JP5638709B2 - 広角レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ、放送用カメラ、映画撮影用カメラ等に使用可能な広角レンズおよびこの広角レンズを備えた撮像装置に関するものである。
従来、広角化を実現する様々なレンズが提案され、例えば、デジタルカメラ、放送用カメラ、映画撮影用カメラなど種々の用途の光学系として好適に用いられている。このようなレンズとして、例えば、特許文献1、2および3は、60度を超えるような画角を有するレンズを開示している。
特開平10−260346号公報 特開平08−94926号公報 特開2011−186269号公報
ここで、特に映画撮影用レンズとして、広角化を図りながらも、低照度の撮影条件下でも対応可能な小さいFナンバーを有するものが要望されている。しかしながら、特許文献1および3に記載のものはFナンバーをさらに小さくすることが求められ、特許文献2に記載のものはさらに広角化が求められる。
さらに、映画撮影用レンズとして、フォーカシング(合焦)スピードの速いものを望む声も高まってきており、フォーカシングを行うレンズ群の軽量化が要望されている。そして近年では、これら全ての要望を同時に満たす光学系の実現が望まれている。しかしながら、特許文献2に記載された光学系は、開口絞りより像側に位置するレンズ群全体を移動させてフォーカシングを行うため、移動するレンズ群の重量が重く、迅速なフォーカシングスピードを実現することは難しい。また、特許文献3に記載された光学系は、2つのレンズ群を、それぞれのレンズ群ごとに設定された移動方向にそれぞれに設定された移動量だけ同期させて移動させることによりフォーカシングを行うため、移動するレンズ群の重量をさらに軽量化し、フォーカシングスピードをより速くすることが求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、Fナンバーが小さく、広角化とフォーカシングを行うレンズ群の軽量化を達成するとともに高い光学性能を有する広角レンズおよび該広角レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の広角レンズは、物体側から順に、合焦時に光軸方向について固定とされ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に光軸に沿って移動する第2レンズ群と、合焦時に光軸方向について固定とされた第3レンズ群との実質的に3つのレンズ群からなり、第1レンズ群が物体側から順に、正の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズと、負の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズと、負の屈折力を有し、かつ、像側に曲率半径の絶対値の小さい方の凹面を向けた第3レンズと、負の屈折力を有する第4レンズとを備え、かつ、第4レンズより像側に配置され、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズと、該接合レンズに像側に隣接して配置された開口絞りとを少なくとも備えるものであり、第2レンズ群が実質的に2つ以下のレンズからなるものであり、第3レンズ群が少なくとも1つの正レンズを備えるものであり、さらに下記条件式(1)を満たすことを特徴とする。なお、本発明の広角レンズにおいて、下記条件式(1−1)を満たすことがさらに好ましく、条件式(1−2)を満たすことがよりさらに好ましい。
0.00<f/f1<2.00 (1)
0.40<f/f1<1.60 (1−1)
0.50<f/f1<1.50 (1−2)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f:無限遠合焦状態における全系の焦点距離
とする。
また、本発明の広角レンズにおいて、下記条件式(2)をさらに満たすことが好ましく、条件式(2−1)を満たすことがさらに好ましい。
0.00<f/|f2|<0.50 (2)
0.05<f/|f2|<0.40 (2−1)
ただし、
f:無限遠合焦状態における全系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
また、本発明の広角レンズにおいて、第1レンズ群は第4レンズの像側に隣接して配置された、正の屈折力を有する第5レンズをさらに備えることが好ましい。
また、本発明の広角レンズにおいて、第2レンズ群は正の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなることが好ましく、あるいは、第2レンズ群は、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された実質的に1つの接合レンズからなるものであってもよい。
また、上記のように、第2レンズ群が正の屈折力を有する1つのレンズ、または、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された実質的に1つの接合レンズのいずれかからなる場合に、下記条件式(3)を満たすことが好ましく、条件式(3−1)を満たすことがさらに好ましく、条件式(3−2)を満たすことがよりさらに好ましい。
35<ν2p (3)
45<ν2p (3−1)
70<ν2p (3−2)
ただし、
ν2p:第2レンズ群に含まれる正レンズのd線に対するアッベ数
とする。
また、本発明の広角レンズにおいて、第2レンズ群が負の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなるものであってもよい。また、この場合に、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
35<ν2n (4)
ただし、
ν2n:第2レンズ群に含まれる負レンズのd線に対するアッベ数
とする。
