JP5638748B2 - 扁平形電池 - Google Patents

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Description

本発明は、コイン形電池やボタン形電池と呼ばれる扁平形電池に関する。
コイン形電池やボタン形電池と呼ばれる扁平形電池は、情報機器や映像機器等のメモリバックアップ用を中心とした電源として利用されている。図11に従来の扁平形電池の一例の斜視図を示している。扁平形電池100は、正極缶である外装缶101と負極缶である封口缶102とを組み合わせたものである。
図12は、図11のBB線における断面図である。扁平形電池100内には、発電要素110を収納し、非水電解液を充填している。外装缶101の周壁104と、封口缶102の周壁105の折り返し部107との間には、ガスケット103を介在させている。封口缶102に折り返し部107を形成したことにより、ガスケット103との密着部分の強度を確保している。
外装缶101の周壁104の先端部104aを、封口缶102の中心軸106側に湾曲させて、外装缶101を封口缶102にかしめ固定している。このことにより、外装缶101と封口缶102との間の隙間をガスケット103により封止し、かつ極性の異なる外装缶101と封口缶102とを絶縁している。
折り返し部107に相当する構成を備えた扁平形電池は、例えば下記特許文献1、2も記載されている。折り返し部107を形成した構成は、強度面では有利になるが、高容量化の点では不利になる。
具体的には、扁平形電池100の外形寸法は、所定寸法に規定されている。同一外形寸法の扁平形電池では、折り返し部107のある構成は、折り返し部107の無い構成と比較すると、封口缶102のコーナ部108が、中心軸106側に移動することになり、その分容量が小さくなる。
他方、下記特許文献3−6には、折り返し部107の無い構成が記載されており、これらの各構成では、高容量化の点では有利になる。
WO02/013290号公報 特開2003−151511号公報 特開平7−57706号公報 特開2003−68254号公報 特開平4−341756号公報 特許第3399801号公報
しかしながら、前記特許文献3−6に提案されているような折り返し部107の無い構成では、高容量化の点では有利になるが、強度面では不利になる。具体的には、図12において、外装缶101の周壁104の先端部104aを、中心軸106側に湾曲させて、かしめ加工する際に、封口缶102の周壁105も中心軸106側に変形する。すなわち、周壁105はガスケット103の内周面から離れる方向に変形する。この際、折り返し部107の無い構成では、周壁105とガスケット103との密着性が弱くなり、ガスケット103による封止が不十分になる場合があった。
前記特許文献3には、このような不十分な封止を防止する構成が提案されているが、強度不足を補うことまでの提案はなく、周壁の板厚を変化させる加工も必要であった。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、封止性を確保しつつ、高容量化に有利な扁平形電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の扁平形電池は、外装缶の開口を封口缶で封口した扁平形電池であって、前記外装缶及び封口缶は、底部の外周に周壁を立設させ、一端が開口した円筒状であり、前記封口缶の周壁の外周面と、前記外装缶の周壁の内周面との間に、ガスケットを介在させており、前記外装缶の周壁の先端部を、前記封口缶の中心軸側に湾曲させて、前記外装缶を前記封口缶にかしめ固定しており、前記封口缶の中心軸方向における断面形状において、前記封口缶の周壁は、折り返しの無い一重壁であり、前記封口缶の底部は平面部であり、前記封口缶の周壁は、コーナ部を介して前記平面部とつながった直線部と、前記直線部に対して段差を形成する肩部とを、前記底部の側からこの順に備え、前記平面部と前記直線部とのなす角度θ1は、90度より大きく95度以下であることを特徴とする。
本発明によれば、封止性を確保しつつ、高容量化にも有利になる。
本発明の扁平形電池によれば、封口缶の平面部と直線部とのなす角度θ1は、90度より大きいので、封口缶の周壁とガスケットとの接触部分における密着性が保たれ、ガスケットによる封止性が保たれることになる。また、封口缶の周壁のスプリングバックによる封止性の向上効果や、封口缶のコーナ部近傍の加工硬化により強度が高まる効果が得られる。
