Kはダイアライザのクリアランスである。]
また、このとき、透析排液から尿素除去率を決定することが好適であり、上記装置を備えた人工透析装置が本発明の好適な実施態様である。
本発明の装置により、非侵襲的に細胞膜のクリアランスと細胞内の尿素濃度を決定することができる。これにより、正確な尿素除去率を算出することができる。また、このような装置を組み込んだ人工透析装置により、最適な透析時間、血液流量、透析液流量を制御して患者のQOLを向上させることができるとともに、透析処置の自動化が可能になる。
実施例1において、血液中の尿素濃度C(t)と透析排液中の尿素濃度C(t)を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットして得られたグラフである。 細胞膜のクリアランスKをパラメータとして計算した場合において、シミュレーションにより得られた細胞外液中の尿素濃度Cを示したグラフである。 細胞内液初期溶質濃度C(0)をパラメータとして計算した場合において、シミュレーションにより得られた細胞外液中の尿素濃度Cを示したグラフである。 実施例1において、血液中の尿素濃度C(t)と透析排液中の尿素濃度C(t)を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットした値とシミュレーション曲線とを比較したグラフである。 実施例2において、透析排液中の尿素、β2−MG及びアルブミンのそれぞれの濃度を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットして得られたグラフである。
本発明の装置は、透析排液から患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定する装置であって、透析排液中の溶質濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定する手段と、前記細胞膜のクリアランスKから細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定する手段と、前記細胞内液初期溶質濃度C(0)から初期溶質量Mpreを決定する手段とを備えたことを特徴とする。このような構成とすることで、非侵襲的に細胞膜のクリアランスKと細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定することができ、これにより患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定することができる。決定することができる溶質としては特に限定されないが、分子量が50,000以下の溶質であることが好適である。中でも尿素、β2−MG、アルブミンを好適に決定することができ、尿素、β2−MGをより好適に決定することができ、尿素を特に好適に決定することができる。
本発明において、細胞膜のクリアランスKは、透析排液中の溶質濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより決定される。好適には、透析排液中の溶質濃度C(t)を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットした値を用いた時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定することができる。より好適には、実際に測定された透析排液中の溶質濃度logC(t)のプロットから得られる直線領域の傾き(後期)の値と、透析排液中の溶質濃度logC(t)対tの数値計算曲線における直線領域の傾き(後期)の値とが概ね一致するようにして、細胞膜のクリアランスKが決定される。
透析排液中の溶質濃度C(t)を実際に測定する手段としては特に限定されず、酵素−UV法、化学発光法、比色法等により測定することができる。特に、透析排液中の尿素濃度C(t)を測定する場合、ウレアーゼ・インドフェノール法等の酵素−UV法、WO2009/035008A1の実施例に記載された尿素濃度測定装置(以下、「尿素センサ」と略記することがある)を用いた化学発光法が好適に採用され、リアルタイムで測定する観点からは、尿素センサを用いた化学発光法がより好適に採用される。
上記logC(t)対tの数値計算曲線を得る方法としては特に限定されないが、体液が細胞内液(ICF)と細胞外液(ECF)とからなり、ICFとECFの濃度がそれぞれ異なると定義された2−プールモデルに基づく下記式(4)の連立常微分方程式を用いることが好ましい。下記式(4)は2元系の連立常微分方程式であるが、3元系であっても4元系であっても構わない。