なお、上記の「実質的に3つのレンズ群からなり」、「実質的に2つ以下のレンズからなる」、「実質的に1つのレンズからなる」、「実質的に1つの接合レンズからなり」の「実質的に〜」とは、構成要件として挙げたレンズ群やレンズ以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞りやカバーガラス等レンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、手ぶれ補正機構等の機構部分、等を含んでもよいことを意図するものである。
なお、「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
なお、上記本発明の広角レンズにおけるレンズの面形状、屈折力の符号は、非球面が含まれているものについては近軸領域で考えるものとする。また、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負とすることにする。
なお、上記本発明の広角レンズにおいて、「負の屈折力を有する第4レンズとを備え、かつ、第4レンズより像側に配置され、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズと、」とは、第4レンズより像側に上記接合レンズが隣接して配置される場合だけでなく、第4レンズと接合レンズの間に1つ以上のさらなるレンズが配置される場合も含む。
なお、上記本発明の広角レンズにおいて、「正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズ」とは、物体側から順に正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズと、物体側から順に負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズの両方を含む。
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明の広角レンズと、この広角レンズによって形成された被写体の像を撮像する撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の広角レンズは、合焦時に固定の正の第1レンズ群と、合焦時に光軸に沿って移動する第2レンズ群と、合焦時に固定の第3レンズ群とからなるレンズ系において、特に第1レンズ群と第2レンズ群のレンズ構成を好適に設定しているため、Fナンバーが小さく、広角化およびフォーカシングを行うレンズ群の軽量化を達成しつつ、高い光学性能を実現することができる。
本発明の撮像装置は、本発明の広角レンズを備えているため、フォーカシングスピードが速く、明るく高画質の映像を取得することができる。
本発明の実施例1の広角レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2の広角レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3の広角レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4の広角レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5の広角レンズのレンズ構成を示す断面図 図6(A)〜図6(J)は本発明の実施例1の広角レンズの各収差図 図7(A)〜図7(J)は本発明の実施例2の広角レンズの各収差図 図8(A)〜図8(J)は本発明の実施例3の広角レンズの各収差図 図9(A)〜図9(J)は本発明の実施例4の広角レンズの各収差図 図10(A)〜図10(J)は本発明の実施例5の広角レンズの各収差図 本発明の実施形態にかかる撮像装置の概略構成図
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる広角レンズの構成例を示す断面図であり、後述の実施例1の広角レンズに対応している。また、図2〜図5は、本発明の実施形態にかかる第2〜第5の実施形態にかかる広角レンズの構成例を示す断面図であり、それぞれ後述の実施例2〜5の広角レンズに対応している。図1〜図5に示す例の基本的な構成は同様であり、図示方法も同様であるため、ここでは主に図1を参照しながら、本発明の実施形態にかかる広角レンズについて説明し、図2〜図5に示す例については、図1と共通する説明は適宜省略し、共通する図示方法についても省略する。
第1の実施形態における広角レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦時に移動する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3との実質的に3つのレンズ群からなる。合焦の際には、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は光軸方向について固定され、第2レンズ群G2を光軸Zに沿って移動させることによりフォーカシングを行うように構成されている。
図1に示すレンズ構成は無限遠物体に合焦している時(無限遠合焦状態)のレンズ配置を示したものである。図1では左側が物体側、右側が像側である。
図1に示す例では、開口絞りStは第1レンズ群G1の中に配置されている。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
なお、広角レンズが撮像装置に搭載される際には、撮像素子の撮像面を保護するカバーガラスや、撮像装置の仕様に応じて色分解プリズム等のプリズム、ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等の各種フィルタを適宜備えるように撮像装置を構成することが好ましい。図1では、これらを想定した平行平板状の光学部材PPを最も像側のレンズ群と像面Simとの間に配置した例を示している。
第1レンズ群G1は、図1に示すように、最も物体側に、正の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズL1を備える。これにより、ディストーションおよび/または倍率色収差を良好に補正することができる。