前記本発明の密閉型電池においては、前記角度θ1は、90.5度以上であることが好ましい。この構成によれば、角度θ1を確実に90度より大きくすることができる。
また、前記角度θ1は、95度以下である。この構成によれば、内容積のむだ容量を小さくすることができる。
また、前記ガスケットは、前記封口缶の周壁を前記中心軸側に押圧するように、前記封口缶の周壁に押し当てられていることが好ましい。この構成によれば、極性の異なる外装缶と封口缶との間の絶縁性及び封止性が良好になる。
また、前記封口缶の周壁は、肩部を介して段差を形成しており、前記肩部と前記外装缶の周壁との間に前記ガスケットを介在させており、前記封口缶の高さ方向に前記ガスケットが押圧されていることが好ましい。この構成によっても、極性の異なる外装缶と封口缶との間の絶縁性及び封止性が良好になる。
また、前記封口缶の組み立て前の単体状態において、前記平面部と前記直線部とのなす角度θ2は、92度以上であることが好ましい。この構成によれば、密閉型電池の完成状態の角度である角度θ1を、より確実に90度より大きくすることができる。
また、前記封口缶の組み立て前の単体状態において、前記平面部と前記直線部とのなす角度を角度θ2とすると、前記角度θ2と前記角度θ1との角度差θ3は、0.5°以上5°以下であることが好ましい。この構成によれば、製造を容易にしつつ、封口缶の周壁のスプリングバックによる封止性の向上効果や封口缶のコーナ部近傍の加工硬化により強度が高まる効果が得られる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る扁平形電池の斜視図を示している。扁平形電池1は、正極缶である外装缶2と負極缶である封口缶3とを組み合わせたものである。扁平形電池1の一例として、外径寸法(図2のD寸法)を20.0mmとし、厚さを5mmとしたものが挙げられる。
図2は、図1のAA線における断面図である。外装缶2は、底部11の外周に周壁12を立設させ、一端が開口した円筒状である。封口缶3は、底部である平面部15の外周に周壁16を立設させ、一端が開口した円筒状である。外装缶2の周壁12の内周面と封口缶3の周壁16の外周面との間には、ガスケット4を介在させている。
外装缶2の周壁12の先端部12aを、封口缶3の中心軸9側に湾曲させて、外装缶2を封口缶3にかしめ固定している。このことにより、外装缶2と封口缶3との間の隙間をガスケット4により封止し、かつ極性の異なる外装缶2と封口缶3とを絶縁している。
扁平形電池1内には、発電要素10を収納し、非水電解液を充填している。発電要素10は、正極活物質等を円盤形状に固めた正極材(電極材)5と、負極活物質の金属リチウム又はリチウム合金を円盤形状に形成した負極材(電極材)6と、不織布製のセパレータ7とを含んでいる。セパレータ7を介して正極材5と負極材6とが配置されている。正極材5に外面には、ステンレス鋼等で形成した正極リング8を装着している。
図3は、図2に示した扁平形電池1の分解図を示している。前記の通り、外装缶2及び封口缶3は、一端が開口した円筒状である。これらは、例えばステンレス材をプレス成形して成形することができる。封口缶3の周壁部16は直線部17を含んでおり、平面部15と直線部17との交差部にコーナ部18を形成している。さらに、周壁部16は肩部19を介して段差を形成している。
ガスケット4は樹脂成形品であり、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)を主成分とし、オレフィン系エラストマーを含有した樹脂組成物で成形する。ガスケット4はリング状部材であり、ベース部20から内壁21と外壁22とが立ち上がっている。内壁21と外壁22との間には、隙間23を形成している。この隙間23に封口缶3の周壁16を挿入することができる。
正極材5は、正極リング8と一体に正極活物質を円盤状に成形したものである。正極活物質としては、例えば二酸化マンガンに、黒鉛、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体およびヒドロキシプロピルセルロースを混合して調整した正極合剤を成形したものが挙げられる。