[式(4)中、Cは時刻tにおける細胞内液溶質濃度であり、Cは時刻tにおける細胞外液溶質濃度であり、Vは細胞内液の体積であり、Vは細胞外液の体積であり、Kは細胞膜のクリアランスであり、Kはダイアライザのクリアランスである。]
上記式(4)において、溶質が尿素である場合を例にして以下説明する。細胞内液の体積V、細胞外液の体積Vは、全体液が27.1L、細胞内液の体積:細胞外液の体積=7:3の場合を例にすると、Vは27.1×7/10=18.97Lとなり、Vは27.1×3/10=8.13Lと計算により決定することができる。また、インピーダンス法による市販の体成分分析装置(バイオスペース製InBody S10)等を用いて測定することができる。
細胞外液の尿度濃度の初期値C(0)を決定する方法としては特に限定されないが、下記式(4’)を用いて決定することが好ましい。
上記式(4’)において、細胞外液の尿度濃度の初期値C(0)は、血液の尿素濃度の初期値C(0)に等しいとして、透析排液の流量Q、測定して得られた透析排液の尿素濃度C(0)の値、ダイアライザのクリアランスKの値を用いて決定することができる。
ここで、細胞膜のクリアランスKをパラメータとして計算した場合において、式(4)の連立常微分方程式により得られた細胞外液中の尿素濃度Cを示したグラフを図2に、細胞内液初期溶質濃度C(0)をパラメータとして計算した場合において、式(4)の連立常微分方程式により得られた細胞外液中の尿素濃度Cを示したグラフを図3に示す。図2及び図3に示されるように、logC(t)対t曲線は、概ね2つの直線から構成されており、折れ曲がり点である時間tを境にして2直線の傾きが異なっている。図2に示されるように、細胞膜のクリアランスKが変化すると、時間tより後の直線の傾きが変化している。一方、図3に示されるように、細胞内液溶質濃度Cが変化すると、時間t以後の直線の傾きは変化せず、tの値、すなわち折れ曲がり点の位置のみが変化している。この処理はコンピュータにより自動的に行うことが可能である。
上述のようにして決定されたV、V、C及びKの値と、式(4)の連立常微分方程式とを用いて細胞膜のクリアランスKを好適に決定することができる。具体的には、実際に測定された透析排液中の溶質濃度logC(t)のプロットから得られる直線領域の傾き(後期)の値と、透析排液中の溶質濃度logC(t)対tの数値計算曲線における直線領域の傾き(後期)の値とが概ね一致するようにして、細胞膜のクリアランスKを好適に決定することができる。このとき、細胞内液の初期溶質濃度C(0)の値としては、暫定的に任意の値を用いることができる。
本発明では、上記細胞膜のクリアランスKから細胞内液初期溶質濃度C(0)が決定される。以下、溶質が尿素である場合を例にして説明する。上記細胞膜のクリアランスKから細胞内液の初期尿素濃度C(0)を決定する方法としては特に限定されないが、上記細胞膜のクリアランスKの値と、上記V、V、C及びKの値とを用いて、式(4)の連立常微分方程式を用いることにより決定する方法が好適に採用される。具体的には、式(4)の連立常微分方程式の数値計算から得られたlogC(t)対t曲線とlogC(t)の実測プロットのスムージング曲線とを比較することにより、logC(t)が曲線から直線に移行するまでの透析時間tcが数値計算結果と実測結果において一致するように細胞内液の尿素濃度の初期値C(0)を好適に決定することができる。
次いで、本発明では、前記細胞内液初期溶質濃度C(0)から初期溶質量Mpreが決定される。以下、溶質が尿素である場合を例にして説明する。上記細胞内液の初期尿素濃度C(0)から初期溶質量Mpreを決定する方法としては特に限定されないが、好適には、下記式(5)により決定される。
以上説明したように、本発明の装置は、透析排液中の溶質濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定する手段と、前記細胞膜のクリアランスKから細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定する手段と、前記細胞内液初期溶質濃度C(0)から初期溶質量Mpreを決定する手段とを備えたことを特徴とする。本発明の装置は、更に、透析排液流量Q及び溶質濃度C(t)から溶質除去量ΔMを決定する手段と、溶質除去指標(SRI)を下記式(1)により決定する手段とを備えていることが好ましい。
透析排液流量Q及び溶質濃度C(t)から溶質除去量ΔMを決定する方法としては特に限定されないが、連続測定した溶質濃度C(t)又はΔt時間ごとにn回測定した溶質濃度CDiを用いて、下記式(2)又は(3)により溶質除去量ΔMを決定する方法が好適に採用される。Δtが比較的短い場合には、下記式(3)により溶質除去量ΔMを決定する方法が好ましい。一方、Δtが比較的長い場合には、そのスムージング曲線に対して下記式(2)により溶質除去量ΔMを決定する方法が好ましい。