次いで、第1レンズ群G1は物体側から2番目に、負の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズL2を備える。これにより、第2レンズ群G2を通過した光線が第3レンズ群G3に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、非点収差の発生を良好に軽減することができる。
さらに、第1レンズ群G1は物体側から3番目に、負の屈折力を有し、かつ、像側に曲率半径の絶対値の小さい方の凹面を向けた第3レンズL3を備える。これにより、第2レンズ群G2を通過した光線が第3レンズ群G3に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、非点収差の発生を良好に軽減することができる。なお、第3レンズL3を物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズとした場合には、より良好に同効果を得ることができる。
続いて、第1レンズ群G1は物体側から4番目に、負の屈折力を有する第4レンズL4を備える。これにより、第2レンズ群G2を通過した光線が第3レンズ群G3に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、非点収差の発生を良好に軽減することができる。なお、第4レンズL4を両凹レンズとした場合には、より良好に同効果を得ることができる。
さらに、図1に示すように、第4レンズの像側に隣接して配置された、正の屈折力を有する第5レンズをさらに備えることが好ましい。この場合には、第2レンズL2、第3レンズL3および第4レンズL4を光束が通過する際に発生した非点収差を良好に補正することができる。また、第5レンズL5を両凸レンズとした場合には、より良好に同効果を得ることができる。
さらに、第1レンズ群G1は、第5レンズL5の像側に、両凸形状の第6レンズL6を備えることが好ましい。これにより、第2レンズL2、第3レンズL3および第4レンズL4を光束が通過する際に発生した非点収差をさらに良好に補正することができる。
また、第1レンズ群G1は、少なくとも第4レンズL4より像側に、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズを備え、かつ、この接合レンズに像側に隣接して開口絞りStを配置するように構成されている。このように、少なくとも第4レンズL4より像側であるとともに、開口絞りStの物体側に隣接する位置に、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズを配置することにより、軸上色収差および/または倍率色収差を良好に補正することができる。図1に示すように、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第7レンズL7と両凸形状の第8レンズL8とからなる接合レンズを構成した場合には、好適に同効果を得ることができる。なお、各実施例において、このように開口絞りの物体側に隣接され、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズは、接合レンズを構成する2つのレンズの屈折力が物体側から順に正、負となるように構成されたものでもよく、物体側から順に負、正となるように構成されたものでもよい。
なお、第4レンズL4と開口絞りStに隣接して物体側に配置された接合レンズとの間に配置するレンズ構成は、本広角レンズの性能を維持する範囲で改変が可能であり、例えば、後述する第2〜第5の実施形態のように、1つ以上のレンズを配置することができる。
第1の実施例における第1レンズ群G1において、開口絞りStより像側に配置されたレンズの構成は、物体側から順に、両凸形状の第9レンズL9と、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第10レンズL10と、両凸形状の第11レンズL11と両凹形状の第12レンズL12とを接合した接合レンズからなる。第1の実施形態における第1レンズ群G1において、第9レンズL9、第10レンズL10、第11レンズL11の3枚の正の屈折力を有するレンズが全系の正の屈折力を主として担うものであり、これら3つのレンズL9、L10、L11を開口絞りStの像面側に配置することにより、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。また、第12レンズL12を両凹形状とすることにより、球面収差、倍率の色収差を良好に補正することができる。
また、第1レンズ群G1の開口絞りStと第2レンズ群G2の最も物体側のレンズとの間に配置するレンズ構成は、本広角レンズの性能を維持する範囲で改変が可能であり、例えば、後述する第2〜第5の実施形態のように、1つ以上のレンズを配置することができる。
また、第1レンズ群G1は下記条件式(1)を満たしている。
0.00<f/f1<2.00 (1)
0.40<f/f1<1.60 (1−1)
0.50<f/f1<1.50 (1−2)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f:無限遠合焦状態における全系の焦点距離
とする。
条件式(1)に対応する値は必ず正の値であり0より大きい。また、条件式(1−1)の下限を下回ると、第2レンズ群G2の径を大きくする必要が生じ、第2レンズ群G2の重量の増大を招いてしまうため、合焦時に移動する第2レンズ群G2の軽量化を図ることが難しい。また、条件式(1)の上限を上回ると、合焦時の画角の変動の増大を招いてしまう。条件式(1)を満たすことで、合焦時の画角の変動を維持しつつ好適に第2レンズ群G2の軽量化を図ることができる。条件式(1)を満たすことにより得られる効果をさらに高めるためには、条件式(1−1)を満たすことがさらに好ましく、条件式(1−2)を満たすことがよりさらに好ましい。
また、第1レンズ群G1は、物体側から順に第1Aレンズ群と第1Bレンズ群により構成される。第1Aレンズ群は、第1レンズ群G1のうち開口絞りStより物体側に配置された全てのレンズからなる第1レンズ群G1の部分レンズ群であり、第1Bレンズ群は、第1レンズ群G1のうち開口絞りStより像側に配置された全てのレンズからなる、第1レンズ群G1の部分レンズ群である。これらの第1Aレンズ群と第1Bレンズ群のそれぞれの焦点距離f1a、f1bは、下記条件式(5)および(6)を同時に満たすことが好ましい。