セパレータ7は不織布で形成しており、例えばポリブチレンテレフタレート製の繊維を素材とする不織布である。
セパレータ7には非水電解液が含浸する。非水電解液としては、例えば、プロピレンカーボナイトと、1,2−ジメトキシエタンとを混合した溶媒にLiClO4を溶解した溶液を用いることができる。セパレータ7の厚さは、例えば0.3−0.4mm程度である。
図4は、図3に示した封口缶3の周壁16近傍の拡大図を示している。角度θ2は、封口缶3の単体状態において、平面部15と直線部17とのなす角度である。角度θ2は、90度より大きくしている。このことにより、封口缶3の内径は、コーナ部18から周壁部16の先端16aに向かうにつれて大きくなっている。
図3に示した構成部品を組み立てる際には、図3の上下を逆にした状態で組み立てを進める。図5に組み立て途中の状態の断面図を示している。図5(a)は、封口缶3にガスケット4を装着した状態を示す断面図である。ガスケット4の隙間23に、封口缶3の周壁16を挿入して、封口缶3にガスケット4を装着している。
図5(b)は、封口缶3内に発電要素10を収納した状態を示している。負極材6は封口缶3に導電性接着剤等で固定する。負極材6に、セパレータ7及び正極材5を重ねる。その後、封口缶3内に非水電解液を注入する。
図6は、図5(b)の組立体に、外装缶2を嵌合させた状態を示す断面図である。この状態では、ガスケット4の外周面と外装缶2の周壁12の内周面とが嵌合している。図6に示した状態からかしめ工程へ移行する。かしめ工程では、外装缶2の周壁12の先端部12aを、封口缶3の中心軸9側に曲げ加工する。
図7は、かしめ前の状態を示す断面図である。ノックアウトピン30とパンチ31との間に、図6に示した扁平形電池1を挟み込んでいる。外装缶2の周壁12を囲むように、周壁12の外周面に封口金型32の金型面が嵌合している。この状態でノックアウトピン30及びパンチ31とを下降させる。このことにより、外装缶2の周壁12は、封口金型32の曲面に沿って、封口缶3の中心軸9側に曲げ加工されることになる。
図8は、ノックアウトピン30及びパンチ31の下降が完了した状態を示す断面図である。この状態では、外装缶2の周壁12の内周面と、封口缶3の周壁16の外周面との間にガスケット4が挟み込まれている。
さらに、ガスケット4の先端部は、周壁16を中心軸9側に押圧するように、封口缶3の周壁16に押し当てられている。このことにより、極性の異なる外装缶2と封口缶3との間の絶縁性及び封止性が良好になる。
また、封口缶3の肩部19と外装缶2の周壁12の先端部12aとの間において、封口缶3の高さ方向にガスケット4が押圧されている。このことによっても、外装缶2と封口缶3との間の絶縁及び封止性が良好になる。
図8の状態から扁平電池1を取り出すことになる。図2の図示は、図8の状態から扁平電池1を取り出し、上下を逆にした図示である。この状態では、外装缶2の周壁12のかしめ加工に伴ない、封口缶3の周壁16も変形している。
図4に示したように、封口缶3は、組み立て前の単体状態では、平面部15と直線部17とのなす角度はθ2であり、角度θ2は、90度より大きくしている。図2のかしめ加工後の状態では、角度θ2は、角度θ2より小さな角度θ1になっている。このことについて、図9を参照しながら説明する。
図9は、封口缶3の単体状態と組立完了状態とにおける平面部15と直線部17とのなす角度の変化を説明する断面図である。図9における角度θ2は、図4の角度θ2と同じであり、封口缶3の組み立て前の単体状態におけける平面部15と直線部17とのなす角度である。
図9の2点鎖線は、かしめ固定後における周壁16を示しており、周壁16は中心軸9側に変形している。このことにより、平面部15と直線部17とのなす角度は、角度θ2から、角度θ2より小さい角度θ1に変化している。
かしめ固定後の角度θ1は、90度より大きい状態を維持している。したがって、図2において、封口缶3の周壁16とガスケット4との接触部分は、密着性が保たれ、ガスケット4による封止性は保たれる。
また、かしめ加工後には、封口缶3の周壁16が元の状態に戻ろうとするスプリングバック効果が得られる。このことにより、周壁16はガスケット4を押圧することになる。このことも、ガスケット4による封止性の確保に役立つ。