本発明では、上述のようにして得られた初期溶質量Mpreの値と溶質除去量ΔMの値とを用いて、上記式(1)により溶質除去指標(SRI)を好適に決定することができる。後述する実施例における対比から明らかなように、従来から知られている下記式(b)により得られた尿素除去率(URR)が76.5(%)であったのに対し、実施例1では尿素除去率(URR)に相当する溶質除去指標(SRI)が83.5(%)であった。すなわち、本発明の装置により、原理的に正確な尿素除去率を算出でき、従来のURRはこれに一致しないことが分かる。
本発明の装置により、非侵襲的に細胞膜のクリアランスKと細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定することができ、これにより患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定することができる。そして、溶質が尿素である場合を例にして説明すると、透析排液中の尿素濃度を尿素センサで測定し、上記式(4)の連立常微分方程式等を用いることにより、細胞膜のクリアランスKと細胞内液の初期尿素濃度C(0)の値を好適に得ることができる。このようにして得られた値から、正確な尿素除去率を算出することが可能となる。このことについて本発明者らは以下のように推察している。すなわち、透析初期には、細胞内液溶質濃度Cと細胞外液溶質濃度Cの濃度差よりも、細胞外液溶質濃度Cと透析液(尿素濃度:0mg/dL)との濃度差が大きいため、尿素は主として細胞外液の体積Vの細胞外液から除去される。したがって、細胞外液溶質濃度Cは時間と共に急激に減少する。時間が経過して細胞外液溶質濃度Cが減少すると、細胞内液溶質濃度Cと細胞外液溶質濃度Cの濃度差が大きくなる。その結果、細胞内液から細胞外液への尿素の拡散と、細胞外液から透析液への尿素の拡散の二段階の拡散が生じるようになり、一定の傾きの直線が得られる。この直線の傾きは、細胞膜のクリアランスKとダイアライザのクリアランスKに依存するので、ダイアライザのクリアランスKが定数の場合は、細胞膜のクリアランスKに依存して変化する。また、細胞内液溶質濃度Cと細胞外液溶質濃度Cの濃度差は、細胞内液初期溶質濃度C(0)に依存するので、折れ曲がり点の時間tは、細胞内液溶質濃度Cに依存することになる。
式(4)の連立常微分方程式から得られた数値計算結果と、尿素濃度の測定値から、細胞膜のクリアランスK、細胞内液初期溶質濃度C(0)、初期溶質量Mpreそして溶質除去指標(SRI)を決定する別の方法として、リアルタイムに決定する方法が挙げられる。以下、溶質が尿素である場合を例にして説明する。尿素センサを用いて一定時間間隔で透析排液の尿素濃度C(t)をリアルタイムに測定する場合、式(4’)により血液中の尿素濃度C(t)、すなわちC(t)をリアルタイムに決定することができる。3点以上のC(t)の測定値が得られた後は、これらのlogC(t)対tのプロットにほぼ一致する近似曲線をリアルタイムに算出することができる。すなわち、透析の後期にはその曲線が直線に一致することになる。したがって、直線領域に到達してから3点以上の測定値が得られた後はこれらのプロットが直線に一致することが数値計算結果から判定できるので、初期の曲線領域とその後の直線領域の境界に達するまでの透析時間tを算出できると共に、直線領域の直線の傾きSを算出することができる。一方、式(4)の連立常微分方程式による数値計算から、透析後期にはlogC(t)対t曲線が直線領域に達する。そして、その直線領域の傾きSは、V、V、K、C(0)が既知の場合には、C(0)の値によらず特定の値となる。このことから、傾きSの値と尿素センサによる測定から得られた傾きSの値とが一致するKを選択することができる。このようにしてKの値が決定されると、式(4)の連立常微分方程式から得られた数値計算結果より、C(0)の値とtの関係を得ることができる。先ほどの尿素センサの測定値からtの値が算出できているので、これを数値計算で得られたtの値と比較して、両者が一致するC(0)の値を選択することにより、C(0)の値を決定することができる。すなわち、尿素センサによるC(t)の値が直線領域に到達してから3点以上測定がなされた後は、すでに、初期溶質量Mpreの値が式(5)から決定されている。したがって、その後は、式(2)あるいは式(3)によりリアルタイムに算出した尿素除去量ΔMを用いて、式(1)からリアルタイムに溶質除去指標(SRI)を決定することができる。患者にとって適切な溶質除去指標(SRI)の値に達したときに、透析を自動的に終了することも可能になる。