f1a<0 (5)
0<f1b (6)
ただし、
f1a:第1レンズ群のうち、開口絞りより物体側に配置された全てのレンズからなる第1Aレンズ群の焦点距離
f1b:第1レンズ群のうち、開口絞りより像側に配置された全てのレンズからなる第1Bレンズ群の焦点距離
とする。
条件式(5)および(6)を満たす場合には、第1レンズ群G1のうち、第1Aレンズ群が負の屈折力を有し、第1Bレンズ群が正の屈折力を有するものとなるため、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。なお、本明細書の第1〜第5の全実施形態は、条件式(5)および(6)を満たす。
第2レンズ群G2は、実質的に2つ以下のレンズからなる。第1の実施形態に示すように、物体側から順に、第2レンズ群G2は正の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなるものとして構成することが好ましい。このように第2レンズ群G2を1つのレンズにより構成した場合には、フォーカシングを行う第2レンズ群G2の軽量化を好適に実現することができる。また、第2レンズ群G2は正の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなるものとして構成する場合に、第2レンズ群G2を構成する第21レンズL21を物体側に凸面を向けたメニスカスレンズとすることが好ましい。これにより、合焦時の球面収差の変動を良好に抑制できる。
また、第2レンズ群G2は、下記条件式(2)をさらに満たすことが好ましい。
0.00<f/|f2|<0.50 (2)
0.05<f/|f2|<0.40 (2−1)
ただし、
f:無限遠合焦状態における全系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(2)に対応する値は必ず正の値であり0より大きい。また、条件式(2−1)の下限を下まわると、合焦時の移動量が大きくなるため、合焦時の画角の変動が大きくなりやすい。また、条件式(2)の上限を上まわると、フォーカシングを行う第2レンズ群G2の屈折力が過大なものとなるため、合焦時の画角の変動を招いてしまう。このため、条件式(2)を満たすことにより、合焦時の画角の変動を好適に抑制することができる。条件式(2)を満たすことにより得られる効果をさらに高めるためには、条件式(2−1)を満たすことがさらに好ましい。
また、上記のように、第2レンズ群G2が正の屈折力を有する1つのレンズとした場合に、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
35<ν2p (3)
45<ν2p (3−1)
70<ν2p (3−2)
ただし、
ν2p:第2レンズ群に含まれる正レンズのd線に対するアッベ数
とする。
上記式(3)を満たす場合には、合焦時の色収差の変動をより好適に抑制することができる。また、条件式(3)を満たすことにより得られる効果をさらに高めるためには、条件式(3−1)を満たすことがさらに好ましく、条件式(3−2)を満たすことがよりさらに好ましい。第1の実施形態では、ν2pが80を超える十分大きい値に設定されているため、合焦時の色収差の変動をより良好に抑制することができる。
第3レンズ群G3は、少なくとも1つの正の屈折力を有するレンズを備えるものである。これにより、好適に軸上色収差と倍率色収差(倍率の色収差)のバランスをとることができる。なお、第3レンズ群G3のレンズ構成は、本広角レンズの性能を維持する範囲で改変が可能であり、例えば、後述する第2〜第5の実施形態のように、少なくとも1つの正の屈折力を有するとともに1つ以上のさらなるレンズを配置することができる。
第1の実施例に係る第3レンズ群G3は、物体側から、像側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第31レンズL31と、両凸形状の第32レンズL32と物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第33レンズL33を接合した接合レンズからなる。このように第3レンズ群G3を構成することにより、良好に軸上色収差と倍率色収差のバランスをとることができる。
この広角レンズは、70度以上の画角を達成できるように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の各レンズ構成を設定することが好ましい。第1〜第5の各実施形態では、それぞれ70度を超える十分広い画角を達成するように、上記各レンズ構成を設定している。
次に、図2を参照しながら、本発明の第2の実施形態にかかる広角レンズについて説明する。図2は、本発明の第2の実施形態にかかる広角レンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例2の広角レンズに対応している。
なお、本発明の第2から第5の実施形態にかかる広角レンズは、第1の実施例と同様に、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦時に移動する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3との実質的に3つのレンズ群からなる。合焦の際には、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は光軸方向について固定され、第2レンズ群G2を光軸Zに沿って移動させることによりフォーカシングを行うように構成されている。このため、以下の第2から第5の実施形態においては、各レンズ群を構成する各レンズの詳細な構成についてのみ説明する。以下、第1から第5の実施形態で共通のする構成の作用効果は、第1の実施形態の説明において述べたものと同じものであるため、ここでは第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複説明は省略する。