一方、周壁16がガスケット4を押圧した状態を維持するには、応力が集中するコーナ部18近傍の強度が必要になる。コーナ部18近傍は、角度θ2から角度θ1への曲げ加工により、加工硬化が得られる。このことにより、コーナ部18近傍の強度を高めることができる。
次に、角度θ1、θ2の数値範囲について説明する。かしめ固定後の角度θ1は、前記の通り90度より大きい値であり、下記の式(1)を満足している。角度θ1を確実に90度より大きくするために、式(2)を満足することが好ましい。
式(1) 90°<θ1
式(2) 90.5°≦θ1
また、内容積確保を考慮すれば、角度θ1は下記の式(3)の範囲が好ましく、式(4)の範囲がより好ましい。
式(3) 90°<θ1≦95°
式(4) 90.5°≦θ1≦93°
式(3)において、上限値を95°としているのは、角度θ1が大きくなるほど、内容積のむだ容量が大きくなるためである。具体的には、図2において、扁平電池1の外形寸法Dは維持する必要がある。外形寸法Dを固定した状態で角度θ1を大きくすると、コーナ部18は、中心軸9側に変位し、内容積が小さくなってしまう。
また、封口缶3の単体状態における角度θ2と、かしめ固定後の角度θ1との角度差θ3(θ2−θ1)は、下記の式(5)の範囲が好ましく、式(6)の範囲がより好ましい。
式(5) 0.5°≦θ3≦5°
式(6) 1°≦θ3≦3°
角度差θ3が大き過ぎると、図5(a)に示したガスケット4の挿入や、図6に示した外装缶2の嵌め込みが困難になる。角度差θ3が式(5)、(6)の範囲内であれば、製造を容易にしつつ、スプリングバックによる封止性の向上効果やコーナ部18近傍の加工硬化により強度が高まる効果が得られる。
なお、式(5)、(6)の下限値近傍においては、スプリングバック効果や加工硬化の程度は小さくなるが、かしめ固定後の角度θ1が90度より大きい状態を維持していれば、ガスケット4による封止性は保たれることには変りない。
次に、前記のように角度θ1を90度より大きくするためには、封口缶3の単体状態における角度θ2は、下記式(7)を満足することが好ましい。
式(7) 92°≦θ2
他方、内容積確保を図った前記式(3)、(4)や、製造の容易性と、加工硬化やスプリングバック効果とのバランスを図った前記式(5)、(6)を考慮すれば、角度θ2は、下記の式(8)の範囲が好ましく、式(9)の範囲がより好ましい。
式(8) 92°≦θ2≦98°
式(9) 93°≦θ2≦95°
以上の数値範囲内にある一実施例として、かしめ固定後の封口缶3の角度θ1を90.9°とし、封口缶3の単体状態における角度θ2を93.8°とし、角度差θ3を2.9°としたものが挙げられる。
次に、図10を参照しながら、本実施の形態と比較例とを比較してみる。図10(a)は、比較例に係る扁平電池100の要部断面図である。本図は図12に示した従来例と同一構成である。図10(b)は、本実施の形態に係る扁平電池1の要部断面図である。本図は、図2に示した扁平電池1と同一構成である。
扁平電池100、扁平電池1は共に外形寸法Dは同じである。扁平電池100が、封口缶102に折り返し部107を形成しているのに対し、扁平電池1の周壁16は、折り返しの無い一重壁である。
封口缶102から折り返し部107を省いても、周壁105の肩部109とガスケット103との掛り代は変らない。この場合、折り返し部107を省いた分、封口缶102の周壁105全体を、外装缶101の周壁104側に移動させることができる。
この移動後の状態が図10(b)に相当する。図10(b)の扁平電池1は、図10(a)の扁平電池100に比べ、封口缶3の内周面が寸法Aだけ外側に移動している。このことにより、扁平電池1は、扁平電池100と外形寸法Dが同じでありながら、容量を大きくすることができる。
また、直線部17を形成していることも、容量確保に有利になっている。図10(b)において、コーナ部18の半径を大きくすると、直線部17はコーナ部18の一部になってしまう。この構成では、コーナ部18が中心軸9側に変位するので、容量確保に不利になる。すなわち、コーナ部18の半径を小さくし、直線部17の長さを大きくするほど容量を大きくすることができる。
一方、前記の通り、扁平電池1は角度θ1を90度より大きくしているので、ガスケット4による封止性を確保することができる。また、スプリングバック効果により、封止性を一層向上でき、加工硬化により強度不足を補うこともできる。