本発明の装置は、非侵襲的に細胞膜のクリアランスKと細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定することができ、これにより患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定することができる。好適には、透析排液から尿素除去率を決定する装置であり、本発明の装置を備えた人工透析装置が好適な実施態様である。本発明の装置を用いることにより、細胞内から細胞外への溶質移動速度を制御することが可能となる。細胞内から細胞外へ溶質が急速に移動すると、患者が体調不良になるおそれがあり、細胞内から細胞外への溶質移動速度を制御できることは非常に有用である。本発明の装置は、最適な透析時間、血液流量、透析液流量を制御することができるため、患者のQOLを向上させることができるとともに、透析処置の自動化が可能になる。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
(1)細胞膜のクリアランスKの決定
透析治療中における患者の血液を透析治療開始から2分ごとに3回サンプリングし、次いで透析治療が80分と240分を経過した際における同一患者の血液をそれぞれ1回ずつサンプリングした。同時に、前記患者の透析治療中における透析排液を2分ごとに複数回サンプリングし、次いで30分ごとに複数回サンプリングした。酵素−UV法(ウレアーゼ・インドフェノール法)により、血液中の尿素濃度C(t)と透析排液中の尿素濃度C(t)を測定した。このとき、同時に、WO2009/035008A1の実施例に記載された尿素濃度測定装置(以下、「尿素センサ」と略記することがある)を用いて透析排液中の尿素濃度C(t)を2分ごとに測定した。尿素濃度C(t)と尿素濃度C(t)を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットして得られた結果を図1に示す。図1から分かるように、酵素−UV法により測定された透析排液中の尿素濃度の値と、尿素センサにより測定された透析排液中の尿素濃度の値はほぼ一致しているので、両者をともにC(t)で表わす。
透析排液中の尿素濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定した。すなわち、透析排液中の尿素濃度C(t)を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットした値と、下記式(4)の連立常微分方程式を用いてシミュレーションにより得られた透析排液中の尿度濃度Cの傾きとを比較して細胞膜のクリアランスKを決定した。
全体液が27.1L、細胞内液の体積:細胞外液の体積=7:3の場合、Vは27.1×7/10=18.97Lとなり、Vは27.1×3/10=8.13Lとなる。ここで、細胞内液の体積と細胞外液の体積は、インピーダンス法による市販の体成分分析装置(バイオスペース製InBody S10)等を用いて測定することができる。細胞外液の尿度濃度の初期値C(0)は、血液の尿素濃度の初期値C(0)に等しいとして、尿素センサによる透析排液の尿素濃度C(0)の測定値24.9mg/dLから下記式(4’)を用いて、C(0)=(500/230)×24.9=54.1mg/dLと算出できる。この値は、透析治療開始時の血液の酵素−UV法による尿素濃度測定値56.6mg/dLにほぼ一致している。
ここで、透析排液の流量Qは500mL/minで、使用したダイアライザのクリアランスKは、230mL/minである。細胞内液の尿素濃度の初期値C(0)は暫定的に60mg/dLとした。これらの値と、上記式(4)の連立常微分方程式とを用いて、透析排液中の尿度濃度logC対tの数値計算曲線における後期の直線領域の傾きと、実際に測定された透析排液中の尿素濃度logC(t)のプロットから得られる後期の直線領域の傾きの値とが概ね一致するように、細胞膜のクリアランスKを決定した。このようにして決定された細胞膜のクリアランスKは、250mL/minであった。
(2)細胞内液の尿素濃度Cの決定
次いで、決定された細胞膜のクリアランスKの値と、上記V、V、C及びKの値とを用いて、上記式(4)の連立常微分方程式の数値計算から得られたlogC(t)対t曲線とlogC(t)の実測プロットのスムージング曲線とを比較することにより、logC(t)が曲線から直線に移行するまでの透析時間tcが数値計算結果と実測結果において一致するように細胞内液の尿素濃度の初期値C(0)を決定した。このようにして決定された細胞内液の尿素濃度の初期値C(0)は、85mg/dLであった。