図2に示すように、第2の実施形態にかかる第1レンズ群G1は、第1〜第5レンズL1、L2、L3、L4、L5および第7、8レンズL7、L8については、第1の実施形態と基本的なレンズ構成を共通としており、その作用効果も第1の実施形態に記載したものと同じである。以下、第2の実施形態の第1レンズ群G1のうち、第1の実施例と異なる部分について説明する。
図2に示すように、第1レンズ群G1は、物体側から6番目の第6レンズL6を両凹形状のレンズとして構成してもよい。第5レンズL5が両凸レンズの場合、第6レンズL6を両凹形状とすることで、より非点収差を良好に補正することができる。この場合、第5レンズL5より第6レンズL6の屈折率を低いものとし、かつ、第5レンズL5より第6レンズL6のアッベ数を大きいものとすることが好ましい。これにより、倍率の色収差、非点収差をより良好に補正することが出来る。
また、第2の実施形態のように、第1レンズ群G1のうち、開口絞りStから像側に配置されたレンズ構成は、物体側から順に、両凸形状の第9レンズL9と、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第10レンズL10とすることが好適である。第2の実施形態において、両凸形状の第9レンズL9は全系の主たる正の屈折力を担うものであり、これが開口絞りStの像面側に配置されることにより、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。また、第10レンズL10を物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状とすることにより、球面収差、倍率の色収差を良好に補正することができる。
図2に示すように、第2レンズ群G2を、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された実質的に1つの接合レンズからなるものとして構成することが好適である。この場合には、第2レンズ群G2を1つのレンズにより構成した場合よりは、フォーカシングを行う第2レンズ群G2の重量が増加するものの、合焦時の色収差の変動を好適に抑制することができる。なお、この正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズは、接合レンズを構成する2つのレンズの屈折力が物体側から順に正、負となるように構成されたものでもよく、物体側から順に負、正となるように構成されたものでもよい。
また、上記のように、第2レンズ群G2が、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された実質的に1つの接合レンズからなる場合に、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
35<ν2p (3)
45<ν2p (3−1)
70<ν2p (3−2)
ただし、
ν2p:第2レンズ群に含まれる正レンズのd線に対するアッベ数
とする。
上記式(3)を満たす場合には、合焦時の色収差の変動をより好適に抑制することができる。また、条件式(3)を満たすことにより得られる効果をさらに高めるためには、条件式(3−1)を満たすことがさらに好ましく、条件式(3−2)を満たすことがよりさらに好ましい。第2の実施形態では、ν2pが80を超える値と十分大きく設定されているため、条件式(3−2)を満足し、好適に合焦時の色収差の変動を抑制することができる。
第2の実施形態において、第3レンズ群G3の各基本的なレンズ構成は第1の実施形態と共通し、これにより第1の実施形態の同構成から得られる効果と同様の好適な効果を得ることができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の第3の実施形態にかかる広角レンズについて説明する。図3は、本発明の第3の実施形態にかかる広角レンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例3の広角レンズに対応している。
図3に示すように、第3の実施形態にかかる第1レンズ群G1は、第1〜第4レンズL1、L2、L3、L4、第6レンズL6、第10レンズL10については、第1の実施形態と基本的なレンズ構成を共通としており、その作用効果も第1の実施形態に記載したものと同じである。以下、第3の実施形態の第1レンズ群G1のうち、第1の実施例と異なる部分を中心に説明する。
図3に示すように、第1レンズ群G1は、物体側から5番目の第5レンズL5を、像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状に構成してもよい。これにより、この場合にも、第2レンズL2、第3レンズL3および第4レンズL4を光束が通過する際に発生した非点収差を良好に補正することができる。
また、図3に示すように、第1レンズ群G1は、物体側から7番目に、物体側に凸面を向けた第7レンズL7を備えてもよい。これにより、良好に球面収差と非点収差のバランスを取ることができる。
さらに、図3に示すように、第1レンズ群G1は、物体側から8番目に、負の屈折力を有する両凹形状の第8レンズL8と両凸形状の第9レンズL9とからなる接合レンズと、この接合レンズに像側に隣接して配置された開口絞りStを備える構成としてもよい。第4レンズL4より像側であるとともに、開口絞りStの物体側に隣接する位置に、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズを配置し、さらに接合レンズを図3のようなレンズ構成とすることにより軸上色収差および/または倍率色収差をさらに良好に補正することができる。
さらに、図3に示すように、第1レンズ群G1における開口絞りStから像側に配置されたレンズの構成を、物体側から順に、両凸形状の第10レンズL10と、両凸形状の第11レンズL11と両凸形状の第12レンズL12と両凹形状の第13レンズL13を接合した接合レンズとしてもよい。第3の実施形態において、この第10レンズL10、第11レンズL11、第12レンズL12が全系の主たる正の屈折力を担うものであり、これが開口絞りStの像面側に配置されることにより、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。また、第13レンズL13を両凹形状とすることにより、球面収差、倍率の色収差を良好に補正することができる。