すなわち、本実施の形態は、封口缶3の周壁16を、折り返しの無い一重壁とし高容量化に有利な構造としながらも、ガスケット4による封止性の確保にも有利な構成であるといえる。
なお、本実施の形態に係る封口缶3は、かしめ加工の前後の双方において、周壁16の断面形状には直線部17を形成している。一方、かしめ加工により周壁16には外力が加わる。このため、かしめ加工後は、直線部17は完全な直線形状を維持できない場合がある。このような構成であっても、ガスケット4による封止性を高める効果が得られることには変りない。
したがって、直線部17の形状は完全な直線だけでなく、曲率半径が大きく直線とみなすことができる曲線も含んでいる。より具体的には、直線部17の形状は、曲率半径が5mm以上の曲線、又はコーナ部18の半径の20倍以上の曲率半径の曲線も含むものとする。
また、図1−3を用いて、扁平電池1の寸法や構成部品の材料について説明したが、これらは一例であり、他の寸法のものでもよく、他の材料を用いたものであってもよい。
以上のように、本発明によれば、封止性を確保しつつ、高容量化に有利であるので、本発明の扁平形電池は、例えば情報機器や映像機器等のメモリバックアップ用を中心とした電源として有用である。
本発明の一実施の形態に係る扁平形電池の斜視図。 図1のAA線における断面図。 図2に示した扁平形電池1の分解図。 図3に示した封口缶3の周壁16近傍の拡大図。 本発明の一実施の形態に係る扁平形電池の組み立て途中の断面図であり、(a)図は、封口缶3にガスケット4を装着した状態を示す断面図、(b)図は、封口缶3内に発電要素10を収納した状態を示す断面図。 図5(b)の組立体に、外装缶2を嵌合させた状態を示す断面図。 本発明の一実施の形態に係るかしめ前の状態を示す断面図。 本発明の一実施の形態に係るかしめ後の状態を示す断面図。 本発明の一実施の形態に係る封口缶の単体状態と組立完了状態とにおける平面部と直線部とのなす角度の変化を説明する図。 本実施の形態と比較例とを比較するための断面図であり、(a)図は比較例の断面図、(b)図は本実施の形態の断面図。 従来の扁平形電池の一例の斜視図。 図11のBB線における断面図。
符号の説明
1 扁平形電池
2 外装缶
3 封口缶
4 ガスケット
11 外装缶の底部
12 外装缶の周壁
15 封口缶の平面部
16 封口缶の周壁
17 封口缶の直線部
18 封口缶のコーナ部
19 封口缶の肩部

Claims (6)

  1. 外装缶の開口を封口缶で封口した扁平形電池であって、
    前記外装缶及び封口缶は、底部の外周に周壁を立設させ、一端が開口した円筒状であり、
    前記封口缶の周壁の外周面と、前記外装缶の周壁の内周面との間に、ガスケットを介在させており、
    前記外装缶の周壁の先端部を、前記封口缶の中心軸側に湾曲させて、前記外装缶を前記封口缶にかしめ固定しており、
    前記封口缶の中心軸方向における断面形状において、
    前記封口缶の周壁は、折り返しの無い一重壁であり、
    前記封口缶の底部は平面部であり、
    前記封口缶の周壁は、コーナ部を介して前記平面部とつながった直線部と、前記直線部に対して段差を形成する肩部とを、前記底部の側からこの順に備え
    前記平面部と前記直線部とのなす角度θ1は、90度より大きく95度以下であることを特徴とする扁平形電池。
  2. 前記角度θ1は、90.5度以上である請求項1に記載の扁平形電池。
  3. 前記ガスケットは、前記封口缶の周壁を前記中心軸側に押圧するように、前記封口缶の周壁に押し当てられている請求項1又は2に記載の扁平形電池。
  4. 記肩部と前記外装缶の周壁との間に前記ガスケットを介在させており、前記封口缶の高さ方向に前記ガスケットが押圧されている請求項1から3のいずれかに記載の扁平形電池。
  5. 前記封口缶の組み立て前の単体状態において、前記平面部と前記直線部とのなす角度θ2は、92度以上である請求項1から4のいずれかに記載の扁平形電池。
  6. 前記封口缶の組み立て前の単体状態において、前記平面部と前記直線部とのなす角度を角度θ2とすると、前記角度θ2と前記角度θ1との角度差θ3は、0.5°以上5°以下である請求項1から5のいずれかに記載の扁平形電池。
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