(3)初期溶質量Mpreの決定
決定された細胞内液の尿素濃度Cの値と、V、V及びCの値とを用いて、初期溶質量Mpreを下記式(5)により決定した。
細胞内液の初期尿素濃度C(0)は85mg/dL、細胞外液の初期尿素濃度C(0)は58mg/dL、Vは18.97L、Vは8.13Lであるから、初期溶質量Mpreは、0.85[g/L]×18.97[L]+0.58[g/L]×8.13[L]=20.84[g]と決定できた。
(4)溶質除去量ΔMの決定
透析廃液流量Q及び溶質濃度C(t)から溶質除去量ΔMを下記式(2)により決定した。
透析排液流量Qは500mL/minであった。図4のグラフにおけるスムージング曲線C(t)により、溶質除去量ΔMは、上記式(2)から17.4gと決定できた。
(5)溶質除去指標(SRI)の決定
次いで、溶質除去指標(SRI)を下記式(1)により決定した。
溶質除去指標(SRI)は、(17.4/20.84)×100=83.5(%)と決定できた。
比較例1
尿素除去率(URR)を従来から知られている下記式(b)により計算した。
図4に示されるように、血液中の初期尿素濃度Cpreは58mg/dL、透析治療後の最終尿素濃度Cpostは13.6mg/dLである。これらの値から、URR(%)は、[(58−13.6)/58]×100=76.5(%)であった。
このように、比較例1では、尿素除去率(URR)が76.5(%)であったのに対し、実施例1では、尿素除去率(URR)に相当する溶質除去指標(SRI)が83.5(%)であった。すなわち、本発明の装置により、正確な尿素除去率を算出することができ、従来のURRはこの値とずれている。
実施例2
実施例1において、別の患者に対して、透析治療開始から10分経過するまでは2分ごと、その後30分経過するまでは10分ごとに透析排液をサンプリングし、次いで240分を経過するまで30分ごとに透析排液をサンプリングした以外は、実施例1と同様にして尿素(分子量60)、β2−MG(分子量約12,000)及びアルブミン(分子量約66,000)の濃度をそれぞれ測定した。尿素、β2−MG及びアルブミンのそれぞれの濃度を透析時間tの関数として片対数グラフにプロットして得られた結果を図5に示す。
図5において、β2−MGやアルブミン濃度の時間変化特性の傾向は尿素と同様であり、傾きの急な初期と、傾きがより緩やかである直線に一致する後期とに区分することができる。従ってこれらについても上記式(4)を適応することができるため、尿素の場合と同様にして、本発明の装置を用いることにより、これらの老廃物の正確な除去率を算出することができる。

Claims (6)

  1. 透析排液から患者の体液内の初期溶質量Mpreを決定する装置であって、
    透析排液中の溶質濃度C(t)の時間変化特性を計測することにより細胞膜のクリアランスKを決定する手段と、
    前記細胞膜のクリアランスKから細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定する手段と、
    前記細胞内液初期溶質濃度C(0)、細胞外液初期溶質濃度C (0)、細胞内液の体積V 及び細胞外液の体積V を用いた下記式(5)により初期溶質量Mpreを決定する手段とを備えたことを特徴とする装置。
    [式(5)中、C (0)は細胞内液初期溶質濃度であり、C (0)は細胞外液初期溶質濃度であり、V は細胞内液の体積であり、V は細胞外液の体積である。]
  2. 更に、透析排液流量Q及び溶質濃度C(t)から溶質除去量ΔMを決定する手段と、
    溶質除去指標(SRI)を下記式(1)により決定する手段とを備えた請求項1記載の装置。
  3. 前記溶質除去量ΔMを決定する手段が、連続測定した溶質濃度C(t)又はΔt時間ごとにn回測定した溶質濃度CDiを用いて、下記式(2)又は(3)により溶質除去量ΔMを決定する手段である請求項2記載の装置。
  4. 下記式(4)の連立常微分方程式により細胞内液初期溶質濃度C(0)を決定する請求項1〜3のいずれか記載の装置。
    [式(4)中、Cは時刻tにおける細胞内液溶質濃度であり、Cは時刻tにおける細胞外液溶質濃度であり、Vは細胞内液の体積であり、Vは細胞外液の体積であり、Kは細胞膜のクリアランスであり、Kはダイアライザのクリアランスである。]
  5. 透析排液から尿素除去率を決定する請求項1〜のいずれか記載の装置。
  6. 請求項1〜のいずれか記載の装置を備えた人工透析装置。
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