さらに、図3に示すように、第2レンズ群G2を負の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなるものとしてもよい。このように第2レンズ群G2を1つのレンズにより構成した場合には、フォーカシングを行う第2レンズ群G2の軽量化を好適に実現することができる。なお、第3の実施形態において、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第21レンズL21からなる。このように、第21レンズL21を物体側に凸面を向けたメニスカスレンズとして構成することにより、より良好に合焦時の球面収差の変動を抑制することができる。
また、上記のように、第2レンズ群G2が負の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなるものである場合に、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
35<ν2n (4)
ただし、
ν2n:第2レンズ群に含まれる負レンズのd線に対するアッベ数
とする。
式(4)を満たす場合には、合焦時の色収差の変動をより好適に抑制することができる。条件式(4)に関し、第3の実施形態では、ν2nが40を越える十分大きな値に設定されているため、条件式(4)を満たし、合焦時の色収差の変動をより良好に抑制することができる。
第3の実施形態に示すように、第3レンズ群G3は、物体側から、両凸形状の第31レンズL31と物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第32レンズL32とを接合した接合レンズからなるものとしてもよい。この場合にも、良好に軸上色収差と倍率色収差のバランスをとることができる。
次に、図4を参照しながら、本発明の第4の実施形態にかかる広角レンズについて説明する。図4は、本発明の第4の実施形態にかかる広角レンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例4の広角レンズに対応している。
図4に示すように、第4の実施形態にかかる第1レンズ群G1は、第1、2レンズL1、L2および第4〜9レンズL4〜L9については、第1の実施形態と基本的なレンズ構成を共通としており、その作用効果も第1の実施形態に記載したものと同じである。以下、第4の実施形態の第1レンズ群G1のうち、第1の実施例と異なる部分を中心に説明する。
図4に示すように、第4の実施形態においては、第1レンズ群G1における物体側から3番目の第3レンズL3を像側に曲率半径の絶対値の小さい方を向けた両凹レンズとして構成している。このように第3レンズL3の形状を構成した場合にも、第2レンズ群G2を通過した光線が第3レンズ群G3に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、非点収差の発生を良好に軽減することができる。
図4に示すように、第1レンズ群G1は、開口絞りStから像側に配置されたレンズ構成として、物体側から順に、両凸形状の第9レンズL9と、像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第10レンズL10と、像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第11レンズL11と両凹形状の第12レンズL12を接合した接合レンズを備えてなる。第4の実施形態において、この第9レンズL9、第10レンズL10、第11レンズL11が全系の主たる正の屈折力を担うものであり、これが開口絞りStの像面側に配置されることにより、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。また、第12レンズL12を両凹形状とすることにより、球面収差、倍率の色収差を良好に補正することができる。
第4の実施形態における、第1レンズ群G1の上記以外の構成および第2レンズ群G2、第3レンズ群G3の基本的なレンズ構成は、いずれも第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態と共通する構成の説明及び作用効果については、第1の実施形態と同様である。
次に、図5を参照しながら、本発明の第5の実施形態にかかる広角レンズについて説明する。図5は、本発明の第5の実施形態にかかる広角レンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例5の広角レンズに対応している。
第5の実施形態は、第1レンズ群G1のうち、開口絞りStより像側に配置されたレンズの構成のみが第1の実施形態のみと異なる。第1レンズ群G1のそれ以外のレンズ構成および第2レンズ群G2、第3レンズ群G3の基本的なレンズ構成は、いずれも第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態と共通する構成の説明及び作用効果については、第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態において、第1レンズ群G1のうち、開口絞りStより像側に配置されたレンズの構成は、物体から順に、両凸形状の第9レンズL9、両凸形状の第10レンズL10、像側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第11レンズL11と物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第12レンズL12とを接合した接合レンズからなる。第5の実施形態においては、第9レンズL9、第10レンズL10、第11レンズL11の3枚の正の屈折力を有するレンズが全系の正の屈折力を主として担うものであり、これら3つのレンズL9、L10、L11を開口絞りStの像面側に配置することにより、第1レンズ群G1の周辺部(像高の大きい部分)を通過した光線が第2レンズ群G2に対して入射する入射角を小さく維持することができるため、合焦時の画角の変動を小さく抑制することができる。また、第12レンズL12を両凹形状とすることにより、球面収差、倍率の色収差を良好に補正することができる。
本発明の第1から第5の実施形態にかかる広角レンズは、上述した本実施形態の基本構成と矛盾しない範囲で、第1から第5の実施形態にかかる広角レンズにおいて説明した好ましい構成や採りうる構成の1つ、あるいは任意の組合せを採用することができる。
なお、本広角レンズが例えば屋外等の厳しい環境において使用される場合には、最も物体側に配置されるレンズには、風雨による表面劣化、直射日光による温度変化に強く、さらには油脂・洗剤等の化学薬品に強い材料、すなわち耐水性、耐候性、耐酸性、耐薬品性等が高い材料を用いることが好ましく、堅く、割れにくい材質を用いることが好ましい。これらの要望を満たすことが重視される場合は最も物体側に配置されるレンズの材質はガラスとすることが好ましく、または透明なセラミックスを用いてもよい。
また、本広角レンズが厳しい環境において使用される場合には、保護用の多層膜コートが施されることが好ましい。さらに、保護用コート以外にも、使用時のゴースト光低減等のための反射防止コート膜を施すようにしてもよい。
なお、第1から第5の実施形態では、最も像側のレンズのさらに像側に光学部材PPを配置した例を示したが、各種フィルタを各レンズの間に配置することも可能であり、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
次に、本発明の広角レンズの数値実施例について説明する。実施例1〜5の広角レンズのレンズ断面図はそれぞれ図1〜図5に示したものである。
実施例1〜5の広角レンズの各種データを後掲の表1〜表10に示す。以下では主に実施例1のものを例にとり説明するが、記載方法、記号の意味等はその他の実施例についても基本的に同様であるため重複説明を省略する。
表1に、無限遠物体に合焦時の実施例1の広角レンズの基本レンズデータを示す。表1において、Siの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示している。ただし、Diの最下欄の数値は表中の最終面と像面Simとの面間隔を示している。なお、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
また、基本レンズデータにおいて、Ndjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線に対するアッベ数を示している。
なお、基本レンズデータの表には、開口絞りSt、光学部材PPも含めて示している。開口絞りStに相当する面の面番号の欄には(St)という語句も合わせて記載している。
基本レンズデータの表において、合焦時に間隔が変化する面間隔の欄には可変1、可変2と記載している。可変1は第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔であり、可変2は第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔である。
表2に実施例1の広角レンズの無限遠合焦状態と、最短撮影距離(8.31458)合焦状態のそれぞれにおける、諸元と可変間隔を示す。諸元の表には、無限遠合焦状態と最短撮影距離(8.31458)合焦状態のそれぞれにおける全系の焦点距離f、バックフォーカスBf(空気換算距離)、FナンバーFno.、全画角2ωの値を示す。諸元の表の値はd線に関するものである。可変間隔の表には、上記の可変1、可変2の各面間隔の値を示す。なお、実施例1〜5においては、データとしての数値が無限遠合焦状態におけるレンズ全系の焦点距離fを1として規格化されている。また、本明細書に記載する各表に示す数値は、所定の桁でまるめたものである。
Figure 0005638709
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上記実施例1〜5は全て、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦時に光軸に沿って移動する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とからなるように構成されている。
表11に、実施例1〜5の広角レンズの条件式(1)〜(6)に対応する値を示す。
Figure 0005638709
実施例1の広角レンズの無限遠合焦状態における球面収差、正弦条件違反量、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)をそれぞれ図6(A)〜図6(E)に示し、広角レンズの最短撮影距離(8.31458)合焦状態における球面収差、正弦条件違反量、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差(倍率の色収差)をそれぞれ図6(F)〜図6(J)に示す。各球面収差、正弦条件違反量、非点収差、ディストーション(歪曲収差)はd線を基準としたものであるが、球面収差図ではg線(波長435.8nm)、C線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)に関する収差も示す。また、倍率色収差図においても、F線(波長486.1nm)に関する収差も示す。非点収差図では、サジタル方向については実線で、タンジェンシャル方向については点線で示している。球面収差図のFno.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
同様に、実施例2〜5の広角レンズ距離が、無限遠合焦状態、最短撮影距離(8.31458)合焦状態の場合における各収差図を図7(A)〜図7(J)、図8(A)〜図8(J)、図9(A)〜図9(J)、図10(A)〜図10(J)に示す。
図11に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態の広角レンズを用いた撮像装置の概略構成図を示す。撮像装置としては、例えば、デジタルカメラ、放送用カメラ、映画撮影用カメラ等を挙げることができる。
図11に示す撮像装置10は、広角レンズ1と、広角レンズ1の像側に配置されたフィルタ2と、広角レンズによって結像される被写体の像を撮像する撮像素子3と、撮像素子3からの出力信号を演算処理する信号処理部4を備える。広角レンズ1は、開口絞りStを備えた正の第1レンズ群G1と、合焦時に光軸に沿って移動する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とを有するものであり、図11では各レンズ群を概念的に示している。撮像素子3は、広角レンズ1により形成される被写体の像を撮像して電気信号に変換するものであり、その撮像面は広角レンズの像面に一致するように配置される。撮像素子3としては例えばCCDやCMOS等を用いることができる。
また、撮像装置10は、広角レンズ1のフォーカスを調整するためのフォーカス制御部5を備える。なお、図11には図示されていないが、この他に開口絞りStの絞り径を変更するための絞り制御部を備えるようにしてもよい。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、非球面係数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。

Claims (14)

  1. 物体側から順に、合焦時に光軸方向について固定とされ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に光軸に沿って移動する第2レンズ群と、合焦時に光軸方向について固定とされた第3レンズ群との実質的に3つのレンズ群からなり、
    前記第1レンズ群が物体側から順に、
    正の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズと、
    負の屈折力を有し、かつ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズと、
    負の屈折力を有し、かつ、像側に曲率半径の絶対値の小さい方の凹面を向けた第3レンズと、
    負の屈折力を有する第4レンズとを備え、かつ、
    該第4レンズより像側に配置され、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された接合レンズと、該接合レンズに像側に隣接して配置された開口絞りとを少なくとも備えるものであり、
    前記第2レンズ群が実質的に2つ以下のレンズからなるものであり、
    前記第3レンズ群が少なくとも1つの正レンズを備えるものであり、
    さらに下記条件式を満たすことを特徴とする広角レンズ。
    0.00<f/f1<2.00 (1)
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f:無限遠合焦状態における全系の焦点距離
    とする。
  2. 下記条件式をさらに満たすことを特徴とする請求項1記載の広角レンズ。
    0.40<f/f1<1.60 (1−1)
  3. 下記条件式を満たすことを特徴とする請求項2記載の広角レンズ。
    0.50<f/f1<1.50 (1−2)
  4. 下記条件式をさらに満たすことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の広角レンズ。
    0.00<f/|f2|<0.50 (2)
    ただし、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    とする。
  5. 下記条件式をさらに満たすことを特徴とする請求項4記載の広角レンズ。
    0.05<f/|f2|<0.40 (2−1)
  6. 前記第1レンズ群が前記第4レンズの像側に隣接して配置された、正の屈折力を有する第5レンズをさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の広角レンズ。
  7. 前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の広角レンズ。
  8. 前記第2レンズ群は、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合された実質的に一つの接合レンズからなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の広角レンズ。
  9. 下記条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項7または8に記載の広角レンズ。
    35<ν2p (3)
    ただし、
    ν2p:前記第2レンズ群に含まれる正レンズのd線に対するアッベ数
    とする。
  10. 下記条件式(3−1)を満たすことを特徴とする請求項9に記載の広角レンズ。
    45<ν2p (3−1)
  11. 下記条件式(3−2)を満たすことを特徴とする請求項10に記載の広角レンズ。
    70<ν2p (3−2)
  12. 前記第2レンズ群は、負の屈折力を有する実質的に1つのレンズからなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の広角レンズ。
  13. 下記条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項12に記載の広角レンズ。
    35<ν2n (4)
    ただし、
    ν2n:前記第2レンズ群に含まれる負レンズのd線に対するアッベ数
    とする。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の広角レンズと、
    該広角レンズによって形成された被写体の像を撮像する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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